JPH0217408Y2 - - Google Patents

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JPH0217408Y2
JPH0217408Y2 JP12558083U JP12558083U JPH0217408Y2 JP H0217408 Y2 JPH0217408 Y2 JP H0217408Y2 JP 12558083 U JP12558083 U JP 12558083U JP 12558083 U JP12558083 U JP 12558083U JP H0217408 Y2 JPH0217408 Y2 JP H0217408Y2
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mask
doming
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skirt
expansion
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JP12558083U
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕 この考案はカラーブラウン管用シヤドウマスク
構体に係り、特にシヤドウマスク(以下マスクと
略称)におけるスカート部のサポートフレーム
(以下フレームと略称)への固定点を改良し、マ
スクの熱膨張による色ずれを抑制するものであ
る。 〔考案の技術的背景とその問題点〕 従来シヤドウマスク式カラーブラウン管のマス
クフレームアセンブリ(以下MFと略称)は第1
図および第2図に示すような構造になつている。
すなわち、マスクは主にプレス加工形成され実
質的に矩形状で多数のビーム開孔を有するマスク
有効面部1aと、これとほぼ直角方向に連接した
スカート部1bとからなるマスク板2をそのスカ
ート部でアングル構造のフレーム3に溶接などの
手段により固着されている。図のX印は溶接点を
示す。さらにフレームにはブラウン管のガラスの
前面パネル(図示省略)の内側面に設けられてい
るピンに第3図に示すように、着脱可能なホルダ
4が熱補正用バイメタル片5を介して取付けられ
ている。このようにして、スカート部がパネルと
の間隔を所定に保つために、ブラウン管の管軸方
向に対し微調整を施すようになつている。 従来より上記固定点については一定の定義がな
く、管種および大きさにより適当な強度を備える
程度にて実施されていた。このMF固定点とマス
クドーミングによる電子ビーム移動とは次の関係
があることが指摘されている。すなわちカラーテ
レビが作動に入るとその電子ビームは色選別電極
であるマスクに射突し、その約80%のエネルギが
マスクに吸収される。これによりマスクの特に有
効面は熱膨張し、マスク曲率が小になる様ないわ
ゆるドーミング現象を呈する。 上記により電子ビームは第4図におけるAから
Bの如く移動するが、長時間経過するとフレーム
の膨張に伴なつてCに移行する。なお、図におけ
るa,bは初期状態からのランデイング移動量で
ある。これらを軽減するため、従来は短時間では
MF固定部、すなわち、スカート部の剛性を弱く
してここにマスクの膨張量をしわ寄せし、曲率変
化を最小にする方法が提唱されている。これは、
例えば実公昭55−52610号公報に示されているよ
うに、マスクにハーフエツチを施して板厚を薄く
したり、実開昭47−24956号公報の第5図に示す
ようにMF固定部をスカート下端としさらに両側
にノツチ6,6…を設けるなどである。上述のよ
うにドーミングを軽減させた場合のマスクの動き
は第6図に示すように、初期の状態である実線か
ら、2点鎖線で示す状態になる。これは破線で示
す従来の形状よりもドーミングが図中cで示す量
だけ低減していることがわかる。 一方、長時間の使用により加熱が増大すると、
特公昭44−3547号公報に示されているようにフレ
ームとホルダ間に取付けられたバイメタル効果に
より第4図の矢印D方向、すなわち、管軸に平行
にスクリーン側に動き、初期のビーム位置に近づ
ける工夫が実施されている。 しかしながら、叙上の従来案では基本的な動き
を補正することは可能であつても、有効面のすべ
てに対し効果を期待することは不可能であつた。 〔考案の目的〕 この考案はカラーブラウン管におけるマスクの
熱膨張を抑制し色ずれを防止することを目的とす
る。 〔考案の概要〕 この考案はカラーブラウン管のシヤドウマスク
の構造に係り、マスクのスカート部をフレームに
多数点で固着して色選別部を保持するものにおい
て、隅部の固着点が他の固着点よりもマスク面に
近接して構成されていることを特徴とする。 次にこの考案が案出された過程につき説明す
る。1例として19吋型90゜偏向管につきビーム移
動量を測定した第7図について、A1は対角周辺
部、A2は対角中間部、B1は水平軸周辺部、B2
水平軸中間部における値で、そのプラス値はビー
ムが外側に、マイナス値は同じく内側にずれる状
態を示している。ここで問題となるのは対角周辺
部A1の0〜10分という短時間の移動方向が他の
有効部と逆の特性を呈していることである。 上記によりランデイング余裕度が低減し、色ず
れを生ずる大きな原因で、次の様に考える。すな
わち、短時間でのビーム移動については第8図お
よび第9図に示すマスクドーミング効果と、第1
0図に示すマスク膨張効果の複合によるものと考
えられる。第8図と第9図はマスタドーミングの
みを考えた場合であり、そのA1は対角周辺部、
B1は水平軸周辺部、B2は水平軸中間の位置を、
また上記夫々に対応するドーミング量をD(A1),
D(B1),D(B2)で示し、かつ、マスク面の実線
は初期のマスク面、破線はドーミングしたマスク
面を表わしている。ドーミングとしては中間部が
最も大きく、周辺部は中間部に比して小さい。こ
れを第9図に示す。 次に膨張のみを考えると第10図および第11
図に示すようにマスクのビーム開孔の位置が外側
にずれるため、ドーミングとは反対方向の特性を
示している。また、ドーミングにおける場合と逆
に周辺部が大きく、中間部が小さくなつている。
特に対角周辺部は偏向角が大きい分だけ大きくな
る。 上記を合成すると第12図に示すように、ほぼ
従来の現象を示す第7図にほぼ一致する。これは
ある(短)時間を過ぎるとフレームの伸びとバイ
メタル効果が効いてくることによる。 上記に対して対角最周辺部の膨張を小さく、ド
ーミングを大にする方向とし、一方で中間部のド
ーミングを極力抑え膨張を大きくするようにし
た。要するに、この考案は隅部の固着点のみマス
ク面に近接させ、他の固着点は中間部のドーミン
グを抑えるためになるべくスカート部を弱くす
る、すなわち、マスク面から比較的に離隔させる
ようにした。 〔考案の実施例〕 この考案の1実施例は第13図に示すように隅
部の固着点をマスク面部からスカート部への移行
折曲部から1例のmm以内に設け、他の固着点は上
記隅部の固着点よりも管軸方向に平行な方向に5
mm以上離している。すなわち、隅部以外の固着点
を隅部の固着点よりもマスク面部から離して設け
ている。 上記は多数の実測値にもとづいて算出したもの
であり、それらの中の一部を次の第1表に示す。
この表において、αは隅部の固着点が折曲部から
の離隔距離、βは隅部以外の固着点と隅部の固着
点との離隔距離を夫々示し、この実施例に適合し
ない距離のものに対しては夫々の右肩上に(×)
印を付けて示した。
〔考案の効果〕
この考案は、従来行なつていたMFの固定点を
すべてスカート部の端縁(マスク面部と離れた端
部)に位置させて第16図に示すように膨張をス
カート部に吸収させてドーミングの低減をはかる
ものとは異なり、隅部の固定点のみマスク面に近
いスカート部上端に設け、対角の膨張によるスカ
ート部への逃げをドーミング方向に変換するもの
である。 したがつて、短時間でのマスクドーミングと膨
張によるビーム移動の周辺部と中間部逆移動がな
くなるため、余裕度の多い色ずれの少ないカラー
ブラウン管を提供できる。 なお、隅部のMFの固定点をマスク面部に近づ
けることにより落下強度、ハウリング性能も併せ
て良好になる利点も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はマスクフレーム組立(MF)を示す斜
視図、第2図は第1図の一部の断面図、第3図は
第1図のホルダ部の断面図、第4図はマスクドー
ミングを示す模式図、第5図はMFの一例の一部
を示す斜視図、第6図はドーミングを低減させる
例のマスクの動きを示す模式図、第7図は90゜管
におけるビーム移動量を示す線図、第8図はドー
ミングを示す模式図、第9図はドーミングによる
ビーム移動を示す線図、第10図はマスクの膨張
を説明する模式図、第11図はマスクの膨張によ
るビーム移動を示す線図、第12図はドーミング
と膨張とを合成した場合のビーム移動を示す線
図、第13図は本考案の1実施例のMF固着を示
す模式図、第14図は第1表を説明するための線
図、第15図は従来のMF固着を示す模式図、第
16図は本考案の1実施例の構造におけるビーム
移動を示す線図である。 ……マスク、1a……マスク面部、1b……
スカート部、2……マスク板、3……フレーム、
4……ホルダ、5……熱補正用バイメタル片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 実質的に矩形状で多数のビーム開孔を有する有
    効面と前記有効面の周囲で折り曲げられたスカー
    ト部からなるシヤドウマスクの前記スカート部を
    サポートフレームに多数点で固着して前記有効面
    を所定位置に保持するカラーブラウン管用シヤド
    ウマスク構体において、前記実質的に矩形状の隅
    部の固着点が他の固着点よりも前記有効面に近接
    していることを特徴とするカラーブラウン管用シ
    ヤドウマスク構体。
JP12558083U 1983-08-15 1983-08-15 カラ−ブラウン管用シヤドウマスク構体 Granted JPS6033743U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12558083U JPS6033743U (ja) 1983-08-15 1983-08-15 カラ−ブラウン管用シヤドウマスク構体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12558083U JPS6033743U (ja) 1983-08-15 1983-08-15 カラ−ブラウン管用シヤドウマスク構体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6033743U JPS6033743U (ja) 1985-03-07
JPH0217408Y2 true JPH0217408Y2 (ja) 1990-05-15

Family

ID=30285852

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12558083U Granted JPS6033743U (ja) 1983-08-15 1983-08-15 カラ−ブラウン管用シヤドウマスク構体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2793197B2 (ja) * 1987-10-08 1998-09-03 株式会社東芝 カラー受像管

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JPS6033743U (ja) 1985-03-07

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