JPH02147074A - 皮膚への液体薬剤塗布用器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、容器と閉鎖用キャップからなるものであって
、閉鎖用キャップの内部に設置された塗布部分が、容器
を閉めた時に容器の底に届き、これと同時に液体にも届
くようになっている、皮膚へｄ液体状の化粧品、衛生剤
あるいは医薬側塗布用器具に関するものである。

〔従来の技術〕

上記のような器具は、広く知られているものであり、た
とえば、傷の消毒液を塗布するためのものなどがある。

この場合の塗布部分は、先端が広がっている屈曲性を有
する合成物質製の棒状体から成っている。この合成物質
製の棒状体は、器具を閉めた時に、傷の消毒液中へ浸さ
れ、閉鎖用キャップをはずした時に、棒状体の広がった
先端部分が、傷の消毒液で湿らされた状態となる。しか
し、このような器具は、制限された箇所に狭い範囲で医
薬剤を塗布する場合にのみ適しているが、皮膚の広い範
囲に液体状の薬剤を塗布するのには適していない。

米国特許３　３４１　８８４からは、塗布部分が、閉鎖
用キャップの内側に取付けられた小さなブラシからなる
ものである器具が知られている。このような器具は、マ
ニキュアやタイプライタ−の修正液の塗布において知ら
れているものである。しかし、これらは人間の皮膚に液
体状の医薬物を広い面積で、しかも、素早く塗布するこ
とには適していない。

塗布部分として、フェルト製の小片を育する器具には、
ドイツ実用新案８５　１０　１６０より、容器の配薬用
開口部からフェルト製の小片が突き出ているものが知ら
れている。しかし、この場合おいては、フェルト製の小
片を充分に湿らせる際に、困難な点がある。できるだけ
低い接触圧力で、人間の皮膚の広い面積に薬剤を塗布す
るためには、フェルト製の小片が飽和状態になるまで湿
らされることが必要である。この公報から知られている
器具では、まず、フェルト製の小片が、十分に湿らされ
た状態になるように、数分間、配薬用開口部を直接下方
に向けて保持することが必要である。このことは多くの
患者にとって、経験上、非常に面倒なことであることが
わかっている。さらに、この公報から知られている器具
は、揮発性の液体に対してのみ適したものであり、フェ
ルト製の小片は、液体が高い揮発性を有する場合の時だ
け、十分に湿らされた状態となる。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、待ち時間あるいはｍＩ述のような操作を必要
とせずに、接触圧力に関係なく、しかも、人間の皮膚に
液体状の薬剤を広い面積に素早く塗布する際、直ちに使
用できる塗布用器具を提供することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、本発明においては、塗布
部分として、容器を閉めた時に、容器の底に届くように
なっている幅の広い、厚みの薄いフェルト製の小片が使
用されている。

このフェルト製の小片は、厚さが約３ｍｍ。

幅と高さが約２０ｍｍであることが好ましい。

さらに、フェルト布製の小片の一方の端は、交換可能な
ように、装着用ポケットの中に保持されていることが好
ましい。

皮膚に医薬物を塗布する際、配薬用開口部から突き出て
いるフェルト製の小片を押す必要がないことは、本発明
の器具に特有の利点である。

この際、皮膚を軽く拭いたり、単に皮膚に接触させるだ
けで十分である。皮膚に存在する痛みを感じる受容体は
、すでに、たとえば、水に溶解された塩酸プロ力イン、
あるいはエタノールに溶解され、しかもこの方法に応用
されているメントールと反応し、痛みの感覚を完全に、
あるいは部分的に軽減させるという神経末端への効果が
生じる。繰り返し塗布することによって、徐々に皮膚の
油分によるフェルト製の小片の汚染が生じるために、ポ
ケットは、使用者が自由にフェルト製の小片を交換でき
るようにするための役割を果たす。

次に、本発明の具体例を、図面（第１図〜第３図）に例
示し、本発明を説明する。

ここに示された器具は、円形、長円形、三角形あるいは
多角形の横断面を有する、高さが低く、幅が広い容器（
１）からなり、衛生剤あるいはこれに類するものが入れ
られる。容器（りは、直径的４ｃｍの比較的大きな開口
部（４）を有しており、ネジ式の閉鎖用キャップ（２）
によって、閉じることができる。閉鎖用キャップ（２）
の内側には、密閉用の縁（７）と下方に突き出たポケッ
ト（５）が、欠くことのできないものとして形成されて
おり、このポケットの中にフェルト製の小片（３）の一
方の端が挿入されている。このポケットは、上記閉鎖用
キャップ（２）から垂直に下方に突き出ており、しかも
閉鎖用キャップ（２）の直径方向に広がっている。ポケ
ット（５）と閉鎖用キャップ（２）の端との間の横方向
には、密閉用の縁（７）および容器（１）の開口部の縁
のための適当な空間が設けられる。それゆえ、直径方向
において、ポケットの大きさは、容器（１）の開口部よ
りも、いくらか小さい。フェルト製の小片（３）を確実
に保持するためには、ポケット（５）の深さは、約１ｃ
ｍあれば十分である。この点に関しては、一方では、フ
ェルト製の小片（３）が容易にポケット（５）の中へ挿
入することができ、他方では、器具を使用している時に
滑り落ちないようにするための他の補助手段を用いずに
、その位置に十分に確実に保持されるようにして、ポケ
ット（５）の幡をフェルト製の小片（３）の厚さに合わ
せる。具体例の場合では、ポケット（５）は、実質的に
大きく、垂直に伸びているが、止めリブ（６）は、フェ
ルト製の小片（３）が、ポケット（５）の中に約１ｃｍ
より深く挿入されることを防ぐ役割を果たしている。止
めリブ（６）は、ポケット（５）の側面に垂直方向に配
置されており、ポケットの開口部の低い方から約１ｃｍ
の間隔が空くようにして端が位置している。フェルト製
の小片（３）が、本来、圧縮されることが可能なもので
、しかも粗い表面を有することにより、フェルト製の小
片（３）をポケット（５）の中に十分に確実に保持する
ために必要な摩擦が、通常な場合では既に十分に得られ
る。

フェルト製の小片（３）は、容器（１）が閉じられた時
に、下方に位置する容器（１）の底に達する長さを持つ
ものである。これによって、充填された液体状の医薬剤
を全て、フェルト製の小片（３）により、取り出すこと
が成し遂げられる。

フェルト製の小片（３）は、任意に配列された繊維の集
合体からなる。特には、羊毛、木綿、雌牛の毛および植
物繊維が適している。人造繊維は、柔軟剤あるいは他の
添加物などが溶出してくる危険がなければ使用できる。

原則的には、人間の皮膚を拭いた時に、機械的に皮膚に
炎症を起こすことなく、液体が一様に皮膚状に分配され
るようにして、液体の浸透が可能な、あらゆる繊維類が
適用でき、最終的に、溶剤は人間の皮膚の自然な暖かさ
によって徐々に蒸発していく。

〔実施例〕

本発明による器具は、たとえば、４ｇの塩酸リドカイン
と９６ｇの水の溶液、あるいはｌ。

ｇのハツカ油、５ｇのメントールおよび５ｇのユーカリ
油を９０％エタノール８０ｇ中に溶解させた溶液などを
塗布するのに使用できる。皮膚に接触した時に感じる痛
みを軽減する目的のために、上記の薬剤は次のような方
法で塗布される。すなわち、閉鎖用キャップ（２）を回
してはずし、閉鎖用キャップ（２）のポケット（５）に
保持されたフェルト製の小片（３）を、できるだけ小さ
な圧力になるようにし、しかもフェルト製の小片（３）
が動かす方向と反対方向に向（ようにしながら、額の上
を通過させる。フェルト製の小片（３）は、約３ｍｍの
薄さしかないので、非常に屈曲性があり、痛みを感じや
すい部分に好ましくない圧力が加わることを確実に防ぐ
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、閉められた状態における本発明の器具の側面
図、 第２図は、閉鎖用キャップの側面図および部分断面図、 第３図は、閉鎖用キャップを下から見た図である。 （１）・ （２）・ （３）　　・ （４）・ （５）・ （６）　　・ （７）・ ・容器 ・閉鎖用キャップ ・小片 ・開口部 ・ポケット ・止めリブ ・密閉用の縁

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器（１）と閉鎖用キャップ（２）からなるもの
   であって、上記閉鎖用キャップ（２）の内部には容器を
   閉めた時に容器に届くようになった塗布部分が設置され
   ており、しかも上記塗布部分が、上記容器を閉めた時に
   、上記容器（１）の底に届くようになっている幅の広い
   、厚みの薄いフェルト製の小片（３）であることを特徴
   とする皮膚への液体状の化粧品、衛生剤あるいは医薬剤
   塗布用器具。
2. （２）上記フェルト製の小片（３）が、厚さ約３ｍｍ、
   幅約２０ｍｍ、高さ約２０ｍｍであることを特徴とする
   請求項（１）記載の器具。
3. （３）上記フェルト製の小片（３）の一方の端が、上記
   閉鎖用キャップ（２）の内側から突き出ているポケット
   （５）に挿入されていることを特徴とする請求項（１）
   記載の器具。