JPH0218494A - 燃料油およびその低温流動性向上剤 - Google Patents

燃料油およびその低温流動性向上剤

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JPH0218494A
JPH0218494A JP16771388A JP16771388A JPH0218494A JP H0218494 A JPH0218494 A JP H0218494A JP 16771388 A JP16771388 A JP 16771388A JP 16771388 A JP16771388 A JP 16771388A JP H0218494 A JPH0218494 A JP H0218494A
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JP
Japan
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less
saturated fatty
ethylene
fatty acid
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JP16771388A
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English (en)
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Hisao Tanaka
久雄 田中
Sumio Hara
原 寿三男
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石油の中、重質留分から調整される燃料油に関
し、より詳しくは低温流動性の改善された燃料油および
その低温流動性向上剤に関するものである。
〔従来の技術〕
周知のとうり原油を蒸菌して得られる留分のなかで、特
に中、重質留分とよばれる沸点が約150ないし/15
0’Cの留分は、溶油、軽油、へ重油などとして各種燃
料源に大量に使用される。
なかでも特に軽油やへ重油は、冬期等の低温度下におい
て油に含有されるワックス分の析出のために、流動性が
著しく悪化して重大な問題を生ずることかある。
例えば、冬期の寒冷条件下において軽油中に含有される
ワックス分の析出のために、デイ−セル自動車における
軽油タンクからエンジンに軽油を供給するラインの途中
に設けられた夾雑物阻止用の濾過器に組み込まれた微細
スクリーンか目詰まりを起こして、軽油の供給ができな
くなり、エンジンが停止してしまう例や、ざらに低温度
下では軽油全体がゲル化状態に陥って流動性を失う例か
ある。
また漁船のエンジン駆動やハウス加温栽培用加温機、ビ
ル暖房等に用いられるへ重油の場合にも同様のワックス
析出によって燃焼不良が起こり、人命や植物等に重大な
影響を与えることがある。
(発明が解決しようとする課題) このため燃料油の低温下における流動性を保つ目的で、
従来様々の対策がとられている。
例えば、気温の低下が直接に燃料油の温度低下をきたさ
ない様に保温するため温水や電気ヒーターにより加熱す
るなどの方法があるが、設備の改善や新たなエネルギー
コストの負担が必要となり、現実的には有利な方法とは
言い難い。
また比較的低温においても低温流動性にすぐれている、
例えば灯油用留分によって希釈し、ワックスの析出量を
低下させる方法もあるが、灯油用留分のごとき比較的軽
質な燃料油は需要量が多く、付加価値が高いので、好ま
しい方法とは言い難い。
さらに、燃料油の原料である原油の国際情勢として、産
油国の軽質原油温存政策あるいは新規採掘油田において
比較的重質原油の割合が高い等の理由により、近年輸入
原油が重質化する傾向にあるが、その一方、需要面では
前述のように軽質留分の必要性か増大しており、石油資
源の有効利用の観点から軽油やへ重油などの軽質留分を
より多量に生産するための有効対策が所望されている。
このような燃料油の低温流動性を向上させる別の方法と
して、低温流動性向上剤を添加する方法が知られている
低温流動性向上剤の作用は、燃料油からワックスが析出
する際に影響を与え、ワックスの巨大成長化を防げて微
少結晶として安定化させることによって、燃料油の低温
流動性を向上させるものである。
低温流動性向上剤は故多くの種類のものが提案されてお
り、実際に燃料油に添加されて大きな改良効果を発揮し
ているが、対象とする燃料油の性状によって効果が極端
に変わることが多く、低温流動性が安定的に改善された
燃料油を提供することは困難を極めている。
代表的な低温流動性向上剤としては、エチレンと不飽和
エステルとの共重合体、無水マレイン酸のα−オレフィ
ンへの付加または共重合によるアルケニルロハタ酸無水
物と長鎖アルキル)7ミン類から合成されたアミド化物
や塩、あるいは長鎖アルキル基を有するエステル化合物
などがある。
なかでも、エチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの
共重合体を用いた例が数多く提案されてオリ、例エバ特
公昭39−20069号、同48−23165号、特開
昭56−141390号、同58−129096 @、
同59−8789号、同59−136391号などに2
軟、されている。
F2共重合体のなかでも特にエチレン−酢酸ビニル共重
合体は、燃料油の流動点を降下させるだけてなく、低温
濾過目詰まり温度(Cold  F+lterp1ug
ging  Po1nt  ;燃料油を冷却して析出し
たワックスにより、フィルターか目詰りを起こす)8度
として実験室的装置によって測定されるもので、以下C
FPPと略記する。)の低下効果に優れていることから
、近年その使用量か急速に拡大しつつ必る。
例えば特公昭55−33480号には、核形成剤として
の比較的酢酸ビニル含有量の少ないエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体と、生長阻止剤としての比較的酢酸ビニル含
有量の多いエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用するこ
とによって、燃料油から析出するワックスに効果的に影
響を与えて燃料油の低温流動性を改@することが開示さ
れている。
しかし、これら従来の低温流動性向上剤はn −パラフ
ィンを多事に含有する燃料油や、より高炭素数のn−パ
ラフィンを含有する燃料油などに対して作用し勤いこと
や、比較的高価であるにもかかわらず、多量の添加を必
要とする等の問題かめった。
従って、本発明の課題は、石油の中質および/または手
首留分から調製される燃料油の前記従来技術の問題点を
解消し、低温流動性が安定的に改善された燃料油および
燃料油の低温流動性を安定的に改善するための燃料油用
低湿流動性向上剤を提供することにある。
〔課題を解決するための手段) 本発明者らはかかる課題を解決すべく鋭意検討した結果
、より有効に作用する低温流動性向上剤の開発に成功し
本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、 1)多削合の石油の中質および/または小首留出分から
なる燃料基油に、(i)エレン性不飽和カルボン酸のア
ルキルエステル含有量が5重量%以上30重量%未満で
極限粘度が0.05 (IQ /g以上0.50dl/
g未満であるエチレンとエチレン性不飽和カルホン酸の
アルキルエステルとの共重合体[I−alおよび/また
は飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が5重量%以上2
5重量%未満で極限粘度が0.05 dl/g以上0.
50 dF /g未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビ
ニルエステルとの共重合体[ニーblと、(ii)飽和
脂肪酸のビニルエステル含有量が25重量%以上45重
量%未満で極限粘度か0.05 d、Q /g以上0.
18 dj /1未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビ
ニルエステルとの共重合体[n]と、(i i i)飽
和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重量%以上45
重量%未満で極限粘度が0.18dl/g以上0..5
0 d、lJ /g未満であるエチレンと飽和脂肪酸の
ビニルエステルとの共重合体[nl]とを含有すること
を特徴とする燃料油、 2)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステルが
メチルメタクリレートてあり、飽和脂肪酸のビニルエス
テルが酢酸ビニルである前記1)の燃料油、 3)前記共重合体[I−alおよび/または[I−b]
を1〜50ppm、[II]を5〜3009Dm、[I
[I]を5〜300ppm含有する前記1)の燃料油、
および、更に本発明は前記の燃料油で使用する低温流動
性向上剤、すなわち 4 ) mエチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエス
テル含有量が5重■%以上30重量%未満で極限粘度が
0.05 dl/9以上0.50 d、Q /g未満で
あるエチレンとエチレン性不飽和カルボン酸のアルキル
エステルとの共重合体[I−alおよび/または飽和脂
肪酸のビニルエステル含有量が5重量%以上25重量%
未満で極限粘度が0.056N /1以上0.50 d
l /g未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエス
テルとの共重合体[I−b]を1重量%以上40重量%
未満と、(i;)飽和脂肪酸のビニルエステル含有♀が
25ル吊%以上45重量%未満て極限粘度が0.056
N/g以上0.18 d、!! /!?未満であるエチ
レンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共重合体[n]
を5重量%以上60重量%未満と、(iii)飽和脂肪
酸のビニルエステル含有量が25重重量以上45重量%
未満で極限粘度が0.18 d、Il /g以上0.5
0 dl /g未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビニ
ルエステルとの共重合体[11]を5重量%以上40重
量%未満と、(iv)炭化水素を主体とする溶剤を10
重量%以上80重量%未満含有してなることを特徴とす
る燃料油の低温流動性向上剤、に関するものである。
本発明において多割合の基油として用いられる石油の中
質および/または重質留出油とは原油を蒸留して得られ
る留出油であって、沸点が約130〜450’C程度の
範囲にある炭化水素を主体とする数多くの成分の混合物
である。
より詳しくは、この基油は留出油をそのまま、もしくは
適当な比率で混合し、おるいは必要により常圧または減
圧蒸留してjqられる非留出油(蒸留釜残油)を少量混
合するなどして得られるものである。より具体的には、
日本工業規格(JIS)番号のに2203 (灯油>、
K2204(軽油)あるいはに2205 (重油)にお
ける1種(へ重油)などとしての石油製品に相当するも
のであり、通常炭素数10〜30のn−パラフィンを1
0〜30重量%含有するものである。
本発明においては燃料油の低温流動性改善のために、エ
チレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル含有量が
5重量%以上30重量%未満て極限粘度が0.056.
Il /9以上0.50 (IQ /9未満であるエチ
レンとエチレン性不飽和カルボン酸のアル4ルエステル
との共重合体[I−a]および/または飽和脂肪酸のビ
ニルエステル含有量が5重量%以上25重量%未満で極
限粘度が0.05 dfJ、1以上0.50 d、Il
 / g未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエス
テルとの共重合体[I−b]と、飽和脂肪酸のビニルエ
ステル含有量か25重量%以上45重量%未満で極限粘
度が0.05 d、Il /g以上0.18 dl /
g未満で必るエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルと
の共重合体[II]と、飽和脂肪酸のビニルエステル含
有量が25重量%以上45重量%未満で極限粘度が0.
186.Il /9以上0.50dl/g未満であるエ
チレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共重合体[I
[1]の各種エチレン共重合体を用いる。
本発明におけるこれら共重合体の単量体含有量は、エチ
レン性不飽和エステル単量体が酢酸ビニルの場合にはケ
ン化法し[日本工業規格(JIS)番号に6730J 
 (1977年)に記載の方法が参考になる。]によっ
て求められるものであり、それ以外の単量体含有量は赤
外分光法[「高分子測定法、構造と物性(下)」高分子
測定法、培風館、昭和48年発行、第3〜71頁に記載
の方法が参考となる。]によって求められる。
また、極限粘度はオストワルド粘度計を用いたポリマー
の希薄溶液における粘度測定[「高分子材料−製造と実
験法−」朝自書店、昭和43年12月20日再版発行、
第341〜344頁に記載の方法か参考になる。]によ
って、キシレン溶液を用いて75°Cで求められるもの
である。
本発明における前記共重合体[I−a]、[I−b]、
[II]および[IIl]は公知の方法で製造すること
ができる。
例えば、フリーラジカル塊状重合、乳化重合または溶液
重合によって製造することができる。
なかでもフリーラジカル塊状重合方法は多量の溶剤を使
用せずに製造できる利点がある。この方法は連続式、槽
型あるいは管型などの高圧重合装置を用いて、圧力50
0〜4000Kg/CIA、温度100〜300 ’C
の条件下でフリーラジカル基形成性重合触媒、例えばα
・α′−アゾヒスイソブヂロニトリルの如きアゾ系触媒
やターシャリブチルパーオキシピバレート、ターシャリ
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−ター
シャリ−ブチルパーオキナイド、過酸化水素、ジエチル
パーオキサイド、過コハク酸、アルカリ金属、アルカリ
土類金属またはアンモニウムの過IM塩の如き過酸木型
の重合触媒を用い、プロパン、ブタン、プロピレン、ブ
テン、プロピオンアルデヒド、メチルエチルケトン、テ
トラヒドロフラン、n−ブチルアルデヒド、アセトン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘキサ
ノン、ヘプタン等の重合調節剤存在下でエチレンと他の
コモノマーを共重合する方法である。
本発明において用いられるエチレンとエチレン性不飽和
カルボン酸のアルキルエステルとの共重合体[I−al
を調製するに際して、エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルキルエステルコモノマーとしては、アクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、ア
クリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸
ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ステアリルなどが挙げられ、これらは
1種または2種以上を併用して用いてもよい。
本発明において用いられるエチレンと飽和脂肪酸のビニ
ルエステルとの共重合体[I−bl、[II]または[
III]を調製するに際して、飽和脂肪酸のビニルエス
テルコモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ヒ
ニル、醋酸ビニル、オクタン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニルなどが挙げられ、これらは1種または2種以上を併
用して用いてもよい。
これら中でも、工業的に入手が容易であり、かつ低温流
動性の改善に優れていることから、エチレン性不飽和カ
ルボン酸のアルキルエステルとしてはメチルメタクリレ
ートが、また飽和脂肪酸のビニルエステルとしては酢酸
ビニルが特に好ましい。
本発明に用いるエチレン共重合体[I−al、[I−b
l、[■]および[In]は、重合条件、例えば反応圧
力、反応温度、触媒量、重合調節剤の種類と呈、コモノ
マーの種類と量、反応器内滞留時間等を適宜選択するこ
とによって、コモノマー含有量、数平均分子量、分子量
分布あるいは分岐度など所望の物性を有するものを得る
ことができる。
本発明におけるエチレンとエチレン性不飽和カルボン酸
のアルキルエステルとの共重合体[I−alにおけるエ
チレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステルコモノマ
ー含有量は5重量%以上30重量%未満が適しており、
特に10〜25重量%の範囲が好ましく、また極限粘度
は0.05 d、[! /g以上0.50 U! /g
未満の範囲が適しており、特に0.10〜0.40 d
、l! /9の範囲が好ましい。
また、エチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共重
合体[I−blにおけるビニルエステルコモノマー含有
量は、5重量%以上25重量%未満の範囲が適しており
、特に10〜20重量%の範囲が好ましく、また極限粘
度は0.05 dl /g以上0.50 d、Q /g
未満の範囲が適しており、特に0.10−0.406.
Q /9の範囲が好ましい。
上記エチレン共重合体[I−alおよび/または[I−
blのコモノマー含有量が少なすぎたり、極限粘度が高
すぎると、燃料油への溶解度が低下して燃料油に十分に
溶けず、所望の低温流動性を(qることができない。
また、コモノマー含有量が多すぎたり、極限粘度が低す
ぎると、十分な低温流動性を得るのに多量の添加を必要
として経済的に不利である。
本発明におけるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステル
との共重合体[[]の飽和脂肪酸のビニルエステルコモ
ノマー含有量は、25重量%以上45重量%未満の範囲
が適しており、特に30〜40重量%の範囲が好ましく
、また極限粘度は0.05 d、Q / g以上0.1
8dl/g未満の範囲が適しており、特にo、io〜0
.40 d、Q /gの範囲が好ましい。
本発明におけるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステル
との共重合体[III]の飽和脂肪酸のビニルエステル
コモノマー含有量は、25重量%以上45重量%未満が
適しており、特に30〜40重量%の範囲が好ましく、
また極限粘度は0.18dl/g以上0.50 dl 
/9未満の範囲が適しており、特に0.20〜0.40
 (IQ /gの範囲が好ましい。
上記エチレン共重合体[■]および[III]のコ七ツ
マー含有量が多すぎたり少なすぎるか、あるいは極限粘
度が高すぎたり低すぎる場合【ごは、−1分な低温流動
性を得るのに多量の添加を必要とし経済的に不利である
本発明における燃料油を製造するに際して好ましい方法
は、以下の低温流動性向上剤を燃料油に添加する方法で
おる。
すなわら、(i)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキ
ルエステル含有量が5重量%以上30重量%未満で極限
粘度かG、05 d、Q /9以上0.50dl/g未
満であるエチレンとエチレン性不飽和カルボン酸のアル
キルエステル共重合体[I−alおよび/または飽和脂
肪酸のビニルエステル含有量か5重量%以上25重量%
未満で極限粘度が0.056.Q /g以上0.50 
dl / g未満であるエチレンと飽和脂肪酸のビニル
エステルとの共重合体[I−blを1重量%以上40重
量%未満と、 (ii)飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重量
%以上45重量%未満で極限粘度が0.05 dl /
9以上0.18dΩ/g未満であるエチレンと飽和脂肪
酸のビニルエステルとの共重合体[n]を5重量%以上
60重呈%未満と、(iii)飽和脂肪酸のビニルエス
テル含有量が25重量%以上45重量%未満で極限粘度
が0.186.ll /9以上0.50 dl /7未
満であるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共
重合体[I[III]を5重♀%以上40重量%未満と
、(iv)炭化水素を主体とする溶剤を10重量%以上
80重量%未満含有してなる低温流動性向上剤を燃料油
に添加する方法である。
上記低温流動性向上剤を用いるに際して、共重合体[I
−alおよび/または[I−blと、[n]および[I
II]の配合量か90@W%を越えると、溶剤量が少な
すぎて低温流動性向上剤の粘性が大きくなり過ぎて取扱
いか困難になるので好ましくない。
また、共重合体fI−a]および/または[I−blと
、[Iflおよび[IIl]の配合量か10重量%に満
だないと、溶剤量が多くなり過ぎて、低温流動性向上剤
の効果を得るのに多量の添加を必要とし経済的に好まし
くない。
溶剤としては、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素などが
使用でき、これらは単一化合物あるいは混合物であって
もよい。また、燃料油製造ブロゼス内製品である灯油、
軽油やライトオイル、芳香族性高沸点溶剤なども使用で
きる。
本発明では上記の如く共重合体[I−alおよび/また
は[1−blと、[■コおよび[■コを予め溶剤にとか
した混合物からなる低温流動性向上剤として燃料油に添
加するのが効率的で好ましいが、共重合体[I−aコ、
[i−bl、[n]および[I[llの燃料油への添加
方法は、この方法に限られるものではなく、前記の各成
分が燃料油中に含有されるのであれば、その方法は任意
である。例えば[I−alおよび/または[I−bl、
[n]および[I[llをそれぞれ別個の溶液として調
製したちの4を燃料油に添加してもよいし、あるいは共
重合体[I−alおよび/または[I−blと共重合体
[n]との組合せからなる添加剤溶液と、共重合体[I
II]とからなる添加剤溶液とを別個に燃料油に添加し
てもよいし、ざらには共Φ合体[I−aコおよび/また
は[I−blと共重合体[III]との相合ぜからなる
添加剤溶液と、共重合体[Iflとからなる添加剤溶液
とを別個に燃料油に添加してもよい。
本発明の燃料油におけるこれら共重合体の含有量は、そ
れぞれ[ニーa]および/または[I−blを”t〜5
oppm、[Iflを5〜300pplT1、[Inl
を5〜300ppmであることが好ましい。
また本発明における燃料油に対して、通常添加される防
錆剤、酸化防止剤、静電気帯電防止剤、セタン価向上剤
、識別剤あるいは防食剤などを併用してもよい。
ざらには、所望に応じて従来周知の流動性向上剤、例え
ば塩素化ポリエチレン、分枝ポリエチレン、アルケニル
コハク酸のアミドあるいはアミン塩、長鎖脂肪酸のエス
テル、ポリアルキルメタアクリレートなどをイ井用して
もよい。
(実施例) 以下、本発明を製造例、実施例および比較例によって具
体的に説明するが、本発明はこれらの記載によって限定
されるものではない。
なお、用いた試料油の各種分析、測定は次の方法により
行なった。
■比重       JIS K2249  (198
6年)■動粘度      JIS K2283  (
1986年)■蒸留試験     JISに2254 
 (1986年)■曇り点      JIS K22
69  (1986年)■流動点      JIS 
K2269  (1986年)■CFPP (低温濾過
目詰まり温度)IP−309(1976年 英国)に示
されるCo1dFilter  Plugging  
Po1nt  of  DistillateFue 
l Sに準拠して製作された自動低温濾過目詰まり点試
験器[前出科学器械(II製A4[2型]で測定。
製造例 供試エチレン共重合体の製造 高圧連続反応器を用いて、ラジカル重合開始剤と分子@
調整剤としてのプロパンの存在下、7 Q Q 〜14
0ONL/ crtiの圧力と、170〜240℃の温
度下でエチレンと第1表に記Ra”−Qにて示した各種
コモノマーとを共車台させた。
得られたエチレン共重合体の物性を第1表に示す。
供試添加剤の製造 第1表に示したa〜qのエチレン共重合体と、ジイソプ
ロピルベンゼン(溶媒)とを第2表に示す重量割合で混
合して、第2表に記号A−Lにて示す添加剤を調製した
供試燃料油 第3表に示す性状のへ重油燃料および軽油燃料を、供試
燃料油として用いた。
第3表 実施例1〜9および比較例1〜10 第3表に示したへ重油燃料および軽油燃料(こ第2表に
示した添加剤を第4表のように添加して、19種の燃料
油(実施例1〜9および比較例1〜10)を調製し、こ
れらの燃料油の流動点とCFPPを測定した。結果を第
4表に示す。
なお、添加剤無添加の場合のへ重油燃料および軽油燃料
の流動点とCFPPを比較対照として、第4表に参考1
および2として示す。
(発明の効果) 第4表から明らかなとおり、エチレン共重合体[i−a
lおよび/または[I−b]と、[■]および[III
]とを含有する本発明の燃料油は、流動点とCFPP値
か顕著に降下し、低温流動性に極めて優れている。
これに対してエチレン共重合体[I−alまたは[ニー
blのみしか含有しない本発明範囲外の燃料油(比較例
1.7および8)では、流動点の降下がほとんど得られ
ず、CFPPの降下もわずかであった。
また、エチレン共重合体[n]または[I[I]のみし
か含有しない本発明範囲外の燃料油(比較例2.3おに
び9)では、軽油に対しては流動点とCFPPの降下が
ある程度前られるものの十分なものではなく、へ重油に
対してはCFPPの降■かほとんど見られなかった。
また、エチレン共重合体[I−alまたは[I−b]と
、エチレン共重合体[■]または[■]とを併用してな
る本発明範囲外の燃料油(比較例4〜6および10)で
は、軽油およびへ重油の双方に対して流動点とCFPP
の降下かがなり1qられるものの十分なものとは言えず
、本発明の燃料油におけるような流動点およびCPPP
の顕著な降下は見られなかった。
特許出願人  住友化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)多割合の石油の中質および/または重質留出分から
    なる燃料基油に、 (i)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル
    含有量が5重量%以上30重量%未満で極限粘度が0.
    05dl/g以上0.50dl/g未満であるエチレン
    とエチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステルとの
    共重合体[ I −a]および/または飽和脂肪酸のビニ
    ルエステル含有量が5重量%以上25重量%未満で極限
    粘度が0.05dl/g以上0.50dl/g未満であ
    るエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共重合体
    [ I −b]と、 (ii)飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重量
    %以上45重量%未満で極限粘度が0.05dl/g以
    上0.18dl/g未満であるエチレンと飽和脂肪酸の
    ビニルエステルとの共重合体[II]と、 (iii)飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重
    量%以上45重量%未満で極限粘度が0.18dl/g
    以上0.50dl/g未満であるエチレンと飽和脂肪酸
    のビニルエステルとの共重合体[III]とを含有するこ
    とを特徴とする燃料油。 2)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステルが
    メチルメタクリレートであり、飽和脂肪酸のビニルエス
    テルが酢酸ビニルである特許請求の範囲第1項に記載の
    燃料油。 3)前記共重合体[ I −a]および/または[ I −b
    ]を1〜50ppm、[II]を5〜300ppm、[I
    II]を5〜300ppm含有する特許請求の範囲第1項
    に記載の燃料油。 4)(i)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエス
    テル含有量が5重量%以上30重量%未満で極限粘度が
    0.05dl/g以上0.50dl/g未満であるエチ
    レンとエチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル
    との共重合体[ I −a]および/または飽和脂肪酸の
    ビニルエステル含有量が5重量%以上25重量%未満で
    極限粘度が0.05dl/g以上0.50dl/g未満
    であるエチレンと飽和脂肪酸のビニルエステルとの共重
    合体[ I −b]を1重量%以上40重量%未満と、 (ii)飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重量
    %以上45重量%未満で極限粘度が0.05dl/g以
    上0.18dl/g未満であるエチレンと飽和脂肪酸の
    ビニルエステルとの共重合体[II]を5重量%以上60
    重量%未満と、 (iii)飽和脂肪酸のビニルエステル含有量が25重
    量%以上45重量%未満で極限粘度が0.18dl/g
    以上0.50dl/g未満であるエチレンと飽和脂肪酸
    のビニルエステルとの共重合体[III]を5重量%以上
    40重量%未満と、 (iv)炭化水素を主体とする溶剤を10重量%以上8
    0重量%未満含有してなることを特徴とする燃料油の低
    温流動性向上剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07508300A (ja) * 1992-06-30 1995-09-14 エクソン ケミカル パテンツ インコーポレイテッド 油添加剤及び組成物
JPH07508776A (ja) * 1992-06-30 1995-09-28 エクソン ケミカル パテンツ インコーポレイテッド 油添加剤及び組成物

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