JPH02149586A - メタ硼酸アリールの製造方法及びo―ヒドロキシベンジルアルコール類の製造へのメタ硼酸アリールの利用 - Google Patents

メタ硼酸アリールの製造方法及びo―ヒドロキシベンジルアルコール類の製造へのメタ硼酸アリールの利用

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JPH02149586A
JPH02149586A JP2097989A JP2097989A JPH02149586A JP H02149586 A JPH02149586 A JP H02149586A JP 2097989 A JP2097989 A JP 2097989A JP 2097989 A JP2097989 A JP 2097989A JP H02149586 A JPH02149586 A JP H02149586A
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JP
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formaldehyde
metaborate
phenol
aryl
temperature
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JP2097989A
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Georges Cordier
ジョルジュ・コルディエ
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Rhodia Chimie SAS
Original Assignee
Rhone Poulenc Chimie SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic Table
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/04Esters of boric acids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、メタ硼酸アリールの、より特定的にはメタ
硼酸フェニルの製造方法、並びに、ホルムアルデヒド又
はホルムアルデヒド生成化合物と前記メタ硼酸アリール
との縮合による0−ヒドロキシベンジルアルコール類の
製造、特に0−ヒドロキシベンジルアルコールの製造へ
の該メタ硼酸アリールの利用に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]0−ヒ
ドロキシベンジルアルコール類及び特により一般的には
サリゲノールと称される0−ヒドロキシベンジルアルコ
ールは、植物生長調節剤として用いられる0−ヒドロキ
シメチルフェニル酢酸類の製造のために求められている
中間体化合物であり、そしてサリゲノールはそれ自体そ
の薬理学的特性のために及び殺虫剤製造用中間体として
の両方で重要な工業製品であることが知られている。
また、O−ヒドロキシベンジルアルコール類は、ホルム
アルデヒド又はトリオキシメチレンのようなホルムアル
デヒド生成化合物と硼酸アリールとを反応させて0−ヒ
ドロキシベンジルアルコール類の硼酸エステルを生成さ
せ、次いでアルカリ水溶液を用いた鹸化によってこの硼
酸エステルを分解することによって工業的に製造される
ということも知られている。このような方法は、特に仏
国特許第1.338.945号及び同第2.430.9
28号に記載されている。硼酸アリールの製造がこの方
法の主要な工程を構成する。一般的に、この製造は、ハ
ロゲン化又は非ハロゲン化芳香族炭化水素(例えばトル
エン、キシレン又はクロルベンゼン)のような、この反
応から生成する水を共沸蒸留除去させる溶媒中で、フェ
ノールを直接硼酸と反応させることによって実施される
。これらの条件下において、この反応は、 ・式Ar−0−B=O(I )の単量体状又は次式:\
 / −Ar の三量体化された形のメタ硼酸アリール、・式(Ar 
O)s  B  ([)のオルト硼酸アリール及び ・式(Ar −0) 、 −B−OH(IV )の硼酸
水素アリー(式中、Arは置換又は未置換フェニル基を
表わす) から実質的に成る硼酸エステルの複雑な混合物(その組
成は反応条件に応じて変化し得る)を生成する。これら
種々の硼酸エステルは、続いての0−ヒドロキシベンジ
ルアルコール類の生成において同等の成果では関与しな
い、特に、続いてのホルミル化反応の際に、式(III
)及び(IV)の化合物はそれぞれ、0−ヒドロキシベ
ンジルアルコール類の混合硼酸エステル及びモノアリー
ル硼酸エステルの生成をもたらす。アルカリ加水分解の
際に、これらの化合物は生成するヒドロキシベンジルア
ルコール1モルにつきそれぞれ2モル及び1モルのフェ
ノールを放出する。従って、式(III)及び(rV)
の化合物の存在によって、0−ヒドロキシベンジルアル
コール類生成反応のフェノールに関連する生産性は低減
される。メタ硼酸アリールを選択的に得ることができな
いということのほかに、仏間特許1.338.945号
に記載された方法におけるサリゲノールの収率はフェノ
ール及びホルムアルデヒドに関連して表わして僅か約6
5%のみである。仏間特許第2.430.928号には
、オルト硼酸アリールの生成を促進するために、過剰の
フェノールの存在下で硼酸アリール生成工程を実施する
ことによって、0−ヒドロキシベンジルアルコールの収
率を増大させることが提唱されている。求める目的は適
えられたが、しかしこの方法は反応の生産性によって表
わされる問題点を解消することができない、0−ヒドロ
キシベンジルアルコールに転化しないフェノールは回収
して硼酸アリールの製造工程に再循環しなければならず
、このことは工程を複雑化する。最後に、従来技術の方
法は反応の生産性における改善並びに硼酸アリールのホ
ルミル化によって得られる0−ヒドロキシベンジルアル
コールの収率における改善によって表わされる問題点を
同時に解消することができない、従って、当業界におい
ては、実質的に独占的にメタ硼酸アリールの生成をもた
らし、ホルミル化させた場合に0−ヒドロキシベンジル
アルコールのメタ硼酸エステルを定態的に生成する硼酸
アリールの製造方法が求められている。
[発明の概要] 従って、本発明の第1の主題はメタ硼酸アリールの選択
的製造方法にある。
本発明の第2の主題は、0−ヒドロキシベンジルアルコ
ール類の製造にこのメタ硼酸アリールの選択的製造方法
を利用することにあり、この場合、メタ硼酸アリールを
ホルミル化させて0−ヒドロキシベンジルアルコール類
のメタ硼酸エステルにする工程及び続いての該硼酸エス
テルを鹸化させる工程が用いられ、これによってこの製
造法の生産性が高められる。
本発明の第3の主題は、硼酸アリールをホルミル化させ
、次いで0−ヒドロキシベンジルアルコール類の硼酸エ
ステルを鹸化させることによって0−ヒドロキシベンジ
ルアルコール類を製造する方法であって、フェノール又
はホルムアルデヒドに関連して表わした0−ヒドロキシ
ベンジルアルコール類の収率を改善することのできる前
記製造方法にある。
[発明の詳細な説明] より詳細には1本発明の第1の主題は、硼酸とフェノー
ル類とからメタ硼酸アリールを製造する方法であって、 ・第1工程において水と共に170’C以下の沸点の共
沸混合物を形成する溶媒の存在下で共沸蒸留することに
よって145℃以下の温度で硼酸を脱水してメタ硼酸に
し、 次いで ・第2工程においてフェノールのメタ硼酸によるエステ
ル化を170℃以下の温度においで、反応水をこれが生
成した時に共沸蒸留除去することによって実施する ことを特徴とする前記製造方法にある。
このような態様で操作することによって、メタ硼酸アリ
ールが初期の硼酸及びフェノールに関連して表わして9
5%以上の収率で独占的に得られるということがわかっ
た。
本発明に従う方法を実施するのに適した溶媒としては、
水と共に常圧又は減圧下で170℃以下の沸点の共沸混
合物を形成する任意の化合物を用いることができる。こ
の化合物は、ハロゲン化された又はハロゲン化されてい
ない芳香族又はアルキル芳香族炭化水素の群から選択す
ることができる。溶媒の非限定的な例としては、キシレ
ン、ジイソプロピルベンゼン及び1.2.4−トリメチ
ルベンゼンを挙げることができる。
硼酸を脱水してメタ硼酸(HB O、)にし次いでこの
メタ硼酸とフェノールとをエステル化させる際の温度は
、有利には130〜160℃の範囲、好ましくは130
〜155℃の範囲である。より詳細には、硼酸脱水工程
は130〜145℃の範囲の温度において実施され、エ
ステル化工程は140〜155℃の範囲の温度において
実施される0選択した溶媒中における硼酸及びフェノー
ルの濃度は、反応水の除去工程の際に温度を前記の値よ
り低い値に保持することができるように調整される。
エステル化の際のフェノールの使用量は、はぼ化学量論
的量、即ちメタ硼酸1モルにつきフェノールはぼ1モル
であるのが好ましい。しかしながら6本発明の範囲から
外れることなく、化学量論的量から僅かに移行させるこ
ともできよう。
本発明に用いるのに適したフェノール類は、次の一般式
: (式中、nは1〜3までの整数であり、Rは1−12個
、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基(
例えばメチル、エチル、プロピル類、ブチル類、ヘキシ
ル類及びオクチル類)、1〜12個、好ましくは1〜4
個の炭素原子を有するアルコキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ、プロポキシ及びブトキシ基)又は塩素若しく
は臭素のようなハロゲン原子であり、 nが1より大きい場合、フェノール基に対して〇−位置
の少なくとも一方は置換されていないものとする) で表わすことができる。
式(V)のフェノール類の例としては、フェノール、ク
レゾール類、2.3−キシレノール、3.4−キシレノ
ール、モノエチルフェノール類、2−メトキシフェノー
ル、3−メトキシフェノール、4−メトキシフェノール
、2.3−ジメトキシフェノール、2−エトキシフェノ
ール、4−エトキシフェノール及びモノクロルフェノー
ル類を挙げることができる。
実用上の観点から、本発明の方法は実施するのが簡単で
ある。実際、この方法は以下のようにすれば充分である
。即ち、適量の選択した溶媒中に硼酸を装入し、次いで
一緒にした物質を撹拌しながらこの混合物の還流温度に
加熱し、そして理論量の水が除去されるまで水と溶媒と
の共沸混合物を取り出す、溶媒は水から分離して再循環
させる。脱水が終了したら、適量の選択した溶媒(この
溶媒は、硼酸の脱水工程において用いたものと同じもの
であるのが好ましい)中のフェノール溶液を漸次加える
。この反応混合物を加熱還流し、生成する水を共沸除去
する。フェノールを含有する溶媒は水から分離し、反応
混合物中に再循環する。理論量の水が除去されたら、得
られたメタ硼酸アリールの有機溶液から成る混合物を冷
却する。次いで、慣用の操作、例えば減圧下において溶
媒を留去させることによって回収することもでき、また
、本発明の第2の主題に従って、このメタ硼酸アリール
溶液を0−ヒドロキシパンジルアルコールの製造に直接
使用することもできる。
より詳細には、本発明のさらなる主題は、ホルムアルデ
ヒド又はホルムアルデヒド生成化合物と硼酸アリールと
を反応させて0−ヒドロキシベンジルアルコール類の硼
酸エステルを製造し、次いでこの硼酸エステルを分解し
て0−ヒドロキシベンジルアルコール類を遊離させるこ
とによって〇−ヒドロキシベンジルアルコール類を製造
する方法にあり、この方法は、硼酸アリールが・第1工
程において水と共に170℃以下の沸点の共沸混合物を
形成する溶媒の存在下で共沸蒸留することによって14
5℃以下の温度で硼酸を脱水してメタ硼酸にし、 次いで ・第2工程においてフェノールのメタ硼酸によるエステ
ル化を、反応水をこれが生成した時に170℃以下の温
度において共沸蒸留除去することによって実施する 方法によって得られるメタ硼酸エステルであることを特
徴とする。
ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド生成化合物とメ
タ硼酸アリールとの縮合は、メタ硼酸のエステル化工程
から得られるメタ硼酸アリールの実質的に無水状の溶液
中で、所望ならば適量の有機溶媒を添加した後に、直接
実施することができる。ホルムアルデヒド生成化合物と
してトリオキシメチレンのような重合体を用いる場合、
これは有機溶媒(この溶媒は、メタ硼酸の製造用に用い
たものと同じものであるのが好ましい)中の懸濁物の形
でメタ硼酸エステルの有機溶液に添加する。
ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド生成化合物とメ
タ硼酸アリールとの縮合条件は、前記の仏閣特許に記載
されたものであってよい。しかしてホルムアルデヒド又
はホルムアルデヒド生成化合物のメタ硼酸エステル1モ
ル当たりのHCHOのモル数で表わした量は、はぼ化学
量論的量、即ちメ名硼酸エステル1モル当たりにHCH
Oはぼ1モルであるのが好ましいが、それから僅かに外
れることも許される。しかして、メタ硼酸エステル1モ
ル当たりのHCHOO量は0.9〜1モルの範囲であっ
てよく、この操作は僅かに過剰のホルムアルデヒドの存
在下で実施するのが好ましい。
反応温度は従来技術の範囲内、即ち20〜120℃の範
囲、好ましくは40〜100℃の範囲に含まれ得る。し
かしながら、ホルムアルデヒドとメタ硼酸エステルとの
縮合の温度は90℃以下に留めるのが好ましく、有利に
は80〜85℃の範囲にするのが好ましいということが
わがった。これらの条件下において、O−ヒドロキシベ
ンジルアルコールの収率は最良である。これら特定温度
条件の選択は、本発明の別の局面を構成する。
ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド生成化合物とメ
タ硼酸アリールとの縮合は、常圧下又は減圧下で実施す
ることができる。減圧下で実施する場合、この圧力は反
応温度において溶媒が沸点にならないように選択される
実用上の観点から、メタ硼酸エステルの有機溶液へのホ
ルムアルデヒドの添加は漸次実施してもよく、また、よ
り有利には一度に実施してもよい。
縮合反応の期間はもちろん選択した条件に依存する。こ
の縮合が完了した時に、0−ヒドロキシベンジルアルコ
ールの硼酸エステルの有機溶液が得られ、所望の0−ヒ
ドロキシベンジルアルコールを遊離させるためにこの溶
液を慣用の処理、例えば仏間特許第1.338.945
号に記載されたもの、即ち鹸化、アルコーリシス又は加
水分解にかける。鹸化が特に好適である。この場合、次
のようにすれば充分である。即ち、O−ヒドロキシベン
ジルアルコールのメタ硼酸エステルの有機溶液を周囲温
度においてアルカリ塩基(例久ば水酸化ナトリウム又は
水酸化カリウム)の水溶液で処理して水溶性のアルカリ
金属塩錯体を形成させる。
有機層と水層とを分離し、水層を酸性にして〇−ヒドロ
キシベンジルアルコールを遊離させる。中和した水溶液
から適宜な溶媒で抽出することによって0−ヒドロキシ
ベンジルアルコールが回収される。
本発明に従う方法は、次の一般式: (式中、R及びnは前記の意味を持つ)の0−ヒドロキ
シベンジルアルコール類を製造することを可能にし、フ
ェノールからサリゲノールを製造するのに特に適してい
る。
[実施例] 以下の実施例は、本発明を例示し、これをどのように実
施できるかを示すものである。
a)撹拌系、温度計、滴下漏斗、冷却管を備えた蒸留塔
及び分離装置を備えた500mgのガラス製丸底フラス
コ内に、無水キシレン110mβ及び硼酸38.9g(
0,6モル)を装入した。撹拌を開始し、この混合物を
還流し、キシレンと水との共沸混合物を連続的に留去さ
せた。水をキシレンから分離し、このキシレンを反応混
合物に再循環した。蒸留の間中、反応混合物の温度を1
36〜138℃に保持した。これらの条件下において2
時間後に、0.595モルの水が採集された。これは理
論上生成すべき水の99.16%である。従ってメタ硼
酸が定量的に生成した。
b)滴下漏斗を用いて、キシレン50m2中のフェノー
ル56.4g(0,6モル)を、フラスコの内容物に還
流温度において1時間かけて撹拌しながら漸次添加した
。水とキシレンとの多少フェノールを含む共沸混合物を
蒸留することによって、反応水を連続的に除去した。水
をキシレンとフェノールとの有機層から分離し、有機層
を反応混合物に再循環した。反応混合物の温度を145
〜150℃の範囲に保持した。これらの条件下において
4時間後に、水0.58モルが採集された。これは生成
すべき水の93.6%である。次いでキシレン60mA
 (この中には、初めに装入したフェノール2%が測定
された)を除去した。
70〜75℃において均質な反応混合物をIIC−NM
R及び ’H−N M Rによって分析した。これはメ
タ硼酸フェニルのみの溶液から成り、他の硼酸エステル
を含まないことがわかった。NMRによって測定された
残留フェノールの量は3%より少なかった。
従って、使用した硼酸又はフェノールを基とするメタ硼
酸フェニルの実際上の収率は95%より高かった。
匠1 例1に記i t、 タ装置内ニHJOn 6.18 g
 (0,1モル)及びキシレン55mβを装入し、次い
で例1におけるように操作を続けた。137℃において
80分後に、水0.095モルが回収された。
b)上記の反応混合物に、トルエン45rnJ2中のフ
ェノール9.4g(0,1モル)の溶液を5分かけて添
加した。還流温度が145〜153℃に上昇した。これ
ら条件下において110分後に、水0、095モルが改
修された。
NMRを用いて反応混合物を分析した結果、メタ硼酸フ
ェニルのみが実際上の収率95%で生成したということ
が確認できた。
医ユ キシレンを1.2.4−)−リメチルベンゼンに置き換
えて、例2を繰り返した。工程a)及びb)において、
還流(工程b)ではこの温度は165℃まで上昇した)
下で同じ期間の後に、同量の水が回収された。メタ硼酸
フェニルのみが実際上の収率、95%で生成した。
ト 下記のように操作することによって、サリゲノールを製
造した。
撹拌装置、温度計、縦形冷却管、滴下漏斗及び調節され
た加熱系を備えた500mgのガラス製丸底フラスコ内
に、例1の方法を用いて得られた、キシレン100m、
g中のメタ硼酸フェニル0.57モルの溶液を装入した
。この溶液を撹拌しながら80℃に加熱し、キシレン2
2mJ2中のトリオキシメチレン18g (HCHOと
して0.6モル)の懸濁液を10分かけて添加した。8
0℃において1時間撹拌を続け、次いでトリオキシメチ
レン1.8g(HCHOとして0.06モル)をキシレ
ン2.2g中の懸濁液として添加した。この反応混合物
を同じ温度にさら1こ2時間30分保持した。
反応を進行させ、次いで水酸化ナトリウム水溶液で加水
分解した後に、反応混合物の試料を高圧液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)によって分析する。
反応混合物を20℃に冷却し、次いでこれに5モル/ρ
濃度の水駿化ナトリウム水溶液280mρを撹拌しなが
ら1時間かけて添加した。次いでアルカリ性の水層を有
機層から分離させ、この水層を取り出した。有機層を2
00mβずつの水で2回洗浄した。この水性洗浄液を前
記の水層に加え、HPLCによってサリゲノール、フェ
ノール及びp−ヒドロキシベンジルアルコールを測定し
た。
硼酸フェニル(又はフェノール)の転化率は92.2%
であり、サリゲノールの実際上の収率は87.3%であ
り、即ち、転化したメタ硼酸フェニル又は転化したフェ
ノールを基とした理論収率は94.7%であることがわ
かった。また、サリゲノールに加えてp−ヒドロキシベ
ンジルアルコールも実際上の収率5%で生成した。
泄5 トリオキシメチレンとメタ硼酸フェニルとの縮合を90
℃において165分間実施して、例4を再現した。下記
の結果が得られた; ・フェノールの転化率      :85.5%・サリ
ゲノールの実際上の収率  :80 %・サリゲノール
の理論収率    :93.56%・p−ヒドロキシベ
ンジルアルコール の実際上の収率        :1.7%ガ玉 HCHOを0.66モルではなくて0.57モル使用し
たこと以外は例4を繰り返した。385分間反応させた
。下記の結果が得られた: ・フェノールの転化率      :88.3%・サリ
ゲノールの実際上の収率  :83.4%・サリゲノー
ルの理論収率    :94.45%p−ヒドロキシベ
ンジルアルコール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)硼酸とフェノール類とからメタ硼酸アリールを製造
    する方法であつて、 ・第1工程において水と共に170℃以下の沸点の共沸
    混合物を形成する溶媒の存在下で共沸蒸留することによ
    って145℃以下の温度で硼酸を脱水してメタ硼酸にし
    、 次いで ・第2工程においてフェノールのメタ硼酸によるエステ
    ル化を170℃以下の温度において、反応水をこれが生
    成した時に共沸蒸留除去することによって実施する ことを特徴とする前記製造方法。 2)硼酸の脱水を130〜145℃の範囲の温度におい
    て実施し、こうして生成するメタ硼酸のフェノールによ
    るエステル化を140〜155℃の範囲の温度において
    実施することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 3)用いる溶媒が芳香族、アルキル芳香族及びハロ芳香
    族炭化水素の群から選択されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1又は2項記載の方法。 4)第2工程において用いられるフェノールが次の一般
    式: ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、nは1〜3までの整数であり、 Rは1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、1〜1
    2個の炭素原子を有するアルコキシ基及びハロゲン原子
    を表わし、 フェノール基に対してo−位置の少なくとも一方は置換
    されていないものとする) に相当することを特徴とする特許請求の範囲第1〜3項
    のいずれかに記載の方法。 5)ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド生成化合物
    と硼酸アリールとを反応させてo−ヒドロキシベンジル
    アルコールの硼酸エステルを製造し、次いでこの硼酸エ
    ステルを分解してo−ヒドロキシベンジルアルコールを
    遊離させることによってo−ヒドロキシベンジルアルコ
    ール類を製造する方法であって、ホルムアルデヒド又は
    ホルムアルデヒド生成化合物を、特許請求の範囲第1〜
    4項のいずれかに記載の方法を用いて得られたメタ硼酸
    アリールと反応させることを特徴とする前記製造方法。 6)ホルムアルデヒドと硼酸アリールとの縮合温度が8
    0〜85℃の範囲であることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載の方法。 7)メタ硼酸フェニルとホルムアルデヒド又はホルムア
    ルデヒド生成化合物とからサリゲノールを製造する方法
    であって、 a)第1工程において水と共に170℃以下の沸点の共
    沸混合物を形成する溶媒の存在下で共沸蒸留することに
    よって145℃以下の温度で硼酸を脱水してメタ硼酸に
    し、 b)第2工程においてフェノールのメタ硼酸によるエス
    テル化を170℃以下の温度において、反応水をこれが
    生成した時に共沸蒸留除去することによって実施し、 c)第3工程においてメタ硼酸フェニルとホルムアルデ
    ヒド又はホルムアルデヒド生成化合物とを反応させ、次
    いでサリゲノールメタ硼酸エステルをアルカリ水溶液で
    鹸化させることによってサリゲノールを遊離させる ことを特徴とする前記製造方法。
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