JPH0217102A - トリオキサン包装体の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明６．１トリオキサン包装体の製造法に関する。

ざらに詳細にはトリオキサンを揮散させるための包装体
の製造法に係わる。

［従来の技術１発明が解決しようとする問題点］トリオ
キサンはポリアセタール樹脂原料として多量に使用され
ているが、これ以外の単独の用途は少なく、固体燃料や
医薬高原ゎ［として少量しか使用されていない。

これら従来の用途では、　　ｌ−リオキサンを小分く［
包装するような必要はなく、従ってそのようなゲし行技
術も全＜　）ＩＴられていない。

トリオキサンは柔軟性のある結晶で粘着性があるため、
粉砕することが難しく、また得られた粉末は非常に固結
しやすいので、固体のままで容器への小分は包装は極め
て困難である。

またトリオキサンは防虫剤として有効であるが。

たとえば、衣類保存用防虫剤として製剤化する場合に、
粉末を打錠成型し包装するという通常の方法では、固結
トラブルがしばしば起きるため、安定して打錠成型する
こと自体が困難であった。

このように、粉末であれ錠剤であれ、トリオキサンを固
体のままで小分は包装することは、極めて困難であった
。

［問題点を解決するための手段とその作用コ本発明者等
は、トリオキサン包装体の製造法を種々検討した結果、
トリオキサンを溶融状態のまま特定の包装材を用いた容
器に充填被包することにより、容易に目的の包装体が得
られることを見出し、この新知見に基づいて９本発明を
完成するに至った。

すなわち本発明は、溶融トリオキサンを９合成樹脂フィ
ルム製容器に充填封入してトリオキサン多数の孔を穿設
してトリオキサン封入体を冷却したのち、該トリオキサ
ン包装体の製造法である。

本発明において使用される溶融トリオキサンは溶融状態
であればよく、その温度は、融点（６４℃）以上であり
、温度が高いほど流動性が大きいので好ましいが、一方
、包装材である合成樹脂フィルムの耐熱性から６４〜８
０℃が特に好ましい。

溶融トリオキサンとして、さらにまた香料、安定剤、お
よび滑剤などの添加剤が混合されてもよい。

これらの添加剤が混合されている場合に、この溶融トリ
オキサンは融点降下効果により、その温度を６４℃以下
とすることができる場合がある。

本発明において包装材として使用される合成樹脂フィル
ムは、溶融トリオキサンに侵されないものであればいず
れてもよく、たとえば、ポリエチレン、ボリブａピレン
２．ポリ塩化ビニリデン。

ポリビニルアルコール、ポリメタクリレート、ポリエス
テル、ポリアミドおよびポリ酢酸ビニルなどの熱可塑性
合成樹脂製のフィルム（シートも含まれる。以下同様）
が好適に使用される。またセロファンなどの半合成樹脂
フィルムも用い得る。

なお熱硬化性合成樹脂製のフィルムも使用することを妨
げない。

また本発明において使用される合成樹脂フィルムとして
、前記のフィルム中の同種のフィルム同士の積層フィル
ムおよび異種のフィルム同士の積層フィルムを使用する
こともできるし、また前記のフィルＪ、に、抄紙、織布
または不織布を積層して補強された積層フィルムを使用
することもできる。

さらにまた合成樹脂フィルムは、その気体透過性の大小
にかかわらず使用できる。

これらの中でも、ポリエチレンフィルムおよびポリエチ
レンフィルムを使用した積層フィルムのそれぞれが最も
好ましい。

また２合成樹脂フィルムの厚さは、一般に包装に使用さ
れる程度の厚さでよいが、２０〜８０μｍ程度が好適で
ある。

溶融トリオキサンを合成樹脂フィルムで被包するには２
通常は予め合成樹脂フィルムで作られた容器が使用され
る。

容器としては特に制限はないが、たとえば表面形状が三
角形、四角形などの多角形１円、楕円などの幾何学形状
、動物およびキャラクタ−などを象った形状の袋体、多
角筒１円筒、楕円筒などや球ならびに巾着状などとする
ことができる。

実用上、連続大量生産するためには２表面形状が長方形
および正方形などの袋体が最も好ましい。

表面形状が長方形の合成樹脂フィルムの袋体は。

常法のごとく、たとえば長方形の２枚の合成樹脂フｒル
ムの周縁のうちの３辺を互に固着して得られる。なお、
２枚の合成樹脂フィルム同士の固着は、接着、縫着およ
びヒートシールなどの常法によることができるが、就中
、ヒートシールが最も好ましい。

たとえば、このようにして得られた袋体の入口から常法
により溶融トリオキサンを充填したのち。

人口を封じてトリオキサン封入体が得られる。

また本発明において使用される溶融トリオキサンの充填
封入方法は２通常使用される方法であればいずれでもよ
いが、特に液体充填包装機が好適に使用できる。

液体充填包装機においてはロール状に巻いた合成樹脂フ
ィルムを用いて容器製造及び充填封入を連続的に行い、
トリオキサン封入体が好適に得られる。

ついでこのトリオキサン封入体中の溶融トリオキサンは
冷却して固化せしめられる。

この際の冷却方法もまた１通常用いられる種々の方法が
適用できる。

たとえば整形用ロールを通して平たく成型したのち冷空
気を吹き付けたり、又は冷水槽に浸漬する方法や、冷却
した金属平板又はロールではさみ成型しつつ冷却固化す
るなどの方法がある。

本発明におけるトリオキサンを充填した合成樹脂フィル
ム製容器の表面のフィルム層への穿孔手段には特に制限
はなく、常法によることができる。

すなわち、たとえば針ドラムを合成樹脂フィルム製容器
に押し付ける方法およびレーザーを用いて溶融開孔する
方法などを採用することができる。

本発明において１合成樹脂フィルム製容器の表面のフィ
ルム層に設けられる孔の大きさおよび数ならびに全孔面
積（合成樹脂フィルム有効表面の単位面積当たりの孔全
体の面積、以下同様）などを適宜選択することにより昇
華速度を調節することができる。

孔の大きさは一般にはその有効径（孔を円としたときの
直径、以下同様）０．５〜１．５ｍｍ程度が好ましい。

孔の数は合成樹脂フィルム製容器の有効表面面積１ｃｍ
２当たり０．０１〜１０個とすることが好ましい。さら
に全孔面積は、一般には０．０１〜１０　ｒｎｍ２／　
ｃ　ｍ’とされるが、この全孔面＋ｎが大きくなるほど
昇華速度か大きくなる。

［実施例］ 次に実施例により本発明をさらに具体的に説明する。

実施例１ 和紙とポリエチレンフィルムとの積層フィルム（和紙２
０　ｇ／ｍ２．ポリエチレンフィルムの厚さ３０μｍ）
を用いて作成した６ｃｍＸ３．５ｃｍ角の袋に、加熱溶
融した６５℃の溶融トリオキサン４ｍｌを、充填封入し
てトリオキサン封入体を得た。この封入体を１０℃に冷
却した５ｍｍのステンレス板２枚にはさみ平らに成型し
つつ冷却した。

充分に冷却した後、このトリオキサン封入体の表面のフ
ィルム層に、針ドラムを用いて所定数の有効孔径０　、
５　ｍｍの孔を穿設した。

このようにして得られたトリオキサン包装体を用いて、
３０℃にて昇華速度を測定し、穿孔数およ全孔面積のそ
れぞれとの関係を求めた。

結果を第１表に示す。

第１表 ０　、５　ｍｍの孔を１ｃｒｎ２当たり０個、１個、・
および２個有するｌ・リオギサン包装体を製造した。

これらのトリオキサン包装体それぞれについて３０’Ｃ
におけるトリオキサンの昇毎速度を測定した結果を第２
表に示す。

第２表 実施例２ 各種合成樹脂フィルムを両面に使用して３．５ｃ　ｍ　
Ｘ　６　ｃ　ｍ角の袋を作成し実施例１と同様にトリオ
キサン２ｍｌを充填封入、固化した後、有効孔径実施例
３ 縦三方シールへ４７夜体自動充°埴包装機に、冷水によ
る冷却装置及び針ドラムを装着した穿孔装置を付設した
。連続生産装置を使用して、６５℃の溶融トリオキサン
１５ｍ１を、ポリエステル／ポリエチレンフイルノ、（
厚さ＋　５／３０μｍ）製の袋に連続的に充填し包装し
た。

得られた包装体は６　ｃｍＸ　６　ｃｍ、厚さ３〜４ｍ
ｍで。

片面にのみ有効径０．５ｍｍの針孔が４２個穿孔されて
いた。

毎分５０個のトリオキサン包装体が製造出来た。

昇華速度は１５．０ｍｇ／時間で各包装体間にはバラツ
キは実質的になかった。

装置の運転は順調でトラブルはなく本発明の方法により
トリオキサン包装体が得られることが明らかになった。

固結トラブルがなく安定した生産ができる。

また全孔面積の大きさなどを適宜選択することにより、
トリオキサンの昇華速度を容易に調節することができ、
これによって、たとえば衣料用防虫剤として、長期の持
続性を示す製品が容易に得られる。

特許出願人　三菱瓦斯化学株式会社 代表者　西用禮二

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融トリオキサンを、合成樹脂フィルム製容器に充填封
   入してトリオキサン封入体を得、該トリオキサン封入体
   を冷却したのち、該トリオキサン封入体の表面のフィル
   ム層に、多数の孔を穿設してトリオキサン包装体とする
   ことを特徴とするトリオキサン包装体の製造法。