JPH02165864A - 溶湯配送台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 一産業上の利用分野− 本発明は例えば非鉄金属溶解炉で溶融されたアルミニウ
ム等の溶ン％をダイキャストマシンの手元炉に分配する
ための溶湯配送台車に関する。

一従来の技術− 周知のように、例えば非鉄金属溶解炉で溶融されたアル
ミニウム等の溶湯をダイキャストマシンの手元炉に分配
するためには、ポータ一方式またはフォークリフト方式
等があるが非鉄金属溶解炉とダイキャストマシンの手元
炉との間に敷設されたレールに沿って移動できる溶湯配
送台車が設けられる。第７図及び第８図はこのような目
的に用いられる従来の溶湯配送台車を示し、この溶湯配
送台車は、非鉄金属溶解炉とダイキャストマシンの手元
炉Ａとの間に敷設されたレールＢに騎乗する台車Ｃを備
えている。即ち、この台車Ｃの支持台上には耐火レンガ
内張製の取鍋りが設置され、この取鍋りはその側部の傾
転軸Ｅを中心として傾転できるように支持ブラケットＦ
の軸受Ｇにより支持され、前記台車と取鍋りとの間に設
ける傾転シリンダＨにより傾転される。したがって、非
鉄金属溶解炉で取鍋り中に注入された溶湯は、傾転シリ
ンダＨによる取鍋りの傾転により取鍋りの注ぎ口ｄから
手元炉Ａ中に補給されることになる。

一発明が解決しようとする課題− しかしながら、従来の溶湯配送台車は、前述したような
構造であるから、取鍋りに入れた溶湯を手元炉Ａに注入
する場合、傾転シリンダＨにより取鍋りを第８図に示す
ように傾転させると、取鍋りを傾斜させるにしたがって
注ぎ口ｄからの流出角度は、実線矢印から仮想線矢印で
示すように変化する。換言すると、このような溶湯配送
台車の構造では、ダイキャストマシンの手元炉Ａに対す
るｍ？Ｉｋの注入位置及び角度が取鍋りの傾斜に伴って
大きく変化するので、注意を怠ると、注ぎ口ｄから流出
する溶湯が外部へこぼれることがあり、手元炉Ａの開口
面積を必要以上に広くする必要があった。手元炉Ａへ溶
湯を注ぎ込む際の注入位置及び角度の変化は、台車Ｃと
手元炉Ａとの間の関係位置の変化をも意味するから、限
定された工場内空間を有効活用する点からも障害となる
。

本発明の目的は、以上に述べたような従来の溶湯配送台
車の構造上の問題に鑑み、取鍋を傾転しても注ぎ口から
流出する溶湯の位置及び角度が変化しない構造を得るに
ある。

−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本発明は、走行可能な台車上
に一側の傾転軸線を中心として傾転可能な溶湯取鍋を搭
載し、同取鍋を傾転装置で傾転することにより溶湯を排
出する溶湯配送台車において、溶湯を流出させる注ぎ口
を前記傾転軸線位置に設け、同を前記傾転軸線に対して
同軸的に延長した状態とすることを提案するものである
。

実施例 以下、第１図から第６図について本発明の実施例の詳細
を説明する。

第１図から第４図は本発明の第１実施例を示し、本発明
による溶湯配送台車と他の周辺設備との関係は第２図に
示しである。第２図において、非鉄金属溶解炉１で溶融
された溶湯は同非鉄金属溶解炉１に付設された溶湯溜め
２に貯留され、この溶湯溜め２の汲出しポンプ３により
溶湯配送台車の取鍋中にポンプアップされる。そして、
前記非鉄金属溶解炉１と図示を省略するダイキャストマ
シンの手元炉４の間には溶湯配送台車が騎乗されるレー
ル５が敷設され、溶湯溜め２位置で溶湯を補給された溶
湯配送台車は前記レール５に沿って手元炉４まで移動さ
れ、手元炉４に不足分の溶湯を分配する。

第１実施例の溶湯配送台車は前記レール５に騎乗する車
輪６を有した台車７を備え、この台車７には電源バッテ
リ８及び油圧ユニット９が搭載される。つまり、台車７
は所謂”自走型台車”であって、バッテリ８を電源とす
る走行モータ１０で車輪６が駆動され、レール５に沿っ
て移動される。また、前記台車７の中央には耐火レンガ
内張製の取鍋１１を受ける支持台１２が設けられ、同支
持台１２で重量を負担される取鍋１１の一側上部の傾転
軸１３は、軸受台１４上に設ける軸受１５により傾転可
能に支持される。そして、前記傾転軸１３の反対側には
、傾転軸線αと同軸的に延長した注ぎ口１１ａが設けら
れ、取鍋１１の傾転時に収容された溶湯が同注ぎ口１１
ａから外部に流出される。この注ぎ口１１ａは前記傾転
軸線αと同芯的な円筒物として耐火レンガで作られ、そ
の先端には水平方向の出口が形成しである。前記取鍋１
１の上面は流入口１７ａ及び開放窓１７ｂを形成された
鍋ｉ１７により閉鎖される。

前記注ぎ口１１ａの基部には前記傾転軸線αを曲率中心
とする円弧状軌道板１８が取付けられ、この円弧状軌道
板１８は台車７に固定した軸支台１９上の一対の支持ロ
ーラ２０゜２１により案内される。即ち、これらの支持
ローラ２０，２１は前記傾転軸線αに対して対称配置さ
れるから、取鍋１１及び注ぎ口１１ａが傾転軸線αを中
心として傾転されても、注ぎ口１１ａは常に水平状態を
保たれる。

また、前記取鍋１１を傾転させるため、前記台車７と取
鍋１１の間には傾転装置が設けられる。即ち、図示例の
場合、傾転装置は、取鍋１１に外力を加えぬように取鍋
１１に巻き掛けられた支持枠２２と、この支持枠２２の
両側端部と台車７の間に掛渡した一対の傾転シリンダ２
３．２４とからなるもので、これらの傾転シリンダ２３
．２４は前記油圧ユニット９からの圧力油供給により、
前記傾転軸線αを中心として取鍋１１を傾転させる。

第１実施例の溶湯配送台車は、以上のような構造である
から、取鍋１１中に溶湯を供給する場合、レール５に沿
って溶湯配送台車を溶湯溜め２の汲出しポンプ３位置に
、鍋蓋１７の流入口１７ａを合せればよい。また、取鍋
１１中に補給された溶湯を手元炉４に分配するには、分
配が必要な手元炉４まで台車７を移動させ、傾転シリン
ダ２３．２４により取鍋１１を傾転させるだけで、手元
炉４に溶湯を補充できる。つまり、傾転シリンダ２３．
２４を動作させると、取鍋１１は、第１図の仮想線で示
すように、傾転軸線αを中心として傾転され、この傾転
に伴って収容された溶湯が注ぎ口１１ａ中に流入し、出
口１６から手元炉４の内部に溶湯が供給される。この場
合、注ぎ口１１ａは傾転軸線αと同軸的な関係にあるか
ら、取鍋１１を傾転しても、略水平な状態に保たれるの
で、取鍋１１の傾転角度によって手元炉４に流入する溶
湯の位置や角度が変化することがなく、略一定の位置に
溶湯が流入する。したがって、第１実施例の構造による
と、手元炉４と溶湯配送台車の関係が非常に安定するの
で、工場内空間を充分に活用でき、手元炉４に必要以上
の開口面積を確保する必要がなくなる。

第５図及び第６図は本発明の１ｇ２実施例による溶湯配
送台車を示し、第１実施例と同一構造部分については同
一符号に添字”Ａ”を付して示しである。即ち、３４２
実施例の溶湯配送台車は前記レール５Ａに騎乗する車輪
６Ａを有した台車７Ａを備え、この台車７Ａには電源バ
ッテリ８Ａが搭載される。つまり、台車７Ａは所謂”自
走型台車”であって、バッテリ８Ａを電源とする走行モ
ータ１０Ａで車輪６Ａが駆動され、レール５Ａに沿って
移動される。また、前記台車７Ａには耐火レンガ内張製
の取鍋１１Ａを受ける軸受台１４Ａが設けられ、この軸
受台１４Ａ上に設ける軸受１５Ａにより、取鍋１１Ａの
一側の傾転軸１３＾が傾転可能に支持される。そして、
前記傾転軸１３Ａの反対側には、傾転軸線αと同軸的に
延長した注ぎ口１１ｂが設けられ、取鍋１１Ａの傾転時
に収容された溶湯が同注ぎ口１１ｂから外部に流出され
る。この注ぎ口１１ｂは、第１実施例の場合と同様に、
前記傾転軸線αと同芯的な円筒物として耐火レンガで作
られ、その先端には水平方向の出口１６Ａが形成しであ
る。前記数ｗ４１１Ａの上面は開放窓１７ｃを形成され
た鍋１１７Ａにより閉鎖されているから、傾転軸線αを
中心として取鍋１１Ａを傾転しても、取鍋１１Ａに収容
された溶湯が注ぎ口１１ｂ以外の部分から外部に流出す
ることはない。

前記注ぎ口１１ｂの基部には前記傾転軸線αを曲率中心
とする円弧状軌道板１８Ａが取付けられ、この円弧状軌
道板１８Ａは台車７Ａに固定した軸支台１９Ａ上の一対
の支持ローラ２ＯＡ。

２１Ａにより案内される。即ち、これらの支持ローラ２
ＯＡ、２１Ａは前記傾転軸線αに対して対称配置される
から、取鍋１１Ａ及び注ぎ口ｆｌｂが傾転軸線αを中心
として傾転されても、注ぎ口１１ｂは常に水平状態を保
たれる。

また、前記取鍋１１＾を傾転させるため、前記台車７Ａ
上には傾転装置が設けられる。即ち、第２実施例の場合
、傾転装置は、台車７Ａ上に設置された傾転モータ２５
と、この傾転モータ２５の回転数を減速する減速機２６
とからなり、この減速機２６の出力軸は前記傾転軸１３
Ａに結合される。

第２実施例の溶湯配送台車は、以上のような構造である
から、取鍋１１Ａ中に補給された溶湯を手元炉４Ａに分
配するには、分配が必要な手元炉４Ａまで台車７Ａを移
動させ、傾転モータ２５により取鍋１１Ａを傾転させる
だけで、手元炉４Ａに溶湯を補充できる。つまり、傾転
モータ２５を動作させると、取鍋ｌＩＡは、傾転軸線α
を中心としてゆっくり傾転され、この傾転に伴って収容
された溶湯が注ぎ口１１ｂ中に流入し、出口１６Ａから
手元炉４Ａの内部に溶湯が供給される。この場合、注ぎ
口１１ｂは傾転軸線αと同軸的な関係にあるから、取鍋
１１＾を傾転しても、略水平な状態に保たれるので、取
鍋１１への傾転角度によって手元炉４Ａに流入する溶湯
の位置や角度が変化することがなく、略一定の位置に溶
湯が流入するのは改めて説明するまでもない。したがっ
て、第２実施例の構造によると、手元炉４Ａと溶湯配送
台車の関係が非常に安定するので、工場内空間を充分′
に活用でき、手元炉４Ａに必要以上の開口面積を確保す
る必要がなくなるのは第１実施例の場合と同様である。

なお、前記各実施例の説明においては、自走型台車を例
示したが、集電装置から電源供給を受けるロータリ形式
の台車として本発明の溶湯配送台車を設計することもで
きるのは、勿論である。

一発明の効果− 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、取鍋
を傾転しても、注ぎ口からの溶湯の位置及び角度はほと
んど変化しないから、手元炉に必要以上の開口面積を確
保する必要がなくなり、台車と手元炉との関係位置が特
定するため、工場内空間を充分に活用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図のＩ−Ｉ線に沿う断面図、第２図は本発
明の第１実施例による溶湯配送台車と他の周辺設備との
関係を示す平面図、第３図は第２図のｍ　−ｒｎ線に沿
う断面図、第４図は同溶湯配送台車の要部拡大断面図、
第５図は一部を切欠いて示す本発明の第２実施例による
溶湯配送台車の平面図、第６図は一部を切欠いて示す同
溶湯配送台車の正面図、第７図は従来の溶湯配送台車の
側面図、第８図は同溶湯配送台車の断面図である。 ４・・・手元炉、 ５．５Ａ・・・レール、 ７．７Ａ・・・台車、 １１・・・取鍋、 １１ａ　、１ｌｂ−”注ぎ口、 ２３．２４・・・傾転シリンダ、 ２５・・・傾転モータ、 α・・・傾転軸線。 第１図 特許出願人　　東邦開発エンジニアリング株式会社 ｆｌ− 第３図 第４図 第５図 第６図 Ａ １Ａ Ａ ＱＡ Ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）走行可能な台車上に一側の傾転軸線を中心として傾
   転可能な溶湯取鍋を搭載し、同取鍋を傾転装置で傾転す
   ることにより溶湯を排出する溶湯配送台車において、溶
   湯を流出させる注ぎ口を前記傾転軸線位置に設け、同注
   ぎ口を前記傾転軸線に対して同軸的に延長した状態とし
   たことを特徴とする溶湯配送台車。