JPH0215934Y2 - - Google Patents

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JPH0215934Y2
JPH0215934Y2 JP1982198919U JP19891982U JPH0215934Y2 JP H0215934 Y2 JPH0215934 Y2 JP H0215934Y2 JP 1982198919 U JP1982198919 U JP 1982198919U JP 19891982 U JP19891982 U JP 19891982U JP H0215934 Y2 JPH0215934 Y2 JP H0215934Y2
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JP
Japan
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resin layer
colored
light
synthetic resin
thickness
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JP1982198919U
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JPS5998031U (ja
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鶏舎・豚舎等の畜産用建屋の屋根材及
び側壁材として好適に用いられる合成樹脂波板に
関する。
鶏舎或いは豚舎の如き畜産用建屋にあつては、
その畜産効率の面から建屋内に太陽光線を透過さ
せない方式が屡々採用される。斯る建屋の屋根及
び側壁材としては安価・軽量であることから不透
光性の合成樹脂波板が広く用いられるが、この合
成樹脂波板は光を透過させないことはもとより、
太陽光線の輻射熱による建屋内の温度の上昇を出
来るだけ抑える為に酸化チタン等で反射性のある
白色に着色されるのが一般的である。然し乍ら一
般的な波板の制約された厚みに於て、上述の如く
太陽光線の透過を有効に防止するには、波板の樹
脂原料に練り込まれる酸化チタン等の着色顔料の
樹脂に対する比率を大とせざるを得ず、従つて樹
脂としての諸性能(耐候性、耐衝撃性、われ性、
屈曲性、耐薬品性等)をそれだけ減退させる結果
となる。特にこのような顔料リツチな波板にあつ
ては、永い使用中に表面から顔料の徴粒子が析出
する所謂チヨーキング現象を呈することが多く、
析出した顔料粒子が雨水によつて地上に流れ落
ち、これが周囲の環境に好ましからざる影響を及
ぼすことも往々にしてあつた。
本考案は叙上の実情に鑑みなされたもので、合
成樹脂の波板に於て、その厚み内に主に光を反射
する機能を有する層と、光を吸収する機能を有す
る層とを夫々独立的に位置付けこれらを積層する
ことによつて一定厚み内で光を遮断し、上記問題
を一気に解消するよう図つたものである。
本考案の望ましい実施例を図により説明する
と、第1図は本考案の代表的実施例の部分切欠縦
断面図、第2図は他の実施例の同縦断面図であ
る。即ち、本考案は光を反射し得るよう着色され
た淡色の合成樹脂層1と、光を吸収するよう着色
された濃色の合成樹脂層2とが積層一体に成型さ
れて成り、全体が不透明で且つその厚みが0.35〜
1.5mmであることを特徴とする畜産用合成樹脂波
板である。第1図は淡色の合成樹脂層1が上層
に、濃色の合成樹脂層2が下層に一体とされた波
板Pを示し、上層の樹脂層1は酸化チタン粉末を
樹脂原料100重量部(固形分)に対し2〜5重量
部練り込み白色に着色したものであり、一方下層
の樹脂層2は上記同様の樹脂原料にカーボン粉末
を適宜練り込み黒色に着色したものである。又こ
れらの樹脂原料としては鉛系の安定剤が添加され
た塩化ビニル樹脂が好ましく採用され、上記波板
Pは二層の樹脂層1,2の厚みを夫々0.3〜1.45
mm、1.2〜0.05mmのものをラミネートするか或い
は同時押出しによつて全体厚みを0.35〜1.5好ま
しくは0.7〜1.2mmになるよう成型されたものであ
る。この厚み範囲で上記樹脂層2の厚みを0.05mm
としても該樹脂層2のカーボン粉末の含有量を適
宜調整し且つ上記樹脂層1の厚みを0.3mmとして
積層すれば、全光線透過率を0%(直読ヘーズコ
ンピユーター、スガ試験機株式会社製)とするこ
とが出来、本考案の目的は充分達成される。ここ
で全体厚みが0.35mm未満の場合波板としての物理
的性能が乏しくなると共に光の完全な遮断が期待
し得ないことになり、また1.5mmを超えると必要
以上の強度を有することとなりコストのデメリツ
トが大きくなる。
上記構成の波板Pを樹脂層1を外面にして鶏舎
や豚舎の屋根及び側壁の施工に用いれば、太陽光
線は白色の樹脂層1によつて反射され、一部透過
しようとする太陽光線は黒色の樹脂層2によつて
吸収されるから、両者の機能の合体により上記建
屋内には太陽光線が入射されず、しかも白色の樹
脂層1によつて大半が反射されるから、特に夏場
においては輻射熱による建屋内の雰囲気温度の上
昇を抑えるに効果的である。また、外面に晒され
る樹脂層1は光の反射の機能をもたせるだけで良
いから練り込む顔料として反射性のある酸化チタ
ン、アルミ粉等を用いることによりそれらの混合
割合を少なくすることが出来、それだけ樹脂本来
の前記性能が発揮されることになり、チヨーキン
グ現象等の発生が少なくなる。更に内面の樹脂層
2は着色性に優れたカーボン粉末等により着色さ
れるから光の吸収効果が大きく、それだけ厚みを
薄くすることができ、この両者が積層された波板
Pは従来のこの種の波板では得られない優れた性
能を保有することになる。又上記波板Pは二層構
造であるから上記樹脂層2の樹脂の硬度を可塑剤
により適宜調整することが出来、これを軟質の樹
脂として樹脂層1と積層した波板Pは可撓性を有
し、低温の雰囲気下での釘打ち施工でも割れるこ
とが少なくなると云う利点も付加される。
第2図は他の実施例であつて、上記樹脂層2の
下に更にもう一層淡色の樹脂層1が積層され、三
層構造とされた波板P′を示し、この波板P′にあつ
ても太陽光線を反射する機能と吸収する機能とが
夫々の樹脂層1,2でほぼ独立的に作用し、上記
第1の実施例と同様の効果を奏するのであるが、
これは上下両面が反射性の淡色樹脂層1,1によ
り成るから、上述の畜産用建屋に用いた場合、太
陽光線の入射は完全に遮断するものの建屋内の光
源からの光は乱反射され、上記第1の実施例に比
べて建屋内が比較的明るく保てると云う別の利点
も有する。また、この第2の実施例においても両
面の樹脂層1,1のうち裏面側の樹脂層1を軟質
の樹脂層とすることによつて、低温の雰囲気下で
の釘打ち施工でも割れることが少ないという効果
がある。更に本実施例は三層構造であるが全体厚
みが上記同様0.35〜1.5mmであることは云うまで
もない。これら第1図及び第2図に示された実施
例は用途に応じて適宜採用されるものである。
尚、上記各樹脂層1,2に採用される合成樹脂
は塩化ビニル樹脂に限らず他の樹脂の採用も可能
であり、また、淡色・濃色等の色相の母体である
着色顔料は上述の如く夫々酸化チタン及びカーボ
ン等の無彩色顔料が最も望ましいが、意匠性等を
考慮する場合は上記機能を損なわない限りに於て
これに適宜有彩色顔料を混ぜ、色彩に変化を持た
せることも本考案を逸脱するものではない。
叙述の如く、本考案の波板は太陽光線を遮断す
る畜産方式の鶏舎や豚舎の建屋の施工に極めて好
適で、しかも安価・軽量であるから、その利用価
値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表的実施例の部分切欠縦断
面図、第2図は他の実施例の同縦断面図である。 符号の説明、1……淡色の合成樹脂層、2……
濃色の合成樹脂層、P,P′……波板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 光を反射し得るよう着色された淡色の合成樹脂
    層と、光を吸収するよう着色された濃色の合成樹
    脂層とが積層一体に成型されて成り、全体が不透
    明で且つその厚みが0.35〜1.5mmであることを特
    徴とする畜産用合成樹脂波板。
JP19891982U 1982-12-22 1982-12-22 畜産用合成樹脂波板 Granted JPS5998031U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19891982U JPS5998031U (ja) 1982-12-22 1982-12-22 畜産用合成樹脂波板

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19891982U JPS5998031U (ja) 1982-12-22 1982-12-22 畜産用合成樹脂波板

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Publication Number Publication Date
JPS5998031U JPS5998031U (ja) 1984-07-03
JPH0215934Y2 true JPH0215934Y2 (ja) 1990-04-27

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ID=30424476

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JP19891982U Granted JPS5998031U (ja) 1982-12-22 1982-12-22 畜産用合成樹脂波板

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0719789Y2 (ja) * 1989-05-10 1995-05-10 筒中プラスチック工業株式会社 遮光性合成樹脂板
JP7306691B2 (ja) * 2019-10-07 2023-07-11 エースバイオプロダクト株式会社 動物用組立小屋

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5251703Y2 (ja) * 1973-05-10 1977-11-24

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JPS5998031U (ja) 1984-07-03

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