JPH0218131Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、尻部の洗浄を行うために便器内で回
動自在に設けられる、洗浄ノズル駆動装置に関す
るものである。

従来、洗浄ノズルは、洗浄ノズル端から、温水
を噴出して身体の尻部の洗浄を行なうもので、こ
の洗浄ノズルは、使用者が排便後、洗浄ノズルを
手で持ち、洗浄ノズルを尻部下方に位置させて、
温水を尻部に供給するようにしていたが、手で洗
浄ノズルを尻部に向け、温水の噴出方向を定める
のは困難であり、また、片手で洗浄ノズルを持ち
洗浄することから、温水量あるいは温度を調整す
る装置を、操作することが困難であつた。

本考案は、上記の点を鑑み考案された洗浄ノズ
ル駆動装置に関し、ポンプ圧力により、洗浄ノズ
ルの回動を自在とし、同時に、身体の尻部に温水
を噴出して洗浄するようにしたものである。以下
本考案の洗浄ノズル駆動装置について、図面に基
ずき説明すると、図面は、本考案の実施例を示す
もので、第１図は、洗浄ノズル部分側面図、第２
図は、洗浄ノズル駆動装置平面図、第３図は、シ
リンダ６の平面図である。以上各図から、便器１
の開口に一体に設けた基板９に軸１２を設け、こ
の軸１２に支承さた歯車すなわち、ピニオン２
と、このピニオン２と一体に回転するノズル基部
４と、このノズル基部４から延在した洗浄ノズル
１０と、前記ピニオン２を作動するラツク３をシ
リンダ６のロツド５と接続し、ポンプ１３から送
られる温水圧力で作動する。ラツク３をシリンダ
６内のロツド５と一体に設けた弁１５とスプリリ
ング１６で一定圧力まで作動し、作動後のシリン
ダ６壁面と前記ノズル基部４間を、温水供給管７
で接続し、ポンプ１３停止後に、シリンダ６内の
弁１５をスプリング１６により戻すと同時に、ピ
ニオン２と一体に設けたノズル基部４が回動し
て、洗浄ノズル１０を回動自在とする洗浄ノズル
駆動装置である。つぎに、さらに具体的に本考案
を動作とともに説明すると、便器１は、たとえば
身体が不自由な患者がベツド上で、排尿、排便が
行なえるようにした、便器、洋式便器もしくは和
式便器などに用いるもので、便器１上に身体が位
置する便器１の後部に、基板９が設けられ、洗浄
ノズル１０が便器１内に位置してなり、洗浄ノズ
ル１０先端には、温水噴出口２２を設けてあり、
温水が身体の尻部へ噴出するようになしている。
そして、ポンプ１３は、温水タンクから温水を加
圧して、パイプ８から、シリンダ６内へ供給し、
シリンダ６の一方端のノズル口２０を経て、シリ
ンダ６内へ温水を供給するもので、ノズル口２０
周囲は封口部１９を形成しており、シリンダ６内
には、シリンダ６内軸方向へ摺動自在な弁１５が
設けられる。この弁１５は、温水圧力によつて軸
方向へ摺動可能で、シリンダ６の他端封口部１７
と弁１５間には、スプリング１６が設けられ、更
に、他端封口部１７を貫通するロツド５が設けら
れて、弁１５とともにロツド５が移動し、このロ
ツド５の先端には、ラツク３が取り付けられてい
るためにピニオン２を作動し、ピニオン２と一体
に回転するノズル基部４を設けてあり、ポンプ１
３の作動が開始されていない状態では、洗浄ノズ
ル１０が、便器１の側壁方向に位置収納され、ポ
ンプ１３が作動されると、温水圧力によりシリン
ダ６内の弁１５は、圧力で押圧され、第３図で示
す弁１５′の位置になり、ロツド５も同時に、シ
リンダ６外方へ伸びロツド５′の位置となるため、
ラツク３は、直線方向に移動する。ラツク３は、
基板９に固定したラツク受台２１上をスライドす
るもので、この際、弁１５′の移動幅だけラツク
３が移動することから、ピニオン２は回転し、洗
浄ノズル１０は、回動して便器１の中央部へ位置
され、身体の尻下方に、洗浄ノズル１０先端の噴
出口２２が対向するもので、弁１５′が、シリン
ダ６側壁にうがつた温水供給管７取付用の穴より
前方にある状態では、シリンダ６の温水供給管７
と、ポンプ１３とシリンダ６を接続したパイプ８
は、導通された状態であるために、温水は、温水
供給管７からノズル基部４へ流入し、洗浄ノズル
１０の先端部の噴出口２２から温水を噴出し続け
る。さらに、ポンプ１３を停止すると、温水圧力
がなくなることから、シリンダ６内の弁１５′は、
スプリング１６によつて元の位置に戻され、ロツ
ド５とラツク３も同時に戻ることから、洗浄ノズ
ル１０は、便器１の側壁方向へ回動して収納され
る。なお、洗浄ノズル１０の回動を、一定角度で
規制するため、基板９には、ストツパー１４を設
けてあり、洗浄ノズル１０が一定角度で回動する
と、ストツパー１４で回動をするようにしてい
る。

以上本考案の洗浄ノズル駆動装置は、洗浄ノズ
ル１０が身体の尻部へ回動するまでは、温水が噴
出することがない。すなわち、シリンダ、６の内
部の弁１５が温水供給管７を越える位置にまで移
動するまでは温水の噴出はない。したがつて、弁
１５が移動して洗浄ノズル１０が回動するまでは
温水の噴出はない。ポンプ１３の駆動を停止する
と、洗浄ノズル１０が、自動的に戻る構成から、
ポンプ１３のオン、オフ操作のみで、洗浄ノズル
１０の使用ができ、洗浄ノズル１０を用いない場
合には、便器１の側壁へ位置させることができる
ことから、洗浄ノズル１０に、排尿あるいは排便
などの汚物が付くことがなくなる。また、洗浄ノ
ズルを手で持つ必要がない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の洗浄ノズル駆動装置を示す、
実施例で、第１図は、洗浄ノズル部分側面図。第
２図は、洗浄ノズル駆動装置平面図。第３図は、
シリンダ平面断面図である。 １……便器、２……ピニオン、３……ラツク、
４……ノズル基部、８……シリンダ、９……基
板、１０……洗浄ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便器の開口に設けた基板と、該基板の上面で垂
   直方向に設けた軸と、該軸に回転可能に支承した
   ピニオンと、該ピニオンに協動して回転するノズ
   ル基部と、該ノズル基部から前記便器の開口に向
   けて設けた洗浄ノズルと、前記ピニオンに噛み合
   わされたラツクと、該ラツクを直線方向に作動さ
   せるシリンダとを含み、前記シリンダは前記ラツ
   クにロツドを介して該シリンダ内で接続した弁
   と、前記弁を前記ラツクの方向とは反対の方向に
   押圧するスプリングとを有し、該シリンダの一側
   に前記弁を前記ラツクの方向に押圧して温水を前
   記シリンダ内に供給するポンプと、前記シリンダ
   の軸方向の中間部分と前記ノズル基部とを温水供
   給管により接続してあることを特徴とする洗浄ノ
   ズル駆動装置。