JPH02160115A - 線材コイルの潤滑装置および自動潤滑制御装置 - Google Patents

線材コイルの潤滑装置および自動潤滑制御装置

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JPH02160115A
JPH02160115A JP31506188A JP31506188A JPH02160115A JP H02160115 A JPH02160115 A JP H02160115A JP 31506188 A JP31506188 A JP 31506188A JP 31506188 A JP31506188 A JP 31506188A JP H02160115 A JPH02160115 A JP H02160115A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は熱間圧延後の線材を同心円状のコイルにして
搬送し、結束機で結束する際に、線材に生じる圧縮疵や
取扱疵を潤滑処理で防止する線材コイルの潤滑装置およ
びその自動潤滑制御装置に関する。
[従来の技術] 熱間圧延線材の製造は、通常、線径5.5mmx181
1Iφ程度まではレーイングヘッドでコイリングされ、
連続的に非同心円状の線材リングがコンペアに乗せられ
て冷却された後、集束タブで結束機まで搬送される。ま
た、線材径がI 9mn+〜55n++++φの範囲の
線材は、ポーリング捲取機でただちに同心円状のコイル
に巻き取られた後、衝風設備等で冷却された後、ハンガ
ーフックで結束機まで搬送される。その後、フープを巻
いて結束機で結束する。
上記結束の際、線材間の接触面が互いに圧迫され圧縮疵
を生じ、それが表面疵として製品に残り、その疵を起点
として、破断等のトラブルにつながることがある。また
、歩留り向上のためのコイルの大単重化や線材の細径側
へのサイズ拡大により、結束機のコイル高さが高くなり
、既存の熱処理炉への装入が炉高との関係で装入できな
くなったり、更には酸洗槽にも入らなくなる等の問題か
あった。
その対策として、特開昭56−151115号公報で開
示された熱間圧延材の結束処理法がある。この方法ては
、冷却搬送過程あるいは結束時に圧延線材に潤滑剤を塗
布し圧縮結束する。また、特開昭63−138918号
公報では、潤滑剤を含む泡沫を線材コイルにかけて潤滑
する方法が示されている。更に、本件出願人が提出した
特願昭62−70456号、特願昭62−70457号
では14滑剤を含む泡沫を線材コイルに供給する装置が
提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、特開昭56−151115号公報で示された技
術は、完全に前記問題を解決するに至っていない。その
理由は、同心円状のター()コイル線材に効率よく均一
潤滑処理する方法がないためである。すなわち、現在も
っとも普及している潤滑処理方法として、エア・γトマ
イズ噴霧方式があるが、これはタイトコイル状線材の内
部に噴霧が入り込めないので、潤滑処理できる部分もコ
イルの表層部に限られる。また、噴霧されたフユームが
周囲に飛散するので、排気装置等の設備も必要であった
。また、他の方法として潤滑剤を含む水溶液に浸漬する
方法やシャワー状にかけて処理する方法がある。しかし
、これらの方法ではコイル内部まで潤滑剤は入り込むが
、コイル下端部分に潤滑剤が流下して集中する。この結
果、コイル下端にある線材の潤滑剤厚みが厚くなる他、
いずれもコイル内に付着滞留した水溶液の水切れが悪く
、下工程まで水が滴たり、乾きが悪いため、結束時に水
かにじみ出て、周囲環境を悪化する問題がある。このこ
とは、コイルによる潤滑剤の持ち出し量も多くなり、部
分的に回収して使用するにしても、フィルターや、循環
ポンプ、下滴った水溶液を集めるピット等が必要になり
、全体として設備・が大形化する問題がある。
次に、特開昭63−13818号公報では、線材コイル
F部に固定されたフィルター式の発泡器から泡沫を供給
する方法が示されているが、これは、発泡器が固定であ
るため、発泡器から潤滑剤を含む水溶液が滴りおちて、
潤滑を必要としない線材コイルを汚す問題がある。また
フィルターは目詰まりを起こしやすく、均一に発泡させ
ることができなくなる等の問題がある。また、線材コイ
ルの直径方向に泡沫を均一塗布するには、5J1数の発
泡器を線材コイルの直径方向に密に並べる必要があり、
設備が大形化する問題がある。
更に、特願昭63−70456号は、線材コイル内部に
エアバッグを装入し、工°アバッグと線材コイルの間に
泡沫を供給し、次いでエアバッグにエアを供給して膨張
させ、泡沫を線材コイル内に圧入する技術を提案してい
るか、これではエアバッグの装入、膨張、収縮、引き出
しを線材コイルの搬送ビッチに合わせ、極めて短時間で
実行させるために、大容量で高圧のエア供給・吸引装置
が必要となり、設備が大型化する問題がある。また、線
材コイル内部には、Cフックや線材リングの飛び出し等
があり、エアバッグを十分に膨張させられない問題があ
る。
又、特願昭63−70457号の第1の発明において。
泡沫を線材コイルに効率的に供給するため、線材コイル
軸方向に泡沫噴射ノズルを配置した発泡器と線材コイル
周面の泡沫を保持するカバーを取付けることが提案され
ているが、これも線材コイル上部に固定するため、泡沫
噴射ノズルからの滴りが潤滑を必要としないコイルを汚
す問題や、泡沫を保持するカバーが搬送中の線材コイル
に衝突する等の問題かある。また第2の発明では発泡器
に取付けたブラシで線材コイル周面を掃くように公転さ
せる技術が提案されている。さらに、第3の発明では発
泡器の外周全面にブラシを取付け、発泡器を自転させな
がら、線材コイル周面上を公転させる技術が提案されて
いる。これら第2、第3の発明は、発泡器が線材コイル
周面上を公転する際に、Cフックや線材コイルから飛び
出したリングと衝突する問題かある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、1述の問題点を解決する理想的な泡沫潤滑装
置を提案するものである。
第1の本発明の線材の潤滑装置は、線材コイルを結束す
る前に、線材コイルに潤滑剤を供給して線材コイルのリ
ング間を潤滑する装置において、線材コイルの軸方向に
沿って移動可能な泡沫噴射ノズルに接続された発泡器と
、泡沫噴射ノズルを線材コイル軸方向に沿って移動させ
る駆動装置と、発泡器に潤滑剤を含む水溶液を供給する
潤滑剤供給装置と、発泡器に圧縮空気を供給するエア供
給装置とからなっている。発泡器は泡沫噴射ノズルとと
もに移動させても良いし、伸縮自在なパイプや維手等を
用いて泡沫噴射ノズルと接続し、泡沫噴射ノズルのみを
移動させてもよい。泡沫噴射ノズルを線材コイル軸方向
に移動させる駆動装置として、電動モータ、エアモータ
、油圧モータ、あるいはエアシリンダー、油圧シリンダ
ー等が適宜減速装置等と組合わせて用いられる。航記発
泡器を線材コイル軸方向に沿って移動可能な台車に固定
して、該台車をト記駆動装置により移動させることにし
てもよい。
第1図は第1の発明の実施例を示すもので潤滑装置の斜
視図である。
潤滑装置11は主として発泡器+2.13、泡沫噴射ノ
ズル17.10、駆動装置19、台車2o、41滑剤供
給タンク31.およびエアタンク35とからなっている
。発泡器12.13には泡沫噴射ノズル17.18が泡
沫導管を介して接続されている。発泡器および泡沫噴射
ノズルは線材コイル上部に2器、内部に2器を水平に線
材コイルの内径よりも小さな間隔で配置して、台車20
に固定している。台車2oは駆動装置19により線材コ
イルの軸方向に往復運動が可能である。この実施例では
台用は線材コイルの軸方向に対面して2台配置されてい
る。発泡器12゜13は内部に潤滑剤を含む水溶液の噴
射ノズルと金属性のネット(図示しない)を備え、ノズ
ルがら噴射された水溶液がネットを通過する過程で圧縮
空気と混合され、発泡する構造になっている。
発泡器12.13には潤滑剤供給装置31が止め弁32
を介して供給管33により接続されている。溜滑削供給
装置31は潤滑剤を含む水溶液を収容し発泡器へイJ(
給する。この実施例での水Wi液は、脂肪酸複合アミン
塩とアルコール系アミンを水に溶かしてそれぞれの濃度
を約0.1wtJ、としたものである。さらに、発泡器
+2. l:]にはエア供給装置35がIEめ弁36を
介して供給管37により接続されている。エア供給装置
35にはコンプレッサ(図示しない)により圧縮空気を
充填させて、発泡器へ供給する。
つぎに、上記のように構成された装置により線材コーC
ルを潤滑する方法について説明する。熱間圧延線材の製
造ラインでは、鋼材を加熱炉によって所定温度に加熱し
たのち、粗圧延機および中間圧延機をへて、高速ブロッ
クミルで所定の寸法径の線材にする。ついで、レーイン
グヘッド捲線機によって非同心円状のコイル線材として
捲線され、調整冷却ラインで所定温度まで冷却されたの
ち、自動結束機によってフープで結束されて次の処理工
程に移送される。線材コイルの潤滑は上記結束の直ii
Hに行われる。
バンカーフック5に吊るされた線材コイル1が潤滑装置
に搬送されてきた時、線材コイル検出器50からコイル
有りの信号かシーケンサ−51に伝達され、シーケンサ
−51が台車20の駆動装置19を起動させる。第1図
は台車20が駆動装置I9により線材コイルの軸方向に
移動した状態を示す。
台車20の移動距離は実施例のように台車を線材コイル
の軸方向に対面して2台配置する場合には線材コイルの
軸方向距離の172程度でよいが、1台のみ配置する場
合には、線材コイルの長さと同等具[にする。次に止め
弁32を開いて拐滑剤を含む水溶液を発泡器12.13
にそれぞれ約517m1nで供給するとともに、止め弁
36を開いて圧縮空気を両発泡器12. l:lに約7
5見/1「1で吹き込む。水溶液は両発泡器12.13
内で発泡して泡沫となり、両発泡器12.13に接続し
た泡沫噴射ノズル17.18から線材コイル1の外、内
周面に向かって噴射される。泡沫は線材コイルの外周面
および内周面から線材コイル1のリングの間の間隙に入
り込む。入り込んだ泡沫は線材表面に一様に付着して潤
滑の作用をする。台車20は泡沫噴射開始と同時に−・
定速度で後退を始め、待機位置に到達して停止する。こ
のように、泡沫で潤滑処理された線材コイル1は、線材
自体のもつ熱間圧延余熱によって即乾されつつ結束機に
よって圧縮結束を行う。
以上の潤滑装置の動作はシーケンサ−51により制御さ
れ、自動的に運転可能である。また、この実施例で、泡
沫噴射ノズルの先端位置と合わせて取付けた線材コイル
位置検出器49が台車の移動により泡沫噴射ノズルの先
端が線材コイルの端部に達したことを検出して、潤滑装
置の動作を制御するシーケンサ−51に信号を伝達し、
泡沫の噴射を停止させれば、より効率的に泡沫を供給で
きる。
本発明の第2の発明では、泡沫噴射ノズルは線材コイル
軸方向ばかりでなく、上下方向および、水平方向にも移
動可能である。すなわち、第2図に示す実施例の如く、
泡沫噴射ノズル17.18は発泡器12. +3と接続
され、さらに線材コイル軸方向に移動可能な台車20に
泡沫噴射ノズルの方向可変駆動装置21.’22を介し
て配置され、線材コイルの直径や飛び出しリングの有無
等により上下方向、水平方向に自在に移動させるもので
ある。
また、本発明の第3の発明は同じく、泡沫噴射ノズルに
関するもので、泡沫噴射ノズルの泡沫噴射端部側の泡沫
導管外周に軸方向相互に慴動可能な外筒を嵌合させ、該
外筒をまたは該泡沫導管を移動させることによりスリッ
ト状の開口口の面積を可変して泡沫噴射量を変化させる
発明である。
第3図にその本発明の泡沫噴射ノズルの一実施例を示す
。第3図の(a)は斜視図であり、(b)は(a)で示
すa−a’線の断面図で、(C)は(a)で示ずb−b
’線の断面図である。
この実施例図では円筒形の泡沫導管34の泡沫噴射端部
側の外周に軸方向に慴動可能な同形の外筒62を嵌合し
、該泡沫導管34の泡沫噴射端側を軸方向に一部開ロ6
4シさらにその端側端に外筒62の円筒形断面の開口部
を覆う遮蔽板63を固着して設ける。なお、この実施例
でノズル先端をθなる傾斜角度をもたせているのは、泡
沫噴射がノズル先端からより先方へ噴射できる吐出力を
与えるためである。θの角度は必要に応じ適宜決めると
よい。
また、泡沫導管34の軸方向開口64の切除に際し、第
3図の(C)に示す如く軸方向面の肉厚部の切除角度γ
をある程度持たせると泡沫を安定して噴出させることが
できる。この切除角度γについて調査した結果、30〜
60度の範囲が最も良好な泡沫の拡がりが得られる。
また、さらに開口64となす周方向の切除量は、ここで
は層全体の172 (180度)としたが、この切除量
は線材コイルの直径等により所望の泡沫量がりに応じ決
定すればよく、また軸方向の切除長さ量についても必要
とする最大泡沫量が噴出可能な範囲長さに決定すると良
い。
以上のような泡沫噴射ノズルの発明により、泡沫導管3
4に設けたスリット状の開口口65のスリット幅Wか外
筒62の移動または外筒62を固定し泡沫導管34の移
動で可変され、泡沫噴射量を必要に応じた量に制御する
ことができる。
なお、上述した実施例では泡沫導管を軸方向に開口し遮
蔽板を固着しているが、これを外向側にしても何らさし
つかえない。
第5図は開口部スリットを泡沫導管周方向の1/2 (
180度)に設けたときの、スリット幅Wと泡沫の拡が
り角度δの関係を測定した結果である。
この図に示すように、スリット幅によって泡沫の拡がり
角度を制御できる。従って、第2の発明で説明したよう
に、線材コイルの直径や飛び出しリング有無により泡沫
噴射ノズルの位置を上下方向、水平方向に移動させたと
きにも、スリット幅の変更で泡沫の拡がり角度を制御し
、泡沫線材コイルの周面に均一に塗布できる。また、泡
沫の噴射量を増減させる時にもスリット幅の変更で泡沫
の拡がり角度を一定に保つことができる。
この実施例では、泡沫は泡沫噴射ノズルの軸方向に直角
な断面の垂直軸について対称角度δ/2をもって噴射さ
れるが、これをノズルの向きを変えずに、何方かに偏ら
せて噴射させたい場合には、外筒または泡沫導管を回転
させることで泡沫の噴射方向を偏らせることもできる。
本発明の第4の発明は、線材圧延機で圧延され巻取装置
で巻取られた線材コイルごとの潤滑処理実施可否を識別
させる計算機を設け、該計算機から潤滑装置の動作を制
御するシーケンサ−で洲滑処理が可の場合、潤滑装置を
自動的に起動させること。さらに該計算機には線材コイ
ルの軸方向長さを記憶させ、その軸方向長さに合わせた
潤滑処理の泡沫噴射時間を演算し、これをシーケンサ−
に組み込んだタイマーに泡沫噴射時間を設定することを
特徴としたものである。
すなわち、搬送ラインを搬送される全ての線材コイルに
付与されている線材コイル識別番号に付加して、潤滑処
理の必要、不要の区別を数値化したデータを計算機53
に記憶させ、また、さらに圧延線材の巻取装置付近等で
計測した、線材コイルの軸方向長さが線材コイル識別信
号と合わせて記憶させ、線材コイルが圧延線材の巻取装
置から搬送ラインに移送される度に、計数カウンターか
ら計算機に信号が伝達され、計算機の記憶装置上で線材
コイル識別番号と線材コイルの位置が正確に把握される
潤滑装置の位置に搬送されてきた線材コイルが潤滑処理
対象コイルに指定されていれば、計算機から潤滑装置の
動作を制御するシーケンサ−に潤滑装置の起動信号が送
られる。また、線材コイルの軸方向長さに合わせて泡沫
噴射時間を計算し、潤滑装置の動作を制御するシーケン
サ−に組み込んだタイマーに泡沫噴射時間を設定する。
この場合、第1図の実施例で説明したように、泡沫噴射
ノズルの先端と合わせて取付けた線材コイル位置検出器
49により泡沫噴射ノズル17.18の先端か線材コイ
ル1の端部に達したことを検出して、泡沫の噴射を停止
させるようにしてもかまわない。
第4図はこの第4の発明の実施例を示すもので、潤滑装
置を組み込んだ潤滑設備全体の配置図である。
潤滑装置11本体は線材圧延ライン2の巻取装置3に連
続した線材コイルの搬送ライン41の途中に設けられ、
発泡器12.13、泡沫噴射ノズル17.18およびこ
れらを固定した台+IL20とその駆動装置19とから
なる。−また発泡″J:#12.13には止め弁36、
供給管37を介してエアタンク35が接続され、また止
め弁32、供給管33を介して潤滑剤供給装置31が接
続されている。線材コイル検出器50は潤滑装置11の
直11ηのハンガーフックに吊るされている線材コイル
を検出し、線材コイル存りの信号を計算機53に伝達す
る。計算機53は、シーケンサ−51にも接続されてい
る。シーケンサ−51は駆動装置+9、止め弁:I2.
36にも接続されている。
潤滑対象コイルの判定方法は、前述したように計算機5
3か搬送ラインに沿って搬送される線材コイルを識別番
号で識別しているので、計数カウンター52より計測さ
れる′ハンガーフックの送り回数と1送り分の移動距離
とから、搬送ライン41に沿った移動距離を逐次算出し
、この算出距離と計数カウンター52から線材コイル検
出器50までの距離を比較して、両者が一致した場合に
線材コイル検出器50の位置にある線材コイルを潤滑対
象−コイルと判定する。さらに、計算機には圧延線材の
巻取装置3の位置で計測した線材コイルの軸方向長さが
線材コイル識別番号と合わせて記憶されている。計算機
53は線材コイル検出器50から線材コイル有りの信号
を受けて、このコイルが潤滑対象コイルであれば、線材
コイル軸方向の長さと下記(+)式から泡沫噴射時間を
計算する。
t = (h/n ) /v +TLAO−−・−(1
)t:泡沫噴射時間 h:li材ココイル軸方向長 n:台車の数 V:台車の移動速度 TLA(1:発泡器で泡沫が生成されてから実際に泡沫
噴射ノズルから線材コイルに噴射されるまでの遅れ時間 次いで、泡沫噴射時間tを潤滑装置の動作を制御するシ
ーケンサ−51に組み込んだタイマー(図示しない)に
設定したあと、シーケンサ−51に潤滑装置の起動信号
を伝達し、潤滑処理を開始する。
以トにより泡沫は線材コイルの軸方向長さに対して一様
に無駄無く供給される。
なお、上記潤滑処理において1発泡倍率(泡容積(Q)
/水溶液容M(幻)が低い程、すなわち、泡中の水分が
高い程泡沫は粘性が低い、このため、泡沫は線材表面を
ったって滴り落ち、線材表面に付着せず、十分な潤滑効
果が得られない。一方、粘性を高くすると泡沫の流動性
が悪くなるので、線材コイルのリング間の間隙を泡沫で
完全に埋めることは困難になる。したがって、線材の潤
滑に通した泡沫倍率か選ばれる。
一般に線材径の細いほど、また、充填密度の大きいほど
コイル内部の潤滑処理が難しくなるが、IIVl滑剤を
含む泡沫の中の水分量を増加して泡沫の流動性を増加す
ることで容易に潤滑できる。逆に線材径の太いほど、ま
た、充填密度の小さい程、コイルにかけた泡沫がコイル
下端から滴り易くなるので、泡沫中の水分量を減すると
ともに、供給量も下げて潤滑する。線材コイル下端から
の滴り落ちを防止するため、泡沫の発泡倍率を高く(〉
50倍)すると、線材コイル内部への浸透性が悪くなり
疵低減率が低下する。
ここで使用する潤滑剤を含む水溶液は、界面活性剤や水
溶性ポリマーからつくられる。界面活性剤そのものが潤
滑効果を持つものであれば、別に起泡剤を添加すること
なく発泡させることができる。潤滑剤に起泡性のない場
合には、起泡剤として界面活性剤や水溶性ポリマーを添
加する。また、線材の温度が高く、泡沫がすぐ消えるよ
うな状況にあっては、アルキル硫酸エステル塩に高級ア
ルコールを微量添加する等の対応をとることで、潤滑用
泡沫を安定して供給することができる。
なお、これら発泡剤を使用せず強制攪拌等の機誠力のみ
により泡を形成させることも考えられるが、このように
して形成された泡は表面エネルギーが高く、表面粘度も
低いために泡も不均一で、安定性が悪い。このため、線
材の潤滑条件が−・定せず、ロット振れ、品質振れが生
じ目標とする品質の鋼材を安定して製造することは困難
である。
[作用] この発明の線材の潤滑装置は、線材コイルを結束する前
に、線材コイルに潤滑剤を供給して線材コイルのリング
間を潤滑する装置として用いられる。母滑剤を含む泡沫
は発泡器の泡沫ノズルから線材コイルの周面に向かって
噴射される。
第1の発明の線材の潤滑装置では、泡沫噴射ノズルを線
材コイルの軸方向に沿って移動させ線材コイルの搬送中
や潤滑処理を必要としない線材コイルが搬送されてきた
場合には、その搬送経路外で待機しているので、線材コ
イルと泡沫噴射ノズルの衝突や上部泡沫噴射ノズルから
の滴りが線材、コイル上に落ちるのを防止できる。
第2の発明においては潤滑処理が必要な線材コイルの長
さやコイル直径および線材リングの飛び出し等に合わせ
て泡沫噴射ノズルを自在に移動させるので、線材コイル
と泡沫噴射ノズルの衝突やノズルからの滴りが線材コイ
ル上に落ちるのを防止でき、また線材コイル外に泡沫を
無駄に噴射することがなく、より一層効果的である。
第3の発明の泡沫噴射ノズルにおいては泡沫噴射量が所
望通りに可変でき、泡沫の拡がりを最適に制御すること
ができる。
第4の発明では圧延線材の巻取装置に連続した搬送ライ
ンに沿って搬送されてくる線材コイルの内、潤滑を必要
とする線材コイルのみに選択的に潤滑装置が起動し、泡
沫噴射時間は計算機が設定するので、潤滑装置の運転を
全て自動化できる。
[発明の効果] この発明では、泡沫噴射ノズルが線材コイルの軸方向に
移動可能や上下方向や水平方向に自在に移動可能なので
、線材コイルと泡沫噴射7ノズルとの衝突や泡沫噴射ノ
ズルからの滴り落ちにより潤滑対象材以外のコイルを汚
すことがない。また線材コイルの長さや直径に対して不
足することなく、線材コイル外に泡沫を無駄に噴射する
こともないので、塗布効率の高いfI!滑処理が可能で
ある。更に、計算機と接続して使用することで5完全に
自動化が可能である。
従来、もっとも普及しているエア・アトマイズ噴射方式
で潤滑処理して圧縮結束したものに比へて、この発明の
装置による泡沫潤滑された線材コイルは、圧縮結束の際
、泡沫で内部まで均一に禎滑されている。従って、結束
時の圧縮疵を大幅に低減することができ、コイル高さも
低くなる。このことより、圧縮疵を起点とした破断等の
トラブルを皆無にすることができる。さらに、コイルの
大単重化や線材の細径側へのサイズ拡大を実施しても、
既存の熱処理炉への装入、並びに盃要家でのサプライス
タンドおよび酸洗槽での、結束後のコイル高さによるト
ラブルを引き起こすことな〈実施可能である。さらにま
た、線材コイル下端からの水溶液の滴りやフユーム等の
発生がなく、滴り落ちた潤滑剤の処理設備や飛散した潤
滑剤の処理設備は不用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の発明の実施例を示す潤滑装置の
斜視図、第2図は第2の発明の実施例を示す潤滑装置の
斜視図、第3図は第3の発明の実施例を示す泡沫噴射ノ
ズルで、(a)は斜視図、(b)は(a)のa−a’線
の側面図、(C)は(a)のb−b’線の断面図、第4
図は第4の発明の実施例を示す潤滑制御装置の配置図、
第5図は第3の発明の泡沫噴射ノズルの特性図を示す。 1・・・線材コイル、2・・・線材圧延ライン、3・・
・圧延線材巻取装置、5・・・ハンガーフック、10・
・・泡沫、■・・・潤滑装置、12.13・・・発泡器
、17.18・・・泡沫噴射ノズル、l 9−・・台車
駆動装置、20−・・金型、21、22・・・方向可変
駆動装置、31・・・橢滑剤供給装置、32.36・・
・止め弁、35・・・エア供給装置、33.37・・・
供給管、41・・・搬送ライン、49・・・線材コイル
位置検出器、50・・・線材コイル検出器、51・・・
シーケンサ−152・・・計数カウンター 53・・・
計算機、62・・・外筒、63・・・泡沫遮蔽板、64
−・・開口、65・・・スリット状の開口口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、線材コイルを結束する前に、線材コイルに潤滑剤を
    供給して線材コイルのリング間を潤滑する装置において
    、線材コイルの軸方向に沿って移動可能な泡沫噴射ノズ
    ルに接続された発泡器と、泡沫噴射ノズルを線材コイル
    軸方向に沿つて移動させる駆動装置と、発泡器に供給管
    を介して潤滑剤を含む水溶液を供給する潤滑剤供給装置
    および圧縮空気を供給するエア供給装置とからなる泡沫
    潤滑装置に、さらに搬送されてきた線材コイルを検出す
    るコイル検出器を設け、該コイル検出器からの線材コイ
    ル検出信号によって前記の泡沫潤滑装置の動作を制御す
    るシーケンサーとを組合せ構成したことを特徴とする線
    材コイルの潤滑装置。 2、泡沫噴射ノズルが、方向可変駆動装置により線材コ
    イルの軸方向長さおよび線材コイルの直径に応じて自在
    に移動可能な構造からなる請求項1記載の線材コイルの
    潤滑装置。 3、泡沫噴射ノズルの泡沫噴射端部側の泡沫導管外周に
    軸方向相互に摺動可能な外筒を嵌合させ、該泡沫導管ま
    たは該外筒のどちらか一方の泡沫噴射端部側を一部軸方
    向に開口し、さらに一部軸方向に開口した端部側端に開
    口しなかった該泡沫導管または該外筒の先端開口部を覆
    う大きさの遮蔽板を固着して、該泡沫導管または該外筒
    を移動させることによりスリット状の開口口の面積を可
    変し、泡沫噴射量を変化させる請求項1および2記載の
    線材コイルの潤滑装置。 4、線材圧延機で圧延され巻取装置で巻取られた線材コ
    イルごとの潤滑処理実施可否の判別、および線材コイル
    ごとの軸方向長さに合わせた潤滑処理の泡沫噴射時間を
    演算する計算機と、該計算機からの信号伝達により潤滑
    装置の動作の起動および前記の泡沫噴射時間を設定する
    タイマーを有するシーケンサーとから構成して請求項1
    、2および3記載の線材コイルの潤滑装置を自動制御す
    ることを特徴とする自動潤滑制御装置。
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