JPH0219427A - 薄広幅鋼帯の熱処理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 倉皇上皮■且分互 この発明はショックアブソーバ一部材、フラッパーバル
ブスプリング部材、薄手鋸林など薄広幅鋼帯の熱処理方
法及び装置に関するものである。

従」すｌ皮席」Ｊ」４ 前記のような薄広幅鋼帯は用途上、フラットネスが品質
特性のうえで最重要視されるが、その薄さのために焼入
により収縮歪が発生し易いという問題点があった。

すなわち、前記鋼帯が加熱炉、焼入装置、および焼戻炉
へ順次送られる間に熱処理される従来の装置において、
第３図（Ａ）、（Ｂ）に示すように８５０℃に達した高
温の鋼帯Ｗが加熱炉（図示せず）から焼入装置２へ送ら
れると、該鋼帯は焼入装置２で８０℃位にまで急冷され
る。この急冷に伴って、鋼帯Ｗが幅方向に収縮し、該収
縮によりその中央部には焼入前の凹歪Ｓ′が急峻度のあ
る溝状（凹）歪Ｓとなって集中的に発生していた。

そこで、この発明は前記従来の熱処理装置のもつ問題点
を解決し、焼入により発生する収縮歪を鋼帯の幅方向中
央部から両側へ全面にわたって分散でき、焼入完了後に
は急峻度の少ない、すなわち溝状歪のない品質のよい鋼
帯を得ることができる熱処理方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。

するための 前記目的を達成するため、この発明の熱処理方法は、第
１，２図に示すように加熱炉１から焼入装置２へ送られ
る高温の薄広幅鋼帯Ｗを、該焼入装置２とテンション部
材６の中間位置にあって鋼帯に対して搬送方向と交叉す
る方向に圧接するしごき部材１０で、焼入直前にしごく
ことを特徴とする。

また、この発明の熱処理装置は、薄広幅鋼帯Ｗの加熱炉
１より搬送方向後方の位置に、テンション部材６が設け
られ、かつ前記鋼帯の焼入装置２人口近くの位置に、し
ごき部材１０が鋼帯に対して搬送方向と交叉する方向に
圧接して設けられていることを特徴とする。

作−−−肝 前記のような構成によると、加熱炉１から焼入装置２ヘ
テンション部材６でテンションが付与された状態で送ら
れる鋼帯Ｗが、焼入装置２による焼入直前に、しごき部
材１０でしごかれることとなるため、焼入れ前の凹歪Ｓ
′が前記しごきにより鋼帯の幅方向中央から両側へ全面
にわたって分散される。そのため、溝状歪Ｓのような偏
った急峻度のある収縮歪が発生しなくなる。

失」Ｌ叢 第１図には熱処理装置の一例が示されており、１が加熱
炉（焼入炉）、２が上下水冷定盤２ａ、２ｂを有する焼
入装置、３が焼戻炉、４が焼戻炉３の出口側に付設され
た冷却装置、５がＳプライドルロール、６がワイパーテ
ンションからなるテンション部材である。鋼帯Ｗはアン
コイラ−７から供給されて前記加熱炉、焼入装置等へ送
られ、該加熱炉、焼入装置等を搬送される間に熱処理さ
れた後、リコイラー８に巻き取られ′る。また、鋼帯Ｗ
は搬送中にＳブライダルロール５とテンション部材６で
テンションが付与され、かつＳブライダルロール５にド
ライブがかけられることにより鋼帯Ｗは前記テンション
が付与された状態で所定の速度で搬送される。

焼入装置２の鋼帯入口近くには、第２図に示すように角
柱状の黒鉛ブロックからなるしごき部材１０が、鋼帯Ｗ
に対して搬送方向と直交する方向に下方から圧接して設
けられている。

しごき部材ＩＯとして黒鉛ブロックを用いたのは耐熱性
があるからであり、また黒鉛ブロックは鋼帯Ｗに傷が発
生しないように細粒となっており、かつ鋼帯の搬送面に
対するその圧接面の突き出し量Ｘは１〜１．５ａｍとな
っている。

しごき部材１０の前記突き出しにより、焼入装置２とテ
ンション部材６の間において付与される鋼帯Ｗのテンシ
ョンは鋼帯幅を１２０１とすると、焼入後の鋼帯幅がこ
れより２％の゛収縮となるように設定している。収縮が
２％以上となるようにテンションを設定すると、鋼帯幅
が細くなって、切れる可能性があるからである。このテ
ンション設定はテンション部材６による鋼帯の押圧力を
マニュアルで加減することによって行なう。

尚、前記実施例ではしごき部材１０として黒鉛ブロック
を挙げたが、これは−例を示したもので黒鉛ブロック以
外を排除するものではない。また、テンション部材６と
しては図示のもののほか、ロール状のもの（テンション
ロール）にしてもよい。前記実施例ではまた、鋼帯Ｗを
水平搬送した例を示したが、垂直方向に搬送する装置に
も適用することができることは言うまでもない。

見豆立腹果 この発明による熱処理方法によれば、前記のように焼入
前の凹歪がしごき部材によるしごきにより幅方向中央部
から両側に鋼帯全面にわたって分散されるため、焼入完
了後には従来発生していた溝状歪のない品質のよい鋼帯
を得ることができる。また、熱処理装置によれば、しご
き部材によるしごきに際して鋼帯Ｗにテンションを付与
するテンション部材が加熱炉より搬送方向後方の位置に
設けられていて、加熱前の鋼帯にテンションを付与する
ことが可能になっているため、テンション設定を加減す
るのに好都合となっているのに加え、設備的にみても、
従来の装置にしごき部材とテンション部材を付設するだ
けでよいから、既存の設備の利用を効果的に図れ、設備
投資の費用が安くて済む等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す熱処理装置の概略正
面図、第２図は同上の要部拡大正面図、第３図は従来例
において収縮歪の発生過程を説明する図面で、（Ａ）は
その斜視図、（Ｂ）は平面図である。 １・・・加熱炉　　　　　２・・・焼入装置３・・・焼
戻炉　　５・・・Ｓプライドルロール６・・・テンショ
ン部材　　７・・・アンコイラ−８・・・リコイラー 特許出願人　大同特殊鋼株式会社 帛３面 （Ａ） （Ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、加熱炉から焼入装置へ送られる高温の薄広幅鋼帯を
   、該焼入装置とテンション部材の中間位置にあって鋼帯
   に対して搬送方向と交叉する方向に圧接するしごき部材
   で、焼入直前にしごくことを特徴とする薄広幅鋼帯の熱
   処理方法。 ２、薄広幅鋼帯が加熱炉、焼入装置、および焼戻炉へ順
   次送られる間に熱処理される装置において、前記鋼帯の
   加熱炉より搬送方向後方の位置に、テンション部材が設
   けられ、かつ前記鋼帯の焼入装置入口近くの位置に、し
   ごき部材が鋼帯に対して搬送方向と交叉する方向に圧接
   して設けられていることを特徴とする薄広幅鋼帯の熱処
   理装置。