JPH0220565B2 - - Google Patents

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JPH0220565B2
JPH0220565B2 JP1495981A JP1495981A JPH0220565B2 JP H0220565 B2 JPH0220565 B2 JP H0220565B2 JP 1495981 A JP1495981 A JP 1495981A JP 1495981 A JP1495981 A JP 1495981A JP H0220565 B2 JPH0220565 B2 JP H0220565B2
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JP
Japan
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hydrocyanic acid
tower
acrylonitrile
column
vapor
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JP1495981A
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JPS57129822A (en
Inventor
Hiroaki Kai
Terumasa Higuchi
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS57129822A publication Critical patent/JPS57129822A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オレフインのアンモキシデーシヨン
による(メタ)アクリロニトリルの製造において
副生する青酸の回収精製方法に関する。
オレフインのアンモキシデーシヨンによつて
(メタ)アクリロニトリルを製造する際に青酸が
副生することは周知の通りであり、この副生青酸
は合成反応器、急冷塔および吸収塔を経て、(メ
タ)アクリロニトリルとともに(メタ)アクリロ
ニトリル回収塔へ送り、ここで大部分の青酸は
(メタ)アクリロニトリルとともに塔頂から回収
する。この回収塔塔頂留出物は、ついで青酸除去
塔へ送り、ここで(メタ)アクリロニトリルと分
離して青酸は塔頂から抜き出し、青酸精製塔へ送
る。一方、(メタ)アクリロニトリル回収塔の下
部に存在するアセトニトリルは、希薄なため、抜
き出した後、濃縮塔へ送り、濃縮後、不純物除去
工程へ送る。一方、アセトニトリル濃縮塔塔頂に
は、アセトニトリルに同伴された青酸が濃縮され
ているが、この青酸は、通常、不純物を含み、重
合しやすいために焼却処理している。
青酸精製塔に入つた青酸は、塔頂部分から青製
青酸として抜き出され、青酸とともに持ちこまれ
た不純物のうち低沸点物質は塔頂分縮器から青酸
を含んだまゝの状態で抜き出し通常は焼却処理し
ている。一方高沸点成分は、塔下部付近から抜き
出し、ニトリル回収系へ送る。
従来公知のこのようなプロセスとしては、例え
ば、 (1) アクリロニトリルを含有する青酸水溶液を精
留塔を用いて精留して青酸を得るにあたり、精
留塔内においてアクリロニトリルの分布が最高
濃度を示す付近よりサイドカツトする青酸の回
収方法(特公昭43−21178号公報参照)、 (2) 水およびシアン化水素を含む粗ニトリルを濃
縮するに当り、単一の直立多段式精留塔を用
い、塔頂部が35〜60℃になるように温度を制御
して精留を行ない、塔頂よりシアン化水素を抜
き出すアセトニトリルの濃縮方法(特公昭54−
1285号公報参照)等があるが、これらの方法
は、それぞれにおいて目的とする技術的課題を
解決に至らせた点で有効な方法ではあるが、な
お次のような課題を残している。まず(1)の方法
においては、粗青酸ガスを水に吸収せしめたの
ち精留しているため、青酸ガスを直接精留する
のに比べ、設備が多く、かつ精製用加熱エネル
ギーが多く消費される。また精留塔塔頂から得
られる青酸から分離された不凝縮ガスに同伴さ
れる青酸の回収については言及されていない。
(2)の方法では、塔頂からの青酸には不純物とし
てアセトニトリル7%〜17%及び水2.8〜8.2%
が含まれており、次の処理工程については明示
されていない。
本発明はかかる問題を解決し、貴重な成分とし
て極めて有用な青酸をオレフインのアンモキシデ
ーシヨンによる(メタ)アクリロニトリルプロセ
スからほぼ完全に回収することを目的とする。
本発明によれば、オレフインのアンモキシデー
シヨンによる(メタ)アクリロニトリルの製造に
おける副生青酸を回収精製するに当り、青酸除去
塔からの粗製青酸蒸気を青酸精製塔に導く一方、
前記精製塔塔頂から得られる未凝縮青酸及びアセ
トニトリル濃縮塔の塔頂から得られる青酸含有未
凝縮ガスを冷却した前記青酸精製塔の塔底液を吸
収液とした吸収塔に導き該吸収塔において該吸収
液の青酸濃度を高め、これを青酸精製塔の粗製青
酸蒸気供給位置よりも下位にであつて青酸精製塔
からの(メタ)アクリロニトリル及びアセトニト
リル含有回収液又は蒸気の抜出位置よりも上位に
供給することによつて前記副生青酸をほぼ完全に
回収することができる。
以下、添付図面を参照して本発明方法を詳細に
説明する。
本発明によれば、青酸除去塔1の塔頂蒸気とし
て得られる粗青酸蒸気2を青酸精製塔3に導び
き、青酸精製塔3の塔頂に不凝縮ガスとともに濃
縮された青酸を分縮器4において液化して精製液
化青酸5を得るとともに、分縮器4で凝縮せずに
放散してゆく不凝縮ガスに同伴される青酸蒸気6
を吸収塔7の下部に導びき吸収液11に吸収す
る。なお分縮器4は精留塔の上部構造によつては
必ずしも必要ではない。一方、アセトニトリル濃
縮塔8の塔頂分縮器9から他の不純物(例えば、
アセトニトリルおよび水等)とともに得られる粗
青酸蒸気10は、極めて重合しやすいために、精
製度を上げるべく青酸中にアセトニトリルが混入
しないよう、例えば分縮器9の出口蒸気温度が40
℃を越えないように抜き出すとともに、一たん抜
き出した粗青酸蒸気10が再び凝縮して重合する
のを防止するため、吸収塔7の入口まで粗青酸蒸
気を10の温度を青酸が凝縮しない温度、例えば40
℃を下回らないように維持する。
吸収塔7(塔の型式には特に限定はなく、例え
ば従来汎用されている充填式あるいは棚段式のい
ずれも採用できる)の下部に送入した上記2つの
粗青酸蒸気6及び10は、吸収効果を上げるため
に冷却した、吸収液11に吸収せしめる。ここに
用いる吸収液としては青酸精製塔3の下部から得
られる実質的に(メタ)アクリロニトリルおよび
青酸を含まない水を利用することができる。また
塔出口吸収液12の温度は、適当な中間冷却器1
3を塔内に設け、塔内での青酸吸収効果を高く保
つよう、例えば15℃以下に保つ。このようにして
吸収された残りのガス14は塔頂から放散する
が、このガス14はもはや青酸を実質的に含んで
いない。
こうして得た吸収液12には青酸のほか、アセ
トニトリルおよび粗青酸蒸気の安定剤として加え
られる亜硫酸ガスが含まれているが、これらの不
純物から更に青酸のみを回収するため吸収液12
は青酸精製塔3へ送る。青酸精製塔3は通常棚段
塔を用い、その上部から約5/10〜約7/10の位置へ
青酸除去塔1からの粗青酸蒸気2を供給する。ま
た(メタ)アクリロニトリルおよびアセトニトリ
ルなどの不純物を含む排出液又は蒸気15を高濃
度で、効果的に抜き出す位置としては上部から約
8/10〜約9/10の位置が好ましい。一方、吸収液1
2は、青酸精酸5の純度を保ち、塔底からの青酸
もれ出しをおさえ、かつ、不純物抜き出し位置に
おいて十分な不純物濃縮を行なうために塔上部か
ら約7/10〜約8/10の位置に供給する。なお、前述
の如く、吸収塔7において青酸濃度を高められた
吸収液12は青酸精製塔の粗青酸蒸気2の供給位
置より下位で排出液又は蒸気15の抜出位置より
上位に供給しなければならない。吸収液12を、
粗青酸蒸気2の供給位置より上位に供給した場合
には青酸精製塔3の精留効果が悪化し、また抜出
液又は蒸気15の下位に供給した場合には放出液
又は蒸気15中に青酸が混入して好ましくない。
こうして得た精製青酸5は従来の回収青酸の品
質と何ら変るところはないばかりか、収量はほぼ
完全に回収することができ、従来法に比し著しく
向上する。また精製塔3の中段から抜き出した不
純物を含む抜出液15は、(メタ)アクリロニト
リル回収塔16への送入液17と混合して処理す
ることができ、この結果、排出液又は蒸気15に
不純物として含まれている(メタ)アクリロニト
リルは塔16の塔頂から回収(メタ)アクリロニ
トリル18として回収され、一方アセトニトリル
19は塔16の中央部以下の位置から抜き出して
アセトニトリル濃縮工程へ送る。なお図面におい
て20は(メタ)アクリロニトリル精製工程へ供
給する回収(メタ)アクリロニトリル、21は濃
縮アセトニトリル、22及び23は排出水を示
す。
以上の如く、本発明によれば従来、回収の手段
や方法が知られていなかつた粗青酸蒸気を、効果
的に回収することができるとともに従来の青酸精
製塔を用いて精製青酸として回収することがで
き、さらにその際不純物として除去されていたア
セトニトリルおよび(メタ)アクリロニトリルを
従来のプロセス設備において、回収することを可
能となり、きわめてすぐれた方法である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するも
のでないことはいうまでもない。なお以下の例に
おいて「%」は特にことわらない限り「重量%」
を示す。
実施例 1 プロピレンのアンモキシデーシヨンでアクリロ
ニトリルを製造する際に副生する青酸1700Kg/H
をアクリロニトリル回収塔を経て、青酸除去塔に
送り、塔頂の分縮器から少量のアクリロニトリル
および水とともに32℃の蒸気相1718Kg/Hを得
た。この蒸気の組成は、以下の通りであつた。
アクリロニトリル 5%、 水 1%、 青酸 94%、 この蒸気相に安定剤として亜硫酸ガス1.2Kg/
Hおよび窒素ガス71m3/Hを加えて45段からなる
棚段塔の上から28段目に送入した。
一方、アクリロニトリル回収塔の下部からアセ
トニトリルおよび青酸を含む水溶液を抜き出し、
アセトニトリル濃縮塔へ送入し、塔頂分縮器出口
蒸気温度38℃で、下記組成の粗青酸蒸気を22Kg/
Hで得た。
アセトニトリル 16% 水 7% 青酸 77% ついで、加熱付き配管を通して、この粗青酸蒸
気を40℃〜50℃に保ち、安定剤として亜硫酸ガス
0.035Kg/Hおよび窒素ガス18m3/Hを加えて吸
収塔下部の気相へ送入した。
青酸精製塔の塔頂分縮器で冷却、液化せしめた
精製青酸の2/3を還流として塔頂へ戻し残部を製
品を取出した。分縮器出口の青酸蒸気は20℃で、
386Kg/Hで放散して前記粗青酸蒸気とともに吸
収塔へ送出した。
青酸蒸気組成:N2 23% 青酸 77% 吸収塔は直径0.5m、棚段10段および多管式流
下液膜冷却帯0.5mからなり、吸収液は、青酸精
製塔の塔底液3000Kg/Hを104℃から5℃まで冷
却して吸収塔の塔頂部へ送入した。
吸収液は青酸吸収に伴ない温度が上昇するが冷
却器外側の冷剤によりその温度を15℃に保つた。
青酸を吸収した吸収液は3315Kg/Hの速度で塔
底部から抜出し、塔頂部へ送入する吸収液と熱交
換したのち、温度60℃で青酸精製塔の上から33段
目に送入した(吸収液中の青酸濃度は9.45%であ
つた)。
吸収塔塔頂からの放散ガス111Kg/Hに含まれ
る青酸の量は10ppm以下であつた。
ついで青酸精製塔の上から36段目から、不純物
としてアクリロニトリルおよびアセトニトリルを
少量の青酸および水とともに含む液245Kg/Hで
抜き出しアクリロニトリル回収塔へ送入した。抜
き出し液の組成は以下の通りであつた。
アクリロニトリル 35% 青酸 0.9% アセトニトリル 1.4% 水 62.7% このようにして青酸回収運転が定常状態に達し
た時の精製液化青酸の収量は、1591Kg/Hであ
り、反応で副生した青酸の回収率は93.6%であつ
た。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明方法を実施するための工程図
である。 1……青酸除去塔、2……粗青酸蒸気、3……
青酸精製塔、5……精製液化青酸、6……青酸蒸
気、7……吸収塔、8……アセトニトリル濃縮
塔、10……粗青酸蒸気、11……吸収液(入
口)、12……吸収液(出口)、14……放散ガ
ス、16……(メタ)アクリロニトリル回収塔、
18……回収(メタ)アクリロニトリル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オレフインのアンモキシデーシヨンによる
    (メタ)アクリロニトリルの製造における副生青
    酸を回収精製する方法において、青酸除去塔から
    の粗製青酸蒸気を青酸精製塔に導く一方、前記精
    製塔塔頂から得られる未凝縮青酸及びアセトニト
    リル濃縮塔の塔頂から得られる青酸含有未凝縮ガ
    スを、冷却した前記青酸精製塔の塔底抜出液を吸
    収液とした吸収塔に導き該吸収塔において該吸収
    液の青酸濃度を高め、これを青酸精製塔の粗製青
    酸蒸気供給位置よりも下位であつて青酸精製塔か
    らの(メタ)アクリロニトリル及びアセトニトリ
    ル含有回収液又は蒸気の抜出し位置よりも上位に
    供給することを特徴とする青酸の回収精製方法。
JP1495981A 1981-02-05 1981-02-05 Recovering and purifying method for hydrocyanic acid Granted JPS57129822A (en)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102236A (ja) * 1998-05-20 2011-05-26 Ineos Usa Llc プロセスフレアヘッダーからの有機物の回収
CN102502707A (zh) * 2011-10-26 2012-06-20 重庆紫光化工股份有限公司 从含氢氰酸混合气中提纯氢氰酸的方法

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