JPH02144549A - 感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電気的潜像と磁気的潜像を同時に形成できる電
子写真感光体に関するものであり、より詳細には混色を
起こすことなくコントラストの効いた鮮明画像の形成が
可能な電子写真感光体に関する。

（従来技術及びその問題点） 従来より、磁気的潜像と電気的潜像を同一の像担持体上
に形成して、磁性トナーと非磁性トナー或いは磁性材料
の含有量を異ならせた異色のトナーを可視像化して二色
画像を形成するシステム及び電子写真感光体が提案され
ている。詳述すれば、電子写真感光体としては、導電性
支持体上に磁気記録層と光導電層を順次積層したものが
一般的であり、磁気ヘッド等を用いて磁気的潜像を形成
し、磁性トナーによって可視像化した後に、電子写真法
によって静電潜像を形成し、上記磁性トナー像との混色
を防止するために非磁性或いは上記磁性トナーとの磁化
量が異なる磁性トナーによって現像を行い二色画像を得
るものである。一般に従来の磁気記録層を内包した電子
写真感光体においては、磁気記録層に用いる磁性材料と
して感光層と導電性支持体に比較的低抵抗で高磁化力な
Ｃ。

Ｎｉ系、Ｃｏ−Ｃｒ系の磁性材料を使用して、メツキ法
等によって磁気記録層を形成していた。

しかしながら、従来の磁性材料を用いた磁気記録層では
、上層に通常は絶縁性の感光層を有すること及び磁性材
料の高密度化が十分でないことから潜像形成時にコント
ラストの効いた高解像度の潜像を形成することができず
、また、磁気記録層の導電性が未だ不十分であることか
ら、電子写真法によって静電潜像を形成する際に、磁気
記録層による電気的障壁を避けることができず、コント
ラストの効いた静電潜像を形成することも十分でなく、
高いレベルで混色を起こさず解像度及びコントラストの
効いた二色画像を形成することができなかった。また、
導電性支持体、磁気記録層及び感光層の各々の密着性が
十分でないために満足できる耐久性を得ることができて
いなかった。

本発明は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的は、磁気記録層の高密度化及び高導電性化
が可能となり、コントラストの効いた磁気的潜像と静電
潜像が同時に形成でき、混色やかぶりのない鮮明画像が
形成できる磁気記録層を内包する電子写真感光体を提供
することにある。更に、本発明の他の目的は、導電性支
持体と磁気記録層及び光導電層の相互密着性が良好とな
る電子写真感光体を提供することにある。

（作用） 本発明は、導電性支持体上に磁気記録層と光導電層を順
次形成した電子写真感光体であり、磁気記録層を形成す
る磁性材料として導電性磁性炭化鉄を用いることが重要
な特徴である。

前述したように、上記構成からなる磁気記録と電気的記
録とが同時に行なえる電子写感光体において、混色及び
カブリの防止やコントラストの効いた画像を満足して得
るためには、磁気記録層が高密度に−様に形成されてい
ること、及びこの磁気記録層が電子写真法による静電潜
像形成時に光導電層との間に電気的障壁を生ずることの
ないことが望まれる。また、安定した画像形成を繰り返
し行うためには、導電性支持体と光導電層との間に介在
する磁気記録層が両者と良好な密着性をしめすことが要
求される。本発明に使用する導電性の磁性炭化鉄は従来
の磁性材料では得られなかった、高導電性（１０−”Ω
・Ｃｍ以下）と高磁化力を併せ持ち、平均粒径が１μｍ
以下のミリミクロンオーダーの微細粒子であることから
、例えば樹脂媒質中に分散させるだけで高密度に分散し
て、均−且つ−様な磁気記録層を形成することができ、
磁気記録性及び導電性が極めて良好となる。そして、導
電性支持体及び光導電層との結着性の良い樹脂媒質を選
択することで、感光体の耐久性も向」ニして長期間安定
した画像形成が行なえる。

本発明に使用する導電性磁性炭化鉄は粒径としては０．
０１乃至１μｍのものを使用することが好適であり、こ
の範囲を離れて粒径が小さくなりすぎると媒体中での分
散性や層形成性を低下する傾向にある。また、磁気特性
としては一般に保磁力が６００乃至１１０００ｅを示し
、飽和磁化が９０ｃ＋＋＋ｕ／ｇ以上の高磁気力を有す
るものから好ましい特性を示すものを選択して使用する
ことができる。飽和磁化が、Ｆ記範囲より小さくなると
、コントラストの効いた磁気的潜像の形成が困難になる
。この磁性炭化鉄微粒子の具体例としては、示威式で表
される印行晶系の二炭化五鉄を挙げることができる。こ
のためＦｅ５Ｃ，は前記粒径範囲にあって、針状、球状
、板状、米粒状の各種形態のものが使用されるが、媒体
中での分散性の点で球状の粒子を用いることが好ましい
。

上記磁性炭化鉄粒子は、そのまま従来公知のメツキ法等
によって導電性支持体上に被膜を形成すれば、高密度な
磁気記録層を形成できるが、樹脂中での分散性が極めて
良好であること及び導電性支持体や光導電層と磁気記録
層との密着性が良好になることから、各層と相互に密着
性の高い樹脂中に分散して導電性支持体上に層形成する
ことが好ましい。この磁性炭化鉄微粒子を分散させる結
着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂
２．アルキド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性アクリル樹脂、エ
ポキシ変性ポリエステル樹脂、ポリエステル変性アクリ
ル樹脂等の各種樹脂が使用される。　磁気記録層の層厚
は１乃至３０μｍが一般的である。

一方磁気記録層−Ｌに形成する光導電層としては、Ｓｅ
系合金、Ｚｎ、Ｈｇ、ＡＩ、Ｔｉ、Ｓｂ、Ｂｉ、ｃａ、
Ｍｏ等の金属酸化物、硫化物、ヨウ化物、セレン化物、
例えば、ＺｎＯ１ＣｄＳ、ＣｄＳｅ、Ａｓｓ　Ｓ３　、
Ｔｉ０ｚ等の無機光導電材料や有機光導電材料と樹脂と
の分散物として形成することが好ましく、樹脂は上述し
た磁気記録層との密着性の良好なものを選択するとよい
。また、非晶質−シリコン層を形成してもよい。光導電
層は、膜厚が２０乃至６０μｍ程度に形成するのが適当
である。

また、導電性支持体としては、アルミニウム、銅、ステ
ンレス銅等の金属或いは金属を蒸着したプラスチック等
が使用できる。

以下、実施例により本発明の詳細な説明する。

（実施例１） 球状のＦｅ、Ｃ，微粒子（粒径０．１μｍ、電気抵抗１
０−”Ω・Ｃｍオーダー）１重量部とポリエステル樹脂
１重量部及びベンゼン１５重量部を充分に攪拌した均一
塗布溶液を調整した。そして、ドラム状のアルミニウム
基体上に塗布、乾燥して膜厚が１０μｍの磁気記録層を
形成した。次いで、電荷発生材料として２−ヒドロキシ
−３−（Ｎ−フェニル）ナフタレン力クボキサミドー１
−アゾ（３，５’　−−ジクロロ−４°−ヒドロキシ）
ビフェニルを２重量部、ポリビニルブチラール樹脂１重
量部及びテトラヒドロフラン１０重量部を均一混合した
電荷発生層用塗布液を調整した。一方、電荷輸送材料と
してのジエチルアミノベンズアルデヒド、Ｎ、Ｎ−ジフ
ェニルヒドラゾン１重量部、ポリエステル樹脂１重量部
及びベンゼン１５重量部と十分に攪拌し、均一な電荷輸
送層用塗布液を調整した。

そして、磁気記録層が形成されたドラム上に電荷発生層
と電荷輸送層を順次塗布、乾燥して感光体を作成した。

以上のような構成からなる記録媒体」二にまず、磁気ヘ
ッドによる書き込みを行って磁気潜像を形成し、次いで
帯電後レーザー露光による書き込みを行って静電潜像を
形成しそれぞれの潜像を磁性黒色ｌ・ナー、非磁性赤色
トナーで現像を行ったところ混色の少ない鮮明な画像が
得られた。

表−１詳細な画像特性を示す。

（比較例１） 実施例１においてＦｅ５Ｃｚ微粒子のかわりに従来のＣ
ｏ−Ｎｉ系磁性材料を用いて他は同様にして、磁気記録
層を内包した感光体を作成した。そして、同様にして画
像形成を行った所々に斑な画像が認められた。

表−１に詳細な画像特性を示す。

（実施例２） ドラム状アルミニウム基板上に、針状のＦｅ、Ｃ２微粒
子（粒径０．０５μｍ、１０−”Ω−ｃｍオーダー）を
めっき被覆して、膜厚２０μｍの磁気記録層を形成した
。次いで、５ｅ−Ｔｅからなる５０μｍの感光層を真空
下に蒸着して形成して本発明の感光体を作成した。そし
て、実施例１と同様にして画像形成したところ、混色の
ない鮮明な画像が得られた。

表−１に詳細な画像特性を示す。

（比較例２） 実施例２において、Ｆｅ、Ｃ，微粒子に変えてＮｉＣｏ
系磁性材料を用いた以外は、同様にして感光体を作成し
た。そして、画像形成を行ったところ混色が認められた
。

表−１に詳細な画像特性を示す。

表＝１ 表から明らかなように、本発明の導電性磁性炭化鉄微粒
子を用いて作成した磁気記録層を内包する感光体は、磁
気潜像と静電潜像のそれぞねがコントラスト高く形成で
き、得られる画像は混色がなく解像度の高いものとなる
ことが分かる。また、耐久性を飛躍的に向」ニすること
が了解される。

（発明の効果） 本発明によれば、磁気記録層が均−且つ一様に高密度化
できるとともに、導電性基体と感光層間の電気障壁を提
言することが可能となり、コントラストの高い磁気潜像
と静電潜像が形成できる。

また、樹脂中での分散性を良好であるから感光層として
有機感光層を用いる場合にも、優れた感光層となる。

特許出願人　　　三田工業株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性支持体上に導電性磁性炭化鉄からなる磁気
   記録層と光導電層を順次形成したことを特徴とする電子
   写真感光体。
2. （２）上記磁気記録層がが樹脂中にＦｅ＿５Ｃ＿２微粒
   子が分散した層であることを特徴とする請求項１項に記
   載の電子写真感光体。
3. （３）微粒子の平均粒径が０．０１乃至１μｍである請
   求項１及び２項に記載の電子写真感光体。