JPH02207001A - 農薬を含有する保水剤の製造法 - Google Patents

農薬を含有する保水剤の製造法

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JPH02207001A
JPH02207001A JP1027873A JP2787389A JPH02207001A JP H02207001 A JPH02207001 A JP H02207001A JP 1027873 A JP1027873 A JP 1027873A JP 2787389 A JP2787389 A JP 2787389A JP H02207001 A JPH02207001 A JP H02207001A
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JP
Japan
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water
agricultural chemical
water holding
holding agent
aqueous solution
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JP1027873A
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Kiichi Ito
喜一 伊藤
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 産業上の利用分野 本発明は、農薬を含有する保水剤の製造法に関する。
本発明の製造法によって得られる保水剤は、土壌と混合
して農林、園芸、緑化用の保水剤として、或は水のみと
混合して植物の水耕栽培用人工土壌等として利用するこ
とができる。
従来技術 近年、高吸水性樹脂は、農林、園芸、緑化用保水剤とし
ての用途開発が進められており、その使用により、蒸発
や流出等による水の損失が少なくなり、濯水された水の
利用率が高まり、植物への??u水回数を減らすことが
できるので、省力化を計る上で有用なものである。
また、保水剤の中には、水v1栽培用人玉土壌として利
用すると、透明性、観賞性にも優れたものも知られてい
る。
さらに、この高吸水性樹脂を農薬と同時使用する方法も
各種考案されており、特開昭57−25383号公報に
は、高吸水性樹脂粉末からなる植物生育促進剤が、特公
昭62−42565号公報には、担体成分と吸水性高分
子物質を混合、圧縮成型してなる植物生育用保水剤が開
示されており、使用に際して農薬などと混合して使用す
ることが記載されている。また、特開昭52−8271
5号公報には吸水性物質と農薬、香料などとからなる効
力持続性薬剤組成物が、特開昭58−10503号公報
には農薬、吸水性ポリマー及び担体からなる農薬製剤が
、特開昭58−224607号公報には種籾と、発芽促
進剤を混合してもよいヒドロゲルとを土壌に播種する種
籾の直播方法が、特開昭60−188003号公報には
ヒドロゲル、催芽種子および殺菌剤もしくは殺虫剤を混
合して播種する種子の播種方法が、特開昭58−140
001号公報には水性分散液に農薬を分散させた液状農
薬が開示されている。これらは農薬を高吸水性樹脂に含
浸させることにより、農薬の易流亡性の改善がなされる
だけでなく、農薬または農薬製剤の運搬、散布時の粉末
、液滴の飛散、微細化を抑制できるという利点がある。
しかしながら、上記のU薬と高吸水性樹脂との直接混合
では、農薬の徐放性としての機能は充分とは言い難く、
農薬の使用回数及び使用量の低減化は充分に達成されて
なく、農薬の環境汚染、特に河川、地下水汚染、の問題
は必ずしも改善されているとは言い難たかった。
一方、これに対して、特開昭52−99979号公報に
は油性生理活性物質の水分散性エマルジョン中の水と、
共重合物中のイソシアネート基を反応させて固化させる
生理活性物質を含有する含水ゲルの製造法が、特開昭6
3−265963号公報には例えばO/W10エマルジ
ョン重合により得られる吸水性ビーズ状多孔性ポリマー
に香料及び/又は薬剤を含有させた薬剤含有ポリマーが
開示されている。これらに開示されているものは、薬剤
の徐放性は改良されているが、多くの助剤を必要とする
上、反応が複雑であるので、コスト的にもプロセス的に
も魅力ある方法とは召い難い。
また、特開昭59−36601号公報には、アクリル酸
アンモニウムおよび/またはカリウム塩中和水溶液中に
、肥料などを分散させ重合させる方法が示されている。
しかし、この方法では、モノマーとしてアンモニウムま
たはカリウム塩を使用するためにコスト高となりがちで
あった。なお、同公報には、ナトリウム塩は植物の生育
阻害を招(おそれがあると記載されているが、その具体
的な根拠は全く示されていない。
〔発明の概要〕
要旨 本発明は、上記の問題点を改良して、農薬の徐放性機能
を有し、且つ植物の生育阻害を招かない、農薬を含をす
る保水剤を、極めて容易にかつ安価−に製造する方法を
提供しようとするものである。
本発明者等は、上記の問題点を解決するために種々検討
を重ねた結果、部分中和アクリル酸ナトリウム水溶液に
、農薬を均一に分散させ重合させることによって、徐放
性機能を有する農薬を含有する保水剤が、極めて容易に
かつ安価に得られ、そして、本保水剤を植物に供試して
も懸念された生育阻害は全く観察されないことを見出し
て本発明に到達したのである。
即ち、本発明による農薬を含有する保水剤の製造法は、
カルボキシル基の一部がナトリウム塩に中和されてなる
部分中和アクリル酸ナトリウムの水溶液に、農薬を均一
に分散させ、架橋剤の存在下で、水溶性ラジカル重合開
始剤により水溶液重合を行なうこと、を特徴とするもの
である。
発明の効果 本発明によれば、農薬の徐放性機能を有し、且つ植物の
生育阻害を招かない、農薬を含有する保水剤を、極めて
容易にRつ安価に製造することができる。
また、本発明により得られる農薬を含有する保水剤は、
固体の状態で得られるために、適当な粒度に粉砕するこ
とが容易であり、運搬やその他取扱いの点でも有用であ
る。
〔発明の詳細な説明〕
(1)部分中和アクリル酸ナトリウム 本発明で使用される部分中和アクリル酸ナトリウムは、
カルボキシル基の一部、好ましくは20%以上〜509
6未満、がナトリウム塩に中和されてなるものである。
20%未満の中和では部分アクリル酸ナトリウムの水溶
解性は著しく大きくなるものの、ポリマーの吸水性能が
小さくなることがあり、また50%以上の中和では、水
への溶解性が著しく小さく (45%以下)、さらに吸
水性能に著しい向上効果が認められないので好ましくな
い。
上記の部分中和アクリル酸ナトリウムの水溶液中での濃
度は、中和度によって変化するが、通常は45重量%以
上〜80重量%未満が採用される。
80重量%以上の濃度では部分中和アクリル酸ナトリウ
ム水溶液の温度を著しく高くするか、あるいは中和度を
小さく、例えば20%未満とする必要があるために好ま
しくない。一方、45重量%未満の濃度では吸水能向上
効果は認められず、かつ、水分濃度が高くなることから
後の乾燥処理に負荷がかかって得策ではない。
上記のようなナトリウム塩によるアクリル酸の中和には
、ナトリウムの水酸化物や重炭酸塩等が使用可能である
が、特に好ましいものとしては水酸化ナトリウムが挙げ
られる。
(2)農薬 本発明の製造法で使用される農薬とは、農作物(樹木を
含む)または農林作物に施用されて、それらに必要な栄
養分を供給したり、あるいはそれらの生育を促進または
抑制したり、あるいはそれらに害を与える菌、線虫、ネ
ズミなどの動植物を防除するために用いられる薬剤、例
えば肥料、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤、
殺線虫剤、殺鼠剤、忌避剤等のことである。これらは、
モノマー水溶液中に均一に分散させることができ、かつ
、共存する他の成分、即ちモノマー、架橋剤または水溶
性ラジカル重合開始剤と化学反応を起こさないものであ
って、重合後ポリマー中に一定期間留まるものであれば
いずれも使用=I能である。
この様な農薬自体は公知のものである。そのような農薬
のうち本発明で好ましいものとしては、例えば (イ) 硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ、硫酸アンモニ
ウム、燐酸カリウム、塩化カリウム、尿素等の肥料、 (ロ) 有機リン系(CYAP、MEP%ECP、ダイ
アジノン、ピリダフェンチオン、マラソン、ジメトエー
ト、イソチオエート、DMTP。
DDVP、EPNSESP等)、カーバメート系(NA
C,MTMCS BPMCSMPMC,ピリミカーブ等
)、塩素系(クロルデン、ケルセン等)天然系(ピレト
リン、ロチノン等)、ビレステロイド系等の殺虫剤、 (ハ) 硫黄系(マンネブ、・ポリカーバメイト、チラ
ム等)、6機塩素系(T P N、フサライド等)有機
リン系(IBP、EDDP等)、ヒドロキシイソキサゾ
ール、PCNB、キャブタン、ツェナジオンオキシド、
CNA、アニシジン、チオファネートメチル、インブロ
チオラン、フルオルイミド等の殺菌剤、 (ニ)  トリアジン系(シマジン、アトラジン等)ジ
ニトロアニリン系(トリフルアリン等)、フェノキシ系
(ナプロアニリド、2.4−D、2.4−PA等)、酸
アミド系(ブタクロール等)、ジフェニルエーテル系(
ビフェノックス、クロメトキシニル等)、ウレア系(ジ
ウロン、メチルダイムロン、DCMU等)、アリールオ
キシプロピオン酸系(フルアジフォプ等)、カーバメー
ト系(ベンチオカーブ、IPC等)等の除7:i剤、(
ホ) インドール酪酸、インドール酢酸、ベンジルアミ
ノプリン、1−ナフチルアセトアミド、塩化コリン等の
植物成長調整剤、 (へ)  EDBSEDCSDCIP等の殺線虫剤、(
ト)  クマリン系、モノフルオロ酢酸ナトリウム等の
殺鼠剤、 (チ)  β−ナフトール、タレオソート、ジエチルト
ルアミド、カルシウムハイポクロライド等の忌避剤、 などの一種もしくは二種以上の混合物を例示することが
できる。
このような農薬の配合量は農薬の登録実用濃度が各々異
なるため一概に規定できないが、部分中和アクリル酸ナ
トリウムの0.01〜30重量%程度であることがふつ
うである。
(3)架橋剤 本発明の製造法で使用される架橋剤は、分子内に二重結
合を2個以上有し、前記部分中和アクリル酸すトリウム
と共重合性を示すもの、あるいは該部分中和アクリル酸
ナトリウム中の官能基、例えばカルボキシル基と重合中
あるいは重合後の乾燥時に反応しうるような官能基を2
個以上有するもの、あるいはこれらの2種の架橋性結合
ないし基を1種づつ併用するものであって、ある程度水
溶性を示すもの、であれば何れのものも使用できる。
前者の架橋剤の一例を挙げれば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ
)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングノコールジ(メタ)アクリレ
ート、ボリプロビレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、N、N’ 
 −メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジアリルフ
タレート、ジアリルマレート、ジアリルテレフタレート
、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリアリルホスフェート等が挙げられる。ここで、
「(メタ)アクリレート」という用語は、アクリレート
およびメタクリレートのいずれをも意味するものとする
また、後者の架橋剤の一例を挙げれば、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジまたは
ポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
更に、前者と後者の両機能を備えたものとして例えば、
N−メチロールアクリルアミド、グリシジルメタクリレ
ート等のような化合物も本発明方法では使用できる。
この中で、本発明で特に好ましいものとして挙げれば、
分子中に二重結合を2個以上有し、前記部分中和アクリ
ル酸ナトリウムと共重合性を示すものがよい。具体的に
は、N、N’  −メチレンビスアクリルアミド、N、
N’  −メチレンビスメタクリルアミド、エチレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート等が好適な例として挙げられる。
このような架橋剤はそれ自身単独で或は2種以上の混合
物としても使用できる。
これら架橋剤の使用量は部分中和アクリル酸ナトリウム
に対して0.001〜10重量%、好ましくは0,01
〜2重量%、である。0.001重量%以下では吸水能
は極めて大きくなるものの吸水時の高吸水性ポリマーの
ゲル強度が極めて弱いものとなり、また10重量96以
上では吸水ゲル強度は格段に向上されるが、吸水能がか
なり小さいものとなってしまい、実用上問題となる。
(4)水溶性ラジカル重合開始剤 本発明で使用される水溶性ラジカル重合開始剤は、高分
子化学の分野において周知のものである。
具体的には、無機または有機過酸化物、たとえば過硫酸
塩(アンモニウム塩、アルカリ金属塩(特にカリウム塩
)゛その他)、過酸化水素、ジ第三ブチルペルオキシド
、アセチルペルオキシド、等がある。これらの過酸化物
の他に所定の水溶液か得られるならば、アゾ化合物その
他のラジカル重合開始剤、たとえば、2,2′  −ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2. 2’
  −アゾビス(N、N’  −ジメチレンイソブチル
アミジン)二塩酸塩、4.4′ −アゾビス(4−シア
ノ吉草酸)等も使用可能である。
重合はこれらの水溶性ラジカル重合開始剤の分解によっ
て開始されるわけであるが、本発明では水溶性ラジカル
重合開始剤の分解は、慣用の手段である加熱の他に、化
学物質によって重合開始剤の分解を促進する等の周知の
方法で行うこともできる。重合開始剤が過酸化物である
とき、その分解促進物質は、還元性化合物(本発明では
水溶性のもの)たとえば過硫酸塩に対しては酸性亜硫酸
塩、アスコルビン酸、アミン等であって、過酸化物と還
元性化合物との組合せからなる重合開始剤は「レドック
ス開始剤」として高分子化学の分野で周知のものである
。従って、本発明で「重合開始剤」という用語は、この
ような分解促進物質との組合せ、特にレドックス開始剤
を包含するものである。
上記の様な水溶性ラジカル重合開始剤の使用量は、部分
中和アクリル酸ナトリトウムに対して、一般的には0.
001〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、で
ある。
(5)具体的な重合方法 前述した様に本発明では、カルボキシル基の一部がナト
リウム塩に中和されてなる部分中和アクリル酸ナトリウ
ム水溶液に、農薬を均一に分散させ、架橋剤の存在下で
、水溶性ラジカル重合開始剤により水溶液重合を行なっ
て、農薬を含有する保水剤を製造する。部分中和アクリ
ル酸ナトリウム水溶液、農薬、架橋剤、水溶性ラジカル
重合開始剤および必要に応じて添加される他の成分の添
加順序ないし重合方法は、本発明の目的に反しない限り
任意であり、例えば(イ)農薬および架橋剤を溶解した
部分中和アクリル酸ナリトウムの水溶液中に、予め水溶
性ラジカル重合開始剤を溶解させ、しかる後に加熱を行
って重合を行う方法、(ロ)a薬および架橋剤を溶解さ
せた部分中和アクリル酸ナトリウムの水溶液を予め加温
しておき、これに水溶性ラジカル重合開始剤を添加して
、外部から加熱を行うことなく重合させる方法、(ハ)
水溶性ラジカル重合開始剤としてレドックス開始剤を使
用する場合、過酸化物あるいは還元剤のどちらか一方を
、農薬および架橋剤を溶解した部分中和アクリル酸ナリ
トウム水溶液中に溶解させた後、それに他方を添加して
重合させる方法、等が例示される。これらの重合におい
て、重合雰囲気としては、窒素、アルゴン等のような不
活性ガス雰囲気、あるいは空気中いずれも行うことがで
きる。
重合は、通常のバッチ弐樽型反応器はもちろん、移動す
るベルトコンベア上で連続的に重合を行うベルトコンベ
ア式反応装置により、行うこともできる。
これらの重合反応生成物は、必要に応じて、公知の乾燥
処理を行うことができる。
〔実験例〕
以下の、実施例および比較例ならびに効果試験は、本発
明を更に具体的に説明するためのものである。
なお、純水吸水能は、以下の方法に従って算出した。5
00ccのビーカーにポリマー約1g及び純水的500
gをそれぞれ秤量して入れ、混合してから約2時間放置
して、充分膨潤させた。次いで、28メツシユふるいで
充分水切りをした後膨潤ゲルの重量を測定し、下記式に
従って純水吸水能を算出した。
(g/g樹脂)  仕込ポリマー重量(g)実施例1 50ccコニカルフラスコに、水4.40gを採り、こ
れに48.7%水酸化ナトリウム水溶液13.70gを
加えた。別に、100ccコニカルフラスコにアクリル
酸30.0gを採り、冷却下、50ccコニカルフラス
コの内容物を徐々に滴下して、アクリル酸を中和させた
。中和度は40%、水溶液中の部分中和アクリル酸の濃
度は70重量%となった。これに植物成長調整剤兼殺菌
剤としてヒドロキシイソキサゾール0.72g、および
架橋剤としてN、 N’  −メチレンビスアクリルア
ミド0.050gを加え溶解させて、温度を70℃に調
節した。この混合液を予め80℃に保持した底面積74
cdのテフロンコーティング製ビーカーに移し替え、水
溶性ラジカル重合開始剤として2.2′  −アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.10にと水1.
oogとの混合溶液を添加して撹拌した。
重合は、約30秒後に始まり、水蒸気の発生と共に発泡
しながら、約40秒後には終了した。得られた重合物を
、更に60℃、減圧条件下で乾燥させて、31.6gの
固形物を得た。この固形物を粉砕後、標準ふるいにより
10〜28メツシユの粉末を分取し、試料1とした。
試料1の純水吸水量は65.4 Cg/g樹脂)であっ
た。
比較例1 実施例1において、ヒドロキシインキサゾールを使用し
ない以外は、同様にして、重合、乾燥をさせ、29.8
gの固形物から、10〜28メッシュの粉末を分取し、
比較試料1とした。
この農薬を含有しないポリマーの純水吸水能は79.2
 Cg/g樹脂)であった。
次に、500ccのビーカーにこのポリマー1g及びヒ
ドロキシイソキサゾールを300 ppm含有する水溶
液的500gをそれぞれ秤量して入れ、混合してから約
2時間放置して、充分膨潤させた。
次いで、28メツシユふるいで充分水切りをした後、膨
潤ゲル78.2gを取り出し、比較試料2とした。
効果試験1 前記実施例及び比較例で得られた試料について下記のよ
うにして農薬の徐放性評(llli試験を行った。
200ccビーカーに試料1を1g採り、純水149g
を添加し全重量を150gとし、30分間撹拌混合させ
た。次いで、膨潤ゲルを28メツシユふるいで充分水切
りをし、炉液中のヒドロキシイソキサゾール量を高速液
体クロマトグラフィーにより定量した。
次に、この膨潤ゲルを先のビーカーに採り、全重量が1
50gとなるように純水を添加した以外は、先と同様の
操作を行い、2回目の結果を得た。
同様にして6回目の操作まで行った結果を第1表に示し
た。
また、比較試料2を78.2.採った以外は同様の操作
を行った結果を第2表に示した。
第1表(試料1) 第2表(比較試料2) 第1表と第2表のン戸液中のヒドロキシイソキサゾール
量を比較すると、試料1は比較試料2に対して優れた徐
放性を有していることがわかる。
また第1表より、1戸液中への溶出ヒドロキシイソキサ
ゾールの積算量は22.4mgとなり、試料1中の論理
含有u22.8aIgとよく一致しており、ヒドロキシ
イソキサゾールが試料中に均一に分散保持されているこ
とが明らかとなった。
実施例2 実施例1において、水溶性ラジカル重合開始剤を過硫酸
カリウムとし、これを0.10g採り、水2gに溶解さ
せて使用した以外は同様にして重合操作を行なった。
重合は、約60秒後始まり、水蒸気の発生と共に発泡し
ながら、約75秒後には終了した。得られた重合物を更
に60℃、減圧条件下で乾燥させて、30.9gの固形
物を得た。この固形物を粉砕後、標準ふるいにより10
〜28メツシユの粉末を分取し、試料2とした。
試料2の純水吸水量は89.2 CK/g樹脂)であり
、効果試験1と同様にしてヒドロキシイソキサゾールの
徐放性、並びにそれが均一に含有されていることを確認
した。
実施例3 実施例1において、同操作により得ら^た中和度が40
%の部分中和アクリル酸ナトリウム70重瓜%水溶液4
8.1gに、植物成長調整剤兼殺菌剤としてヒドロキシ
インキサゾール1. 40gおよび架橋剤としてN、N
’  −メチレンビスアクリルアミド0.050gを加
え溶解させて、これに更に35%過酸化水素水0.35
5gを溶解させた。この混合液を予め40℃に保持た底
面積74cjのテフロンコーティング製ビーカーに移し
替え、これにL−アスコルビン酸0.040gと水1、
oogとの混合溶液を添加して重合を行なった。
重合は、約2秒後に始まり、水蒸気の発生と共に発泡し
ながら、約10秒後には終了した。得られた重合物を更
に60℃、減圧条件下で乾燥させて、3]、o、、の固
形物を得た。この固形物を粉砕後、標準ふるいにより1
0〜28メツシユの粉末を分取し、試料3とした。
試料3の純水吸水量は149(g/f樹脂)であり、効
果試験1と同様にしてヒドロキシイソキサゾールの徐放
性、並びにそれが均一に含有されていることを確認した
実施例4 実施例1において、ヒドロキシイソキサゾールを1.4
0sr、架橋剤のN、 N’  −メチレンビスアクリ
ルアミドを0.010g使用した以外は、同様にして重
合操作を行なった。
重合は、約30秒後始まり、水蒸気の発生と共に発泡し
ながら、約40秒後には終了した。得られた重合物を更
に60℃、減圧条件下で乾燥させて、32. 2gの固
形物を得た。゛この固形物を粉砕後、標準ふるいにより
10〜28メツシユの粉末を分取し、試料4とした。
試料4の純水吸水量は145 Cg/g樹脂)であり、
効果試験1と同様にしてヒドロキシイソキサゾールの徐
放性、並びにそれが均一に含有されていることを確認し
た。
実施例5 実施例1において、ヒドロキシイソキサゾールにかえて
植物成長調整剤としてベンジルアミノプリン0.24g
を使用した以外は、同様にして重合および乾燥させて、
32.1gの固形物を得た。
この固形物を粉砕後、標準ふるいにより10〜28メツ
シユの粉末を分取し、試料5とした。
試料5の純水吸水量は68.0 <g/g樹脂)であっ
た。
効果試験2 試料5を使用する以外は効果試験1と同様に行った結果
を第3表に示した。
第3表(試料5) 明らかとなった。
実施例6 実施例1において、ヒドロキシイソキサゾールにかえて
植物成長調整剤としてインドール酢酸0.72gを使用
した以外は、同様にして重合および乾燥させて、32.
6gの固形物を?すだ。この固形物を粉砕後、標準ふる
いにより10〜28メツシユの粉末を分取し、試料6と
した。
試料6の純水吸水量は111(g/g樹脂)であった。
効果試験3 試料6を使用する以外は効果試験1と同様に行った結果
を第4表に示した。
第3表より、ベンジルアミノプリンの徐放性が確認され
た。
また、炉液中への溶出ベンジルアミノプリンの積算量は
7.4a+gとなり、試料5中の理論含有量7.5a+
gとよく一致しており、ベンジルアミノプリンが試料中
に均一に分散保持されていることが第4表(試料6) 第4表より、インドール酢酸の徐放性が確認された。
また、炉液中への溶出インドール酢酸の積算量は21.
5mgとなり、試料6中の理論含有量22.2a+gと
よく一致しており、インドール酢酸が試料中に均一に分
散保持されていることが明らかとなった。
効果試験4 乾燥砂壌土に前記試料1.5.6及び比較試料1を0.
1重量%になる様に混合し、縦40cn+。
横30c+n、高さ20c+nのプラスチックポットに
、厚さ15印に充填した。その後、底部吸水穴より給水
し、飽和状態とした後、コラライシバを移植した。70
後に溜水を中止し、以後は天水に委ねた。
50口後、90日後に全区からそれぞれ3株を採取し、
直立茎、はふく茎、根系に分解し、各部分毎に伸長量及
び生体重を求めた結果を第5表、第9表に示した。直立
茎、根系は、最も長い3本の全・長と全ての生体重、は
ふく茎は全長とその生体重である。
尚、試験結果は無添加区との百分率で示した。
第5表(50日後) 第5表、第6表より、試料1 (ヒドロキシイソキサゾ
ール)、試料5(ベンジルアミノプリン)及び試料6(
インドール酢酸)の農薬を含有する保水剤は、それぞれ
程度の差はあるが、無添加あるいは比較試料1の農薬を
含有しない保水剤に比較して、コラライシバの生育に良
好な効果を与えることが明らかとなった。
第6表(9011後)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カルボキシル基の一部がナトリウム塩に中和されてなる
    部分中和アクリル酸ナトリウムの水溶液に、農薬を均一
    に分散させ、架橋剤の存在下で、水溶性ラジカル重合開
    始剤により水溶液重合を行なうことを特徴とする、農薬
    を含有する保水剤の製造法。
JP1027873A 1989-02-07 1989-02-07 農薬を含有する保水剤の製造法 Pending JPH02207001A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109956696A (zh) * 2019-03-05 2019-07-02 北京工业大学 侧链吸附型混凝土超塑化剂的合成方法
JP2021010303A (ja) * 2019-07-03 2021-02-04 株式会社クラレ 保水材

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