JPH0215200A - 鋼管の電解酸洗装置 - Google Patents

鋼管の電解酸洗装置

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JPH0215200A
JPH0215200A JP16362988A JP16362988A JPH0215200A JP H0215200 A JPH0215200 A JP H0215200A JP 16362988 A JP16362988 A JP 16362988A JP 16362988 A JP16362988 A JP 16362988A JP H0215200 A JPH0215200 A JP H0215200A
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JP
Japan
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steel pipe
electrode
pickling
steel
pipe
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JP16362988A
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English (en)
Inventor
Tatsufumi Kamigaki
上垣 達文
Nobuo Totsuka
戸塚 信夫
Mitsuo Kimura
光男 木村
Takao Kurisu
栗栖 孝雄
Toshihide Kawachi
河内 利英
Yoshiaki Sato
吉明 佐藤
Yasutoshi Sujita
康稔 筋田
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鋼管、特にステンレス鋼管の内外面にイ」着
した酸化スケールを効率良く除去する装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、普通鋼鋼管においては酸化スケールか付いたまま
使用されるのか通常であったか、近年、油井管あるいは
ラインバイブ用鋼管としてステンレス鋼管か使用される
ようになり、耐食性向上または外観品質上の観点から、
管の内、外面に付着した酸化スケールを除去することか
求められるようになった。
ステンレス鋼管は、通常ステンレス薄鋼板と異なり、最
終製品となるまで脱スケール工程を経ることなく製造さ
れるため、薄鋼板に比へて酸化スケールが厚く、しかも
強固にイ」着しているため、除去し難いものである。
このため、従来は、鋼管の内、外面にショツトブラスト
処理を行なった後、酸性溶液中または溶融アルカリ塩中
に鋼管を長時間(数時間)浸漬して酸化スケールを除去
するというのか通常であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、このような浸漬法による従来の脱スケール法で
は、生産効率が悪く、しかも鋼管と該鋼管を酸洗浴に対
し支持固定する支持台との接触部において脱スケールが
不充分であること、また材質面では、長時間の酸洗中に
酸洗の反応て生した水素か鋼中に侵入し、鋼の靭性か劣
化するという材質面での悪影響が生しる等の問題点かあ
った。
このような、鋼管、特にステンレス鋼管を従来の浸漬法
により脱スケールする場合の問題点をさらに詳述すると
次の通りである。
(1)酸性溶液中あるいは、溶融アルカリ塩中に浸漬し
ての脱スケールでは、十分12脱スケルを行うまてにマ
ルテンサイト系あるいはオステナイト系ステンレス鋼管
で通常2〜3時間、2相ステンレス鋼管では、8〜10
時間を必要とする。  このように、脱スケールに極め
て長時間を要するため、生産性を著しく低下せしめてい
る。
(2)長時間の酸洗中に、鋼管を酸洗浴槽に保持する支
持台と鋼管との間にすきま腐食を生したり、あるいは逆
に酸洗液かこの部分にゆきわたらず、十分な脱スケール
が行われない。 その結果、均一な脱スケール面を得る
ためには、鋼管を時々移動させる等の作業か必要であっ
た。
(3)長時間の酸洗中に、スケールの溶解反応と同時に
、鋼管表面で水素発生反応が起こり、発生した水素の一
部か鋼中に侵入し、通常2〜3ppm以下であるべき鋼
中水素濃度か、10ppm以上に上昇してしまい鋼管の
機械的性質、特に靭性に悪影響を与える危険かあった。
なお、ステンレス薄鋼板については、従来から間接通電
法による電解酸洗法(例えば、特開昭59−5900号
公報に開示の方法)か行われていたか、鋼管においては
効率良く電解酸洗を行なうことを可能にする電極形状お
よびその支持方法において困難か多く、一般に電解酸洗
によるスケール除去か行われていないのが現状である。
本発明の第1の目的は、上述した従来技術の欠点を解消
し、鋼管の機械的特性に悪影響を与えることなく、鋼管
の内、外面にイ」着した酸化スケールを短時間で効率よ
く除去することかできる鋼管の電解酸洗装置を提供する
ことにあ本発明の第2の目的は、長い鋼管に対しても、
鋼管の機械的特性に悪影響を与えることなく、鋼管の内
、外面にイ」着した酸化スケールを鋼管の全長にわたフ
て取り扱いか容易で作業性よく容易に短時間で効率よく
均一に除去することかできる鋼管の電解酸洗装置を提供
することにある。
〈課題を解決するだめの手段〉 このような目的を達成するために、木発明者らは、鋼管
の機械的特性に悪影響を与えることなく効率よく鋼管を
脱スケールするには、電解酸洗法によることか適すると
考え、電解酸洗法において、電極の形状、酸洗されるべ
き鋼管と電極の配置、鋼管と電極との支持手段に関し、
効率よく、しかも支持手段と鋼管とか接するすき間部に
おいてもむらなくスケール除去する方法について、鋭意
研究を行なった。
その結果、本発明者らは、鋼管と電極との間の通電方式
として直接通電方式が電解酸洗方式として最も効率的で
あること、および鋼管全体を均一に脱スケールするため
には電極を鋼管の内側および外側に配置して内外画電極
と鋼管とを保持することか必要であることを見い出し、
さらに加えて、画電極と鋼管を同心円的に保持すること
、あるいは、内外画電極と鋼管とを長手方向および/ま
たは円周方向に相対的に移動させること、あるいは、電
解により鋼管表面より発生した水素ガスを効率よく除去
して鋼管の材質への悪影響を防止すること、あるいは、
電解のジュール熱により昇温した酸洗液を冷却すること
、が好適であることを見い出し、本発明に至ったもので
ある。
すなわち、本発明の第1の態様は、酸性水溶液を充填し
た浴槽内にて鋼管を電解酸洗する装置てあって、 電解されるべき鋼管の外部に配置した外側電極と、 前記鋼管の内部に配置した内側電極と、前記外側電極お
よび内側電極ならびにこれら画電極の間隙に前記鋼管を
保持する電極保持手段および鋼管保持手段と、 前記外側電極および内側電極と前記鋼管との間に通電す
るだめの通電手段と、 前記鋼管を前記外側電極と前記内側電極との間に同心円
的な位置関係を保ちつつ前記鋼管の長手方向に移動せし
める鋼管移動手段とを有することを特徴とする鋼管の電
解酸洗装置を提供するものである。
また、本発明の第2の態様によれは、酸性水溶液を充填
した浴イバ内にて鋼管を電解酸洗する装置てあって、 電解されるべき鋼管の外部に配置した外側電極と、 前記鋼管の内部に配置した内側電極と、前記外側電極お
よび内側電極ならびにこれら画電極の間隙に前記鋼管を
保持する電極保持手段および鋼管保持手段と、 前記外側電極および内側電極と前記鋼管との問に通電す
るための通電手段と、 前記鋼管を円周方向に回転させなから前記鋼管の長手方
向に前記外側電極および前記内側電極と同一距離を保ち
つつ移動せしめる鋼管υ動回転手段とを有することを特
徴とする鋼管の電解酸洗装置が提供される。
上記第2の態様において、前記鋼管移動回転手段が、水
平に配置した鋼管を回転移動するために前記酸性水溶液
中の底部に配置された複数のスキューローラーであるの
が好ましい。
上記第2の態様において、前記鋼管移動回転手段か、鉛
直に配置した前記鋼管を上下降させる揚重機と該揚重機
を載置した回転リングと該回転リングを回転させる駆動
装置を有し、かつ前記酸性水溶液上部に配置されるもの
であるのが好ましい。
上記第1または第2の態様において、前記外側電極か電
解酸洗されるべき鋼管の外径よりも大きい内径を有する
円筒状であり、 前記内側電極か前記鋼管の内径よりもノドさな外径を有
する円形状であって、 前記電極保持手段および前記鋼管保持手段により、前記
外側電極および前記内側電極ならびに前記鋼管か同心円
的に保持されるものであるのか好ましい。
上記第2の態様において、前記外側電極がその内側面を
電解酸洗されるべき鋼管の外径より大きい半径の円弧状
とする板状型4fであり、前記内側電極がその外側面を
前記鋼管の内径より小さな半径の円弧状とする板状電極
であって、 前記電極保持手段および前記wI管保持手段により、前
記外側型オニおよび前記内側電極ならびに前記鋼管か同
心円的に保持されるものであるのか9丁ましい。
以下、本発明の鋼管の電解酸洗装置を添付の図面に示す
々7適実施例について詳細に説明する。
本発明においては、外側電極および/または内側電極か
前記鋼管よりも短い長さを有するものであることが好ま
しい。
まず、本発明の鋼管の電解酸洗装置の第1の態様におけ
る水平鋼管に対する実施例として、水平に配置された鋼
管を円筒状外側電極と円形内側電極との間で前記鋼管の
長子方向に移動させながら電解酸洗を行う装置の種々の
構成例について説明する。
第1図は、本態様の鋼管の電極酸洗装置の構成例を示す
部分断面側面図である。
第1図に示すように、木実施例の鋼管の電解酸洗装置1
は、酸洗浴槽2中の酸洗ti3に浸漬して鋼管4の電解
酸洗を行うものである。
電解酸洗装置1は、第1図に示すように、電解されるべ
き鋼管4の長さより短い長さの円筒状の外側電極5およ
び内側電極6を有しく内側電極6は中実棒であってもよ
い)、横断面方向に見て大径の外側電極5の内側に小径
の内側電極6か同心円的に設置されている。
さらに、木、態様の特徴とするところであるか、これら
夕(側電極5と内側電極6との間に、電解されるべき鋼
管4か側電極5.6と同心円的にかつ電気的に無接触で
挿入、配置されており、この鋼管4は後述する鋼管移動
手段7により、鋼管4の長手方向に移動し得るように構
成されている。
このような外側電極5および内側電極6の構成材料は、
ステンレス、チタン、黒鉛等が好ましいが、これらに限
定されるものではなく、酸洗液に腐食されない材料であ
ればいかなる月ねてもよい。
鋼管4は水平方向、すなわち鋼管の長子方向に移動する
ことかできる6 鋼管4を移動するための鋼管移動手段
7は、鋼管4を水平方向に所望の速さて動かずことかで
きるものならばどのようなものでもよい。 例えは、第
1図に示すように鋼管4の上部の適当な位置に固定され
た滑車7 a 、 6”lJ管4に接続された牽引ロー
プ7b、モーターのような駆動源7Cか組み合わさI′
1て構成される。 すなわち駆動源7Cを駆動させて滑
車7aを回転させ、こねによるけん引ローブ7bの走行
に伴って鋼管4か銅管の長手方向に、水平に移動するよ
うなものである。
鋼管4を保持し、また水平方向の移動がしやすいように
、酸洗浴[2の底部に回転ローラ8を設置する。 この
回転ローラ8は鋼管保持手段を構成する。
回転ローラ8を他の駆動源に連結し、回転ローラ8に鋼
管保持手段と鋼管移動手段を兼ねさせてもよい。 また
、回転ローラ8は、鋼管4の長手方向に複数個設けてお
くのがよいか、少なくとも外側電極5の両側に設けてお
くのが好ましい。
外側電極5は電極吊り具11によって支持される。 こ
の場合、電極吊り具11は剛性を有する部材でも、懸吊
ローブのようなものでもより入。
内側電極6は、その末端部か内側電極6の片側に装着さ
れたスペーサ10のほぼ中央部に固着されたロッド12
によって支持される。
上記した外側電極5、内側電極6および鋼管4を酸洗液
3中にて同心円的に保持する手段としては、第1図に示
すように、外側電極5と鋼管4との間にスペーサ9を、
鋼管4と内側電極6との間にスペーサ10を介在させて
これらの相対的な位置関係を限定するのがよい。
スペーサ9および10としては、外側電極5、内側電極
6および鋼管4を鋼管4が移動しても、同心円的に保持
てきるものなら何でもよいか、例えば、第1図、第2図
、第3a図および第3b図に示すように、ブロック状ス
ベサ、リング状スペーサ、ローラ型スペーサなどを代表
的に挙げることができる。
このようなブロック状スペーサおよびリング状スペーサ
9.10は、外側および内側電極5.6に各々任意の手
段により装着(固着)されている。 例えは、第1図お
よび第2図に示すように、外側電極5の両端にはそれぞ
れ複数個(第2図では4個)のブロック状スペーサ9.
9および内側電極6の両端にそれぞれリング状(または
円板状)スペーサ10.10を嵌入するように装着して
いる。
ここで、スペーサ9および10の配置は、鋼管4の長手
方向に対しては少なくとも2ケ所、好ましくは、装着の
容易性から、外側および内側電極5.6の両端部に各々
1ケ所ずつとし、鋼管4の円周方向に対しては、円周方
向の幅が狭いブロック状スペーサの場合、所定角度間隔
で3ケ所以上、好ましくは、等角度間隔て4〜6ケ所と
する。
なお、リング状スペーサを用いる場合には、上述のよう
に円周方向に複数個配置する必要はない。
スペーサ9および10を上述したように配置する理由は
、外側電極5および内側電極θと鋼管4との間隙距離、
すなわち、゛極間距離を各所において一定とし、均一な
電解酸洗を行わしめるためである。
このようなスペーサ9および】0は、絶縁性および耐酸
性を有する材料で構成され、好まし〈は、少なくとも鋼
管4と接触する部分が液浸透性を有するものとするのが
よい。 す なわち、鋼管4のスペーサ9,10が接触
している部分にも酸洗液が供給され、この部分において
も他の部分と同様な電解酸洗が行われるため、鋼管4全
体にわたりむらのない均一な脱メチルが可能となるから
である。 このようなスペーサ9.10としては、例え
は、テフロンにポリエステル織布を巻き付けたもの、表
面にポリエチレン短繊維を付着させたポリ塩化ビニル等
を挙げることができる。
スペーサの他の構成例としては、次のようなローラー型
スペーサをも挙げることができる。
第3a図および第3b図に示すように、外側電極5の内
側にローラー型スペーサ9aを軸支し、および/または
内側電極6の外側にローラー型スペーサ10aを軸支す
る。
各ローラ型スペーサ9a、10aの外周面が鋼管4の外
面、内面に当接して、画電極5.6およびwi管4を同
心円的に保持するとともに、鋼管4がその長平方向に移
動する際、各ロラ型スペーサ9a、]Oaは鋼管4の外
面および内面に沿って転勤し、極間距離を一定に保つ。
このようなローラ型スペーサ9a、10aを用いること
により鋼管4がその長平方向に移動する際の鋼管4と外
側および内側電極5.6との摩擦抵抗を減少し、円滑な
穆動か可能となる。  なお、ローラ型スペーサ9a、
10aにおいても、前述したスペーサ9および1oの配
置と同様の配置とする。 そして、ローラ型スペーサ9
a、10aの構成材料もテフロン、゛ポリ塩化ビニル等
の耐酸性絶縁物とするのかよい この他、スペーサ9.10としては、鋼管4の外面およ
び内面と接触する部分を、凹凸例えば耐酸化性絶縁物の
短繊維を付着させたつしてブラシ状にし、鋼管4の内外
面に付着した酸化スケールをかき落す作用を有するよう
に加工したものなとをも挙げることかてぎる。
上述したスペーサ9および10等により限定される鋼管
4と外側電極5および鋼管4と内側電極6との極間距離
は、電気的短絡を生しす、酸洗液か十分に流れ、良好に
酸洗かなされる程度のものとすれはよい。
ここで、鋼管4か移動しても、外側電極5、内側電極6
とか鋼管4を通して電気的短絡を生しなけれは、スペー
サ9.10は必ずしも設ζプ11 <でもよい。
辺上のような構成としたことにより、鋼管4の電解酸洗
中に外側電極5および内側電極6と鋼管4との間にある
酸洗液3と周辺の酸洗液3との流動か自然に、または鋼
管4の移動により強制的に起こり、電解により発生する
水素カスの気泡か鋼管4の内側、特に鋼管内面上部側に
停留することを防止し、鋼管の鋼中への水素の浸入によ
る機械的特性(特に靭+8)の劣化の防止および均一で
良好な電解酸洗を可能とする。
なお、外側室$i5および内側を極6は、第1図等に示
すように水平に設置してもよいか、所定の角度傾斜して
設置することも可能であり、この場合には、前述したよ
うな水素ガスの気泡が浮力により自ら高所へ移動し、そ
の排除が容易に行われるので好ましい。
以上説明したように、外側電極5に装着されたスペーサ
9、また内側電極6に装着されたスペーサ10により、
鋼管4が外側電極5と内側層g16の間を移動しても、
画電極5.6および鋼管4との同心円的な位置関係は常
に保たれ、各電極間距離は常に一定に保たれるので鋼管
4全域にわたって均一な脱スケールが可能となる。
第1図に示すように、酸洗浴槽2の外には、電解酸洗を
行うのに十分な電流を供給しつる電源14が配置され、
耐酸性被覆かなされた電線15により、電源14のマイ
ナス(−)端子と、外側電極5および内側電極6を、そ
のプラス(+)端子と鋼管4とを接続する。
以上に述へた構成の本態様装置によって上述した目的を
十分に達成することかできるが、本態様では、酸洗液3
の流動手段16および/または酸洗液3の冷却手段17
を組み合わせることにより、より一層木態様の効果が増
大する。
以下、これらについて説明する。
電解により内、外側電極5,6から発生した水素ガスは
、前述したように自然の液流動によって、鋼管4外へ排
出されるが、鋼管の長さが長い場合(例えは1m以上)
あるいは電解効率を高めるために極間距離を狭くした場
合等には、水素ガス気泡の排出か行なわれにくくなる。
 従って、極間内の酸洗液3を強制的に流動せしめ、水
素ガス気泡の排出を順調に行なわせるために、液流動手
段16を設ける。
この液流動手段16の構成例としては、第1図に示すよ
うに、酸洗浴槽2外に設置されたケミカルポンプ16a
、酸洗液の吸入口16b1鋼管4の端部付近に位置する
酸洗液の吐出口16c、前記液吸入口+6bおよび液吐
出口とケミカルポンプ16aとをそれぞれ接続する配管
+6d等て構成されるものか挙げられる。
この液流動手段16では、ケミカルポンプ16aの作動
により、酸洗液3が、液吸入口16bから吸入され配管
+66、ケミカルポンプ16a内および配管+6dを経
て、再ひ液吐出口16cから鋼管4の端部へ向りて吐出
されるようになっている。 なお、図示のように、配管
+6dの途中に後述する酸洗液3の冷却手段17を設り
ることもてきる。 この場合には、鋼管4と内、外側電
極6,5との極間に冷却された酸洗液3を供給すること
かできる。
また、液流動手段16の他の構成例としては、第4図に
示すように、酸洗浴槽2外に設置されたモータ16e、
軸、歯車等から成り、モータ16eの駆動力を伝達する
駆動力伝達手段16h、鋼管4の端部イ」近に設置され
、酸洗液3を攪拌、流動せしめるスクリュー型インペラ
16fおよび該インペラの回転数を調整する減速機16
1等で構成されたものでもよい。
この液流動手段16ては、モータ16eを1)し動させ
ると、その回転力か駆動力伝達手段16hおよび減速機
16iを介して伝達され、スクリュー型インペラ16f
か回転して、酸洗/&3を鋼管4の端部方向へ流動する
ようになっている。
なお、スクリュー型インペラ16fの代りに第5図に示
すような巾広インペラ16gを用いてもよく、この場合
にも上記と同様の作用、効果か得られる。
電解酸洗装置1により、鋼管4の電解酸洗か進むにつれ
て、電解のジュール熱により酸洗液3の温度か上E−す
る。 このような酸洗液3の昇温、特に液温か80℃以
上となると、電極表面で部分的に液の沸騰か起こること
かあるのて、鋼管4の良好な脱スケールの妨げとなり、
また周囲の作業環境にも悪影響を及はずおそれかある。
 即ち、酸洗液3にフッ化水素酸か混入されている場合
には、フッ化水素の蒸発か起こり、周辺の作業者に著し
い悪影響を与える危険が生ずる。
従って、多数の鋼管を連続して酸洗する場合は酸洗液3
を冷却する冷却手段17を設け、上記弊害を防止するの
が好ましい。
この冷却手段17の構成例としては、第4図および第6
図に示すように、酸洗浴2内に連通する液吸入管17b
および液吐出管17cおよびこれら両管17b、17c
に接続された任意の冷却機+7a等で構成されたものを
挙げることがてきる。
なお、このような冷却手段17の酸洗浴槽2に対する設
置位置は、特に限定されないか、第6図に示すように、
独自の液流動手段を設けない場合には、冷却手段17の
液吸入管17bの吸入口を液温の高い酸洗液液面付近に
設置し、冷却された酸洗ti3が鋼管4の端部付近に吐
出され、極間に冷却された酸洗液か流入するように液吐
出管17cを設置するのか好ましい。
なお、液流動手段16および液冷却手段17は、上述し
た構成のものに限定されるものではない。
本発明の鋼管の電解酸洗装置により電解酸洗可能な鋼管
は、いかなる種類、材質のものでもよいか、ステンレス
鋼管、特に2相ステンレス鋼管の電解酸洗に適用するの
か好ましい。 その理由は、ステンレス鋼管は製造過程
において高温で熱処理されるため、鋼管表面に酸化スケ
ールか強固に付着しており、従来のショツトブラスト後
の浸漬法では、十分な脱スケールを行うのに長時間(2
〜3時間)、特に2相ステンレス鋼管では極めて長時間
(8〜10時間)を要していたが、本発明の電解酸洗装
置によれは、脱スケールに要する処理時間か大幅に短縮
され、利用価値か高いからである。
また電解酸洗に用いる酸洗液3としては、例えは以下に
示す酸性水溶液を用いることかできる。
(+ ) HF : I−10wt%、HNO3:5〜
30wt%を含む酸性水溶液 (2)HF  ・ 1〜10wt%、 HNO3:5〜
30wt%を含む酸性溶液中に (a)HCIL: 15+vt%以下、H2SO415
wt%以下、H3PO4: l 5wt%以下、HBr
:15wt%以下、 H2CrO4: 15wt%以下のうちから選ばれた一
種又は二種以上および/ または (b)有機カルホン酸10wt%以下、有機スルホン酸
10wt%以下、有機スルフィン酸10wt%以下のう
ちから選ばれた一種又は二種以上を添加した水溶 ン召ン。
(3)上記(1)または(2)の水溶液中に界面活性剤
を3%以下添加した酸性水f4液。
ただし上記(1)〜(3)に限定されるものではない。
そして、電解条件についても、鋼管4の材質、種類、形
状、寸法、極間距離等に応して適宜選択すればよい。
次に、本発明の鋼管の電解酸洗装置の第1の態様におけ
る鉛直鋼管に対する実施例として、鉛直に配置された鋼
管を円筒状外側電極と円形内側電極との間で前記鋼管の
長手方向に移動させなから電解酸洗を行う装置の種々の
構成例について説明する。
第7図は本実施例の鋼管の電解酸洗装置の構成例を示す
部分断面側面図である。
同図に示すように本実施例の鋼管の電解酸洗装置21は
、鋼管24を酸洗浴槽22内の酸洗液23に浸漬して電
解酸洗を行うものである。
所定長さの円筒状の外側電極25と内側電極26は各々
支持台31および32上に同心円的に設置されている。
 電解されるべき鋼管24は第8図のように、これらの
外側電極25と内側電極26との間に画電極25.26
と同心円的にかつ電気的に無接触で挿入される。 この
時鋼管24と外側電極25および鋼管24と内側電極2
6との間隔は、電気的に短絡を生じず、酸洗液23か十
分に流れ、良好に酸洗てきる程度のものであれはよい。
外側電極25、内側電極26および鋼管24の長さは特
に限定されるものではないが、両賞5i25.26の長
さが鋼管24の長さより、短いことが望ましい。 また
、画電極25.26の構成材料は前述した電極5および
6と同し材料を用いることができる。 上記両賞$i2
5.26の下方の酸洗浴槽22の底部には支持台31.
32が設置されている。 支持台31.32は、酸洗液
23の循環を良好にし、局部的な酸濃度の変化を起こさ
せないようにするため、すのこ状等の形態が望ましい。
鋼管24は鉛直方向に移動することかできる。 この鋼
管移動手段27は鋼管24を所望の速度で動かすことの
できるものならばとのようなものでもよい。 第7図に
は一実施例として、鋼管24の上部をつかみ治具27c
、吊下げ部材27bて支持し、上部の適当な位置に固定
された滑車27aを介してモータ等の駆動源で鋼管24
を上昇あるいは下降させる方法を示した。
鋼管24を外側電極25および内側電極26と同心円的
に保持する手段として、スペーサ29.30か各々外側
電極25、内側電極26に取付けられる。 このスペー
サ29.30の配置は、鋼管24が移動して横揺れを起
こしても電極25.26との間に電気的短絡を生しない
ものであれは任意てよい。 すなわち第8図のようなリ
ング状でもよいし、第9図の分詞タイプてもよい。 ま
たスペーサ29.30としては前述したスペーサ9.1
0と同様のものを用いることができる。
第7図に示すように、酸洗浴槽22の外側に電解酸洗を
行うのに十分な電流を供給し得る電源34が設置する。
 電源34のマイナス(−)端子と外側電極25および
内側電極26を耐酸性被覆電線35を用いて接続する。
 またプラス(+)端子を耐酸性被N電線35および電
導性のつかみ治具27cを介して鋼管24に接続する。
 必要に応して、電源34のプラス(+)端子を電極2
5.26に、マイナス(−)端子を鋼管24に接続して
もよい。
電解時に発生するジュール熱により酸洗液23の温度が
上昇し作業環境か悪化する場合かある。  これを防止
するために、酸洗液の冷却手段を設けてもよい。 冷却
手段370例としては第7図に示すように、酸洗液23
に連通する液吸入管37bおよび液吐出管37cおよび
これら両管に接続された冷却機37aかある。
電解酸洗に使用される酸洗液23としては第1図に示す
実施例に用いた酸洗液3と同様の熔7fj、を用いるこ
とができる。
本実施例によれは、鋼管24か電解酸洗されるので、従
来の酸への浸漬法に比へて速やかに効率よく脱スケール
を行うことかてきる。
電極25.26の形状を円筒状にし、電解酸洗される鋼
管24を外側電極25と内側電極26との間に同心円的
に移動可能に配置したので、鋼管24と画電極25.2
6との間の電流密度か均一になり、鋼管の表面全体にわ
たって均一な脱スケールを行うことかできる。
電解酸洗ずへき鋼管24の長さにかかわらす、長さの短
い電極25.26を用いるのて、使用する電極の小型化
か可能であり、電解酸洗装置自体を簡便なものにするこ
とができる。
スペーサ29.30か電極25.26と鋼管24との間
に部分的に設けられる場合には電解酸洗時に発生する水
素カスか鋼管24の表面に滞留しない。 従って鋼管へ
の水素の侵入による鋼管の靭性等、機械的特性の劣化や
電解むらか防止てぎる。
スペーサ29.30か液浸透性絶縁物で被覆されている
場合には、スペーサ29.3oが鋼管24に接触してい
る場合ても、その接触部に酸洗液か供給され、この部分
においても他の部分と同様な電解酸洗が行われるため、
鋼管24全体にわたりむらのない均一な脱スケールか可
能となる。
酸洗液の冷却手段37を有する本実施例の電解酸洗装置
21ては、酸洗液23の昇温か抑制されるので作業環境
の悪化を防止できる。
以上述へたように、上記本態様の鋼管の電解酸洗装置に
よれは、鋼管の内面側および外面側に同心円的に設置さ
れた電極を用いて、鋼管を鋼管の長手方向、つまり水平
方向または鉛直方向に移動することにより従来の浸漬法
に比へ、極めて短時間て均一かつ良好な脱スケールを行
うことができる。
特に本態様では、鋼管が移動するので、電極の着脱作業
が不要で、取り扱いが容易である。
次に、本発明の鋼管の電解酸洗装置の第2の態様につい
て説明する。
上記態様においては、外側電極は、その内側面と鋼管の
外周との間の半径方向の距離か等しくなるように、鋼管
の外径より大きい半径の円弧を内周とする板状の電極で
あって、鋼管の長さよりも短い長さを有するものが好ま
しい。
また、内側電極は、その外側面と鋼管の内周との間の半
径方向の距離か等しくなるように、鋼管の内径より小さ
い半径の円弧を外周とする板状の電極であって、鋼管の
長さよりも短い長さを有するものであるのか好ましい。
上記態様における水平鋼管に対する実施例として、水平
に配置された鋼管を板状の外側電極と板状の内側電極と
の間で回転させなから前記鋼管の長手方向に診動しつつ
電解酸洗を行う装置の種々の構成例について説明する。
第10図および第11図は、本実施例の鋼管の電解酸洗
装置の構成例を示す部分断面側面図である。
第10図および第11図に示すように、未実施例の鋼管
の電解酸洗装置41は、酸洗槽42内の酸洗液43に浸
漬して鋼管44の電解酸洗を行うものである。
電解酸洗装置41は、第10図〜第12図に示すように
、電解酸洗されるべき鋼管44と同等の曲率の外側電極
45および内側電極46を有し、外側電極45の内側に
内側電極46か同心円的に保持されている。 電解され
るべき鋼管44は、これら画電極45.4Gの間に、同
心円的にかつ電気的に無接触で挿入、配置される。
ここで、外側電極45は、鋼管44の外側に配置て籾れ
ばいかなる形状でもよいか、例えは、電解酸洗効率の点
からその内側面と鋼管44の外周との間の半径方向の距
離か等しくなるように、鋼管44の外径より大ぎい半径
の円弧を内周とする板状の電極であるのか好ましい。
また、内側型Fi46は、鋼管44の内側に配置できれ
はいかなる形状でもよいか、例えは電解酸洗効率の点か
らその外側面と鋼管44の内周との間の半径方向の距離
か等しくなるように、鋼管44の内径より小さい半径の
円弧を外周とする板状の電4Mであるのか好ましい。 
さらに、外側電極45、内側電極46、および鋼管44
の寸法は、特に限定されるものではないか、画電極45
.46の鋼管44の長手方向に対応する長さは鋼管44
の長さより短く、鋼管の円周方向に対応する幅は鋼管4
4の周長より短いことか好ましい。  これにより画電
極45.46は小さく、1lil量となるため、電極の
交換作業等において取り扱いか容易となる。
第10図、第11図および第12図に示す例では、外側
電極45および内側電極46はそれぞれ1枚の板状電極
で構成されているか、これに限定されるわtフてはなく
、同心円的に配置できれは、複数枚の板状電極から構成
してもよい。
また、外側型イが45および内側電極46の構成材料は
、前述した電極5.6と同様のものを用いることかてき
る。
このような外側電極45、内側電極46および鋼管44
を酸洗液43中にて同心円的に保持する手段としては、
第10図〜第12図に示すように、外側電極45と鋼管
44との間にスペーサー49を、鋼管44と内側電極4
6との間にスペーサー50を介在させて、これらの相対
的な位置関係を限定するとともに、鋼管保持手段を構成
する複数のスキューローラー48を介して鋼管44を酸
洗浴42の底部へ水平に配置する。 ここで、鋼管44
を支持しつつ回転するスキューローラー48のロール部
48aは絶縁性材料で構成されているのが好ましい。
ここで、スペーサー49および50の配置は、鋼管44
が回転、移動し、縦揺れ等を起こす場合でも、鋼管44
と画電極45.46か接触して電気的短絡が生しないよ
うになされる。
すなわち、第10図〜第12図に示すように、スペーサ
ー49.50は少なくとも画電極45.46の四隅に取
り付のられる。
このようなスペーサー49および50は、前述したスペ
ーサ−9および10と同様のものを用いることかてぎる
前述のように、外側電極45および内側電極46は、そ
れぞれ鋼管44との同心円的な位置関係を保ちつつ、鋼
管44の長さに応した鋼管長手方向の所定の位置に保持
される。
ここで、鋼管長の長いもの、または、短いものに対して
効率よくスケールの除去作業をするためには、鋼管長に
応じて電極保持手段を移動可能な構成とした方か好まし
い。 よって、第10図、第11図に示すように、外側
電極保持手段51は、例えば、酸洗浴槽42の上方に架
り渡されたレール51a上を車輪の転勤により移動する
台車51bを設置し、この台車51bと外側電極45と
を電極吊り具51c、51cて連結し、台車51bの移
動に伴って外側電極45か鋼管44の長手方向の所定の
位置に保持てぎるように構成されている。
また、内側電極保持手段52は、酸洗浴槽42の内外に
、少なくとも各1か所すっ設置された一対のカイトロー
ラー52a、52aと、これらのガイドローラー52a
に沿って移動し、その末端部が内側電極46に固着され
たロット52bとを有し、ロット521〕をその軸方向
に移動することによって内側電極46を鋼管44の長手
方向の所定の位置に保持てきるように構成されている。
この場合、ロット52bを中空とし、後述する内側電極
46へ通電するための電線55をロッF 52 b内に
収納しつるようにしておくのが好ましく、また、ロット
52bか酸洗浴槽42の側壁を貫いている開口部付近に
は、浴4g内の酸洗液43の洩れを防止するために、例
えばOリングのようなシール部材52cを好ましくは浴
槽の内外から装着しておくのかよい。
なお、本発明においては、外側電極保持手段51および
内側電極保持手段52は上述した構成のものに限定され
ないことは言うまでもなまた、第10図〜第12図に示
すように、外側電極45および内側電極46と同心円的
な位置関係を保ちつつ、スキューローラー48上に水平
に配置された鋼管44は、図示しないモター等の駆動源
によって作動するスキューローラー48のロール部48
aの回転により、鋼管周方向の回転を伴って鋼管長手方
向に移動せしめられる。
この鋼管44の回転および移動は、スキューローラー4
8によるものに限定されず、等速または異なる速度て鋼
管44の一端から他端までか外側電極45と内側電極4
6との間を往復運動するのか好ましいか、このような運
動パターンに限定されるものでもない。 そして、鋼管
44の回転および移動速度、周期は、画電極45.46
の寸法および鋼管44の寸法、オオ質さらには極間距離
、電解条件等種々の要因を考慮して適宜選定ずれはよい
第10図、第11図に示すように、酸洗浴槽42外には
、電解酸洗を行うのに十分な電流を供給しつる電源54
が設置され、耐酸性被覆かなされた電線55により、電
源54のマイナス(−)端子と外側電極45および内側
電極46を、そのプラス(+)端子と鋼管44とを接続
する。
なお、画電極45.46の鋼管長手方向の所定の位置へ
の移動および鋼管44の回転、移動に伴って電線55の
繰り出し長さを変える必要があるため、電線55を予め
リール53に巻き取っておき、雨雪′M145.46お
よび鋼管44の移動に応して、各々の電線55の巻き取
り、巻き出しか行われ、適当な長さに調節されるように
しておくのかよい。
また、耐酸性被覆がなされた電線55の末端を鋼管44
に接続するに際しては、接触電極としての回転式クリッ
プ型電極58を介して接続するのが好ましい。 この回
転式クリップ型電極58は、接触する鋼管44の内外面
と等しい曲率を有する接触面を持つことにより大きな接
触面積を確保して接触抵抗をてきるたり小さくするとと
もに、その他の面は耐酸性絶縁被覆を施すことによって
電流の短絡を防止し、さらには回転式のため鋼管44の
回転による電線55のねしれを防止てきるような特徴を
有するものである。
なお、本態様では、第10図、第11図に示す配線パタ
ーンに限定されず、外側電極45および内側電極46と
鋼管44との間に通電することかてきるものであれは、
いかなる通電手段を用いてもよい。
以上述べた構成の本発明装置によって、上述した目的を
十分に達成することかてきるか、第1の態様と同様に本
態様でも、酸洗液の流動手段および/または冷却手段を
組み合わせることにより、より一層本発明の効果か増大
する。
本態様に用いられる酸洗液の流動手段としては、第1の
態様と同様に第1図、第4図および第5図に示すケミカ
ルポンプ、スクリュー型インペラーおよび巾広インペラ
ーなどを用いることかてきる。 また、本態様に用いら
れる冷却手段としては、第1の態様と同様に第1図、第
4図および第6図に示す冷却手段を用いることができる
第10図および第11図に示す流動手段および冷却手段
は、それぞれ第1図および第4図に示ず流動手段16お
よび冷却手段17と同様の構成を有するものであるので
、その説明は省略する。
本態様の鋼管の電解酸洗装置によれは、鋼管の内面側お
よび外面側に同心円的に保持された板状電極を用いて鋼
管を水平方向に回転移動させながら電解酸洗を行うこと
により、従来の浸漬法に比へ、極めて短時間で均一かつ
良好な脱スケールを行うことかできる。
特に本態様では、いかなる長さの鋼管に対しても脱スケ
ールを行うことかでき、しかも電解すべき鋼管の長さに
かかわらず長さの短い外側電極および内側電極を用いる
ので、これら電極は小型サイズで軽量であり、よって本
態様装置への鋼管の着脱作業、外側および内側電極の交
換作業等において、取り扱いが容易である。
この外側および内側電極の軽量化か図られることにより
、画電極等を支持する手段において、設計」−大重量に
耐えうる強度的な配慮を必要としない。
また、本態様の鋼管の電解酸洗装置、特に液流動手段を
有する装置は、比較的長い鋼管に対しても鋼管内面にイ
」着する水素ガスの気泡を有効に排除し、極間に酸洗液
を順調に供給することかできるので、鋼中へ浸入する水
素量を低減し、鋼管の機械的特性、特に靭性を損なわず
、また、水素ガスの気泡の付着による電解むらを防止し
て、均一かつ良好な脱スケールを行うことかできる。
そして、特に酸洗液の冷却手段を有する本態様の鋼管の
電解酸洗装置では、酸洗液のA−温を抑制するので、長
時間の連続運転か可能となり、しかも、電解酸洗中の装
置周辺の作業環境を良好なものに保つことかできる。
次に、本発明の鋼管の電解酸洗装置の第2の態様におけ
る鉛直鋼管に対する実施例として、鉛直に配置された鋼
管を板状の外側電極と板状の内側電極との間で回転させ
ながら前記鋼管の長平方向に移動しつつ電解酸洗を行う
装置の種々の構成例について説明する。
第13図および第14図、第15図は本実施例の鋼管の
電解酸洗装置の構成例を示す断面側面図および部分詳細
図である。
第13図に示すように、本実施例の鋼管の電解酸洗装置
61は、鋼管64を酸洗浴槽62中に鋼管回転移動手段
を構成する巻ぎ上げ装置67により懸垂し、酸洗液63
に浸漬して電解酸洗を行うものである。
電解酸洗装W61は、懸垂された鋼管64の中央部に内
側電極66を配置し、鋼管64の外側には外側電極65
を配置している。 内側電極66、外側室fil 65
の大きさ、形状は、電気的短絡を生しず、酸洗(pi6
3か十分に流れ、良好に酸洗がなされるものであれはい
かなるものてもよく、特に限定されるものてはない。 
また、外側電極65、および内側電極66の構成材料は
前述した電極5.6と同様のものを用いることかできる
例えは、外側電極65は、電解酸洗の効率の点から、そ
の内側面と鋼管64の外周との半径方向の距離か等しく
なるように、鋼管64の外径より大ぎい半径の円弧を内
周とする板状の電極であるのか好ましく、また、内側電
極66は、電解酸洗の効率の点から、その外側面と鋼管
64の内周との半径方向の距離か等しくなるように、鋼
管64の内径より小さい半径の円弧を外周とする板状の
電極であるのか好ましい。
外側電極65および内側電極66は、適当な支持部材に
より、酸洗浴槽62中の適当な位置に支持される。 例
えは、第10図に示すように、外側電極65および内側
電極66は酸洗浴4Q62の底部に配置さねた支持部月
71および72により支持してもよいし、酸洗浴槽62
の上部から適当な吊り下げ部材により懸吊してもよい。
 この他、外側電極65および内側電極66を酸洗浴槽
65内の適当な位置に配置することができるものであれ
ばいかなる支持部材であってもよい。
また、外側電極65と鋼管66との間にはスペーサー6
9を介在させ、内側電極66と鋼管64との間にはスペ
ーサー70を介在させ、外側電極65と鋼管64との間
の距離および内側電極66と鋼管64との間の距離をそ
れぞれ定の距離に保持するように構成してもよい。
こうすれは、外側電極65、鋼管64および内側電極と
の相対的位置関係か常に保たれるので、鋼管64の全域
にわたって均一な脱メチルが可能となる。
本実施例においては、鋼管64を懸垂状態で回転、スパ
イラル状に移動させるため、外側電極65および内側電
極66の形状か任意であっても、また、画電極65.6
6と鋼管64との距離の設定が任意であっても、鋼管6
4の表面全体にわたって均一な脱スケールができるので
、スペーサー69.70を必ずしも用いる必要はなく、
また、画電極65.66を必ずしも固定支持する必要は
ない。
ワイヤーなとの吊り下げ部材68を介して巻き上げ装置
67に懸垂された鋼管64は、第14図および第15図
に示すような巻き上げ装置67により鉛直方向にスパイ
ラル状に移動することかできる。 巻き上げ装置67は
モラー6フa等の駆動装置により回転する回転リング6
7bと、その回転リング67bをベアリング67c等で
支持する支持リング67d、および回転リング67b上
の適当な位置に配置されているウィンチ67eを有して
おり、回転リング67bの外周にはギア67fか設けら
れ、モーター67bの回転軸に取り付けられたギア67
gと噛合している。 モーター67bの駆動によりギア
67gか回転し、ギア67gと噛合するギア67fか回
転することにより回転リング67bか回転するのて鋼管
64を懸垂した状態で回転するとともに、ウィンチ67
’eにより吊り下げ部材68を巻取りあるいは巻もどし
することにより、スパイラル状に上昇あるいは下降させ
ることができる。 この鋼管64を巻き上げるウィンチ
67eは巻取り、巻もどしてきるものであればどのよう
なものてもよく、その構造、配置する個数は特に限定さ
れるものではない。 また鋼管64を回転させる装置は
鋼管64を懸垂した状態でスムーズに回転させるもので
あれは良く、その構造および駆動方法は特に限定される
ものではない。
第13図に示すように酸洗浴槽62の外には、電解酸洗
を行うのに十分な電流を供給しうる電源74か設置され
、耐酸性被覆電線75により、電源74のマイナス(−
)端子と外側電極65および内側型8i66を、そのプ
ラス(+)端子と鋼管64とを接続する。
本発明の鋼管の電解酸洗装置には、必要に応して、冷却
手段77を設けることかできる。
冷却手段77は、電解のジュール熱により酸洗液63の
温度か上昇するのを防止できるものであれは任意のもの
が使用てきる。
この冷却手段77の構成例としては第13図に示すよう
に酸洗浴槽62内に連通ずる液吸入管77bおよび液吐
出管77cおよびこれら両管に接続された任意の冷却機
77aで構成されたものを挙げることかできる。
これにより適切な電解酸洗温度か維持されるとともに、
酸洗液63の温度上昇による作粟環境の悪化の防止を図
ることかできる。
電解酸洗に使用される酸洗液63としては、前述した酸
洗液3と同様のものを用いることかできる。
また、電解温度、電流密度、電解時間等、電解条件も鋼
管の種類、スケールのイ」着状態等に応して、適宜設定
することかでき、電解浴槽62内に酸洗液63の撹拌装
置を設けてもよい。 本実施例によれは、鋼管64か電
解酸洗されるのて、従来の酸への浸漬法に比へて速やか
に、効率よく脱スケールを行うことがてきる。
本実施例によれは、鋼管64を懸垂状態で回転、スパイ
ラル状に移動させるため、外側電極65および内側電極
66の形状か任意てあっても、また画電極65.66と
鋼管64との間隔の設定が任意であっても、鋼管の表面
全体にわたって均一な脱スケールを行うことかてぎる。
また、鋼管64が鉛直に懸垂されかつ、回転するため、
電解酸洗時に発生ずる水素ガスか鋼管640表面に滞留
しない。 従って、鋼管への水素の侵入による鋼管の靭
性等、機械的特性の低下や電解むらが防止される。
さらに、本実施例によれば、鋼管64は鉛直方向に動き
、脱スケールする場所を逐次移動させることができるの
で画電極65.66の長さが鋼管64に対して著しく短
い場合でも鋼管64全体が均一に脱スケールされる。 
 また、鋼管面のスケールの付着状態に部分的なかたよ
りがある場合にも適切に脱スケールすることかてきる。
そして、特に酸洗液の冷却手段を有する本実施例の鋼管
の電解酸洗装置では、酸洗液の昇温か抑制されるので、
適切な電解酸洗温度が維持されるとともに、作業環境の
悪化を防止することかできる。
以上の例では、外側電極および内側電極を電源のマスナ
ス(−)端子に、鋼管をそのプラス(+)端子に接続し
ているか、本発明においては電源から交番電流を印加し
てもよい。
以上、本発明に係る鋼管の電解酸洗装置について種々の
態様を挙げて説明したか、本発明はこれに限定されるわ
けてはなく、外側電極、内側電極および鋼管の半径方向
の相対的位置関係か精度よく一定に保たれれば、とのよ
うな保持手段を用いてもよく、外側電極、内側電極およ
び鋼管のいずれを回転または移動させるものであっても
よく、その手段はどのようなものてあってもよいなと、
さらに、冷却手段、液流動手段などのように電解酸洗を
促進するのに効果のある手段はいかなる手段を用いても
よいなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、改
良ならびに設計の変更などが可能なことは勿論である。
〈実施例〉 以下に、本発明の鋼管の電解酸洗装置を上記各態様の実
施例に基づいて具体的に説明する。
しかし、本発明は、これに限定されるわけてはない。
次に、本発明の第1の態様に係る水平鋼管の電解酸洗装
置について、本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
(本発明例1) 長さ1000mm、外径165mm、内径135mmの
2相ステンレス鋼管であって、その内外面にスケールが
約0.01mm付着したものを、第1図に示す電解酸洗
装置を使用して電解酸洗を行フた。 外側電極5および
内側電極6には、長さ300mmの5US316製ステ
ンレス鋼管を用い、スペーサー9.1oにはテフロン製
リング状スペーサーを用いた。
#4管4は、80mm/分の速度で水平方向に往復運動
をさせた。
酸洗液3には、30℃の10%HF + 25%HNO
3の混合液を用い、電解条件は鋼管の内外表面でそれぞ
れ20 m A / c m ’の電流密度に調整した
なお、冷却手段17としては、密閉型冷凍機式(冷却能
力1000 K c a l / h )のものを使用
した。
その結果30分てスケールが完全に除去でき、従来の浸
漬法の8〜48時間と比べてはるかに短時間で処理でき
た。 また浸漬後、鋼中に浸入した水素量は:3ppm
以下てあり、従来の浸漬法の10ppm以上と比へても
はるかに優れていることが判明した。
次に、本発明の第1の態様に係る鉛直鋼管の電解酸洗装
置について、本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
(本発明例2) 第7図および第9図に示す、電解酸洗装置を用いて、2
相ステンレス鋼管を電解酸洗した実施例を以下に示す。
鋼管24のサイズは、長さ1000mm、外径165m
m、内径135mmであり、その内外表面には、約0.
01mmの厚みのスケールが何着していた。
外側電極25および内側電極26には、長さ300mm
の5US316L製ステンレス鋼管を用い、スペーサー
29.30にはテフロン製リングにポリエステル製織布
を巻きつけたものを用いた。
酸洗液23には、30℃の10%HF+25%HNO3
の混合液を用い、電解条件は鋼管の内外表面でそれぞれ
20 m A / c m 2の電流密度に調整した。
鋼管24を、80mm/minの速度で鉛直方向に往復
運動させ電解酸洗した。
なお、冷却手段37としては、密閉型冷凍機式(冷却能
力+0OOKcal/h)のものを使用した。
この結果30分てスケールか完全に除去でき、従来の浸
漬法の8〜48時間と比べてはるかに短時間て処理てぎ
た。 また浸漬後、鋼中に浸入した水素量は3ppm以
下であり、従来の浸漬法の10ppmJ:J上と比へて
もはるかに優れていることか判明した。
次に、本発明の第2の態様に係る水平鋼管の電解酸洗装
置について、本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
(本発明例3) 長さ1000mm、外径165mm、内径135mmの
2相ステンレス鋼管であって、その内外面にスケールが
約o、o1mm(1着したものを、第10図に示す本発
明の鋼管の電解酸洗装置を使用して電解酸洗を行った。
 外側電極45には、長さ300mmの5US316製
ステンレス半円筒を、内側電極46には長さ300mm
の同種の半円筒を用い、四隅のスペーサ−49,50に
はテフロンにポリエステル製織布を貼り付けたものを用
いた。 接触型′M158は、5US316製回転式ク
リップ型電極を用い、鋼管44との接触部以外は耐酸性
絶縁被覆を施した。
また、鋼管44を、回転数6rpmで周方向に回転させ
ながら80 m m / m i nの速度で鋼管長手
方向に往復運動させた。
酸洗液43には、30℃の10%HF+25%HNO3
の混合液を用い、電解条件は鋼管44の内外表面でそれ
ぞれ20 m A / Cm ’の電流密度に調整した
なお、液流動手段16としては、シールレスうず巻ポン
プ式(吐出fk40℃m1n)のものを、冷却手段17
としては、密閉型冷凍機式(冷却能力1000 K c
 a 1 / h )のものを使用した。
その結果、60分てスケールか完全に除去でき、従来の
浸漬法の8〜48時間と比へてはるかに短時間で処理で
きた。 また浸漬後、鋼中に浸入した水素量は3ppm
以下であり、従来の浸漬法の10ppm以上と比べても
はるかに優れていることが判明した。
次に、本発明の第2の態様に係る鉛直鋼管の電解酸洗装
置について、本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
(本発明例4) 長さ1000mm、外径165mm、内径135mmの
2相ステンレス鋼管てあって、その内外面にスケールか
約o、o1mm(d着したものを、第13図に示す本発
明の鋼管の電解酸洗装置を使用して電解酸洗を行った。
 外側電極65、内側電極66には、長さ300mmの
5U3316製半円筒を用いた。 接触電極73は、5
US316製回転式クリップ式電極を用い、鋼管との接
触部v外は耐酸性絶縁被覆を施した。
また、鋼管64は、80 m m / m i nの速
度て垂直方向に往復運動させ、回転数6rpmで回転運
動させた。
酸洗液63には、30℃の10%HF +25%HNO
3の混合液を用い、電解条件は鋼管64の内外表面でそ
れぞれ20 m A / c m 2の電流密度に調整
した。
なお、冷却手段77としては、密閉型冷凍機式(冷却能
力1000 K c a 1 / h )のものを使用
した。
その結果、60分でスケールか完全に除去でき、従来の
浸漬法の8〜48時間と比へてはるかに短時間で処理で
きた。 また浸漬後、鋼中に侵入した水素量は3ppm
以下であり、従来の浸漬法のIOppm以上と比へても
はるかに優れていることが判明した。
〈発明の効果〉 以上、詳述したように、本発明の鋼管の電解酸洗装置に
よれば、鋼管の内面側および外面側に所定距am隔して
、特に同心円的に配置された電極を用いて鋼管の電解酸
洗を行うことにより、従来の浸漬法に比べ、鋼管か水平
あるいは鉛直に配置されていても、極めて短時間で均か
つ良好な脱スケールを行うことかできる。
また、本発明の鋼管の電解酸洗装置、特に、円筒状の外
側型$iおよび円形状の内側電極あるいは鋼管に対峙す
る側の面が円弧状の電極を用いる場合には、鋼管と両電
極との間の電極密度を均一にすることかでき、鋼管の表
面全体にわたって均一かつ良好な脱スケールを行なうこ
とかてきる。
また、本発明の電解酸洗装置は特に、鋼管の移動手段あ
るいは回転移動手段を有しているので、水平鋼管、鉛直
鋼管であっても、いかなる長さの鋼管に対しても脱スケ
ールを行うことができ、しかも電解酸洗へき鋼管の長さ
にかかわらす長さの短い外側電極および内側電極を用い
るので、これら電極は小型サイズでINiてあり、よっ
て本発明装置への鋼管の脱着作業、外側および内側電極
の交換作業等において、取り扱いが容易である。
特に、外IIIおよび内fll11電極の交換着脱作業
が不要で、取り扱いがさらに容易となる。
また、外側および内側電極の軽量化が図られることによ
り、両電極等を支持する手段において、設計上大重量に
耐えつる強度・的な配慮を必要としない。 従って、本
発明の鋼管の電解酸洗装置自体を簡便なものにすること
ができる。
さらに、外側および内側電極の長さが長いと電極内部に
電位勾配を生じ、鋼管に電解むらか生しることがあるが
、本発明では、鋼管をその長手方向に移動させることに
より短い内外電極が相対的に移動して電解酸洗が行われ
るため、このような不都合も生しない。
また、鋼管面のスケールの付着状態に部分的なかたより
がある場合にも適切に脱スケールすることができる。
また、両電極および鋼管が水平または鉛直に保持され、
両電極および鋼管の保持手段として、スペーサーを介在
させる場合、スペーサが電極と鋼管との間に部分的に設
けられるので、電解酸洗時に発生する水素ガスが鋼管の
表面に滞留しない。 従りて、鋼管への水素の侵入によ
る鋼管の靭性等、機械的特性の低下や電解むらが防止さ
れる。
また、スペーサーが液浸透性絶縁物で被覆されている場
合には、スペーサーか鋼管に接触している場合でも、そ
の接触部に酸洗液か供給され、この部分においても他の
部分と同様な電解酸洗が行われるため、鋼管全体にわた
りむらのない均一な脱スケールが可能となる。
なお、鋼管の移動および/または回転、さらには電極の
移動などに伴い電極の横揺れ等が生しても、絶縁性を有
するスペーサーが鋼管と電極との間に設けられているの
で、電気的に短絡することはない。
また、本発明の鋼管の電解酸洗装置、すなわち鋼管の移
動手段、移動回転手段を有する装置、特に鉛直に配置さ
れた鋼管を電解酸洗する装置、あるいは水平鋼管用装置
であっても液流動手段を有する装置は、比較的長い鋼管
に対しても鋼管内面に付着する水素ガスの気泡を有効に
排除し、極間に酸洗液を順調に供給することかてきるの
て、鋼中へ浸入する水素量を低減し、鋼管の機械的特性
、特に靭性を損なわす、また、水素ガスの気泡の付着に
よる電解むらを防止して、均一かつ良好な脱スケールを
行うことかてきる。
そして、特に酸洗液の冷却手段を有する本発明の鋼管の
電解酸洗装置では、酸洗液の昇温を抑制するので、長時
間(例えば8時間以上)の連続運転が可能となり、しか
も、電解酸洗中に装置周辺の作業環境を良好なものに保
つことかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の鋼管の電解酸洗装置の構成例を模式
的に示す部分断面側面図である。 第2図は、本発明の電解酸洗装置における外側電極と内
側電極および移動する鋼管の位置関係を示す横断面図で
ある。 第3a図は、本発明の電解酸洗装置に用いるスペーサー
の構成例を示す横断面図、第3b図は、その側面図であ
る。 第4図、第5図および第6図は、本発明の鋼管の電解酸
洗装置のそれぞれ別の構成例を模式的に示す部分断面側
面図である。 第7図は、本発明の鋼管の電解酸洗装置の構成例を模式
的に示す部分断面側面図である。 第8図および第9図は、本発明の鋼管の電解酸洗装置に
おける外側電極、内側電極および鋼管の位置関係を示す
平面図である。 第10図および第11図は、本発明の鋼管の電解酸洗装
置の構成例を模式的に示す部分断面側面図である。 第12図は、本発明の鋼管の電解酸洗装置における外側
電極、内側電極および鋼管の保持状態を示す横断面図で
ある。 第13図は、本発明の鋼管の電解酸洗装置の構成例を模
式的に示す部分断面側面図である。 第14図は、第13図に示す本発明の電解酸洗装置にお
ける巻き上げ装置の構成例を模式的に示す平面図であり
、第15図はその側面図である。 符号の説明 1 21 41.61・・・鋼管の電解酸洗装置、2 
22 42.62・・・酸洗浴槽、3 23.43.6
3・・・酸洗液、 4.24.44.64・・・鋼管、 5.25,45,65.・・・外側電極、6 26 4
6.66・・・内側電極、7・・・鋼管移動手段、  
 7a・・・滑車、7b・・・けん引ローブ、  7C
・・・駆動源、8・・・底部回転ローラー 9、 10. 29. 30. 49. 50. 69
70・・・スペーサー 9a  10a・・・ローラー型スペーサ11・・・外
側電極吊り具、 12・・・ロット、 +4.34,54.74・・・電源、 15.35,55.75・・・耐酸性被覆電線、16.
36・・・液流動手段、 +6a・・・ケミカルポンプ、 16b・・・ン夜吸入口、 16c・・・7夜吐出口、 16d・・・管路、 16e・・・モータ 16f・・・スクリュー型インペラー 16g・・・広巾インペラー 16h・・・駆動力伝達手段、 161・・・減速機、 17.37.77・・・冷却手段、 17a、37a、77a・・・冷却機、17b、37b
、57b、77b・・・液吸入管、17c、37c、7
7c・・・液吐出管、27・・・鋼管移動手段、 27a・・・滑車、27b・・・吊下げ部材、27c・
・・つかみ治具、 31・・・支持台(外側電極用)、 32・・・支持台(内側電極用)、 48・・・スキューローラー 48a・・・ロール部、 51・・・外側電極保持手段、 51a・・・レール、 51b・・・台車、    51c・・・電極吊り具、
52・・・内側電極保持手段、 52a・・・ガイトローラ 52b・・・ロット、   52c・・・シール部材、
53・・・リール、 58・・・回転式クリップ型電極、 67・・・巻上げ装置、  67a・・・モータ67b
・・・回転リング、 67c・・・ヘアリング、 67c+・・・支持リング、 67e・・・ウィンチ、 67f、67g・・・ギア、 68・・・吊下げ部材、 71.72・・・支持部材、 73・・・接触電極(鋼管用)、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸性水溶液を充填した浴槽内にて鋼管を電解酸洗
    する装置であって、 電解されるべき鋼管の外部に配置した外側電極と、 前記鋼管の内部に配置した内側電極と、 前記外側電極および内側電極ならびにこれら両電極の間
    隙に前記鋼管を保持する電極保持手段および鋼管保持手
    段と、 前記外側電極および内側電極と前記鋼管との間に通電す
    るための通電手段と、 前記鋼管を前記外側電極と前記内側電極との間に同心円
    的な位置関係を保ちつつ前記鋼管の長手方向に移動せし
    める鋼管移動手段とを有することを特徴とする鋼管の電
    解酸洗装置。
  2. (2)酸性水溶液を充填した浴槽内にて鋼管を電解酸洗
    する装置であって、 電解されるべき鋼管の外部に配置した外側電極と、 前記鋼管の内部に配置した内側電極と、 前記外側電極および内側電極ならびにこれら両電極の間
    隙に前記鋼管を保持する電極保持手段および鋼管保持手
    段と、 前記外側電極および内側電極と前記鋼管との間に通電す
    るための通電手段と、 前記鋼管を円周方向に回転させながら前記鋼管の長手方
    向に前記外側電極および前記内側電極と同一距離を保ち
    つつ移動せしめる鋼管移動回転手段とを有することを特
    徴とする鋼管の電解酸洗装置。
  3. (3)前記鋼管移動回転手段が、水平に配置した鋼管を
    回転移動するために前記酸性水溶液中の底部に配置され
    た複数のスキューローラーである請求項2に記載の鋼管
    の電解酸洗装置。
  4. (4)前記鋼管移動回転手段が、鉛直に配置した前記鋼
    管を上下降させる揚重機と該揚重機を載置した回転リン
    グと該回転リングを回転させる駆動装置を有し、かつ前
    記酸性水溶液上部に配置されるものである請求項2に記
    載の鋼管の電解酸洗装置。
  5. (5)前記外側電極が電解酸洗されるべき鋼管の外径よ
    りも大きい内径を有する円筒状であり、 前記内側電極が前記鋼管の内径よりも小さな外径を有す
    る円形状であって、 前記電極保持手段および前記鋼管保持手段により、前記
    外側電極および前記内側電極ならびに前記鋼管が同心円
    的に保持されるものである請求項1ないし4のいずれか
    に記載の鋼管の電解酸洗装置。
  6. (6)前記外側電極がその内側面を電解酸洗されるべき
    鋼管の外径より大きい半径の円弧状とする板状電極であ
    り、 前記内側電極がその外側面を前記鋼管の内径より小さな
    半径の円弧状とする板状電極であって、 前記電極保持手段および前記鋼管保持手段により、前記
    外側電極および前記内側電極ならびに前記鋼管が同心円
    的に保持されるものである請求項2ないし4のいずれか
    に記載の鋼管の電解酸洗装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100941650B1 (ko) * 2008-03-12 2010-02-11 발렉스코리아 주식회사 롤러타입 전해연마장치
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ITUB20160985A1 (it) * 2016-02-03 2017-08-03 Condoroil Stainless Srl Unita' per il decapaggio elettrolitico di tubi in acciaio inossidabile di grande diametro
IT201900006672A1 (it) 2019-05-10 2020-11-10 Condoroil Stainless Srl Unita' per il decapaggio elettrolitico interno ed esterno di tubi in acciaio inossidabile
JP7026342B1 (ja) * 2021-12-17 2022-02-28 地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 湿式内外表面処理装置及び湿式内外表面処理方法
WO2022214979A1 (en) * 2021-04-06 2022-10-13 Chevron Australia Pty Ltd The use of focused accelerated corrosion for metal decommissioning

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