JPH0220361Y2 - - Google Patents

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JPH0220361Y2
JPH0220361Y2 JP1984091155U JP9115584U JPH0220361Y2 JP H0220361 Y2 JPH0220361 Y2 JP H0220361Y2 JP 1984091155 U JP1984091155 U JP 1984091155U JP 9115584 U JP9115584 U JP 9115584U JP H0220361 Y2 JPH0220361 Y2 JP H0220361Y2
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membrane structure
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JP1984091155U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば体育館や倉庫等内部に開放空
間を有する無支柱の二重膜構造体に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、上記用途に利用されている無支柱膜構造
体は、主として合成樹脂を合成繊維またはガラス
繊維で補強したものを素材として、第5図に示す
ように、単膜aを形成し、これに送風機bによつ
て送風筒cを介して膜内に外気を導入し、導入さ
れた空気が矢印に示す状態に対流しつつ、膜内に
20〜30Kg/m2の圧力を維持して空間dを形成して
いる。しかし、単層構造であるため、一般建築物
に比較すると断熱性が不良で、日射時には構造体
自体が温室効果を生じて室内が50〜60℃にも上昇
する。したがつて、スポーツ施設として使用が不
可能になつてしまうという問題があつた。
これに対し、室内温度を低下させるために大量
に外気を取り入れる構造とすることは無支柱構造
ではその本来の構造から採用できない。また、有
支柱(テンシヨン)構造においては、膜自体に開
放口を容易に形成可能ではあるが、この有支柱
(テンシヨン)構造はコストが高い難点がある。
このような問題に対し、近来では膜生布に断熱
素材をラミネート加工して断熱を図るものもあ
る。しかし、断熱素材は一般に不透明であるの
で、採光が阻害されてしまう。したがつて、照明
設備及び照明費用が増大して不経済であり、また
このような構造に採光窓を設けることは構造体の
強度を低下させることとなり、断熱及び採光の両
面を満たすものではなかつた。
そのため、第6図に示すように、無支柱膜構造
体の膜を部分的に接合した外皮Eと内皮Fとの二
重膜とし、その間に空気層Gにより断熱層を形成
した構造のものも出現した。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この構造のものは、外気導入の過程
で外皮Eと内皮Fが密着して、外皮Eと内皮Fと
の間に空気層Gの形成のため、外気導入に格別の
熟練が必要になつたり、また、20〜30Kg/m2の内
圧維持のために導入される矢印で示す空気流が加
熱された空気層からの空気を捨うことになり、こ
れが、空間を加熱することになつて、期待された
断熱効果を奏することができないという欠点があ
つた。
本考案において解決すべき課題は、外気に対し
て十分な断熱機能を有し、四季にわたつて快適に
内部空間を利用できる無支柱の二重膜構造体を得
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る無支柱の二重膜構造体は、外殻を
形成する外皮の内面の略全域に亘つて配置される
合成樹脂製のフイルム状内皮を配してなり、同内
皮を外皮に点接合あるいは線接合によつて部分的
に接合すると共に外皮内面と内皮との間に連続し
た空気断熱層を外皮内面の略全面にわたつて設
け、前記内皮に複数の空気通過孔を開口してなる
ことを特徴とする。
〔作 用〕
本考案に係る無支柱の二重膜構造体は、外気を
導入して、内部空間を20〜30Kg/m2に維持した状
態では、内皮に形成された空気通過孔を通して、
断熱空気層に供給されることになり、僅かに外気
に漏れる空気層の加熱空気とバランスが採られ、
熱空気層内の加熱空気は空間内に導入される空気
に運ばれて対流することはなくなる。このため、
無支柱膜構造体において膜の室内側に空気層を滞
留状態に保持可能となり、室内空間部と外皮と内
皮との間に形成された空気層との間の熱的遮断は
充分に行われ、外気温度の影響を受けて室内空間
の温度が異常に上がることはない。
さらに、フイルム状内皮は光透過性の素材から
形成することによつて、二重膜の採用による採光
性が失われることもない。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を説
明する。
第1図は本考案に係る膜構造体の斜視図、第2
図は同第1図の−線矢視図、第3図は同−
線矢視図である。
図中、1は例えば天然ゴム、ガラス繊維にテト
ラフルオロエチレンやシリコンを含浸したもの及
び合成繊維に塩化ビニルを含浸したもの等を素材
とする気密性を有した外皮、2は同外皮1の内面
の略全域に配置されフツ化樹脂、アクリル樹脂等
の光を透過可能な合成樹脂を素材とする薄肉フイ
ルム状の内皮である。
本考案における膜構造体は、「ニユーマチツク
構造」と称されるもので、内部に空気を供給して
大気圧よりも若干高くし図示のように外皮1を構
造体として形成するものである。
内皮2は外皮1に膜構造体の縦方向に所定のピ
ツチで例えばヒートシール、接着、または粘接着
法によつて線接触状態に接合されている。この接
合線L間の部分はたわみDをもたせてその内部に
空気断熱層3を形成し、かつ同空気断熱層3内に
空間部から空気を導入する15mm径程度の空気導入
丸孔4を空気断熱層3を外皮1から漏れる空気量
に対応して複数個開口している。
なお、内皮2を例えば上述のようにフツ化樹脂
とした場合、この素材は極めて断熱性が良いので
空気断熱層3による断熱効果を高めることができ
る。
本考案の二重膜を設置する際には、空気が所定
圧となるように給入され、内皮2が外皮1内面に
沿つた配置となり、外皮1の下端周縁は所要のシ
ール(図示せず)を介してアンカーAにより地面
G上に固設される。この場合孔4を設けたことか
ら、空気層3内と室内側の気圧は同等となり、図
示のように内皮2は外皮1内面に密着することは
ない。なお、アンカーAによる取付け施工の他
に、通常行なわれているように外皮1の下端周縁
にワイヤを張設して、このワイヤを地面Gに固定
された係止部材に連結するようにしても良い。
第4図は本考案の二重膜構造体に形成された内
部空間内の断熱の機能を示す図である。
図示するように、外気を送風機bから送風筒c
を経て空間5内に、内圧が20〜30Kg/m2を維持で
きるように供給する。日光により加熱された空気
断熱層3内の空気は外皮1から極めて僅かな量で
はあるが、外気へと抜け、その分の空気が内皮2
に形成された通気孔4を通して空間5から補給さ
れることになり、空気断熱層3が維持される。
これによつて、加熱された空気断熱層3内の空
気は空間5内に逆導入されることはない。そのた
め、送風機bから送風筒cを経て空間5内に導入
された空気の対流Tは空気断熱層3内の熱空気を
巻き込んで流れることはなく、構造体内の圧力が
外部より大きくても外皮1内面に空気断熱層3を
形成でき、この空気層3を断熱層として機能させ
ることができる。
また、外皮1から外気に逃げる内部空気の量に
見合つた空気を導入することによつて、内皮2と
外皮1との接合下端縁は必ずしも完全にシールす
ることなく、断熱空気層の加熱された空気の内部
空間への対流を防止することができる。
また採光に関しては、内皮2を光透過性の素材
とすれば、照明上の問題は生じない。
なお、内皮2の外皮1への接合は、所要の間隔
をおいて点接触状態に行なうこともできる。この
場合も孔4を開設することで前述と同様に空気層
3を形成でき、断熱が達成される。
〔考案の効果〕 本考案によつて以下の効果を奏することができ
る。
(1) 外皮内面に空気が滞留する空気層を形成でき
るので外気と断熱でき、夏期でも室内空間が左
程昇温することがない無支柱二重膜構造体を形
成できる。
(2) 充分な天井断熱層を形成できるにも拘わらず
採光を妨げることがなく、快適な室内空間が形
成できる。
(3) 任意の箇所に送風機を設置して任意の導入管
から送気するだけで室内空間を形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示す。第1
図は本考案に係る膜構造体の外見を示し、第2図
は同第1図の−線矢視図、第3図は同第1図
−線矢視図であり、第4図は本考案の膜構造
体の室内空間における熱の対流の動向を示す図で
ある。第5図および第6図は従来の膜構造体の構
成室内空間における熱対流の状態を示す図であ
る。 1……外皮、2……内皮、3……空気層、4…
…孔、5……室内空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 外殻を形成する外皮の内面の略全域に亘つて
    配置される合成樹脂製のフイルム状内皮を配し
    てなり、同内皮を外皮に点接合あるいは線接合
    によつて部分的に接合すると共に外皮内面と内
    皮との間に連続した空気断熱層を外皮内面の略
    全面にわたつて設け、前記内皮に複数の空気通
    過孔を開口してなる無支柱の二重膜構造体。 2 フイルム状内皮を光透過性の素材から形成し
    てなることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の無支柱の二重膜構造体。
JP9115584U 1984-06-18 1984-06-18 無支柱の二重膜構造体 Granted JPS615957U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9115584U JPS615957U (ja) 1984-06-18 1984-06-18 無支柱の二重膜構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9115584U JPS615957U (ja) 1984-06-18 1984-06-18 無支柱の二重膜構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS615957U JPS615957U (ja) 1986-01-14
JPH0220361Y2 true JPH0220361Y2 (ja) 1990-06-04

Family

ID=30646801

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JP9115584U Granted JPS615957U (ja) 1984-06-18 1984-06-18 無支柱の二重膜構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2800515B2 (ja) * 1991-11-20 1998-09-21 株式会社大林組 断熱膜屋根構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852939B2 (ja) * 1979-07-31 1983-11-26 昭和電線電纜株式会社 コ−テイングダイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5852939U (ja) * 1981-09-30 1983-04-11 株式会社みかど育種農場 エアハウス

Patent Citations (1)

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JPS5852939B2 (ja) * 1979-07-31 1983-11-26 昭和電線電纜株式会社 コ−テイングダイス

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Publication number Publication date
JPS615957U (ja) 1986-01-14

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