JPH02166189A - 研磨材の製造方法 - Google Patents

研磨材の製造方法

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JPH02166189A
JPH02166189A JP32087688A JP32087688A JPH02166189A JP H02166189 A JPH02166189 A JP H02166189A JP 32087688 A JP32087688 A JP 32087688A JP 32087688 A JP32087688 A JP 32087688A JP H02166189 A JPH02166189 A JP H02166189A
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西山 征吾
Akio Ito
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、研磨材の製造方法に係り、特に天然の浮石砂
や軽石を原鉱にして、テーブル選鉱により、高硬度の結
晶鉱物を重鉱物として除去した研磨材であって、特に研
磨力に優れた、ブラウン管用研磨材として好適な研磨材
を製造する方法に関するものである。
(背景技術) 天然に産する浮石砂や軽石は、全国各地に分布して、そ
れぞれの土地で色々な名前で呼ばれているが、特に南九
州地方ではシラスと呼ばれ、大量に存在している。また
、この浮石砂や軽石は、産地により、その粒度分布が大
きく異なり、例えば1000μm以上の粗粒を殆ど含ま
ないものから、1000μm以上の粗粒を50%以上も
含むものまで産出されている0例えば、上記の南九州に
広く分布するシラスにあっても、−次シラスと呼ばれる
降下軽石層と二次シラスと呼ばれる二次堆積軽石層の違
い等により、粗粒のものと細粒のものがあり、鹿児島系
の鹿屋産の一次シラスには10載以上の粗粒が40%以
上も含まれていることが知られている。
ところで、このような浮石砂や軽石は、古くから篩分け
により整粒されて磨砕として賞用されているが、それら
は天然のガラス質である火山ガラス以外に、結晶鉱物と
して長石、石英、輝石、雲母、ジルコン、磁鉄鉱等を含
んでいる。而して、それら結晶鉱物のうち、雲母を除く
他のものは硬度が高く、そのために磨砕でガラスを研磨
した場合、その研磨面に深いスクラッチを残し、これが
致命的な欠点となって、ブラウン管用研摩材としては使
用に通しないものであった。
そこで、本願出願人は、そのような問題を解決するもの
として、特公昭50−6395号公報において、軽石等
から製造される高級研磨材並びにその製造方法を明らか
にした。この先に提案した高級研磨材は、軽石等を原料
として、これをテーブル選鉱機により選鉱して、高硬度
の不純物を分離・除去することにより、不純物鉱物の含
有率を0.3重量%以下且つその最大粒径を100μm
以下としたものであり、今日において、主としてテレビ
ジ式ンのブラウン管の研摩材として大量に使用されるに
至っている。
しかしながら、かかる方法により製造された研磨材にあ
っては、不純鉱物の含有量は少ないが、微粉の含有量が
多いこと等から、研磨効果がやや低いという欠点があっ
た。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、従来の研磨材よりも遥かに研磨力が
高く、また平滑性に優れた研磨面を与える研磨材を有利
に製造しようとするものである。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題解決のために、(a)研
磨力指数が0.200以上である天然産浮石砂若しくは
軽石を原鉱として選定し、10■以上の粗粒を含まない
原料を準備する工程と、(b)かかる原料を、粉砕・分
級操作若しくは篩分け・粉砕・分級操作によって、最大
粒子が800μm以下であり且つ45μm以下の粒子の
含有量が20重量%以下となるように粒度調整する工程
と、(c)該粒度調整された原料をテーブル選鉱機にか
けて選鉱して、該原料中に混在する重鉱物並びに微粉を
分離除去せしめることにより、また該テーブル選鉱の後
、必要に応じて更に篩分は若しくは篩分け・粉砕により
粒度調整し、そして粉砕したものについては再度テーブ
ル選鉱操作にかけることにより、最大粒径+lO以下の
微粉の混入量が15重量%以下であり且つ比重が2.5
2以上の重鉱物の含を量が0.30重量%以下である、
研磨力指数が0.200以上の天然ガラス質の製品を得
る工程とを、含むことを特徴とする高純度研磨材の製造
方法を、その要旨とするものである。
要するに、かくの如き本発明は、浮石砂や軽石を原鉱と
して、それよりテーブル選鉱にて重鉱物である高硬度の
結晶鉱物を除去して、特にブラウン管用として有用な研
摩材を製造する方法について、原鉱の選定方法、テーブ
ル選鉱にかける原鉱の調整方法、テーブル選鉱の方法等
について、種々検討を加え、幾多の実験研究を重ねた結
果、完成されたものである。
そして、天然ガラスの比重は、気泡の多少によって差が
あり、2.1前後であるが、結晶鉱物の比重は2.52
以上であり、このため結晶鉱物の混入量は2.52以上
の重鉱物の含有量を測定することによって測り得るが、
ブラウン管の研磨面にスクラッチを発生させないために
は、重鉱物の含有量が0.30重量%以下になるように
精製する必要があることを見い出したのである。
一方、精製品の性状と研磨力との関係について種々検討
した結果、研磨力は、原鉱の産地等によって決まる原鉱
中の火山ガラスの形状等の違いと粒度分布或いは微粉の
混入量によって著しく差のあることを見い出した。この
ような知見に基づいて、研磨力が高くて、重鉱物の含有
量が0.30重量%以下の精製品を製造するために、種
々の実験を重ねた結果、原鉱の選定方法、テーブル選鉱
にかける原鉱の調整方法、テーブル選鉱の方法等につい
ての種々の工夫を組み合わせることによって、目的とす
る研磨力の高い研磨材を有利に製造することが可能とな
ったのである。
(具体的構成) ところで、かかる本発明に従って、天然に産する浮石砂
や軽石を原鉱にして、研磨材を製造する場合には、先ず
、その研磨力を測定して原鉱を選定する必要がある。而
して、各地の種々の原鉱を選鉱して、ブラウン管用研磨
材を製造してみると、その研磨力には大きな差異が見ら
れる。その差異の原因は、火山ガラスの形状等の違いに
因るものと推定される。そこで、研磨力に優れたブラウ
ン管用研磨材用の原鉱を選定する方法について種々検討
した結果、原鉱を篩分けにより60メツシユ(a+es
h )から200メツシユの部分を採取した供試試料を
使用して、下記の方法にて測定し、その研磨力指数が0
.200以上の原鉱を使用する必要のあることが分かっ
た。
かかる研磨力試験は、回転式レンズ研磨機を使って、2
1m1間隔で、2m幅、深さ2閣の溝が掘っであるゴム
板の上に、計量した4インチブラウン管のフェイス部を
設置し、そして分銅で3.4 kgの荷重をかけ、該ゴ
ム板を回転数21Orpmの速さで回転させ、ブラウン
管のフェイス部を毎分120回の速さで回転往復させな
がら、10%濃度で供試試料を混濁したスラリーを供給
し、1o分間の研磨を行なった後、ブラウン管の重量減
少量(単位g)を測定することにより、行なわれ、その
測定値が研磨力指数とされる。
そして、このように選定された原鉱を使用して、研磨材
を製造するにあっては、先ず、粗粒を除去する必要があ
る。この粗粒を除去しないで、テーブル選鉱により研磨
材を製造した場合には、比重が2.52以上の重鉱物の
量を0.30重量%以下にするのは困難である8本発明
者らは、如何なる粒径以上の粗粒を除去する必要がある
かについて知るため、各種の原鉱の粗粒部のみを用いて
、本発明に従う手法によりテーブル選鉱して、重鉱物の
含有量を調べた結果、原鉱の産地や風化の程度により異
なるが、少なくとも10m以上の粗粒を除去しなければ
ならないことが分かった。l0mm以上の粗粒を粉砕し
てテーブル選鉱しても、重鉱物の除去が不充分となるの
は、粗粒の原鉱には火山ガラスと重鉱物の結合の強固な
部分があり、粉砕によっても単体分離が不充分な粒子が
あるためと考えられる。なお、この1mm以上の粗粒を
除去するための篩分は操作には、各種の機械が使用され
得るが、回転篩が簡便で適当である。このように、浮石
抄着しくは軽石原鉱より10m+以上の粗粒を除去して
研磨材製造原料が調製されるが、またそのような粗粒を
含まない原鉱にあっては、それがそのまま研磨材原料と
して用いられるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
次いで、この粗粒の除去された原料は、粉砕・分級操作
若しくは篩分け・粉砕・分級操作によって、最大粒子が
800am以下であり、且つ45μm以下の粒子の含有
量が20重量%以下となるように粒度調整される。より
具体的には、粗粒除去後の原料を振動ミル等の粉砕機を
用いて過粉砕にならないように粉砕し、250〜800
μmの篩を通し、篩上は粉砕機に戻すようにする。この
振動ミルを使用する場合、ミルの内張りはゴムライニン
グとし、粉砕媒体はスチールボールとするのが適当であ
り、また粉砕時間は5分以内とするのが望ましい。また
、原料が細粒で250〜800μm以下の粒子が多い場
合には、最初に篩をかけ、篩上のみ粉砕するのがよい。
そして、この粒度調整される原料に45μm以下の微粒
が20重量%を越える割合において含有されている場合
には、分級により45μm以下の粒子の混入量を20重
量%以下にする必要がある。45μm以下の粒子の混入
量が20重量%を越える場合には、テーブル選鉱の精度
が低下し、比重が2.52以上の重鉱物の含有量を0.
30重量%以下にするのは困難である。なお、かかる分
級操作には、各種の手法が採用され得るものであるが、
−aにサイクロン等が簡便で有効である。
ところで、本発明における研磨材の粒度としては、使用
の目的に合わせて、最大粒径が400μm程度の製品か
ら150μm程度のものまでの各種が必要とされるが、
250gm以下の程度の製品を製造する場合には、45
μm以下の粒子の発生量を減少させるために、製品の目
標粒度より粗粒で調整して、テーブル選鉱するのが望ま
しい。
また、このテーブル選鉱にかける原料中に800μmを
越えるような大きな粒子が含まれる場合も、精製純度が
低下するようになる。これは、800gmよりも大きな
粒子には、火山ガラスと重鉱物との単体分離が不充分な
粒子が多いことと、原料の粒度分布幅が大きく、テーブ
ル選鉱での分離が不充分になるためと考えられる。従っ
て、テーブル選鉱にかける原料の粒度としては、最大粒
径が800μm以下で且つ45μm以下の粒子の混入量
が20重量%以下であることが必要である。
なお、テーブル選鉱では、第1図に示されるように、尾
鉱として重鉱物を除去する他、微粉の除去も合わせて行
なう必要がある。このテーブル選鉱時における微粉除去
により、著しく微粉が除去され、研磨力に優れた研磨材
の有効な製造が可能となるのである。
要するに、上記の粒度調整された原料は、通常のテーブ
ル選鉱機を用いてテーブル選鉱され、かかる原料中に混
在する重鉱物、換言すれば高硬度の結晶鉱物並びに微粉
が分離除去せしめられ、以て最大粒径+10以下の微粉
の混入量が15重量%以下であり且つ比重が2.52以
上の重鉱物の含有量が0.30重量%以下である天然ガ
ラス質の研磨材製品が採取されるのである。
また、製品の目標粒度より粗粒で調整してテーブル選鉱
した場合には、選鉱後、篩分け・粉砕により粒度調整す
る必要があるが、粉砕により新たに重鉱物が単体分離す
るようになるところから、そのような場合には、再度テ
ーブル選鉱により選鉱する必要がある0選鉱により新た
に単体分離される重鉱物の量は、原鉱の種類により異な
るが、再選鉱によって0.30重量%以下にまで精製す
ることが可能である。
ここにおいて、目的とする研摩材製品の品質特性として
は、研磨面の精密度に関係する重鉱物の混入量と研磨力
に関係する微粉の混入量を少なくする必要がある。
なお、研磨材製品中の重鉱物の含有量の測定には、次の
ような重液分離の方法が採用される。即ち、テトラブロ
ムエタンにエチルアルコールを加え、比重が2.52に
なるように調整した重液:200ccを分液ロートに入
れ、試料: 100gを加えて栓をし、そして逆さにし
て30回上下に振った後、ロートを台に乗せ、5〜16
時間静置した後、■ロートに濾紙5Cを乗せ、その上に
分液ロートから重鉱物を抜き、乾燥後、薬包紙に移して
精秤する0本発明にあっては、この測定法による重鉱物
の含有量を0.30重量%以下とするものである。一方
、結晶鉱物の含有量測定について、この重液分離の方法
に代えて、X線回折法で行なったところ、重鉱物の含有
量が0.30重量%を越えても全く結晶鉱物のピークは
認め得ないものであった。
そして、かかる重鉱物の含有量が0.30重量%を越え
るようになると、以下の如き手法で研磨試験をした場合
に、研磨面にスクラッチが発生するようになるのである
すなわち、研磨試験は、前記研磨力試験と同様に、回転
式レンズ研磨機を使って°、2mm間隔で、2m幅、深
さ2mの溝が掘っであるゴム板の上に、4インチブラウ
ン管のフェイス部を設置し、そして分銅で3.4 kg
の荷重をかけ、該ゴム板を回転数210rprnで回転
させ、ブラウン管のフェイス部分を毎分120回の速さ
で回転往復させながら、10%濃度で研磨材を懸濁した
スラリーを供給し、10分間研磨を行ない、加工面の仕
上がりを観察することにより、行なわれる。
また、研磨力は、前述のように、′その原鉱の火山ガラ
スの形状等によって決まる要因と、製品の粒度分布によ
って決まる要因があり、研磨材製品の粒度が粗ければ、
研磨力は高く、微粉の混入量が多ければ、研磨力は低い
ものとなる。
本発明の製造方法に従って精製された研磨材の研磨力指
数値は、製品粒度による製品種類により、下表のように
異なるが、少なくとも0.200以上である。研磨力指
数値が0.200未満の場合は、ブラウン管用研磨材と
して使用する場合、研磨効率が低下する。
ある。この微粉の混入量が15重量%を越えると、上記
の表に示される研磨力指数値を溝たすことが困難となる
また、製品に微粉が多(混入している場合には、著しく
研磨力指数が低下する。そのため、テーブル選鉱時に微
粉を除去する他に、テーブル選鉱後の精製品中に微粉が
多い場合には、更に分級により微粉を除去することが望
ましい。なお、かかる分級は、湿式でも、乾式でもよく
、工程上都合の良い方式を選ぶことが出来る。
微粉の混入許容量は、下表のように、製品の粒度により
異なるが、製品の最大粒径+10以下の径の微粉の混入
量を15重量%以下にする必要が(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何隻限定的に解釈されるも
のでないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、上記した具体的記述、更には以下の
実施例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、各種の態様において実施され得るものであり、本発
明がそのような実施態様のものをも含むものであること
が、理解されるべきである。
実施例 l 原鉱として宮崎系えびの市加久藤産のシラスを使用した
。また、その粒度分布は下表の通りであった。
また、かかる試料を篩分け、45μm〜250μmの部
分を採取して、研摩試験をした結果、その研磨力指数は
0.318であり、また比重が2.52以上の重鉱物の
含有量を求めたところ、0.735重量%であった。
そして、このような原鉱10kgに対して水1002を
加え、均一に混合撹拌した後、1閣の篩で粗粒部を除去
した。なお、除去された粗粒は240gであった。
次いで、かかる微粒除去後の原料を400μmで篩分け
て、その篩下を採取し、テーブル選鉱用試料を採取した
。これをゴムライニング製の振動ミルとスチールボール
で2分間粉砕し、その粉砕物を400μmで篩分け、そ
の篩下を採取し、前記テーブル選鉱用試料に加えた。こ
の篩上部粉砕−篩分けの操作を更に3回繰り返した。か
くして得られた試料をサイクロンにより分級して、その
微粉部を除去した。得られた試料の粒度分布は下表の通
りで、45μm以下の粒子は11.9重量%であった。
と−二ゴ・」 更にその後、このような粒度調整された試料を、ウィル
フレーテーブル試験機(750mmx1500m)を用
いて選鉱した。テーブル条件は、リッフル最大高さ=3
m、幅:Tm、間隔:35m、衝程:10M、テーブル
角度:5.5度、振動数:290rprn、スラリー濃
度:6.1重量%、給鉱スピード:115g/分、撒水
量:81/分であった。なお、テーブル選鉱に際して、
図示するように、重鉱物の他に微粒も除去した。選鉱結
果は、下記の通りである。
精鉱・・・5110g 片刃・・・・910g 尾鉱・・・x050g 微粒部・・・660g かかる片刃については、再度テーブル選鉱し、得られた
精鉱650gは、先の精鉱に加えた。
また、かくして得られた精鉱を250μmで篩分け、そ
の篩下を採取することにより、精製粒度調整品を得た。
篩上は、ゴムライニング製の振動ミルとスチールボール
で2分間粉砕し、250μmで篩分け、その篩下を採取
した。この粉砕−篩分けの操作を更に3回繰り返し、採
取された篩下を混合して、前記と同じ条件でテーブル選
鉱を行ない、その精鉱を前記精製粒度調整品に加え、脱
水・乾燥した。そして、乾燥後の精製品をエアー分級し
て微粉を除去し、製品5250gを得た。
このようにして得られた製品の重鉱物の含を量は0.2
0重量%であり、その粒度分布は、下表の通りであって
、−25μm以下の微粉の混入量は8.6重量%であっ
た。
かくして得られた製品により、ブラウン管研磨試験を行
なった結果、その研磨力指数は0.350で、スクラッ
チのない極めて平滑性に優れた研磨面を有するブラウン
管を得た。
実施例 2 原鉱として、岐阜県中津用市苗木産の浮石砂を使用した
。その粒度分布は下表の通りであった。
先ず、この原鉱10kgに対して水100fを加え、均
一に混合・撹拌した後、5■の篩でその粗粒部を除去し
た。除去した粗粒は440gであった。
そして、かかる粗粒除去後の試料をゴムライニング製の
振動ミルとスチールボールで2分間粉砕し、400μm
で篩分け、その篩下をテーブル選鉱用試料とした。ii
上はゴムライニング製の振動ミルとスチールボールで2
分間粉砕し、400μmの篩下を採取し、前記テーブル
選鉱用試料に加えた。更に、この篩上部粉砕−篩分けの
操作を2回繰り返した。この得られた試料をサイクロン
により分級し、その微粉部を除去した。得られた試料の
粒度分布は下表の通りで、45μm以下の粒子は12.
6重量%であった。
この原鉱を篩分け、45μm〜250μmの部分を採取
して、研磨試験をした結果、研磨力指数は0.295で
あり、重液残渣量(重鉱物量)を測定したところ、1.
62重量%であった。
次いで、かかる試料をウィルフレーテーブル試験機(7
50mmX 1500IIn)を用いてテーブル選鉱し
た。テーブル条件は、リッフル最大高さ:3ffi11
、幅ニア■、間隔:35閣、衝程:10m、テーブル角
度=6.0度、振動数:290rpm、スラリー濃度=
6.1重量%、給鉱スピード:125g/分、撒水量:
82/分であった。
テーブル選鉱に際して、第1図に示されるように、重鉱
物の他に微粒も除去した0選鉱結果は、下記の通りであ
る。
精鉱・・・4940g 片刃・・・1130g 尾鉱・・・2040g 微粒部・・・420g なお、片刃については、再度テーブル選鉱し、得られた
精鉱560gは、先の精鉱に加えた。
そして、この得られた精鉱を250μmで篩分け、その
篩下を採取して精製粒度調整品を得た。
また、その篩上は、ゴムライニング製の振動ミルとスチ
ールボールで2分間粉砕し、250t1mで篩分け、そ
の篩下を採取した。そして、この粉砕−篩分けの操作を
更に3回繰り返し、採取した篩下を混合し、前記と同様
な条件下でテーブル選鉱を行ない、その精鉱を前記精製
粒度別整品に加えて、脱水・乾燥した。そして、乾燥後
の精製品をエアー分級して微粉を除去し、製品5040
gを得た。この得られた製品の重鉱物の含有量は0.2
6重1%であり、その粒度分布は、下表の通りであって
、−25μm以下の微粉の混入量は3.8重量%であっ
た。
かくして得られた製品を用いて、ブラウン管研磨試験を
行なったところ、その研磨力指数は0.264で、スク
ラッチのない、極めて平滑性に優れたブラウン管を得る
ことが出来た。
実施例 3 実施例1で使用した原鉱を用い、実施例1と全く同じ方
法により、均一に混合・撹拌し、粗粒部除去を行なった
後、400μmで篩分けして、その篩上の試料をゴムラ
イニング製の振動ミルとスチールボールで2分間粉砕し
、その粉砕物を400μmで篩分け、その篩下を採取し
た。この粉砕−篩分けの操作を更に3回繰り返して得ら
れた試料を混合し、重鉱物を測定した結果、その含有量
は0.62重量%であった。そして、この得られた試料
を実施例1と同様な選鉱条件下でテーブル選鉱した結果
、精鉱の重鉱物の含有量は0.09重量%となった。
比較例 1 原鉱として、愛知県小牧重度の浮石砂を使用した。その
粒度分布は下表の通りであった。
次いで、かかる試料を篩分け、45μm〜250μmの
部分を採取して、研磨試験をした結果、研磨力指数は0
.163であり、重液残渣量を測定したところ、4.5
5重量%であった。
この原鉱を使用して、実施例2と同様にして精製を行な
い、研磨材を製造した。得られた製品の重鉱物の含有量
は0.55重量%であり、この製品によりブラウン管研
磨試験を行なった結果、その研磨力指数は0.185と
なり、研磨面にはスクラッチが観察された。
比較例 2 実施例2で使用した原鉱を用いて、その5閣以上の粗粒
を除去する工程を除く以外は、全く同じ手法によって研
磨材を製造した。得られた製品の重鉱物の含有量は0.
35重量%であり、この製品によってブラウン管研磨試
験を行なった結果、スクラッチが認められた。
比較例 3 実施例1で使用した原鉱を用いて、実施例1と同様にし
て、均一に撹拌・混合し、粗粒部除去を行なった後、4
00μmの篩に代えて250μmの篩を使用することと
、振動ミルの振動時間を10分間にすることと、サイク
ロン分級による微粉の除去を行なわないこと以外は、全
く同じ方法でテーブル選鉱用試料を潤製した。得られた
テーブル選鉱用試料の粒度分布は下表の通りで、45μ
m以下の粒子は31.3重量%であった。
1と全く同じ方法で研磨材を製造した。得られた製品の
重鉱物の含有量は0.21重量%であり、粒度分布は下
表の通りで、−25μm以下の微粉の混入量は16.5
重量%であった。
かくして得られたテーブル選鉱用試料を用いて、実施例
1と同様にしてテーブル選鉱し、精鉱を脱水乾燥して、
研磨材を製造した。得られた製品の重鉱物の含有量は0
.34重量%であり、この製品によってブラウン管研磨
試験を行なった結果、スクラッチが認められた。
比較例 4 実施例1で使用した原鉱を用いて、テーブル選鉱時に微
粉を除去する工程を除く以外は、実施例この製品によっ
てブラウン管研磨試験を行なった結果、スクラッチは認
められなかったが、その研磨力指数はO,l 90であ
り、研磨力が劣っていた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、研磨
力指数が0.200以上である浮石砂や軽石を原鉱とし
て選定し、テーブル選鉱により高硬度の結晶鉱物たる重
鉱物及び微粉を効果的に除去しすることにより、極めて
研磨力の優れた天然のガラス質の研磨材が有利に得られ
、そしてそのような研摩材を用いることにより、極めて
平滑性に優れた研磨面を得ることが出来ることとなった
のであり、以てブラウン管用研磨材として有利に用いら
れ得るようになったところに、本発明の大きな工業的意
義が存するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うテーブル選鉱を示す概略説明図
である。 第1flD 出願人  共立窯業原料株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 研磨力指数が0.200以上である天然産浮石砂若しく
    は軽石を原鉱として選定し、10mm以上の粗粒を含ま
    ない原料を準備する工程と、 かかる原料を、粉砕・分級操作若しくは篩分け・粉砕・
    分級操作によって、最大粒子が800μm以下であり且
    つ45μm以下の粒子の含有量が20重量%以下となる
    ように粒度調整する工程と、該粒度調整された原料をテ
    ーブル選鉱機にかけて選鉱して、該原料中に混在する重
    鉱物並びに微粉を分離除去せしめることにより、また該
    テーブル選鉱の後、必要に応じて更に篩分け若しくは篩
    分け・粉砕により粒度調整し、そして粉砕したものにつ
    いては再度テーブル選鉱操作にかけることにより、最大
    粒径+10以下の微粉の混入量が15重量%以下であり
    且つ比重が2.52以上の重鉱物の含有量が0.30重
    量%以下である、研磨力指数が0.200以上の天然ガ
    ラス質の製品を得る工程とを、 含むことを特徴とする研磨材の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100284680B1 (ko) * 1998-10-10 2001-03-15 최재원 거친입도연마제제조방법
KR100284679B1 (ko) * 1998-10-10 2001-03-15 최재원 중간입도연마제제조방법
WO2003091351A3 (en) * 2002-04-25 2004-07-15 Advanced Minerals Corp Polishing composition and methods
US7303600B2 (en) 2002-04-25 2007-12-04 Advanced Minerals Corporation Unexpanded perlite ore polishing composition and methods

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