JPH02162001A - 改質木材の製法 - Google Patents

改質木材の製法

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JPH02162001A
JPH02162001A JP31798188A JP31798188A JPH02162001A JP H02162001 A JPH02162001 A JP H02162001A JP 31798188 A JP31798188 A JP 31798188A JP 31798188 A JP31798188 A JP 31798188A JP H02162001 A JPH02162001 A JP H02162001A
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wood
insoluble
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water
treatment
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Kazuo Nomura
一夫 野村
Atsushi Makino
牧野 篤
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、住宅設備、建築材料等として用いられる改
質木材の製法に関する。
〔従来の技術〕
木材の改質方法として、不溶性不燃性無機物を木材中に
含ませることにより、難燃性(防火性)。
寸法安定性、防腐・防虫性、力学的強度9表面硬度等を
付与する方法が研究、開発されている。
一般に、木材に難燃性を付与するための改質方法は、以
下のような難燃化のメカニズムに基づいて大別されてい
る。
(a)  無機物による被覆 (b)  炭化促進 (C1発炎燃焼における連鎖反応の阻害(d)  不燃
性ガスの発生 (el  分解・結晶水放出による吸熱(f)  発泡
層による断熱 ここで、木材に不溶性不燃性無機物を含ませるという改
質方法は、以下に説明するように、上記(al以外にも
、無機物の種類によっては(bl、 (cl、 (di
等による効果も併せて期待できる優れた方法である。し
かも、この不溶性不燃性無機物は、いったん木材組織内
に定着させられれば、それ以降木材から溶は出す恐れが
少ないため、それらの効果が薄れるといった心配も少な
い。
上記において、(a)の無機物による被覆とは、たとえ
可燃性の材料であっても、それを不燃性の無機物と適当
な配合比で複合することによりPi燃化させうる、とい
うことである。たとえば、従来知られている木片セメン
ト板は、可燃性木材を不燃性のセメントと約3対1ない
し1対lの重量配合比で混合し、板状に成形したもので
あって、JISにより準不燃材料として認められている
(b)の炭化促進とは、以下のようなメカニズムである
。すなわち1、木材は、加熱されると熱分解して可燃性
ガスを発生し、これが発炎燃焼するわけであるが、この
ときリン酸あるいはホウ酸が存在すると木材の熱分解す
なわち炭化が促進され、速やかに炭化層が形成される。
この炭化層は、断熱層として作用し、難燃効果を与える
ため、前記不溶性不燃性無機物がリン酸成分あるいはホ
ウ酸成分を含む場合は、この改質木材における難燃効果
は一層高いものとなる。
(C)の発炎燃焼における連鎖反応の阻害とは、ハロゲ
ンにより寄与されるものであり、炎中でのラジカル的な
酸化反応においてハロゲンが連鎖移動剤として作用する
結果、酸化反応が阻害されて難燃効果が生じるというメ
カニズムである。したがって、不溶性不燃性無機物がハ
ロゲンを含むものであれば、こうした効果も得られる。
最後に、fdlの不燃性ガスの発生について説明する。
これは、炭酸塩、アンモニウム塩等の化合物は熱分解に
より炭酸ガス、亜硫酸ガス、ハロゲン化水素等の不燃性
ガスを発生するが、これらのガスが可燃性ガスを希釈し
て燃焼を妨げるという効果である。したがって、不溶性
不燃性無機物が炭酸塩等の上記不燃性ガス類を発生しう
るちのを含んでいれば、このメカニズムによる難燃化効
果も併せて得られることになる。
ついで、この不溶性不燃性無機物を含む木材の防腐・防
虫効果について説明する。菌類が木材を腐敗させる際は
、まず、菌糸が木材内腔中に侵入していくのであるが、
この木材内腔中に異物が存在すると菌糸の侵入が妨げら
れ、結果的に腐敗されにくくなる。この木材内腔中の異
物は、特に防腐効果のある薬剤(防腐剤)等である必要
はなく、菌類の養分になるものでさえなければ、何であ
ってもよい。防虫についても防腐と同様である。
ただし、異物は、薬剤効果があるものであればそれにこ
したことはなく、たとえば、虫に対して消化性の悪いも
の、消化しないもの、あるいは、忌避作用のあるものが
好ましい。したがって、不溶性不燃性無機物を木材内腔
中に含ませれば、木材の防腐・防虫に効果的なのである
さらに、木材の寸法安定性および力学的強度についてみ
れば、たとえば、木材を水で膨潤させておき、その状態
で木材細胞壁中に何らかの物質を固定できれば、バルク
効果により上記両特性が向上する。すなわち、木材細胞
壁内が充填材によって占められていれば、木材自体の膨
張あるいは収縮が起こりにくくなり、同時に、各種力学
的強度も向上するのである。ここで、固定物質としては
、水に熔けにくい無機物も使いうるため、不溶性不燃性
無機物を木材細胞壁中に固定すれば、こうした効果が得
られる。
最後に、木材の硬度(表面硬度)については、一般に、
木材の硬度を上げるためには、木材内部の導管等の空隙
や木材の細胞壁に無機物等の硬い物質を詰め込んでやれ
ばよいため、木材内に不溶性不燃性無機物を定着させる
ことにより、木材細胞の補強ならびに硬度の上昇という
効果が得られる。ここで、木材の表層部分に集中的に無
機物を生成させれば、より効果的である。
以上のように、不溶性不燃性無機物を含ませるという方
法は、l′It燃化をはじめとする木材の改質において
非常に有効的であるが、下記のような問題を有していた
一般に、たとえば不溶性不燃性無機物をそのまま水等の
溶媒に分散させ、この分散液(処理液)中に木材を浸漬
して液を木材中に浸透させようとしても、浸透していく
のはほとんど水等の溶媒のみとなってしまう。というの
も、処理液が木材中に浸透していく際に通過すべき通路
のうち、最も狭い部分はピントメンプランであるが、こ
こにおける空隙径が約O0lμ璽であるのに対し、分散
粒子である不溶性不燃性無機物の粒径は、通常、0.1
1よりもかなり大きいからである。
そこで、発明者らは、先に、この問題を解決できる方法
を開発している。すなわち、混合することにより互いに
反応して不溶性不燃性無機物を生じさせるカチオンおよ
びアニオンを別々に含ませた2種の水溶液(順に「カチ
オン含有処理液」、「アニオン含有処理液」と称す)を
用意し、両者を順次原料木材に含浸させて木材内部で両
イオンを反応させ、不溶性不燃性無機物を定着させるよ
うにする改質木材の製法(特開昭61−246003号
公報)である。このようにすれば、水溶液であるために
木材組織内への含浸が容易であり、極めて多量の不溶性
不燃性無機物を効率よく木材中に含ませることができる
のである。
この改質方法において、カチオン含有処理液およびアニ
オン含有処理液は、所定のカチオンを含む水溶性無機物
および所定のアニオンを含む水溶性無機物を別々に水に
溶解させることにより得られ、より具体的には、通常、
単独の水溶性無機物を含む処理液の組み合わせ(単独溶
液系の掛は合わせ)が用いられている。たとえば、Ca
 C1zを含むカチオン含有処理液とに*COsを含む
アニオン含有処理液とを木材に含浸させたり、AlC1
,を含むカチオン含有処理液と(NH4)gHPO4を
含むアニオン含有処理液とを木材に含浸させたりして、
木材中に不溶性不燃性無機物を生成させるようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記処理の結果得られる改質木材中には、水
酸基等の親水基が多く残っているため、木材の耐水性、
特に耐汚染性の点で問題が生じる場合があり、また、吸
水による寸法変化等の問題もあって、さらなる改善が求
められていた。
こうした事情に鑑み、この発明は、難燃性、力学的強度
、防腐・防虫性等の各種特性が維持されつつ、耐水性、
特に耐汚染性、および寸法安定性が向上された改質木材
を製造する方法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この発明は、改質しようとす
る原料木材に対し、混合することにより不溶性不燃性無
機物を生じさせるカチオン含有処理液とアニオン含有処
理液の組み合わせのうちの一方を含浸させたのちに他方
を含浸させて木材組織内に前記不溶性不燃性無機物を生
成・定着させる改質木材の製法であって、前記不溶性不
燃性無機物の生成・定着が行われたのちの木材に対し、
さらにカップリング剤処理液を含浸させるようにする。
上記カップリング剤は、チタン系、アルミニウム系およ
びシラン系のうちの少な(とも1種であることが好まし
い。
〔作   用〕
カップリング剤は、一般に、1分子中に親水基と疎水基
を持っており、たとえば、分子鎖の一端に親水基が、他
端に疎水基が位置している。無機物による処理が行われ
た後の木材にこのカップリング剤処理を施すと、カップ
リング剤分子の親水基と無機成分や木材成分の親水基と
が結び付き、カップリング剤分子のもう一方の端にある
疎水基が外部に向かうように配列する。その結果、木材
に撥水性が発現し、水分のしみ込みが抑制されて吸水に
よる寸法変化が少なくなり、また、液体により汚染され
にくくなる等の耐水性が向上する。
他方、水が木材内に浸透しても内部で化学吸着されにく
いため、乾きやすくなる。さらに、用いられるカップリ
ング剤にリンや硫黄といった難燃成分が含まれていれば
、得られる改質木材全体の難燃性も一層改善される。
〔実 施 例〕
この発明に用いられる改質のための原料木材としては特
に限定はされず、原木丸太、製材品、スライス単板2合
板等が例示できる。それらの樹種等についても何ら限定
されることはない。
木材中に生成させて木材組織内に分散・定着させる不溶
性不燃性無機物としては、特に限定はされないが、たと
えばホウ酸塩、リン酸塩およびすン酸水素塩、炭酸塩、
硫酸塩および硫酸水素塩。
ケイ酸塩、硝酸塩、水酸化物、フッ化物、臭化物等が挙
げられる。これらの無機物は、2種以上が木材中に共存
されるようであってもよい。
また、1種の不溶性不燃性無機物中に、下記に述べるカ
チオンおよび/またはアニオン部分が、それぞれ2種以
上含まれていてもよい。
さらに詳しくは、上記不溶性不燃性無機物のカチオン部
分の元素としては、Na、に等のアルカリ会席、Mg、
Ca、3r、  Ba等のアルカリ土類金属、Znおよ
びAIが好例として挙げられるが、たとえば、Mn、N
i、 cd等の遷移元素やSi、Pb等の炭素族元素等
であってもよく、特に限定はされない。
不溶性不燃性無機物を構成するアニオンとしては、Bo
g 、PO,、Go、、So、およびOHアニオンが好
例として示される。特に、Bog。
PO4アニオンでは前記難燃化メカニズム(blによる
効果、CO,アニオンでは同(d)による効果が得られ
るために、−層好適である。しかし、これらに限定され
ることはなく、たとえば、O,NO*+S i Oa 
+  S iOs 、F r  CI *  B rア
ニオン等であっても構わない。特に、ハロゲンでは、上
記telおよび!d)による効果が併せて期待できると
いう利点が得られる。
上記カチオンとアニオンは、木材内に生じさせようとす
る所望の不溶性不燃性無機物の組成に応じて任意に選択
され、それらの各イオンを含んだ水溶性無機物を別々に
水に熔かすことにより、所望のカチオンを含んだカチオ
ン含有処理液、および、所望のアニオンを含んだアニオ
ン含有処理液が調製される。
なお、上記ハロゲンおよびOHアニオン等は、単独で使
用される他、カチオン含有処理液および/またはその他
のアニオンを含んだアニオン含有処理液中にともに含ま
れるようにし、木材中にアパタイト等を生じさせるよう
に調製されていてもよい。
水に熔けて上記所望のカチオンを生じさせる無機物とし
ては、MgCL 、MgBrt 、MgSO4・H! 
 O,Mg  (NOx)*  ’  6 Ht  O
,CaCL  、  CaBrt  、  Ca  (
NOsls  +  BaC1・ 2Hm  O,Ba
Brg  、  Ba  (Not)*  、  Al
Cl5  、AlBr5  、Alt  (SO4)*
  、A1  (NO=)*  ・9 Hz O,Z 
n Cl−等が一例として挙げられるが、これらに限定
されることはない。水に溶けて上記所望のアニオンを生
じさせる無機物としては、たとえば、N a @ CO
s +  (NH4)! COt 、HX SO4、N
ag SO4+  (NH4)! SO4、Hs PO
4、Nag HPO41(NH4)I HPO4、Hs
 BOs 、NaBox 、NH4BO,等が挙げられ
るが、やはり、これらに限定されることはない。以上の
水溶性無機物は、各々が単独で用いられる他、互いに反
応せずに均一な水溶液を形成できる範囲内で、l処理液
中に複数種が併用されるようでもよい。
以上のカチオン/アニオン含有両処理液による原料木材
の無機物処理は、たとえば、以下のように行われる(第
1図および第2図参照)。
まず、両処理液のうちのいずれか一方(第1液)を、同
処理液中に上記原料木材を浸漬させるなどして、木材中
に含浸させる。具体的には、たとえば第1図にみるよう
に、原料木材1を第1液たるカチオン含有処理液2中に
浸漬し、所望のカチオン3を含浸させる。このとき、同
含浸処理に先立ち、原料木材に飽水処理を施して、木材
を充分に飽水された状態にしておくことが推奨される。
それにより、木材中の水を媒体として第1液中のイオン
が速く拡散していくようになり、処理時間を短縮するこ
とができるためである。ここで、上記飽水処理方法は、
水中貯木、スチーミング、減圧下含浸、加圧下含浸など
、特に限定されることはない。
つぎに、上記第1液と反応して不溶性不燃性無機物を生
成させる相手方のイオンを含んだ処理液(第2液)を同
様に含浸させて、木材内部において同不溶性不燃性無機
物を生成させる。具体的には、たとえば第2図にみるよ
うに、所望のカチオン3を含んだ木材1を、第2液たる
アニオン含有処理液4中に浸漬して所望のアニオン5を
含浸させると、カチオン3とアニオン5が反応して、木
材l内部で不溶性不燃性無機物6が生成する。
その後、さらに必要に応じては、第3液、第4液・・・
等を用意して繰り返し含浸させ、生成物層の緻密化を図
るようにしてもよい。このとき用いられるカチオン/ア
ニオン含有画処理液は、それぞれ同一種のものであって
も、異種のものであっても構わないし、その濃度等も特
に限定はされない。また、第1液、第2液・・・等の含
浸処理方法、含浸処理時間等も、特に限定されることは
なく、たとえば、減圧下で含浸させたり、塗布による含
浸を行ったりすることもできる。なお、第1液を減圧下
含浸させる場合には、上記飽水処理を行う必要はない。
以上の含浸処理により、木材内に不溶性不燃性無機物を
生成・定着させた後、必要に応じては溶脱処理を施して
木材中に残されている可溶性の未反応イオンや副生成物
等を除去したり、水洗等を行って木材表層部に生成した
不溶性不燃性無機物を除去したりしてもよい。木材内に
残される上記可溶性成分は、吸水、吸fiffiが多く
、また、その種類によっては潮解性を示す場合もあるの
で、これらがあまり多量に残存すると、木材の吸水、吸
湿性が高くなりすぎてしまう。すると、建材用途等とし
て不適当になってしまう恐れもあるので、溶成処理によ
りこれらを除去して木材の耐水性や耐候性を高めること
ができるのである。この溶脱処理は、後処理浴を設けて
水中に長時間浸漬したり、流水中に放置して洗浄したり
して行われる。
また、改質木材の外観、すなわち木質感という点に関し
ては、処理後、乾燥させられると、木材表面に生成した
不溶性不燃性無機物が析出して木材全体が白く粉をふい
たようになって、外観が損なわれるという恐れもあるた
め、処理後の木材を洗浄して外観を保つことも有効であ
る。
以上が無機物の含浸処理であるが、この発明では、次に
、カンプリング剤処理液の含浸をも行うようにする。こ
こで、カップリング剤には水溶性のものと非水溶性(非
水性)のものとがあり、前者の水溶性カップリング剤の
場合は、主として上記溶成処理後の木材に対しそのまま
通用することが好ましいが、後者の非水性(有機溶媒系
)カンブリング剤の場合は、上記溶脱処理後の木材をい
ったん乾燥したのち適用することが好ましい。
カップリング剤としては、特に限定はされず、通常用い
られているものを単独で、あるいは複数種を併せて使用
できる。具体的には、たとえば、チタン系5アルミニウ
ム系あるいはシラン系のものを用いることが好ましい。
また、木材の難燃化の点から、分子中にPやS等の難燃
成分を含んでいることが一層好ましい。
チタン系およびアルミニウム系のカップリング剤として
、市販品では、たとえば、味の素■製rプレンアクトj
等を好ましく使用できる。以下に、その一部の品種と化
学名称を列記する。
■ KRTTS jイソプロピルトリイソステアロイル
チタネート ■ KR38S :イソプロピルトリス(ジオクチルパ
イロホスフェート)チタネート ■ KR44:イソプロピルトリ (N−アミノエチル
−アミノエチル)チタネート ■ KR46B :テトラオクチルビス(ジトリデシル
ホスファイト)チタネート ■ KR55:テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル
−1−ブチル)ビス(ジトリデ シル)ホスファイトチタネート ■ KR138S  :ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)オキシアセテートチタネート ■ KR238S  :ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)エチレンナタネート ■ KR2S  : )リプロピルトリオクタノイルチ
タネート ■ にR7:イソプロビルジメタクリルイソステアロイ
ルチタネート [相] にR9S:l−リプロピルトリドデシルベンゼ
ンスルホニルチタネート ■ KRII:イソプロビルイソステアロイルジアクリ
ルチタネート @KR12:イソプロビルトリ (ジオクチルホスフェ
ート)チタネート @KR34S:イソプロビルトリクミルフェニルチタネ
ート @ にR41B:テトライソプロピルビス(ジオクチル
ホスファイト)チタネート [相] AL−M  :アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート また、シラン系カップリング剤としては、たとえば、 (a)  無機材料と反応する加水分解性基(メトキシ
基、エトキシ基、シラノール基等)、 (b)  有機材料と結合する置換基(ビニル基、エポ
キシ基、メタクリル基、アミノ基、メルカプト基等)を
持つ任意の有機官能性基、 の両者を含む一般的なものを用いることができ、上記(
a)または(b)の基の種類に応じてアルコキシシラン
類、あるいは、ビニルシラン、エポキシシラン、アミノ
シラン、メルカプトシラン等と一般に総称されているも
のを好ましく使用できる。さらに具体的には、たとえば
、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、T−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
T−アニリノプロピルトリメトキシシラン、T−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、T−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
メチルジメトキシシラン等が挙げられる。
上記カップリング剤の含浸方法は、特に限定はされず、
通常の常圧下での浸漬含浸、塗布含浸等の他、減圧下あ
るいは加圧下で含浸を行って、内部への浸透を促進する
ようにしてもよい。また、カップリング剤処理液を加温
して含浸させることもできる。
こうしてカップリング剤による処理が行われた後、乾燥
して、改質木材が得られる。
次に、この発明におけるさらに詳しい実施例について、
比較例と併せて説明するが、この発明にかかる改質木材
の製法が、下記一実施例に限定されるものではないこと
は言うまでもない。
−実施例− ベイマツ材の2−1厚スライス単板を3 Q uu1g
以下に減圧して1時間保持したのち注水して、木材が完
全に水に浸ったところで常圧に開放し、室温でそのまま
24時間放置して飽水状態とした。
得られた飽水単板を第1表に示した第1浴中に6時間浸
漬し、続いて第2浴中に24時間浸漬して、木材中に不
溶性不燃性無機物を生成・定着させた。
上記処理木材を4.必要に応じては110℃、4時間の
乾燥処理を施した後、カップリング剤処理液からなる第
3浴中に24時間浸漬した。なお、カップリング剤とし
ては、下記の市販品(いずれも、上述した味の素側製)
を用いた。
「プレンアクトKRTTSJ : 「プレンアクトKR44J: C1(。
C11*−CH−0−TinO−C*H4−NH−CJ
4−Ntlt)  s「プレンアクトKR138SJ 
 : ’AL−MJ: また、実施例1および5の’KR138s Jについて
は、水溶性とするために、’KR138SJ 100 
gに対しトリエチルアミン100$の割合で両者を混合
して、アミンアダクト化したものを用いた。
−比較例− カップリング剤処理液の含浸処理を行わないようにする
他は、上記実施例と同様に第1表に示した処理液を含浸
させ、改質木材を得た。
上記得られた改質木材について、不溶性不燃性無機物の
含浸率、n燃性(防火性)1寸法安定性および耐汚染性
を調べた。上記無機物の含浸率は、絶乾した木材の重量
に対する不溶性不燃性無機物の含浸重量比率(カップリ
ング剤の含浸量も含むが、それは無機物の含浸量に比べ
て無視できる程度)であり、難燃性は、JIS A 1
321における難燃■級を◎、N燃■級をΔ、その中間
の性能を○として評価した。寸法安定性については、飽
水時の寸法変化の改善率で評価し、未処理木材の場合を
0%1寸法変化なしの場合を100%とした。
耐汚染性は、インクを滴下したのち拭き取って、インク
跡の残り具合で判定し、インク跡の残らないものを◎、
インク跡が僅かに残る程度をO、インクが少し取れた程
度を△、インクがほとんど残っているものを×として評
価した。
以上の結果を同じく第1表に示す。
第1表にみるように、不溶性不燃性無機物を含浸させた
後にカップリング剤による処理を行って得られた実施例
の改質木材は、いずれも、比較例に比べて耐汚染性に優
れ、また、不溶性不燃性無機物含浸量との比較において
寸法安定性に優れている(つまり、比較例では、無機物
含浸量が多くても寸法安定性は実施例はどに向上してい
ない)ことが判明した。また、同改質木材は、難燃性。
力学的強度、防腐・防虫性等にも優れており、木質感が
損なわれていない、外観的にも良好なものであった。
〔発明の効果〕
この発明にかかる改質木材の製法によれば、カップリン
グ剤による処理が行われることにより、木材に第水性が
付与され、耐水性、特に耐汚染性が向上する。また、水
が木材内に浸透しても内部で化学吸着されにくいため、
いったん濡れても乾燥しやすくなるとともに、吸水する
ことによる寸法変化が少なくなり、寸法安定性にも一層
優れた改質木材が得られる。加えて、用いられるカップ
リング剤にリンや硫黄といった難燃成分が含まれていれ
ば、得られる改質木材全体の難燃性もさらに改善される
他方、カップリング剤の使用量は微量であり、従来の無
機物処理により付与された改質木材の性能はそのまま保
持される。したがって、上記のように耐水性および寸法
安定性等が一層向上するとともに、無機物の作用による
優れた難燃性、防腐・防虫性、力学的強度等を有し、外
観的にも良好・な改質木材が得られ、これは、建材等と
して最適な、高度な性能を備えている。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、この発明にかかる改質木材の製
法の一実施例を説明する模式図である。 1・・・木材 2・・・カチオン含有処理液 3・・・
カチオン 4・・・アニオン含有処理液 5・・・アニ
オン6・・・不溶性不燃性無機物 代理人 弁理士  松 本 武 彦 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 改質しようとする原料木材に対し、混合することに
    より不溶性不燃性無機物を生じさせるカチオン含有処理
    液とアニオン含有処理液の組み合わせのうちの一方を含
    浸させたのちに他方を含浸させて木材組織内に前記不溶
    性不燃性無機物を生成・定着させる改質木材の製法であ
    って、前記不溶性不燃性無機物の生成・定着が行われた
    のちの木材に対し、さらにカップリング剤処理液を含浸
    させることを特徴とする改質木材の製法。 2 カップリング剤がチタン系、アルミニウム系および
    シラン系のうちの少なくとも1種である請求項1記載の
    改質木材の製法。
JP31798188A 1988-12-15 1988-12-15 改質木材の製法 Pending JPH02162001A (ja)

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JP31798188A JPH02162001A (ja) 1988-12-15 1988-12-15 改質木材の製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102615685A (zh) * 2012-04-25 2012-08-01 中南林业科技大学 一种速生木材阻燃增硬耐磨一体化处理方法
CN108839162A (zh) * 2018-05-09 2018-11-20 阜南县勤艺工艺品有限公司 一种杨木木材在染色前的预处理方法

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