JPH0214106A - 発泡軽量セメント板の押し出し成形方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、発泡軽量セメント板の押し出し成形方法と
その装置に関するものである。さらに詳しくは、比重０
．７以下の発泡軽量セメント板を連続ライン上で高効率
に成形することのできる発泡軽量セメント板の押し出し
成形方法とその装置に関するものである。

（従来の技術） 従来より、発泡軽量セメント板の成形方法としては、Ａ
ＬＣに代表されるように、アフターフオーム注型法やコ
ンベア上で連続的に成形する方法などが知られてきてい
る。たとえば、第３図に示したように、ミキサー（ア）
で混合した発泡軽量セメントのスラリー（イ）を型枠（
つ）に注入し、スラリー（イ）を発泡させ、ゲーキ状の
セメント板（１）とし、気泡がセメント板の自重でつぶ
れない程度に硬化した状態で型枠（つ）をセメント板（
１）からはずして、このケーキ状のセメント板（１）を
連続ライン上に設けであるカッター（オ）（力）で切断
して、所定の形状に成形する方法などが行われてきてい
る。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記したような従来の発泡軽量セメント
板の成形方法においては、セメント板の切断面の損傷が
避けられず、また、注型から成形までの伴業工程の効率
も悪かった。この欠点を解決する方策として、発泡軽量
セメント板を押し出し成形することが考えられているが
、いまだ実現性の乏しいのが実状である。その理由とし
ては、たとえば、高比重のセメント板の成形に用いられ
ているスクリュータイプの押し出し成形装置によって比
重０．７以下の低比重の発泡軽量セメント板を押し出し
成形すると、セメント板は気泡を多量に含んでいるため
に、押し出し成形により、気泡がつぶれてしまうという
問題があった。

この発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、
上記した通りの従来技術の問題点を解決し、比重０．７
以下の発泡軽量セメント板を高効率で連続的に押し出し
成形することのできる発泡軽量セメント板の押し出し成
形方法とその装置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） この発明は、上記の課題を解決するために、マガジンに
充填した発泡軽量セメントスラリーを押し出し成形装置
入口部に供給し、ピストンにより押し出し成形すること
を特徴とする発泡軽量セメント板の押し出し成形方法と
そのための装置を提供する。

押し出し成形装置は、入口部にマガジンに充填した発泡
軽量セメントを供給する供給部を有し、セメントスラリ
ーを押し出すピストンと、発泡軽量セメント板を賦形し
て吐出する絞り押し出し部とを有することを特徴として
いる。

セメントスラリーは、発泡軽量セメント製造に従来より
用いられている配合として調整することができ、ポルト
ランドセメントをはじめとする各種のセメント材に、フ
ライアッシュ、珪石粉、繊維補強剤、増粘剤、その他の
添加物等を適宜に加えることができ、これに起泡剤、界
面活性刑などを加えて、発泡軽量セメントの比重を調節
する。

また、この発明においては、スラリーはマガジン供給す
るため、その硬化度を調整することができる。急結剤、
速硬化剤、たとえば炭酸ソーダなどを加えることができ
る。

（乍　用） この発明においては、セメントスラリーのマガジン供給
と、ピストン押し出しによって従来のスクリュータイプ
の押し出しでは困難であった比重０．７以下の発泡軽量
セメント板を気泡を押しつぶすことなく、高効率で連続
的に押し出し成形することができる。

また、速硬化剤を添加することにより硬化度を調整しな
がら、より高効率の押し出し成形をすることもできる。

（実施例） 次に、実施例を示し、さらにこの発明について詳しく説
明する。

添付した図面の第１図は、この発明の成形方法とその装
置の一例を示した概略斜視図である。

この例においては、押し出し成形装置は、発泡軽量セメ
ントのスラリー供給部（１）、押し出しピストン部（２
）、押し出し成形部（３）および発泡軽量セメント板搬
出部（４）から構成している。

マガジン循環装置（１１）を循環する発泡軽量セメント
のスラリーを充填したマガジン（１２）は、ガイド（１
３）に沿って、スラリー人口部（１４）に供給する。こ
のマガジン（１２）のスラリー人口部（１４）への移動
と位置決めは、自動コントロールすることができる。マ
ガジン（１２）をスラリー人口部（１４）で静止させ、
ピストン（２１）によってマガジン（１２）に充填しで
あるセメントスラリーを押し出し成形部（３）に押し出
す、この際に、ピストン（２１）は、スラリーを全量押
し出すのではなく、押し出し成形部（３）の端部の２〜
３１手前で停止し、再びもとの位置に戻るようにするの
が好ましい。

次いで、次のマガジンをスラリー人口部（１４）に移動
させ再びピストン（２１）をマガジン（１２）内のスラ
リーを押し出し成形部（３）に押し出す。

このように連続的にピストン（２１）が押し出すスラリ
ーは、押し出し成形部（３）内を移動し、絞り押し出し
部（３１）を通過して吐出口（３２）より押し出され、
所定の形状に成形される。

成形した発泡軽量セメント板（５）は、パレット（４１
）上に押し出され、次の工程へと搬出する。所定の位置
までこの発泡軽量セメント板（５）を搬送したパレット
（４１）は、パレット循環装置（４２）によってもとの
位置へ戻し、連続的に発泡軽量セメント板（５）を搬出
する。

ピストン（２１）による押し出しに際してのセメントス
ラリーの硬化状態としては、一般的には直径１２■、重
量３７ｇの丸棒による針通入量が１０〜１５ＩＩｌ程度
であることが好ましい。

第２図は、この成形装置の絞り押し出し部（３１）の−
例を示したものである。

この絞り押し出し部（３１）については、スラリーの絞
り比を、ｃ　／　ｄ＝　０．７５、ｂ≧２ａ、ｂ＝３ｔ
（ｔは製品の厚さを示す）程度に設定するのが好ましい
。

たとえば以上説明した成形装置を用いることにより、比
重０．７以下の発泡軽量セメント板を気泡をつぶすこと
なく、また、厚さに応じた押し出し成形をすることがで
きる。

たとえば、以上の発泡軽量セメント板の押し出し成形装
置を用いて、次に示した配合比のセメントスラリーより
、比重０゜６、針通入量１（１ｍの硬化状態の発泡軽量
セメント板を押し出し成形する。

ポルトランドセメント　　　　　・　　４０％フライア
ッシュ　　　　　　　　　・　　２０％珪　　石　　粉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　４０％補強繊維
　　　　　・　１％ 速硬化剤　　　　　°　５％ その他添加剤　　　　　　　　　＝　１〜２％得られた
成形発泡軽量セメント板を３６０℃で熱処理したところ
、比重０．５５の発泡軽量セメント板を製造することが
できた。この製品は、同配合のスラリーを注型法によっ
て製造した製品と同等の性能であった。

もちろんこの発明は以上の例によって限定されることは
ない０発泡軽量セメントの比重および配合比、成形装置
の細部の構造、付加的な装置等については適当な態様が
可能であることはいうまでもない。

（発明の効果） 以上詳しく説明してきた通り、この発明により、従来困
難であった比重０．７以下の発泡軽量セメントを押し出
し成形法によって連続ライン上で高効率に成形すること
ができる。

従来の注型法による製品性能と同等の気泡をつぶすこと
なく、任意の厚みの発泡軽量セメント板を押し出し形成
法によって成形することができる。

また、速硬化剤の添加により、作業効率をより高めるこ
とも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示した要部斜視図であ
る。 第２図は、成形装置の絞り押し出し部の一例を示した平
面図である。 第３図は、従来の発泡軽量セメント板の注型法による成
形方法を示した工程斜視図である。 １・・・スラリー供給部 ２・・・押し出しピストン部 ３・・・押し出し成形部 ４・・・発泡軽量セメント板搬出部 ５・・・発泡軽量セメント板 １１・・・マガジン循環装置 １２・・・マガジン １３・・・ガイド １４・・・スラリー人口部 ２１・・・ピストン ３１・・・絞り押し出し部 ３２・・・吐　出　口 １・・・パレット ４２・・・パレット循環装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）マガジンに充填した発泡軽量セメントスラリーを
   押し出し成形装置入口部に供給し、ピストンにより押し
   出し成形することを特徴とする発泡軽量セメント板の押
   し出し成形方法。
2. （２）速硬化剤をスラリーに添加してなる請求項（１）
   記載の発泡軽量セメント板の押し出し成形方法。
3. （３）入口部にマガジンに充填した発泡軽量セメントを
   供給する供給部を有し、セメントスラリーを押し出すピ
   ストンと、発泡軽量セメント板を賦形して吐出する絞り
   押し出し部とを有する発泡軽量セメント板の押し出し成
   形装置。
4. （４）マガジンの循環装置と発泡軽量セメント板を搬出
   するパレットの循環装置とを備えた請求項（３）記載の
   発泡軽量セメント板の押し出し成形装置。