JPH02179578A

JPH02179578A - 列車接近警報方法

Info

Publication number: JPH02179578A
Application number: JP33097388A
Authority: JP
Inventors: Haruo Yamamoto; 春生山本; Yutaka Hasegawa; 豊長谷川; Hirotane Inage; 稲毛　弘苗; Masatoshi Ikeda; 昌俊池田; Hideo Nakamura; 英夫中村; Yuji Hirao; 裕司平尾
Original assignee: Railway Technical Research Institute
Current assignee: Railway Technical Research Institute
Priority date: 1988-12-29
Filing date: 1988-12-29
Publication date: 1990-07-12
Anticipated expiration: 2012-12-24
Also published as: JP2693984B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、鉄道において列車運転時間帯に線路保守作業
等を行う際の安全を確保するための、作業者に対する作
業許可と列車接近警報、および作業区間を通過する列車
制御の方法に関するものである。

［従来の技術］列車運転時間帯に線路上あるいは線路近辺で作業を行う
場合には、列車の通過に先立って作業者が線路上の支障
物を排除し安全な位置へ待避できるために、列車見張り
員を置いて列車接近を監視するか、列車検知時に警報音
を発する列車検知警報装置によって列車の接近を検知し
ている。

［発明が解決しようとする課題Ｊしかしながら列車見張り員による方法は作業に直接関係
しない見張り要員が必要で経費がかかることと、見通し
の悪い場所や雨や霧等視界の悪い天候条件下では確実性
が低下する。列車接近警報装置にはトンネル内警報のよ
うな固定設備と可搬型のものが使用されているが、固定
設備は設備経費が大きくなる欠点がある。可搬装置は作
業に先立って遠方に配置し作業場所の移動に伴って装置
を移動することに手間がかかることと、確実な検知性能
を有する廉価な方式のないことが問題とされてきた。ま
た、従来の方法では、なんらかの原因で見張り員あるい
は作業者が列車の接近に気づかないとき、列車を緊急停
止させる等のフェイルセイフな対策がとれないことが大
きな欠点であり、これを解決する方法は未だ存在してい
ない。

［課題を解決するための手段］本発明は、上述した列車の接近警報に関して上記のよう
な問題点を有効に解決するために、地上の閉塞制御装置
から車上の運転制御装置へ随時閉塞情報を伝送する前記
列車制御方式において、可搬型の列車接近警報装置と閉
塞制御装置の間に作業内容や作業許可、および列車接近
情報と通過許可情報の処理と伝送機能を設けて作業の登
録と許可を行い、車上の運転制御装置が閉塞制御装置か
ら伝送された作業内容を一種の閉塞情報として扱い、列
車接近警報装置へ伝送した接近警報に対する作業者の通
過許可入力がなければ閉塞を解除しない閉ループ制御の
導入によって能率的で安全な列車接近警報方法を提供す
るものである。

［作用］この結果、作業者は作業開始前に作業区間や作業時刻等
の作業内容を閉塞制御装置へ伝送し、閉塞制御装置から
作業許可情報を受信した後に作業を開始する。前記列車
制御方式では、安全確保のため閉塞制御装置や車上の運
転制御装置の故障に対して列車を停止させるので、作業
許可送信後に閉塞制御装置や運転制御装置が故障しても
安全上の問題はない。列車は作業区間の手前に十分停止
できる位置を速度やブレーキ性能に応じて決定し警報で
きるので、最高速列車を前提に見張り員や列車検知装置
を配置する従来方式では行い得なかった警報時間の適正
化が可能となる。作業者が列車接近警報に気づかない場
合や列車接近警報装置の故障に対しては通過許可情報が
車上の運転制御装置に伝送されず閉塞解除とならないの
で、列車は作業区間手前に停止しフェイルセイフな制御
が実現される。

また、上述のような計画的な作業のほか、警報装置を携
帯する保守員が保守点検の際に危険箇所を発見し、緊急
に列車を停止したり徐行させたい場合にもこの方法を利
用することができる。

〔実施例］以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の方法を可能とする基本的な装置の構成
を示す説明図、第２図は本発明の方法による作業内容の
登録処理における情報の流れの例を示す説明図、第３図
は本発明の方法による列車接近警報および列車制御にお
ける情報の流れの例を示す説明図である。

まず、第１図に基づいて本発明の方法を可能とする装置
類の構成を説明する。

第１図においてＴＲは列車を示しＤＣは運転制御装置を
示す。運転制御装置ＤＣは停止制御装置ＳＣと位置速度
検知装置ＰＤ、および伝送装置２ａから構成されて３つ
、各装置はそれぞれ接続されている。ＰＤは列車の位置
と速度を検知しており、列車位置を２ａを介して地上の
閉塞制御装置へ送信し、ＳＣに対して位置と速度を出力
する。

ＳＣは２ａを介して地上の閉塞制御装置から受は取った
閉塞情報から列車の許容速度パターンＰＴを作成し、Ｐ
Ｄから入力する位置と速度をＰＴと比較して速度超過の
時にはブレーキ制御を行う。

ＳＳは地上に設置する一つの閉塞制御装置であり、閉塞
論理を司る閉塞処理装置ＢＣとそれに接続する伝送装置
１ａ、および伝送装置２ｂから構成される。２ｂは対車
上および対列車接近警報装置との情報交換を司り、１ａ
は他の閉塞制御装置との情報交換を行う。閉塞制御装置
は一定の制御区間ごとに配置される。ＳＳ″はＳＳの列
車が接近してくる側に隣接する閉塞制御装置を表し、Ｂ
Ｃｏとｌａ’　　２ｂ’は、ＳＳ゛の閉塞処理装置と伝
送装置である。

前記列車制御方式において、閉塞制御装置は車上から送
られてきた位置情報をもとに列車追跡を行い、先行列車
位置から各列車の安全走行可能な閉塞位置を求め、それ
を閉塞情報として車上の運転制御装置へ伝送する。制御
区間境界付近の列車については、隣接する閉寒制御装置
との間で位置情報と閉塞情報を交換する。制御区間に分
岐器を有する駅を含む場合には、駅連動装置から進路状
態を受取り、閉塞情報に反映する。また、閉塞制御装置
は列車接近警報装置からの作業内容の登録と作業許可の
出力、および運転制御装置と列車接近警報装置との情報
交換の中継を行うが、これらについては第２図、第３図
を用いて説明する。

ＷＤは列車接近警報装置を示し、入出力データ処理部Ｄ
Ｂとそれに接続された伝送装置２Ｃを備え、作業者が携
帯可能である。ＤＢでは作業許可と接近警報が作業員の
認識しやすい音声や表示形式で出力され、作業内容と列
車通過許可情報を作業員が入力する。これらの入出力デ
ータは２ｃを介して閉塞制御装置とやり取りされる。

次に第２図に基づいて本発明の方法による作業内容登録
の例を説明する。

第２図において、作業者は作業の開始または異常箇所の
発見に際して入出力データ処理部ＤＢより作業区間ＷＡ
の位置のほか臨時制限速度あるいは停止要求等の条件を
作業内容として入力する。

この情報は登録情報ＲＩとして当該作業区間ＷＡの列車
制御を司る閉塞制御装置ＳＳに対して伝送装置２ｃから
送信され、伝送装置２ｂを介してＲＩを受取った閉塞処
理袋ｆｔＢｃはデータをチエツクした上で登録し作業許
可ＷＰを２ｂを介してＷＤへ送信する。ＤＢがこれを受
取り作業者に８カすることで登録が完了する。ここで、
２ｃ、２ｂの故障等の理由によりＲＩが送信されなかっ
た場合、またはＳＳがこれを受取・らなかった場合には
、ＳＳがＷＰを発することはない。

なお、ＷＡが閉塞制御区間の境界付近にあるときには、
閉塞制御装置ＳＳのほか隣接閉塞制御装置ＳＳ゛もＷＡ
を把握している必要があり、ＳＳは受信したＲＩの内容
をチエツクし必要ならばＳＳ゛へ登録情報ＲＩ’を送信
する。これを受信したＳＳ゛は登録後に作業許可ＷＰ”
をＳＳへ返送する。ＳＳはＷＤ゛を受信することによっ
て隣接閉塞制御装置における登録を確認し、自制御区間
内の登録を行う。

次に第３図に基づいて本発明の方法による列車接近警報
および列車制御の例を説明する。

第３図において、列車接近警報装置ＷＤからの登録情報
が閉塞制御装置ＳＳに登録されているとする。ＳＳは列
車ＴＲが制御区間内に進入すると、登録情報に従って作
業による閉塞情報をＴＲの運転制御装置ＤＣへ伝送する
。この情報を受取った停止制御装置ＳＣは作業区間ＷＡ
平手前停止できる許容速度パターンＰＴＳを作成してお
く。ＴＲの進行にともない、列車速度がＰＴＳを超える
と予想される一定時間前にＤＣは、ＷＤに対する接近警
報ＡＷをＳＳへ伝送する。ＡＷを受信したＳＳは、ＷＤ
が制御区間内に登録されているならばＡＷをＷＤへ中継
伝送する。ＷＤはＡＷを受信すると警報内容を入出力デ
ータ処理部ＤＢから作業員へ出力し、作業員は警報内容
を確認して通過許可を入力する。ＷＤは通過許可が入力
されるとそれを通過許可情報ＡＩとしてＳＳへ伝送し、
ＳＳはＡＷを発信した列車の運転制御装置ＤＣへＡＩを
中継伝送する。ＤＣはＡＩを受取るとそれに対応するＰ
ＴＳを消去する。

作業区間ＷＡが閉塞制御装置ＳＳとＳＳ゛の境界付近に
あり、登録情報が両方の閉塞制御装置に登録されている
場合には、列車ＴＲはＳＳ゛の制御区間内に進入した段
階で作業による閉塞情報をＳＳ゛から受取る。接近警報
ＡＷと通過許可情報ＡＩの送受信については、そのタイ
ミングにおける列車位置によって交信する相手の閉塞制
御装置が変わる。列車位置がＳＳ゛の制御区間内にある
ときにはＡＷをＳＳ”に対して伝送するが、ＳＳは登録
されている作業内容がＳＳの区間内にあることを識別し
て、その情報を伝送装置１ａ’１ａを介してＳＳへ中継
伝送する。一方、列車接近警報装置ＷＤから送信された
通過許可情報ＡＩはまず閉塞制御装置ＳＳで受信される
が、それを受取るべき列車ＴＲが自分の制御区間内に存
在しないときＳＳではＡＩをＳｓｌへ中継伝送し、ＴＲ
の運転制御装置ＤＣはＡＩをｓｓｏがら受取る。

いずれの場合においても、装置の故障あるいは作業員の
不注意等の原因でＡＩをＴＲの運転制御装置ＤＣが受信
できなければ、停止制御装置ｓｃは列車速度が許容速度
パターンＰＴＳを超えた時点でブレーキを掛、け、ＴＲ
は作業区間ＷＡ千手前停止し安全は確保される。

［発明の効果］以上述べたように本発明によれば、車上に運転制御装置
を設け、作業者がデータ入出力機能を備えた列車接近警
報装置を携帯し、地上の閉塞制御装置との間を伝送系を
介して接続し、列車が作業区間の手前に十分停止できる
時点で作業者が列車接近の警報を受けることと、作業者
の列車に対する応答を列車制御に反映させる閉ループ構
成をとることによって、以下に述べるような効果が実現
される。

ｌ）列車接近警報に対して作業者の応答がなければ列車
は停止するので、列車監視のための見張り要員が不要と
なる。

２）曲線や天候等によって接近列車の見通しが悪い作業
区間であっても確実に列車接近警報が発せられる。

３）伝送エラー　機器故障及び作業者の無応答に対して
フェイルセイフな警報システムである。

４）警報装置の携帯者が現場より緊急に徐行区間を設定
したり列車を防護する場合に利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を可能とする基本的な装置の構成
を示す説明図、第２図は本発明の方法による作業内容の
登録処理における情報の流れの例を示す説明図、第３図
は本発明の方法による列車接近警報および列車制御にお
ける情報の流れの例を示す説明図である。ＴＲ・・・列車　　　　　ＤＣ・・・運転制御装置Ｓ　
Ｃ−・・停止制御装置　ＰＤ・・・位置速度検知装置ｓ
ｓ、ｓｓ’・・・閉塞制御装置ＢＣ，ＢＣ’・・・閉塞処理装置ＷＤ・・・列車接近警報装置ＤＢ・・・入出力データ処理部ｌａ、ｌａ’・・・伝送装置 −２ａ、　　２　ｂ、　　２　ｂ　’　、　　２　ｃ　
−・・伝送装置ＰＴ・・・許容速度パターンＰＴＳ・・・作業区間ＷＡ千手前停止できる許容速度パ
ターン　　　　　ＷＡ・・・作業区間ＲＩ・・・登録情
報　　　ＷＰ・・・作業許可Ａ　Ｗ−・・接近警報　　
　ＡＩ・・・通過許可情報ＲＩ’・・・ＢＣが発する登
録情報ｗｐ’−・・ＢＣ”が発する作業許可ＲＲ・・・軌道特許出願人財団法人鉄道総合技術研究

Claims

【特許請求の範囲】

車上に走行位置速度検出機能と地上から随時伝送される
閉塞情報に従った停止制御機能、および走行位置と閉塞
情報を地上と交信する機能を有した運転制御装置を備え
、地上には列車から受信した走行位置情報と地上の進路
状態から閉塞制御を行い、各列車への閉塞情報伝送を司
る閉塞制御装置を配する列車制御方式において、保守作
業内容と列車通過許可情報の入力手段と作業許可と列車
接近警報情報の出力手段を有し、該閉塞制御装置と上記
情報の交信手段を備えた可搬な列車接近警報装置を用い
て、作業者が作業開始に先立って作業内容を該閉塞制御
装置へ伝送し、該閉塞制御装置が作業許可を列車接近警
報装置へ返送すると共に、列車に対して保守作業による
閉塞情報を伝送しておき、作業区間へ接近する列車は作
業区間手前に十分停止出来る位置から該閉塞制御装置を
介して該列車接近警報装置に接近警報を発し、作業者が
該列車接近警報装置から入力した通過許可を該閉塞制御
装置を介して受信できなければ作業区間手前に停止する
ことを特徴とする列車接近警報方法