JPH02159311A - スクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄法およびそのための製鉄設備 - Google Patents

スクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄法およびそのための製鉄設備

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JPH02159311A
JPH02159311A JP63312695A JP31269588A JPH02159311A JP H02159311 A JPH02159311 A JP H02159311A JP 63312695 A JP63312695 A JP 63312695A JP 31269588 A JP31269588 A JP 31269588A JP H02159311 A JPH02159311 A JP H02159311A
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Japan
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scrap
iron
melting
iron bath
furnace
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JP63312695A
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Hisashi Mori
久 森
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Godo Steel Ltd
GODO SEITETSU KK
Original Assignee
Godo Steel Ltd
GODO SEITETSU KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融
還元製鉄法およびそのための製鉄設備に係り、詳しくは
、新溶融還元製鉄法のながで特に混銑炉型の鉄浴式溶融
還元法において、スクラップの溶解を兼ねる製鉄方法お
よびその設備に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のメインプロセスである高炉法に比べて、新溶融還
元製鉄法は安価な一般炭を利用でき、さらに、鉄鉱石を
粉鉱のまま利用することができる。
したがって、コークス炉や焼結炉が不要であって製造コ
ストの低減を図ることができ、加えて、景気変動に対処
して弾力的な操業が可能となるなど次世代の製鉄法とし
て最近注目を浴びている。
鉄浴式溶融還元製鉄法は、予備還元炉から供給される一
部予備還元された鉄鉱石を石炭と酸素ガスを用いて鉄浴
炉内で溶融還元する工程と、鉄浴炉の排ガスによって粉
粒状の鉄鉱石を加熱し、その一部を予備還元する工程と
からなるものである。
そして、予(Il!還元工程において、鉄浴炉からの排
ガスの顕熱回゛収やダストの回収ならびに処理が行われ
る。
ところで、溶融還元製鉄設備を有する一貫製鉄所におけ
る余剰エネルギが、銑鉄1トン当り1〜2ギガ力ロリー
程度であれば、自己完結的にエネルギバランスを保つこ
とができる。この場合、鉄浴炉と予備還元炉で鉄鉱石を
還元する役割分担比率を、鉄浴炉で二酸化炭素化する二
次燃焼比率60%と予備還元炉における予備還元率30
%としだとき、二次燃焼比率30%と予備還元率60%
との組合わせに比べて予備還元工程の負担が軽くなる。
そして、製造コストが一層安くなると期待されるので、
鉄浴炉における二次燃焼比率の向上の研究が現在盛んに
行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、揮発分30〜35%程度の低順な一般炭を使
用する場合、二次燃焼率を上げようとすれば着熱効率が
低下し、石炭原単位が増加する。すなわち、着熱効率が
低くなると鉄浴炉内の溶湯に吸収される熱量が減少する
一方、鉄浴炉から導出される排ガスの温度が高くなりす
ぎ、石炭や酸素ガスの使用量が増加して原単位の上昇を
きたすので、コスト面で不利となる。例えば、溶湯の温
度が1500°Cで排ガスが2000°C以上となると
、炉壁の耐火材の溶損を招くなどの問題が生じるばかり
でなく、鉄鉱石がスティッキングを起こさない予備還元
に適当な850°C程度に排ガスの温度を下げるための
顕熱回収工程の負担が大きくなる問題がある。
一方、−人当りの鉄鋼年間消費量が500 kg程度の
国にあっては、最近の20年間に電炉鋼の使用比率が上
昇を続け、その電炉調相のスクラップの供給は量的に不
足がないとされている。しかし、鋼材の用途に応じてス
クラップ中のトランプエレメント(所望外成分)の含有
量を規制する必要があり、質的な面で不安が残されてい
る。このため、スクラップに代えて直接還元鉄を電気炉
で使用しているところもあるが、コスト的に不利となる
ので、直接還元鉄の普及の見通しは余りたっていない。
そこで、トランプエレメント含有量の高いスクラップの
用途を拡大することができるようにする製鉄法などの開
発が望まれる。
ところで、転炉や電気炉から導出される高温排ガスで、
それに使用するスクラップを予熱する例として、転炉タ
イプの鉄浴炉上にスクラップ予熱器を設けたE OF 
(energy optimiging furnac
e)がある。これは、第3図に示すように、炉体21の
上方にスクラップ予熱装置22を設置すると共に、その
内部には昇降自在な筒体22Aが装着されている。そし
て、筒体22Aが下陣位置にあるとき、炉体21内から
の高温排ガスが筒体22Aの上部に設けられた複数の開
口22aから導入され、格子板22B上のスクラップ2
3が予熱される。その予熱済みガスは、格子板22Bを
流過して空気予熱器24へ導出され、予熱管25内を炉
体21へ向けて送られる燃焼用空気26を予熱する。予
熱された燃焼用空気26は酸素補給管27からの酸素ガ
スが添加されて炉体21へ供給される一方、炉体21の
側壁のバーナ28や底部羽口29から燃料や酸素ガスが
供給される。このようにして、炉体21内の銑鉄が脱炭
されるとき、必要に応じて、予熱されたスクラップ23
が投下される。すなわち、筒体22Aがクレーンなどで
吊り上げられ、上方に設けられた筒体収納部22C内に
退避されると、筒体22Aの外周と格子板22Bとの間
に堆積したスクラップ23が炉体21内に落下する。筒
体22Aの下降後、筒体収納部22Cの外周と支持部材
22Dとの間にスクラップ23Aが投入され、支持部材
22Dの各分割部分が外方へ回動されると、スクラップ
23Aが格子板22B上へ落下し、順次予熱されるよう
になっている。
このようなスクラップを予熱する例にあっては製鉄炉の
設備に複雑な機械的構造が必要であり、それらが高温雰
囲気中で作動するので、長期にわたり安定した操業を実
現することが困難となる問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は
、一般炭を使用する鉄浴式溶融還元炉で発生する高温排
ガスをスクラップの溶解に利用することによって、着熱
効率が低下した還元炉の熱エネルギの回収を十分に行う
ことができること、トランプエレメント含有量の高いス
クラップを溶融還元鉄で稀釈し、スクラップの利用度を
上げることができるようにすること、加えて、鉄浴式溶
融還元炉に予熱または溶解したスクラップを装入するに
あたり、装置内の可動式機械構造部材をできるだけ排除
し、高温雰囲気下で故障が少なく長期にわたり安定した
円滑な操業を維持し、保守を容易にすることができるこ
と、を実現するスクラップの溶解を兼ねた鉄浴式溶融還
元製鉄法およびそのための製鉄設備を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のスクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融
還元製鉄法の特徴とするところは、第1図に示すように
、混銑炉型の鉄浴式溶融還元炉1に鉄鉱石や石炭を添加
し酸素ガスを吹き込むことにより生成された還元炉排ガ
スIBを、キュポラ型のスクラップ加熱溶融塔2内に堆
積されたスクラップ3の下部より上方に向けて流過させ
、スクラップ加熱溶融浴2の下部で溶解した溶融スクラ
ップ7を、鉄浴式溶融還元炉l内で溶融還元された溶銑
5に混入させてセミスティール9とし、そのセミスティ
ール9の溶湯を取り出すようにしたことである。
その場合、鉄浴式溶融還元炉l内の溶湯5または9をス
クラップ加熱溶融浴2のスクラップ3の下部に進入させ
、溶湯の浸漬によってスクラップ3の一部の溶解を促、
進するようにしてもよい。
さらに、スクラップ加熱溶融浴2の内部へ酸素ガスもし
くは空気を吹き込み、堆積したスクラップ3を流過する
還元炉排ガスIBの二次燃焼率を向上させ、スクラップ
3の溶解を促進するようにすることもできる。
一方、スクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還
元製鉄設備の発明は、鉄鉱石や石炭を添加し酸素ガスを
吹き込むことにより還元する混銑炉型の鉄浴式溶融還元
炉1の端部に、キュポラ型のスクラップ加熱溶融浴2を
接続し、その鉄浴式溶融還元炉1に、スクラップ加熱溶
融浴2の床面2eより低い位置に溶融還元されて生成し
た溶銑5を貯留する溶銑溜め6を形成し、かつ、その溶
銑溜め6内の溶銑5をスクラップ加熱溶融塔2側へ溢流
させる仕切Fi4を設置する。そして、仕切板4とスク
ラップ加熱溶融浴2との間に、溢流した溶銑5とスクラ
ップ加熱溶融浴2で還元炉排ガスIBにより溶解された
溶融スクラップ7とを混合して貯留するセミスティール
溜め8を形成し、かつ、その壁部に出湯出滓口10を設
けた構造としたことである。
なお、セミスティール溜め8の近傍には、セミスティー
ル9の成分や温度調整用の酸素ガスを吹き込む吹込口1
10,12Dを設けておくとよい。
上記の構成のスクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式
溶融還元製鉄設備は、前記した溶融還元製鉄法の要領で
作動され、以下の項の記載のごとき効果が発揮される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、一般炭を使用する鉄浴式溶融還元炉で
発生する還元性の高温排ガスをスクラップの溶解に利用
することができるので、混銑炉型の鉄浴式溶融還元炉内
での着熱効率が低下して溶湯の温度より著しく高温とな
った排ガスの熱エネルギを十分に回収することができる
。さらに、単独では使用することが好ましくないトラン
プエレメント含有量の高いスクラップを溶融還元鉄で稀
釈し、スクラップの利用度を高めることができると共に
、還元されて生成した炭素飽和に近い溶銑を溶融スクラ
ップで稀釈してセミスティールとすることができ、出湯
されたセミスティールの製鋼時における負担を軽減する
ことができる。加えて、混銑炉型鉄浴式溶融還元炉およ
びキュポラ型スクラップ加熱溶融塔において可動部分と
しての機械構造部材を備える必要がなく、高温雰囲気下
で長期にわたり円滑な操業を安定的に持続させることが
できる。
〔実 施 例〕
以下に、図面を参照しながら、本発明のスクラップの溶
解を兼ねた混銑炉型の鉄浴式溶融還元製鉄法およびその
ための製鉄設備を、その実施例に基いて詳細に説明する
第1図はスクラップの溶解を兼ねた溶融還元製鉄法を実
施するための鉄浴式溶融還元製鉄設備の断面図で、工は
混銑炉型の鉄浴式溶融還元炉としての鉄浴炉、2はその
鉄浴炉1に近接して配置されたキュポラ型のスクラップ
加熱溶融浴である。
鉄浴炉lは鋼板製の細長い中空の角筒体に形成された半
密閉型の炉殻1aを有し、その炉殻1aに耐火材1bが
内張すされている。そして、その鉄浴炉lの端部1cに
直立したスクラップ加熱熔融塔2が接続され、その内部
にスクラップ3が装入されるようになっている。
そのスクラップ加熱溶融浴2は下部が太く上方へは徐々
に径が小さくなる鋼板製の筒殻2aが形成されている。
これは、鉄浴炉lからくる高温排ガスが、スクラップ3
内を通過するとき、部分的に溶解したスクラップ3がブ
リッジングした場合に棚吊りを起こさないようにする一
方、装入されているスクラップ3を自重で落下しやすく
するためである。また、筒殻2aはその下方位置で鉄浴
炉1の炉殻1aと一体であり、かつ、鉄浴炉1がらの排
ガスを導入することができるように、開口2Aを残して
耐火材2bが内張すされ、筒M2aが溶損しないように
保護されている。
なお、このスクラップ加熱溶融浴2内の横断面積および
高さは、鉄浴炉1で発生した排ガス流量(N rr(/
 min )と温度およびスクラップのサイズや形状に
応じて選定される。ちなみに、鉄浴炉1とスクラップ加
熱溶融塔2とは一体物ではない分割可能な構造としても
よいが、いずれにしても、両者は図示しない建屋内の支
持構造部材で支持される。
スクラップ加熱溶融浴2の筒殻2aの上方位置には、ス
クラップ3を連続もしくは間歇的に投入するためのスク
ラップ装入口2cが設けられ、排ガス出口2dは図示し
ない予備還元炉に接続されている。したがって、鉄浴炉
1内で発生した高温の排ガスがスクラップ加、!溶融塔
2内を矢印B方向へ上昇する間にスクラップ3と熱交換
し、排ガス出口2dを流過した後、予熱予備還元流動層
を形成する予備還元炉へ導出される。なお、予備還元炉
では、粉鉱または3〜5mm程度の鉄鉱石が850″C
程度の排ガスによって加熱・一部還元されるようになっ
ている。その予備還元された粉鉱石は後述する装入口I
Aなどを介して鉄浴炉lに装入される。
一方、鉄浴炉1の底部の炉殻1aには、仕切板4がスク
ラップ加熱溶融浴2寄りに立設され、さらに、その表面
には耐火材4aが張られている。
この仕切板4によって、スクラップ加熱溶融塔2の床面
2eより低い位置の鉄浴炉1の炉床は、還元されて生成
した溶銑5を収容する広い溶銑溜め6と、スクラップ加
熱溶融塔2で溶解された溶融スクラップ7および仕切板
4を溢流した溶銑5を収容するセミスティール溜め8と
に画成されている。
仕切板4の上端は、例えば、スクラップ加熱溶融塔2の
傾斜した床面2eの低端部2gとほぼ同じ高さとされる
。したがって、溶融スクラップ7が床面2eに沿ってセ
ミスティール溜め8に流入する一方、溶銑溜め6の溶銑
5はそのレベル5aが仕切板4より越えると、セミステ
ィール溜め8に流入するようになっている。そのセミス
ティール溜め8の底壁部または側壁部には、溶融スクラ
ップ7と溶銑5とが混合して生成されたセミスティール
9やスラグを取り出すための出湯出滓口10が設けられ
ている。そのセミスティール溜め8においては、鉄浴炉
1で還元されて生成した炭素飽和に近い溶銑5とトラン
プエレメント含有量の高い溶融スクラップ7とが相互に
稀釈しあって、鋼質の改善されたセミスティール9が生
成される。
上記した鉄浴炉1には、鉄鉱石や石炭や副原料を装入す
る装入口IAが設けられる一方、複数〔図示は四本〕の
上吹ランスIIA〜110が土壁から挿嵌され、それら
を介して鉄浴炉lへ酸素ガスが供給される。さらに、複
数〔図示は四つ]の底吹羽口12A〜12Dも底部に設
けられ、そして、側壁には複数〔図示は三つ〕の浸漬機
羽口13A−13Cや両壁交互に複数〔図示は六本〕の
横吹羽口14A〜14Fも設置される。これらの底吹羽
口12A〜12D、浸漬機羽口13A〜13Cおよび横
吹羽口14A〜14Fは、上吹ランスIIA〜IICと
同様な機能を有するが、それに加えて、酸素ガスと共に
例えば粉鉱石、石炭も供給する。なお、上吹ランスII
Dと底吹羽口12Dは、セミスティール溜め8に設けら
れた吹込口であり、セミスティール9の成分や温度調整
用の酸素ガスを吹き込むために使用される。
前述したスクラップ加熱溶融塔2と鉄浴炉1との接続部
にあっては、筒殻2aの下端を覆う耐火材2bの最下端
が、鉄浴炉1との境を部分的に遮るように下方に延ばさ
れ、その直下の床面2eとの距離Hは、装入されるスク
ラップ3の形状やサイズに応じて選択される。その床面
2eはスクラップ加熱溶融塔2の下部で溶解された溶融
スクラップ7をセミスティール溜め8へ流入させやすく
する一方、未だ溶解していないスクラップ3が簡単にセ
ミスティール溜め8へ滑り落ちないような傾斜角が採用
される。
ところで、出湯出滓口10からのセミスティール9の取
り出しを抑制し、高温の溶銑5もしくはセミスティール
9をスクラップ加熱溶融塔2の下部へ進入させ、それら
の溶湯の差し込みによって堆積するスクラップ3を下端
から強制的に溶解させることができる。このような場合
に、前記した開口2人から低端部2gに至る距離2や傾
斜角は、溶湯の差し込みを容易にすると共に多量の溶融
スクラップ7の流下を促進できるように考慮される。
鉄浴炉1からスクラップ加熱溶融塔2に導入される高温
の還元炉排ガスIBにはCOやH2などの可燃ガスが含
まれ、還元性のガスとなっている。
したがって、これらをスクラップ加熱溶融塔2内で燃焼
させれば、装入されているスクラップ3の溶解を促進す
ることができるので、スクラップ加熱溶融塔2の側壁2
fには複数〔図示は八本、第1図および第2図参照〕の
酸素もしくは空気などの燃焼ガス供給管15A−15H
が設られ、スクラップ3との熱交換で降温した排ガスの
温度を上げることができるようになっている。
このように構成されたスクラップの溶解を兼ねた混銑炉
型の鉄浴式溶融還元製鉄設備においては、次のようにし
て鉄鉱石を還元する一方、還元に伴って発生する高温排
ガスでスクラップ加熱溶融塔2に装入されたスクラップ
3を溶解させ、セミスティール9を生成させることがで
きる。
キュポラ型のスクラップ加熱溶融塔2の排ガス出口2d
に接続された図示しない予備還元炉に粉粒体の鉄鉱石が
投入され、スクラップ3を加熱溶解した後の850°C
程度に降温した排ガスが供給される。そして、この排ガ
スによって鉄鉱石が加熱および部分還元され、装入口I
A、底吹羽口12A〜12D、浸漬機羽口13A〜13
Cや横吹羽口14A−14Fから酸素ガスや不活性ガス
と共に、鉄浴炉1へ供給される。鉄浴炉1にあっては、
必要に応じて、別途、装入口IAから鉄鉱石、石炭や副
原料が装入され、スラグ中の炭材や溶銑中の炭素により
鉄鉱石が還元され、生成された溶銑5がスラグと共に溶
銑溜め6に貯留される。なお、溶銑5とセミスティール
9の上には、破線で示すように、炭材が懸濁した溶融ス
ラグ層が形成される。
鉄浴炉Iにおいて発生した高温の還元炉排ガスIBは、
スクラップ3が装入されたスクラップ加熱溶融浴2に導
入され、その中を矢印B方向に上昇する間に、スクラッ
プ3を加熱溶解する。その熱交換によって、850℃程
度に降温した排ガスは排ガス出口2dを経て予備還元炉
へ送られる。高温排ガスで加熱されたスクラップ3が下
部から溶解して溶融スクラップ7となる一方、上方に堆
積された未溶解のスクラップ3は、下方が太くされたス
クラップ加熱溶融浴2内で棚吊することなく自重で下方
へ移動する。溶融スクラップ7は、傾斜した床面2eを
流下してセミスティール溜め8内に貯留され、スクラッ
プ3の堆積量が減少すれば、スクラップ3がスクラップ
装入口2cから連続的あるいは半連続的に投入される。
一方、鉄浴炉1内で鉄鉱石の還元が進行するに伴って、
溶銑溜め6に溶銑5が貯留される。溶銑5のレベル5a
が上昇して仕切板4を溢流すると、溶銑5もセミスティ
ール溜め8に流入し、溶融スクラップ7と混合する。セ
ミスティール溜め8では溶融スクラップ7と溶銑5の混
合によって、炭素飽和に近い溶銑5がセミスティール9
とされ、以後、出湯出滓口10から取り出されて取消や
転炉などにおける製鋼時の負担が軽減される。もちろん
、トランプエレメント含有量の多い溶融スクラップ7も
溶銑5との混合によって、その鋼質の改善が図られる。
上記の作動においてスクラップ加熱溶融浴2の側壁2f
に設けられた燃焼ガス供給管15A−15Hから酸素ガ
スもしくは空気が供給されると、堆積するスクラップ3
を通過する高温排ガス中の可燃ガスの燃焼が促進され、
排ガスの二次燃焼効率が向上してスクラップ3の加熱溶
解が助長される。一方、出湯出滓口10からの取り出し
坦を規制すれば、生成された溶銑5や溶融スクラップ7
のレベルが上昇し、その溶湯を第1図中に仮想線で示す
ようにスクラップ加熱溶融浴2の下部に差し込ませると
、床面2c上に位置するスクラップ3の溶解が促進され
る。これは、鉄浴炉1における着熱効率が高くなって、
還元炉排ガスIBの温度が例えば1700℃を越えない
ような場合に特に有効である。
鉄浴炉1すなわち鉄浴式溶融還元炉は、普通の転炉型式
のものが一般に採用される。しかし、上記の説明から分
かるように、転炉型式の上部にスクラップ予熱器を設け
ると構造が複雑となるが、本発明においては、構造の簡
単化を図って鉄浴炉として混銑炉型を選定している。さ
らに、スクラップ加熱溶融浴2におけるスクラップ3の
落しこみや溶融スクラップの流出を、機械的構造の装置
や可動部材を使用せずに最も簡単な自重により行わせて
いるので、保守を含む操業が著しく簡便化され、また、
その操作も容易なものとなる。
そして、一般炭を使用する鉄浴式溶融還元炉で発生する
還元炉排ガスをスクラップの溶解に利用すると、還元炉
内での着熱効率が低下して高温となった排ガスの熱エネ
ルギを回収することができる。さらに、トランプエレメ
ント含有量の高いスクラップを溶融還元鉄で、また、炭
素飽和に近い溶銑を溶融スクラップで稀釈でき、スクラ
ップの利用度を高めることができると共に還元された溶
銑のセミスティール化が図られ、その後の製鋼工程にお
ける負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄
浴式溶融還元製鉄設備の断面図、第2図は第1図のn−
■線矢視図、第3図は先行する技術であるEOFの説明
図である。 1・・−・鉄浴式溶融還元炉(鉄浴炉)、lc−・一端
部、1B−・還元炉排ガス、2 2e・・−床面、3−スクラ 溶銑、6−・・溶銑溜め、7 セミステイール溜め、9 出湯出滓口、11D。 ンス、底吹羽口)。 スクラップ加熱溶融塔、 ツブ、4−仕切板、5・・ 溶融スクラップ、8 一セミスティール、10 12 D−吹込口(上吹う 特許出願人    合同製鐵株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)混銑炉型の鉄浴式溶融還元炉に鉄鉱石や石炭を添
    加し酸素ガスを吹き込むことにより生成された還元炉排
    ガスを、キュポラ型のスクラップ加熱溶融塔内に堆積さ
    れたスクラップの下部より上方に向けて流過させ、 上記スクラップ加熱溶融塔の下部で溶解した溶融スクラ
    ップを、前記鉄浴式溶融還元炉内で溶融還元された溶銑
    に混入させてセミスティールとし、そのセミスティール
    の溶湯を取り出すようにしたことを特徴とするスクラッ
    プの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄法。
  2. (2)請求項1において、前記鉄浴式溶融還元炉内の溶
    湯をスクラップ加熱溶融塔内のスクラップの下部に進入
    させ、溶湯の浸漬によってスクラップの一部の溶解を促
    進するようにしたことを特徴とするスクラップの溶解を
    兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄法。
  3. (3)請求項1において、前記スクラップ加熱溶融塔の
    内部へ酸素ガスもしくは空気を吹き込み、堆積したスク
    ラップを流過する還元炉排ガスの二次燃焼率を向上させ
    、スクラップの溶解を促進するようにしたことを特徴と
    するスクラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元
    製鉄法。
  4. (4)鉄鉱石や石炭を添加し酸素ガスを吹き込むことに
    より還元する混銑炉型の鉄浴式溶融還元炉の端部に、キ
    ュポラ型のスクラップ加熱溶融塔が接続され、 その鉄浴式溶融還元炉には、上記スクラップ加熱溶融塔
    の床面より低い位置に、溶融還元されて生成した溶銑を
    貯留する溶銑溜めが形成されると共に、その溶銑溜めの
    溶銑をスクラップ加熱溶融塔側へ溢流させる仕切板が設
    置され、 その仕切板とスクラップ加熱溶融塔との間には、上記の
    溢流した溶銑とスクラップ加熱溶融塔で還元炉排ガスに
    より溶解された溶融スクラップとを混合して貯留するセ
    ミスティール溜めが形成されると共に、その壁部に出湯
    出滓口が設けられていることを特徴とするスクラップの
    溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄設備。
  5. (5)上記セミスティール溜めの近傍には、セミスティ
    ールの成分や温度調整用の酸素ガスを吹き込む吹込口が
    設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスク
    ラップの溶解を兼ねた混銑炉型鉄浴式溶融還元製鉄設備
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018104812A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 ポスコPosco 溶銑の製造装置及び溶銑の製造方法

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