JPH02201818A - 電源線複合光ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電源線と光ファイバを複合させた電源線複合光
ケーブルに関するものである。

〔従来の技術〕

テレビカメラ用のテーブル、ＣＡＴＶ用のケーブルなど
では、電力供給用の電源線と光ファイバを複合させ、あ
るいは電源線と信号伝送線および光ファイバを複合させ
た電源線複合光ケーブルが用いられる。このような従来
のケーブルとしては、例えば第３図に示されるような断
面構造を有するものがある。

同図（ａ）のものでは、鋼線等の抗張力体３１を有する
抗張心線のまわりに、光フアイバコード３２および金属
導線３３が撚合されている。そして、そのまわりに外被
３４が設けられ、１本のケーブルが構成されている。同
図（ｂ）のもので−は、７本の鋼線を撚合した抗張力体
３１を有する抗張心線のまわりに、光フアイバユニット
３５と金属導体線カッド３６が撚合されている。そして
、これらは外被３４に覆われて、１本のケーブルが構成
されている。また、同図（Ｃ）のものでは、抗張力体３
１のまわりに光フアイバユニット３７が撚合されて光ユ
ニットが構成され、この光ユニットが中心部に配設され
る。そして、その外側に中心導体部３８および外側導体
部３９が配設され、これらは外被３４に覆われ、これに
よって１本のケーブルが構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、第３図（ａ）、（ｂ）に示す従来構造では、金
属導体線を電源線として用いるためには、これを大径と
するか、あるいは数本の導体線を束ねる必要があった。

このため、電源線複合光ケーブルを全体として細径化、
軽量化することが困難であり、ケーブルの延線、移動お
よび回収が繰り返されるフィールド用としては、その取
り扱いが不便であった。一方、第３図（ｃ）に示す同軸
構造のものでは、中心導体部の中に光ユニットを配設す
るのが難しく、高価格化することは避けられなかった。

そこで本発明は、細径かつ軽量にすることが可能であっ
て取り扱いに優れ、しかも低価格化できる電源線複合光
ケーブルを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にかかる電源線複合光ケーブルは、金属導体から
なる電源線と、少なくとも１本の光ファイバを有する光
ユニットとを複合させた電源線複合光ケーブルにおいて
、電源線は中心導体部および外側導体部からなる同軸構
造をなすようにし、中心導体部と外側導体部の間に介在
された絶縁性材料からなるスペーサには、長手方向に少
なくとも１本の溝部を形成し、この溝部には光ユニット
を配設するようにしたことを特徴とする。

ここで、溝部はスパイラル状に形成してもよく、中心導
体部は抗張性の材料で形成し、外側導体部は可撓性の材
料で形成してもよい。

〔作用〕

本発明によれば、電源線複合光ケーブルは中心および外
側導体部の同軸構造と、スペーサに形成された溝部中の
光ユニットで構成されるので、細径化と軽量化が実現で
きる。また、光ユニットはスペーサに形成された溝部に
配設されるだけでよいので、製造が簡単であり低価格化
が図れる。更に、中心導体部を抗張性材料で形成すれば
、抗張特性が向上するだけでなく、スペーサの溝をスパ
イラル状とし、かつ外側導体部を可撓性材料で形成すれ
ば、屈曲性に優れて光ユニットの伝送特性も劣化させな
いケーブルとすることができる。

〔実施例〕

以下、添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は実施例の電源線複合光ケーブルの構造を示す斜
視図である。図示の通り、電源線は中心導体部１１と外
側導体部１２の同軸構造をなし、これら導体部１１．１
２の間にはスペーサ２１が介在されている。スペーサ２
１の外側面には４本の溝部２２が長手方向に形成され、
この４本の溝部２２のそれぞれの内部に、２本の光ユニ
ット２３と２本の金属通信線２４が配置されている。

そして、外側導体部１２は外被３４に覆われ、これによ
って１本の電源線複合光ケーブルが形成されている。

中心導体部１１には銅などの導電性材料を用いることが
できるが、可撓性の向上が必要なときには例えば軟銅線
を用い、抗張性が必要なときには硬銅線を用いればよい
。外側導体部１２についても各種の材料を用い得るが、
特に可撓性の向上が必要なときには、例えば軟銅線を編
組みしたものを用いればよい。スペーサ２１としては高
密度ポリエチレンなどの絶縁性材料が用いられる。この
スペーサ２１が存在することにより、外部から機械的応
力が加わったときでも光ユニツト２３等を保護できる。

スペーサ２１に形成される溝部２２は、長手方向に直線
状に伸びるものであってもよいが、中心導体部１１のま
わりにスパイラル状−とすれば、ケーブルを屈曲させた
ときに光ユニット２３および金属通信線２４に無理な応
力が加わるのを防止できる。なお、溝部２２をスパイラ
ル状とするときには、その旋回方向を所定のピッチで反
転させてもよい。フィールドでの使用を考慮したときに
は、外被３４には耐磨耗性の優れた材料として、例えば
ポリウレタンやネオンブレンゴムを用い得るが、これら
に限られるものではない。

本発明については、第２図のように種々の変形が可能で
ある。

同図（ａ）では、第１図の実施例と異なり、スペーサ２
１の４本の溝部２２には、全て光ユニット２３が配設さ
れている。ここで、光ユニット２３は１本の光ファイバ
で構成してもよく、複数の光ファイバを束ねて多心とし
てもよい。同図（ｂ）では、第１図の実施例と異なり、
それぞれ１つの溝部２２には各３本の光ユニット２３が
配設されている。そして、溝部２２の数は８個となって
おり、５個の溝部２２には光ユニット２３が配設され、
残り３個の溝部２２には金属通信線２４が配設されてい
る。さらに、各溝部２２に防湿混和物２５を充填してい
る。同図（Ｃ）の例では、第１図の実施例と異なり溝部
２２は略矩形状をなし、こごにテープ状光フアイバ心線
からなる光ユニット２３が配設されている。また、他の
溝部２２には中心導体部１１の抗張力強度補足の意味で
、高強度ｍ維（例えばアラミド繊維）を用いた紐が配設
されている。さらに、外部導体１２及び外被３４を２層
（２重）に施すことにより、電気的遮蔽を持たせると伴
にケーブル全体の強度を向上させている。

〔発明の効果〕

以上、詳細に説明した通り本発明では、電源線複合光ケ
ーブルは中心および外側導体部の同軸構造と、スペーサ
に形成された溝中の光ユニットで構成されるので、細径
化と軽量化が実現できる。

また、光ユニットはスペーサに形成された溝中に配設さ
せるだけでよいので、製造が簡単であり低価格化が図れ
る。更に、中心導体部を抗張性材料で形成すれば、抗張
特性が向上するだけでなく、スペーサの溝をスパイラル
状とし、かつ外側導体部を可撓性材料で形成すれば、屈
曲性に優れて光ユニットの伝送特性も劣化させることが
ない。

このため、テレビカメラ用ケーブル等のフィールド用ケ
ーブルとして利用すると、ケーブル延線、移動、回収作
業の迅速化、省力化に効果的である。

また従来、光ケーブルは電力供給が出来ないために、既
存の同軸ケーブルのように信号伝送と中継器−・の電力
供給を同時に行ない得る伝送路が必要なＣＡＴＶ等の分
野への適用が、その伝送容量上の優位性にもかかわらず
困難であったが、本発明の電ｒｉ、線複合先ケーブルを
用いることにより、同軸ケーブルによるＣＡＴＶ伝送路
にその配設線形態を変えることなく適用できる。

２１・・・スペーサ、２２・・・溝部、２３・・・光ユ
ニット、２４・・・金属通信線、２５・・・防湿混和物
、２６・・・高強度ｍＮ、３４・・・外被。

特許出願人　　住友電気工業株式会社 代理人弁理士　　　長谷用　　芳　　樹

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る電源線複合光ケーブルの
斜視図、第２図は本発明の各種実施例に係る電源線複合
光ケーブルの断面図、第３図は従来のケーブルの断面図
である。 １１・・・中心導体部、１２・・・外側導体部、（ｂ） （Ｃ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、金属導体からなる電源線と、少なくとも１本の光フ
   ァイバを有する光ユニットとを複合させた電源線複合光
   ケーブルにおいて、 前記電源線は中心導体部および外側導体部からなる同軸
   構造をなし、前記中心導体部と前記外側導体部の間に介
   在された絶縁性材料からなるスペーサには長手方向に少
   なくとも１本の溝部が形成され、この溝部には前記光ユ
   ニットが配設されていることを特徴とする電源線複合光
   ケーブル。 ２、前記溝部はスパイラル状に形成されている請求項１
   記載の電源線複合光ケーブル。 ３、前記中心導体部は抗張性の材料で形成されている請
   求項１記載の電源線複合光ケーブル。 ４、前記外側導体部は可撓性の材料で形成されている請
   求項１記載の電源線複合光ケーブル。