JPH0216876Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は汚泥脱水機へ汚泥を均一の高さにて投
入する汚泥投入シユートに関するものである。

従来の技術とその問題点 従来下水処理場より回収された汚泥は含水率が
高くそのままでは投棄あるいは埋立さらには発酵
処理が行えないため脱水処理をする必要がある。
この脱水は回収された汚泥に凝集剤を添加した
後、これを凝集混和濃縮槽、シーブドラムへ投入
し、この濃縮槽又はシーブドラムからベルトプレ
ス式脱水機へ供給して脱水している。しかし汚泥
濃縮用のシーブドラムから排出される汚泥は濃縮
程度が均一ではない。例えばシーブドラムを縦断
した側面図（第３図）に於て、Ａ部分の汚泥はＢ
部分の汚泥に比較して濃縮度が低い。このあまり
濃縮されていない汚泥を汚泥投入シユートを介し
てベルトペレス式脱水機のベルトに載せた場合、
ベルト上で汚泥は均一な堆積高さにならない。そ
のためにベルト上では堆積汚泥の高さが不均一と
なり、布が蛇行し、運転に支障を起すものとな
る。

問題点の解決手段 濃縮用シーブドラムとベルトプレス式脱水機と
の間に汚泥投入シユートを配設し、かつこの投入
シユート中間部を、他の部分よりその流路を狭く
して、該シユート上を流下する汚泥を混合させて
均一な濃縮汚泥とし、かつこのシユート終端部に
配設される邪魔板により均一にしてベルト上に積
み付けるようになす。

実施例 以下本考案を図面に示す実施例にもとづいて説
明する。

図に於て１はシーブドラムで、このシーブドラ
ム内に下水処理場等より回収された高含水率の汚
泥に適量の凝集剤を添加した後、凝集混和槽へ投
入する。このシーブドラム１内にこの凝集混和槽
は配設され、しかもシーブドラムは横型にして回
動自在に支持される。そしてシーブドラム内に投
入された凝集汚泥は汚泥部分と遊離水と分離さ
せ、この凝集汚泥部分のみをシーブドラム１に隣
接された汚泥投入シユート２上に落下供給する。

この汚泥投入シユート２はシーブドラム１とベ
ルトプレス式脱水機３との間に所望の傾斜角即ち
シーブドラムより供給された汚泥が自然に該シユ
ート上を流下してベルトプレス式脱水機へ供給さ
れるようにして傾斜をつけて配設すると共にこの
シユート２の中間部の流路２ａをシユート始端側
２ｂ、終端側２ｃ流路よりも狭くする。この中間
部流路２ａを狭くする方法として第１図に示す如
くシユート側壁の両側より同じ割合でしぼつて狭
くするようにするか又はいずれか片方側をＶ字形
にして狭くすることができる。さらにはシユート
の流路面に流路を狭くするガイド板を設けること
も可能である。

またこの汚泥投入シユート２の終端部２ｃは水
平もしくは水平に近い状態としてベルトプレス式
脱水機３のベルト４上に接するかもしくは近接し
て配設され、このシユート終端部２ｃに於て流路
の上下面より邪魔板５を多数突設する。この邪魔
板５はシユート流路幅方向に設ける。実施例では
３列に設けたが必要に応じて複数箇所に設けるも
のとする。そしてこのシユート終端部２ｃの排出
口２ｄは流路上面より突設した邪魔板５の下部と
なるようにする。

このように汚泥投入シユートの中間部流路２ａ
を狭くすることにより、しかもシユート終端部に
邪魔板を突設することによりシーブドラムから濃
縮度の異なる汚泥が供給されたとしても流路の狭
小部にて混合され、均一な濃縮度としてベルトプ
レス側へ供給することができる。さらに排出口に
邪魔板があるのでベルト上に積み付けられる汚泥
高さは均一となる。

考案の効果 本考案による時は、シユートに狭小流路部を設
け更に下流に邪魔板を設けることにより汚泥をベ
ルト上に均一な高さに供給できるという効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の汚泥投入シユートを示す外観
図、第２図は断面図、第３図はシーブドラムの縦
断面図である。 １はシーブドラム、２は汚泥投入シユート、２
ａは狭小流路部、２ｂは始端部、２ｃは終端部、
２ｄは排出口、３はベルトプレス式脱水機、４は
ベルト、５は邪魔板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下水処理場等より回収した高含水の汚泥と適量
   の凝集剤を混合した汚泥をベルトプレスの布上
   に均一の高さで投入する汚泥投入シユートに於い
   て、該汚泥投入シユートの中間部で、汚泥の流路
   を狭くし、かつシユート後方水平部の流路上下面
   から邪魔板を突設した汚泥投入シユート。