JPH02168308A - クロック信号供給装置 - Google Patents

クロック信号供給装置

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JPH02168308A
JPH02168308A JP1235649A JP23564989A JPH02168308A JP H02168308 A JPH02168308 A JP H02168308A JP 1235649 A JP1235649 A JP 1235649A JP 23564989 A JP23564989 A JP 23564989A JP H02168308 A JPH02168308 A JP H02168308A
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昇 益田
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文一 藤田
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川島 誠一
Shuichi Ishii
修一 石井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子計算機等のクロック信号供給装置に係り、
特に高速に演算を処理する大型計算機のクロック供給系
に用いて好適なりロック信号供給装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の電子計算機のクロック信号供給装置の一例を第2
図に示す。第2図において、10はクロック信号発生部
、20はそのクロック信号の分配先の装置、30はその
間をつなぐケーブルである。
また、40は各分配先20の中に設けられた下位の分配
先、50はその下位の分配先の中に設けられた更に下位
の分配先であり、更にその中に末端の分配先がある。具
体的には、例えば20が筐体、40が配線基板(モジュ
ール)、50がLSIチップ、末端の分配先がフリップ
フロップである。
この装置は、高周波発振器11から取り出した原クロッ
ク信号を分周器12に通すことによって必要に応じた周
波数および相数のクロック信号に分周し、13,21.
41等の何段かのバッファ用LSIやケーブル30等を
介して末端の分配先に供給する。このとき、バッファ回
路やケーブル内の信号伝播時間にばらつきがあると、各
分配先におけるクロック信号の位相ばらつき(クロック
スキューとも言う)となって現われる。クロックスキュ
ーが大きいと計算機の高速化の障害となるため、何等か
の方法で位相調整してクロックスキューを低減する必要
がある。
従来の大型計算機のクロック信号の位相調整方法として
は、オシロスコープ等によって各分配先におけるクロッ
ク信号の波形をIN測し、人手によって例えば第2図の
遅延素子14を取替えながらその位相を規定値に合わせ
るのが一般的であった。
なお、制御信号によって遅延時間を変化させて遅延素子
の取替えを不要とする方法が特開昭61−39650号
に開示されている。
また、オシロスコープを使わないやり方として特開昭6
1−39619号に、クロック給電用の回路でリングオ
シレータを構成し、その発振周波数からクロック給電用
回路の信号遅延時間を検出してそれを規定値に合わせる
方法が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
クロック信号の位相調整をオシロスコープ等を使って行
なう場合には、調整に相当の手間がかかることになり、
調整箇所をあまり多くすることはできない。従って、限
られた数の中継点において位相調整した後は、そこから
末端の分配先までは無調整で送らざるを得ない。この無
調整で送る部分の信号伝播時間のばらつきがクロックス
キュー低減の限界となってしまう。また、クロック信号
の周波数が高くなると、ケーブルを通した時に生ずる反
射や振幅の減衰等が顕著になるため、周波数の高いクロ
ック信号の位相調整はもともと困難であった。たとえば
第2図において、大型計算機のクロック源10から各分
配先20までのケーブル30の長さは、筐体をあまり小
さくできないため約2〜4m程度は必要になる。一方、
クロック源の大きさをあまり大きくできないため、この
ケーブルの外径は約2〜3mm以下に制約される。
このようなケーブルで約100MHz程度以上のクロッ
ク信号を伝送しようとすると信号振幅の減衰が現われ、
特に数百MHzを超えると信号振幅は半分程度以下にま
で減衰する。これに伴ってクロック信号の位相調整は難
しくなる。
更に、故障等によりバッファ用のLSIチップを交換し
た場合には、その都度位相調整をやり直す必要がある。
特開昭61−39650号に開示された方法では、遅延
素子をいちいち取替える必要はなくなるが、クロック信
号が所望の位相になっているかどうかを観測することは
必要である。しかも、アナログの電圧によって遅延時間
を制御しているため。
この制御電圧がノイズによって変化するとそれがクロッ
クスキューとなって現われる。
一方、特開昭61−39619号に開示された方法の場
合には、各分配先から元の入力点へ帰還するための信号
経路の伝播時間を全て揃える必要が有り、結局多数の信
号経路の伝播時間を合わせなければクロックスキューは
減らないことになる。
本発明は、自動的にクロック信号の位相調整をしてクロ
ックスキューのないクロック信号供給装置に関わる0本
発明はクロック信号の位相調整時に種々のノイズの影響
により調整エラーが生じることのない改良されたクロッ
ク信号供給装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の装置では1位相基準となる参照信号を設け、ク
ロック信号供給源の装置からクロック信号供給先の装置
までの間はクロック信号の伝送ラインと参照信号の伝送
ラインを設ける。参照信号の伝送ラインはあらかじめス
キューのないように調整される。(例えば、参照信号の
周波数を位相調整のし易い低い周波数に設定し参照信号
の伝送ラインをすべてに対し、負荷条件や長さを一致さ
せて位相合わせをしておく、)クロック信号供給先の装
置では、クロック信号の位相を!14!!する可変遅延
回路と、この可変遅延回路の出力と参照倍信号との位相
を比較して比較結果を出力する位相比較回路とを設け、
位相比較回路の出力に応じて可変遅延回路の遅延量を制
御する6位相調整中に外部あるいは内部よりノイズによ
り妨害があると位相調整量にエラーが発生する恐れがあ
る。本発明の装置では、位相調整エラーを検出して正し
い位相調整を行うノイズフィルタを提供する。さらに、
位相調整はノイズの発生しやすい期間を避けて行われる
〔作用〕
本発明によれば、比較的位相調整のやり易い周波数の参
照信号のみ精密に位相調整しておけば他の相は自動的に
調整されることになる。よって、より末端に近い中継点
まで精密に位相調整し5クロックスキユーを低減するこ
とができる。更に、末端に近い中継点まで位相基準は1
本の信号経路箱 によって送られてくるため、11間のグロックスキュー
を低減することもできる。そして位相比較回路の出力の
エラーを検出することによりクロック信号を正しい位相
に制御できる。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。第1図は本発明の一実
施例を示す全体構成図である。10はクロック信号発生
部、20はそのクロック信号の分配先(例えば筐体)、
30はその間をつなぐ信号経路(例えばケーブル)であ
る、また40は分配先20の中に設けられた下位の分配
先(例えば配線基板)、50は更にその中に設けられた
更に下位の分配先(例えばLSIチップ)であり、更に
その中に末端の分配先(例えばフリップフロップ)があ
る、また、13,21.41はファンアウトを増やすた
めのバッファ回路であり、例えばそれぞれがLSIチッ
プである。そしてこの装置は、端末の分配先においてス
キューの小さいクロック信号を供給することを目的とし
ている。
次に、この装置全体の動作について簡単に説明する。発
振器11で発生した高周波信号は2つに分けられ、一方
はそのままの周波数で分配先50まで送られる。以下、
この信号を原クロック信号と称する。もう一方は1分周
器15によって人手による位相調整が容易な周波数にま
で分周され。
位相基準として精密に調整されて分配先50まで送られ
る。以下、この信号を参照信号と称する。
例えばクロック信号が700MHzの場合参照信号の周
波数は100〜200 M Hzあるいはそれ以下が好
ましい。各分配先50の中では、可変遅延回路51によ
って原クロック信号の位相を補正して分周器12に加え
る。分周WI112ではさらに端末の分配先で必要とす
る周波数および位相のクロック信号を作り出す。そして
分周器12から作り出された各相のクロック信号は、伝
播時間の等しい経路を通って多数の末端の分配先(フリ
ップフロップ)に供給されると共に、フィードバック信
号として位相比較回路52にも供給される。位相比較回
路52はフィードバック信号と参照信号を比較し、可変
遅延回路51の遅延時間を調整してフィードバック信号
と参照信号の位相を一致させるように動作する0次に、
可変遅延回路5Lや位相比較回路52等の構成について
詳しく述べる。
位相比較回路52の一実施例を第3図(a)に。
その動作波形の一例を第3図(b)に示す。第3図(a
)において、301,302,305゜308はOR/
NOR回路、303は差動回路。
304はD型フリップフロップである。306゜307
はは遅延時間固定の遅延回路であり、OR/NOR回路
を何段か接続しても構成できるし。
配線基板上を走らせた適当な長さの信号配線によっても
実現できる。350と351は、一方がフィードバック
信号を入力する端子、他方が参照信号を入力する端子で
あり、この2つの信号の位相が比較される。今、第3図
(b)に示すように350の端子に入力されるフィード
バック信号の位相の方が351の端子に入力される参照
信号の位相より僅かに早かったとする。すると、350
゜351の端子に入力される信号の両方がハイレベルの
間は352,353の端子の電圧も両方共ハイレベルで
あるが、350の端子に入力される信号の立ち下がりの
方が351の端子に入力される信号の立ち下がりより少
し先に始まるため、352の端子の電圧の方が353の
端子の電圧より少し先に立ち下がり始める。ここで、3
01,302の回路はNOR側の出力を交差接続されて
いるため、少し遅れて立ち下がり始めた方(すなわち3
53の端子の電圧)は途中から再びハイレベルに戻る。
その結果、350,351の端子に入力される信号の立
ち下がりエツジからある一定時間の後には352の端子
の電圧はローレベル、353の端子の電圧はハイレベル
となって確定し、差動回路303の出力の端子354の
電圧はローレベルとなる。また、350,351の端子
に入力される信号の早遅関係が逆の場合には354の端
子の電圧はハイレベルとなる。従って、350゜351
の端子に入力される信号の立ち下がりエツジからある一
定時間の後に354の端子のレベルを304のラッチに
取り込めば350,351の端子に入力された信号の早
遅関係に対応して出力端子359のレベルが決まる。そ
の後は350゜351の端子に入力された信号の遅延関
係が反転するまで359の端子のレベルは変化しない。
なお、354の端子のレベルを304のラッチに取り込
むタイミングは第3図(b)に示すように305.30
6.307,308の各回路の信号伝播時間によって任
意に設定できる。
次に可変遅延回路51の一実施例を第4図に示す。第4
図において、450は信号経路30を通過して来た未調
整クロック信号を入力する端子、456は未調整クロッ
ク信号を任意の時間だけ遅延した調整済クロック信号を
出力する端子である。
359はその遅延時間を制御するための信号を入力する
端子であり、位相比較回路52の判定結果(フィードバ
ック信号)を直接もしくは後述するノイズフィルタを介
して入力する。また、460は遅延制御回路500の制
御信号を変化させるためのクロック信号を入力する端子
であり、参照信号かもしくはそれより周期の長い比較的
ゆっくりした例えば4KHzのクロック信号を供給すジ
≧の低周波クロック信号の発生源は後で述べるサービス
プロセッサより供給されるか、あるいは参照信号を分周
したものを用いる。461〜464はそれぞれセレクタ
401〜404の出力を切り換える制御信号端子である
。すなわち、セレクタ401を通して453の端子に出
力される信号は、例えば461の端子がローレベルの時
には451の端子に入力さ九た信号であり、461の端
子がハイレベルのときには452の端子に入力された信
号である。セレクタ401の入力端子451および45
2に入力される信号は、450の端子に入力される原ク
ロック信号を差動回路1段分の信号伝播時間だけ遅延し
た信号と、それより負荷容量410による信号伝播時間
の増加分だけ更に遅延した信号であるため、461の端
子の制御信号を切り換えることによって450の端子か
ら453の端子までの信号遅延時間をその増加分だけ変
化させることができる。同様に462の端子の制御信号
を切り換えることによって453の端子から454の端
子までの信号遅延時間を変化させることができるが、負
荷容量411が負荷容量410より大きくなるように設
計しておけば、462の端子の制御信号の切り換えによ
る遅延時間の変化を461の端子の制御信号の切り換え
による変化より大きくすることができる。このようにす
れば、ディジタルの制御信号によって未調整クロック信
号の遅延時間を変化させ得る可変遅延回路51を実現す
ることができる。可変遅延回路51の総遅延量の中央値
は参照信号と中央値で遅延されたクロック信号とが位相
が一致するような値に選択される。すなわち、中央値よ
り少い遅延量ではクロック信号の位相が早く、中央値よ
り多い遅延量ではクロック信号の位相が遅れる(参照信
号に比べて)、なお、負荷容量をあまり大きくすると信
号波形が鈍るため、遅延時間の変化を大きくしたいとき
には、負荷容量を大きくするよりもセレクタ403や4
04の入力のように回路段数の違いによって遅延時間差
を作るのが望ましい、また、非常に大きな遅延時間差が
必要な時には、遅延させる側の信号を配線基板上やケー
ブル内に通すことにより遅延時間差をケーブルの遅延量
で稼ぐこともできる。このようにすれば、制御信号のビ
ット数さえ制限しなければ、任意の最小分解能と任意の
最大可変幅を持った可変遅延回路51を実現することが
できる。
例えば、第4図の容量素子410による負荷遅延が30
ps、容量素子411による負荷遅延が50ps、ゲー
ト1段によるゲートデイレイがLoopsになるように
設計しておけば、最小分解能30psで最大可変幅38
0ps (==30+50+100xl+1OOX2)
 とする、逆に。
最小分解能α、最大可変幅Aの可変遅延回路を実現した
いときは、各段毎の可変幅をal# aztaa+・・
・・・・g anとしたときにa、(α a2−a、(α a、−(a2+a工)くα a 4−(a a + 82 + a z ) <αa
 n  (a n−□+・・・・・・+a、+ a、+
 a、) <αan+an−□+・・・・・・+a、+
a2+a、〉Aを満足するように容量素子やゲート段数
を設計すればよい。
遅延制御回路500は、例えば第5図に一実施例を示す
ようなUP/DOWNカウンタによって実現できる。第
5図において、501〜504はマスタスレイプ型のブ
リップフロップ、359は位相比較回路52の判定結果
を入力する端子、460は比較的ゆっくりしたクロック
信号を入力する端子である。この460の端子に加える
クロック信号の周波数については、第7図の説明の部分
に詳しく述べる。461〜464は可変遅延回路のセレ
クタを切り替えるための制御信号を出力する端子である
。461〜464の端子のレベルが表わす2進数の数値
は、359の端子がハイレベルの時は460の端子に入
力されるクロック信号の1パルスにつき1カウントずつ
増加し、359の端子がローレベルの時は1カウントず
つ減少するように変化する。従って、フィードバック信
号の位相の方が参照信号の位相より早い場合には359
をハイレベルとして可変遅延回路51の遅延時間が増加
するように、逆にフィードバック信号の位相の方が遅い
場合には遅延時間が減少するように制御し、よってフィ
ードバック信号の位相を参照信号の位相に合ねせること
ができる。
なお、550の端子に入力する信号は位相調整が終了し
た後に制御を停止して461〜464の端子のレベルを
固定するためのものである。クロック信号の供給を開始
する前は殆どの回路が交流的な動作をしないため、電子
計算機の内部で発生するノイズはせいぜい電源のリップ
ル程度であるが、クロック信号の供給を開始すると多数
の回路が一斉に動きだして大きなノイズが発生する。従
って、最初は末端の分配先にはクロック信号を供給せず
にフィードバック信号のみを出力した状態で位相調整機
構を働かせ1位相調整が完了した後に550の端子をハ
イレベルにして461〜464の制御信号の変化を停止
し、その後にクロック信号の供給を開始する。すると、
大きなノイズの影響を受けずに位相調整を行うことがで
き、よってクロックスキューを低減することができる。
なお、位相調整の完了の検出方法は、例えばタイマー回
路等によって遅延制御回路の出力の表す数値が最小値か
ら最大値まで変化するのに充分な時間だけ待ちことによ
り実現できる。タイマー回路は後で説明するサービスプ
ロセッサがその機能を受は持つ。
第6図は遅延制御回路500の他の実施例を示す構成図
である。第5図の回路が普通のUP/DOWNカウンタ
であるのに対して、第6図の回路は460の端子に入力
されるクロック信号の1パルスに付き461〜464の
うちのいずれか1ビット(具体的には、359の端子に
入力された指令に対応して変化可能なビットのうち最も
左にあるもの)しか変化しない、この回路は1位相調整
開始直後の位相ズレの大きい間は遅延時間の変化を大き
くして位相調整完了までに要する時間を短くしたもので
ある。制御信号のビット数をNとすると、位相調整完了
までに要する時間は、第5図の回路の場合460の端子
に入力されるクロック信号の周期の2N倍になるのに対
して第6図の回路ではN倍ですむ、従って、Nが大きく
なった場合には、その差が特に顕著となる。ただし、第
6図の回路は、第5図の回路に比べて遅延時間の切り替
え幅の小さいビットの制御には不向きである。従って、
可変遅延回路のビット数が多いときには、下の方のビッ
トは第5図の遅延制御回路で制御し、上の方のビットは
第6図の遅延制御回路で制御するのが望ましい。なお、
第5図、第6図共に、制御信号のビット数を増減したい
時は図の破線で囲んだ部分の数を増減する。また、第5
図の回路で下の方のビットを制御し第6図の回路で上の
方のビットを制御する場合には、それぞれの図の中の破
線の部分のいずれかで切断して、第5図の中のそれより
左の部分と第6図の中のそれより右の部分とを接続する
第7図は、位相比較回路52と遅延制御回路500との
間に接続するノイズフィルタ700の一実施例を示した
ものである。第7図において、701および702の部
分はそれぞれカウンタ回路を構成する。359は位相比
較回路52の出力359を接続する端子、551および
552は第5図または第6図の551および552に接
続する端子である。460は第5図や第6図と同様に参
照信号かもしくはそれより周期の長い比較的ゆっくりし
たクロック信号を供給する端子である。
このクロック信号の供給方法としては、参照信号を流用
して使ってもよいし、サービスプロセッサから供給して
もよい、また、新たな発振器を設カウンタのみカウント
が進み701のカウンタの出力は変化しない。逆に、3
59の端子がローレベルの時には、701のカウンタの
みカウントが進み702のカウンタの出力は変化しない
、そして、701および702のカウンタのカウント数
が小さい間は753および755の端子はローレベル、
754および756の端子はハイレベルであり、551
および552の端子はハイレベルである。しかし、70
1または702のカウンタがある一定のカウント数(第
7図の回路では6)に達した時には753または755
の端子がハイレベル、最大カウント数(第7図の回路で
は7)に達した時には754または756の端子がロー
レベルとなる。従って、551および552の端子は、
両方のカウンタが最大値に達しない間はハイレベルであ
るが、いずれか一方のカウンタが最大カウント数に達し
た時に同時に他方のカウンタが上記ある一定のカウント
数に達していない場合に限り、一方の端子がローレベル
となる。そして、いずれか一方のカウンタが最大カウン
ト数に達した時には、551また552の端子がローレ
ベルになったか否かにかかわらず757の端子がハイレ
ベルとなり、460の端子に入力される次のクロックパ
ルスによって両方のカウンタがリセットされ551,5
52の端子はハイレベルとなる。
第5図、第6図の遅延制御回路500の出力端子461
〜464のレベルは、551および552が共にハイレ
ベルのときには変化しないが、551がローレベルにな
った時には461〜464の端子のレベルが表す数値が
減少するように、552がローレベルになった時には増
加するように変化する。従って、第7図のノイズフィル
タ700を使えば、何らかのノイズ等が原因で位相比較
回路52の判定結果が突発的に狂っても直ちに誤った制
御信号が出ることはなく、何回かの判定結果が出るのを
待って多い方の判定結果に従った制御がかかることにな
る。また、早い側と遅い側の判定回数の差が小さい時に
は1位相が合っているものとみなされて遅延制御回路の
出力は変化しない。
例えば、時間T毎に判定を行い(すなわち、460の端
子に加える比較的ゆっくりしたクロック信号の周期をT
とし)、n回の判定結果が出るのを待って制御がかかる
よう構成しくすなわち。
701.702のカウンタの最大カウント数をnとし)
、判定回数の差がm回以下であれば遅延制御回路の出力
が変化しないように(すなわち、カウント数がn−mに
なると753または755の端子がハイレベルになるよ
うに)構成したとする。
すると、制御がかかるためにはm以上の判定回数の差が
必要であり1位相が合っているときに周期がmXT以下
のノイズが入っても誤った制御はかからない。従って、
周期がT以上でm X T以上のノイズの影響を低減で
きる。また、1回だけの判定ではノイズによって誤判定
が起き得る位相差に対して、その−程度の位相差しかな
くても、n回の判定を繰り返せばm回以上の差がつくた
め正しく制御される。従って、ノイズフィルタをこのよ
うに設計すれば、周期がT以上でm X T以上のノイ
ズの影響を、−程度に低減できる。
なお、ノイズの影響を除去するためにはそのノイズの周
期に対応する時間以上待って制御をかけるように必要が
あるため、ノイズの周期が非常に長い時には、460の
端子に入力するクロック信号の周期を遅くするか、70
1,702のカウンタのビット数を増やすことになる。
第8図は本発明のクロック信号の供給装置の別の実施例
の構成を示す、第1図の実施例では、クロック信号と参
照信号は信号ライン30.31を介してバッファ回路2
1に与えられ、そこで各モジュール40に分配される。
これに対し、第8図の実施例ではバッファ21を設けず
信号う、イン30.31から直接各モジュール40にク
ロック信号と参照信号とを供給するものである。この実
施例では第1図の場合よりケーブル30.31の本数は
増えるが、バッファ回路21の遅延時間バラツキによる
スキューが無い分だけ第1図の場合より位相精度が上が
る。なお、第8図におけるクロック源10、下位の分配
先40は、第1図におけるそれらと同じである。また第
10図、または第11図の実施fi忌4於ても第8図の
ような信号分配方法が適用できる。
更に、第8図における制御用のミニコンは、サービスプ
ロセッサとも呼ばれるもので、電源投入後等に配線基板
40に搭載される本体部分のラッチやメモリをリセット
したり初期値を書き込んだり等の制御を行なうためのも
のであるが、本発明の装置による位相調整が終了した時
点で第5図または第6図の遅延制御回路の出力を固定し
たり。
後で述べる第9図の分周器を自己ループに切り替えたり
するための信号を供給するために、このミニコンを使用
することもできる。ここで、位相調整が終了したか否か
は、位相調整を開始してから経過した時間によって知る
ことができる。すなわち、第7図のノイズフィルタが5
51または552の端子に制御信号を出力する周期は、
460の端子に人力される低周波のクロック信号の周期
(例えば100μs)に、ノイズフィルタが内蔵するカ
ウンタが一周するまでのカウント数(第7図の場合は8
)を掛は算した時間である。そして、第5図の遅延制御
回路は、そのビット数をNとしたとき(第5図の例では
4)少なくとも2N回(第5図の例では16回)以上の
制御信号を受ければ最終的な状態に行き着いて位相調整
が終了する。上の例では100μ5X8X16句13m
5程度である。また、第4図の可変遅延回路や第5図の
遅延制御回路には4ビット構成のものを示したが、実用
的には6〜12ビット程度が最適である。その場合でも
位相調整を開始してから数秒待てば終了することになる
また、第5図や第6図の遅延制御回路の出力を固定する
ためには、550の端子をハイレベルにすればよい。す
ると、501,502,503゜504にラッチ回路の
出力461,462,463.464に現われている信
号と同じレベルがそれぞれの入力に常に加わることにな
り、各出力のレベルは固定される。
なお言うまでもなく、第8図のサービスプロセッサは第
1図の実施例に於ても同様に使用できる。
第9図(a)は、第1図に示す分周器12の一実施例を
示した回路図である。ただし、この実施例では、末端の
分配先で必要とするクロック信号は、第9図(b)の8
52〜855に示すような4分の1周期ずつシフトさせ
た4相クロックとする(第9図(b)では正極側の位相
のみ示しである)。この時、未調整クロック信号に必要
な周期は、4相クロックのシフト量に等しい時間、すな
わち、4相クロックの周期の4分の1となる。この未調
整クロック信号を、可変遅延回路51に入力し、その出
力を第9図(a)の456の端子に入力する。するとそ
の信号は、801〜812のマスタスレイプ型フリップ
フロップに同じ位相で加えられる。また、851は分局
開始の同期を取るための信号を入力する端子であり、位
相比較に使う参照信号と同じ信号を接続する。ただし、
位相比較回fi52の入力負荷が参照信号側とフィール
ドバック信号側とでなるべく対称になるように必要に応
じてダミーの負荷等を付加する。また。
第9図(a)の実施例では、参照信号の周期は未調整ク
ロック信号の周期の8倍(従って末端の分配先で必要と
するクロック信号の周期の2倍)と仮定しているが、8
倍以外の時には、801〜803のフリップフロップが
構成するシフトレジスタの段数を変えて851の端子に
加えた信号と856の端子から出力される信号が下記の
位相関係を満足するように設定する。851の端子に加
えた信号は、801,802,803,812のフリッ
プフロップが構成するシフトレジスタを介して856の
端子に位相比較回路52へのフィードバック信号として
出力されるが、その時の位相は第9図(b)に示すよう
に851の端子に加えた信号を一周期より少し短い時間
だけ遅らせた位相、従って、851の端子に加えた信号
を少し早めた位相となる。そして、856の端子からバ
ッファ回路等を経て、フィードバック信号として位相比
較回路52に入力され、参照信号(すなわち。
851の端子に加えられる信号と同じ信号)の位相と比
較され、その2つの信号の位相が一致するように可変遅
延回路51が制御される。一方、801と803のフリ
ップフロップの出力は、NOR回路や804〜807の
フリップフロップ等を介して808〜811のフリップ
フロップに加えられ、852〜855の端子には第9図
(b)に示すような所望の位相関係のクロック信号が出
力される。ここで、808〜811のフリップフロップ
は812のフリップフロップと同じクロックで動作し、
812のフリップフロップから出力される信号の位相の
バッファ回路の遅延時間を加えると参照信号の位相と一
致することが保証されているため、そのバッファ回路と
遅延時間の等価なバッファ回路を介して852〜855
の端子と末端の分配先との間を接続すれば、末端の分配
先における位相が保証される。なお、1つのLSIチッ
プ内における回路同志の遅延時間のバラツキは、別々の
LSIチップの中にある回路同志の遅延時間のバラツキ
に比べて格段に小さいため、808〜812のフリップ
フロップや上記のバッファ回路を同一のLSIチップ内
に納めれば末端の分配先におけるクロックスキューをよ
り低減することができる。なお、第9図(a)において
、804.805のフリップフロップは無くても動作す
るが、その場合には801,803のフリップフロップ
から806,807のフリップフロップまでの間はゲー
ト2段分の遅延時間がかかるため、最高動作周波数が低
くなる。従って、高速に動作させたい場合には804,
805のフリップフロップを設けてフリップフロップか
らフリップフロップまでの間を全てグー1−1段分以下
の遅延時間でつなぐのが望ましい。
また、本発明の効果を有効に引き出すためには、参照信
号の位相だけはできる限り精密に調整された位相で送ら
なければならない。そのためには。
第1O図に示すように位相比較回路52の部分だけは1
つのLSIチップ41の中に多数持たせたり、第11図
に示すように位相調整機構の部分と末端の分配先に含む
論理回路の部分とを別々のLSIチップに切り分けたり
して、参照信号のラインの本数を減らした方が有利な場
合もある。第10図および第11図は、第桑図の実施例
中の下位の分配先40の部分について、それぞれ他の実
施例を示したものである。
第1図の実施例では参照信号も未調整クロック信号と同
様にバッファ用のLSIチップ41を介して更に下位の
分配先50に供給されるのに対し、第10図の実施例で
はバッファ用のLSIチップ41の中に分配先であるL
SIチップ50の数だけ位相比較回路を用意してこの中
で位相比較を行なうことになっている。バッファ用のL
SIチップ41から下位の分配先であるLSIチップ5
0までの信号経路は一度LSIチップの外の通るために
遅延時間が長くなりそのばらつきも大きくなるが、LS
Iチップ内部では遅延時間が短いためそのばらつきも小
さい、従って、第10図の実施例によれば参照信号のス
キューを小さくできる。
なお、第10図の構成にしても1分周器12の分周開始
の同期を取るための信号(第9図(a)の851の端子
に加える信号)は供給する必要がある。
第11図の実施例は、第10図の実施例を簡略化したも
のであり、可変遅延回路51や分周器12もバッファ用
のLSIチップ41の中に持たせたものである。この実
施例では、各々の分配先50を構成する各LSIチップ
の遅延時間ばらつきについて個々に調整することはでき
ないが、フィードバック信号としてモジュール40上を
走らせる信号線の本数や、可変遅延回路519位相比較
回路522分周器12等の物量を減らすことができる。
なお、第11図の実施例においてフィードバック用の信
号配線はバッファ用のLSIチップ41の中を走らせる
こともできるが、その時にはバッファ用のLSIチップ
から更に下位の分配先50の間を接続する信号経路とフ
ィードバック信号の経路の遅延時間を合せるのが難しく
なる。
また、第11図の実施例において、バッファ用のLSI
チップ41の出力ビン数が不足するような場合には、バ
ッファ用のLSIチップ41をモジュール40の上に2
個設けることになるが、その場合にも位相比較回路52
はいずれか一方のバッファ用LSIチップの中に2個持
たせることにより、参照信号ラインの本数を増やさなく
ても済む。
また、第1図のクロック信号発生部10から第1図、第
10図、または、第11図に示す下位の分配先40まで
の参照信号を伝送する信号経路中に、第1図の実施例で
はバッファ用のLSIチップ21が設けであるが、クロ
ック信号発生部10のファンアウト数とケーブル30の
搭載スペースに余裕があれば、クロック信号発生部10
か61個1個の下位の分配先40までの間をケーブル3
0で直接つないだ方がスキューを低減できるのは言うま
でもない。
ところで、第10図や第11図の実施例のようにフィー
ドバック信号がLSIの外部を走ると。
分周器12のフィードバックの出力(すなわち第9A図
の856の端子)から位相比較回路52の入力までの遅
延時間が大きくなる。すると、自動位相調整機構の動作
により第9図(b)に示す851以外の信吐はその分だ
け左にシフトし、801のフリップフロップ851の端
子に入力される信号を取り込むタイミングもその分だけ
早くなる。ここで、そのシフト量が456の端子に入力
される信号の周期と同程度になると、456の端子に入
力される信号の所望の山では851の端子に入力される
信号を取り込めなくなり、852〜855および856
の端子の出力は456の端子に入力される信号の1周期
分遅れることになる。
以後これを山跳びと称することにする。山跳びが発生す
ると、せっかく合いかけていた位相が456の端子に入
力される信号の1周期分ずれることになり1位相調整が
できなくな、る。これを防ぐためには1例えば第12図
に一例として示すようなシフタ回路を使用すればよい。
第12図の回路は第9図(a)の分周回路の前段に接続
するものであり、1151の端子には参照信号と同じ信
号を入力し、851の端子を第9図(a)の851の端
子に接続する。456の端子には、第9図(、)の45
6の端子と同じ信号を入力する。また、1152と11
53の端子に入力する信号は、第6図の遅延制御回路5
00を2ビット分増設してその出力の上位2ビットを接
続する。そうすると、1152および1153の端子が
共にハイレベルの時には、1151の端子に入力された
信号は1102.1103のD型フリップフロップと1
105.1106.1107のマスタスレイプ型フリッ
プフロップを経由して851の端子に出力され、従って
この場合には1151の端子に入力された信号を456
の端子に入力された信号の4周期分遅らせて更に反転し
た信号、すなわち1151の端子に入力されたのとほぼ
同じ信号が851の端子に出力され、第8図の回路は今
までと同じ動作をする。ところが、ここで前述の山跳び
が発生すると遅延制御回路の出力は可変遅延回路51の
遅延時間が小さくなるように変化し続け、可変遅延回路
51の遅延時間が最小になった後には1152の端子が
ローレベルになる。すると、1151の端子に入力され
る信号は1101のフリップフロップを経由して出力さ
れることになり、11o2のフリップフロップでは所望
の山で取り込めなかった信号を、半周期後の逆相クロッ
クで動作する1101のブリップフロップで取り込むこ
とになり、山跳びが解消する。なお、それでも取り込め
ない場合には1153の端子に入力される信号がローレ
ベルとなって、851の端子に出力される信号は456
の端子に入力される信号の1周期分だけ前にシフトし、
これによって山桃びを解消させるように働く。また、そ
れでも取り込めないことが起こり得る場合には、フリッ
プフロップの段数を切り替える部分を更にもう1段追加
した構成にすればよい。
第13図は、第9図の分周器に第12図のシフタ回路を
接続したり自己ループに切り替えたりするための制御回
路の1実施例である。自己ループとは分周器12のフィ
ードバック信号を分周器12の同期信号として使用する
構成である。自己ループに切り替えるための制御信号が
ローレベルの時にはセレクタは第12図のシフタ回路の
出力851を第9図の分周器12に接続し、ハイレベル
の時には857の端子に現われる信号を接続して第9図
の分周器が自己ループを構成するようになる。857の
端子に現われる信号は856の端子のプラス極に現われ
る信号と同じであるが、852〜856の端子につなが
る負荷を等しくするために、第13図に示したように8
56と857の端子は分離して別にラッチ回路を設ける
のが望ましい。
以上かられかるように、第8図における制御用のミニコ
ンは1位相調整を開始するときには第5図または第6図
の550の端子と第13図の自己ループ切り替え用の制
御信号をローレベルにし、所定の時間の後にこの2つの
信号をハイレベルにすればよい。従って、この制御用の
ミニコンの代わりにタイマーを使うことも可能である。
なお、電源投入直後に位相rA整を行う場合には、位相
調整にかかる時間よりも、LSI等の温度が安定するま
での時間の方が長い場合も有り得る。この場合には、長
い方の時間だけ待つのが望ましい。
なお、第12図のシフタ回路についても、第9図の分周
回路における804,805のフリップフロップと同様
に、1108.1109のOR回路と1110のOR回
路の間、および、1111゜1112(7)OR回路と
1113のOR回路の間にフリップフロップを追加すれ
ば、フリップフロップからフリップフロップまでの信号
伝播時間を短縮して高速化することができる。
なお、位相調整時には末端の分配先へのクロック信号の
供給を止め、調整終了後に遅延制御回路の出力を固定し
てから末端の分配先への供給を開始する場合には、末端
の分配先への供給を始めた後の方が山桃びが発生し易く
なる。これを避けるためには、遅延制御回路500の出
力を固定した後に、第9図(a)の851の端子へ入力
される信号を856の端子から出力される信号に切り替
えて自己ループを構成するようにしてから末端の分配先
への供給を開始すればよい。
また、第94図(a)の分周器は851の端子に入力さ
れる同期信号の立ち上がりエツジと立ち下がりエツジの
両方を使って動作するようになっているが、場合によっ
ては一方のエツジにだけ山跳びが発生して他方のエツジ
では正常に取り込まれることも起こり得る。この場合で
は、同期信号の片側のエツジだけを使ってもう一方のエ
ラ・ジを再生すればよい。そのための回路の一実施例を
第14図(、)に示す、この回路は、第12図のシフタ
回路と第9図(a)の分周回路の間に挿入する。125
1の入力端子には第12図の851の端子から出力され
る信号を接続し、1261の端子から出力される信号は
第9図(a)の851の端子に接続する。456の端子
には第9図(a)の分周回路や第12図のシフタ回路の
456の端子と同じ信号を接続する。この波形整形回路
の動作は、第14図(b)に示すように、1251の端
子に入力された信号を1201のフリップフロップで取
り込んで反転した信号1253と3段シフトした信号1
254の論理和の信号1255を作ることによって12
51の信号の立つ上がりエツジのみを使って立ち上がり
と立ち下がりの両方のエツジを発生し、更にその信号を
1段シフトして反転した信号1257と2段シフトシて
反転した信号1258の論理和の信号1259を作るこ
とによってパルス幅を元通りに戻している。すなわち、
1253の立ち上がりエツジは1254のハイレベルの
時点に有り、1254の立ち下がりエツジは1253の
ハイレベルの時点に有るため、その論理和の信号125
5の立ち下がりエツジと立ち上がりエツジは、それぞれ
1253の立ち下がりエツジと1254の立ち上がりエ
ツジによって決まる。一方、1253の立ち下がりエツ
ジと1254の立ち上がりエツジは共に1251の立ち
上がりエレンをシフトしたものである。従って、125
5の信号の立ち下がりと立ち上がりのエツジは、両方共
1251の信号の立ち上がりエツジをシフトしたものと
なる。従って、1251の信号の立ち上がりエツジさえ
山跳びが起こらないようにすれば、第14図(b)に示
すように1251の信号の立ち下がりエツジに山跳びが
起こっても1255の端子以降にはその影響は伝わらな
い。
第15図(a)は下位の分配先40(例えば配線基板)
内のLSIの配置の一例を示したものであり、電気的な
つながりは第11図に示したようになる。41は本発明
の位相調整機構を備えたクロック分配用のLSIチップ
、50は本体部分の論理を構成するための論理LSIチ
ップである。
第15図(a)はクロック分配用のLSIチップが1個
の場合であり、ケーブル30を介して供給されるクロッ
ク信号や参照信号はクロック分配用LSIチップ41の
近くに設けたコネクタで受ける。そして、クロック分配
用LSIチップ41ではこの2つの信号から第9図(b
)に示したような各種クロック信号を生成し、配線基板
40内の一般LSIチップ50に供給する。ところで、
配線基板40内に搭載する論理の種類によっては、非常
に多数のクロック信号を必要とする場合もある。そして
、1個だけのクロック分配用LSIチップ41では出力
ピンの数が足りなくなることも考えられる。そのような
場合には、その配線基板については第15図(b)に示
したようにクロック分配用LSIチップ42を追加して
合計2個を1枚の配線基板に搭載することが必要になる
が、この時問題になるのが追加したクロック分配用り受
けた信号を両方のLSIチップ41.42に供給しよう
とすると、負荷条件が変わるため第15図(a)の場合
と第15図(b)の場合とで参照信号の位相が一致しな
くなる。また、チップ41用とチップ42用に別々にケ
ーブル30を設けるようにすると、ケーブルの本数が増
える上、コネクタからLSIチップ41.42までの配
線等を第15図(a)の場合も含めて全て同じ負荷条件
にしなければならず、設計上の大きな制約になる。
この問題は、第16図に示したように片側のクロック分
配用LSI41の中に位相比較回路52を2セット設け
ることにより解決できる。そして、もう一方のクロック
分配用LSIチップ42の中で必要な信号は、全て41
側で中継してg(給する。
出力の位相と参照信号の位相の比較はLSIチップ41
の中で行い、その判定結果をLSIチップ42に供給す
る。このようにすれば、LSIチップ42のために新た
なケーブルを設ける必要は無くなり、コネクタからチッ
プ41までの配線は第15図(a)の場合も第15図(
b)の場合も共通の設計にできる。なおその場合、第1
5図(a)のときに使う第11図内のクロック分配用L
SIチップ41と第15図(b)のときに使う第16図
内のクロック分配用LSIチップ41の負荷条件を揃え
るためには、第11図内のクロック分配用LSIチップ
41にも位相比較回路52を2セット設けた上で一方の
みを使うようにすればよい。
第17図はクロック信号に加えて参照信号の位相も精密
に合わせるための他の実施例を示したものである。第1
図と同じく10はクロック発生部、2oは上位の分配先
、30はその間をつなぐ信号経路、15は参照信号の周
波数を作り出すための分周器である。また、40は第1
図、第10図、または、第11図に示す下位の分配先4
0と同じものであるが、参照信号を受ける側の端子につ
いては意識的に反射を起こさせるために整合終端はしな
い。なお、この実施例では、参照信号についてはクロッ
ク発生部10から下位の分配先40までの間をバッファ
回路21を介さずに直接つないだ例を示している。また
、この実施例における位相基準は、分周器15の出力を
固定遅延1305によって所定の時間だけ遅延させた1
353の端子における信号である。第17図の実施例の
特徴は、クロック発生部10から分配先40へ送出され
る信号(以下、透過波と称する)が、出力点1254を
通過する時刻と、その信号が分配先40に到達して反射
し戻ってきた信号(以下、反射波と称する)が元の出力
点1354を通過する時刻を、検出できるようになって
いることにある。
そして、この2つの時刻の平均となる時刻が分配先40
へ到達した時刻である。従って、その時刻が位相基準で
ある1353の端子の信号の到達時刻と一致するように
可変遅延回路1301を制御し、よって全ての分配先4
0において参照信号の位相を揃えるようになっている。
以下、第17図の実施例の主要部を、第18図を用いて
説明する。
第18図(a)は透過波および反射波の抽出手段の一実
施例についてその構成図を示したものである。1302
は出力バッファ回路、1303は透過波を抽出する回路
、1304は反射波を抽出する回路である。出力バッフ
ァ回路1302内の。
抵抗1401.1402は差動回路の出力インピーダン
スを信号経路30の特性インピーダンスと一致させるた
めのものである。また、透過波を抽出する回路1303
、反射波を抽出する回路1304は、レベルシフト回路
1403.1404と差動回路1405.1406によ
り構成される。ここで、第18図(b)に示すように時
刻しいにおいて1451の端子のP極側に立ち下がり、
N極側に立ち上がりの信号が入ったとする。
すると、信号経路30の特性インピーダンスと抵抗14
01.1402が構成する分圧回路により、1451の
端子に現われたレベル変化の半分の振幅のレベル変化が
、1354の端子に現われる。
そして、その信号が信号経路30に伝わって分配先40
の中にある端子1456に到達し、ここで反射して再び
信号経路30を伝わって1354の端子に戻り、抵抗1
401,1402によって終端されるにの時刻をt2と
する。時刻t2以後における1354の端子のレベルは
、第18図(b)に示すように1451の端子のレベル
と同じになる。ここで、1354の端子のP極側の信号
を、レベルシフト回路1403によってフルス・イング
の振幅の半分だけシフトすると、1452の端子におけ
る信号は、時刻計□において1354の端子のN tM
側の信号と交差する6従って、この2つの信号を差動回
路1405に入力すると、時刻t工において1454の
端子に信号が現われる。
なお、厳密には1454の端子に信号が現われるのは差
動回路1450等による遅延時間分だけ時刻し、より後
になるが、この分の補正方法については後述する。また
、これと同様に、差動回路1406の出力端子1455
には、時刻t2において信号が現われる。
再び第17図に戻って、抽出された透過波および反射波
を使って位相補正する方法について述べる。但し、位相
基準となる1353の端子における信号の到達時刻をt
oとする。その位相基準の信号を可変遅延回路1307
によって遅延した信号と反射波の時刻を位相比較回路1
309によって比較し、これが一致するように可変遅延
回路1307を制御する。すると可変遅延回路1307
の遅延時間は(ta  ta)に収束する。可変遅延回
路1306は、遅延時間が可変遅延回路1307と同じ
になるように、可変遅延回路1307と同じ構成にして
共通の制御信号を用いるようにしておく。そして、位相
比較回路1308は、透過波を可変遅延回路1306に
よって遅延した信号と位相基準の信号とを比較し、これ
が一致するように可変遅延回路1301を制御する。透
過波の時刻はt工であり、可変遅延回路1306の遅延
時間は可変遅延回路1307の遅延時間(t、  to
)に等しく、位相基準の時刻はtゆであるから、 t、+  (t−z   j、)= t。
すなわち、to” (jt+ja)÷2が成立し、よっ
て透過波と反射波の平均の時刻、すなわち、分配先40
に参照信号が到達した時刻が、位相基準の時刻と一致す
る。よって、全ての分配先40において参照信号が到達
する時刻を一致させることができる0本実施例によれば
、修理等のためにLSIチップやケーブルを取替えても
その都度自動的に位相補正できる。
なお、前述のように透過波抽出回路13o3や反射波抽
出回路1304には概ね差動回路1段分の遅延時間があ
るが、これを補正するためには位相基準の信号の方にも
遅延時間が等価なダミーの差動回路を挿入すればよい。
そのダミーの差動回路と透過波抽出回路や反射波抽出回
路を同一のLSIチップ内に構成すれば各差動回路の遅
延時間差をより小さくすることができる。また、可変遅
延回路1306と1307、位相比較回路1308と1
309.および、レベルシフト回路1403と1404
は、その入力部分と出力部分にセレクタ回路を付けて時
分割で使うことにより、いずれか一方のみを用意するだ
けで済む。特に。
1306と1307の可変遅延回路は遅延時間が長くな
るため2つの回路の特性を合おせるのは難しいが、1つ
の回路を時分割で使えば必然的に同じ特性になるのは明
白である。また、第18図(a)において、レベルシフ
ト回路1403および1404のレベルシフト量が信号
振幅の丁度2分の1からずれると、差動回路1405や
1406の入力信号が交差する時刻がtLおよびt2か
らずれるが、レベルシフト回路1403と1404のレ
ベルシフト量が等しければ、それぞれのズレは反対方向
で絶対値は等しいという関係になる。従って、レベルシ
フト回路1403と1404のレベルシフト量が互いに
等しければ、絶対値が多少ずれても、し、とt2の平均
値は常に分配先40に参照信号が到達した時刻となる。
レベルシフト回路1403と1404と同一のLSIチ
ップ内に構成すれば、その相互バラツキを小さくするこ
とができる。
ところで、LSIチップの信号遅延時間は温度によって
変化するため、位相調整終了後に可変遅延回路の制御信
号を固定してしまうと、その後の温度変化については位
相補正機構が働かないことになる。ところが1発熱量の
大きいLSIチップが高密度に実装された電子計算機等
の中でLSIチップの温度を常に一定に保つことは難し
く、温度センサーによって冷却装置の運転を断続しなが
らある温度を中心にプラスマイナス何度かの範囲を変動
させることになる。従って、温度変動低減の限界がクロ
ックスキュー低減の限界を決めることになる。これを避
けるためには、温度が上がれば回路電流を増加して負荷
駆動能力を上げ遅延時間を一定に保つような構成も考え
られるが、@度が上がると更に発熱が増えるような構成
になるため熱暴走を起こす危険がある。従って、熱暴走
を起こさないようにしながら、温度変動による遅延時間
の変化を低減することが必要となる。そのためには、温
度によって制御される可変遅延回路を設ければよい、第
19図にその一実施例を示す。
この回路は原クロック信号の経路中(例えば、原クロッ
ク信号の端子と第4図の可変遅延回路の入力端子450
の間)に挿入して使用する。この回路は第4図の可変遅
延回路51と似ているが、制御信号1561の端子とセ
レクタ回路の間にフリップフロップ1501を設けた点
と、どのビットの遅延時間の切り替え幅も、第4図の回
路の中で切詠替え幅の最も小さいビットと同じにした点
が異なる。この回路の制御信号1561〜1563は、
末端の分配先へのクロック信号の供給が開始され運用状
態に入ってからでも温度変化があれば切り替わり得るた
め、制御信号の変化によるバザードが発生しないように
する必要がある。フリップフロップ1501はそのため
のものであり、1552の端子のレベルが変わった直後
、すなわち、1551と1552の端子の信号が互いに
一致しているときにセレクタを切り替えるようになって
いる。
第20図は温度検出回路160の一実施例について、そ
の構成を示したものである。第20図において、165
0と1651は電源、1561〜の 1563は第19図林可変遅延回路に加える制御信号の
端子、464は第5図または第6図の遅延制御回路から
加えられる制御信号の端子である。
第20図の回路において、温度を検出する部分はダイオ
ード1601と抵抗1602よりなる部分であり、温度
が高くなるとダイオード1601による電圧降下が小さ
くなって1652の端子の電圧は上がる。そしてその電
圧が、差動回路1603によるバッファを介して差動回
路1604〜1606の正極側の入力に加わる。−方、
差動口、11604〜1606の負極側の入力には、電
源電圧を抵抗によって少しずつ違う電圧に分圧した端子
1654〜1656の電圧を加える。すると、温度が低
いときには1561゜1661.1563の各端子は全
てハイレベルであり第19図の可変遅延回路の遅延時間
は最大であるが、温度が高くなるにつれて1563゜1
661.156−1の順にローレベルになっていく。従
って、温度変化によるLSIチップの遅延時間の増大と
可変遅延回路の遅延時間の減少を相殺させることができ
る。なお、AND回路1607を設けたのは、第19図
の可変遅延回路の温度変化に対する遅延時間変化の感度
を、第4図の可変遅延回路の状態によって変えるためで
ある。すなわち、第4図の可変遅延回路の遅延時間が大
きいときは、温度変化による遅延時間変化の割合が大き
くなるため、高い感度で第5図の可変遅延回路を制御す
る必要がある。従って、この場合には3ビット全部を使
って制御する。ところが、第4図の可変遅延回路の遅延
時間が短いときには温度変化による遅延時間変化の割合
も小さくなり、この温度に3ビット全部を使って制御す
るとオーバーコントロールになる。そこで、この場合に
は1562の端子は温度によらずにローレベルにして他
の2ビットで制御するようになっている。なお、第20
図の実施例では第4図の可変遅延回路の遅延時間を46
4の端子のレベルのみによって代表された例を示したが
、第4図の可変遅延回路の制御信号の複数ビットを使用
し、また、1654〜1656の端子のタップの数を多
くしてより多くのa類の電圧と比較するように構成すれ
ば温度変化の影響を更に低減できることは言うまでもな
い。
第21図は、本発明の更に他の実施例を示す構成図であ
る。第1図等と同様に、10はクロック発生部、20は
上位の分配先、30はその間をつなぐ信号経路、40は
下位の分配先、50は更に下位の分配先である。そして
この実施例では、分周器12は第2図の従来例と同様に
クロック発生部10側に設け、クロック信号の各相毎に
分配先へ送出する。そして、この実施例における参照信
号は、上記の各相のクロック信号を分周したものをセレ
クタ回路1701によって時分割で1つずつ選択しなが
ら送出する。そして、フリップフロップ1702により
発振器11の発振周波数のピッチで位相を合わせ直して
いる。分配先40の側にはクロック信号の各相毎に1組
ずつ可変遅延回路を設け、可変遅延回路を通ったクロッ
ク信号と時分割で送られてくる参照信号の位相を比較し
て、その時に送られている参照信号に対応する相の可変
遅延回路を制御する。この実施例によれば、発振器11
が発振する高周波の信号は、クロック発生部10の中の
分周器12およびフリップフロップ1702までしか伝
わらず、その先の部分を伝わる信号はその半分以下の周
波数となる。よってこの実施例によれば、システム全体
の中に1組しか存在しない分周器12およびフリップフ
ロップ1702にのみ高価な高速素子を使うことによっ
て、発振器11の発振周波数を上げることが可能になる
。また、第21図の実施例において、クロック信号の各
相より更に低い周波数のものを参照信号として、位相だ
けをクロック信号の各相に時分割で合わせながら送出し
、分配先40の中では可変遅延回路を通ったクロック信
号を分周したものと参照信号を比較しながら時分割で順
次合わせていくような方法も考えられる。このようにす
れば、参照信号の周波数は上げずに、かつ、高周波信号
の通る部分はクロック発生部の中のごく一部のみに納め
ることができる。また、第21図の実施例においても、
可変遅延回路や位相比較回路を更に下位の分配先50の
中に設けることも可能である。更に、第21図の実施例
においては、分配先40の中で可変幅の大きい可変遅延
回路で粗調整を行った後、更に下位の分配先50の中で
可変幅の小さい可変遅延回路により微調整をすうな構成
も考えられる。
第22図、第23図、および、第24図は本発明のいく
つかの実施例において使用する回路であり、公知の回路
ではあるが念のために説明しておく。第22図は、第一
図や第17図の分周器15として使用するものであり、
1851の端子に入力された信号はマスタスレイプ型フ
リップフロップを通る毎に周波数が2分の1になり、1
852の端子では1851の端子の2分の1.1853
の端子では4分の1.1854の端子では8分の1の周
波数の信号が得られる。第23図は、第4図や第19図
の回路に使用するセレクタであり、1956の端子に出
力される信号は、1953の端子にハイレベルが入力さ
れている時には1954の端子に入力された信号、19
53の端子にローレベルが入力されている時には195
5の端子に入力された信号となる。また、第21図の1
701のように3つ以上の信号の中から1つを選ぶよう
なセレクタは、第23図の回路を多数設けることによっ
て実現できる0例えば、A、B。
C,Dの4つの信号の中から1つを選ぶような場合、第
1のセレクタでA、Hの中から1つを選ぶ、第2のセレ
クタでC,Dの中から1つを選び、第3のセレクタで第
1のセレクタの出力と第2のセレクタの出力のうちいず
れかを選ぶような構成にすれば、−A、B、C,Dの4
つの信号の中から1つを選ぶようなセレクタが実現でき
る。第24図は、第18図(a)の回路に使うレベルシ
フト回路である。2051の端子に入力された電圧が。
トランジスタのペースエミッタ間電圧分だけ低い電圧と
なって出力端子2052に呪われる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、クロック信号の位相をより精密に調整
し、クロックスキューを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクロック信号供給装置の一実施例を示
す全体構成図、第2図はクロック信号供給装置の従来例
の構成図、第3図は本発明に使用路の一実施例を示す構
成図、第5図は本発明に使用する遅延制御回路の一実施
例を示す構成図、第6図は本発明に使用する遅延制御回
路の他の実施例を示す構成図、第7図は本発明に使用す
るノイズ除去回路の一実施例を示す構成図、第8図は本
発明のクロック信号供給装置の別の実施例を示す図は本
発明の他の実施例の一部を示す構成図、第11図は本発
明の更に他の実施例の一部を示す構成図、第12図は本
発明に使用するシフタ回路の一実施例を示す構成図、第
13図は分周器の同期信号の切換えを行う構成図、第1
4図は本発明を更に改良するための波形成形回路の一実
施例を示すam図とその波形図、第15図はLSIチッ
プと信号ケーブルの接続例を示す図、第16図は本発明
の別の実施例の一部を示す構成図、第17図は本発明の
更に他の実施例を示す構成図、第18一部を示す構成図
、第20図は第19図内の温度検出回路の一実施例を示
す構成図、第21図は本発明の更に他の実施例を示す構
成図、第22図。 第23図、第24図は本発明に使用する回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原クロック信号を発生するクロック発生器と、前記
    原クロック信号を伝送する第1の信号伝送手段と、前記
    第1の信号伝送手段を通過してきたクロック信号を受け
    て、そのクロック信号の位相を調整してクロック信号供
    給先に出力する複数の可変遅延回路と、前記原クロック
    信号にもとづいて位相基準信号を生成する手段と、前記
    位相基準信号を伝送する第2の信号伝送手段と、前記可
    変遅延回路の出力信号と前記第2の信号伝送手段を通過
    してきた位相基準信号とを受け、両信号間の位相の進み
    /遅れを示す信号を出力する複数の位相比較回路と、前
    記位相比較回路の出力信号に応じて前記可変遅延回路の
    位相調整量を位相差が少なくなる方向に変更せしめる出
    力を出す複数の遅延制御回路と、前記位相比較回路と前
    記遅延制御回路との間に配置され、前記位相比較回路の
    出力をn回取り込んだときに、進みを示す信号の回数と
    遅れを示す信号の回数との差mを検出し、n−mが所定
    値以上となった時にのみ前記可変遅延回路の位相調整量
    の変更を実施せしめるエラー防止手段とを具備すること
    を特徴とするクロック信号供給装置。 2、前記エラー防止手段は位相進みを示す信号の回数と
    位相遅れを示す信号の回数を計数するカウンタ回路を含
    むことを特徴とする請求項1記載のクロック信号供給装
    置。 3、前記可変遅延回路は遅延量の異なる遅延素子を複数
    備え、前記遅延制御回路は前記位相比較回路の出力信号
    に応じて前記遅延素子を選択するセレクタ回路を含むこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のクロック信号供給
    装置。 4、前記遅延制御回路の出力は1ビットずつ変化するデ
    ジタル信号であり、前記セレクタ回路は該デジタル信号
    によって制御されることを特徴とする請求項3記載のク
    ロック信号供給装置。 5、前記遅延制御回路は前記位相比較回路の出力信号に
    応じてその出力を1ビットずつ変化させるアップダウン
    回路を含むことを特徴とする請求項4記載のクロック信
    号供給装置。 6、前記遅延制御回路は前記位相比較回路の出力信号に
    応じて制御の開始時は前記セレクタ回路に対し遅延量の
    大きな遅延素子を選択せしめる出力を発生する手段を含
    むことを特徴とする請求項5記載のクロック信号供給装
    置。 7、原クロック信号を発生するクロック発生器と、前記
    原クロック信号を伝送する第1の信号伝送手段と、前記
    第1の信号伝送手段を通過してきたクロック信号を受け
    て、そのクロック信号の位相を調整してクロック信号供
    給先に出力する複数の可変遅延回路と、前記原クロック
    信号にもとづいて位相基準信号を生成する手段と、前記
    位相基準信号を伝送する第2の信号伝送手段と、前記可
    変遅延回路の出力信号と前記第2の信号伝送手段を通過
    してきた位相基準信号とを受け、両信号間の位相の進み
    /遅れを示す信号を出力する複数の位相比較回路と、前
    記位相比較回路の出力信号に応じて前記可変遅延回路の
    位相調整量を位相差が少なくなる方向に変更せしめる出
    力を出す複数の遅延制御回路と前記可変遅延回路の位相
    調整が完了した時点で前記遅延制御回路の出力信号を保
    持する手段とを具備することを特徴とするクロック信号
    供給装置。 8、前記保持する手段は、前記遅延制御回路が動作開始
    してから所定時間後に前記遅延制御回路の出力を保持す
    る信号を前記遅延制御回路に与えるタイマーを含むこと
    を特徴とする請求項7記載のクロック信号供給装置。 9、さらに前記位相比較回路と前記遅延制御回路との間
    に配置され、前記位相比較回路の出力をn(複数)回取
    り込んだときに、進みを示す信号の回数と遅れを示す信
    号の回数との差mを検出し、n−mが所定値以上となっ
    た時にのみ前記可変遅延回路の位相調整量の変更を実施
    せしめるエラー防止手段を有することを特徴とする請求
    項7又は8記載のクロック信号供給装置。 10、原クロック信号を発生するクロック発生器と、前
    記原クロック信号を伝送する第1の信号伝送手段と、前
    記第1の信号伝送手段を通過してきたクロック信号を受
    けて、そのクロック信号の位相を調整して出力する複数
    の可変遅延回路と、前記可変遅延回路の出力クロック信
    号を分周して複数の相のクロック信号を出力する複数の
    分周回路と、位相基準信号を伝送する 第2の信号伝送手段と、前記分周回路の出力信号と前記
    第2の信号伝送手段を通過してきた位相基準信号とを受
    け、両信号間の位相の進み/遅れを示す信号を出力する
    複数の位相比較回路と、前記位相比較回路の出力信号に
    応じて前記可変遅延回路の位相調整量を位相差が少なく
    なる方向に変更せしめる出力を出す複数の遅延制御回路
    と、前記第2の信号伝送手段を通過してきた位相基準信
    号の位相をシフトして出力するシフタ回路とを有し、該
    シフタ回路の出力で前記分周回路の各出力間の同期をと
    ることを特徴とするクロック信号供給装置。 11、前記シフタ回路は前記第2の信号伝送手段を通過
    してきた位相基準信号の立ち上がりエッジと立ち下がり
    エッジのいずれか一方にもとづき前記分周器の同期信号
    を生成する手段を含むことを特徴とする請共項10記載
    のクロック信号供給装置。 12、前記シフタ回路と前記分周器との間にセレクタ手
    段がさらに配置され、該セレクタ手段は前記分周器の出
    力と前記シフタ回路の出力とを受け、前記可変遅延回路
    が位相調整中は前記シフタ回路の出力を前記分周器に与
    え、前記可変遅延回路の位相調整が終了すると前記分周
    器の出力を該分周器の同期信号として該分周器に与える
    ことを特徴とする請求項10又は11記載のクロック信
    号供給装置。 13、さらに前記位相比較回路と前記遅延制御回路との
    間に配置され、前記位相比較回路の出力をn(複数)回
    取り込んだときに、進みを示す信号の回数と遅れを示す
    信号の回数との差mを検出し、n−mが所定値以上とな
    った時にのみ前記可変遅延回路の位相調整量の変更を実
    施せしめるエラー防止手段を有することを特徴とする請
    求項12記載のクロック信号供給装置。 14、クロック信号源からクロック信号を使用する装置
    にクロック信号を分配するシステムであって、前記クロ
    ック信号源は、原クロック信号を発生するクロック発生
    器と、前記原クロック信号にもとづいて位相基準信号を
    生成する手段とを有し、前記クロック信号を使用する装
    置は、前記原クロック信号を伝送する第1の信号伝送手
    段と前記位相基準信号を伝送する第2の信号伝送手段と
    で前記クロック信号源と接続され、複数のモジュールか
    らなり、前記各モジュールは前記第1の信号伝送手段を
    通過してきたクロック信号を受けて、そのクロック信号
    の位相を調整してクロック信号供給先に出力する複数の
    可変遅延回路と、前記可変遅延回路の出力信号と前記第
    2の信号伝送手段を通過してきた位相基準信号とを受け
    、両信号間の位相の進み/遅れを示す信号を出力する複
    数の位相比較回路と、前記位相比較回路の出力信号に応
    じて前記可変遅延回路の位相調整量を位相差が少なくな
    る方向に変更せしめる出力を出す複数の遅延制御回路と
    を有し、さらに各モジュールは複数のLSIチップから
    構成され、前記位相比較回路は各モジュールの中の単一
    のLSIチップ中に配設することを特徴とするクロック
    信号供給システム。 15、さらに前記位相比較回路と前記遅延制御回路との
    間に配置され、前記位相比較回路の出力をn(複数)回
    取り込んだときに、進みを示す信号の回数と遅れを示す
    信号の回数との差mを検出し、n−mが所定値以上とな
    った時にのみ前記可変遅延回路の位相調整量の変更を実
    施せしめるエラー防止手段を有することを特徴とする請
    求項14記載のクロック信号供給システム。 16、前記各モジュールで、前記位相比較回路は前記比
    較回路が配置されたLSIチップ以外のLSIチップの
    数だけ用意され、そのすべての位相比較回路が単一のL
    SIチップに配設され、前記可変遅延回路は残りのLS
    Iチップにそれぞれ配設される構造を有することを特徴
    とする請求項14又は15記載のクロック信号供給シス
    テム。 17、前記各モジュールは、共通の位相比較回路と可変
    遅延回路とが単一のLSIチップに配設され、前記共通
    の可変制御回路から残りのLSIチップに位相調整され
    たクロック信号が分配される構造を有することを特徴と
    する請求項14又は15記載のクロック信号供給システ
    ム。 18、前記クロック源はさらに前記原ク ロック信号を分周して複数の相のクロック信号を出力し
    それを前記第1の信号伝送手段に供給する分周器と、前
    記分周器からのクロック信号にもとずき位相基準信号を
    生成する手段と、前記位相基準信号を時分割で前記モジ
    ュールに前記第2の信号伝送手段を介して供給するセレ
    クタ手段とを含むことを特徴とする請求項14乃至17
    のいずれかに記載のクロック信号供給システム。 19、前記位相基準信号を生成する手段からの位相基準
    信号を受けてその位相を調整する第2の可変遅延回路と
    、該第2の可変遅延回路からの前記第2の信号伝送手段
    へ向かう前記位相基準信号の所定基準点における通過時
    刻と前記第2の信号伝送手段を伝送してその先端で反射
    して前記所定基準点にもどって来た時刻とを検出する手
    段と、その時間差に応じて前記第2の可変遅延回路の遅
    延量を変更する手段とを有することを特徴とする請求項
    14乃至18のいずれかに記載のクロック信号供給シス
    テム。 20、前記LSIチップの温度を検出して温度に対応す
    る信号を出力する手段と、前記温度検出手段の出力に応
    じて前記可変遅延回路の遅延量を制御する手段とを有す
    ることを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記
    載のクロック信号供給システム。
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