JPH02176628A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH02176628A
JPH02176628A JP1164515A JP16451589A JPH02176628A JP H02176628 A JPH02176628 A JP H02176628A JP 1164515 A JP1164515 A JP 1164515A JP 16451589 A JP16451589 A JP 16451589A JP H02176628 A JPH02176628 A JP H02176628A
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JP
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liquid crystal
light
crystal display
phase
phase plate
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JP1164515A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Shimazaki
島崎 達雄
Makoto Sato
誠 佐藤
Hidetaka Nakamura
英貴 中村
Tetsuya Kusuno
哲也 楠野
Shigeru Shibazaki
茂 柴崎
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電気光学的に画像を表示する液晶表示装置
に関する。
(従来技術の説明及び発明が解決すべき課題)一般に、
液晶テレビジョン等の表示部に用いられる液晶表示装置
は、第21図に示すように、構成されている。即ち、一
対の透明なガラス基板の対向面にドツトマトリックス状
に透明電極が形成される。一対のガラス基板間に枠状の
シール祠で液晶か封入される。これにより、液晶セル1
が構成される。この液晶セル1の前後に偏光板2.3が
配置されている。液晶セル1の透明電極に電圧を印加す
ることにより、液晶セル内の液晶の分子配列が変化させ
られる。液晶の分子配列の変化により、外部からの入射
光が前側の偏光板2、液晶セル1、後側の偏光板3を透
過するか否かが制御され、画像等の情報がドツト表示さ
れる。
液晶の分子が90度ねじれて配列されたTN(Twis
ted Nematic )型の液晶セルがこのような
液晶表示装置に広く用いられている。このTN型の液晶
セル1においては、入射光が偏光板2を通って直線偏光
となる。この直線偏光が液晶セル1に入射し、このセル
内を進行するその光の進行に従って順次楕円、円、楕円
偏光となる。この楕円偏光が偏光板3を通って直線偏光
して出射される。
すなわち、入射光は液晶セル内の液晶の屈折率異方性に
より液晶の分子軸方向に偏向させられ、偏光状態、偏光
方向が変えられる。例えば液晶の分子配列のねじれのピ
ッチが光の波長に比べて充分に大きい場合を考える。こ
の場合、液晶セルの入口附近の液晶分子の分子軸に平行
な偏光方向を有する光が液晶セルに入射してくると、光
は分子軸のねしれに沿って偏光状態が変化し、出口付近
の分子軸に平行な偏光方向を有して液晶セルから出て行
く。また液晶セルの入口附近の分子の分子軸と直角な偏
光方向を有する光が液晶セルに入射すると、光は液晶セ
ルの出口附近の分子の分子軸に直角な偏光方向を有して
、液晶セルから出て行く。
光がそれ以外の偏光方向で液晶セルに入射してくると、
その光の水平成分と垂直成分の位相差により楕円、円、
直線のいずれかの偏光で液晶セルから出て行く。
上記のような液晶セルを用いて白黒表示する液晶表示装
置においては、第21図に示すように、外部からの入射
光が偏光板2で直線偏光される。
この直線偏光が液晶セル1により楕円偏光させられる。
この楕円偏光が偏光板3に照射されると、照射光のうち
偏光板3の偏光軸と直交する光の成分が漏れ光として偏
光板3を透過する。黒表示状態で漏れ光があると、液晶
表示装置のコントラストが大幅に低下する。
このような液晶表示装置を3つ用いて、第22図に示す
ような液晶プロジェクタが考えられている。第22図に
おいて、ダイクロイックプリズム4の近傍に画像を表示
する3つの液晶表示パネル5.6.7が配置される。こ
の各液晶表示パネル5.6.7にそれぞれ赤、緑、青の
光が照射される。各液晶表示パネル5.6.7に表示さ
れた画像をダイクロイックプリズム4かカラー画像に合
成する。このカラー画像を投影レンズ8かスクリン等に
拡大投影する。
このような液晶プロジェクタに用いられる液晶表示パネ
ル5.6.7は全く同じ構成となっている。すなわち、
各液晶表示パネル5.6.7は対向面に透明電極が形成
された一対のガラス基板と、一対のガラス基板間に封入
された液晶から構成される。液晶セルの外面(つまり各
ガラス基板の外面)に偏光板が設けられる。
第21図を参照して説明したように、液晶表示パネル5
.6.7から光が漏れる。従って、3枚の液晶表示パネ
ル5.6.7の表示画像を合成して投影する従来のプロ
ジェクタの投影画像のコントラストが低いという問題が
あった。
更に、液晶表示パネル5.6.7は入射光の波長によっ
て透過率が変化する性質をもっている。
このため、第23図に示すように、入射光の波長によっ
て漏れ透過光率の最初で最も少ない値(ファーストミニ
マム値)に対応する八〇−dの値がそれぞれ異なる。具
体的に説明する。第23図は液晶セルのΔn−d(Δn
 複屈折率、d対向電極間のギャップ長(セルギャップ
))と透過率Tとの関係を示す。第23図で、符号Rは
650nm (赤)の波長の光、符号Gは550nm 
(緑)の波長の光、符号Bは450nm(青)の波長の
光を示す。第23図に示されるように、液晶表示パネル
は波長ごとに光の透過率が異なる。これは、各色ごとに
Δn−dの変化に対する透過率Tの変化の特性が異なっ
ているからである。
このため、第22図の液晶プロジェクタにおいては、3
つの液晶表示パネルが同一の構成であるため、1つの液
晶表示パネルのΔnodを入射光のファーストミニマム
値に対応する八〇−dに合わせると、他の2つの液晶表
示パネルのΔn−dは入射光のファーストミニマム値に
対応する八〇−dからずれてしまう。このため、液晶表
示パネルが黒表示状態(オフ状態)のときに漏れ光が発
生し、表示される画像のコントラストが低下するという
問題がある。
この発明は上述した事情に鑑みて成されたもので、その
目的は、液晶表示パネルの漏れ光を防ぎ、コントラスト
の良い投影画像を得ることができる液晶表示装置を提供
することである。
(発明の構成) 上記目的を達成するため、この発明に係る液晶表示装置
は、 光源と、 複数の液晶表示パネルと、 上記光源からの光を上記複数の液晶表示パネルに入射さ
せ、該液晶表示パネルの表示画像を投影する光学手段と
、 上記複数の液晶表示パネルの各々の黒表示状態における
漏れ光の強度が最小になるように設定する手段と、 を具備することとした。
上記漏れ光の強度が最小になるように設定する手段は、
少なくとも1枚の位相板を含んでも良い。
また、この発明に係る液晶表示装置は、光源手段と、 偏光板を備えた複数の液晶表示パネルと、上記光源手段
からの光を上記複数の液晶表示パネルに入射させ、該液
晶表示パネルの表示画像を合成して投影する光学手段と
、 上記複数の液晶表示パネルの少なくとも1つのために設
けられ、該液晶表示パネルを上記光源からの光が通過す
る際に生じる光の水平成分と垂直成分の位相差を補正す
るための位相板と、から構成されても良い。
上記位相板は、上記液晶表示パネルから出射される楕円
偏光の該位相板の光学軸方向の成分とその光学軸と直交
する軸方向の成分の位相差に加えるとπ(ラジアン)の
整数倍となるような位相差をもつ位相板であっても良く
、また、その位相差が、上記液晶表示パネルから出射さ
れる楕円偏光の、該位相板の光学軸方向の成分とこの光
学軸と直交する軸方向の成分の位相差に加えるとπ(ラ
ジアン)の整数倍となるように配置されても良い。
(作用) この発明では、位相板により、漏れ光が防止され、投影
画像のコントラストを向上することができる。
(実施例) 初めに、この発明に係る液晶表示装置の動作原理につい
て説明する。
この発明にかかる液晶表示装置では、液晶セルの入射側
の偏光板と出射側の偏光板の間で、液晶セル内の液晶を
境にして、その入射側および出射側のいずれか一方に位
相板が設けられる。この位相板は液晶セル内の液晶を光
が通過する際に生じる光の水平成分と垂直成分の位相差
を補正する。
液晶セルは1つの入射光に対して常光線と異常光線を生
じさせる複屈折という性質がある。液晶の分子配列のね
じれのピッチが光の波長に比べて充分に大きい場合、液
晶の分子軸に平行な偏光方向および分子軸と直角な偏光
方向以外の直線偏光方向を有して光が液晶セルに入射し
てくると、光の水平成分と垂直成分の位相差により、入
射光は、楕円、円、直線のいずれかの偏光となり、液晶
セルから出て行く。この発明は光が楕円偏光となる前記
位相差を、位相板で、直線偏光となるような前記位相差
に補正する。
このような位相板の設置箇所としては、大別して、液晶
セル内の液晶層を境にして、その出射側に設ける方法と
、入射側に設ける方法がある。液晶層の出射側に位相板
を設ける場合には、入射光が入射側の偏光板で直線偏光
されて液晶セルに入射する。液晶セル内でこの入射光の
水平成分と垂直成分とに位相差が生じて楕円偏光となる
が、その位相差が位相板で補正される。これにより、入
射光は直線偏光となり、出射側の偏光板に照射される。
これによりこの偏光板からの漏れ光が防がれる。
入射側に位相板を設ける場合、入射光が入射側の偏光板
で直線偏光される。この入射光が位相板により、予め液
晶セルで生じる位相差分たけ逆に位相差がり、えられ、
液晶セルに入射される。光が液晶セルを通過する際に光
の垂直成分と水平成分の位相差か相殺され、直線偏光と
して出射側の偏光板に照射される。これによりこの偏光
板からの漏れ光が防止される。
位相板には、位相を進める負の位相板と位相を遅らせる
正の位相板がある。いずれか適当な方を使用する。例え
ば、正の位相板は座標軸のy軸を位相板の光学軸方向に
とると、X軸成分の光をX軸成分の光に対して位相を遅
らせる。
液晶セルには、TN型、OM I  (Optical
 ModeInterference)型、S T N
 (Super TwistedNemaLic )型
等かあり、これらを用いた場合の代表的な動作原理を以
下に説明する。
この発明にかかる液晶表示装置は、第4図に示すように
、液晶セル1]の入射側と出射側にそれぞれ偏光板12
.13を備え、液晶セル]1と出射側の偏光板]3との
間に位相板14が設けられている。液晶セル11は液晶
分子が90度ねじれたTN型の液晶を用いている。液晶
セル11は対向面に透明電極かドツトマトリックス状に
配列して、形成された一対の透明ガラス基板と、透明ガ
ラス基板間に枠状のシール材を用いて封入されたTN型
の液層から形成され、画像を白黒表示する。
液晶表示装置10への入射光は偏光板]2で直線偏光さ
れ、液晶セル11に入射し、液晶セル11内の液晶層を
光が通過する際に光の水平成分(X軸成分)と垂直成分
(X軸成分)とに位相差が生じ、入射光は楕円偏光され
る。位相板14はその位相差を補正し、直線偏光とし、
直線偏光が出射側の偏光板13が照射される。
このため、この偏光板13からの漏れ光が防止される。
このことを第5A図から第8F図を参照して具体的に説
明する。
まず、第5A図から第6F図を参照して第一の具体例を
説明する。
第5A図から第5F図、第6A図から第6F図は位相α
が45° (λ/8)の正の位相板14を用いた例を示
している。座標軸のy軸を位相板14の光学軸方向にと
ると、位相板14はX軸成分の光をX軸成分の光に対し
45°遅らせる。第5A図から第5F図は液晶装置がオ
フ(黒を表示)している状態での光の状態を示し、第6
A図から第6F図は液晶装置がオン(白を表示)してい
る状態での光の状態を示す。この例では、液晶セル]1
はオフ状態では、第5A図に示されるような楕円偏光を
出力し、オン状態では、第6A図に示されるような楕円
偏光を出力するものと仮定する。第5A図の楕円偏光の
短軸方向の振幅a]を0.29で、長袖方向の振幅a2
を0.7で、長軸の傾きθを一45° X軸方向の振幅
A1を0.536、y軸方向の振幅A2を0.536、
X軸成分とX軸成分との位相差(φl−φ2)を(15
7,5°−22,5°)=135’ とする。
この楕円偏光のX軸成分の波形は第5B図に、X軸成分
の波形は第5C図に示される。第5D図〜第5F図は上
記のような楕円偏光が位相板14を通過した後の光の状
態を示す。位相板14の位相αは45° (λ/8)で
、その光軸の方向はy軸方向に設定されている。このた
め、位相板14を出た光は第5E図、第5F図に示すよ
うにX軸成分の波形とX軸成分の波形とか180°の位
相差となる。このため、位相板14を出た光は第5D図
に示すような直線偏光となる。つまり、楕円の長軸方向
の振幅82′が0.758に、その光軸方向がy軸方向
に、短軸方向の振幅a]′がほぼ0となり、長袖の傾き
がθ′が一45°となり、偏光板]3の偏光軸(透過軸
)13aに対して直交する直線偏光となる。このため、
黒表示状態では漏れ光等が生じることはない。
第6A図から第6F図は液晶表示装置が白を表示してい
る時の光の状態を示す。第6A図から第6C図は位相板
14に入射する前の光の状態を示す。液晶セル11がオ
ンすることにより、位相板14に入射する光は第5A図
に示される楕円偏光がら第6A図に示される楕円偏光に
変わる。
6A図は上述した第5A図の場合と長軸の傾きθが90
°回転しているたけで、楕円形の成分は同じである。従
って、長軸の傾きθは+45゜で、位相差(φ1−φ2
)は+22.5゜(−22,5°)l=+45°である
。セル11の出射光のX軸成分は第6B図に示す波形で
あり、X軸成分は第6C図に示す波形である。第6D図
から第6F図は上記の楕円偏光が位相板]4を通過した
後の光の状態を示す。位相板14から出た光は、位相板
14の位相αが45° (λ/8)で、その先軸方向が
y軸方向であるから、第6E図、第6F図に示すように
X軸方向成分の波形とX軸成分の波形とがさらにずれる
。このため、位相板14を出た光は第6D図に示すよう
な円偏光となる。つまり、楕円の長軸方向の振幅a2′
が0.536で、短軸方向の振幅a1′が0.536で
、両者がほぼ等しくなる。このため、偏光板13の偏光
軸の方向に関係なく、ある程度偏光板13に吸収される
光があるが、偏光板13から光が出射される。液晶装置
は白表示状態となる。
上述のようにすれば、黒表示状態では完全に漏れ光を防
ぐことかでき、白表示状態では偏光板13から光が出射
する。このため、液晶表示装置の表示画像のコントラス
トを良くすることができる。
次に、第7A図から第8F図を参照して第二の具体例を
説明する。
第7A図から第7F図、第8A図から第8F図は位相α
が22.5° (λ/16)の位相板14を用いた例を
示している。第7A図から第7F図は液晶装置がオフ(
黒を表示)している状態での光の状態を示し、第8A図
から第8F図は液晶装置がオン(白を表示)している状
態での光の状態を示す。この例では液晶セル11はオフ
状態では、第7A図に示されるような楕円偏光を出力し
、オン状態では、第8B図に示されるような楕円偏光を
出力するものと仮定する。第7A図の楕円偏光の短軸方
向の振幅a1は0.1392、長軸方向の振幅a2は0
.7、長軸の傾きθは一458X軸方向の振幅A1は0
.5046で、y軸方向の振幅A2は0.5046で、
X軸成分とX軸成分との位相差(φ1−φ2)は(16
8,75゜11.25°)=157.5°である。液晶
セル11から出射した光のX軸成分の波形は第7B図に
、X軸成分の波形は第7C図に示される。第7D図から
第7F図は位相板14を通過した後の光の状態を示す。
位相板14の位相αは22.5° (λ/16)、その
光軸方向がy軸方向と設定されている。このため、位相
板14を出た光は第7E図、第7F図に示すように、光
のX軸成分の波形とX軸成分の波形とが180°の位相
差となる。よって、位相板]4を出た光は第7D図に示
すような直線偏光となる。つまり、楕円の長軸方向の振
幅a2′が0.7137で、短軸方向の振幅a]′がほ
ぼ0となり、長軸の傾きθ′が一45°となり、偏光板
13の偏光軸(透過軸)13aに対して直交する直線偏
光となる。
このため、偏光板13に入射された光は、偏光板13に
より遮断され、黒表示状態では漏れ光が生じることはな
い。
第8A図から第8F図は液晶表示装置が白を表示した状
態での光の状態を示す。第8A図から第80は液晶セル
11から出射し位相板14に入射する前の光の状態を示
す。液晶セル11がオンすることにより、位相板14に
入射する前の光は第7A図に示される楕円偏光がら第8
A図に示される楕円偏光に変わる。第8A図は、上述し
た第7A図の場合と長軸の傾きθが90°回転するだけ
で、楕円の成分は同じである。つまり、長軸の傾きθは
+45°で、位相差(φ1−φ2)は+11.25°−
(−11,25°))−22,5°である。液晶セル1
1からの光のX軸成分の波形は第8B図に、X軸成分の
波形は第8C図に示される。第8D図から第8F図は位
相板]4を通過した後の光の状態を示す。
位相板]4から出た光は位相板14の位相αが22.5
° (λ/16)で、その光軸方向かy軸方向であるか
ら、第8E図、第8F図に示すように光のX軸成分の波
形とX軸成分の波形とがさらに22.5°すれる。そし
て、第8D図に示すような楕円偏光となる。この楕円偏
光は楕円の長軸方向の振幅a2′か0.2731で、短
軸方向の振幅a l Jが0.6594で、長軸の傾き
θ′は+45°である。この長軸の方向が出射側の偏光
板13の偏光軸13aと同じ方向となり、ある程1つ 度偏光板13に吸収される光があるか偏光板1Bから光
が出射される。液晶表示装置が白表示となる。この例で
は偏光板13に入射する光が楕円偏光であるため、上述
した第6D図のような円偏光のものよりも、偏光板13
に吸収される光は少なく、出射される光は強い。
このようにすれば、黒表示状態では漏れ光を防ぐことが
でき、偏光板13から光が出射する。しかも、第5A図
から第6F図を参照して説明した場合よりも、表示画像
のコントラストが良くなる。
このようなことから、位相板の位相差α、長軸の傾きθ
を調整すれば、より一層、黒表示状態での漏れ光を少な
くすることができ、コントラストを良くすることかでき
る。
次に、第9図から第12図を参照して、OMI型の液晶
セル14を用いた場合の動作原理について説明する。O
MIとは0ptical ModeInterfere
nceの略て、八ppl 、 phys Lett、 
50(5)。
2 February 1987に発表されている。一
般に、OMI型の液晶セルはTN型の液晶セルよりも表
示画像のコントラストが大きい。OMI型の液晶セルは
オフ状態で入射側偏光板13が入射光を直線偏光とし、
これを液晶層がほぼ円偏光にし、出射側の偏光板が円偏
光の約半分を透過して白表示する。またオン状態では、
液晶層は直線偏光を出射し、出射側の偏光板がこの光を
遮断して黒表示する。しかし、OMIでは、黒表示状態
で液晶セルを透過する際に直線偏光に位相差を生じ、こ
の位相差により漏れ光が生じる。この実施例はこの漏れ
光を減少させる。第9A図から第10F図は位相αが4
5° (λ/8)の位相板14を用いた場合の光の状態
を示す。第11A図から第11 F図、第1.2 Aか
ら第12F図は位相αが22.5° (λ/16)の位
相板14を用いた場合の光の状態を示す。
第9A図から第9F図は液晶装置が黒を表示している状
態での光の状態を示し、第9A図から第9C図は液晶セ
ル11を出て位相板14に入射する前の光の状態を示す
。ここでは、液晶セル11を出た光は第9A図に示すよ
うな楕円偏光であると仮定する。この楕円偏光は短軸方
向の振幅a1が0.29て、長軸方向の振幅a2が0.
7で、長軸の傾きθは一45°で、X軸方向の振幅A1
が0.536で、y軸方向の振幅A2が0.536で、
X軸成分とX軸成分との位相差(φ1−φ2 )は(1
57,5°−22,5°)=135°である。液晶セル
11の出射光のX軸成分の波形は第9B図に、X軸成分
の波形は第9C図に示される。第9D図から第9F図は
上記楕円偏光が位相板14を通過した後の光の状態を示
す。位相板14から出た光は位相板14の位相αが45
° (λ/8)で、その光軸方向がy軸方向であるから
、第9E図、第9F図に示すようにX軸成分の波形とX
軸成分の波形とが]80°の位相差となる。このため、
位相板14を出た光は第9D図に示すような直線偏光と
なる。つまり、楕円の長軸方向の振幅a2′が0.75
8で、短軸方向の振幅a1′がほぼ0となり、長軸の傾
きθ′が一45°となり、偏光板13の偏光軸(透過軸
)13aに対して直交する直線偏光となる。
このため、偏光板13に入射した光は遮断され、漏れ光
が生じない。
第10 A図から第10F図は白表示状態での光の状態
を示す。第10A図から第10C図は液晶セル1]を出
て位相板14に入射する光の状態を示す。すなわち、液
晶セル11のオンにより、液晶セル11の出力光は第9
A図の状態から第10A図に示すような円偏光に変わる
。この円偏光の短軸と長軸の各方向の振幅a1、a2は
それぞれ0.536で、Xおよびy軸方向の振幅A1、
A2はそれぞれ0.536で、位相差(φ1−φ2)は
(−45°−45°)90°である。液晶セル11の出
射光のX軸成分は第10B図に示すような波形、X軸成
分は第10C図に示すような波形となる。第10D図か
ら第1OF図は上記の円偏光が位相板14を通過した後
の光の状態を示す。位相板]4の位相αが45° (λ
/8)で、その光軸方向がy軸方向であるから、第10
 E図、第1. OF図に示すようにX軸成分の波形と
X軸成分の波形との位相に45°のずれか生じ、位相板
14の出射光は、第10D図に示すような楕円偏光とな
る。つまり、位相板14は入力された円偏光を楕円の長
軸方向の振幅a 2 Jが0.7で、短軸方向の振幅a
 l /1)<0.29で、長軸の傾きθ′は+45°
の楕円偏光に変換する。この楕円の長軸は出射側の偏光
板13の偏光軸1.3 aの方向に直交する。このため
、位相板]4を用いず、第10A図の円偏光が偏光板1
3に照射される場合よりも位相板14を用いた方が、偏
光板13に吸収される光が多い。
しかし、表示画像のコントラストは向上する。
このように、位相αが45° (λ/8)の位相板14
を用いた場合には、黒表示状態で完全に漏れ光を防ぎ、
白表示状態では偏光板13に吸収される光が従来に比し
て多くなるが、従来に比して、白黒表示のコントラスト
を高めることができる。
次に、第11A図から第12F図について説明する。第
11A図から第12F図は位相αが22.5° (λ/
16)の位相板14を用いた場合の例を示す。第11A
図から第11F図は液晶表示装置が黒を表示している状
態での、光の状態を示す。第1. I A図から第11
C図は液晶セル11を出射して位相板14に入射する前
の光の状態を示す。
この例では、液晶セル]]はオフ状態で第1、1. A
図に示すような細長い楕円偏光を出射し、オン状態で、
第12A図に示される円偏光を出射する。第11. A
図の楕円偏光は短軸方向の振幅a1が0.1392で、
長軸方向の振幅a2が0,7て、長軸の傾きθは−45
゜で、X軸方向の振幅A1が0.5047て、y軸方向
の振幅A2か0.5047で、X軸成分とX軸成分との
位相差(φ1−φ2)は(168,75°−11,25
°)=157.5°であるとする。この楕円偏光のX軸
成分は第11B図に、X軸成分は第11C図に示される
波形になる。第11D図から第11F図は上の楕円偏光
が位相板14を通過した後の光の状態を示す。
位相板]4の位相αは22.5° (λ/16)で、そ
の光軸方向はy軸方向に設定されている。
このため、位相板14を出た光は第1. I E図から
第11. F図に示すようにX軸成分の波形とX軸成分
の波形とが180°の位相差となり、第11D図に示す
ような直線偏光となる。つまり、位相板14の出射光は
楕円の長軸方向の振幅a2′が0.7137で、短軸方
向の振幅a1′がほぼOとなり、長軸の傾きθ′が一4
5°となり、偏光板13の偏光軸(透過軸)13aに対
して直交する直線偏光となる。このため、偏光板14に
入射した光は遮断され、黒表示状態では漏れ光は生じな
い。
第12A図から第12F図は液晶表示装置が白を表示し
ている時の光の状態を示す。第12A図から第12C図
は液晶セル11から出射し、位相板14に入射する光の
状態を示す。液晶セル11がオンすることにより、位相
板14に入射する光は、第11A図に示される状態から
第12A図に示すように円偏光に変わる。第12A図の
円の短軸および長軸の各方向の振幅a1、a2はそれぞ
れ0.5047で、X軸およびy軸方向の各振幅A1、
A2は0.5047で、位相差(φ1φ2)が(−45
°−45°) =−90’である。
この円偏光のX軸成分は第12B図に示すような波形で
、X軸成分は第12C図に示すような波形である。第1
2D図から第12F図は上記円偏光が位相板14を通過
した後の光の状態を示す。位相板]4の位相αが22,
5° (λ/16)で、その先軸方向がy軸方向である
から、第12E図、第1.2 F図に示すようにX軸成
分の波形とX軸成分の波形の位相はさらにずれる。この
ため、位相板14の出射光は第12D図に示すような楕
円偏光となる。第12D図の楕円の長軸方向の振幅a 
21 は0.5934で、短軸方向の振幅a1′は0.
3965で、長軸の傾きθ′は+45°て、この長軸が
偏光板13の偏光軸13aに対して直交する。このため
、位相板14を用いず、第12A図の円偏光が偏光板1
3に照射される場合よりも、位相板14を用いた方が、
偏光板13に吸収される光が多い。しかし、表示画像の
コントラス]・は従来に比して向上する。
このように、位相αが22.5° (λ/16)の位相
板]4を用いた場合にも、黒表示状態では完全に漏れ光
を防ぐことができるので、白表示状態で偏光板]3に吸
収される光が従来に比して多くなるが、従来に比して表
示画像のコントラストが良くなる。このようなことから
、位相板14を用いれば、黒表示状態での漏れ光を少な
くすることができ、コントラストを良くすることができ
る。
第13図に位相板14の光学軸とこの位相板14に入射
される楕円偏光の位置関係を示す。第13図において、
液晶セル11から出射される楕円偏光をA1位相板14
の光学軸を81光学軸Bと直交する軸をB′とする。上
記軸B、B’ に平行な辺を持ち、上記楕円Aに接する
長方形Cの対角線り、D’か、偏光板14から出射する
直線偏光の偏光方向となる。従って、偏光板14の透過
軸は上記軸りまたはD′と平行または直角となるように
配置される。
上述の説明では、液晶セル11と出射側の偏光板13と
の間に位相板]4を設けた。この発明はこれに限定され
ない。液晶セル11と入射側の偏光板12との間に位相
板14を配置してもよい。
あるいは、液晶セル11の一対の透明基板のいずれか一
方を位相板14で構成しても、上述したと同様の効果が
得られる。このことを具体的に説明する。
第14A図では、光の進行方向に向って入射側の偏光板
12、液晶セル11、位相板14、出射側の偏光板]3
の順で配置される。第14B図は位相板14を入射側の
偏光板12と液晶セル11の間に配置した例を示す。第
1.4 C図は、液晶セルを構成する一対の透明基板の
うち、出射側の透明基板を位相板14で構成した例を示
す。第14C図で符号1−1 aは入射側の透明基板を
示す。
第1.4 D図は、液晶セル11を構成する入射側の透
明基板を位相板14で構成した例を示す。第14D図で
符号11bは出射側の透明基板を示す。
この発明は上述のような白黒表示に限らず、カラー表示
にも適用できる。この場合、R(赤色光)、G(緑色光
)、B(青色光)毎に位相板を設ける必要はない。位相
差が波長依存性をもっている1枚の位相板を上述したよ
うに設ければ良い。
また、カラー表示の場合には、液晶セル11を透過する
R、G、Bの光の総ての位相差を位相板14で直線偏光
となるように補正しても良い。あるいは液晶セル]1を
透過するR、G、B光いずれか1つ、もしくは2つをの
みを位相板]4で直線偏光させ、他の光は楕円偏光のま
ま偏光板13に入射し、表示画像の色の調整を図ること
もできる。
[第1実施例コ 次に、この発明の第1の実施例を説明する。この実施例
は、上述の動作原理をカラー液晶プロジェクタに適用し
たものである。第1図にカラー液晶プロジェクタの液晶
ユニット112の構成を示す。キューブ型のダイクロイ
ックプリズム113の周囲近傍に赤色用、緑色用、青色
用の3種類の液晶表示パネル110R1110G、ll
0Bが配置されている。各液晶表示パネルllOR。
110G、ll0Bに光源からの光が照射される。
各液晶表示パネルllOR,ll0G、ll0Bは赤、
緑、青の3色の成分に分解された画像を表示する。ダイ
クロイックプリズム113は各カラー成分からなる画像
を合成し、カラー像を得る。
液晶表示パネルllOR,ll0G、ll0Bはそれぞ
れ第2図に示すように構成されている。すなわち、赤色
用の液晶表示パネル110Rは赤色用の液晶セル101
Rと、その前後に配置された偏光板102.103と、
液晶セル101Rと後側の偏光板103との間に配置さ
れた位相板111Rから構成される。他の緑色用および
青色用の各液晶表示パネルll0G、ll0Bも同様に
、偏光板102.103と、その間に配置される液晶セ
ルl0IG、l0IB、液晶セルと偏光板103、との
間に配置された位相板111G。
111Bから構成される。ダイクロイ・ツクプリズム1
13は各液晶表示パネルllOR,ll0G。
110Bを透過した赤、緑、青の各色成分の光を同一方
向へ反射もしくは透過するキューブ型のものである。ダ
イクロイックプリズム113は赤色用の液晶表示パネル
110Rを透過した赤成分の光を赤色用の反射面113
Rで矢印方向へ反射し、青色用の液晶表示パネル110
Bを透過した青成分の光を青色用の反射面113Bで同
じ矢印方向へ反射し、また緑色用の液晶表示パネル11
0Gを透過した緑成分の光をそのまま同じ矢印方向へ透
過する。
第3図は液晶プロジェクタの全体構成を示す。
液晶プロジェクタ120は、投影ユニット121を有す
る。投影ユニット121内に上述した液晶ユニット11
2が設けられるこの液晶ユニット112に光源122か
ら光が照射される。液晶ユニット112で得られたカラ
ー画像が反射板123.124を介してスクリーン12
5上に拡大投影される。投影ユニット121はその内部
に液晶ユニット112のほかに、キセノンランプ等より
なる光源122、ダイクロイックミラ126 a 〜1
26 d 、反射ミラー127a〜127c、および投
影レンズ128等を備える。
光源122からの光はダイクロイックミラ126a〜1
26dおよび反射ミラー127a〜127cで赤、緑、
青の3色の成分に分解され液晶ユニット112に照射さ
れる。液晶ユニット112で得られたカラー像が投影レ
ンズ128でスクリーン125に投影される。液晶ユニ
ット112は上述したように、キューブ型のダイクロイ
ックプリズム113の周囲近傍に赤色用、緑色用、青色
用の各液晶表示パネルllOR。
110G、ll0Bを配置してなる。各液晶表示パネル
llOR,ll0G、ll0Bにそれぞれの色成分の光
のみが照射される。各液晶表示パネルllOR,ll0
G、ll0Bに表示された各カラー成分の画像がダイク
ロイックプリズム113で合成される。これによりカラ
ー像が得られる。
光源122からの光は、例えば、次のようにして3つの
色成分に分解されて液晶ユニット112に照射される。
光源122からの光には第1のダイクロイックミラー1
268に供給され、赤成分の光のみが透過し、残りの成
分の光が反射される。
この反射された光は第2のダイクロイックミラー126
bに供給され緑と青の各成分の光が反射される。この反
射された光は第3のダイクロイックミラー1260に供
給され、青成分の光のみが透過し、緑成分の光は反射さ
れる。この反射された緑成分の光は第4のダイクロイッ
クミラ=126dで反射されて液晶ユニット112の緑
色用の液晶表示パネル110Gに照射される。第1のダ
イクロイックミラー126aを透過した赤成分の光は第
4のダイクロイックミラー126dで反射され、反射ミ
ラー127aおよび反射ミラ127bて順次反射されて
赤色用の液晶表示パネル110Rに照射される。第3の
ダイクロイックミラー1260を透過した青成分の光は
反射ミラー 127 cで反射されて青色用の液晶表示
パネル110Bに照射される。
このように構成された液晶プロジェクタ120によれば
、光源122からの光がダイクロイックミラー126a
〜126dおよび反射ミラー127a〜127cで赤、
緑、青の3色成分に分解され、各液晶表示パネル110
R,I FOG。
110B照射される。この照射光が各液晶表示パネルl
lOR,ll0G、ll0Bを透過する際に、液晶セル
]、01R,l0IG、l0IBと後側の偏光板103
・・との間に設けられた各位相板111R,IIIG、
IIIBにより、各液晶セル101R1IOIG、l0
IBで生じた水平成分の垂直成分との位相差が補正され
る。このため、各液晶表示パネル110R,ll0G、
ll0Bからの漏れ光を防ぐことができる。そのため、
ダイクロイックプリズム113で合成されてスクリン1
25に投影されたカラー像のコントラストが高くなり、
鮮明で色純度の良いカラー像を得ることができる。
上述した実施例では4つのダイクロイックミラー 12
6 a〜]26dを用いて光源122がらの光を赤、緑
、青の3色成分に分散した。これに限定されず1つのダ
イクロイックプリズムを用いて3色成分に分散しても良
い。
この実施例では、位相板111を液晶セル101と後側
の偏光板103との間に設けた。しかし、これに限らず
、液晶セル101と前側の偏光板]02との間に位相板
111を設けても良い。
この場合、位相板111は、前側の偏光板102で直線
偏光された入射光に、予め液晶セル101で生じる位相
差の逆の位相差をもたせるような特性のものが使用され
る。このようにすれば、位相板111の出射光を液晶表
示セル1.01に入射させることにより、液晶セル10
1を通過する際に位相板]]1と液晶セル101による
位相差が相殺し、直線偏光が後側の偏光板を照射し、こ
の偏光板103からの漏れ光が防止される。
上述したプロジェクタの実施例はTN型の液晶セルにつ
いて説明したが、これに限らず、oMI(Optica
l Mode Interference )型、5T
N(Super Twisted Nematic )
型等にも適用できる。
[第2実施例] 以下、第15図および第16図を参照して、この発明を
液晶プロジェクタに適用した場合の第2実施例につき説
明する。
第15図は液晶プロジェクタの全体構成を示す。
この液晶プロジェクタは背面透射型のものである。
このプロジェクタの本体210内にプロジェクタ部21
1を備える。プロジェクタ部2]1で作成されたカラー
画像は全反射板212.213により装置本体210に
設けられた画像表示板214に拡大投影される。この画
像表示板214は透過板であり、表示板214に投影さ
れたカラー画像は装置本体210の外部から見えるよう
に構成されている。
第16図はプロジェクタ部211の構成を示す。
このプロジェクタ部211は、光を発生する1つの光源
215と、この光源215からの光を赤、緑、青の3色
の波長光に分解するダイクロイックミラー216.21
7、全反射ミラー218〜220と、分散された各光源
が照射され、画像を表示する赤、緑、青の各色用の液晶
表示パネル221〜223と、この各液晶表示パネル2
21〜223の画像を合成するダイクロイックプリズム
224と、このダイクロイックプリズム224で合成さ
れた画像を拡大投影する投影レンズ225とを備える。
光源215からの光のうち、赤波長の光源はダイクロイ
ックミラー216で反射され、その反射光が全反射ミラ
ー218で赤用の液晶表示パネル221に照射される。
また、緑波長の光線はダイクロイックミラー216を透
過し、次のダイクロイックミラー217で反射され、線
用の液晶表示パネル222に照射される。さらに、青波
長の光源はダイクロイックミラー216.217を透過
し、全反射ミラー219.220で順次反射されて青用
の液晶表示パネル223に照射される。一方、液晶表示
パネル221〜223は、それぞれ各色に応じて画像を
表示するものであり、ダイクロイックミラー224の近
傍に配置されている。第17図は液晶表示パネル221
〜223の構成を示す。この液晶表示パネル221〜2
23はそれぞれ、一対のガラス基板226と、このガラ
ス基板226の対向面にマトリックス状に形成された透
明電極227と、透明電極及び基板の表面を覆う配向膜
228と、その間に封入された液晶229、から構成さ
れる液晶セル230を備える。この液晶セル230の外
面つまりガラス基板226.226の各外面には、偏光
板231.231が設けられている。このような液晶表
示パネル221〜223はそれ自体が波長依存性(入射
光の波長に対し、透過率が異なるという特性)をもって
いる。第23図を参照して説明したように、各液晶表示
パネル221〜223の透過率Tは入射光の波長と各液
晶表示セル230のΔn−d(Δn:複屈折率、d:ギ
ャップ長)により決定される。そのため、液晶表示パネ
ル221〜223は、黒表示状態(オフ状態)での透過
率を最も少なくするために各液晶セル230のΔn−d
が透過光量のファーストミニマムに対応する値に設定さ
れている。この例では、各液晶表示パネル221〜22
3の複屈折率Δnは一定であるので、液晶セル230の
各ギャップ長dが入射光の色に応じて設定される。すな
わち、第23図に示されるように赤波長が650nmで
、緑波長が550nmで、青波長が450nmの場合に
は、それぞれ液晶セル230のΔn−dは赤用が0.5
6、線用が0,48、青用が0.39程度となる。その
ため、例えば青用の液晶セル230のΔn−dに赤用お
よび線用を合わせると、赤用の液晶セルのギャップ長d
を青用セルのギャップ長の0.7倍に、縁周のギャップ
長dを青用セルのギャップ長の0.81倍にすれば、赤
、緑、青の各色用の液晶セルの各Δn−dがそれぞれの
ファーストミニマムが対応するΔn−dに一致する。
この点をもう少し詳しく説明すると、 TNモードの液晶の透過率Tは以下の式で表わされる。
2   π T=s  l n    (−へ 1+u 2 )  
/  (1u 2 )・・・ (1) u=2  ・ d ・ Δ n/λ         
  ・・・ (2)ここで、 d:液晶セルのギャップ長 Δn:複屈折率 λ:光の波長 そこで、コントラストを向上するためには漏れ光を最小
にする必要があり、漏れ光は Q 1+u2−2・m (mは整数) ・・・(3)の
とき最小になる。(3)式を変形するととなり、rr+
=1(ファーストミニマム)の場合、となる。前述した
とおり、赤の波長は600nm。
緑の波長は540nm、青の波長は460nmであるか
ら、Δnが0.1であるとすると、液晶表示パネル22
1〜223のギャップ長dは、赤用のギャップ長dRが
5.2μ、縁周のギャップidGが4.7μ、青用のギ
ャップ長dBが4.0μとなる。この関係を第18A図
から第18C図に模式的に示す。
なお、第19A図から第19C図及び第20A図から第
20C図に示すように、いずれか1つのギャップ長だけ
を他と異ならせても効果はある。
上記のように構成された液晶プロジェクタによれば、プ
ロジェクタ部211の光源215からの光が各ダイクロ
イックミラー216.217および全反射ミラー218
〜2.20で赤、緑、青の3つの波長光に分解される。
各色の光源はそれぞれ液晶表示パネル221〜223に
照射される。各液晶表示パネル221〜223に表示さ
れた画像はダイクロイックプリズム224で合成される
この合成されたカラー画像は投影レンズ225により全
反射板212.213で反射して装置本体210の画像
表示板214に拡大投影される。この画像表示板214
に投影されたカラー画像は装置本体210の外部から見
られる。
この実施例では液晶表示パネル221〜223の各液晶
セル230のギャップ長dがそれぞれ透過光量のファー
ストミニマムと一致するように設定されているので、黒
表示状態(オフ状態)のときに光の漏れを最小限に抑え
ることができる。そのため、拡大投影される画像のコン
トラストを高めることができ、鮮明な画像を得ることが
できる。
なお、実施例においては、Δn−dを透過率がファース
トミニマム値に対応するΔn−dに一致させる場合につ
いて説明したが、Δn−dを2番目(セカンドミニマム
値)やそれ以外のΔn−dに対応する値に設定させても
良いことはいうまでもない。
また、この発明は上述したような液晶プロジェクタに限
らず、液晶テレビジョン等にも適用することができる。
上記第2実施例では各色の液晶表示パネルの漏れ光を最
小にするためにギャップ長の長さをそれぞれ異ならせた
。しかし、ギャップ長を一定にしてΔnを変えるように
してもよい。例えば、ギャップ長を5μm一定とすると
、(5)式より赤用の液晶表示パネルのΔnは0.10
4、線用ハ0.094、青用は0.08となる。
なお、この発明は上記実施例に限定されず、種々の変型
可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、液晶表示装置
の漏れ光が従来に比して減少され、コントラストのよい
表示画像か得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用したカラー液晶プロジェクタの
液晶ユニットの構成を示す図、第2図は第1図における
液晶ユニットの各液晶表示パネルの構成を示す図、 第3図はこの発明を適用したカラー液晶プロジェクタの
全体構成を示す図、 第4図はTN型液晶セルを用いた場合の本発明による液
晶表示装置の基本構成図、 第5A図から第5F図は、TN型液晶セルと位相か45
° (λ/8)の位相板を用いた場合の黒表示における
光の状態を示す図、 第6A図から第6F図は、TN型液晶セルと位相が45
° (λ/8)の位相板を用いた場合の白表示における
光の状態を示す図、 第7A図から第7F図は、TN型液晶セルと位相が22
,5° (λ/16)の位相板を用いた場合の黒表示に
おける光の状態を示す図、第8A図から第8F図は、T
N型液晶セルと位相が22,5° (λ/16)の位相
板を用いた場合の白表示における光の状態を示す図、第
9A図から第9F図は0Ml型液晶セルを用い、位相板
として位相が45° (λ/8)のものを用いた場合の
黒表示における光の状態を示す図、第10A図から第1
0F図は0Ml型液晶セルを用い、位相板として位相が
45° (λ/8)のものを用いた場合の白表示におけ
る光の状態を示す図、 第11 A図から第11. F図は0Ml型液晶セルを
用い 位相板として位相が22.5度(λ/]6)のも
のを用いた場合の白表示における光の状態を示す図、 第12A図から第12F図は0Ml型液晶セルを用い、
位相板として位相か22.5度(λ/16)のものを用
いた場合の黒表示における光の状態を示す図、 第13図は位相板と位相板に入射される光の位置関係を
示す図、 第1.4 A図から第14D図は、位相板の異なる配置
例を説明するための図、 第15図は液晶プロジェクタの他の実施例を示す全体構
成図、 第16図は第15図におけるプロジェクタ部の構成を示
す図、 第17図は第15図における液晶表示パネルの断面図、 第18A図から第1−8 C図、第1−9 A図から第
19C図、第20A図から第20C図はは、液晶セルの
ギャップ長の関係を示す模式図、第21図は従来の液晶
表示装置の基本構成を示す図、 第22図は従来の液晶プロジェクタの主要部の基本構成
を示す図、 第23図は液晶表示パネルの透過光量と液晶セルのΔn
−dとの関係を示す図である。 1、]4.101・・・液晶セル、2.3.12.13
.102、]03・・偏光板、4.113・・・ダイク
ロイックプリズム、5.6.7.110R。 コIOG、]IOB・・・液晶表示パネル、8・・・レ
ンズ、14.111・・・位相板、120.210・・
・液晶プロジェクタ、211・・プロジェクタ部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光源と、 複数の液晶表示パネルと、 上記光源からの光を上記複数の液晶表示パネルに入射さ
    せ、該液晶表示パネルの表示画像を投影する光学手段と
    、 上記複数の液晶表示パネルの各々の黒表示状態における
    漏れ光の強度が最小になるように設定する手段と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。 2、上記漏れ光の強度が最小になるように設定する手段
    は、少なくとも1枚の位相板を含むことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。 3、光源手段と、 偏光板を備えた複数の液晶表示パネルと、 上記光源手段からの光を上記複数の液晶表示パネルに入
    射させ、該液晶表示パネルの表示画像を投影する光学手
    段と、 上記複数の液晶表示パネルの少なくとも1つのために設
    けられ、該液晶表示パネルを上記光源からの光が通過す
    る際に生じる光の水平成分と垂直成分の位相差を補正す
    るための位相板と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。 4、上記位相板は、上記液晶表示パネルから出射される
    楕円偏光の該位相板の光学軸方向の成分とその光学軸と
    直交する軸方向の成分の位相差に加えるとπ(ラジアン
    )の整数倍となるような位相差をもつ位相板であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の液
    晶表示装置。 5、上記位相板は、その位相差が、上記液晶表示パネル
    から出射される楕円偏光の、該位相板の光学軸方向の成
    分とこの光学軸と直交する軸方向の成分の位相差に加え
    るとπ(ラジアン)の整数倍となるように配置されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    液晶表示装置。
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