JPH02207095A - 光による6β,14α‐ジヒドロキシ‐4‐アンドロステン‐3,17‐ジオンの6β位水酸基の酸化方法 - Google Patents

光による6β,14α‐ジヒドロキシ‐4‐アンドロステン‐3,17‐ジオンの6β位水酸基の酸化方法

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JPH02207095A
JPH02207095A JP1027824A JP2782489A JPH02207095A JP H02207095 A JPH02207095 A JP H02207095A JP 1027824 A JP1027824 A JP 1027824A JP 2782489 A JP2782489 A JP 2782489A JP H02207095 A JPH02207095 A JP H02207095A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮呈上皇且王立印 本発明は、14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−
3,6,17−)ジオンを高収率で製造するための方法
に関する。
及土負豊員 14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−3,6,1
7−トリオンは、下記式で表わされる強いアロマタゼ阻
害活性を示す化合物である。
本発明者らは、先にアクレモニウム・ストリクタム(^
crea+onium strictum)の培養液中
に4−アンドロステン−3,17−ジオンを基質として
加えた場合、ステロイドの微生物変換により6β、14
α−ジヒドロキシ−4−アンドロステン−3,17−ジ
オンが生産されることを見出だし、この化合物が強い7
0マターゼ阻害活性を有することから、特願昭62−2
4595号として特許出願を行った。その後、6β、1
4α−ジヒドロキシ−4−アンドロステン−3+17−
ジオンについてさらに研究を進めた結果、その6β位の
水酸基をクロム酸や二酸化マンガン等の酸化剤により酸
化することにより得られる14α−ヒドロキシ−4−ア
ンドロステン−3,6,17−トリオンが6β、14α
ジヒドロキシ−4−アンドロステン−3,17−ジオン
に比較してさらに強いアロマターゼ阻害活性を示し、抗
腫瘍剤として有用であることを確認し、特願昭62−2
4594号として特許出願を行った。
しかして、14α−ヒドロキシ−4〜アンドロステン−
3,6,17〜トリオンを得るためには、上述した通り
、6β、14α−ジヒドロキシ−4−アンドロステン3
.17−ジオンの6β位の水酸基を酸化剤を使用して選
択的に酸化しなければならないため、活性化二酸化マン
ガンやクロム酸を使用する必要があった。
ところで、このような酸化剤を用いての酸化反応におい
ては、反応系に残留するクロムやマンガン等の金属触媒
や過剰の酸化剤を除くため、溶媒抽出やシリカゲルクロ
マトグラフィーによる分取など煩雑な操作を必要とし、
また、上記目的化合物の回収率も必ずしも満足のゆくも
のでなかった。
ステロイド化合物は、その立体構造に由来して多種の生
理活性を示すものである。特に、ステロイド骨格に結合
する酸素原子が水酸基によるものか、二重結合した酸素
であるかは、その生理活性に多大な影響を及ぼすことが
明らかになっている。
このため、ステロイド骨格に結合した水酸基の酸化や、
ケトンの還元については種々の方法が研究されてきた。
特に、6位の炭素に結合する酸素原子については生理活
性との関係から研究が行われてきたが、その殆どが金属
触媒を用いたり、活性化二酸化マンガン、クロム酸等の
酸化剤を用いて酸化反応を行うものであった。このため
、軟土のごとく常に酸化剤や触媒を除去しなければ成ら
ない問題を有していた。
一方、光による励起エネルギーを利用した6β位への水
M基の導入がR,Gandj らにより明らかにされて
いる〔「ジャーナルオブオルガニックケミストリイ(J
ournal of Organic Chemist
ry)32巻、 2647〜2649頁、 1967年
)。しかし、ステロイドの6β位の水酸基を光により酸
化させる方法についての報告はいままでなされていなか
った。
■がtしようとするi 本発明者らは、この6β位に水酸基を有するステロイド
の酸化について鋭意研究を進めた結果、6β、14α−
ジヒドロキシ−4−アンドロステン−3,17ジオンを
有機溶媒に溶解後、可視光を照射することにより6β位
の水酸基を選択的に酸化し、高収率で工4α−ヒドロキ
シー4−アンドロステン−3,6,17−トリオンが得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明は、6β、14α−ジヒドロキシ−
4−アンドロステン−3,17−ジオンの6β位の水酸
基を選択的に酸化して14α−ヒドロキシ−4−アンド
ロステン−3,6,174リオンを高収率で得る方法を
提供することを課題とする。
量 を7°するための 本発明は、下記の反応を効率よく行う方法に係るもので
ある。
6β、14α−ジヒドロキシ−4 アンドロステン−3,17−ジオン 14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン3.6.17
−)ジオン 上記反応式において出発物質の6β位水酸基を選択的に
酸化するため、本発明においては、出発物質としての6
β、14α−ジヒドロキシ−4−アンドロステン−3,
17−ジオンをハロゲン化炭化水素溶媒に熔解し、酸素
を吹き込んだ後、光を照射して反応を進ませる。ハロゲ
ン化炭化水素溶媒としては、クロロホルム、ジクロルエ
ーテル、トリクロロメタン等が例示でき、クロロホルム
が特に好ましい。
溶媒には、6β、14α−ジヒドロキシ−4−アンドロ
ステン−3,17−ジオンを5g/ tt〜200g/
 R1好ましくは、10g/ 1〜50g/ Ilの濃
度に溶解し、反応容器中に入れ、酸素ガスを吹き込んだ
後、密閉し、光を4〜24時間照射する。光源としては
可視光を含むものであればどのような光源でも良(、太
陽、白色蛍光灯、タングステンランプ等が例示できる。
次いで、溶媒を留去し、残渣よりメタノール、エタノー
ル、アセトン等の有機溶媒より再結晶するか、又は残渣
そのものを14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−
3,6,17−1−ジオンとして回収することができる
以下に実施例を示し、さらに本発明を具体的に説明する
実施例1 本例において出発物質として使用する6β、14α−ジ
ヒドロキシ−4−アンドロステン−3,17−ジオンは
特開昭63−192796号公報に開示された方法に従
つて調製した。
すなわち、アクレモニウム・ストリクタムNN 106
(微工研菌寄第9143号)を培養し、培養終了後、4
−アンドロステン−3,17−ジオンを基質として培養
液に加え、微生物によりステロイド変換を行なわせ、培
養液より溶媒抽出し、精製したものを用いた。
上述のようにして得られた6β、14α−ジヒドロキシ
−4−アンドロステン−3,17−ジオン50gをクロ
ロホルム11に溶解し、ガラス密閉容器に移し酸素を吹
き込んだ後、密栓し、太陽光線下で4時間放置した。そ
の後クロロホルムを40℃で留去した。
留去後の残渣を薄層クロマトグラフィーにより分析した
結果、14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−3,
6,17−トリオンのスポットのみが確認された。
本方法により49.2.の14α−ヒドロキシ−4−ア
ンドロステン−3,6,17−)ジオンが得られた。
収率98.4%。
実施例2 実施例1と同様にして得た6β、14α−ジヒドロキシ
−4−アンドロステン−3,17−ジオン1gをクロロ
ホルム100−に溶解し、300−ネジロガラス製フラ
スコに入れ、酸素を吹き込んだ後、密栓した。
その後、室温で白色蛍光灯の光を12時間照射した。
その後、減圧下に、40℃でクロロホルムを蒸発させた
。残渣をメタノールに溶解し、次いで冷却し、再結晶さ
せた。0.9gの結晶の14α−ヒドロキシ−4アンド
ロステン−3,6,17−トリオンを得た。
この結晶化14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−
3,6,17−)ジオンのUV吸収スペクトル、IR吸
収スペクトル、マススペクトル、プロトンNMR,11
C−NMRを測定したところ、既報告の14α−ヒドロ
キシ−4−アンドロステン−3,6,L7− トリオン
と一致した。これらの吸収スペクトルは図1〜図5に示
すとおりである。
又里■四来 本発明によると、抗腫瘍剤として有用な14α−ヒドロ
キシ−4−アンドロステン−3,6,17−1−ジオン
を容易に得ることが可能となり、また、酸化剤および触
媒等を使用する必要がなく、高純度でかっ高収率で14
α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−3,6゜17−
トリオンを得ることができ、工業的にも低コストの製造
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
添付図は14α−ヒドロキシ−4−アンドロステン−3
,6,17−1−ジオンの物性を示したもので、図1は
UV吸収スペクトルを、図2はIRスペクトルを、図3
はマススペクトルを、図4はプロトン−NMRを、図5
は13C−NMRをそれぞれ示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)6β,14α−ジヒドロキシ−4−アンドロステ
    ン−3,17−ジオンをハロゲン化炭化水素溶媒に溶解
    し、酸素を吹き込んだ後、光を照射して6β位の水酸基
    を酸化させることを特徴とする14α−ヒドロキシ−4
    −アンドロステン−3,6,17−トリオンの製造方法
  2. (2)ハロゲン化炭化水素溶媒がクロロホルムである請
    求項(1)に記載の方法。
  3. (3)照射光源が、可視光を含む光を発する光源である
    請求項(1)又は(2)に記載の方法。
JP1027824A 1989-02-07 1989-02-07 光による6β,14α‐ジヒドロキシ‐4‐アンドロステン‐3,17‐ジオンの6β位水酸基の酸化方法 Expired - Lifetime JPH0643439B2 (ja)

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