JPH0215536B2 - - Google Patents

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JPH0215536B2
JPH0215536B2 JP1853280A JP1853280A JPH0215536B2 JP H0215536 B2 JPH0215536 B2 JP H0215536B2 JP 1853280 A JP1853280 A JP 1853280A JP 1853280 A JP1853280 A JP 1853280A JP H0215536 B2 JPH0215536 B2 JP H0215536B2
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JP
Japan
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parts
group
substituted
halocarbazole
bromo
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JP1853280A
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JPS56115774A (en
Inventor
Hiroshi Kawahara
Iwahiro Ootsuka
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規なN−置換−3−アルケニル−
6−ハロカルバゾールおよびその製造方方法に関
するものである。 電子写真用の有機光導電物質としてポリ−N−
ビニルカルバゾールが最も良く知られている。こ
の有機光導電材料はセレンに代表される無機光導
電材料に比べて種々の長所を有しているがまた短
所もあり、特に感度の低いことが大きい短所の一
つとなつている。 そこで本発明者らはポリ−N−ビニルカルバゾ
ールの問題点を解消し、有機光導電材料として勝
れた特性を有する化合物を見い出す目的で種々検
討を行つた。その結果、光導電性物質合成の中間
物質として有用な新規な化合物N−置換−3−ア
ルケニル−6−ハロカルバゾールを見い出すに至
つた。この化合物はビニル基を重合して光導電性
物質を製造することができ、また、pdなどの貴
金属触媒存在下アルカリにより脱ハロゲン化水素
することにより、共役系の連なつた新しいポリマ
ーにすることもでき、この物質もまた光導電性物
質となる。 本発明のN−置換−3−アルケニル−6−ハロ
カルバゾールは下記一般式()を有する化合物
である。 (ただし、Rは炭素数1〜16のアルキル基、
R1,R2はそれぞれ水素、あるいはメチル基、X
は臭素あるいは沃素) このN−置換−3−アルケニル−6−ハロカル
バゾールは、次の様にして合成される。 すなわち、カルバゾールを臭素または沃素によ
り3−ハロカルバゾールとした後に、ハロゲン化
アルキル、アルキル硫酸エステルなどのアルキル
化剤をアルカリ存在下に反応させてN−置換−3
−ハロカルバゾールを得る。このN−置換−3−
ハロカルバゾールに常法によりホルミル基、アセ
チル基を導入することにより、N−置換−3−ホ
ルミル−6−ハロカルバゾールまたはN−置換−
3−アセチル−6−ハロカルバゾールを得る。こ
のN−置換−3−ホルミル(またはアセチル)−
6−ハロカルバゾールは、文献既知の方法により
得られたN−置換−3−ホルミル(またはアセチ
ル)カルバゾールを臭素または沃素によりハロゲ
ン化することによつても得られる。このようにし
て得られたN−置換−3−ホルミル(またはアセ
チル)カルバゾールのホルミル基またはアセチル
基をホスホニウム塩より無水条件、または相間移
動条件下で発生させたメチレン又はエチリデンホ
スホランと反応させるwitting反応、メチルマグ
ネシウムハライドのグリニヤール試薬を反応させ
た後脱水する方法、またはアセチル基をアルミニ
ウムイソプロポキサイド,ソデウムポロハイドラ
イド、などの還元剤により還元してアルコールと
した後脱水するなどのオレフインを合成する一般
的手法を用いて、アルケニル基に変換することに
より、本発明化合物であるN−置換−3−アルケ
ニル−6−ハロカルバゾールを得ることができ
る。 本発明の方法によつて得られた化合物は、光導
電物質合成の中間物として有用な化合物であり、
ビニル基を単独重合あるいは他の適当なモノマー
と共重合させることにより秀れた光導電体を得る
ことができる。またパラジウムなどの貴金属触媒
存在下にアルカリにより脱ハロゲン化水素するこ
とにより共役系の連なつた新しいポリマーにする
ことができ、この物質もまた秀れた光導電体とな
る。 このようにして得られた化合物は、導電性物質
として有用なものであり、有機光導電性材料とし
て代表的なポリ−N−ビニルカルバゾールに比
し、光導電性において勝れている。この光導電性
物質は従来のポリ−N−ビニルカルバゾールと同
様、電子写真用の感光材料として適し、その用途
に主に用いられるが、勿論その用途に限定される
ものではない。 以下に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 3−ブロモ−6−ビニル−9−n−ドデシルカ
ルバゾールの合成 カルバゾール33.4部(重量部、以下同じ)をピ
リジン200部に溶解し、かきまぜながら、0℃で
臭素37.4部を滴下し、加え終わつてから同温で1
時間かきまぜる。反応後内容物を1の4N塩酸
に注ぎ、生じた沈殿をロ過、水洗、乾燥して粗製
品を得た。これをトルエンから再結晶して、白色
板状結晶として、3−ブロモカルバゾールを得
た。(融点198゜,収率93%) 3−ブロモカルバゾール12.31部をジメチルホ
ルムアミド30部に溶解後、粉末のKOH3.96部を
加えた。室温にてn−ドデシルブロマイド14.95
部を加えた後、60℃で4時間反応させた。冷却
後、反応物を30部の水中に注加した。析出物を十
分水洗後、エタノールより再結晶することによ
り、3−ブロモ−9−n−ドデシルカルバゾール
17.85部(86%)を白色結晶として得た。(融点
55.3℃) N−メチルホルムアニリド20.56部をo−ジク
ロルベンゼン10.2部に溶解後、かきまぜながら0
〜5℃でオキシ塩化燐18.88部を加えた。この混
合物の中に、3−ブロモ−9−n−ドデシルカル
バゾール15.75部を粉末にて徐々に加えた。90〜
95℃で4時間半反応させた後に、酢酸カリ43.65
部を含む水100部で反応生成物を分解させた。次
いで、ジクロルメタンで抽出を行なう。ジクロル
メタン層を中性になるまで水洗後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥を行なう。溶媒を留去後、残留物をエタ
ノールから再結晶することにより、3−ブロモ−
6−ホルミル−9−n−ドデシルカルバゾール
16.25部(収率97%)を白色結晶として得た(融
点95℃) 水素化ナトリウム(55%)1.2部をフラスコに
取り、窒素雰囲気下に、乾燥したジメチルスルホ
キサイド20部を加えた。かきまぜながら、75℃で
水素ガスの発生が止まるまで加熱した。氷と水の
バスで冷却後、メチルトリフエニルホースホニウ
ム・アイオダイド11.16部を粉末で加えた。生ず
る赤色溶液を室温にて10分間かきまぜた後、ジメ
チルスルホキサイドに溶解させた3−ブロモ−6
−ホルミル−9−n−ドデシルカルバゾール
11.06部を滴下しながら加えた。60℃で90分間か
きまぜた後、反応混合物を氷水中に注加した。析
出物を水で十分洗浄後、乾燥した。得られた固形
物のヘキサン可溶分を取り、ヘキサンを留去後、
残渣をエタノールより再結晶することにより3−
ブロモ−6−ビニル−9−n−ドデシルカルバゾ
ール9.87部(90%)を淡黄色針状結晶として得
た。融点50℃ 元素分析(C26H34BrNとして) C H N Br 計算値(%) 70.90 7.78 3.18 18.14 実測値(%) 71.05 7.83 3.44 18.50 その赤外線スペクトル(KBr法)を図−1に、
NMRスペクトル(H)を図−5に示す。 実施例 2 3−ブロモ−6−(1−ブロペニル)−9−エチ
ルカルバゾールの合成 3−ホルミル−9−エチルカルバゾール22.33
部を酢酸170部に溶解し、かきまぜながら臭素
16.5部を滴下しながら加えた。10分間熟成後、反
応生成物を氷水中に注加した。析出物を十分水洗
後、エタノールより再結晶することにより、3−
ブロモ−6−ホルミル−9−エチルカルバゾール
26.02部(86.1%)を白色針状結晶として得た。
融点136℃ 3−ブロモ−6−ホルミル−9−エチルカルバ
ゾール6.05部、沃化エチルトリフエニルホスホニ
ウム10.12部、水素化ナトリウム1.06部、ジメチ
ルスルホキサイド15部を原料とし、実施例−1と
同じ方法で3−ブロモ−6(1−プロペニル)−9
−エチルカルバゾール2.39部(38%)を得た。融
点89℃ 元素分析(C17H16BrNとして) C H N Br 計算値(%) 64.98 5.13 4.46 25.43 実測値(%) 64.88 5.20 4.51 25.60 その赤外線スペクトルを図−2に、NMRスペ
クトルを図−6に示す。 実施例 3 3−ブロモ−6−(−イソプロペニル)−9−エ
チルカルバゾールの合成 3−ブロモカルバゾール14.76部をジメチルホ
ルムアミド24部に溶解後、KOH4.76部を粉末で
加えた。室温にて沃化エチル11.24部を加えた後、
60℃で5時間反応させた。冷却後、反応物を200
部の水中に注加した。析出物を十分水洗後、アセ
トンと水の混合溶媒から再結晶することにより、
3−ブロモ−9−エチルカルバゾール14.12部
(収率85%)を白色針状結晶として得た。生成物
の融点84℃ 3−ブロモ−9−エチルカルバゾール7.60部を
ベンゼン13.2部に溶解し、かきまぜながら5〜10
℃で塩化アルミニウム3.67部を少しずつ加えた。
次いで塩化アセチル2.70部を滴下しながら加え、
滴下終了後同温度で4時間反応させた後、反応混
合物を氷水中に注加した。析出物を中性になるま
で水洗後、乾燥することにより粗結晶を得た。エ
タノールより再結晶することにより精製して、白
色結晶として3−アセチル−6−ブロモ−9−エ
チルカルバゾール6.29部(収率72%)を得た。生
成物の融点141℃ 3−アセチル−6−ブロモ−9−エチルカルバ
ゾール6.29部、沃化メチルトリフエニルホスホニ
ウム8.85部、水素化ナトリウム0.87部、ジメチル
スルホキシド15部を原料として実施例−1と同じ
方法で3−ブロモ−6−イソプロペニル−9−エ
チルカルバゾール4.74部を得た。(収率76%)融
点71℃ 元素分析(C17H16BrNとして) C H N Br 計算値(%) 64.98 5.13 4.46 25.43 実測値(%) 65.01 5.17 4.51 25.49 その赤外線スペクトルを図−3に、NMRスペ
クトルを図−7に示す。 実施例 4 3−ブロモ−6−ビニル−9−エチルカルバゾ
ールの合成 実施例−3で合成した3−アセチル−6−ブロ
モ−9−エチルカルバゾール6.32部をキシレン30
部に溶解後、アルミニウムイソプロポキシド4.08
部を加え、140℃で3.5時間加熱した。減圧下でキ
シレンと生成するアセトン、水を留去後、残渣を
エタノールから再結晶することにより、3−ブロ
モ−6−ビニル−9−エチルカルバゾール3.12部
を得た。融点95℃ 元素分析(C16H14BrNとして) C H N Br 計算値(%) 64.02 4.70 4.67 26.62 実測値(%) 64.19 4.79 4.80 26.89 そのIRスペクトルを図−4に、NMRスペクト
ルを図−8に示す。 以上の実施例をまとめて下記第1表に示す。
【表】 +−
NaCHSOCH
*:〓φPCHR〓I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔ただし、Rは炭素数1〜16のアルキル基、
    R1,R2はそれぞれ水素、あるいはメチル基、X
    は臭素あるいは沃素〕 で示されるN−置換−3−アルケニル−6−ハロ
    カルバゾール。 2 一般式 〔ただし、Rは炭素数1〜16のアルキル基,X
    は臭素あるいは沃素,Yはホルミル基,あるいは
    アセチル基〕 で示されるN−置換−3−ホルミル(あるいはア
    セチル)−6−ハロカルバゾールのホルミル基ま
    たはアセチル基をホスホニウム塩により無水条件
    下または相間移動条件下で発生させたメチレン又
    はエチリデンホスホランと反応させてアルケニル
    基に変換することを特徴とする一般式 〔R,Xは上記に同じ R1,R2はそれぞれ水素あるいはメチル基〕 で示されるN−置換−3−アルケニル−6−ハロ
    カルバゾールの製造方法。 3 一般式 〔ただし、Rは炭素数1〜16のアルキル基,X
    は臭素あるいは沃素,Yはアセチル基〕 で示されるN−置換−3−アセチル−6−ハロカ
    ルバゾールのアセチル基を還元剤により還元して
    アルコールとした後脱水してアルケニル基に変換
    することを特徴とする 一般式 〔R,Xは上記に同じ R1,R2はそれぞれ水素あるいはメチル基〕 で示されるN−置換−3−アルケニル−6−ハロ
    カルバゾールの製造方法。
JP1853280A 1980-02-19 1980-02-19 N-substituted-3-alkenyl-6-halocarbazole and its preparation Granted JPS56115774A (en)

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