JPH02168092A - コンクリート合成鋼管およびその製造方法 - Google Patents

コンクリート合成鋼管およびその製造方法

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JPH02168092A
JPH02168092A JP32297788A JP32297788A JPH02168092A JP H02168092 A JPH02168092 A JP H02168092A JP 32297788 A JP32297788 A JP 32297788A JP 32297788 A JP32297788 A JP 32297788A JP H02168092 A JPH02168092 A JP H02168092A
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steel pipe
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concrete
protrusion
steel
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JP32297788A
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English (en)
Inventor
Yukio Saimura
幸生 才村
Kiyohiro Morimoto
森本 精洋
Toshio Onishi
大西 寿男
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、内面もしくは外面または内外両面に連続突条
または突起を設けたコンクリート合成鋼管およびその製
造方法に関するものである。
(ロ)従来技術 近年、鋼管は構造用支柱・梁、基礎杭、流体の輸送用配
管、コンクリート合成鋼管など広範囲に用いられている
従来のコンクリート合成鋼管においては、コンクリート
の付着力を強化するために鋼管の内面もしくは外面また
は内外両面に突起を設けたものはあるが、その突起が鋼
管とコンクリートとの付着力を強化するとともに、鋼管
自体の強度を有効に向上させるものではない。さらにそ
の突起にしても網状に連続しているものはまった(なか
った。
また、鋼管の内外面のうちの一方の面に複数の連続した
突条を設けたもの、または鋼管の内外両面に複数の連続
した突条を設けたものはあるが、内外両面の突条の向き
を相互に違えて鋼管の強度向上を図ろうとしたものはな
かった。
前述のように、鋼管内側に装填されるコンクリートと鋼
管内面との付着力を高めるために種々の突起を付けた鋼
管およびその製造方法として、大別すると次のものがあ
る。
■ 鋼管内周面に平行状に一方向の連続突条を配設した
もの(例えば、特公昭59−49118号公報)。
■ 圧延成形した不連続突起を付与した鋼板を用い鋼管
内周面に不連続突起を配設したもの(例えば、実開昭5
8−106439号公報、特公昭59−22115号公
報)。
■ 金属鋼等を鋼管内周面に張設したもの(例えば、実
開昭50−52705号公報)。
しかし、上述の従来技術はいずれも以下に述べる問題点
を有している。突起付与のため加工費が大幅に上がるか
、鋼管の製作が繁雑となる。
突条は鋼管自身の耐荷力増加に効果的に配設されていな
い。螺旋状の突条はその方向により付着力を高める効果
はあるが、鋼管自身の補強には突条が撓めて部分的にし
か寄与しない、また、付着力を大きくするために、突条
の高さを大きくした場合でも、突条による鋼管自身の補
強効果は極めて部分的で、突条を十分活用していないこ
ととなる。従来の縞鋼板のような不連続突起は同様に鋼
管自身の耐荷力増加に効果的でない。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明が解決しようとする課題は、コンクリートとの付
着力を強化させ、あわせて鋼管自体の強度をも向上させ
ることのできるコンクリート合成鋼管およびその製造方
法を得ることにある。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明のコンクリート合成鋼管は、鋼管の内外両面に管
軸方向に関して所定の角度でそれぞれ延びる複数の連続
突条を設け、鋼管内外両面の突条を鋼管の肉厚を挟んで
互いに交差するように形成し、該鋼管の内外面のうちの
少なくとも一方の面側にコンクリートを装填する手段に
よって、上記課題を解決している。
さらに、本発明のコンクリート合成鋼管は、鋼管の内外
面のうちの一方の面に管軸方向に関して所定の角度で延
びる複数の連続突条を設け、該鋼管の他方の面に網状突
起を設け、咳鋼管の内外面のうちの少なくとも一方の面
側にコンクリ−1を装填する手段によって、上記課題を
解決している。
ここで、「網状突起」とは、鋼管の内外両面のうちの少
なくとも一方の面から一定の高さ以上で隆起した突条が
直線状または曲線状に連続してその面上を延び、突条が
互いに交差して小区画の画部分を網目状に画定している
突起をいう。
さらに、本発明のコンクリート合成N管は、鋼管の内外
両面のうちの少なくとも一方の面に網状突起を形成し、
該網状突起を設けた少なくとも一方の面側にコンクリー
トを装填する手段によって、上記課題を解決している。
本発明のコンクリート合成鋼管の製造方法は、鋼板の表
裏面に長手方向に関して所定の角度でそれぞれ延びる複
数の連続突条を設け、鋼板表裏面の突条を鋼板の板厚を
挾んで互いに交差するように形成し、該鋼板を螺旋巻き
継ぎまたは縦継ぎ製管によって鋼管に形成し、咳鋼管の
内外面のうちの少なくとも一方の面側にコンクリートを
装填することからなる手段によって、上記課題を解決し
ている。
さらに、本発明のコンクリート合成N管の製造方法は、
鋼板の表裏面のうちの一方の面に長手方向に関して所定
の角度で延びる複数の連続突条を設は該鋼板の他方の面
に網状の突起を設け、該鋼板を螺旋巻き継ぎまたは継継
ぎ製管によって鋼管に形成し、該鋼管の内外面のうちの
少なくとも一方の面側にコンクリートを装填することか
らなる手段によって、上記課題を解決している。
さらに、本発明のコンクリート合成鋼管の製造方法は、
鋼板の表裏面のうちの少なくとも一方の面に網状突起を
圧延により形成し、該鋼板を螺旋巻き継ぎまたは縦継ぎ
製管によって鋼管に形成し、該網状突起を設けた少なく
とも一方の面側にコンクリートを装填することからなる
手段によって、上記課題を解決している。
(ホ)作用 突起付き鋼管においては、鋼管の内面の突条の方向と鋼
管の外面の突条の方向とが相違しているので、両面の突
条が鋼管の肉厚を挟んで互いに交差し、鋼板の補強とい
う点からの突条の弱点を互いに補い合って鋼管の強度を
向上させる。また、例えば、一方の面の突条の方向を管
軸方向またはその方向近くに、他方の面の突条の方向を
管周方向またはその方向近くに設定すれば、より一層効
果的に補強された鋼管を得ることができる。この鋼管を
合成鋼管として用いれば、両方の面の突条により鋼管が
補強されるとともに、管周方向またはその方向近くに設
定された突条によりコンクリートとの高い付着性能を確
保できる。
鋼管の内面の突条の方向と鋼管の外面の突条の方向とが
相違するよう突起を設けたこと、あるいは鋼管の内外面
のうちの一方の面に連続した突条から成る網状突起を設
けたことにより、鋼管に作用する外力(例えば、鋼管に
対する曲げ外力、せん所外力、管軸方向外力、衝撃外力
など)に対して、突起付き鋼管は補強される。
さらに、網状突起はそれが付与された面にコンクリート
を装填すればコンクリートとの付着力を一段と向上させ
る役割をも果すことができ、本発明のコンクリート合成
鋼管としてm能を発揮する。
したがって、鋼管内外面のうちの一方の面に設けた網状
突起によりコンクリートとの付着力を強化し、鋼管を補
強することができるとともに、もう一方の面に設けた複
数の連続した突条によりさらに鋼管を補強することがで
きる。また、この逆に、鋼管内外面のうちの一方の面に
設けた複数の連続した突条によりコンクリートとの所要
付着力を確保するとともに、もう一方の面に設けた網状
突起により鋼管を補強することもできる。
綿状突起を形成する各突条の方向と、他面の突条の方向
とを一致させないことが好ましい。その理由は、上述し
たような鋼管の強度面からの作用効果をより一層有効に
発揮させるためである。
(へ)実施例 図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
第1図(A)、(B)、および第2図(A)、に示すよ
うに、本発明のコンクリート合成鋼管に用いる突起付き
鋼管lにおいては、鋼管lの内外両面に管軸方向Xに対
して所定の角度でそれぞれ延びる複数のJI続突条11
a、llbを設け、鋼管外面の突条11bの方向と鋼管
内面の突条11aの方向とを互いに相違させ、すなわち
突条11a、llbを鋼管1の肉厚を挟んで互いに交差
させて形成しである。
第1図(A)に示す例においては、内面の突条11aの
角度は管軸方向Xに関して90度(管周方向Yに関して
0度)であり、また、外面の突条11bの角度は管軸方
向Xに関して0度(管周方向Yに関して90度)である
。その結果、両突条は鋼管lの肉厚を挟んで互いに直交
していることになる。
第1図(B)に示す例においては、内面の突条11aの
方向は管軸方向Xに関して一45度であり、また、外面
の突条11bの方向は管軸方向Xに関して+45度であ
る。その結果、両突条は鋼管lの肉厚を挟んで互いに直
交していることになる。
これらの例示は、説明の便宜上量も単純なものを挙げた
ものであって、両突条11a、llbの方向を相違させ
て、互いに交差するようにさせればよいのである。この
ようにして、一方の突条11aが他方の突条11bの弱
点を互いに補い合って、結果的に鋼管の強度向上を図る
ことになる。
このような考え方をさらに発展させたものが、第1図(
C)、(D)、および第2図CB)、(C)に示す実施
例である。この実施例においては、鋼管lの内外面のう
ちの一方の面に管軸方向に関して所定の角度で延びる複
数の連続突条(11aまたは1lb)を設け、鋼管lの
他方の面に綱状の突起 (12aまたは12b)を設け
たものである。
第1図(C)に示す実施例では、鋼管lの内面に前述の
突条11aを、そして、鋼管lの外面に網状突起12b
を設けている。第1図(0)に示す実施例では、鋼管l
の内面に網状突起12aを、そして、鋼管lの外面に前
述の突条11bを設けている。
さらに、鋼管lの一方の面の突条(llaまたは11b
)の方向と、鋼管1の他方の面の網状突起(12aまた
は12b)を形成する各突条の方向とを互に相違させで
、各面の突条の弱点を相互に補い合っている。
これをさらに発展させたものが、第1図(E)、(F)
、CG)および第2図(D)、(E)、(F)に示す実
施例である。この実施例においては、鋼管lの内外面の
うちの少なくとも一方の面に連続した網状突起12aま
たは12bを形成したものである。第1図(ε)では鋼
管lの外面に網状突起12bを、第1図(F)では鋼管
lの内面に網状突起12aを、また、第1図(G)では
鋼管1の内外両面に網状突起12a、12bをそれぞれ
設けたものである。
第1図、第2図、および第3図に示すように、本発明の
コンクリート合成鋼管に用いる突起付き鋼管lは網状突
起12が鋼管1の内外面のうちの少なくとも一方の面に
形成されるものがある。
ここで、r網状突起Jとは、鋼管lの内外面のうちの少
なくとも一方の面から一定の高さ以上で隆起した突条1
21が直線状または曲線状に連続してその面上を延び、
突条121が互いに交差して小区画の画部分122を網
目状に画定している突起】2をいう。
突起12の例を第4図に示す、第4図は第3図に示す鋼
管Iの外面または内面の一部■(二点鎖線で囲まれた部
分)の拡大展開図である。第4図(A)〜(ε)は直線
状に延びる突条121からなる突起12を示す。第4図
(A) 、 (11)は2方向に、第4図(C)。
([1)は3方向に、第4図(ε)は4方向にそれぞれ
延びる突条121からなる突起12を示す。
突起12は、第4図(F)に示すように、突起121が
連続的に多方向に延び多角形に形成するように配設され
たものでもよい。
前述した突起12の外に、第5図(A) 、 (B) 
、 (C)に示すような、曲線状に延びる突条121か
らなる突起12でもよい。
さらに、突条11または121の断面形状としては、第
6図(A)〜(E)に示す種々の形状のものでよい。
第4図および第6図に示す突条11または121は鋼管
lの内面または外面に設けられる。
鋼管lの強度上の観点からすれば、高さが太きく幅の狭
い突条を設けることが好ましい。これは、同一重量の材
料でより大きな断面性能をもつ鋼管を得ることができる
からである。
一方、本発明のコンクリート合成鋼管においては、コン
クリートが装填される面の突条11,121には、コン
クリートと鋼管lとの所要付着性能の点から以下に示す
ように突条11.121の形状、配置が制約される。
コンクリートを現場で打設する場合、鋼管の突起付与面
の泥、油などによるlηれ、コンクリートの収縮を考慮
すると、突条11.121の高さh(第7図)は実際上
の観点から2鐘以上あるのが望ましい。
コンクリートを工場で装填する場合、コンクリート合成
鋼管の製造管理が容易であることから、突条11,12
1の高さhは1rIa程度以上でも所要の付着力を確保
することができる。
第1図に示すように、突条11の付与された面にコンク
リート・が装填される場合、この突条の方向を管周方向
Yから45度以内とし、第7図に示す突条のピッチ(ρ
)と突起高さ(h)の比(p/h) 、が5〜35の範
囲にあり、鋼管面からの突起立上り角度(θ)が30度
以上となるように突条11aまたはllbを設定してお
けば、コンクリートとの付着性能からは十分である。
また、本発明のコンクリート合成鋼管に用いる鋼管にお
いて、第1図、第4図に示す網状突起12の付与された
面にコンクリートを装填する場合、少なくとも、1方向
の突条が管周方向Yから45度以内に延び、前述の比(
ρ/h)が5〜35の範囲にあり、突起立上り角度(θ
)が30度以上であれば、他方向の突条の比(p/h)
は35より大であってもコンクリートとの所要付着性能
を有することとなる。
一方、突条121の方向がすべて管周方向Yから45度
をこえる方向(すなわち、管軸方向から45度以内の方
向)にあっても、■両方向の突条のピッチ(p)がほぼ
等しく、■前述の比(p/h)が5〜35の範囲にあり
、■突起立上り角度(θ)が30度以上であり、かつ0
両方向の突条の交差角(α)が10度以上であれば、網
状突起12の付与された面にコンクリートをVtcIt
しても鋼管lはコンクリートとの所要付着性能を有する
一例として、網状突起の付与された面にコンクリートを
装填した場合のコンクリートとの付着性能の実験結果を
第24図に示す。この例においては、網状突起は2方向
の突条から成り(第12図参照)、前述の■、■、■の
、突条のピッチ、突起立上り角度(θ)に係る条件を満
足したもので、その2方向の突条の交差角(α)を変え
た場合の付着強度を示している。交差角(α)が10度
以上であれば、所要の付着性能を存することがわかる。
一方、網状突起12における2方向の突条のピッチ(p
)がほぼ等しく、その2方向の突条の交差角(α)が1
0度以上である場合、■前述の比(p/h)が5〜35
にあり、■突起立上り角度(θ)が30度以上であれば
、突条の方向いかんにかかわらず、鋼管lはコンクリー
トとの所要付着性能を有するので、網状突起12の付与
された面にコンクリートを装填した合成鋼管として、本
発明の鋼管lを使うことができる。
以上に述べた突条11,121のピッチ(p)、と突起
の高さ(h)の比(p/h)は、強度800 kg /
 cd以上の高強度コンクリートを用いる場合には、5
〜35の範囲よりやや大きい範囲であっても、所要の付
着性能を確保することができる。
突起I2は、例えば第4図(6)に示すように、突条1
21が互いに交差するように設けられているので、突条
121 とコンクリートとの接触面の一部でコンクリー
トにひびわれが生じても、螺旋状に連続した突条が配設
された合成鋼管の場合と異なり、鋼管の一部で発生した
ひびわれは局部的にとどまることとなる。したがって、
突条121が互いに交差するように設けられた合成鋼管
では、その強度はより大きくなる。
本発明のコンクリート合成鋼管を建造物の部材として利
用する場合には、その部材の必要とする強度に応じて鋼
管の網状突起を構成する突条の高さおよびその突条の配
設密度を設定すればよい。
すなわち、鋼管の強度を高めるためには突条を連続させ
、突条を高くし、その配設密度を大きくすればよい。ま
た、同一重量の突起は強度の面から効果的に設けるため
には、鋼管の内周面または外周面において突条の配設密
度を均一化したほうがよく、この場合、同時に突条の高
さをできるだけ大きくするのがよい。すなわち、第4図
(B)の突起パターンでは、一方向に設定された突条の
間隔(ピンチ)ともう一方向に設定された突条の間隔を
ほぼ等しく、それらの突条高さも大きくすれば突起によ
る鋼管の補強方法としてこの方法はより効果的である。
このような突起付き鋼管の製造方法について、第8図か
ら第13図までを参照して説明する。
第8図および第9図に示す実施例においては、鋼板2の
表裏面に長手方向に関して所定の角度でそれぞれ延びる
複数の連続突条21a、21bを設け、鋼板表面の突条
21bの方向と、鋼板裏面の突条21aの方向とを互い
に相違させて板厚を挟んで互いに交差するように圧延す
る。
例えば、1体の圧延ロールの胴部の軸方向所定位置にロ
ール周方向にそって突条21a、21bに対応して形溝
を刻設した圧延ロールを、圧延R終スタンドに設けて鋼
板を圧延すれば、圧延時に#A仮の一部が圧延ロールに
刻設された形溝に入り、本発明の突起付き鋼板2を容易
に製造することができる。
ただし、前述の方法で製造できる突条21a、21bの
断面形状は突起21a、 21bの方向に関係する。突
条21a、21bの方向が、圧延方向と直交する方向に
近いほど突起立上り角度(θ)(第7図参照)を小さく
する必要がある。種々の実験結果では、圧延方向となす
角度が45度以下の突条では、第6図に示す種々の断面
形状を使用性能上支障なく製造できるが、圧延方向とな
す角度が45度より大きい突条では、突起立上り角度(
θ)を70度以下にすれば突条の断面形状を使用性能上
支障な(製造できることが判明した。
以上に述べた突条の断面形状と方向の関係は網状突起2
2の製造についても同しである。
第8図に最もよく示すように、突起付き鋼板2には鋼板
2の圧延方向両側縁に接続桟23を設けたもの(B)と
設けないもの(^)とがある。
突起付き鋼板2から、鋼管を製造するとき、製管を効率
化する点からは接続桟23を設けることが好ましい。さ
らに、第9図に示すように、接続桟23の厚みは、鋼管
に成形したさいの接続部の補強の点および突起付き鋼板
の圧延による成形の点から、突起付き鋼板2の面部分2
12の板厚(すなわち、突起を考慮しない場合の板厚)
より適当に大きくしておくことが望ましい。
第1O図および第11図に示す実施例においては、鋼板
2の表裏面のうちの一方の面に圧延方向に関して所定の
角度で延びる複数の連続突条21aを設け、鋼板2の他
方の面に網状の突起22bを設け、鋼板2の一方の面の
突条21aの方向と鋼板2の他方の面の網状突起22b
の方向とを互いに相違させて圧延により形成する。
第12図および第13図に示す実施例においては、鋼板
2の片面に網状突起22を形成した例を示す。
第14図および第15図に示す実施例においては、綱板
2の両面に網状突起22を形成した例を示す。
次に、第16図に示すよう鋼板2を螺旋巻き継ぎ製管法
によるか、または第17図に示すよう縦継ぎ製管法によ
って、突起付き鋼管1を製造する。
第17図に示すように、鋼板2を縦継ぎによって製管す
る場合には、鋼板2の圧延方向の軸x′七軸X′に直交
する方向の軸Y′とは、そのまま鋼管lの管軸方向Xと
管周方向Y(第1図)とにそれぞれ一致する。
しかし、第16図に示すように、鋼板2を螺旋巻き継ぎ
によって製管する場合には、両者は一致せず、製管され
た鋼管1の突条21aまたは21bの向きは螺旋巻き角
度(β)に関係する。この角度(β)は、鋼板幅(H)
、管径(D)、円周率(π)と次の関係がある。
sinβ− πD したがって、例えば、鋼板2の突条21aまたは21b
が鋼板2の圧延方向の軸X′に対し上式から求まる螺旋
巻き角度(β)をなす方向に突条2,1 aまたは21
bを設定しておけば、その突条21aまたは21bは鋼
管1の管周方向Yに一致する(第16図(^))。また
、同様に突条21aまたは21bが鋼板2の圧延方向の
軸X′に対しく螺旋巻き角度(β)45度)〜(螺旋巻
き角度(β)+45度)の範囲の角度をなす方向に突条
21aまたは21bを設定しておけば、その突条21a
または21bは鋼管lの管周方向Yに対し45度以内の
角度をなす方向に設けられる。
本発明にもとづいて突起付き鋼管lをコンクリート合成
鋼管として用いた例を第18図に示す。第18図(A)
は無筋コンクリート3を鋼管1の内面側に充填した合成
鋼管、(B)はファイバー強化コンクリート4を鋼管l
の内面側に充填した合成鋼管、(C)は無筋コンクリー
ト3を鋼管lの内面側に中空部を設けて装填した合成鋼
管、(D)は有筋コンクリート5を(C)の例と同様に
装填した合成鋼管、(E)は無筋コンクリート3を鋼管
1の外面側に装填した合成鋼管、(F)はフープ筋6を
挿入したコンクリート3を鋼管lの外面側に装填した合
成鋼管、(G)は無筋コンクリート3を鋼管1の内外両
面に装填した合成鋼管をそれぞれ示す。。
第18図(C)に示すような既製のコンクリート合成鋼
管では、鋼管として突起11または12のない平鋼管を
用い所要の付着力を確保するため膨張剤をコンクリート
に111人しているのが現状であるが、内面に突起II
または12を前述のようにその方向、形状等に留、a 
L ′(設けた突起(1き鋼管lを用いれば所要の付着
力が確保できるため高価な膨張剤の使用を省略すること
ができる。
以上の実施例は、断面が円形状のコンクリート合成銅管
の例であるが、断面が四角形状の:Jコンクリート合成
鋼管あっても、断面が円形状のコンクリート合成鋼管と
同様に鋼管に突起を付与し、コンクリートを同様に装填
すれば、コンクリートとのイ・1着力を強化さ−l、あ
わ−lて角形鋼管自体の強度をも向上させたコンクリ−
1・合成鋼管を得ることができる。
この場合、突起付角形鋼管の断面は、前述の第1図、第
2図の円形断面が四角形となったもので、突起の形状は
、第4図、第5図、第6図に示したものを使うことがで
きる。
第19図は突起付き角形鋼管の横断面の例である。
第19図(A)は、鋼管内面に突条11aが管周方向に
、鋼管外面に突条11bが管軸方向に配設され、突条1
1aと突条11bは鋼管lの肉PIを挾んで互いに直交
している。(B)は、鋼管外面に網状突起12bが配設
されたものである。(C)は、鋼管内面に網状突起12
aが配設されたものである。
突条付き角形鋼管に対するコンクリ−1−の装填方法も
第18図に示した方法に準じてよい。第20図は突起付
き角形鋼管を用いた本発明のコンクリート合成鋼管の横
断面の例である。第20図(A)、(C)は、コンクリ
ート3を鋼管lの内面側に充填した合成鋼管、(B)は
フープ筋6を挿入したコンクリド3を鋼管lの外面側に
装填した合成鋼管である。
突起付き角形鋼管に用いる突起付き鋼板も前述した方法
で製造することができ、この鋼板から溶接接合などによ
り容易に突起付き角形鋼管を製造できる。
他方、本発明のコンクリート合成鋼管は、管軸方向に従
来の鋼管矢板で用いられるL−T型、LL型、I)  
P型、P−T型などの継手を接合して、コンクリート合
成鋼管矢板としても用いることができる。
この場合、一般には、鋼管矢板の内面側にコンクリ−1
・を充填または環状装填するのがよい。よって、突起付
き鋼管の内面側に所要の付着性能が確保できるように、
本発明のコンクリート合成鋼管と同様に突起を配設すれ
ばよい。
第21図に突起付き鋼管矢板の各種継手7の横断面図を
示す。第21図(八)はL−′r型、(B)はLL型、
(C)はP−P型、(D)はP−T型の継手7の横断面
図である。
第22図(^)は、[7−T型の継手7を有するコンク
リート合成鋼管矢板の横断面を示し、(B)に、P−P
型の継手7を有するコンクリート合成鋼管矢板の横断面
を示す。また第23図には、コンクリート合成鋼管矢板
の側面図を示す。
このコンクリート合成鋼管矢板は、護岸・土留壁・橋梁
基礎用の極めて耐荷性能の高い構造部材として用いるこ
とができる。
(ト)効果 本発明によれば、鋼管の内面と外面に設けられた突起ま
たは突条が鋼管を補強するので、従来の鋼管と重量が同
じ場合でも強度のより高いコンクリート合成鋼管を提供
することができる。さらにコンクリートとの付着性能を
一段と改善することができることによっても強度のさら
により高いコンクリート合成鋼管を提供することができ
る。また、本発明のコンクリ−1・合成鋼管の製造にお
いては、従来の圧延方法および製管方法を大幅に変更す
ることなく有効に活用することもできる。
本発明のコンクリート合成鋼管は、橋梁、建築物などの
構造物の基礎杭、護岸・土留壁・橋梁基礎用の鋼管矢板
、建築物の柱・梁、橋脚、アーチ橋における鋼とコンク
リートの合成アーチ、送電鉄塔の部材、鋼管ジャケット
構造物、河川砂防構造物、鋼管トラス構造物の部材、地
すべり抑止杭など強度のとくに優れた構造材とし゛C広
範囲に川いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンクリート合成鋼管に用いる突起付
き鋼管の斜視図、第2図は第1図の■■線からみた横断
面図。第3図は第1図と同様な突起付き鋼管の斜視図。 第4図は第3図の■線包囲部を切り出した部分の拡大図
であって各種突起パターンを示す、第5図は第4図と同
様な図面であって、別の各種突起パターンを示す、第6
図は各種突条の横断面図。第7図は突条の寸法関係の一
例を示す説明図。第8図は突起付き鋼管の製造に用いる
突起付き鋼板の平面図。第9図は第8図(B)のIX−
■線からみた横断面図。第1O図は別の鋼板の平面図、
第11図は第10図のXI−XI線からみた横断面図の
一部、第12図は別の突起付き鋼板の平面図。第13図
は第12図のxm−xm線からみた横断面図。第14回
は別の突起付き鋼板の平面図。 第15図は第13図のXV−XVLfAからみた横断面
図。 第16図および第17図は突起付き鋼管の製造方法の説
明図、第18図は本発明の各種コンクリート合成鋼管の
横断面図。第19図は突起付き角形鋼管の横断面図。第
20図は突起付き角形鋼管を用いた本発明のコンクリー
ト合成鋼管の横断面図。第21図は突起付き鋼管矢板の
各種継手の横断面図。第22図は・各種コンクリート合
成鋼管矢板の横断面図。第23図はコンクIJ −ト合
成鋼管矢板の側面回。第24図は突起とコンクリートと
の間に生じる付着力を実験によって求めたグラフ。 l;突起付き鋼管   2:突起付き鋼板3:コンクリ
ート   6:フープ筋 7:継手       +121  :突条12.22
 :突起     23:接続化121:突条    
  122,212,222 :面部分特許出願人 住
友金属工業株式会社 (外4名) ―IFF 第 図 第5図 (C) 第6図 第7図 圧芝方同 (E) 第4 (F) 圧延方向 第18図 (A) (B) rCノ (D) (E) (F) (G)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鋼管の内外両面に管軸方向に関して所定の角度でそ
    れぞれ延びる複数の連続突条を設け、鋼管内外両面の突
    条を鋼管の肉厚を挟んで互いに交差するように形成し、
    該鋼管の内外面のうちの少なくとも一方の面側にコンク
    リートを装填したことを特徴とするコンクリート合成鋼
    管。 2、鋼管の内外面のうちの一方の面に管軸方向に関して
    所定の角度で延びる複数の連続突条を設け、該鋼管の他
    方の面に網状突起を設け、該鋼管の内外面のうちの少な
    くとも一方の面側にコンクリートを装填したことを特徴
    とするコンクリート合成鋼管。 3、鋼管の内外面のうちの少なくとも一方の面に網状突
    起を設け、該網状突起を設けた少なくとも一方の面側に
    コンクリートを装填したことを特徴とするコンクリート
    合成鋼管。 4、鋼板の表裏両面に圧延方向に関して所定の角度でそ
    れぞれ延びる複数の連続突条を圧延により設け、鋼板表
    裏両面の突条を鋼板の板厚を挟んで互いに交差するよう
    に形成し、該鋼板を螺旋巻き継ぎまたは縦継ぎ製管によ
    って鋼管に形成し、該鋼管の内外面のうちの少なくとも
    一方の面側にコンクリートを装填することからなるコン
    クリート合成鋼管の製造方法。 5、鋼板の表裏面のうちの一方の面に圧延方向に関して
    所定の角度で延びる複数の連続突条を圧延により設け、
    該鋼板の他方の面に網状の突起を圧延により設け、該鋼
    板を螺旋巻き継ぎまたは縦継ぎ製管によって鋼管に形成
    し、該鋼管の内外面のうちの少なくとも一方の面側にコ
    ンクリートを装填することを特徴としたコンクリート合
    成鋼管の製造方法。 6、鋼板の表裏面のうちの少なくとも一方の面に網状突
    起を圧延により設け、該鋼板を螺旋巻き継ぎまたは縦継
    ぎ製管によって鋼管に形成し、該網状突起を設けた少な
    くとも一方の面側にコンクリートを装填することからな
    るコンクリート合成鋼管の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008111241A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Kinden Corp 推進工法
JP2021115706A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 株式会社クリコン 管状構造物、管状構造物の製造方法
KR102394155B1 (ko) * 2021-10-01 2022-05-06 한두철강 주식회사 나선형 홈이 정의된 파이프 및 이를 포함하는 부싱

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