JPH02207438A - イオン源 - Google Patents
イオン源Info
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- JPH02207438A JPH02207438A JP1027409A JP2740989A JPH02207438A JP H02207438 A JPH02207438 A JP H02207438A JP 1027409 A JP1027409 A JP 1027409A JP 2740989 A JP2740989 A JP 2740989A JP H02207438 A JPH02207438 A JP H02207438A
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Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、半導体分野における半導体装置用のイオンビ
ーム装置や、材料分析分野における二次イオン質量分析
装置に搭載されるイオン源に関する。
ーム装置や、材料分析分野における二次イオン質量分析
装置に搭載されるイオン源に関する。
イオン源から放出したイオンを、最終ターゲットである
試料面上で直径1μm以下のビームに集束させることが
可能なイオン源として液体金属イオン源はよく知られて
いる。この液体金属イオン源は高輝度であり、点状の領
域からイオンが放出されるためイオンを直径!nm以下
のビームに集束されることが可能で、この集束イオンビ
ームを走査、偏向させることにより、半導体プロセスに
おけるリソグラフィーやドーピング(打込み)、エツチ
ング、デポジションなでを局所的に行うことが可能とな
る。また、直径が1μm以下のイオンビームが得られる
ことに注目して、液体金属イオン源から得られた集束イ
オンビームを試料表面に照射し、スパッタリング現象に
よって弾き出された試料面の二次イオンを分析すること
で、その試料表面のサブミクロンの極微小領域の成分分
析が可能となる。
試料面上で直径1μm以下のビームに集束させることが
可能なイオン源として液体金属イオン源はよく知られて
いる。この液体金属イオン源は高輝度であり、点状の領
域からイオンが放出されるためイオンを直径!nm以下
のビームに集束されることが可能で、この集束イオンビ
ームを走査、偏向させることにより、半導体プロセスに
おけるリソグラフィーやドーピング(打込み)、エツチ
ング、デポジションなでを局所的に行うことが可能とな
る。また、直径が1μm以下のイオンビームが得られる
ことに注目して、液体金属イオン源から得られた集束イ
オンビームを試料表面に照射し、スパッタリング現象に
よって弾き出された試料面の二次イオンを分析すること
で、その試料表面のサブミクロンの極微小領域の成分分
析が可能となる。
このように、様々な分野で集束イオンビームを用いた応
用が考えられることから、液体金属イオン源は近年特に
注目を浴びている。液体金属イオン源は、例えば、「月
刊Sa+m1conductor VorldJ198
3年11月号p52〜56に「イオン・マイクロビーム
源」と題して石谷らが解説しているように、第2図に示
すような概略構成になっている。つまり、イオン化すべ
き材料4を溶融状態で保持するための溜め部であるリザ
ーバ2と、リザーバ2先端にはイオン化材料に熱が伝達
されやすいようにと薄肉パイプであるキャピラリ3及び
リザーバ2から供給される溶融状態の上記イオン材料4
のイオンをその先端から放出するように配置されたエミ
ッタ1と、このエミッタ1の先端に高電界を集中させる
ことによって上記エミッタ1先端からイオンを引出すた
めの引出し電極6とから構成される。イオン化すべき材
料は溶融状態で保持するための手段としては、リザーバ
2を通電によって抵抗加熱する方式や、エミッタlの先
端近傍を電子衝撃によって加熱する方式、更には、リザ
ーバ2のまわりにヒータを巻き付けそのヒータの熱によ
ってイオン材料を溶融状態にする方式など種々の方式が
あるが、液体金属イオン源の基本構成としては大きな相
違はない、また、液体金属イオン源に用いるイオン材料
は室温で固体のものや、水銀、ガリウム、セシウム等の
ような液体であるものも用いられる。室温で液状の材料
のなかで、特に反応性の高いものや有毒物のものはアン
プルに封入されている。ガラス状アンプルに封入された
材料、例えばセシウムをイオン材料として用いる従来の
この種のイオン源では、アンプルを真空容器内で破壊し
、封入されて今る材料を取り出し、リザーバに導入して
イオン化していた。
用が考えられることから、液体金属イオン源は近年特に
注目を浴びている。液体金属イオン源は、例えば、「月
刊Sa+m1conductor VorldJ198
3年11月号p52〜56に「イオン・マイクロビーム
源」と題して石谷らが解説しているように、第2図に示
すような概略構成になっている。つまり、イオン化すべ
き材料4を溶融状態で保持するための溜め部であるリザ
ーバ2と、リザーバ2先端にはイオン化材料に熱が伝達
されやすいようにと薄肉パイプであるキャピラリ3及び
リザーバ2から供給される溶融状態の上記イオン材料4
のイオンをその先端から放出するように配置されたエミ
ッタ1と、このエミッタ1の先端に高電界を集中させる
ことによって上記エミッタ1先端からイオンを引出すた
めの引出し電極6とから構成される。イオン化すべき材
料は溶融状態で保持するための手段としては、リザーバ
2を通電によって抵抗加熱する方式や、エミッタlの先
端近傍を電子衝撃によって加熱する方式、更には、リザ
ーバ2のまわりにヒータを巻き付けそのヒータの熱によ
ってイオン材料を溶融状態にする方式など種々の方式が
あるが、液体金属イオン源の基本構成としては大きな相
違はない、また、液体金属イオン源に用いるイオン材料
は室温で固体のものや、水銀、ガリウム、セシウム等の
ような液体であるものも用いられる。室温で液状の材料
のなかで、特に反応性の高いものや有毒物のものはアン
プルに封入されている。ガラス状アンプルに封入された
材料、例えばセシウムをイオン材料として用いる従来の
この種のイオン源では、アンプルを真空容器内で破壊し
、封入されて今る材料を取り出し、リザーバに導入して
イオン化していた。
アンプル保持部及びアンプル破断部を備えた従来型の液
体金属イオン源については、特開昭58−73948号
公報に開示されている。
体金属イオン源については、特開昭58−73948号
公報に開示されている。
上記開示された公知例では、アンプルをアンプルの軸方
向から圧縮応力が加わるように配置されたアンプル破断
部により破断される。アンプル破断手段は真空が保たれ
、アンプルの軸方向に移動する治具であれば良く、例え
ば、ベローズを利用した直線導入器であったり、単にベ
ローズだけで。
向から圧縮応力が加わるように配置されたアンプル破断
部により破断される。アンプル破断手段は真空が保たれ
、アンプルの軸方向に移動する治具であれば良く、例え
ば、ベローズを利用した直線導入器であったり、単にベ
ローズだけで。
人間の力で押し割ることも可能である。このようなアン
プル破断手段によって圧縮破壊されたアンプルからイオ
ン材料が流れ出て、溜め部なるリザーバ内に導入される
。リザーバ先端にはエミツタが取付けられ、イオン材料
がエミッタに濡れ引出し電極によってイオンが放出され
ていた。
プル破断手段によって圧縮破壊されたアンプルからイオ
ン材料が流れ出て、溜め部なるリザーバ内に導入される
。リザーバ先端にはエミツタが取付けられ、イオン材料
がエミッタに濡れ引出し電極によってイオンが放出され
ていた。
ガラス状アンプルに封入された材料をイオン材料とし、
アンプルを破壊して封入されている材料を溜め部なるリ
ザーバに導入する従来のイオン源では、表面張力の小さ
い物質をイオン材料として利用する場合、溶融状態のイ
オン材料をエミッタの先端近傍に保持することができず
、僅かな温度変化によってエミッタとエミッタを導く円
筒上のキャピラリの間から溶融イオン材料は滴下し、イ
オン光学系をはじめ試料などを汚染する。さらに、致命
的な問題として、この滴下したイオン材料がエミッタ直
下の引出し電極の穴を塞いだり、引出し電極上に積り、
こ九とエミッタ間で放電や短絡を起こす。このような場
合、これ以上のイオン放出は望めず、イオン源を真空装
置から取り出し分解、清掃しなければならない、また、
エミッタとキャピラリとの隙間は、イオン材料の搭載量
1表面張力、動作温度、エミッタやキャピラリの表面状
態など多くの因子に依存し、最適値が存在するが、その
最適値を探すことは難しく、最適条件の設定が困難であ
る。
アンプルを破壊して封入されている材料を溜め部なるリ
ザーバに導入する従来のイオン源では、表面張力の小さ
い物質をイオン材料として利用する場合、溶融状態のイ
オン材料をエミッタの先端近傍に保持することができず
、僅かな温度変化によってエミッタとエミッタを導く円
筒上のキャピラリの間から溶融イオン材料は滴下し、イ
オン光学系をはじめ試料などを汚染する。さらに、致命
的な問題として、この滴下したイオン材料がエミッタ直
下の引出し電極の穴を塞いだり、引出し電極上に積り、
こ九とエミッタ間で放電や短絡を起こす。このような場
合、これ以上のイオン放出は望めず、イオン源を真空装
置から取り出し分解、清掃しなければならない、また、
エミッタとキャピラリとの隙間は、イオン材料の搭載量
1表面張力、動作温度、エミッタやキャピラリの表面状
態など多くの因子に依存し、最適値が存在するが、その
最適値を探すことは難しく、最適条件の設定が困難であ
る。
上記問題点を解決する手段として次の方法がある。
リザーバもしくはエミッタを導くキャピラリがらの溶融
イオン材料の滴下は、リザーバ及びキャピラリ内に搭載
された溶融イオン材料の址に大きく影響を受ける1例え
ば、キャピラリ先端での溶融イオン材料の釣合は次に示
すようになる。下向き(重力方向)にはキャピラリとエ
ミッタとの隙間面積、キャピラリ下面からリザーバ内の
イオン材料液面までの高さ、溶融イオン材料の比重等で
決定される重力が働く。
イオン材料の滴下は、リザーバ及びキャピラリ内に搭載
された溶融イオン材料の址に大きく影響を受ける1例え
ば、キャピラリ先端での溶融イオン材料の釣合は次に示
すようになる。下向き(重力方向)にはキャピラリとエ
ミッタとの隙間面積、キャピラリ下面からリザーバ内の
イオン材料液面までの高さ、溶融イオン材料の比重等で
決定される重力が働く。
一方、上向きには、キャピラリ下端で溶融イオン材料が
接しているエミッタとキャピラリ間に作用する表面張力
が働く、これらの釣合によって溶融イオン材料が滴下す
るこ否がか決まる。勿論、上記表面張力はエミッタやキ
ャピラリの表面状態、イオン材料の温度等に依存するが
、イオン材料に働く力の釣合を考える場合、上記重力と
表面張力を考えれば良い、ここで、表面張力より重力の
方が大きければ、つまり、液面の高さが高ければ。
接しているエミッタとキャピラリ間に作用する表面張力
が働く、これらの釣合によって溶融イオン材料が滴下す
るこ否がか決まる。勿論、上記表面張力はエミッタやキ
ャピラリの表面状態、イオン材料の温度等に依存するが
、イオン材料に働く力の釣合を考える場合、上記重力と
表面張力を考えれば良い、ここで、表面張力より重力の
方が大きければ、つまり、液面の高さが高ければ。
表面張力は重力に抗することができずイオン材料は滴下
する。
する。
従って、イオン材料をキャピラリ内に溜まる程度の少量
にすれば、表面張力は充分イオン材料を支えることがで
き滴下は生じなくなる。この場合、イオン放出時間が短
時間に終わりそうに見えるが。
にすれば、表面張力は充分イオン材料を支えることがで
き滴下は生じなくなる。この場合、イオン放出時間が短
時間に終わりそうに見えるが。
キャピラリ内に蓄えられた材料だけで数時間以上の連続
イオン放出は可能で、ある一定時間ごとにエミッタを上
下に移動させることによりエミッタ先端にイオン材料を
濡れさせることができ、イオン材料が枯渇するまでの時
間を延ばすことができ実用には耐えつる。しかし、イオ
ン材料が枯渇するまでの時間、すなわち、イオン源の寿
命は構造的に長くはできない。
イオン放出は可能で、ある一定時間ごとにエミッタを上
下に移動させることによりエミッタ先端にイオン材料を
濡れさせることができ、イオン材料が枯渇するまでの時
間を延ばすことができ実用には耐えつる。しかし、イオ
ン材料が枯渇するまでの時間、すなわち、イオン源の寿
命は構造的に長くはできない。
そこで、本発明は更に、ピストンとシリンダ機構を用い
てイオン材料の流れる量を制御することで、キャピラリ
内への供給を可能とし、イオン源の長寿命化を図ること
である。さらに本発明は、二次イオンビーム装置やイオ
ンビーム装置さらには表面改質装置のイオン源を提供す
ることにある。
てイオン材料の流れる量を制御することで、キャピラリ
内への供給を可能とし、イオン源の長寿命化を図ること
である。さらに本発明は、二次イオンビーム装置やイオ
ンビーム装置さらには表面改質装置のイオン源を提供す
ることにある。
溶融イオン材料の流れる量を調節する方法としては、エ
ミッタ先端をキャピラリの内径より大きな外形を有する
矢尻状に加工して、キャピラリ先端との間に一種のニー
ドルバルブ方式の機端をもたせ、エミッタを軸方向に動
がせ調整することにより1両者の隙間を調節してイオン
材料の供給量を制御できる。しかし、この場合、矢尻状
突起部の表面と溶融イオン材料との濡れが好ましくない
などの理由でエミッタ先端に溶融イオン材料が達しない
ことが生じると、エミッタ先端への流れは完全に断たれ
る。従って、本発明はエミッタ、キャピラリ間のイオン
材料の流路を完全に確保するとともに、前記のアンプル
破断方法で破壊したアンプルから流れ出たイオン材料を
リザーバ以外の容器に溜め、ピストンでイオン材料をリ
ザーバ内に押し上げ供給する構造とした。
ミッタ先端をキャピラリの内径より大きな外形を有する
矢尻状に加工して、キャピラリ先端との間に一種のニー
ドルバルブ方式の機端をもたせ、エミッタを軸方向に動
がせ調整することにより1両者の隙間を調節してイオン
材料の供給量を制御できる。しかし、この場合、矢尻状
突起部の表面と溶融イオン材料との濡れが好ましくない
などの理由でエミッタ先端に溶融イオン材料が達しない
ことが生じると、エミッタ先端への流れは完全に断たれ
る。従って、本発明はエミッタ、キャピラリ間のイオン
材料の流路を完全に確保するとともに、前記のアンプル
破断方法で破壊したアンプルから流れ出たイオン材料を
リザーバ以外の容器に溜め、ピストンでイオン材料をリ
ザーバ内に押し上げ供給する構造とした。
以下1本発明の一実施例を第1図により説明する0本実
施例は、イオン材料を封入しているアンプルを破断し、
流れ出たイオン材料の流量を制御し、さらにエミッタを
上下させる3つの移動機構を真空を保持する容器の外側
からの1駆動機構のみで可能とした構造であり、イオン
源の形式は針状電極の先端からイオンを放出させる液体
金属イオン源である。第1図において、1はエミッタ(
針状電極)、2はリザーバ(溜め部)、3はキャピラリ
、4はイオン材料、5はアンプル、6は引出し電極であ
る。エミッタ1.リザーバ2.キャピラリ3.引出し電
極6の役割については詳細な説明は省略する。イオン材
料4を内包するアンプル5はアンプル保持部7で支持さ
れている。真空を保持する真空容器8内壁側にはアンプ
ル保持部7とリザーバ保持部9が取付けられ、また、真
空容器8には、駆動@12が貫通してあり、ベローズ2
9より真空封止している。駆動軸12には、アンプル破
断用押付は治具13が固定されており、真空容器8の外
側から外部駆動により上下移動が可能な構造となってい
る。エミッタ1を下側先端に取付けているエミッタホル
ダ15は、駆動軸12先端に圧縮コイルバネ16を介し
て保持されている。リザーバ保持部9に取付いているピ
ン17は、エミッタホルダ15が上下移動の際のまわり
止め及びストッパの役目をしている。
施例は、イオン材料を封入しているアンプルを破断し、
流れ出たイオン材料の流量を制御し、さらにエミッタを
上下させる3つの移動機構を真空を保持する容器の外側
からの1駆動機構のみで可能とした構造であり、イオン
源の形式は針状電極の先端からイオンを放出させる液体
金属イオン源である。第1図において、1はエミッタ(
針状電極)、2はリザーバ(溜め部)、3はキャピラリ
、4はイオン材料、5はアンプル、6は引出し電極であ
る。エミッタ1.リザーバ2.キャピラリ3.引出し電
極6の役割については詳細な説明は省略する。イオン材
料4を内包するアンプル5はアンプル保持部7で支持さ
れている。真空を保持する真空容器8内壁側にはアンプ
ル保持部7とリザーバ保持部9が取付けられ、また、真
空容器8には、駆動@12が貫通してあり、ベローズ2
9より真空封止している。駆動軸12には、アンプル破
断用押付は治具13が固定されており、真空容器8の外
側から外部駆動により上下移動が可能な構造となってい
る。エミッタ1を下側先端に取付けているエミッタホル
ダ15は、駆動軸12先端に圧縮コイルバネ16を介し
て保持されている。リザーバ保持部9に取付いているピ
ン17は、エミッタホルダ15が上下移動の際のまわり
止め及びストッパの役目をしている。
アンプル破断用押付は治具13に、圧縮コイルバネ18
を介してビントン軸19を取付け、アンプル破断用押付
は治具13とアンプル5の間には。
を介してビントン軸19を取付け、アンプル破断用押付
は治具13とアンプル5の間には。
アンプル破断治具20が設置されている。ここで、機構
を説明する。外部から駆動軸12を下方へ除徐に移動さ
せると、アンプル破断用押付は治具13も同時に下方へ
移動し、アンプル破断治具20の接触している斜面で摺
動し、アンプル破断治具20が支点21を中心として右
回転する。アンプル破断治具20が回転することによっ
て、売可へアンプル5に押付けられ、アンプル5が破断
される。破断されたアンプル5からはイオン材料4が流
れ出し、金属のメツシュ22でイオン材料°4がろ過さ
れ、ろ過されてイオン材料4は流路23を通ってシリン
ダ24内のピストン25上に溜まる。シリンダ24内に
溜まったイオン材料4をリザーバ2に供給する際は、ア
ンプル破断時と逆に駆動軸12を上方に移動させる。す
なわち、アンプル破断用押付は治具13がピストン#1
19の上方先端のピストンストッパ26に当たり始める
と、アンプル破断用押付は治具13の上昇とともにピス
トン軸19も上昇を開始する。するとピストン25上に
溜まっていたイオン材料は流路27.28を通ってリザ
ーバ2内に押し出される。
を説明する。外部から駆動軸12を下方へ除徐に移動さ
せると、アンプル破断用押付は治具13も同時に下方へ
移動し、アンプル破断治具20の接触している斜面で摺
動し、アンプル破断治具20が支点21を中心として右
回転する。アンプル破断治具20が回転することによっ
て、売可へアンプル5に押付けられ、アンプル5が破断
される。破断されたアンプル5からはイオン材料4が流
れ出し、金属のメツシュ22でイオン材料°4がろ過さ
れ、ろ過されてイオン材料4は流路23を通ってシリン
ダ24内のピストン25上に溜まる。シリンダ24内に
溜まったイオン材料4をリザーバ2に供給する際は、ア
ンプル破断時と逆に駆動軸12を上方に移動させる。す
なわち、アンプル破断用押付は治具13がピストン#1
19の上方先端のピストンストッパ26に当たり始める
と、アンプル破断用押付は治具13の上昇とともにピス
トン軸19も上昇を開始する。するとピストン25上に
溜まっていたイオン材料は流路27.28を通ってリザ
ーバ2内に押し出される。
ここで駆動軸12の上方移動量を調整さえすれば。
イオン材料4の供給址の制御も可能となる。
アンプル破断時及びイオン材料供給時、エミッタホルダ
15は、圧縮コイルバネ16で駆動軸12に押し付けら
れており、駆動軸12と同時に上下に移動するため、イ
オン材料供給時、キャネラリ3からエミッタ1が抜は出
ないようにビン17を設けている。従ってピン17に当
たらない範囲でエミッタ1は容易に上下移動できる。ア
ンプル破断用押付は治具13とピストンストッパ26が
離れるまで駆動軸12を押し下げるとピストン25は圧
縮コイルバネ18の反発力で下方に押し下げられている
ため、イオン材料4をリザーバ2内に供給制御した後で
も、アンプル破断用押付は治具13とピストンストッパ
26の接触しない範囲内に容易にエミッタホルダ15、
すなわち、キャピラリ3内のエミッタ1を容易に上下移
動させることができる。
15は、圧縮コイルバネ16で駆動軸12に押し付けら
れており、駆動軸12と同時に上下に移動するため、イ
オン材料供給時、キャネラリ3からエミッタ1が抜は出
ないようにビン17を設けている。従ってピン17に当
たらない範囲でエミッタ1は容易に上下移動できる。ア
ンプル破断用押付は治具13とピストンストッパ26が
離れるまで駆動軸12を押し下げるとピストン25は圧
縮コイルバネ18の反発力で下方に押し下げられている
ため、イオン材料4をリザーバ2内に供給制御した後で
も、アンプル破断用押付は治具13とピストンストッパ
26の接触しない範囲内に容易にエミッタホルダ15、
すなわち、キャピラリ3内のエミッタ1を容易に上下移
動させることができる。
ここで、例えばエミッタ1先端が引出し電極6の上面か
ら2■のところに位置するところで、目盛が0となるよ
うにスケール30.31を調整し、スケール30.31
の目盛がO〜−4mmとなるように駆動軸12を下げる
と、アンプル5が破断し、−2〜5閣に駆動軸12を上
昇させるとエミッタ1が上へ移動し、さらに6〜20m
上方へ移動するとピストン軸19が働きイオン材料4を
リザーバ2に供給することができるようになる。すなわ
ち、以上の構造にすると、駆動軸12をスケール30.
31の目盛を見ながら1本の駆動軸12を上下移動させ
るだけで3つの動作が可能となり。
ら2■のところに位置するところで、目盛が0となるよ
うにスケール30.31を調整し、スケール30.31
の目盛がO〜−4mmとなるように駆動軸12を下げる
と、アンプル5が破断し、−2〜5閣に駆動軸12を上
昇させるとエミッタ1が上へ移動し、さらに6〜20m
上方へ移動するとピストン軸19が働きイオン材料4を
リザーバ2に供給することができるようになる。すなわ
ち、以上の構造にすると、駆動軸12をスケール30.
31の目盛を見ながら1本の駆動軸12を上下移動させ
るだけで3つの動作が可能となり。
真空駆動軸の占有面積が小さくなり、イオン源自体も小
さくできることから、多くのバルブやポートが取付けら
れる二次イオン質量分析装置や表面改質装置等に搭載す
るイオン源としては最適である。また、イオン材料を供
給する目的で駆動軸12を上下移動させても駆動軸12
と同時にエミッタ1も同じく上下移動しているため、エ
ミッタ1が濡れやすく、駆動軸12の無駄な動作が少な
くなる。また、ピン17を設置していることから。
さくできることから、多くのバルブやポートが取付けら
れる二次イオン質量分析装置や表面改質装置等に搭載す
るイオン源としては最適である。また、イオン材料を供
給する目的で駆動軸12を上下移動させても駆動軸12
と同時にエミッタ1も同じく上下移動しているため、エ
ミッタ1が濡れやすく、駆動軸12の無駄な動作が少な
くなる。また、ピン17を設置していることから。
エミッタ1が上方に移動する際、キャピラリ3からはず
れる危険性もない。
れる危険性もない。
なお、前述の如く、イオン材料の重力とエミッタ1外径
とキャピラリ3内径の間の表面張力の釣合いからイオン
材料4の供給片は決められるが、表面張力は、エミッタ
1外径0.35m、キャピラリ3内径0.4m と極小
径であるため、エミッタ1、キャピラリ3の表面形状状
態、エミッタ1゜キャピラリ3の隙間面積、及び動作時
の周囲温度等の因子に大きく依存する。従ってイオン材
料4の最適供給値を事前に決定することは非常に難しい
。しかし、今回発明のイオン源では、エミッタ1、キャ
ピラリ3間の隙間面積は約0.03m”であり、このと
きリザーバ2内には約0.3 c c までイオン材
料4が滴下せずリザーバ2内に溜まっていたことが実験
から判明している。すなわち。
とキャピラリ3内径の間の表面張力の釣合いからイオン
材料4の供給片は決められるが、表面張力は、エミッタ
1外径0.35m、キャピラリ3内径0.4m と極小
径であるため、エミッタ1、キャピラリ3の表面形状状
態、エミッタ1゜キャピラリ3の隙間面積、及び動作時
の周囲温度等の因子に大きく依存する。従ってイオン材
料4の最適供給値を事前に決定することは非常に難しい
。しかし、今回発明のイオン源では、エミッタ1、キャ
ピラリ3間の隙間面積は約0.03m”であり、このと
きリザーバ2内には約0.3 c c までイオン材
料4が滴下せずリザーバ2内に溜まっていたことが実験
から判明している。すなわち。
隙間面積が0.0312の場合、リザーバ2内へのイオ
ン材料4供給量は、イオン材料4が枯渇すれば、再度供
給することが可能であるためQ、3cc以下の値であれ
ばよいか程でも良い。
ン材料4供給量は、イオン材料4が枯渇すれば、再度供
給することが可能であるためQ、3cc以下の値であれ
ばよいか程でも良い。
なお1本実施例において、イオン材料への加熱方式、イ
オン放出方式についての説明は省略する。
オン放出方式についての説明は省略する。
本発明によれば、アンプルに内包されたイオン材料は、
ガラス破片を殆んど含まずにリザーバ内への供給が可能
で、かつ、供給量の制御が可能とともにエミッター先端
にイオン材料を容易に濡れさせることができることから
、安定、長寿命のイオン源の実現が可能となる。
ガラス破片を殆んど含まずにリザーバ内への供給が可能
で、かつ、供給量の制御が可能とともにエミッター先端
にイオン材料を容易に濡れさせることができることから
、安定、長寿命のイオン源の実現が可能となる。
第1図は本発明の実施例を示す概略構成図、第2図は液
体金属イオン源の原理を示す概略図である。 1・・・エミッタ、2・・・リザーバ、3・・・キャピ
ラリ、4・・・イオン材料、5・・・アンプル、6・・
・引出し電極。 7・・・アンプル保持部、8・・・真空容器、9・・・
リザーバ保持部、12・・・駆動軸、13・・・アンプ
ル破断用押付は治具、15・・・エミッタホルダ、16
.18・・・圧縮コイネバネ、17・・・ピン、19・
・・ピストン軸、20・・・アンプル破断治具、21・
・・支点、22・・・金属メツシュ、23,27,28
・・・流路、24・・・シリンダ、25・・・ピストン
、26・・・ピストンストッパ、29・・・ベローズ、
30,31・・・スケール。 亭 IFI 64工し!セと 15 エミッタホルダ2? ’
(ローズ
体金属イオン源の原理を示す概略図である。 1・・・エミッタ、2・・・リザーバ、3・・・キャピ
ラリ、4・・・イオン材料、5・・・アンプル、6・・
・引出し電極。 7・・・アンプル保持部、8・・・真空容器、9・・・
リザーバ保持部、12・・・駆動軸、13・・・アンプ
ル破断用押付は治具、15・・・エミッタホルダ、16
.18・・・圧縮コイネバネ、17・・・ピン、19・
・・ピストン軸、20・・・アンプル破断治具、21・
・・支点、22・・・金属メツシュ、23,27,28
・・・流路、24・・・シリンダ、25・・・ピストン
、26・・・ピストンストッパ、29・・・ベローズ、
30,31・・・スケール。 亭 IFI 64工し!セと 15 エミッタホルダ2? ’
(ローズ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ガラス状アンプルに封入されたイオン化すべき材料
と、該ガラス状アンプルの保持部と該ガラス状アンプル
を破断する手段と、該イオン化すべき材料を溶融して保
持する溜め部、該溜め部への該溶融イオン化材料の供給
手段とイオンを放出するイオン放出部と、該イオン放出
部との間に高電界を形成してイオン放出部先端からイオ
ンを引出す引出し電極から成るイオン源において、該溜
め部への溶融イオン化材料の供給調整手段を付追したこ
とを特徴とするイオン源。 2、請求項1記載のイオン源において、針状電極を上記
溜め部内で直線往復運動手段を有することを特徴とする
イオン源。 3、請求項2記載のイオン源において、上記ガラス状ア
ンプルの破断手段、上記溜め部への該溶融イオン化材料
の供給手段、及び該針状電極の直線往復運動手段を1本
の直線往復運動駆動軸の駆動で可能とする構造としたこ
とを特徴とするイオン源。 4、イオンを試料に照射し、該照射部より放出した二次
イオンを質量分析して上記試料の組成分析を行う二次イ
オン質量分析装置に請求項3記載のイオン源が搭載され
ていることを特徴とする二次イオン質量分析装置。 5、イオン源から放出したイオンを集束、偏向して、試
料へ打込み、露光、エッチングを行う半導体装置製造用
のイオンビーム装置に請求項3記載のイオン源が搭載さ
れていることを特徴とする二次イオンビーム装置。 6、イオン源から放出したイオンを集束、偏向して、試
料へ打込み試料表面の機械的性質を改変する表面改質装
置において、請求項3記載のイオン源が搭載されている
ことを特徴とする表面改質装置。 7、請求項3記載のイオン源において、アンプルに封入
されたイオン材料が、特にセシウムであることを特徴と
するイオン源。 8、請求項4記載のアンプルに封入されたイオン材料が
、セシウムであることを特徴とする二次イオン質量分析
装置。 9、請求項5記載のアンプルに封入されたイオン材料が
、セシウムであることを特徴とするイオンビーム装置。 10、請求項6記載のアンプルに封入されたイオン材料
が、セシウムであることを特徴とする表面改質装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1027409A JPH02207438A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1027409A JPH02207438A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | イオン源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02207438A true JPH02207438A (ja) | 1990-08-17 |
Family
ID=12220288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1027409A Pending JPH02207438A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | イオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02207438A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105386074A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-09 | 上海交通大学 | 发射针浸润方法及其自动浸润装置 |
-
1989
- 1989-02-08 JP JP1027409A patent/JPH02207438A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105386074A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-09 | 上海交通大学 | 发射针浸润方法及其自动浸润装置 |
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