JPH0216757Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は車の運転中又はデスクワーク中でも背髄
の指圧を行うことのできる指圧機に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来、自分の体重を利用し寝た状態で背髄及び
腰部を指圧する指圧器が用いられた。しかしこの
体重利用形のものを車のシートや椅子の背もたれ
に組込んだとしても体重が充分掛らないため利用
し難いという問題がある。そのためローラ駆動
式、振動式の指圧機を椅子に組込まれたものが開
発されたが椅子全体が複雑及び大形化し、簡便に
シート又は背もたれに装着し難いという問題があ
る。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は車のシートや椅子の背もたれに簡便に組
込むことができ体重に依る必要がなく自動的に腰
や背を指圧する指圧機を得ることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために本案は 機筐の上面に円周に沿つて複数の環状突起を設
け、該突起の内部を開口し、該開口部に嵌合する
昇降筒を上記突起から突出させ、該筒の上端開口
部の上下に出没する指圧子を設けてなり、上記突
起の裏面に係合するストツパーを上記昇降筒の外
面に設け、該筒の押上げ発条を該筒と機筐との間
に介設し、かつ指圧子の押下げ発条を機筐と指圧
子に設けたスピンドル下端との間に介設し、該ス
ピンドルの下端部を回動円板上面に圧接し、該円
板の上面に上記スピンドルの昇降用カムを設け、
該円板の駆動装置を設けてなる指圧機を特定考案
とし 駆動装置がプリントモーターと減速機とよりな
る上記考案記載の指圧機によつて構成されるもの
である。

「作用」 従つて機筐１を車の運転席シートや椅子の背も
たれ１６に配置し、座席や椅子に座ると昇降筒４
が腰や背に接する。その状態でスイツチをONし
駆動装置１３を動作させると、回動円板１１が回
動し、昇降用カム１２が円周に沿つて回動するか
らスピンドル１０は該カム１２によつて押されて
発条９に抗し又は該発条９の力で指圧子６が昇降
筒４の上端開口部５の上下に出没し上記腰や背を
指圧する。腰や背を後ろにひいて上記シートや背
もたれ１６側に圧接させると昇降筒４は発条８に
抗して下降し該発条８の力で腰や背に圧接するが
その状態では指圧子６も上端開口部５から外側に
現われて腰や背に接し、その状態で上記カム１２
が回動してスピンドル１０を昇降させそれに伴つ
て指圧子６を発条９に抗して腰や背に押圧し指圧
することもできる。

「実施例」 比較的厚さの薄い機筐１の上面に円周に沿つて
複数の環状突起２を設け、該突起２の内部を開口
する。そして該開口部３に昇降筒４を嵌合してそ
の上端開口部５を上記突起２から突出させる。こ
の上端開口部５には指圧子６を摺動自在に嵌合し
該開口部５の上下に出没可能に支持するものであ
る。そして上記突起２の裏面に係合する飛出し防
止ストツパー７を昇降筒４の外面に設け、該筒４
の押上げ発条８を該筒４と機筐１内に設けたハツ
ト形円筒１７の下端フランジ１７′との間に介在
させる。指圧子６の下面にはスピンドル１０を設
け、上記ハツト形円筒１７の上端内面と該スピン
ドル１０の下端フランジ１０′との間にスピンド
ル１０の押下げ発条９を介在させる。勿論このス
ピンドル１０は上記ハツト形円筒１７の上端面を
摺動自在に貫通していて該スピンドル１０の下端
部をボールベヤリング１８を介して回動円板１１
上面に上記押下げ発条９によつて圧接する。該円
板１１は機筐１の内部にピン１９によつて軸支さ
れ、該円板１１の下面はボールベヤリング２０を
介して底板２１に回動自在に支持され、該円板１
１の上面に上記スピンドル１０の昇降用カム１２
を複数設けるものである。上記ピン１９には入力
歯車２２を設け、機筐１内に軸支した出力歯車２
３との間にタイミングベルト２４を掛回し、減速
機１５を介してDCプリントモーター１４と接続
して駆動装置１３を形成する。上記プリントモー
ター１４はプリント配線による既製の薄形DCモ
ーターであつて、減速機１５を介して上記回動円
板１１にトルクが伝達される。減速機１５は減速
歯車群によつて形成されるが他の減速形式のもの
でも差支えない。尚図中２５で示すものはプリン
トモーター１４の出力軸、第２図中２６はタイミ
ングベルト２４の緊張装置、２７はヘツドレス
ト、２８はその取付金具である。

「効果」 本案は上述のように構成したので車の座席シー
トや椅子に座つた状態において腰や背を自動的に
指圧し得て無理に体重を掛ける必要がなく快適で
あるばかりでなく小形に形成し得て座席シートや
背もたれ１６に簡単に装着し得る便益がある。

又プリントモーター１４を用いることによつて
偏平に形成し得て装着容易な指圧機が得られるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の指圧機を示す縦断側面図、第２
図はシート又は背もたれに装着した状態の平面図
である。 １……機筐、２……環状突起、３……開口部、
４……昇降筒、５……上端開口部、６……指圧
子、７……ストツパー、８……押上げ発条、９…
…押下げ発条、１０……スピンドル、１１……回
動円板、１２……昇降用カム、１３……駆動装
置、１４……プリントモーター、１５……減速
機。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機筐の上面に円周に沿つて複数の環状突起を
   設け、該突起の内部を開口し、該開口部に嵌合
   する昇降筒を上記突起から突出させ、該筒の上
   端開口部の上下に出没する指圧子を設けてな
   り、上記突起の裏面に係合するストツパーを上
   記昇降筒の外面に設け、該筒の押上げ発条を該
   筒と機筐との間に介設し、かつ指圧子の押下げ
   発条を機筐と指圧子に設けたスピンドル下端と
   の間に介設し、該スピンドルの下端部を回動円
   板上面に圧接し、該円板の上面に上記スピンド
   ルの昇降用カムを設け、該円板の駆動装置を設
   けてなる指圧機。 (2) 駆動装置がプリントモーターと減速機とより
   なる請求項(1)記載の指圧機。