JPH02144453A

JPH02144453A - 蓄熱式木質暖房床材

Info

Publication number: JPH02144453A
Application number: JP63297728A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Nakanishi; 宏明中西; Yasushi Tateda; 舘田　泰
Original assignee: Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Current assignee: Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority date: 1988-11-25
Filing date: 1988-11-25
Publication date: 1990-06-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は建物の床面に敷設される床材に関し、特に蓄熱
効果を有する木質暖房床材に関する。

（従来技術）近年、より快適な居住空間の確保と省エネルギーの観点
から暖房に対する認識も大きく変化し輻射熱を利用した
各種の電気床暖房システムが発明されている。

そのひとつに、従来の木質化粧合板に、面状発熱体を積
層せしめ、積極的に電熱性能を持たせた木質暖房床材が
提案されている（実開昭６１−９３７０９号）。

しかしながら、この種の電熱性床材は、昼間の割高な電
力を使用するのでランニングコストが高くなるという欠
点があった。

他方、電気床暖房システムにおける電力コストの低減を
目的としてセメントや石膏等の無機結合材中に各種の蓄
熱材を混入する蓄熱建材も提案されている（例えば、特
開昭５９−１３０９４６号、同６２−１４３８５１号、
同６２−１４３８５２号、同６３　３０８５号等）。

しかしながら、これらの提案は何れも蓄熱建材、加熱用
ヒーター本体を床面根太間に施工した後複合フローリン
グ等の木質床材を通常の施工法により施工するというも
のであり、施工性の点で問題を残していた。

（発明が解決しようとする課題）そこで本発明者等は、上記したような問題点を解決すべ
く施工性、経済性等に優れた蓄熱式木質暖房床材につい
て鋭意検討した結果、上層の化粧合板と下層の合板との
間に蓄熱層と発熱体並゛びに熱伝導板より成る中間層を
設けることにより蓄熱性能、施工性能及び取扱い性能共
に良好な木質暖房床材とすることができ、しかも経済的
に有利な深夜電力による蓄熱材の放蓄熱を利用すること
により小電力消費量で高性能の木質暖房床材とすること
ができることを見出し本発明に到達した。

従って、本発明の第１の目的は、Ｍ熱効果、施工効果及
び取扱い性に優れた木質暖房床材を提供することにある
。

本発明の第２の目的は、電力消費量の少ない経済性に優
れた蓄熱式木質暖房床材を提供することにある。

（課題を解決するための手段）本発明の上記の諸口的は、少なくとも、化粧合板から成
る上層（１０）、合板から成る下層（１１）、及び長手
方向の両側端面に夫々雄実部（５）並びに雌実部（６）
を有する中間層（１２）とから成る木質床材（１）であ
って、該中間層（１２）の雄実部（５）と雌実部（６）
の間が蓄熱材を混練した蓄熱層（１３）、発熱体（１４
）及び熱伝導板（１５）とからなることを特徴とする蓄
熱式木質暖房床材によって達成された。

以下本発明を実施例に基づいて詳しく説明する。

第１図は、本発明の蓄熱式木質暖房床材の断面概略図で
ある。第１図において、符号（１）は、本発明の蓄熱式木質暖房床材である。木
質床材（１）は、少なくとも、化粧合板から成る上層（
１０）、合板から成る下層（１１）、及び長手方向の両
側端面に夫々雄実部（５）並びに雌実部（６）を有する
中間層（１２）とから成る。

上層（１０）の化粧合板は木質合板上に化粧単板を接着
したもので、その厚さは局所荷重の点から２．５〜３．
０ｍｍ程度が好ましく、耐摩耗性や強度等の観点から、
化粧単板には合成樹脂を含浸せしめることが好ましい。

一方、下層（１１）の合板は中間層（１２）の厚みにも
よるが８〜１２ｍｍ程度の木質合板を用いることが好ま
しい。

又、前記雄実（５）及び雌実（６）は、床材を敷設する
際に隣接する他の床材の雌実及び雄実を夫々嵌合し床面
を一体化せしめるためのものである。

雄実部（５）と雌実部（６）を有する中間層（１２）は
、雄実部（５）と雌実部（６）との間に蓄熱材を混練し
た蓄熱層（１３）、発熱体（１４）及び熱伝導板（１５
）を有する。ここで蓄熱層（１３）に混練せしめる蓄熱
材とは、熱エネルギーを潜熱、顕熱、化学エネルギーな
どの形で一時貯蔵し、必要に応じて容易にもとの熱エネ
ルギーに変えて取り出し、利用することが可能となるよ
うな機能を有する材料をいい、例えば、特開昭５９−１
９７４８６号、特開昭５３−９６９７９号等に記載の蓄
熱材の他に公知の潜熱蓄熱材を使用することができる。

蓄熱材を混練する基材としては、セメント、石膏等の無
機質系結合材を用いることができ、更に、軽量化を図る
ために発泡合成樹脂粒等、公知の充填材を適宜添加する
ことができるが、好ましい例として、例えばセメント（
２０〜３０％）、蓄熱材（５０〜５５％）、水（２０〜
２５％）及び発泡ポリスチレン（１〜３％）の組成を挙
げることができる。これらの蓄熱層（１３）の厚みは所
要蓄熱性能にもよるが、概略ｌＯ〜２５ｍ／ｍの範囲で
選択する。

符号（１４）は、蓄熱層（１３）の内部に設けられた発
熱体である。発熱体（１４）は蓄熱層（１３）の下部に
設けても良い。この発熱体（１４）としては、ニクロム
、アルミ、銅等の全屈やカーボン等の発熱材を面状若し
くは線状に配置したものである。この発熱体（１４）は
、蓄熱層（１３）の厚み方向中央部に埋設し更に熱伝導
性能を高める為、熱伝導板（１５）として例えばアルミ
板、鉄板やステンレス板等を上層（１０）と蓄熱層（１
３）との間に介在させる。

発熱体（１４）は、蓄熱層（１３）の厚み方向中央部に
設けた場合に発熱体（１４）からの熱が効率良く蓄熱層
に蓄えられるので、省エネルギー効果が高くなり好まし
い。熱伝導板（１５）も蓄熱層（１３）の厚み方向中央
部に設けても良い（第２図参照）。

本発明においては蓄熱層（１３）を発熱体（１４）と組
み合わせたために経済的に有利な深夜電力を使用し蓄熱
材の蓄放熱を利用することにより発熱体（１４）の電力
消費量を小さく抑えることができると共に、発熱体（１
４）をセメント等から成る耐熱防火性の高い蓄熱層（１
３）中に埋設せしめているために局所火傷や火災の危険
がなく安全性の点においても優れている。

通常上記木質暖房床材（１）は木質複合フローリング等
と同様床根太上に敷設することができるが、例えばコン
クリートスラブ面上に直貼りする場合は、コンクリート
スラブの不陸を吸収させて面一な床面を形成する為に木
質暖房床材（１）の下面、すなわち下Ｊｉ（１１）の合
板に緩衝材を取り付けることが好ましい、この緩衝材と
しては、例えばグラスウールマットや合成樹脂材による
弾性発泡体を用いることができる。

（発明の効果）以上詳述した如く、本発明の蓄熱式木質暖房床材は、内
部に蓄熱層を内在する一体形式であり、その断面形状も
従来の複合フローリングと同様であることから施工が極
めて簡単であり、しかも蓄熱層自体が軽量化されている
ため床材の取扱も極めて容易である。

又、本発明においては、蓄熱層を発熱体と組み合わせた
ため経済的に有利な深夜電力による蓄熱材の蓄放熱を利
用することにより電力消費量を小さく抑えることができ
ると共に、蓄熱効率が高い。

更に、蓄熱層自体が全体として耐熱防火性を有すると共
に、熱伝導板の介在により、局所加熱による火傷や火災
等の危険がなく極めて安全性も高いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る蓄熱式木質暖房床材の断面概略
図の１例である。１・・・・木質暖房床材５・−・・雄実部６・・・・雌実部１０・・・上層１１・・・下層１２・・・中間層１３・・・蓄熱層１４・・・発熱体１５・・・熱伝導板第２図は、面状発熱体を使用した本発明の蓄熱式木質暖
房床材の他の断面概略図である。出願人　　　　　山陽国策バルブ株式会社代理人　弁理
士　滝　１）清　暉

Claims

【特許請求の範囲】１）少なくとも、化粧合板から成る上層（１０）、合板
から成る下層（１１）、及び長手方向の両側端面に夫々
雄実部（５）並びに雌実部（６）を有する中間層（１２
）とから成る木質床材（１）であって、該中間層（１２
）の雄実部（５）と雌実部（６）の間が蓄熱材を混練し
た蓄熱層（１３）、発熱体（１４）及び熱伝導板（１５
）から成ることを特徴とする蓄熱式木質暖房床材。２）蓄熱層（１３）が、セメント２０重量％〜３０重量％蓄熱材５０重量％〜５５重量％水２０重量％〜２５重量％ポリスチレン１重量％〜３重量％から成る請求項１に記載の蓄熱式木質暖房床材。