JPH02207008A - 水系生物抑制剤及び抑制方法 - Google Patents

水系生物抑制剤及び抑制方法

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JPH02207008A
JPH02207008A JP2757189A JP2757189A JPH02207008A JP H02207008 A JPH02207008 A JP H02207008A JP 2757189 A JP2757189 A JP 2757189A JP 2757189 A JP2757189 A JP 2757189A JP H02207008 A JPH02207008 A JP H02207008A
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
nitrogen
containing sulfur
sulfur compound
ppm
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Application number
JP2757189A
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English (en)
Inventor
Shizuo Suzuki
鈴木 静夫
Yuji Tanaka
雄治 田中
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Sanyo Kako Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、例えばムラサキイガイ、フジッボ、ヒドロム
シあるいはコケムシといった水系生物の抑制剤及び抑制
方法に関するものである。
【発明の背景】
海水を冷却に使用している石油化学工場、製鉄工場、火
力発電所等においては、海水の取水路に例えばムラサキ
イガイ、フジッボ、ヒドロムシあるいはコケムシといっ
た水系(海棲)生物が付着し、付着したこれらの生物に
よって水路が狭められるだけでなく、これらの生物が死
滅脱落すると、熱交換器内に流入したりストレーナ−に
沈積し、この結果海水の流入が少なくなったりする等の
不都合が起き、冷却効率が低下し、工場の操業低下が引
き起こされる。 このようなことから、海棲生物の付着を抑制する為に、
塩素、有機スズ化合物、有機イオウ化合物等の薬剤の使
用が提案されてきたものの、これらの抑制剤では蓄積毒
性の問題とか環境汚染の問題が指摘され、満足できるも
のではなかった。 そして、これらの抑制剤に代わるものとして、特開昭5
4−161592号公報に示される如く、過酸化水素を
用いる海棲生物の付着抑制方法が提案され、この技術は
過酸化水素が蓄積毒性の問題をクリアしていることから
好ましいものではあった。 しかしながら、この過酸化水素を用いる海棲生物の付着
抑制が充分な効果を発揮するには、過酸化水素の濃度が
少なくとも10ppm以上でなければならず、このよう
な高濃度の要求は経済性の点で問題が残されていた。 そこで、この経済性の問題をクリアするものとして特開
昭59−98791号公報あるいは特開昭60−106
584号公報に示される如く、過酸化水素と鉄イオンと
を併用すると、過酸化水素の量が少なくても、例えば1
0ppm以下でも海棲生物の付着が抑制できると謳われ
ている。 しかしながら、これらの公報にも記されていることでは
あるが、鉄イオンは冷却装置に対して悪影響を与えるの
で、又、冷却排水が淡褐色に変色する等環境汚染の点で
も問題となるので、鉄イオンの使用は避けたい要望が強
い。
【発明の開示】
本発明の第1の目的は、蓄積毒性や環境汚染の問題をク
リアした水系生物抑制剤及び抑制方法を提供するもので
ある。 本発明の第2の目的は、経済性の問題をクリアした水系
生物抑制剤及び抑制方法を提供するものである。 本発明の第3の目的は、実質上鉄イオンを使用しない水
系生物抑制剤及び抑制方法を提供するものである。 上記本発明の目的は、ハイドロオキシラジカルからなる
ことを特徴とする水系生物抑制剤によって達成される。 又、ハイドロオキシラジカルを水系生物の抑制に有効な
量供給することを特徴とする水系生物抑制方法によって
も達成される。 尚、上記の水系生物抑制剤及び抑制方法において、ハイ
ドロオキシラジカルの供給源として、実質上鉄イオンが
含まれていない過酸化水素と含窒素イオウ化合物との組
み合わせよりなるものがあり、過酸化水素は約0.1p
p−以上より好ましくは約0.5ppm以上、含窒素イ
オウ化合物は約0.001ppmO1ppm以上しくは
約0.01ppm以上、さらにより一層望ましくは0 
、O2ppm以上であれば良く、そして含窒素イオウ化
合物としては (但し、R2及びR7は例えば炭素数1〜4のアルキル
基、台は例えばNa、に等のアルカリ金属又はNH,)
の群の中から選ばれる少なくとも一種以上の化合物があ
る。 すなわち、本発明者は、例えばムラサキイガイ、フジッ
ボ、ヒドロムシあるいはコケムシといった水系(海棲)
生物の細胞膜あるいは核酸にハイドロオキシラジカルが
作用すると、これらの生物の成長が抑制ないしは死滅に
至り、水系生物の抑制に極めて有効であることを見出だ
し、この知見に基づいて本発明が達成されたものである
。 そして、蓄積毒性、環境汚染、経済性、冷却装置に対す
る悪影響を引き起こすことなくハイドロオキシラジカル
を効果的に供給する手段として、過酸化水素とジエチル
ジチオカルバミン酸ナトリウムやカリウム塩あるいはメ
チレンビスジチオカルバミン酸ナトリウムやアンモニウ
ム塩といった含窒素イオウ化合物との併用が考え出され
たのである。すなわち、過酸化水素とジエチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウム等の含窒素イオウ化合物とが併用
されると、この含窒素イオウ化合物が触媒的に作用し、
過酸化水素から多量のハイドロオキシラジカルが発生す
ることが見出だされ、本発明が得られたのである。 この際、特に注意すべきことは鉄イオンが実質上ないこ
とである。 尚、ハイドロオキシラジカルは、単純に考えると過酸化
水素水を供給するとこれが供給されるように錯覚するが
、つまりスーパーオキサイドラジカルが過酸化水素に作
用してハイドロオキシラジカルが発生するように考えら
れるが、−mに生物中に存在している酵素によってこの
スーパーオキサイドラジカルは直ちに分解されるので、
過酸化水素を水系生物に供給してもハイドロオキシラジ
カルは発生しない。 因に、培養ヘラ細胞に2.7X 10−’モルの過酸化
水素、10−4モルのジメチルジチオカルバミン酸ナト
リウム水溶液を各々単独あるいは併用した溶液を加え、
DNAの切断数を観察すると、これらの薬剤無添加の場
合にはDNA切断数が0であり、過酸化水素のみの場合
にはDNA切断数が362個/lO′であり、ジメチル
ジチオカルバミン酸ナトリウムのみの場合にはDNA切
断数が0.27個/106であるのに対し、併用の場合
にはDNA切断数が748個/106であり、ジメチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム等の含窒素イオウ化合物
が添加されない場合には生物中のスーパーオキサイドラ
ジカルを破壊する酵素の作用が阻害されないので、過酸
化水素を加えても実質上ハイドロオキシラジカルは発生
せず、DNAの切断が行なわれないのである。 水系生物付着抑制の為に供給する過酸化水素と含窒素イ
オウ化合物は、これらの薬剤を海水の取水口、海水のビ
ットあるいはポンプサクション前部に対して同時にある
いは過酸化水素の後に含窒素イオウ化合物をといったよ
うに時間差を設けて注入するようにしても良い。 又、ムラサキイガイ、フジッボ、ヒドロムシあるいはコ
ケムシといった水系生物は春季から秋季にかけて繁殖が
著しく、冬季においてはそれ程でもないから、冬季より
も春季から秋季にかけてはハイドロオキシラジカルの供
給量が多くなるように薬剤の使用量を多くする。 (実施例1] 海水流量4トン/時のテストプラントを用いて海棲生物
の付着防止試験を次のようにして行った。 テスト用水路は120x 120x 1000m+*で
、これにナイロン製魚網を流れに平行になるように浸漬
した。 浸漬期間はコケ月間で、魚網に付着した海棲生物の量を
判定した。 表1 尚、薬剤は連続供給し、表中の添加量は海水に対する3
5%過酸化水素水濃度(pρ鋤)として示す。 又、表1中、ムラサキイガイ及びフジッボの付着量の単
位は個/ m 2であり、海棲生物の欄の4+は付着面
積が80%以上、3+は付着面積が41〜80%、2+
は付着面積が11〜40%、+は付着面積が10%以下
、−は付着が無いことを示す。 この表1から判るように過酸化水素と含窒素イオウ化合
物とが併用されると、過酸化水素単独の場合と異なり、
ハイドロオキシラジカルが生成し、これによって海棲生
物の発生が効果的に抑制されていることを理解できる。
【実施例2】 保有水量3001113、循環水量400m’ハrの循
環式冷却水でスライムが発生し、冷却効果が著しく低下
した冷却水系統における保有水に対して35%過酸化水
素水15p、−とジメチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム299−を同時に注入した場合と、35%過酸化水素
水を単独で保有水に対して50p、−添加した場合の循
環水中の一般細菌数を肉エキスブイヨン寒天培地を用い
て平板法により測定したので、その結果を表2に示す、
尚、表2中の数値は循環水中の細菌数(個)/whlを
示す。 表2 トリウム2 ppmを同時に加えた場合と、過酸化水素
水を単独で添加量を変えたものとを、1時間静置状態で
接触後白水中の細菌数をブイヨン寒天培地を用いた平板
培養法で測定したので、その結果を表3に示す。 表3 この結果よりも判るように、過酸化水素水単独では50
ppmの添加でもほとんど殺菌力は認められなかったが
、過酸化水素水とジメチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ムとを併用することによって著しい殺菌力の増強が認め
られた。
【実施例3】 上質紙の抄紙白水中に35%過酸化水素水の添加量を変
え、これにジエチルジチオカルバミン酸すこの結果から
判るように、過酸化水素水単独では50ppm添加して
も有効な殺菌効果は得られなかっなのに対し、過酸化水
素水とジエチルチオカルバミン酸ナトリウムとを組み合
わせることによって強い殺菌力が認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]ハイドロオキシラジカルからなることを特徴とす
    る水系生物抑制剤。 [2]特許請求の範囲第1項記載の水系生物抑制剤にお
    いて、ハイドロオキシラジカルの供給源として、実質上
    鉄イオンが含まれていない過酸化水素と含窒素イオウ化
    合物との組み合わせよりなるもの。 [3]特許請求の範囲第2項記載の水系生物抑制剤にお
    いて、過酸化水素は約0.1ppm以上で、含窒素イオ
    ウ化合物が約0.001ppm以上であるもの。 [4]特許請求の範囲第2項記載の水系生物抑制剤にお
    いて、含窒素イオウ化合物は ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1及びR_2はアルキル基、Mはアルカリ
    金属又はNH_4) の群の中から選ばれる少なくとも一種以上の化合物であ
    るもの。 [5]ハイドロオキシラジカルを水系生物の抑制に有効
    な量供給することを特徴とする水系生物抑制方法。 [6]特許請求の範囲第5項記載の水系生物抑制方法に
    おいて、実質上鉄イオンを供給せず、0.1ppm以上
    の過酸化水素と0.001ppm以上の含窒素イオウ化
    合物とが供給されるもの。 [7]特許請求の範囲第6項記載の水系生物抑制方法に
    おいて、含窒素イオウ化合物は ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1及びR_2はアルキル基、Mはアルカリ
    金属又はNH_4) の群の中から選ばれる少なくとも一種以上の化合物であ
    るもの。
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