JPH02196724A - 腹膜透析液 - Google Patents

腹膜透析液

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JPH02196724A
JPH02196724A JP1663389A JP1663389A JPH02196724A JP H02196724 A JPH02196724 A JP H02196724A JP 1663389 A JP1663389 A JP 1663389A JP 1663389 A JP1663389 A JP 1663389A JP H02196724 A JPH02196724 A JP H02196724A
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osmotic pressure
peritoneal dialysis
palatinose
dialyzing fluid
fluid
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Takeshi Osada
武 長田
Tadahiko Suzuki
忠彦 鈴木
Tateaki Umeki
梅木 建昭
Takatoshi Takubo
田窪 孝年
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、腹膜透析用透析液に関するものである。詳し
く述べると、腹膜透析用透析液中に含まれる浸透圧調整
剤による患者への負荷に潜在する危険性のない腹膜透析
用透析液に関するものである。
(従来の技術) 腎不全あるいは、毒劇物中毒患者の治療法のひとつとし
て、古くから透析療法が用いられている。
この透析療法としては、大別して血液透析(Homo 
Dialysis )と腹膜透析(P eritone
al D 1alysis )とがある。血液透析は、
患者の血液を体外へ取出し、該血液を人工透析膜を備え
た透析器、即ち人工腎臓に導き、血液中に含まれる老廃
代謝産物を人工透析膜を介して拡散により洗浄用潅流溶
液中に移動除去し、過剰の水分除去は、体外循環装置に
よって調節された圧力を利用し限外濾過によって行われ
る。一方、腹膜透析は、患者の腹腔内に透析液を直接注
入し、血液中に含まれる老廃代謝産物を腹膜を介して拡
散により透析液中に移動除去し、過剰の水分除去は、注
入される透析液を体液と比較して高張なものとしておき
、これによって生じる浸透圧差を利用して行なうもので
ある。
透析療法としては、従来、腹膜透析が、腹膜炎を併発し
やすいとの理由から、血液透析が主として適用され、ブ
ラッド・アクセスΦトラブル、合併症、高齢などで血液
透析に適さない症例に選択して腹膜透析が行なわれてき
た。血液透析は、順調に経過すれば、20年以上の延命
が可能であることが確実化されており、また長期透析例
の多くが通院透析をうけている実態からみて患者の社会
性復帰能も相当なものであると思われる。しかしながら
、現行の血液透析には、なお不満も少なくなく、例えば
免疫不全、貧血、栄養障害、骨障害、血圧異常、動脈硬
化などの克服しがたい合併症がまだ少なくない点や、長
時間の定期的治療のための通院がわずられしい点などが
あげられる。さらに、血液透析法に伴う合併症や病態の
一部が現行治療が週に2〜3回の間歇法であることや、
なお生体適合性に劣る透析膜や透析液などを用いている
ことなどによっている可能性があることは否めない。
最近、腹膜透析の一つとしてCAPD (Contin
uous Ambulatory Peritonea
l Dialysis ;持続性可動式腹膜透析)が確
立され、透析療法としてこのCAPDが急速に普及しつ
つある。すなわち、CAPDは、腹腔内に透析液を常時
貯留させ、この透析液を4〜8時間ごとに排・注液を繰
返し、1日4〜l0JIの透析液を用いることで効率よ
く透析を行うものであり、持続的な透析法であり、患者
への生理的負担が小さいこと、腹膜が人工透析膜より中
〜高分子溶質の除去にすぐれ、人工膜に伴う生体不適合
性の問題も起こらないこと、透析液もずっと精製された
ものを使用できること、大がかりな設備を必要とせず操
作も比較的簡単なため在宅治療が容易であり、通院頻度
が少なく、治療費が安価ですむこと、また食事制限が少
ないことなど血液透析にない幾つかの利点を有しており
、血液透析にみられる病態の一部が改善されるかも知れ
ないという期待があり、さらに患者の社会復帰を一層容
易にする可能性も強0ためである。
このように腹膜透析は、CAPDを中心として、今後血
液浄化法の一つとしてますます重要な地位を占めるよう
になるものと思われる。
さて、この腹膜透析に用いられる透析液は、CAPD、
IPD(Intermittent  Periton
calD 1alysis ;間歇性腹膜透析)などの
腹膜透析方法の違いによりその細部は異なるものの、基
本的には、類似したものであり、Na+イオン、C2+
   、 a イオノ、M g2+(オン、CΩ−イオンなどで代
表される電解質、乳酸塩(lactate ) 、酢酸
塩(acetate )などを中心とするアルカリ化剤
およびグルコースを代表とする浸透圧調節剤を含むもの
である。
上記したように、腹膜透析においては、体液中に含まれ
る過剰の水分を除去するために体液と透析液との浸透圧
差を利用するため、腹膜透析用透析液の浸透圧を患者の
血漿の浸透圧より高張に維持する必要があり、腹膜透析
用透析液には、浸透圧を高張とするための溶質、すなわ
ち、浸透圧調整剤がさらに添加されるものである。この
浸透圧調整剤としては、現在上記したように、グルコー
スが一般に用いられている。しかしながら、このように
浸透圧調整剤として腹膜透析用透析液中に含まれる溶質
は、体液中に含まれる老廃代謝産物、典型的には、Na
+イオン、ell−イオンなどの電解質、尿素、クレア
チニン等の溶質が、腹膜を介して腹膜透析用透析液へ拡
散されるのと全く同様の機構で腹膜を介して体液中に拡
散される。事実、実際に腹膜透析を施行した際に、透析
液中のグルコース量は、経時的に減少していく。このよ
うに、腹膜透析用透析液の浸透圧調整剤としてグルコー
スが用いられている場合、腹膜透析によって体内へ持続
的なグルコースの吸収が行わ、れることになる。この腹
膜透析による高カロリーの糖摂取は患者の肥満、糖質φ
脂質代謝異常、動脈硬化への進展、糖尿病患者の血糖維
持の問題、合併症の進展などの種々の点に関し、潜在す
る危険性が大きい。
このような問題点を解決するために、例えば、グルコー
ス重合体ないし少なくとも4の平均重合度を有する炭水
化物ポリマーおよび電解質よりなる腹膜透析液が提案さ
れている(特開昭58−69.810号および特表昭5
8−501,077号)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このようなグルコース重合体ないし炭水
化物ポリマーは、その重合度が増すと浸透圧を増すため
には粘度が上昇し、腹膜透析液としては不利な点があり
、さらに腹膜より体内に吸収される同浸透圧のグルコー
ス重合体ないし炭水化物ポリマーが、より多くのグルコ
ースないし炭水化物を生体に負荷する結果となり、危険
性が増すことになる。
したがって、本発明の目的は、新規な腹膜透析液を提供
することにある。本発明の他の目的は、従来の持続的糖
吸収と、それに伴う透析液中の浸透圧の低下ならびに過
剰な糖負荷をすることによって生じる生体の異常を従来
の腹膜透析液に比べて減少させ、より効率的な透析効果
あるいはグルコースを浸透調整剤として添加した腹膜透
析液よりも低浸透圧でそれと同等の透析効果を有し、か
つ液交換回数を減少させることにより腹膜感染の機会お
よびそれに起因する硬化性腹膜炎の減少あるいは家庭内
で1日のうち所定回数の液交換することにより、患者の
精神的負担を軽減するとともに自立心を助長し、社会復
帰を促進することの意味において医学的かつ社会的意義
を有する腹膜透析液を提供することにある。本発明のさ
らに他の目的は、新規な腹膜透析用浸透圧調整剤を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) これらの諸口的は、腹膜透析において用いられる透析液
において、水分除去に必要とされる浸透圧を調整するた
めの浸透圧調整剤として二糖類であるパラチノースを含
有することを特徴とする腹膜透析液によって達成される
本発明はまた、パラチノース、血液と浸透圧的に共存し
得る生理的塩類または生理的塩類と炭水化物栄養物質と
の混合物を含有してなる腹膜透析液である。本発明はさ
らに、パラチノースの濃度が0.2〜18重量%である
腹膜透析液である。
本発明は、血液と浸透圧的に共存し得る生理的塩類がナ
トリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩および塩素
化物よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものであ
る腹膜透析液である。本発明はまた、グルコースの濃度
が0〜5.Ow/v%であり、またグリセリンの濃度が
0〜4.0w/v%である腹膜透析液である。本発明は
さらに、液のpHが4〜7.4である腹膜透析液である
本発明は、アルカリ剤を含有してなる腹膜透析液である
。本発明はまた、Na” 130〜140mEQ/N、
CΩ−90〜120mEq/N、Ca++0〜6mEq
/gおよびMg”0〜4mEq/Ωを含有してなる腹膜
透析液である。
これらの諸口的は、パラチノースを含有してなる腹膜透
析用浸透圧調整剤によって達成される。
(作用) 本発明による腹膜透析液は、水分除去に必要とされる浸
透圧を調整するための浸透圧調整剤としてパラチノース
を含有してなるものである。
本発明で使用されるパラチノースは、天然に蜂蜜や甘し
ょに含まれており、グルコースとフルクトースがα−1
,6−結合した二糖類である。工業的には、例えば固定
化α−グルコシルトランスフェラーゼを用いてシューク
ロースから製造される゛(特公昭58−36,959号
)。パラチノースは、体内で分解されてグルコースとフ
ルクトースを生じるので栄養学的にバランスがよく、輸
液剤として用いた場合には血糖値の上昇は緩やかであり
、グルコースはどインスリンに左右されないので耐糖能
の低下している患者にも適しているといわれている(特
公昭62−51,616号、同63−43.369号、
同63−43,370号および同63−54,691号
)。しかしながら、パラチノースを腹膜透析液に使用し
た例は、未だ知られていない。
パラチノースを腹膜透析液に添加すると、腹膜透析液中
への水の限外濾過を促進するように、それらの浸透圧効
果を発揮するが、同時にパラチノースは、従来の腹膜透
析液に普通に使用されているグルコースよりも高分子量
であるため、パラチノースが腹膜を通って腹膜透析液か
ら血液中へ拡散する速度は比較的緩徐となる。したがっ
て、パラチノースを添加した腹膜透析液の浸透圧の低下
は(従来のグルコース含有腹膜透析におけるよりも遅く
、より長時間除水効果を有することができる。これによ
り、1日当りの透析液交換回数を減少させても所定の除
水を行うことができ、いっそう透析患者の社会復帰を促
すとともに、液交換の際に生ずる腹膜感染の機会を減ら
すことが可能となる。また、本発明による腹膜透析液に
おいては、従来の腹膜透析液と比較して低い当初の浸透
圧を使用することができるとともに、CAPDのような
腹膜透析操作において、予め定められた時間にわたって
同じ限外濾過を得ることができる。
一方、腹膜を通って血中に拡散した腹膜透析液中のパラ
チノースは、パラチノースの吸収がグルコースに比べて
緩徐であるために減少することになる。
本発明による腹膜透析液において、パラチノースの濃度
は0.2w/v%以上、好ましくは2゜0〜I C1w
 / v%である。なお、バラスノースの濃度が0.2
w/v%を越える場合には、電解質等、他の成分を十分
量添加したとき、浸透圧調整剤としてグルコース、マル
トース等を用いずにパラチノースのみを用いたとしても
腹膜透析液の浸透圧が生体の浸透圧(約280mOs/
I)以上となる。
本発明においては、パラチノースの他に、血液と浸透圧
的に共存し得る生理的塩類または該生理的塩類と炭水化
物栄養物質とを含有させてもよい。
しかして、このような生理的塩類としては、ナトリウム
塩、塩素化物等があり、例えば塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム等がある。これらの生理的
塩類は、その合計として0゜01〜2.Ow/v%、好
ましくは0.5〜1゜5 w / v%用いられる。ま
た、Na+は90〜170mEq/、Q、好ましくは1
30〜140mEq/DSC(1−は50〜150mE
q/ρ、好ましくは90〜120mEq/l5Ca”+
は0〜6mEq/、Q、好ましくは1〜5 m E q
 /Ω、Mg←はO〜4mEq/U、好ましくは1〜3
 m E q/flである。
また、炭水化物栄養物質としては、グルコース、フルク
トース、マンノース、ガラクトース等のようにヒトによ
り代謝され得る単糖類およびグリセリンがあり、好まし
くはグルコースおよびグリセリンである。これらの単糖
類は、0〜5.0w/V%、好ましくは1.0〜4.0
w/v%であり、またグリセリンは0〜4.0w/v%
、好ましくは1.0〜3.0w/v%である。
本発明による腹膜透析液の浸透圧は280m05m/N
であり、好ましくは300〜500m05m/Ωである
。なお、280m05m/、0以上であれば、生体の浸
透圧より高くなり除水効果が得られるので好ましい。ま
た、浸透圧が高すぎなければ(例えば800mOsm/
ρ以下、このときパラチノースのみを添加した場合、そ
の濃度は18w/■%である)、除水能が高くなりすぎ
ず、また腹膜に対する影響も小さい。また、該透析液の
pHは4〜7.4、好ましくは5.0〜7.0である。
本発明による透析液には、さらに必要によりアルカリ剤
を配合することもできる。アルカリ剤としては、L−乳
酸ナトリウム、L−乳酸カリウム、リンゴ酸ナトリウム
、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等がある。これ
らのアルカリ剤は、0〜1.OW/v%、好ましくは0
.3〜0.6w/V%配合される。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 成   分         含有量(w/v%)パラ
チノース         17.78塩化ナトリウム
         0.582L−乳酸ナトリウム  
     0.392塩化カルシウム        
0.0294塩化マグネシウム        0.0
151グルコース           0.10上記
成分を日本薬局方に規定する注射剤に準じて調製し、塩
酸にてpH5〜6に調整したのち、全量を2,000m
1とした。ついで、孔径0.45μmのメンブランフィ
ルタ−にて濾過し、日本薬局方一般試験法のプラスチッ
ク容器試験法に適合する容器に充填分注したのち、シー
ル密封し、日本薬局方一般試験法の滅菌法に準じて10
0〜120°Cの温度で10〜20分間高圧蒸気滅菌に
より滅菌した。ついで、温度40℃でかつ相対湿度75
96の条件下に放置し、経時試験を行って、第1表に示
す結果を得た。
第1表 項  目 滅菌直後1個月後3個月後6個月後性状  
     無色澄明    無色澄明    無色澄明
    無色澄明透過率(%)  99.3  99.
3  99.2  98.8p  H5,505,50
5,485,475−11MP         O,
0450,04B    0.052   0.055
なお、検査項目は、つぎのようにして行った(以下の実
施例においても同様である)。
性 状:肉眼による所見。
透過率二波長420nmにおける透過率(%)。
5−11M!” ニゲルコースおよび果糖の酸化による
5−ヒドロキシメチルフルフラール類の生成を波長28
4nm付近の吸光度。
実施例2 成    分         含有量(w/v%)パ
ラチノース         6.85塩化ナトリウム
         0.582L−乳酸ナトリウム  
     0.392塩化カルシウム        
0.0294塩化マグネシウム        0.0
151グルコース           0.15濃グ
リセリン         0.3上記成分を日本薬局
方に規定する注射剤に準じて調製し、塩酸にてpH5〜
6に調製したのち、全量を2,000m1とした。つい
で、孔径0.45μmのメンブランフィルタ−にて濾過
し、日本薬局方一般試験法のプラスチック容器試験法に
適合する容器に充填分注したのち、シール密封し、日本
薬局方一般試験法滅菌法に準じて100〜120℃の温
度で10〜20分間高圧蒸気滅菌により無菌とした。つ
いで、温度40℃で相対湿度75%の条件下に放置し、
経時試験を行なって、第2表に示す結果を得た。
5(づ 表 項  目 滅菌直後 性  状      無色澄明 透過率(%)  99.5 pH5,58 5−11MP         0.0511個月後 無色澄明 99.0 5.55 0.052 3個月後 無色澄明 99.7 5.53 0.055 6個月後 無色澄明 98.5 5.50 0.059 上記成分を日本薬局方に規定する注射剤に準じて調製し
、乳酸にてpH5〜6に調製したのち、全量を2,00
0m1とした。ついで、孔径0.45μmのメンブラン
フィルタ−にて濾過し、日本薬局方一般試験法のプラス
チック容器試験法に適合する容器に分注したのち、シー
ル密封し、日本薬局方一般試験法滅菌法に準じて100
〜120℃の温度で10〜20分間高圧蒸気滅菌により
無菌とした。ついで、温度40℃で相対湿度75%の条
件下に放置し、経時試験を行なって、第3表に示す結果
を得た。
実施例3 成    分 パラチノース 塩化ナトリウム L−乳酸ナトリウム 塩化カルシウム 塩化マグネシウム 濃グリセリン 含有量(w/v%) 2.70 0.5g2 0.392 0.0294 0.0151 0.50 第3表 項  目 滅菌直後 性  状      無色澄明 透過率(%)  99.7 p H5,65 5−11MP         0.0551個月後3
個月後 無色澄明    無色澄明 99.5    99..2 5.85    5.64 0.058   0.060 6個月後 無色澄明 99.0 5.63 0.065 実施例4 成    分 パラチノース 塩化ナトリウム L−乳酸ナトリウム 塩化カルシウム 塩化マグネシウム 含有量(w/v%) 2.74 0.582 0.392 0.0294 0.0151 上記成分を、実施例3と同様の方法で透析液を調製し、
同様の条件下で経時試験を行って、第4表に示す結果を
得た。
第4表 項  目 滅菌直後 性  状      無色澄明 透過率(%)  99.8 p H5,70 5−11MP         0.0531個月後3
個月後 無色澄明    無色澄明 99.6    99.2 5.71    5.89 0.055   0.059 6個月後 無色澄明 98.9 5.66 0.063 実施例5 成    分 パラチノース 塩化ナトリウム L−乳酸ナトリウム 塩化カルシウム 塩化マグネシウム グルコース 含有量(w/v%) 0.34 0.582 0.392 0.0294 0.0151 0.10 上記成分を、実施例3と同様の方法で透析液を調製し、
同様の条件下で経時試験を行って、第5表に示す結果を
得た。
第 表 項  目 性状 透過率(%) H −11MP 滅菌直後 無色澄明 99.9 5.75 0.009 1個月後 無色澄明 99.8 5.75 o、oi。
3個月後 無色澄明 99.8 5.74 0.012 6個月後 無色澄明 98.7 5.74 0.015 実施例6および比較例1〜2 尿管と結紮したラットの腹腔内に、予め留置したカテー
テルにより実施例2の腹膜透析液を50m1 / kg
注入し、個体毎に注入後60分間で自然排液し、その除
水量を測定した(なお、3匹の平均値である)。また、
尿管結紮したラットの腹水量を測定し、0分の除水量(
排液量)とした。
また、対照として実施例2の腹膜透析液において、同様
の塩類およびアルカリ化剤を含有し、かつパラチノース
の代りに同一の浸透圧々なるようにグルコースを配合し
た40w/v%グルコース腹膜透析液を用いた(比較例
1)以外は前記と同様の方法で尿管結紮したラットの除
水量を測定した。
さらに、対照として実施例2の腹膜透析液において、同
様の塩類およびアルカリ化剤を含有し、かつパラチノー
スの代りに同一の浸透圧となるようにマルトースを配合
した腹膜透析液を用いた(比較例2)以外は前記と同様
の方法で尿管結紮したラットの除水量を測定した。
以上の結果は、第1図に示すとおりであった。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明は、腹膜透析にいおて用いら
れる透析液において、水分除去に必要とされる浸透圧を
調整するための浸透圧調整剤として二糖類であるパラチ
ノースを含有してなる腹膜透析液であるから、特に持続
性可動式腹膜透析(CAPD)に適した液であり、従来
の腹膜透析液に比べ腹膜透析を施行中の液中浸透圧の低
下が少なくて、長時間あるいは多量に除水効果を有する
また、従来の腹膜透析液に比べて低浸透圧で同等の除水
効果が現れるため、腹膜に対する刺激が少なく、長時間
にわたって安定したCAPDを可能にするという効果を
有する。したがって、透析患者の社会復帰を促し、腹膜
炎感染の機会を減少させるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるパラチノース配合腹膜透析液お
よび従来のグルコースならびにマルトース配合腹膜透析
液の除水量を示すグラフである。 代 理 人

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)腹膜透析において用いられる透析液において、水
    分除去に必要とされる浸透圧を調整するための浸透圧調
    整剤として二糖類であるパラチノースを含有することを
    特徴とする腹膜透析液。
  2. (2)パラチノース濃度が0.2w/v%以上である請
    求項1に記載の腹膜透析液。
  3. (3)パラチノースを含有してなる腹膜透析用浸透圧調
    整剤。
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