JPH02172971A - 光学活性アシルオキサゼチジノンの製造方法 - Google Patents

光学活性アシルオキサゼチジノンの製造方法

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JPH02172971A
JPH02172971A JP1285120A JP28512089A JPH02172971A JP H02172971 A JPH02172971 A JP H02172971A JP 1285120 A JP1285120 A JP 1285120A JP 28512089 A JP28512089 A JP 28512089A JP H02172971 A JPH02172971 A JP H02172971A
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hydrogen
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lower alkyl
compound
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JP1285120A
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Jaroslav Kalvoda
ヤロスラフ カルフォダ
Martin Kessler
マルタン ケスレール
Rene Lattmann
ルネ ラットマン
Gerardo Ramos
ジェラルド ラモー
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/48Compounds containing oxirane rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms, e.g. ester or nitrile radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の概要〕 本発明は、次の式(I): (式中、R1は水素又は低級アルキルであり、R2は水
素又はヒドロキシ保護基R,1であり、そしてR5は置
換されているか又は置換されていないフェニル基又は低
級アルキル基である)で表わされる3、4−)ランス−
ジ置換アゼチジノンの製造方法に関する。
〔具体的な説明〕
本発明において使用される一般的定義は例えば次の意味
を存する。
「低級」と標示される恭又は化合物は好ましくは7個以
下、そして好ましくは4個以下の炭素原子を含有する。
低級アルキル基としてR1は好ましくはメチル、そして
さらにエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル又はter t−ブチルである。Roは
まずメチルであり、そしてさらに水素である。
ヒドロキシ保護基R、Iは、その導入及び除去も含めて
、例えばrProtecLive Groups in
 OrganicChemistry 」、Plenu
m Press、ロンドン及びニューヨーク、1973
、並びにrProtective Groups in
Organic Chemistry J Wiley
 、ニューヨーク、1974に記載されている。ヒドロ
キシ保護基は、例えば、カルボン酸のアシル基、例えば
ハロゲンにより、例えば弗素もしくは塩素により置換さ
れた低級アルカノイル、例えば2,2−ジクロロアセチ
ルもしくは2.2.2−)リフルオロアセチル、あるい
は置換されていないか又は例えばニトロ、ハロゲン、例
えば塩素又は低級アルコキシ、例えばメトキシにより置
換されている安息香酸のアシル基、例えばベンゾイル、
又は4−ニトロペンゾイル、3,5−ジニトロベンゾイ
ル、4−クロロベンゾイルもしくは4−メトキシベンゾ
イル、そしてさらに、置換されていないか又は例えば塩
素のごときハロゲンにより、又は置tA基を含有するこ
とができるフェニル、例えば4−ニトロフェニルにより
置換された炭酸低級アルキル又は低級アルケニル半エス
テルのアシル基、例えば2,2゜2−トリクロロエトキ
シカルボニル、アリルオキシカルボニル、ベンジルオキ
シカルボニル又は4ニトロベンジルオキシカルボニル、
あるいは有機スルホン酸のアシル基、例えば低級アルカ
ンスルホニル基、例えばメタンフルホニル、又はアリー
ルスルホニル、例えばトルエンスルホニルである。ヒド
ロキシ保護基はさらに、5個又は6個の環原子を有する
2−オキサシクロアルキル又は2−チアシクロアルキル
、例えば2−テトラヒドロフリル又は2−テトラヒドロ
ピラニル、そしてさらにこれらのチア類(以体、1−低
級アルコキシー低級アルキル、例えばメトキシメチル又
は1−エトキシエチル、あるいは特に低級アルキルによ
り、アリール−低級アルキルにより及び/又はアリール
オキシによりトリ−置換されたシリル、例えばトリ−低
級アルキルシリル、例えばトリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、ジメチル−(2−エチル−2−プロピル)−
シリル、ジエチル−(2−エチル−2−プロピル)−シ
リル、ジメチル=(tert−ブチル)−シリル又はジ
メチル−(2゜3−ジメチル−2−ブチル)−シリル、
ジアリール−(低級アルキル)−シリル、例えばジフェ
ニル−(tert−ブチル)−シリル、アリール−(ジ
ー低級アルキル)−シリル、例えばter t−ブチル
メチルフェニルシリル、及びジー低級アルキル−(低級
アルキルフェノキシ)−シリル、例えばジメチル−(2
,4,6−1−リーtert−ブチルフェノキシ)−シ
リルである。塩基及び加水分解に対して安定であるため
に特に好ましい保護基R2は、トリアルキルシリル、特
にトリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル
又はジメチル−(2゜3−ジメチル−2−ブチル)−シ
リルである。
置換されたフェニルとして、R1は例えば低級アルコキ
シにより、例えばメトキシ、低級アルキル、例えばメチ
ル及び/又はハロゲン、例えば塩素により置換された、
好ましくはモノ置換〜トリ置換されたフェニル、例えば
4−メトキシフェニル、4−ニトロフェニル、2−83
−もしくは4−クロロフェニルもしくは4−トリルであ
る。低級アルキルとして、R1は例えばエチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル又はL
ert−ブチル、特にメチルである。R1は好ましくは
フェニル及びメチルである。
本発明の方法は、 (a)次の式(IIa): で表わされる化合物を過酸で処理するか、あるいは次の
式(Ilbl で表わされる化合物を基R3−C(=O)−又はR,−
C(=O)−の導入によってアシルオキシル化すること
により脱カルボキシル化し;(b)前記(a)において
得られる次の式(■):(式中、R4は置換されている
か又は置換されていないフェニル又は低級アルキルであ
る)で表わされる化合物中の式R,−C(=O)−の基
を水素により置き換え;そして (C)こうして得られる次の式(■):で表わされる化
合物中の1−位のヒドロキシメチル基を、適当であれば
ホルミル基に転換した後、除去し; そして所望により、こうして得られるRtが保i!!!
1.’である式(1)の化合物においてその保護された
ヒドロキシル基をMglヒドロキシル基に転換し、そし
て/又は所望により、こうして得られるRtが水素であ
る式(【)の化合物においてその遊離ヒドロキシル基を
保護されたヒドロキシル基に転換する; ことを含んで成る。
好ましい出発物質は、R3が水素又はメチルであり、R
2が水素又はヒドロキシ保i!! ns Rを例えばジ
メチル−tert−ブチルシリル又はジメチル−(2,
2−ジメチル−2−ブチル)゛−シリルであり、そして
R3及びR4が好ましくは両者同一であってフェニル又
はメチルである式(IIa)又は(IIb)の化合物で
ある。
過酸による式(Ha)の出発物質の処理は好ましくはB
aqyer−νilliger反応により行われ、ここ
で有機又は無機の過酸又はその塩、例えばアルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩又はマグネシウム塩を用いることができる。有機
過酸は特に対応する過カルボン酸、特に、置換されてい
ないか又は例えばハロゲンにより置換された低級アルカ
ン過カルボン酸、例えば過酢酸又はトリフルオロ過酢酸
又はトリハロゲノイミノ過酸、例えばトリクロロイミノ
過酸又はトリフルオロイミノ過酸、置換されていないか
又は例えばニトロ及び/もしくはハロゲンにより置換さ
れた芳香族過酸、例えば過安息香酸、4−ニトロ過安息
香酸、3−クロロ過安息香酸、35−ジニトロ過安息香
酸又はモノ過フタル酸、あるいはその塩、例えばモノ過
フタル酸マグネシウムである。無機過酸の例としてベル
オキソ硫酸類、例えばベルオキソ硫酸が挙げられる。過
酢酸、3−クロロ過安息香酸及′びモノ過フタル酸が好
ましい。
過酸はまた、対応する酸又はその酸塩と過酸化水素とか
らその場で生成せしめることができる。
特にイミノ過カルボン酸は通常はその場で、例えば対応
するニトリルと過酸化水素とから、好ましくは弱酸性緩
衝液、例えばリン酸水素カリウムの存在下で生成される
反応は通常、適当な溶剤、例えばハロゲン化炭化水素、
例えば塩化メチレン又はクロロホルム、エステル、例え
ば酢酸エチル、酸、例えば酢酸、例えば氷酢酸の形の酢
酸、アルコール、例えば低級アルコール、例えばエタノ
ール中で、約o°c〜約100°Cの温度において、所
望により不活性ガス雰囲気中で、そして適当であれば過
圧下で、例えば約10barまでの圧力下で行われる。
7”ル基R3C(=O)−又はR4−C(−〇)−の導
入によって行われる式(If b)の化合物のアシルオ
キシル化脱カルボキシル化は、それ自体既知の方法によ
り、例えば鉛(IV)アシレートでの処置により又はカ
ルボン酸の存在下での陽極酸化により行われる。この鉛
(IV)アシレート中のアシル基は基R3−C(=O)
−又はR4−C(=O)−に対応し、そして陽極酸化に
おいて存在するカルボン酸は式R,−C(=O)−OH
又はRa  C(=O)  OHに対応する。すなわち
、式(nb)の出発物質から製造される式(I[I)の
中間体生成物においては、基R1及びR4は同一である
適当な鉛(IV)アシレートは、置換されていないか又
は例えば弗素のごときハロゲンにより置換された対応す
る低級アルカン酸鉛、例えば口跡酸鉛、四プロピオン酸
鉛、又は四(トリフルオロ酢酸)鉛、あるいは置換され
ていないか又は例えば低級アルキル、例えばメチル、低
級アルコキシ、例えばメトキシ及び/又はハロゲン、例
えば弗素又は塩素により置換された安息香酸鉛、例えば
四安息香酸鉛である。これらの試薬は、常法に従って、
例えば適当な溶剤、例えば不活性極性溶剤、。
例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸、ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチ
ルリン酸トリアミド、又は溶剤の混合物の存在下で、所
望によりアルカリ金属アシレート、例えば酢酸ナトリウ
ム又は酢酸カリウム、及び/又はアミン、例えばピリジ
ン又はルチジンを添加して、冷却又は加熱しながら、例
えば約20°C〜約80°Cの温度において、そして/
又は不活性ガス雰囲気中、例えばアルゴン雰囲気中で用
いられる。
陽極酸化は通常、モノ−セル又は分割されたセル(例え
ば多孔質粘土、ガラス又はポリ塩化ビニルから作られた
機械的隔膜を有するか又は交換体隔膜、例えば商品名N
afionとして得られる隔膜ををし、そして貴金属、
例えば白金、チタン合金、例えばチタン−イリジウム又
はチタン−タンタル、そしてさらにニッケル、二酸化鉛
、ガラス状炭素及び/又は黒鉛から作られた電極を有す
る)中で行われる。反応は、アシル基供与体、例えば酢
酸基供与体の存在下で、例えば酢酸中で、又は酢酸と不
活性有極溶剤、例えばアセトニトリル、ジオキサン又は
ジメチルホルムアミドとの混合物中で、アミン、例えば
トリ−低級アルキルアミン、例えばトリエチルアミンも
しくはトリ−n−ブチルアミン、又はピリジン、及び/
又はアルカリ金属アシレート、例えば酢酸ナトリウムも
しくは酢酸カリウムの存在下で、そして所望により、導
電性を増加せしめる追加のいわゆる導電塩、例えばリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキル
アンモニウム塩、例えば対応するテトラフルオロボレー
トを添加して行われる。電気分解のための適当な電流は
約10〜約400mA/cJ、例えば約40m^/dで
ある。反応温度は約0°C〜約50”C1好ましくは室
温〜約30°Cである。
鉛(IV)アシレートとの反応及びアシレート供与体の
存在下での陽極酸化の両者は、C(3)環炭素原子にお
ける1−ヒドロキシアルキル基及びC(4)環炭素原子
におけるアシルオキシ基が相互にトランス−位に配置さ
れている式(I[)の化合物、すなわち(3R,4R)
配置又は(3S。
43)配置を有するジアステレオマーをもたらす。
ヒドロキシル基の形成を伴う式(III)の中間体中の
アシル基R,−C(=O)−の選択的除去は好ましくは
酵素的エステル開裂により行われる。
エステル化された一級ヒドロキシル基を開裂せしめるた
めに特に好ましい既知のエステラーゼがこの反応におい
て使用される。すなわち、例えば、R4カリチルである
式(III)の中間体中のアセチル基を除去するために
は、リファマイシンの製造のために使用される生物であ
るノカルデイア・メデイテラネイ(Nocardia 
mediterranei) [5chir3+ Ap
pl、Microbial、Biotechnol、+
 Vol、27.451頁(1988) )からのエス
テラーゼを用いるのが好ましい、R4がフェニルである
式(III)の中間体中のベンゾイルオキシ基は例えば
コレステロールエステラーゼ(市販の豚膵臓由来Sig
ma C9530)により開裂される。
反応は、それ自体既知の方法で、好ましくは中性条件下
で、例えば適当な水性リン酸緩衝液中で、そして約10
°C〜約30°Cの温度、通常は室温において行われる
環窒素原子上の置換基であるヒドロキシメチル基の除去
はそれ自体既知の方法で、例えば加水分解により又は酸
試薬による処理によって、好ましくはヒドロキシメチル
基をホルミル基にあらかじめ酸化した後に行うことがで
きる。
後者の反応は、例えば、式(IV)の化合物を適当な酸
化性金属化合物、例えば適当なりロム(IV)化合物、
例えば酸化クロム(■)、又は類似の酸化剤により、好
ましくはK11liani酸化の条件下で、例えば水性
硫酸中三酸化クロムの約8Nの溶液を用いて、処理する
ことにより行うことができる。
N−ヒドロキシメチル基又は特にN−ホルミル基の除去
は好ましくは酸条件下で、主として無機酸、例えば鉱酸
、例えば塩酸又は硫酸を通常は撓い水溶液の形で用いて
、あるいは有機カルボン酸又はスルホン酸、例えばP−
1−ルエンスルホン酸を用いて行うことができる。N−
ホルミル基は例えばさらに例えばクロマトグラフィー条
件下での酸性酸化アルミニウムによる処理により除去す
ることができ、さらに、穏和な塩基性条件下で、例えば
アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩又
はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水
素塩の通常は水溶液としての存在下で、除去することが
できる。
N−ヒドロキシメチル基又はN−ホルミル基の加水分解
的除去は通常、室温において又はわずかに上昇した温度
において、例えば約り5℃〜約50″Cの温度において
行うことができ、ある場合にはさらに有機溶剤、例えば
適当なアルコール、例えば水溶性低級アルコール、又は
エーテル化合物を用いることができる。
本発明の方法に従って得られる式(1)の化合物におい
て、そしてさらに本発明の方法の任意の段階での中間体
において、保護基R、tの除去はそれ自体既知の方法で
、例えば酸分解のごとき加溶媒分解、還元又は酸化によ
って行うことができる。
アシル基R1’は、R2の意味に従って酸性条件下又は
穏和なアルカリ性条件下で、例えば酸、例えば蟻酸又は
トリフルオロ酢酸、あるいは塩基、例えばアルカリ金属
の水酸化物、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば炭酸水素ナ
トリウム、二環ナミジン、例えば1.5−ジアザビシク
ロ(5,4,0)ウンダクー5−エン、又はアルカリ金
属ハライドで処理することにより除去することができる
炭酸半エステルのある種のアシル基、例えば置換されて
いないか又はニトロにより置換されているベンジルオキ
シカルボニル及びハロゲノ−低級アルコキシカルボニル
は、例えば、適当な水素化触媒例えば酸化白金又はパラ
ジウムの存在下での触媒的水素化によりあるいは化学還
元剤、例えば水性酢酸の存在下での亜鉛で処理すること
により、除去しそして水素で置き換えることができる。
低級アルケニルが特にアリルである低級アルケニルオキ
シカルボニル基の除去は好ましくは、適当な触媒、例え
ば金属ホスフィン化合物、例えばテトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウムの存在下で、適当であればトリ
フェニルホスフィンの存在下で、低級アルケニル基受容
体で処理することにより行うことができる。アリル基の
ごとき低級アルケニル基のための適当な受容体の例はア
ミン、特に立体障害されたアミン、例えばtert −
ブチルアミン、そしてさらにトリ−低級アルキルアミン
、例えばトリエチルアミン、モルホリン又はチオモルホ
リン、そしてさらに脂肪族又は脂環族β−ジカルボニル
化合物、例えばアセチルアセトン、アセト酢酸エチル又
は好ましくはジメドン、そしてさらに低級アルカンカル
ボン酸、例えば酢酸又はプロピオン酸である。反応は通
常、適切に保護されたヒドロキシル基を有する式(1)
の化合物を1.5〜10モル当量の低級アルケニル基受
容体により処理することにより、2〜10モル%、特に
5〜8モル%(出発化合物に対して)の触媒、特にテト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム触媒の存在下
で、適当な場合には50モル%までのトリフェニルホス
フィンの存在下で、不活性溶剤、例えばエーテル、例え
ばジオキサン又は特にテトラヒドロフラン、ハロゲン化
炭化水素、例えば塩化メチレン、低級アルカノール、例
えばエタノール、エステル、例えば酢酸エチル、又は溶
剤の混合物中で、約0°C〜約40℃の温度において、
好ましくは約り0℃〜約25°Cの温度において、そし
て必要により不活性ガス雰囲気、例えば窒素又はアルゴ
ン雰囲気中で行われる。
2−オキサシクロアルキル又は2−チアシクロアルキル
基R、Iは、酸、例えば鉱酸、例えば塩酸又は硫酸で処
理することにより除去することができる。
前記のように置換されているシリル基R21は、適当な
、好ましくは極性の溶剤、例えばヒドロキシル基を含有
する溶剤の存在下で、適当であれば酸性条件下で、ある
いは特に弗素陰イオンを提供する弗化水素酸の塩、例え
ばアルカリ金属フロリド、例えば弗化ナトリウムで処理
することにより、適当でゐれば巨環ポリエーテル(クラ
ウンエーテル、)の存在下で、あるいは有機四級塩基の
弗化物、例えばテトラ−低級アルキルアンモニウムフル
オリド、例えばテトラブチルアンモニウムフルオリドに
より、適当であれば酸試薬の存在下で、除去することが
できる。
本発明に従って得られるR2が水素である式(1)の化
合物においてそしてさらに本発明の任意の段階における
中間体において、遊離ヒドロキシル基はそれ自体既知の
方法で保護することができ、必要であれば非置換の環窒
素原子を一時的に保護することができる。保護基は例え
ば適当なハロゲノシラン、例えばトリ−低級アルキルハ
ロゲノシラン、例えばトリメチルクロロシラン又はジメ
チル−tert−ブチルクロロシラン、あるいは適当な
シラザン化合物、例えばヘキサメチルジシラザンで処理
することにより、あるいはそのアシル基がヒドロキシ保
護基として機能する 酸の反応性誘導体で処理すること
により、例えば無水物、例えば無水トリフルオロ酢酸、
混合無水物、例えば酸ハライド、例えば2.2−ジクロ
ロアセチルクロリド、又は炭酸半エステルの混合無水物
、例えば2,2.2−)ジクロロエチル、アリル、フェ
ニル又はp−ニトロフェニルクロロホルメートとの反応
により、又は酸、例えばp−)ルエンスルホン酸の存在
下で1.2−ジヒドロフラン又は1.2−ジヒドロピラ
ンとの反応により導入することができる。
本発明は好ましくは、R1が水素又は特にメチルであり
、R2が水素又はヒドロキシ保護基R、を例えば炭酸半
エステルのアシル基、例えば2.2゜2−トリクロロエ
トキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、ベンジル
オキシカルボニル又はp−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル、置換されているかもしくは置換されていない安息
香酸のアシル基、例えば4−ニトロベンゾイルもしくは
3゜5−ジニトロベンゾイル、又は特にトリ−低級アル
キルシリル、例えばトリメチルシリル、tert −ブ
チルジメチルシリル又はジメチル−(2,3−ジメチル
−2−ブチル)−シリルであり、そしてR3がフェニル
又はメチルであり、そしてR1カリチルである場合には
側鎖の1′−〇原子がS配置又は好ましくはR配置を有
することができる式(1)の化合物の製造方法に関する
本発明は主として、(3R,4R,1’ R)−4−ア
セトキシ−3−(1’−ヒドロキシエチル)−アゼチジ
ン−2−オン又は(3R,4R。
1’ R)−4−ベンゾイルオキシ−3−(1’ヒドロ
キシエチル)−アゼチジン−2−オン、及びこれらの1
’−O−トリ−低級アルキルシリル誘導体、例えば1’
0−Lert−ブチルジメチルシリル誘導体又は1′−
〇−ジメチルー(2,3−ジメチル−2−ブチル)−シ
リル誘導体の製造方法に関する。
式(1)の化合物、特にR,が水素又はメチルであり、
R2が水素又はヒドロキシ保護基Rzであり、そしてR
1カリチル又はフェニルである化合物は、それ自体既知
の方法によりさらに処理して抗生物質活性を有するベネ
ム又はカルバペネム化合物を得ることができる価値ある
中間体である。更なる処理は、R,カリチルである式(
1)の既知アゼチジノン化合物のそれと同様にして、例
えばT、Hayashi ら、Chem、Phara+
、Bull、29+ 315EL1981により、又は
ヨーロッパ特許出願公開NO,42,026(ペネムに
ついて)又はNα78,026 (カルバペネムについ
て)に記載されているようにして行うことができる。
本発明の方法に使用される出発物質及び中間体の幾つか
は新規である。それらはそれ自体既知の方法により製造
することができる。
すなわち、例えば、式(IIa)及び(■b)の化合物
は、 d)次の式(■): (式中、R、tはR1の意味を有し又はエーテル化され
たヒドロ=ttシであり、そしてR4’はR4の意味を
有し又はエーテル化されたヒドロキシであり、R、7及
びRa ’はそれぞれR1及びR4の意味を有し、ある
いは両者はエーテル化ヒドロキシであり、そしてR+が
低級アルキルである場合、3−C原子はR配置又はS配
置を有する)で表わされる化合物のカルバニオン(ca
rban 1on)、又は次の式(■): (式中、R1″は環化工程の条件下で除去され得ないヒ
ドロキシ保護基であり、そしてXは離核性脱離益であり
、そしてR1が低級アルキルである場合には3−C原子
はR配置又はS配置を有する) で表わされる化合物のカルバニオンを環化し;あるいは
、 e)次の式(■): で表わされるcis−化合物を異性化し;そして所望に
より、本発明に従って得られる式(n)の化合物を式(
TI)の他の化合物に転換することにより製造すること
ができる。
式(IV)の出発物質において、環化工程の条件下で除
去され得ないヒドロキシ保F+M 法Rz ”は、置換
されたカルボン酸又はスルホン酸のR,Jにおいて記載
したアシル基の1つ、例えば2,2゜2−トリフルオロ
アセチル、そしてさらに炭酸半エステルのアシル基、例
えばp−ニトロベンジルオキシカルボニル、又は2−テ
トラヒドロフリルもしくは2−テトラヒドロピラニル、
そしてさらにl−低級アルコキシー低級アルキル、例え
ばメトキシメチルもしくは1−トキシェチル、又は置換
されているかもしくは置換されていないアロイル、例え
ば4−ニトロベンゾイルもしくは3.5−ジニトロベン
ゾイルである。適当なM抜性脱離基Xは好ましくは反応
性エステル化ヒドロキシ、例えばハロゲン、例えば塩素
、臭素もしくはヨウ素、低級アルカノイルオキシ、例え
ばアセトキシ、アリールスルホニルオキシ、例えばフェ
ニルスルホニルオキシもしくはp−)ルエンスルホニル
オキシ、又は低級アルキルスルホニルオキシ、例えばメ
タンスルホニルオキシである。
エーテル化されたヒドロキシル基R、l又はR4’は特
に、脂肪族基により、芳香族基により又は芳香−脂肪族
基によりエーテル化されたヒドロキシ、例えばアルコキ
シ、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシ又は主としてter t−ブトキシ、アリー
ルオキシ、例えばフェノキシ、又はアリール−低級アル
コキシ、例えばベンジルオキシである。
式(V)又は(IV)の化合物のカルバニオンにおいて
、炭素原子上の負電価は式−Co  Rxの基に対して
α−位に位置する。すなわち、対応する化合物は部分式
>N  ctte  co  Rs’ ヲ有tル。
この型のカルバニオン化合物は、式(V) 又は(VI
)の化合物を適当な溶剤中でカルバニオンを形成する塩
基で処理することにより好ましくはその場で生成され、
この過程で方法d)の環化が起こる。この型の塩基は特
にアルカリ金属塩基、例えば水酸化ナトリウムもしくは
炭酸ナトリウム、水酸化カリウムもしくは炭酸カリウム
、又は水酸化リチウムもしくは炭酸リチウム、あるいは
有機アルカリ金属化合物、例えば低級アルキルリチウム
、例えばn−ブチルリチウムもしくはtert−ブチル
リチウム、アルカリ金属アミド、例えばリチウムジイソ
プロピルアミドもしくはジーter t−ブチルアミド
、そして特に2個の水素原子が有機シリル基例えばトリ
メチルシリル基により置き換えられているアルカリ金属
アミド、例えばリチウムビス−(トリメチルシリル)−
アミド、ナトリウムビス−(トリメチルシリル)−アミ
ド又はカリラムビス−(トリメチルシリル)−アミド、
特にリチウムへキサメチルジシラジド、そしてさらに適
当な有機窒素塩基、例えば環状アミジン、例えば1,5
−ジアザビシクロ−(4,3,0)ノン−5−エン又は
1.5−ジアザビシクロ−(5,4,0)ウンデク−5
−エン、そしてさらに非プロトン性有機溶剤中に弗素イ
オンを放出しそして特に式(V)の化合物のカルバニオ
ンの生成のために適当な弗素化合物、好ましくは弗化テ
トラ低級アンモニウムである。
ある状況下で式(V)又は(IV)の化合物の環化のた
めに適当なシリル試薬、例えばリチウムへキサメチルジ
シラジドが使用される場合、例えば反応が注意深く行わ
れる場合、R2がシリル保護基、例えばトリメチルシリ
ルである式(IIa)の化合物を直接得ることができる
カルバニオンの形成のために適当な溶剤の例は、ハロゲ
ン化炭化水素又は非ハロゲン化炭化水素、例えばベンゼ
ン、トルエン、塩化メチレンもしくはクロロホルム、エ
ーテル、例えばジオキサン、テトラヒドロフランもしく
はジメトキシエタン、アミド、例えばジメチルホルムア
ミドもしくはヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホキ
シド、例えばジメチルスルホキシド、又はニトリル、例
えばアセトニトリル、あるいはこれらの混合物である。
反応は相移行(phare transfer)条件下
で、例えば塩化メチレンと50%水酸化ナトリウム水溶
液とからなる系において、層移行触媒、例えば塩化ベン
ジルトリエチルアンモニウム又は硫酸水素テトラブチル
アンモニウムの存在下で行うことができる0反応温度は
特に用いられる塩基の選択に依存し、約−80°C〜約
80°Cの回で行われ、反応は好ましくは不活性ガス雰
囲気下、例えばアルゴン又は窒素の雰囲気下で行われる
この方法の条件下では、出発物質の2−C原子における
配置(comf iguration)の逆転が起こり
、式(V)又は(VI)の2R化合物から式(IIa)
の3S化合物が形成され、R1が低級アルキルである場
合には側鎖中の1′−C原子の配置は変化しないままで
ある。例えば、式(V)のR−グリシドアミドから式(
IIa)の33アゼチジノンが得られ、又は式(V)の
(2R,3R)−2,3−エポキシブチルアミドから式
(I[a)の(3S。
1’ R) −3−ヒドロキシエチルアゼチジノンが得
られる。
式(■)の化合物の異性化〔方法(e)〕は適当な溶剤
又は溶剤混合物中で塩基の存在下で行うことができる。
適当な溶剤及び塩基並びにさらに反応条件は環化方法d
)のために使用され得るものと同一である。非プロトン
性二極性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン又はジメチルスルホキシドを用いるのが好
ましく、そして塩基として特に炭酸カリウム又は1.5
−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデク−5−エンを
用いるのが好ましく、そして前記の相移行条件下で反応
を行うこともできる。
式(lIb)の出発物質はそれ自体既知の方法により、
本発明に従って得られる式(nb)のジエステルから例
えば加溶媒分解により得ることができる。対応するジエ
ステル化合物は例えば酸又は塩基加水分解によりtL 
闘[ジカルボン酸化合物に転換することができ、ジーt
ert−ブチルエステル(R3’ −R4’−LerL
−ブトキシ)は例えば、稀い、例えばINの水酸化ナト
リウム溶液で処理することにより低級アルカノール、例
えばメタノール又はエタノールに転換することができ、
あるいは熱の適用と井にトリフルオロ酢酸で処理するこ
とができる。
式(■)のシス化合物は環化反応(d)の間の副産物と
して生成され、そして常法により、例えばクロマトグラ
フィーにより目的の配置を有する生成物から分離するこ
とができる。
式(V)の化合物はそれ自体既知の方法により、例えば
次の式(■): (VIII) で表わされるエポキシ酸化合物又はその適当な塩を、次
の式(■): (IX) N \ C84−C−槍 ■ で表わされるアミン化合物と反応せしめることにより得
ることができる。
反応は、式(Via)の化合物の製造について後で詳細
に説明するのと同様の条件下で行うことができる0式(
■)の化合物は既知であり、又はそれ自体既知の方法に
より製造することができる。
式(V)の出発物質は、好ましくは、前記のカルバニオ
ン形成条件下で、そして2−C原子におけるWalde
n転移を伴って、次の式(Via):(式中、R、II
Iは水素、又はエポキシド形成の条件下で除去され得る
ヒドロキシ保護基であり、そしてR+が低級アルキルで
ある場合には3−C原子はR配置又はS配置を有する) で表わされる化合物からその場で生成され、式R、Jl
l  Xの化合物の元素が除去される。
式(IVa)の化合物において、エポキシ形成の条件下
で除去され得るヒドロキシ保j(!凸r? 、”’はト
リ−低級アルキルシリル費、例えばジメチル−ter 
t−ブチルシリル又はトリメチルシリルである。
Xは好ましくはハロゲン、例えば塩素もしくは臭素、低
級ア少カンスルボニルオキシ、例えばメタンスルホニル
オキシ、又はアリールスルホニルオキシ、例えばp−ト
ルエンスルホニルオキシである。
R、IIjが水素であるR1″″−Xの除去は、前記の
カルバニオン形成塩基の1つ、例えば水酸化ナトリウム
もしくは炭酸ナトリウム又は水酸化カリウムもしくは炭
酸カリウム、好ましくはアミジン、例えば1,5−ジア
ザビシクロ(5,4,O)ウンデク−5−エン又は弗化
テトラ−低級アルキルアンモニウム、例えば脱水された
弗化テトラn−ブチルアンモニウムによる処理の過程で
、例えばDjerassiら、rsteroid Re
ac4ions J、606頁(Holden Day
 、サンフランシスコ、1963)により記載された反
応条件下で行われる R!rttが例えばエポキシ形成
の条件下で除去され得るトリ−低級アルキルシリル基で
ある場合、弗化テトラ−低級アルキルアンモニウムを用
いるのが好ましい。
式(V)のエポキシ化合物をもたらすための式(IVa
)の化合物の反応は好ましくは不活性溶剤又は溶剤混合
物中で通常は無水条件下で、必要により冷却又は加熱し
ながら、例えば約−40°C〜約+100℃、好ましく
は約−10°C〜約+50℃の温度範囲において、そし
て/又は不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲気下で行
われる。
この方法の過程で2−C原子における配置が逆転し、他
方、R1カリチルである場合3−C原子における配置は
保持される。従って、式(Via)の23−ハロゲノ−
3R−ヒドロキシ化合物から式(V)の(2R,3R)
化合物が生成し、そして2S−ハロゲノ−3S−ヒドロ
キシ化合物から式(V)の(2R,3S)化合物が生成
する。
生成された後、式(V)のエポキシドは所望により、お
よそ当モル量で試薬として使用されるアミジンによる式
(Via)の化合物からのR5IJXの除去により単離
することができる。
式(Via)の上記の化合物は例えば次の式(×):O
OH で表わされる化合物又はその反応性誘導体を式(IX)
のアミンと反応せしめることにより製造することができ
る。この反応は、それ自体既知の方法により、例えば2
つの反応体を縮合剤の存在下での相互縮合反応にかけ、
そしてこの遊離酸を例えばカルボジイミド、例えばジエ
チルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミドも
しくはジシクロへキシルカルボジイミド、又はジー(N
−ヘテロシクリル)−カルボニル化合物、例えばカルボ
ニルジイミダゾール、又は1.2−オキサシリウム化合
物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサ
シリウム3−スルホネート又は2−tert−ブチル−
5−メチル−1,2−オキサシリウムペルクロレートの
存在下で、不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミドの
存在下で、所望によりわずかに低下又は上昇した温度に
おいて脱水することにより製造することができる。式(
X)のカルボン酸の反応性官能誘導体は主として無水物
、特に混合無水物、例えば対応するカルボン酸塩化物又
は臭化物であり、これらは好ましくはその場で、式(■
)のエポキシ酸の塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩
を適当なハロゲン化剤、例えばオキシ塩化リン又は塩化
チオニル、特に塩化オキサリルと反応せしめることによ
り生成され、そしてこれらは適当であれば塩基、例えば
N−メチルモルホリンの存在下で式(IX)のアミンと
反応せしめる。
式(IV)の化合物は同様にして、式(IX)の化合物
から、及び次の式(Xa): で表わされる化合物から出発して製造することができる
Xが水素である式(X)及び(Xa)の化合物は既知で
ある。これらは例えばそれ自体既知の方法により、L−
セリンもしくはL−スレオニン又はこれらのD−異性体
から、ハロゲン化水素酸の存在下でアミノ基を亜硝酸塩
、例えば亜硝酸カリウムによりジアゾ化することにより
製造することができる。
L−セリンが使用され、そして式(VI)の化合物が出
発物質である場合、アゼチジノンの3−位の炭素がR−
配置を有する式(1)の化合物を得ることができる。L
−スレオニンが使用される場合、アゼチジノン環の3−
位のC原子がR−配置を有しそしてヒドロキシエチル側
鎖(R,カリチル)のi’−C原子がR−配置を有する
式(1)の化合物が得られる。3−C−原子がR−配置
を有しそして例えば1−ヒドロキシエチル側鎖の1′−
C原子がS−配置を有する式(I)の化合物を製造する
ことが意図される場合、出発物質としてアロスレオニン
が使用される。記載されるすべての反応において、低級
アルキル成分中に1個より多くの炭素原子を有する1−
0R1−低級アルキル側鎖の1′−C原子に対応する式
(I)の化合物中のC原子の配置は変化しないままであ
る。
式(IX)のアミン、特に対称置換基を有するアミンは
知られており、又は新規であればそれ自体既知の方法に
より製造することができる。すなわち、例えば、R、r
及びR、Iがter t−ブトキシである式(IX)の
化合物は、対応する酸に対するインブチレンの作用によ
り、通常はジオキサン中、95〜98%の硫酸の存在下
、室温において製造することができる。、R1′及びR
4’がフェニルを表わす式(IX)の化合物の製造のた
めの好ましい方法は、適当な塩基、例えばトリアチルア
ミンの存在下、そして塩化メチレン中でフェナシルアミ
ン塩酸塩をフェナシルクロリド又はフェナシルプロミド
と反応せしめることから成る。
本発明はまた、出発物質が本発明の方法の前段階から得
られる化合物でありそしてそれに続(段階を行う態様を
含む。本発明はまた、方法段階の組み合わせ、例えば式
(IV)又は(X)の化合物の1つから出発して式(1
)の化合物と得、あるいは式(IX)又は(X)又は(
Xa)の化合物の1つから出発してそれぞれ式(VI)
又は(IVa )の化合物を得る態様をも含む。
本発明の方法は、式(1)の化合物を高収量で且つ経済
的な方法で製造することができ、そして容易に入手する
ことができ且つ安価で対称的に置換された式(IX)の
アミンを使用することができ、その置換基は一方で環化
してβ−ラクタム化合物をもたらすために役立ち、他方
において穏和な条件下で除去され得る一時的N−保護基
として役立つという利点を有する。
次に、例により本発明を説明する。温度は°Cで示す。
比旋光度は〔α1間の値である。製造処理におけるクロ
マトグラフィーによる分離のため、メルクシリカゲル6
0を充填したカラムを使用することができる。
劃−」よ 上玉 30W11の塩化メチレン中0.866 gの(
3S。
43.1′R)−4−ベンゾイル−3−(1’ヒドロキ
シエチル)−1−フェナシルアゼチジン−2−オン及び
5.7gの3−クロロ過安息香酸の溶液を室温にて8時
間撹拌する。白色懸濁液を塩化メチレンで稀釈し、そし
てチオ硫酸ナトリウム/ヨウ化ナトリウムの5%水溶液
、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で次々に洗浄し
、乾燥し、そして水流ポンプ真空下で蒸発せしめる。粗
精製物を媒体圧力クロマトグラフイ−(溶剤=ヘキサン
及び酢酸エチル2:3混合物)により精製する。
主画分を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶化
した後、(3R,4R,1’ R)−4−ベンゾイルオ
キシ−1−ベンゾイルオキシメチル−3−(1’−ヒド
ロキシ−エチル)−アゼチジン−2−オンを得る。融点
136℃〜138°C0ユ 0.06gのイミダゾール
及び0.088gのter t−ブチルジメチルクロロ
シランを、l#!i!のジメチルホルムアミド中0.1
8gの(3R,4R。
1’ R)−4−ベンゾイルオキシ−1−ベンゾイルオ
キシメチル−3−(1’ −ヒドロキシ−エチル)−ア
ゼチジン−2−オンの溶液に加え、そしてこの混合物を
室温にて24時間撹拌する。さらに0.015 gのイ
ミダゾール及び0.022 gのter t−ブチルジ
メチルクロロシランを反応混合物に加え、これをさらに
6時間、室温で撹拌し、そして次に氷及び炭酸水素ナト
リウムの飽和水溶液上に注ぎ、生成物をジエチルエーテ
ル中に取り上げ、そしてこの有機相を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、1%クエン酸水溶液、水、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び水で1回づつ洗浄する。水相を再度ジエチ
ルエーテルで洗浄し、−緒にした有機抽出液を硫酸ナト
リウムで乾燥し、そして水流真空中で蒸発せしめる。粗
生成物をヘキサン及び酢酸エチルの3:2混合物中に溶
解し、そしてシリカゲル60を通して濾過する。塩化メ
チレン/ジエチルエーテルからの再結晶化により純粋な
(3R,4R,1’ R)−4−ベンゾイルオキシ−1
−ベンゾイルオキシメチル−3(1’   (tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチルシーアゼチジ
ン−2−オンを得る。融点109℃〜110″C;〔α
〕D =−14,1゜(c = 0.545%5.クロ
ロホルム中)。
■敦 0.03g (30U)のコレステロールエステ
ラーゼ(豚膵臓由来のSigma C9530)を、サ
ーモスタットにより30゛Cに調節された50pfl丸
底フラスコ中の33dのリン酸緩衝液(pH7)に溶解
し、そして6 mlのアセトンに溶解した0、05gの
(3R24R,1’ R)−4−ベンゾイルオキシ−1
−ベンゾイルオキシメチル−3(1’   (tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチルシーアゼチジ
ン−2−オンを少しずつ10時間にわたって加える。反
応を薄層クロマトグラフィー(溶剤=酢酸エチル及びヘ
キサン1:1混合物)により及び高圧液体クロマトグラ
フィー(溶剤=アセトニトリル及び水の85 : 15
混合物)により追跡する。20時間後、反応混合物を1
00iJ!ずつのクロロホルムにより6回抽出する。有
機抽出液はわずかに黄色の油状物をもたらし、このもの
は高圧液体クロマトグラフィーによればなお約10%の
出発物質を含有している。シリカゲル上でのクロマトグ
ラフィー(移動相=塩化メチレン及び酢酸エチルの4:
1混合物)により(3R,4R,1’ R)−4−ベン
ゾイルオキシ−1−ヒドロキシ−メチル−3−(1’ 
  (tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチ
ルシーアゼチジン−2−オンが得られ、このものは塩化
メチレン/ジエチルエーテル/ヘキサンからの再結晶化
の後、融点83°C〜85°C; 〔α〕。
−468,5(c = 0.672%、クロロホルム中
)を有する。
玉4. 0.21m1の8Nクロモ硫酸(Killia
ni混合物)を、1Oj111の塩化メチレン中0.1
6gの(3R14R,1’ R)−4−ベンゾイルオキ
シ−1−ヒドロキシメチル−3(1’   (tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチルツーアゼチジ
ン−2−オンの溶液に加え、そしてこの混合物を室温に
て5時間撹拌する。  1altのイソプロパツールを
添加することにより過剰の酸化剤を破壊し、そして反応
混合物を80・gの酸化アルミニウム(Alox U、
酸)のカラムに直接適用し、そして酢酸エチルで溶出す
る。これにより実質的に純粋な(3R94R,1’ R
)−4−ベンゾイルオキシ−3−(1’ −(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチルツーアゼチジ
ン−2−オンを得る。ジエチルエーテル/ヘキサンから
再結晶化した後、融点125°C〜126℃: (ff
) !1 =71.1°(c −0,85%、クロロホ
ルム中)。
(3R,4R,1’ R)−4−ベンゾイルオキシ−3
(1’   (tert−ブチルジメチルシリルオキシ
)−エチルツーアゼチジン−2−オンをテトラヒドロフ
ラン及び酢酸中弗化テトラブチルアンモニウム三水和物
で処理することにより、(3R,4R,1’ R)−4
−ベンゾイルオキシ−3−(1’−ヒドロキシエチル)
−アゼチジン−2−オンを得ることができる。塩化メチ
レン/ジエチルエーテルからの結晶;融点145℃〜1
47℃。
出発物質は次の様にして製造することができる。
1、5. 8.5−の塩化メチレン中2.7−の塩化オ
キサリルの溶液を15分間にわたり、6.86gのジメ
チルホルムアミド及び401dの塩化メチレンの一25
°Cに冷却した混合物に滴加する。白色懸濁液を一25
°Cにてさらに20分間撹拌し、そして次に、40dの
塩化メチレン中(2R,3R)−2,3−エポキシ酪酸
のジシクロヘキシルアンモニウム塩9.87gの溶液を
10分間にわたって加える。反応混合物を同じ温度でさ
らに20分間にわたり撹拌し、そして次に8.7−のト
リエチルアミンを加え、そして次に7.29gのジフェ
ナシルアミン塩酸塩を少しづつ加える。冷却浴を除去し
、そして反応混合物を室温にて21時間撹拌する。次に
、黄色懸濁液を焼結ガラス吸引フィルターを通して濾過
し、そして残渣を塩化メチレンで十分に洗浄する。濾液
を塩化メチレンで稀釈し、そして水、5%クエン酸水溶
液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液及び水で次々に洗浄
する0次に、水相を塩化メチレンにより2回抽出し、そ
して−緒にした有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そし
て水流ポンプ真空下で蒸発せしめる。得られる粗精製物
を750gのシリカゲル(Merck 9385 ;移
動相=ヘキサン及び酢酸エチルの2:1混合物)でのフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製し、そして(2
R,3R)−2。
3−エポキシ−N、N−ビス−フェナシルブチルアミド
を黄色油状物として得る。
1.6. 100dのテトラヒドロフラン中で3.48
gの(2R,3R)−2,3−エポキシ−N、N−ビス
−フェナシルブチルアミドの溶液を撹拌しながら一15
°Cに冷却し、そしてテトラヒドロフラン中すチウムヘ
キサメチルジシラジドの0.5M溶液20.6dを一1
0℃〜−15℃の温度において添加する。
反応は、同じ温度範囲で約4時間撹拌した後に完了する
。暗赤色の反応混合物を100Idの氷冷した緩衝液(
pH6,0)に注加し、そして生成物を塩化メチレンに
より3回抽出する。有機抽出物を塩化ナトリウム飽和水
溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥し、そして水
流ポンプ真空中で蒸発せしめる。得られた粗生成物を、
100倍量のシリカゲル調製物(Lichroprep
 5i60、メルク^G、ダルムスタット、西独;粒子
サイズ25−40.m;移動相ヘキサン及び酢酸エチル
の4:1混合物)での媒体圧力クロマトグラフィーによ
り3次分に分離した。
これにより、最小極性画分として(33,43゜1’ 
R)−4−ベンゾイル−3−(1’ −トリメチルシリ
ルオキシエチル)−1−フェナシルアゼチジン−2−オ
ン、中間極性生成物として(3S。
4R,1’ R)−4−ベンゾイル−3−(1’ヒドロ
キシエチル)−1−フェナシルアゼチジン−2−オン(
r cis−化合物」)(融点128°C〜129°C
;塩化メチレン/ジエチルエーテル/ヘキサンからの結
晶)、及び最後に非晶質の(33゜4s、  1’ R
)−4−ベンゾイル−3−(1’ヒドロキシエチル)−
1−フェナシルアゼチジン−2−オンが得られる。
l玉 8.95gの口跡酸鉛を、アルゴン雰囲気下で室
温にて撹拌しながら、90dのテトラヒドロフラン及び
13dのジメチルホルムアミド中2.9gの(3S、4
3.1’ R)−1−カルボキシメチル−3−(1’ 
=(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチル
クー2−オキソアゼチジン−4−カルボン酸の溶液に加
える。25°Cにて75分間の後、2、2 meのエチ
レングリコールを滴加することにより過剰の四鉛酸鉛を
破壊し、生ずる白色懸濁液をシリカゲル調製物(Hyf
lo)を通して濾過し、フィルター上の残渣をテトラヒ
ドロフランにより十分に洗浄し、そして濾液を水流ポン
プ真空下で蒸発せしめる。油状残渣を250dのシリカ
ゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
60:0.040−0.63m ;移動相ヘキサン及び
酢酸エチルの60:4混合物)により精製する。こうし
て、(3R,4R,1’ R)−4−アセトキシ−1−
アセトキシメチル−3−(1’ −(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−エチル)−アゼチジン−2−
オンを油状物として得る。〔α〕。=+9.4° (c
 −0,287%、クロロホルム中)。
同様にして、(3S、4S、1’ R)−N−カルボキ
シメチル−3−(1’=(ジメチル−(2,3−ジメチ
ル−2−ブチル)−シリルオキシ)−エチルクー2−オ
キソアゼチジン−4−カルボン酸から(3R,4R,1
’ R)−4−アセトキシ−1−アセトキシメチル−3
−(1’(ジメチル=(2,3−ジメチル−2−ブチル
)−シリルオキシ)−エチルツーアゼチジン−2−オン
を非晶質の形で得る。〔α〕。= + 3.3゜(c 
= 2.1%、クロロホルム中)。
l久 ノカルデイア・メデイテラネイからのアセチルエ
ステラーゼ(H,P、5chiir、 D、Gygad
、 G、M。
Ramos Tombo及び0.Ghisalha、 
Appl、Microbiol。
Biotechnol、Vo127. 451頁(19
8B)を参照のこと〕の溶液(723U/dを含有する
水溶液)3dを、701dのリン酸緩衝液(pH7)中
0.92gの(3R14R,1’ R) −4−アセト
キシ−1−アセトキシメチル−3(L’   (ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチルツーアゼチ
ジン−2−オンに加える。この溶液を室温にて24時間
撹拌し、次にさらに21dの上記酵素溶液を添加し、そ
してさらに2日後、この混合物を塩化メチレンで抽出す
る。こうして、わずかに少量の出発物質を含有する粗生
成物を得る。クロマトグラフィー(シリカゲル;移動相
:塩化メチレン及びメタノール96:4混合物)による
精製によって(3R,4R。
1’ R)−4−アセトキシ−1−ヒドロキシメチル−
3−(1’ −(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−エチルツーアゼチジン−2−オンを得る。このも
のは自然に結晶化し、51°C〜53°Cの融点を有す
る。
2.3. 2dの8Nクロモ硫酸(Kil l1ani
混合物)を、2!I11の塩化メチレン中0.317 
gの(3R24R,1′R)−4−アセトキシ−1−ヒ
ドロキシメチル−3(1’   (tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−エチルツーアゼチジン−2−オ
ンの溶液に加え、そしてこの混合物を室温にて4時間撹
拌する。さらに0.25mのクロモ硫酸を添加した後、
さらに24時間撹拌を続ける。IIdのイソプロパツー
ルを添加して過剰の酸化剤を破壊し、そして反応混合物
を10gの酸化アルミニウム(Alox II、酸)に
直接適用し、そしてヘキサン及び酢酸エチルの1:1混
合物により溶出する。これにより(3R,4R,1’ 
R)−4−アセトキシ−3−(1’ −(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−エチルツーアゼチジン−
2−オンを得る。融点107℃〜109°C(低沸点石
油エーテルより)。
2.4. 0.3gの(3R,4R,1’ R)−4−
アセトキシ−3(1’   (tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−エチル〕−アゼチジン−2−オンを
、10IMlのテトラヒドロフラン及び0.8 dの酢
酸中0.63gの弗化テトラブチルアンモニウム三水和
物の溶液に撹拌しながら添加する。反応混合物を氷水上
に注ぎ、そして塩化メチレンにより3回抽出する。−緒
にした有機相を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液及び塩
化ナトIJウムの飽和水溶液により次々に洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、そして水流ポンプ真空下35°C
の温度において蒸発せしめた。残渣を塩化メチレン/ジ
エチルエーテル/ヘキサンから再結晶化し、そして(3
R24R,1’ R)−4−アセトキシ−3−(1−ヒ
ドロキシエチル)−アゼチジン−2オンを得る。
融点110°C〜112°C6 出発物質は次のようにして得ることができる。
L、25−の塩化メチレン中11.6gの塩化オキサリ
ルの溶液を、20gのジメチルホルムアミド及び115
dの塩化メチレンの一20’Cに冷却した混合物に15
分間にわたって滴加する。この白色懸濁液を一25°C
にてさらに20分間撹拌し、そして次に、115ydの
塩化メチレン中(2R、3R) −2、3−エポキシ酪
酸のジシクロヘキシルアンモニウム塩28.5gの溶液
を10分間にわたって加える。反応混合物を同じ温度で
さらに20分間撹拌し、そして次に90dの塩化メチレ
ン及び9.221dのN−メチルモルホリン中17.8
7 gのジーtert−ブチルイミノジアセテートの溶
液を同時に15分間にわたって滴加する。冷却浴を除去
し、そして反応混合物を室温にて3時間撹拌する。次に
、白色懸濁液を焼結ガラス吸引フィルターを通して濾過
し、残渣を塩化メチレンで洗浄し、そして濾液を塩化メ
チレンで稀釈し、そして水、5%クエン酸水溶液、炭酸
水素ナトリウムの飽和水溶液及び水により次々と洗浄す
る。次に、水相を塩化メチレンにより2回抽出し、そし
て−緒にした有機相を乾燥し、そして水流ポンプ真空下
で蒸発せしめる。黄褐色の粗生成物を、シリカゲル(M
erck 9385)上で移動相として塩化メチレン及
び酢酸エチルの9:1混合物を用いてフラッシュクロマ
トグラフィーにより精製する。(2R,3R)−N、N
−ビス−(ter を−ブトキシカルボニルメチル) 
−2、3−エポキシブチルアミドを淡黄色油状物として
得る。
(α) n = +52’  (c = 1.250%
、クロロホルム中)。
2.6. 100dのテトラヒドロフラン中13.18
gの(2R,3R)−N、N−ビス−(tert−ブト
キシカルボニルメチル) −2、3−エポキシブチルア
ミドの溶液を撹拌しながら一15°Cに冷却し、そして
テトラヒドロフラン中リチウムへキサメチルジシラジド
の0.5M溶液100成を一15°Cと一10℃の間の
温度において添加する。反応の進行を薄層クロマトグラ
フィー(溶剤=ヘキサン及び酢酸エチルの1:1混合物
)により追跡する。上記の温度にて約4時間撹拌した後
に反応が完了する。
反応混合物を塩化メチレンで稀釈し、そして氷に注ぎ、
そして有機相を水、0.IN塩酸で2回、水、炭酸水素
ナトリウム飽和水溶液、及び水で次々に洗浄する。洗浄
水を塩化メチレンで2回抽出し、そして−緒にした有機
相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして水流ポンプ真空下
で蒸発せしめる。
750 gのシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル60、メルク、0.040−0.0
63圓;ヘキサン及び酢酸エチルの6:4混合物で溶出
)の後、粗生成物から(33,4S、1’ R)−4−
tert−ブトキシカルボニル−1−tart−ブトキ
シカルボニルメチル−3−(i’ −ヒドロキシエチル
)−アゼチジン−2−オンを得る。融点79°C〜81
°C;  (cr) D =  22.6° (c =
 0.574%、クロロホルム中)。
2.7. 2.45gのイミダゾール及び3.61gの
tert−ブチルジメチルクロロシランを、25dのジ
メチルホルムアミド中6.59gの(33,43,1’
 R)−4−tert−ブトキシカルボニル−1−te
rt−ブトキシカルボニルメチル−3−(1’−ヒドロ
キシエチル)−アゼチジン−2−オンの溶液に加え、そ
してこの混合物を室温にて6時間撹拌する。反応混合物
を氷及び炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注ぎ、そして
生成物をジエチルエーテル中に取り上げる。この有機相
を炭酸水素ナトリウム水溶液、1%クエン酸水溶液、水
、炭酸水素ナトリウム水溶液、及び水で1回づつ洗浄す
る。水相をジエチルエーテルで抽出し、そして−緒にし
た有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして水流ポン
プ真空下で蒸発せしめる。粗生成物をヘキサン及び酢酸
エチルの80 : 20混合物に溶解し、そしてこの溶
液を200gのシリカゲル(シリカゲル60)を通して
濾過して、(3S、4S、1’ R)−4−tert−
ブトキシカルボニル−1−tert−ブトキシカルボニ
ルメチル−3(1’   (tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−エチル〕−アゼチジンー2−オンを油
状物として得る。〔α〕。=−14,6’  (c= 
0.553%、クロロホルム中)。
同様にして、ジメチル−(2,3−ジメチル−2−ブチ
ル)−クロロシランを用いて、(3S。
43 、1’ R) −4−tert−ブトキシカルボ
ニル−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−
(1’ −(ジメチル−(2,3−ジメチル−2−ブチ
ル)−シロキシエチルツーアゼチジン−2−オンを得る
。〔α〕。=−16,8’  (c=2.5、クロロホ
ルム中)。
2.8. 29.3dのIN水酸化ナトリウム水溶液を
、氷冷しながら、120 mlのエタノール中5.4g
の(33,43,1’ R)−4−tert−ブトキシ
カルボニル−1−tert−ブトキシカルボニルメチル
3  (1’   (tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−エチル)−アゼチジン−2−オンの一5°C
に冷却された溶液に滴加する。次に、この反応混合物を
0°C〜5°Cにて14時間撹拌し、次にロータリーエ
バポレーター(浴温30°C)上水流ポンプ真空下で約
30dの容量に濃縮し、そして酢酸エチルで2回抽出す
る。酢酸エチルを水相に加え、これを分離し、そして混
合物を再び約0°C〜5°Cに冷却し、そして撹拌及び
氷冷しなからオルトリン酸を滴加することによりpH2
,0に調整する。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回
抽出し、そして−緒にした有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥し、水流ポンプ真空下で蒸発せしめる。得られた生成
物を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化せしめ、そして(
3S、4S、1’ R)−1−カルボキシメチル−3−
(1’   (tert−ブチルジメチルシリルオキシ
)−エチル〕−2−オキソアゼチジンーキーカルボン酸
を得る。融点134°C〜135°C;(α:l D 
=  32.9”  (c= 1.058%、クロロホ
ルム中)。
同様にして、(33,43,1’ R)−4−tert
−ブトキシカルボニル−1−tert−ブトキシカルボ
ニルメチル−3−(1’ −(ジメチル−(2,3−ジ
メチル−2−ブチル)−シリルオキシ)−エチル]−ア
ゼチジンー2−オンから出発して、対応する(33,4
3.1’ R)−1−カルボキシメチル−3−(1’ 
−(ジメチル−(2゜3−ジメチル−2−ブチル)−シ
リルオキシ)エチルクー2−オキソアゼチジン−4−カ
ルボン酸が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素又は低級アルキルであり、R_2
    は水素又はヒドロキシ保護基R_2′であり、そしてR
    _3は置換されているか又は置換されていないフェニル
    又は低級アルキルである) で表わされる化合物の製造方法であって、 (a)次の式(IIa): ▲数式、化学式、表等があります▼(IIa) (式中、R_4は置換されているか又は置換されていな
    いフェニル又は低級アルキルである)で表わされる化合
    物を過酸で処理するか、あるいは次の式(IIb): ▲数式、化学式、表等があります▼(IIb) で表わされる化合物を基R_3−C(=O)−又はR_
    4−C(=O)−の導入によってアシルオキシル化する
    ことにより脱カルボキシル化し; (b)前記(a)において得られる次の式(III):▲
    数式、化学式、表等があります▼(III) で表わされる化合物中の式R_4−C(=O)−の基を
    水素により置き換え;そして (c)こうして得られる次の式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされる化合物中の1−位のヒドロキシメチル基を
    、適当であればホルミル基に転換した後、除去し; そして所望により、こうして得られるR_2が保護基R
    _2′である式( I )の化合物においてその保護され
    たヒドロキシル基を遊離ヒドロキシル基に転換し、そし
    て/又は所望により、こうして得られるR_2が水素で
    ある式( I )の化合物においてその遊離ヒドロキシル
    基を保護されたヒドロキシル基に転換する; ことを含んで成る方法。 2、式(IIa)の出発物質を有機又は無機の過酸、例え
    ば有機過カルボン酸、例えば過酢酸、3−クロロ過安息
    香酸又はモノ過フタル酸により処理する、請求項1に記
    載の方法。 3、式(IIb)の出発物質を鉛(IV)アシレート例えば
    四酢酸鉛で処理することによってアシルオキシル化する
    ことにより脱カルボキシル化する、請求項1に記載の方
    法。 4、式(III)で表わされる中間体中の式R_4−C(
    =O)−の基を、エステラーゼ、例えばノカルデイア・
    メデイテラネイ(¥Nocardia¥¥medite
    rranei¥)からのエステラーゼ又はコレステロー
    ルエステラーゼで処理することにより除去しそして水素
    で置き換える、請求項1に記載の方法。 5、式(IV)で表わされる中間体の1−位のヒドロキシ
    メチル基を例えばクロム(IV)化合物、例えば酸化クロ
    ム(VI)で処理することによってホルミル基に酸化し、
    そして該ホルミル基を酸条件下で除去する、請求項1に
    記載の方法。 6、R_1が水素又は特にメチルであり、R_2が水素
    又はヒドロキシ保護基、特にトリ−低級アルキルシリル
    基であり、そしてR_3がフェニル基又はメチル基であ
    り、そしてR_1カリチルである場合には側鎖の1′−
    C原子がS−配置又は好ましくはR−配置を有する式(
    I )の化合物を製造する、請求項1に記載の方法。 7、(3R、4R、1′R)−4−ベンゾイルオキシ−
    3−(1′−ヒドロキシエチル)−アゼチジン−2−オ
    ン又はその1′−O−トリ−低級アルキルシリル誘導体
    を製造する、請求項1に記載の方法。 8、(3S、4R、1′R)−4−アセトキシ−3−(
    1′−ヒドロキシエチル)−アゼチジン−2−オン又は
    その1′−O−トリ−低級アルキルシリル誘導体を製造
    する、請求項1に記載の方法。 9、次の式(IIa): ▲数式、化学式、表等があります▼(IIa) (式中、R_1は水素又は低級アルキル基であり、R_
    2は水素又はヒドロキシ保護基R_2′であり、R_3
    は置換されているか又は置換されていないフェニル又は
    低級アルキルであり、そしてR_4は置換されているか
    又は置換されていないフェニル又は低級アルキルである
    ) で表わされる化合物。 10、次の式(IIb): ▲数式、化学式、表等があります▼(IIb) (式中、R_1は水素又は低級アルキルであり、そして
    R_2は水素又はヒドロキシ保護基である)で表わされ
    る化合物。 11、次の式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R_1は水素又は低級アルキルであり、R_2
    は水素又はヒドロキシ保護基であり、R_3は置換され
    ているか又は置換されていないフェニル又は低級アルキ
    ルであり、そしてR_4は置換されているか又は置換さ
    れていないフェニル又は低級アルキルである) で表わされる化合物。 12、次の式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R_1は水素又は低級アルキルであり、R_2
    は水素又はヒドロキシ保護基であり、そしてR_3は置
    換されているか又は置換されていないフェニル又は低級
    アルキルである) で表わされる化合物。 13、次の式(V): ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、R_1は水素又は低級アルキルであり、R_3
    ′はR_3の意味を有するか又はエーテル化されたヒド
    ロキシであり、R_4′はR_4の意味を有するか又は
    エーテル化されたヒドロキシであり、そしてR_1が低
    級アルキルである場合に3−C原子はR−配置又はS−
    配置を有する) で表わされる化合物。
JP1285120A 1988-11-04 1989-11-02 光学活性アシルオキサゼチジノンの製造方法 Pending JPH02172971A (ja)

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