JPH0214719Y2 - - Google Patents

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JPH0214719Y2
JPH0214719Y2 JP8532685U JP8532685U JPH0214719Y2 JP H0214719 Y2 JPH0214719 Y2 JP H0214719Y2 JP 8532685 U JP8532685 U JP 8532685U JP 8532685 U JP8532685 U JP 8532685U JP H0214719 Y2 JPH0214719 Y2 JP H0214719Y2
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cold insulation
foamed
seal plate
concrete
tank
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は外槽をコンクリート製として防液堤
を兼用させた低温貯槽の保冷構造に関し、特に側
部の発泡保冷材の構造を改良したものである。
〔従来の技術〕
液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)
等の低温液の貯蔵には、漏洩等に対する危険を防
止するため二重殻構造の貯槽が使用されることが
多い。
この二重殻構造の貯槽のひとつに、外槽をコン
クリート製として防液堤を兼用させるようにした
ものがあり、例えば第2図に示すような構造とな
つている。
この外槽コンクリート製の低温貯槽は、地表に
敷設されたコンクリート製の基礎11と一体に外
槽12の側壁となるコンクリート壁12aが構築
され、これらの内側面に気密とするよう鉄板等の
シールプレート13が取付けてある。
底部のシールプレート13上には、断熱性を有
する断熱コンクリート14が打設され、この断熱
コンクリート14上に鉄板や鋼板等に比べて線膨
張係数が小さい合板を敷き詰めて形成した合板底
15が設けられ、さらに、パーライトブロツクや
泡ガラス等で形成された底部保冷材16を介して
内槽17が構築されている。
そして、この内槽17の上部を覆うよう外槽1
2の屋根12bが配置され、側部のシールプレー
ト13の上端部に溶接固定してあり、内槽17の
上部と外槽12の屋根12bの下端部との間が伸
縮可能とされた仕切板18で連結され、この空間
内に粒状パーライト等の断熱材19が充填してあ
る。
一方、低温液の漏洩等でコンクリート壁12a
が直接冷却されるのを防止するため、側部のシー
ルプレート13と対向して外槽12と内槽17と
の中間部に合板で形成した合板壁20を設置し、
この合板壁20とシールプレート13との環状の
空間内にポリウレタンホーム等の発泡保冷材21
を現場で充填し発泡させるようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような外槽コンクリート製低温貯槽では、
低温液として液化石油ガス(LPG)を貯蔵する
場合、その温度が−45℃程度と比較的高いので内
槽17の保冷のための発泡保冷材21もその厚さ
が100mm程度と比較的薄くて良く、現場での注入
発泡作業も比較的容易である。
ところが、液化天然ガス(LNG)を貯蔵する
場合には、その温度が−162℃程度と非常に低い
ため内槽17を保冷する発泡保冷材21の厚さを
数倍に増す必要があり、現場での注入発泡作業が
難しく、しかも長時間を要してしまう。
また、発泡保冷材は一般に、発泡方向に気泡が
長くなるため、現場で注入発泡させると、上下方
向の強度は十分であつても水平方向の強度が弱く
なることが知られている。このため、水平方向の
強度を増すために保冷材密度を高くする必要があ
るが、断熱性は悪くなるのでさらに厚みを増すこ
とになり経済的でない。
この考案はかかる現状の鑑みてなされたもの
で、液化天然ガス等の低温の液を貯蔵するのに必
要な厚さの保冷材を簡単に設けることができ、強
度上の問題もない外槽コンクリート製低温貯槽の
保冷材構造の提供を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するこの考案は、外槽の底部お
よび側壁がコンクリートで形成され、これらの内
側面に気密状態とし得るシールプレートが取付け
られた外槽コンクリート製低温貯槽において、内
外槽の側壁の中間部にシールプレートと対向させ
て断熱かつ液密とし得る合板壁を形成するととも
に、この合板壁のシールプレートとの対向面に略
水平方向に発泡させた水平発泡保冷材を設ける一
方、この水平発泡材とシールプレートとの間に略
鉛直方向に連続発泡させた鉛直発泡保冷材を設け
たことを特徴とするものである。
〔作用〕
内外槽の側壁の中間部に合板壁を形成し、その
外壁との対向面に予め発泡成形した水平発泡保冷
材の発泡方向が水平となるように取付け、現場で
保冷材を充填すべき空間を少なくするとともに、
発泡時合板壁に加わる力をこの水平発泡保冷材と
合板とで支持するようにし、残りの水平発泡保冷
材とシールプレートとの間の空間に現場での注入
発泡の可能な鉛直発泡保冷材を連続発泡させるよ
うにしているのであり、極低温液の漏洩に対して
も充分な安全性を確保すると同時に、構築を容易
とする。
〔実施例〕
以下、この考案の外槽コンクリート製低温貯槽
の保冷構造の一実施例を図面第1図に基づき詳細
に説明する。
この実施例の外槽コンクリート製低温貯槽は、
既に説明したものと同一構造であるので、同一部
分には、同一番号を記し説明は省略し、保冷構造
について説明する。
外槽12の側壁であるコンクリート壁12aの
内側面に取付けられたシールプレート13と対向
して保冷材の必要厚さだけ隔てて外槽12と内槽
17との中間部に合板で形成した合板壁20が図
示しない仮設材等で支持されて形成されている。
この合板壁20のシールプレート13との対向
面である外周面には、予めポリウレタンホーム
(PUF)等を発泡成形した水平発泡保冷材22が
合板に接着して取付けてある。
この水平発泡保冷材22は、内部の気泡22a
が水平方向に長くなるよう取付けられることを想
定して予め成形されたものであり、合板壁20の
それぞれの大きさに合わせて作つてある。したが
つて、合板壁20および水平発泡保冷材22に
は、それぞれ目地が形成されるので、合板壁20
の目地20b部分には、ポリエチレンホーム等の
耐低熱樹脂24が当てられて接着剤で接着され、
液密状態が保持されるようになつている。
また、合板壁20を貫通したボルト23の頭部
もポリエチレンホーム等の耐低温樹脂製のキヤツ
プ25がかぶせられて接着剤で固定してある。
一方、この水平発泡保冷材22とコンクリート
壁12aの内側面のシールプレート13との間に
は、現場にて連続的に注入発泡した鉛直発泡保冷
材26が設けられている。
この鉛直発泡材26は、シールプレート13に
植込まれたアンカーピン27で支持されるととも
に、ボルト23に取付けられて水平発泡保冷材2
2の外周に沿つて設けられた金網28を埋設する
ことにより、熱変形等によるクラツクの発生が防
止されるようになつている。なお、23は合板2
0を支持するボルトである。
また、この鉛直発泡保冷材26は、現場にて、
シールプレート13と水平発泡保冷材22とを型
枠として上から下へ(あるいは下から上へ)順次
ポリウレタンホーム等を充填しながら連続的に発
泡させてあり、気泡26aは鉛直方向に長い状態
となつているが、目地はない。
さらに、内槽17と外槽12との空間内には、
窒素ガスが封入されている。
かように構成した外槽コンクリート製低温貯槽
の保冷構造によれば、内槽17内にLNG等の低
温液が入れられて貯蔵され、側部は合板壁20と
水平発泡保冷材22および鉛直発泡保冷材26と
で断熱されることとなる。
一方、万一内槽17内の低温液が漏出した場合
には、低温液の側方への漏出は合板壁20の液密
構造(気密構造ではない)によつて浸透が防止さ
れ、しかも低温液による冷却も2つの発泡保冷材
22,26で阻止され、外槽12のコンクリート
壁12aも直接冷却されることがなく、常温設計
が可能とされている。
また、漏出した低温液の液圧や気化によるガス
の圧力が合板壁20に加わつても、合板及び保冷
材は十分な支圧強度を有するため変形等は完全に
防止される。
さらに、合板壁20や水平発泡保冷材22の目
地部分から、漏出した低温液のガスが浸透しても
鉛直発泡保冷材26が目地のない連続的に発泡さ
せた一体構造であるので、この鉛直発泡保冷材2
6より外側へのガスの浸透が防止される。
また、鉛直発泡保冷材26内には、金網28が
埋設されているので、熱変形等によるクラツクの
発生が防止できる。
なお、上記実施例では、地上タンクの場合で説
明したが、地下タンクの場合で説明したが、地下
タンク等にも適用できる。
また、クラツクアレスタとしての金網に水平発
泡保冷材に取付ける場合に限らず、シールプレー
トあるいは両方に取付けるようにしても良い。
〔考案の効果〕
以上実施例とともに具体的に説明したように、
この考案によれば、内外槽の側壁の中間部に液密
状態の合板壁を形成し、この合板壁と外槽のシー
ルプレートとの間に、内周側に略水平方向に発泡
された水平発泡保冷材を設けるとともに、外周側
に連続的に略鉛直方向に発泡された鉛直発泡保冷
材を設けるようにしたので、低温液の保冷に必要
な厚さの保冷材を設けても水平発泡保冷材で強度
の低下が防止される。
また、現場での注入発泡による鉛直発泡保冷材
を薄くできるので、発泡作業も容易で短時間に構
築できるとともに、出来上つた鉛直発泡保冷材は
連続した一体のものであるため漏洩ガス等の浸透
も防止できる。
さらに、鉛直発泡保冷材の注入に際し、合板壁
に設けられた水平発泡保冷材を型枠とするので、
型枠の撤去の必要もなく、工数低減となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の外槽コンクリート製低温貯
槽の保冷構造を地上タンクに適用した場合の一実
施例の断面図、第2図は従来の保冷構造の断面図
である。 11……基礎、12……外槽、12a……コン
クリート壁、13……シールプレート、17…内
槽、20……合板壁、22……水平発泡保冷材、
23……ボルト、24……耐低温樹脂、25……
キヤツプ、26……鉛直発泡保冷材、27……ア
ンカーピン、28……金網。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外槽の底部および側壁がコンクリートで形成さ
    れ、これらの内側面に気密状態とし得るシールプ
    レートが取付けられた外槽コンクリート製低温貯
    槽において、内外槽の側壁の中間部にシールプレ
    ートと対向させて断熱かつ液密とし得る合板壁を
    形成するとともに、この合板壁のシールプレート
    との対向面に略水平方向に発泡させた水平発泡保
    冷材とシールプレートとの間に略鉛直方向に連続
    発泡させた鉛直発泡保冷材を設けたことを特徴と
    する外槽コンクリート製低温貯槽の保冷構造。
JP8532685U 1985-06-06 1985-06-06 Expired JPH0214719Y2 (ja)

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JP8532685U JPH0214719Y2 (ja) 1985-06-06 1985-06-06

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JP8532685U JPH0214719Y2 (ja) 1985-06-06 1985-06-06

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JPS61200998U JPS61200998U (ja) 1986-12-16
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