JPH02142489A - 分化誘導因子の腫瘍細胞への抗体媒介的またはリガンド媒介的運搬 - Google Patents

分化誘導因子の腫瘍細胞への抗体媒介的またはリガンド媒介的運搬

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JPH02142489A
JPH02142489A JP1155570A JP15557089A JPH02142489A JP H02142489 A JPH02142489 A JP H02142489A JP 1155570 A JP1155570 A JP 1155570A JP 15557089 A JP15557089 A JP 15557089A JP H02142489 A JPH02142489 A JP H02142489A
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Sen-Itiroh Hakomori
センイチロウ ハコモリ
Michiro Otaka
ミチロウ オタカ
Anil Singhal
アニル シンガル
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Biomembrane Institute
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、分化誘導因子の腫瘍細胞への抗体およびリガ
ンドによっての運搬を媒介する組成物およびそれらを使
用する方法に関する。
抗腫瘍トキシンおよび細胞毒薬物は、それらを腫瘍関連
抗体に共有結合を介して直接結合することによって、腫
瘍細胞へ到達させられてきた(G。
グレゴリアゾイス(G regoriadis)ら、合
成系による薬物の標的への運搬、ニューヨーク プレナ
ムプレス(1986))。
更に、抗腫瘍トキシンおよび細胞毒薬物は、それらをマ
イクロスフイア(小球)を介して腫瘍関連抗体に間接的
に結合することによって腫瘍細胞へ運搬されてきた〔マ
イク9スフイアと薬物療法、S、S、デイヴイス(D 
avis)ら編、ニューヨーク エルセヴイア社刊(1
984))。マイクロスフイアとは、少なくとも1.0
μmまでの直径をもつ合成または天然の粒子(例えばリ
ポソーム)であって、10〜1100nの直径をもつナ
ノスフイアを包含する。
しかし、抗腫瘍トキシンおよび細胞毒薬物を腫瘍関連抗
体に直接または間接的に結合する上記のやり方には大き
い短所がある。より詳しく言えば、直接または間接結合
によって生じる抗体−十キシン複合体および抗体−細胞
毒薬物複合体は、マクロファージ、クップファー細胞、
その他の網内細胞系細胞によって、腫瘍へ到達できる前
に、速やかに取り込まれてしまう。その結果、複合体の
1%未満が実際に腫瘍に到達できるだけである。さらに
、抗体の特異性が腫瘍細胞に限定されていない場合には
、すなわち標的抗原が種々の正常細胞によっても発現さ
れる場合には、複合体は腫瘍細胞に向けられるだけでな
く、正常細胞へも向けられる。かくして、従来法によっ
て抗体に結合された抗腫瘍トキシンまたは細胞毒薬物は
、腫瘍細胞に対するのと同様に正常細胞に対しても高い
毒性をもつので、それらは、正常細胞系に、特にマクロ
ファージおよびその他の網内細胞系細胞に、重大な機能
障害をひき起す。その結果、これらの複合体を用いて試
験管内で特異的な抗腫瘍効果が認められても、生体内で
はそのような特異的抗腫瘍効果はより不十分なものとな
る(Y、カオ(K ao)ら、B iochim、  
B 1ophys、   Acta 、  677 :
453−461  (1981));c、カービー(K
irby) ら、Life Sci、、27 : 22
2 B −2230(1980)) 。
分化誘導因子は、試験管内で、腫瘍細胞の表現型を変化
させて、非腫瘍原性細胞のそれと似たものにする、すな
わち「接触被阻害性」、低細胞飽和密度、接触配位、軟
寒天中でのコロニー形成不能などを誘導、誘起すること
が認められている(L、M、バット (Patt) ら
、N ature、 。
273:379−381 (1978);D、ツァオ(
Tsao) ら、Cancer Res、  、  4
2 : 1052−1058 (1982);y、S゛
、キム(K im)ら、Gann 、 Monogr 
、  Cancer Res、  、  29 :93
−103 (1,983);’r、スギムラら、Gan
n 、  Monogr 、  Cancer Res
、  、  29 : 3−15 (1983);N、
プラシャド(P rashsd)ら、 Cancer 
 Res、     47  :  2717−242
4(1987);およびり、リューベン(Reuben
 )(1987))。しかし、今日までのところ、生体
内で腫瘍原性ないしは悪性疾患を同様に変える研究は試
みられていない。試験管内で腫瘍細胞の表現型に変化を
生じさせるのに必要な分化誘導因子の濃度は、極めて低
く、正常細胞に対しては細胞毒とはならない。生体内で
分化誘導因子を使用するのは、結合されていない分化誘
導因子の所要全身濃度が特定の器官に対して毒性を呈し
うるので、より困難である。かくして、今日まで、生体
内で悪性表現型を正常細胞表現型へ変換するのに分化誘
導因子を成功裏に使用できた例はない。
さらに、今日まで腫瘍細胞指向性の抗体または何らかの
特定のリガンドを介して分化誘導因子を、試験管内であ
れ、生体内であれ、標的に到達させる研究は発表されて
おらず、実施されてもいない。
これは、抗腫瘍トキシンおよび細胞毒薬物を、腫瘍細胞
指向性の抗体または特定のリガンドを介して腫瘍細胞へ
到達させる研究が多数なされていることとは驚くほどの
対照をなす。さらに、試験管内であれ生体内であれ、分
化誘導因子を腫瘍細胞へ到達させる最も効果的な方法を
突き止めるだめの研究は今日まで行われていない。
それゆえ、本発明の一つの目的は、腫瘍関連抗原または
リガンドを介して分化誘導因子を効率的に且つ特異的に
標的へ到達させるのに有用な組成物を提供することであ
る。
本発明の他の目的は、腫瘍関連抗原またはリガンドを介
して分化誘導因子を効率的に且つ特異的に腫瘍細胞へ到
達させて、腫瘍細胞を効果的に処置できるような方法を
提供することである。
本発明のこれらおよびその他の目的は、以下に述べる本
発明の詳細な説明から明らかとなるであろう。
一実施態様にあっては、本発明の上記の目的は、分化誘
導因子をその中に含有する合成または天然のマイクロス
フイア、好ましくはガングリオシドリポソームに複合さ
せた腫瘍関連抗体またはリガンドによって達成される。
他の実施態様にあっては、本発明の上記の目的は、分化
誘導因子をその中に含有する合成または天然のマイクロ
スフイア、好ましくはガングリオシドリポソームに複合
させた腫瘍関連抗体またはリガンドの医薬として有効な
量を腫瘍患者に投与することからなる腫瘍処置法によっ
て達成されている。
さらに別の実施態様にあっては、本発明の上記の目的は
、分化誘導因子に複合させた腫瘍関連抗体またはリガン
ドによって達成されている。
さらに他の実施態様にあっては、本発明の上記の目的は
、分化誘導因子に複合させた腫瘍関連抗原またはリガン
ドの医薬として有効な量を腫瘍患者に投与することから
なる腫瘍処置法によって達成されている。
上述のように、一実施態様においては、本発明の上記の
目的は、分化誘導因子を含有する合成または天然のマイ
クロスフイア、好ましくはガングリオシドリポソームに
結合させた腫瘍関連抗体またはりガントによって達成さ
れた。
分化誘導因子を、腫瘍関連抗原またはリガンドによって
生体内腫瘍細胞へ特異的に送達することができる。その
結果、該腫瘍細胞の悪性度を低減または排除できる。す
なわち、本発明の複合体は、腫瘍細胞に対して分化誘導
効果を示し、それによって腫瘍細胞の正常細胞への転化
を惹起する。さらに、正常細胞へ送達されたときには、
本発明の複合体はそれらに何らの作用も及ぼさず、かく
して副作用が回避される。さらに、ガングリオシドリポ
ソーム中のガングリオシドが、本発明の複合体がマクロ
ファージまたは網内細胞系と相互作用するのを防止する
と考えられる。かくして、本発明の複合体の高い割合の
部分を腫瘍細胞へ特異的に到達させることができる。
本発明で使用する個々の合成マイクロスフイアは特に限
定されるものではない。かかる合成マイクロスフイアの
例として、ラクチドグリコリドコポリマー、ポリアクロ
レイングラフトコポリマーカルボキシメチルデキストラ
ン、ポリラクチドおよびポリスチレンから形成されたも
のが挙げられる(S、  S、デイヴイスら編「マイク
ロスフイアと薬物療法」、ニューヨーク エルセヴイア
社刊(1984))。
上記のコポリマー類は、単独でまたは組合せて、本発明
の合成マイクロスフイアに採用できる。
本発明で使用する個々の天然マイクロスフイア、すなわ
ちリポソームも特に限定されるものではない。好ましい
のはガングリオシドリポソームである。
本明細書において、「ガングリオシドリポソーム」とは
、ガングリオシド含有脂質二重層を意味する。
本発明で使用する脂質二重層を構成する基礎的なリポソ
ーム成分は、燐脂質である。本発明で使用する燐脂質は
特定のものに限定されるものではない。かかる燐脂質の
例としては、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジ
ステアリルホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン
およびホスファチジルエタノールアミンが挙げられる。
さらに、コレステロール、そのアナログおよびジアセチ
ル燐酸エステルのような他の脂質を脂質二重層に含有さ
せて、ガングリオシドリポソームを安定化することがで
きる。
上記リポソーム成分は、本発明のガングリオシドリポソ
ーム中に単独でまたは組合せて使用することができる。
ガングリオシドリポソームに用いる燐脂質の量は本発明
にとって特に限定的なものではない。−般に、燐脂質は
、本発明のガングリオシドリポソームの約50〜60重
量%を占める。
ガングリオシドリポソームに用いる他の脂質の量も本発
明にとって特に限定的ではない。一般に、これらの他の
脂質は、本発明のガングリオシドリポソームの約25〜
30重量%を占める。
本発明で用いる個々のガングリオシドリポソームも特に
限定されるものではない。かかるガングリオシドの例と
しては、GT   GT、およびlb’ GQl (S、ハコモリ、脂質研究)1ンドブツク第3
巻[スフィンゴ脂質の生化学J、J、N、カンファーら
編、ニューヨーク プレナムプレス、1−165頁(1
983)およびり、スヴエンネルホルム(Svenne
rholm) 、J、  Lipid  Res、 。
5 :145 (1964))などのポリシアルガング
リオシドおよびGM、GM  およびLM13    
  1a (S、ハコモリ、脂質研究ハンドブック第3巻「スフィ
ンゴ脂質の生化学J、J、N、 カンファーら編、ニュ
ーヨーク プレナムプレス、1−165頁(1983)
3などの高密度モノシアリルガングリオシドが挙げられ
る。
ポリシアリルGlcの存在はガングリオシドリポソーム
の負電荷を著しく増大させるので、ポリシアリルガング
リオシドを本発明で使用するのが好よしい。このものは
、ガングリオシドリポソームとマクロファージおよび網
内細胞系細胞との相互反応を阻害すると考えられる。す
なわち、ガングリオシドリポソーム中へのポリシアリル
ガングリオシドの配合は、腫瘍関連抗体への結合に好都
合な構造を提供するだけでなく、高度に負荷電性のポリ
シアリルGlcが、ガングリオシドリポソームとマクロ
ファージおよび網内細胞系細胞との望ましからざる相互
反応を回避する。
上記のガングリオシド類は、単独でまたは組合せて、本
発明のガングリオシドリポソームに使用することができ
る。
ガングリオシドリポソーム中に含有されるガングリオシ
ドの量は、網内細胞系との相互反応を阻害するのに十分
なおよび/または腫瘍関連抗体またはリガンドを固定す
るのに十分な量とする。−般に、ガングリオシドリポソ
ーム中に含まれるガングリオシドの全は、本発明のガン
グリオシドリポソームの約10〜20重量%である。
本発明で用いる個々の分化誘導因子は特に限定されるも
のではない。かかる分化誘導因子の例としては、n−酪
酸またはその塩、ジメチルスルホキシド(DMSO) 
、12−0−テトラデカノイルホルボール−13−アセ
テート(TPA)、ジヒドロテレオシジンB1テレオシ
ジンB1テレオシジンAおよびレチン酸が挙げられる。
上記の分化誘導因子は、単独でまたは組合せて、本発明
のマイクロスフイアに使用することができる。
マイクロスフイア中に、好ましくはガングリオシドリポ
ソーム中に含まれる分化誘導因子の合は、腫瘍の分化を
誘発するのに十分な量とするが、この酋は、採用した特
定の分化誘導因子および処置すべき腫瘍に応じて変化す
る。一般に、マイクロスフイア中に、好ましくはガング
リオシドリポソーム中に含まれるべき分化誘導因子の量
は、マイクロスフイアと複合させた腫瘍関連抗体または
リガンド1mg当り約2.0〜20mg、好ましくは同
基準で約10〜20mg、より好ましくは約15〜18
mgである。
分化誘導因子は、マイクロスフイア中に水溶液の形で含
まれる。該溶液は、生理的緩衝食塩水、KC9,CaC
Q2 、NaHCO3およびグルコースを含有する生理
的緩衝食塩水であるリンゲル−タイロード溶液またはリ
ンゲル−ロック溶液またはK CQ SCa CQ 2
 、M g S OLおよび燐酸塩炭酸塩を含有する生
理的緩衝食塩水であるクレープスーリンゲル液のごとき
溶媒に分化誘導因子を溶解または分散することにより調
製する。所望により、これらの溶液にビタミン類および
/またはアミノ酸類を添加してもよい。
分化誘導因子を含有する合成マイクロスフイアを調製す
る方法は、本発明にとって決定的に重要なことではない
。本発明において使用し得る分化誘導因子含有合成マク
ロファージの調製法として、例えば、L、 R,ペッツ
(B etts)ら、F erti l 。
5teri1..31 : 543−551 (197
9);及びS、 S、デイヴイスら編「マイクロスフイ
アと薬物療法」、ニューヨーク エルセヴイア社刊(1
984)に記載の方法が挙げられる。要約して言えば、
合成マイクロスフイア形成性コポリマーを溶媒及び分化
誘導因子と混合する。次に、溶媒を蒸発させると、分化
誘導因子を含有する合成マイクロスフイアが形成される
分化誘導因子を含有するガングリオシドリポソームの調
製法は、本発明にとっては特に限定されるものではない
。本発明に用い得る分化誘導因子含をガングリオシドリ
ポソームの調製法として、例えば、S、 M、ジョナサ
ン(J onathan )ら、Biochem、  
Biophys、Acta 、  193 : 82−
91 (1969)またはS、バック(Batzri 
)ら、Biochem、  Biophys、  Ac
ta 、  298 :1015−1019 (197
3)に記載の方法が挙げられる。要約すれば、脂質成分
及びガングリオシドをクロロホルム−メタノール溶媒系
、(2’:1 (v/v))に溶解し、窒素気流中で蒸
発乾固する。乾燥残留物を次に、分化誘導因子含有生理
的緩衝食塩水中で2〜3時間超音波処理するか、または
エタノールまたはテトラヒドロフランに溶解して、分化
誘導因子含有生理的緩衝食塩水中に注入する。生じた分
化誘導因子含有ガングリオシドリポソームは、例えば、
D、  L、 ウルダル(U rdal)ら、J、  
Biol 、  Chem 、   255 :105
09−10516 (1980)に記載されているよう
なセファロース4Bでのゲル2濾過(こよって精製でき
る。別法として、後記実施例1に記載の方法を、分化誘
導因子含有ガングリオシドリポソームの調製に用いるこ
ともできる。
本発明で使用する個々の腫瘍゛関連抗体は特に限定され
るものではない。かかる腫瘍関連抗体の例としては、W
、W、ヤング(Y oung)ら、J。
Exp、Med、、150 :1008−1019(1
975)に記載のようにマウスをサルモネラ・ミネソタ
エのLex糖脂質で免疫することによって調製されるI
gG3抗Lex抗体であるSH1抗体;黒色腫に特異的
な抗GD3 ;結腸直腸癌に特異的な抗シアリルジフコ
シル2型鎖(FH6);胃腸症に特異的な抗Ley;お
よび、肺癌、乳癌、結腸癌を含む種々のタイプのヒト上
皮癌に特異的な抗シアリルTn (S、ハコモリら、N
atl 。
Cancer In5t 、 、  71 : 231
−251(1983); S、 ハ:7モリ、A nn
、  Rev。
Immunol、 、  2 :103−126 (1
984)  ;およびS、ハコモリら、「モノクローナ
ル抗体と機能性細胞株J 、R,H,ケネット(Ken
net )ら編、ニューヨーク プレナムプレス、67
−100頁(1984))が挙げられる。
上記腫瘍関連抗体は、本発明のマイクロスフイアに複合
させるとき、単独または組合せて使用できる。
本発明で用いる個々の腫瘍関連リガンドも特に限定され
るものではない。かかる腫瘍関連リガンドの例としては
、次のものが挙げられる:(1)腫瘍細胞に対して高度
に特異的ではないが、の標準的レクチン; (2)大部分がβ−ガラクトシル残基指向性の腫瘍関連
レクチン(H,−J、ガビウス (Gabius )ら、Cancer Lett 、 
、  31 :139−145 (1986);および
H,−J。
287 (1985))。分化誘導因子または分化誘導
因子含有マイクロスフイアに連結されたβ−ガラクトシ
ル構造は、β−ガラクトシル残基指向性レクチンを含有
する腫瘍細胞へ分化誘導因子を運搬するための有用なリ
ガンドとなりうる。種々の腫瘍関連レクチンの系統的分
析から、分化誘導因子に連結されたの糖質(炭水化物)
構造も、分化誘導因子を腫瘍細胞に到達させるのに有用
であろう; (3)ホルモン類。ある種の腫瘍細胞、例えば若干の乳
癌および実質的に全ての悪性絨毛膜上皮腫は女性ホルモ
ンのエストロゲンに依存性である。前立腺癌はエストロ
ゲンまたはアンドロゲン感受性である。かかるホルモン
に結合された分化誘導因子は、特定のタイプのホルモン
依存性腫瘍細胞へ指向させることができる;(4)腫瘍
細胞の活発な増殖に必須の因子、例えばトランスフェリ
ン、腫瘍細胞成長因子αおよびβ。
上記の腫瘍関連リガンドは、本発明のマイクロッイアに
複合させるに当って、単独でまたは組合せて使用するこ
とができる。
分化誘導因子を含有するマイクロスフイア、好ましくは
ガングリオシトリずソームに複合させた腫瘍関連抗体ま
たはリガンドの量については、本発明は何ら限定される
ものではない。一般には、分化誘導因子含有マイクロス
フイアに複合させた腫瘍関連抗体またはリガンドの量は
、マイクロスフイア1マイクロモル当り約160〜5.
0μgであり、より好ましくはマイクロスフイア1マイ
クロモル当り約2.0〜5μgである。
分化誘導因子含有合成マイクロスフイアは、[マイクロ
スフイアと薬物療法J、S、S、タイプイスら編、ニュ
ーヨーク エルセヴイア社刊(1984)中に記載され
ている方法で、腫瘍関連抗体またはリガンドに複合させ
ることができる。
要約して言えば、合成マイクロスフイアと腫瘍関連抗体
またはリガンドとを、適当な緩衝液中で混合すると、合
成マイクロスフイア表面の疎水性のため、そこへ腫瘍関
連抗体またはりガントが付着する。別法として、アルデ
ヒド基含有合成マイクロスフイアを、下記に述べる過沃
素酸塩−酸化ガングリオシドリポソームへ腫瘍関連抗体
またはリガンドを結合させるのと同様にして、シアノ水
素化硼素を用いての還元アミノ化によって、腫瘍関連抗
体またはリガンドのカルボキシル基に結合させることが
できる。さらに、アジド基含有合成マイクロスフイアは
、腫瘍関連抗体またはリガンドのカルボキシル基に結合
させることができる。また、カルボキシ−N−スクシン
イミド基含有合成マイクロスフイアは、腫瘍関連抗体ま
たはリガンドのアミノ基に結合させることができる。
分化誘導因子含有ガングリオシドリポソームに腫瘍関連
抗体を結合させる方法については、本発明は特に限定さ
れるものではない。例えば、(i)ガングリオシドリポ
ソームを腫瘍関連抗体のアミノ基に、メタ過沃素ナトリ
ウムによるガングリオシドのシアル酸部分の酸化とそれ
に続く水素化硼素アトリウムによる腫瘍関連抗体の処理
によって、結合することができる;(ii)ガングリオ
シドリポソームを腫瘍関連抗体に、ホスファチジルコリ
ンのアミノ基を腫瘍関連抗体のカルボキシル基に結合さ
せるカルボジイミドを用いて、結合することができる;
そして、(iii )ホスファチジルコリンのアミノ基
と腫瘍関連抗体のカルボキシル基との間にチオエーテル
架橋を生ぜしめるN−ヒドロキシスクシンイミジル−3
−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネ−) (SPD
P)を用いて、ガングリオシドリポソームを腫瘍関連抗
体に結合させることができる。
本発明において、腫瘍関連抗体またはリガンドのガング
リオシドリポソームとの複合化は必ずしもガングリオシ
ドの関与するものであるとは限らない。即ち、ホスファ
チジルエタノールアミンを修飾してビオチニルホスファ
チジルエタノールアミンとし、ガングリオシドリポソー
ムに組込むことができる。ビオチニル基は、次に、D、
  L、ウルダル(Urdal)ら、J、  Biol
 、  Chem 。
255 :10509−10516 (1980)に記
載されているように、アビジンを介して腫瘍関連抗体ま
たはリガンドに結合させることができる。
例えば、L、 D、  レーゼルマン(L eserm
an )、[リポソーム、薬物および免疫適応細胞の機
能」、C,ニコラウ(N 1cholau )ら編、ニ
ューヨークアゾミックプレス、109−122頁(19
81)およびP、マシ(Machy)ら「細胞生物学お
よび薬理学におけるリポソーム」、ロンドン ジョンリ
ツビーアンドカンパニー 100−153’頁(198
7)に記載されているような、蛋白質をリポソームに複
合化させるための他の周知の方法も、本発明に採用でき
る。しかしながら、ガングリオシドリポソーム中のガン
グリオシドに腫瘍関連抗体またはリガンドを結合させる
のが好ましい。
その理由は、ガングリオシドは天然物であって、ガング
リオシドリポソームとマクロファージおよび網内細胞系
細胞との望ましくない相互反応を防止してくれるからで
ある。
さらに一つの実施態様では、本発明の前記目的は、分化
誘導因子を含有する合成または天然のミクロスフイア、
好ましくはガングリオシドリポソームに複合させた腫瘍
関連抗体まだはリガンドの医薬として有効な量を腫瘍患
者に投与することからなる腫瘍処置方法によって達成さ
れる。
上記の投与すべき分化誘導因子含有複合体の医薬として
有効な■は、投与対象者の年令、体重、性、種、マイク
ロスフイア中に含まれている分化誘導因子の量、分化誘
導因子の活性、腫瘍関連抗体またはリガンドの結合親和
性ならびに患者内の腫瘍の量に応じて変動するであろう
。−膜内には、投与すべき医薬としての有効量は、約0
.3〜1.0D/kg体重、好ましくは約0.5〜1.
0mg/ kg体重である。
分化誘導因子を含有する上記複合体は、投与に先立って
希釈する。希釈には、医薬として許容しうる希釈剤を採
用できる。医薬として許容しうる個々の希釈剤について
は、本発明は特に限定されるものではない。かかる医薬
として許容しうる希釈剤の例としては、生理的緩衝食塩
水、リンゲル液、ビタミンカクテルおよびアミノ酸ビタ
ミンカクテルが挙げられる。
上記の分化誘導因子含有複合体は、情況に応じて種々の
投与法を用いて担腫瘍患者に投与できる。
かかる投与法の例としては、実質的に全ての種類の癌に
対しての静脈内投与、卵巣癌および胃腸癌に対しての腹
腔内投与、および外科的処置の間の動脈内投与が挙げら
れる。
投与される特定の分化誘導因子含有腫瘍関連抗体または
リガンド複合マイクロスフイアは、処置すべき特定の腫
瘍に依存するであろう。すなわち、分化誘導因子含有マ
イクロスフイアに複合化させるのに選ばれる特定の腫瘍
関連抗体またはリガンドは、処置すべき腫瘍に対して特
異的なものである。
また、マイクロスフイア中に含有させるべく選択される
特定の分化誘導因子は、処置すべき腫瘍に対して強い分
化誘導効果を有するものである。
本発明のガングリオシドリポソームに用いるべき特定の
燐脂質を選択するための特定のパラメーターはない。合
成形態のものは一定した組成、性質、入手可能性を有す
るので、天然燐脂質よりもジパルミトイルホスファチジ
ルコリンのような合成燐脂質を用いる方が好ましい。
さらに、ガングリオシドリポソームに用いるべき特定の
ガングリオシドを選択するための特定のパラメーターも
ない。任意のガングリオシドを、腫瘍関連抗体またはリ
ガンドを結合するのに採用し得る。しかしながら、ガン
グリオシドリポソーム上に高密度の負電荷を達成するた
めには、ポリシアリルガングリオシドが好ましい。
他の一実施態様では、本発明の前記の目的は、分化誘導
因子に複合させた腫瘍関連抗体またはリガンドによって
達成される。
腫瘍関連抗体またはリガンドに複合化すべき分化誘導因
子の個々の量については、本発明は特に限定されない。
一般には、腫瘍関連抗体またはリガンドに複合化される
分化誘導因子の量は、腫瘍関連抗体またはリガンドの結
合活性を低下させない最大許容量とすべきである。通常
は、約1.0〜10モルの分化誘導因子を腫瘍関連抗体
またはりガント1.0モルに複合化させる。
各分化誘導因子は、各々が異なる官能基をもつので、腫
瘍関連抗体またはりガントへの結合に異なる方法を必要
とする。分化誘導因子をカルボキシル、アミノ、アジド
またはアルデヒド基に共有結合に依り結合させる諸方法
は当該技術分野で周知である。例えば、n−酪酸は、カ
ルボジイミド法を用いて、腫瘍関連抗体またはりガント
のアミノ基に結合させることができる。この目的には、
例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)やN−ヒドロキル
スルホスクシンイミド(スルホ−NH3)(J、V、ス
タロス(S taros )ら、Anal 、  Bi
ochem、 、  156 : 220−222(1
986))などの、多くのカルボジイミド試薬を容易に
入手できる。分化誘導因子が−SH基を含むときは、N
−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロ
ピオネート(SPDS)を用い得る[J、カールソン(
Carlsson )ら、Biochem、  J、 
、  173 : 723−737(1978))。
もう一つの実施態様においては、本発明の前記の目的は
、分化誘導因子複合腫瘍関連抗体またはリガンドの医薬
として有効な量を腫瘍患者に投与することからなる腫瘍
処置方法によって達成される。
投与すべき分化誘導因子複合腫瘍関連抗体またはリガン
ドの医薬として有効な量は、投与対象患者の年令、体重
、性、種、複合体中に含まれる分化誘導因子の量、分化
誘導因子の活性、腫瘍関連抗体またはリガンドの結合親
和性および患者中の腫瘍の世に応じて変動するであろう
。−膜内には、投与すべき、医薬として有効な量は、約
0.1〜1.0mg/kg体重、好ましくは約0.5〜
1.0mg/kg体重である。
分化誘導因子複合腫瘍関連抗体またはリガンドは、投与
に先立ち、希釈する。希釈には、医薬として許容しうる
希釈剤を採用できる。医薬として許容しうる特定の希釈
剤によって本発明が限定されるもではない。かかる医薬
として許容しうる希釈剤の例としては、生理的緩衝食塩
水、リンゲル液、ビタミンカクテルおよびアミノ酸ビタ
ミンカクテルが挙げられる。
分化誘導因子に複合させた腫瘍関連抗体またはリガンド
は、状況に応じた種々の投与法を用いて、担腫瘍患者に
投与できる。かかる投与法の例としては、実質的に全て
の種類の癌に対しての静脈内投与、卵巣癌および胃腸癌
に対しての腹腔内投与および外科的処置の間の動脈内投
与が挙げられる。
個々の分化誘導因子複合腫瘍関連抗体またはリガンドは
、処置すべき特定の腫瘍に依存するであろう。すなわち
、特定の分化誘導因子複合腫瘍関連抗体またはリガンド
は、処置すべき腫瘍に対して特異的なものとする。また
、特定の腫瘍関連抗体またはリガンドに複合された分化
誘導因子は、処置すべき腫瘍に対して強い分化誘導因子
をもつものとする。
以下の実施例は、説明の目的でのみ挙げるものであって
、本発明の範囲を限定する意図は全くない。
実施例 実施例1 本実施例では、主要脂質成分としてのホスファチジルコ
リンおよびコレステロール、ガングリオシドとしての0
M3ガングリオシド、分化誘導因子としてのn−酪酸、
腫瘍関連抗体としてのSH1抗体の使用を述べるが、前
述のような他の主要脂質成分、前述のような他のガング
リオシド、前述のような他の分化誘導因子および前述の
ような他の腫瘍関連抗体またはリガンドも、本実施例の
操作法を用いて、本発明の精神および範囲から逸脱する
ことなく、他の分化誘導因子含有腫瘍関連抗体(または
リガンド)複合ガングリオシドリポソームの調製に使用
できた。
ホスファチジルコリン(合成のジパルミトイル誘導体)
、コレステロールおよび0M3ガングリオシドを、1:
0.75:0.1または1:0.5:0.05のモル比
で、またホスファチジルコリン10マイクロモルに対し
て1.0gの割合のn−酪酸を、クロロホルム−メタノ
ール溶媒系(2: 1 (、v/v) )に溶解させた
。溶液を25°Cでよく混ぜ、N2気流下に30℃で乾
燥した。次に、ホスファチジルコリン10マイクロモル
当り1. 0m12の0.5M燐酸緩衝食塩水(pH6
,5)を加えた。(本発明が使用した特定の緩衝液やp
Hによって限定されるものではないことを付記しておき
たい。)次に、ブランソン(B ranson) 52
00型ソニケーター中で超音波処理を3〜5時間行った
。超音波処理は室温で行ったが、超音波処理の間に温度
が徐々に上昇し、1時間後には約40℃に達した。超音
波処理は、固相の燐脂質/コレステロール/ガングリオ
シド混合物をガングリオシドリポソームに転化するため
に実施した。得られた超音波処理物を、0.05M燐酸
緩衝食塩水(pH6,5)1.OQに対して一夜透析し
て、過剰の分化誘導因子、すなわちn−酪酸を除去した
得られたn−酪酸含有ガングリオシドリポソーム中のガ
ングリオシドを、8.0mMメタ過沃素酸ナトリウムに
より室温、暗所で2時間酸化して、ガングリオシド中の
シアル酸のC71ff−級水酸基をC7アルデヒド基に
転化させた。該アルデヒド基は、のちの腫瘍関連抗体と
のアミノ化に感受性ではあるが、マイクロスフイアおよ
び網内細胞系細胞との相互反応を防止するガングリオシ
ドの必須の基であるシアル酸残基のカルボキシル負電荷
を変化させない。得られたn−酪酸含有酸化ガングリオ
シドリポソームを次に燐酸緩衝食塩水(pH6,5)2
.OQに対して一夜透析して、過剰のメタ過沃素酸ナト
リウムを除去した。
得られたn−酪酸含有ガングリオシドリポソーム10マ
イクロモルを、IgM3抗Lex抗体であるSH1抗体
10mg1=、0.05Mv#酸緩衝食塩水(pH6,
5)中の水素化シアノ硼素ナトリウム1.6マイクロモ
ルを加え、室温で18時間インキュベートすることによ
って、結合させた。
その後、反応混合物を、前もって0.05M燐酸緩衝食
塩水(pH7,4)で平衡化したセファロース4Bカラ
ム(シグマケミカルカンパニー)により、4℃で分離し
た。n−酪酸含有抗体複合ガングリオシドリポソームを
、同じ緩衝液により、ボイド容量的50m12で、溶出
した。この操作を用いて、n−酪酸含有ガングリオシド
リポソーム10マイクロモルに複合化されたSHI抗体
約1.0mgが得られた。
実施例2 HRT−18細胞への試験管内での運搬HRT−18細
胞を、熱不活性化ウシ胎児血清109(uv/v)添加
DMEM培地(ギブコ)中で、37℃で培養した。細胞
を、96大のファルコントレーに、2000個/ウェル
の割合で植えた。次に、(:)実施例1と同様にして但
しガングリオシドを省略して調製した、リポソーム0.
03マイクロモル当り0.5マイクロモルのn−酪酸を
含有するリポソーム懸濁液10μQ;(ii )実施例
1記載の通りにして調製したn−酪酸含有抗体複合ガン
グリオシドリポソーム10μQ;または(iii )生
理的緩衝食塩水10μQをウェルに加えた。HRT−1
8細胞のインビトロでの増殖阻害についてのこれらの添
加の効果を第1図に示す。詳述すると、第1図は、n−
酪酸含有抗Lex抗体複合ガングリオシドリポソームを
含有する熱不活性化ウシ胎児血清10%(V/V)添加
DMEM培地中インビトロで培養したHRT−18細胞
の数の増加(黒丸と実線)を、抗Lex抗体に複合させ
なかったリポソームを含有する同じ培地(白抜きの正方
形と破線)と比較して示している。対象の増殖曲線(白
抜きの三角形と点線)は、リポソームなしの同じ培地で
の細胞増殖を示す。
第1図に示すように、本発明のn−酪酸含有抗体複合ガ
ングリオシドリポソームは、インビトロでHRT−18
細胞の増殖を阻害するのに有効であった。
さらに、抗体複合n−酪酸含有ガングリオシドリポソー
ムで処理したHRT−18細胞は、形態上の変化を受け
た。すなわち、それら細胞は平らになり、境界が明確に
なり、細胞成長挙動が正常細胞のそれに似てきた。すな
わち細胞増殖が接触により阻害された。
実施例3 A、リポソームの蓄積 ヌードマウスに、5X108個/匹のHT−29細胞(
ATCCNo、HTB−38)を皮下接種した。腫瘍が
約14日で直径0. 5〜1. 0cmまで大きくなっ
たとき、マウスに、(i)実施例2記載のようにして調
製したリポソーム懸濁液0.2mQ/マウスまたは(1
1)実施例1記載のようにして調製したn−酪酸含有抗
体複合ガングリオシドリポソーム0. 2m12/マウ
スを静脈内注射した。リポソーム懸濁液およびn−酪酸
含有抗体複合ガングリオシドリポソームは、ともに前も
って、調製時にコレステロールの代わりに140−コレ
ステロール(デュポン、マサチューセッツ州ボストン)
を使用することによって標識付けしておいた。
リポソーム懸濁液またはn−酪酸含有抗体複合ガングリ
オシドリポソームの投与から6.12.24および48
時間後にマウスを屠殺した。次式を用いて、各マウスの
腫瘍、腎、肝、牌および肺におけるリポソームの蓄積を
評価した:第2A〜2E図に結果を示す。
第2A図に示されている様に、HT−29腫瘍における
n−酪酸含有抗体複合ガングリオシドリポソーム(黒丸
と実線)の蓄積だけが時間の関数として増加した。他方
、’1R2Bおよび2E図に示す様に、マウスの腎およ
び肺において、リポソーム懸濁液及びn−酪酸含有抗体
複合ガングリオシドリポソームの時間の関数としての蓄
積があったが、リポソーム懸濁液とn−酪酸含有抗体複
合ガングリオシドリポソームとの間に差は認められなか
った。また、第20および2D図に示す様に、マウスの
肝および牌には、リポソーム懸濁液、n−酪酸含有抗体
複合リポソームのいずれも時間の関数として蓄積される
ことが実質的になかった。
このことは、腎、肝、脛および肺への抗体複合ガングリ
オシドリポソームの蓄積が抗体に依存しないこと、すな
わち特異的標的到達というよりも非特異的沈積になって
いることを証明している。これと驚くほど対照的に、H
T−29腫瘍中のガングリオシドリポソームの蓄積は明
らかに複合抗体の存在に依存している。
ヌードマウスに、−匹当り5X10”個のHT−29細
胞またはHRT−18細胞を皮下接種した。腫瘍が約5
〜10日で直径0.3〜0.5cI11まで太き(なっ
たとき、(i)実施例2記載のようにして調製したリポ
ソーム懸濁液0.2m()/マウス;(ii)実施例1
記載のようにして調製したn−酪酸含有抗体複合ガング
リオシドリポソーム0.2m(2/マウス;または(i
ii )生理的緩衝食塩水0.2mG/マウスを5日毎
に静脈内注射した。
第3および4図において、注射日を上部欄に矢印で示し
た。腫瘍重量を次のようにして推定した:腫瘍重ffi
 (mg) =0. 5x長さ(mm) X幅2(mm
2) 結果を第3および第4図に示す。
第3および4図に示す様に、n−酪酸含有抗体複合ガン
グリオシドリポソーム(黒丸と実線)を注射した動物で
は、腫瘍の成長が、無処置対照(白抜き三角形と点線)
またはリポソーム懸濁液、すなわち無複合リポソーム(
白抜きの正方形と破線)を注射した動物と対照的に、明
瞭に阻害された。これらの結果は、n−酪酸含有抗Le
x複合リポソームの投与による腫瘍成長の特異的阻害を
証明するものである。
実施例4 本実施例は、ラクチドグリコリドコポリマーまたはポリ
アクロレイングラフトコポリマーから導いた合成マイク
ロスフイア、分化誘導因子としてのn−酪酸および腫瘍
関連抗体としてのSH1抗体の使用を記載するが、前述
のような他の合成マクロファージ、前述のような他の分
化誘導因子および前述のような他の腫瘍関連抗体または
リガンドも、本実施例の操作法を用いて、本発明の精神
および範囲から逸脱することなく、他の分化誘導因子を
含有する腫瘍関連抗体(リガンド)複合化合成マイクロ
スフイアの調製に利用できた。
塩化メチレン20噌、ラクチドグリコリドコポリマー9
27a+gおよびn−酪酸約250ff1g〜1、Og
よりなる有機溶液を、0.27重n%のポリビニルアル
コールを含有する水25 OmQ中へ迅速に注入する。
次に、22℃で塩化メチレンを蒸発させて、n−酪酸含
有合成マイクロスフイアを調製する。得られたn−酪酸
含有合成マイクロスフイアを次にSHI抗体10mgと
0.05M燐酸緩衝食塩水(pH7,4)中で24時間
インキュベートする。腫瘍関連抗体が、合成マイクロス
フイア表面の疎水性のために、合成マイクロスフイア表
面に結合される。次に、生じた混合物を、前もって0.
05M燐酸緩衝食塩水(p H7,4)で平衡化してお
いてセファロース4Bカラムにかけて、遊離の腫瘍関連
抗体を含まない腫瘍関連抗体複合合成マイクロスフイア
を調製する。
別法として、ポリアクロレイングラフトコポリマーから
、例えば紫外線を触媒として用いる接触反応によって合
成マイクロスフイアを形成することができる。例えば、
ポリスチレン0.1g、ポリエチレンオキサイドの0.
4%(w/v)水溶液4.0−、アクロレインの20%
(W/ V )水溶液2.0mlおよび5DSO,01
mgを混合する。
溶液中に窒素ガスを10分間バブルさせて、重合開始に
先立って溶存酸素を除去する。溶液を、コバルトガンマ
線源を用いて、線ff10.12M r a d 7時
で7時間照射する。照射後、形成された合成マイクロス
フイアを遠心分離により分取する。水溶液中に分化誘導
因子を溶解することによって、分化誘導因子をそれら合
成マイクロスフイア中にカプセル化することができる。
これらの合成マイクロスフイアを用いるとき、それらへ
の腫瘍関連抗体の結合は、0.1M燐酸緩衝食塩水(p
H5,2)中で実施する。より詳しく述べると、n−酪
酸含有合成マイクロスフィア2.0mgを、SH1抗体
5.0gと混合する。反応混合物を30秒間超音波処理
した後、室温で一夜回転させる。複合後、反応混合物を
遠心分離する。合成マイクロスフイアを、1.0Mエタ
ノールアミンと0.1%(v/v))ウィーン20から
なる溶液(pH9,5)1.0−に懸濁させ、3時間回
転させて、残存する反応性基をブロックする。次に、腫
瘍関連抗体またはリガンド複合合成マイクロスフイアを
燐酸緩衝食塩水(pH7,4)でよく洗う。
実施例5 抗Lex抗体複合n−酪酸の調製 本実施例は、分化誘導因子としてのn−酪酸および腫瘍
関連抗体としてのSHI抗体の使用を記載するものであ
るが、前述したような他の分化誘導因子および前述した
ような他の腫瘍関連抗体またはリガンドも、本実施例の
操作法を用いて、本発明の精神および範囲から逸脱する
ことなく、他の腫瘍関連抗体(リガンド)複合分化誘導
因子の調製に利用できた。
SHI抗体10mg、n−酪酸0.1mgおよび5.0
mM  N−ヒドロキシスルホスクシンイミド(ペプチ
ドのカルボキシル基と反応して、第一級アミンと容易に
反応する活性エステルを形成する触媒)からなる水溶液
に、カルボジイミドを総濃度0.1Mまで加えた。反応
混合物のpHを、燐酸緩衝食塩水(pH8,0)で7.
4に調製し、室温で一夜インキユベートした。得られた
抗Lex抗体複合n−酪酸を、前もって0.05M燐酸
緩衝食塩水(p H7,4)で平衡化したセファデック
スG−100カラム(シグマケミカルカンパニー)を用
いて、4℃で、未反応成分から分離した。抗LeX抗体
複合n−酪酸は、同じ緩衝液により、溶出体積2.0〜
6.0mGで溶出された。この操作を用いて、抗Lex
抗体約2. 0mgがn−酪酸10μgに結合された。
以上、本発明を詳細に、またその特定の実施例を挙げて
説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱すること
なしに、それに種々の変更、改良を施し得ることは、当
業者にとっては明らかなことであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、n−酪酸を含有するガングリオシドリポソー
ムに結合させたSHIHIO2いての、Lex抗原を高
度に発現するヒト結腸癌HRT18細胞の試験管内成長
阻害を示す。 第2A図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソーム
に結合させたSHIHIO2マウス中のヒト結腸癌HT
−29細胞における蓄積レベルを示す。 第2B図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソーム
に結合させたSHIHIO2マウス腎臓における蓄積レ
ベルを示す。 第2C図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソーム
に結合させたSHIHIO2マウス肝臓における蓄積レ
ベルを示す。 第2D図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソーム
に結合させたSHIHIO2マウス肺臓における蓄積レ
ベルを示す。 第2E図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソーム
に結合させたSHIHIO2マウス肺臓における蓄積レ
ベルを示す。 第3図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソームに
結合させたSHIHIO2ヒト結腸癌HT−29腫瘍の
生体内成長阻害を示す。 第4図は、n−酪酸を含むガングリオシドリポソームに
結合させたSHIHIO2いて、ヒト結腸癌HRT−1
8腫瘍の生体内成長阻害を示す。 (以 上) IG 20 IG 2E 云、?(f′、≦2

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分化誘導因子を含有する合成または天然のマイク
    ロスフィアに複合させた腫瘍関連抗体またはリガンド。
  2. (2)該天然マイクロスフィアがガングリオシドリポソ
    ームであることを特徴とする請求項1に記載のガングリ
    オリポソームまたはマイクロスフィア複合腫瘍関連抗体
    またはリガンド。
  3. (3)該ガングリオシドリポソームが、主要成分として
    、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアリル
    ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン及びホスフ
    ァチジルエタノールアミンからなる群の少なくとも一員
    から選ばれた燐脂質からなることを特徴とする請求項(
    2)に記載の合成または天然マイクロスフィア複合腫瘍
    関連抗体またはリガンド。
  4. (4)該ガングリオシドリポソーム中の該ガングリオシ
    ドが、GT_1_b、GT_1_a及びGQ_1からな
    る群の少なくとも一員から選ばれたポリシアリルガング
    リオシドならびにGM_3、GM_1_aおよびLM_
    1からなる群の少なくとも一員から選ばれた高密度モノ
    シアリルガングリオシドからなる群の少なくとも一員か
    ら選ばれたものであることを特徴とする請求項(2)に
    記載の合成または天然マイクロスフィア複合腫瘍関連抗
    体またはリガンド。
  5. (5)該合成マイクロスフィアが、ラクチドグリコリド
    コポリマー、ポリアクロレイングラフトコポリマー、カ
    ルボキシメチルデキストラン、ポリラクチドおよびポリ
    スチレンからなる群より選ばれた少なくとも一員から形
    成されていることを特徴とする請求項(1)に記載の合
    成または天然マイクロスフィア複合腫瘍関連抗体または
    リガンド。
  6. (6)該分化誘導因子がn−酪酸またはその塩、ジメチ
    ルスルホキシド、12−O−テトラデカノイルホルボー
    ル−13−アセテート、ジヒドロテレオシジンB、テレ
    オシジンB、テレオシジンAおよびレチン酸からなる群
    より選ばれた少なくとも一員であることを特徴とする請
    求項(1)に記載の合成または天然マイクロスフィア複
    合腫瘍関連抗体またはリガンド。
  7. (7)分化誘導因子を含有する合成または天然のマイク
    ロスフィアに複合させた腫瘍関連抗体またはリガンドの
    医薬として有効な量を腫瘍患者に投与することを特徴と
    する腫瘍処置方法。
  8. (8)該天然マイクロスフィアがガングリオシドリポソ
    ームであることを特徴とする請求項(7)に記載の方法
  9. (9)該ガングリオシドリポソームが、主要成分として
    、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアリル
    ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン及びホスフ
    ァチジルエタノールアミンからなる群の少なくとも一員
    から選ばれた燐脂質からなることを特徴とする請求項(
    8)に記載の方法。
  10. (10)該ガングリオシドリポソーム中の該ガングリオ
    シドが、GT_1_b、GT_1_a及びGQ_1から
    なる群の少なくとも一員から選ばれたポリシアリルガン
    グリオシドならびにGM_3、GM_1_aおよびLM
    _1からなる群の少なくとも一員から選ばれた高密度モ
    ノシアリルガングリオシドからなる群の少なくとも一員
    から選ばれたものであることを特徴とする請求項(8)
    に記載の方法。
  11. (11)該合成マイクロスフィアが、ラクチドグリコリ
    ドコポリマー、ポリアクロレイングラフトコポリマー、
    カルボキシメチルデキストラン、ポリラクチドおよびポ
    リスチレンからなる群より選ばれた少なくとも一員から
    形成されていることを特徴とする請求項(7)に記載の
    方法。
  12. (12)該分化誘導因子がn−酪酸またはその塩、ジメ
    チルスルホキシド、12−O−テトラデカノイルホルボ
    ール−13−アセテート、ジヒドロテレオシジンB、テ
    レオシジンB、テレオシジンAおよびレチン酸からなる
    群の少なくとも一員より選ばれたものであることを特徴
    とする請求項(7)に記載の方法。
  13. (13)該医薬として有効な量が約0.3〜1.0mg
    /kg体重であることを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  14. (14)該医薬として有効な量が約0.5〜1.0mg
    /kg体重であることを特徴とする請求項(13)に記
    載の方法。
  15. (15)該合成または天然マイクロスフィアに複合され
    た腫瘍関連抗体またはリガンドを静脈内、腹腔内または
    動脈内投与することを特徴とする請求項(7)に記載の
    方法。
  16. (16)分化誘導因子に複合させた腫瘍関連抗体または
    リガンド。
  17. (17)該分化誘導因子がn−酪酸またはその塩、ジメ
    チルスルホキシド、12−O−テトラデカノイルホルボ
    ール−13−アセテート、ジヒドロテレオシジンB、、
    テレオシジンB、テレオシジンAおよびレチン酸からな
    る群の少なくとも一員より選ばれたものであることを特
    徴とする請求項(16)に記載の方法。
  18. (18)分化誘導因子に複合させた腫瘍関連抗体または
    リガンドの医薬として有効な量を腫瘍患者に投与するこ
    とを特徴とする腫瘍処置方法。
  19. (19)該分化誘導因子がn−酪酸またはその塩、ジメ
    チルスルホキシド、12−O−テトラデカノイルホルボ
    ール−13−アセテート、ジヒドロテレオシジンB、テ
    レオシジンB、テレオシジンAおよびレチン酸からなる
    群の少なくとも一員より選ばれたものであることを特徴
    とする請求項(18)に記載の方法。
  20. (20)該医薬として有効な量が約0.1〜1.0mg
    /kg体重であることを特徴とする請求項(20)に記
    載の方法。
  21. (21)該医薬として有効な量が約0.5〜1.0mg
    /kg体重であることを特徴とする請求項(20)に記
    載の方法。
  22. (22)該分化誘導因子に複合された腫瘍関連抗体また
    はリガンドを静脈内、腹腔内または動脈内投与すること
    を特徴とする請求項(18)に記載の方法。
JP1155570A 1988-07-01 1989-06-16 分化誘導因子の腫瘍細胞への抗体媒介的またはリガンド媒介的運搬 Pending JPH02142489A (ja)

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