JPH0214071A - 繊維処理剤 - Google Patents

繊維処理剤

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JPH0214071A
JPH0214071A JP15921688A JP15921688A JPH0214071A JP H0214071 A JPH0214071 A JP H0214071A JP 15921688 A JP15921688 A JP 15921688A JP 15921688 A JP15921688 A JP 15921688A JP H0214071 A JPH0214071 A JP H0214071A
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JP
Japan
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conjugated diene
sodium
polymer
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sulfonate
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Application number
JP15921688A
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English (en)
Inventor
Toshio Ono
寿男 小野
Katsumi Ito
克美 伊藤
Katsuhiro Ishikawa
石川 克廣
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な繊維処理剤に関し、さらに詳細には、
繊維の紡糸性、延伸性、帯電防止性、親水化性、洗浄性
、染色性などに優れた繊維処理剤に関する。
〔従来の技術〕
ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維
、アクリル繊維などの合成繊維は、その優れた機械的性
質、化学的性質を持っているが、天然繊維に比べ吸湿性
、帯電防止性、染色性に劣ることが知られている。
従来より、繊維処理剤として、水溶性および/または親
水性単量体、あるいはこれらの重合体が知られている。
例えば、水溶性および/または親水性単量体としては、
アクリル酸もしくはメタクリル酸などのカルボキシル基
を有する単量体、あるいはアリルスルホン酸もしくはビ
ニルスルホン酸などのスルホニル基を有する単量体など
が知られている。
また、前記単量体のナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩についても、ラジカル重合可能なことが知られてい
る。
これらの単量体は、単独であるいは他の単量体と共重合
することによって、水溶性重合体あるいは親水性重合体
として広く工業的に生産されている。例えば、ポリアク
リル酸は、繊維処理剤として使われている。
しかしながら、これらのアクリル酸やメタクリルなどの
酸性単量体は、ラジカル重合性に富んでいるものの弱酸
性であり、得られる重合体は、繊維処理剤として使用す
る場合、乳化力が弱いという欠点を有している。
他方、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、またはイ
ソブチレンと三酸化イオウとを反応させて得られるメタ
クリルスルホン酸などは、強酸性のスルホニル基を有す
るビニル単量体であり、その重合体は、強酸性であり乳
化力に優れるが、単量体自体はラジカル重合性に乏しい
という欠点を有していて、重合体収率が低く、分子量が
低いものしか得られない。
これに対し、p−スチレンスルホン酸ナトリウムなどの
スチレン系単量体(例えば、東ソー■製、スピロマー)
、あるいは一般式 %式% で表されるメタクリル酸エステル系単量体(例えば、三
洋化成■製、エレミノールR5−30)のようなスルホ
ニル基を有する単量体も開発されている。
これらの単量体は、強酸性であり、かつラジカル重合性
についても優れているが、単量体の分子量が大きく、単
位重量あたりのスルホニル基が少なく、しかも合成ルー
トが多段階を経るために製造工程が複雑になり、コスト
高となる。
このため、得られる重合体のイオン交換容量も低く、工
業的生産性が劣り、コスト高となり、繊維処理剤として
使用するにはコストメリットを充足しているとはいえな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の技術的課題を背景になされたもので、
強酸性を示すスルホニル基を有する特定の処理剤を用い
て、あらゆる合成繊維に対して紡糸性、延伸性、帯電紡
糸性、吸湿化性、染色性などに優れた繊維処理剤を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、一般式(1)で表される共役ジエンのスルホ
ン化物(以下「スルホン化物」という)および/または
該スルホン化物の重合体および/または共重合体(以下
[スルホン化物重合体」という)を含有する繊維処理剤
を提供するものである。
〔式中、Rl 、 R6は水素原子、炭素数1〜8のア
ルキル基、炭素数6〜20のアリール基または一3OI
Xであり、ここでXは水素原子、金属原子(好ましくは
、アルカリ金属原子および/またはアルカリ土類金属原
子)、アンモニウム基もしくはアミノ基であり、RI 
、、 R6の少なくとも1つは一8OsXである。〕 本発明に使用される前記スルホン化物は、共役ジエンを
該ジエンの二つの二重結合を残したまま、スルホン基を
導入した化合物である。
本発明において、スルホン化物に使用される共役ジエン
としては、例えば1,3−ブタジェン、1.2−ブタジ
ェン、l、2−ペンタジェン、1.3−ペンタジェン、
2.3−ペンタジェン、イソプレン、l、2−へキサジ
エン、■、3−へキサジエン、1.4−ヘキサジエン、
1,5−へキサジエン、2.3−へキサジエン、2.4
−へキサジエン、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェ
ン、2−エチル−1,3−ブタジェン、1. 2−へブ
タジェン、1.3−ヘプタジエン、1. 4−ヘプタジ
エン、1,5−へブタジェン、1.6−へブタジェン、
2.3−へブタジェン、2.5−へブタジェン、3,4
−へブタジェン、3,5−へブタジェン、2−フェニル
ブタジェンなどのほか、分岐した各種のジエン類が挙げ
られる。
これらの共役ジエンは、1種または2種以上を併用する
ことができる。
この共役ジエンのスルホン化物を製造するには、例えば
共役ジエンの二重結合を下記に示す方法でスルホン化し
て製造することができる。
すなわち、共役ジエンに三酸化イオウをスルホン化剤と
して用い、日本化学会編集、実験化学講座に示されてい
るような公知の条件でスルホン化することができる。
この場合のスルホン化剤としては、通常、三酸化イオウ
単独のほか、三酸化イオウと電子供与性化合物との錯体
が使用される。
ここで、電子供与性化合物としては、N、N−ジメチル
ホルムアミド、ジオキサン、ジブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;ピ
リジン、ピペラジン、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミンなどのアミン類;ジメチルスル
フィド、ジエチルスルフィドなどのスルフィド類;アセ
トニトリル、エチルニトリル、プロピルニトリルなどの
ニトリル化合物などが挙げられ、このうちでもN。
N−ジメチルホルムアミド、ジオキサンが好ましい。
スルホン化剤の量は、共役ジエン1モルに対して、通常
、三酸化イオウ換算で0.1〜10モル、好ましくは0
.5〜3モルであり、0.1モル未満では反応収率が低
く、一方10モルを超えると未反応三酸化イオウが多く
なり、アルカリで中和したのち、多量の硫酸ナトリウム
を生じ、純度が低下するため好ましくない。
このスルホン化の際には、スルホン化剤である三酸化イ
オウに不活性な溶媒を使用することもでき、この溶媒と
しては、例えばクロロホルム、ジクロロエタン、テトラ
クロロエタン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン
などのハロゲン化炭化水素;ニトロメタン、ニトロベン
ゼンなどのニトロ化合物;液体二酸化イオウ、プロパン
、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
脂肪族炭化水素が挙げられる。
これらの溶媒は、適宜、2種以上混合して使用すること
ができる。
このスルホン化の反応温度は、通常、−70〜+200
℃、好ましくは一30〜+50℃であり、−70℃未満
ではスルホン化反応が遅くなり経済的でなく、一方+2
00℃を超えると副反応を起こし、生成物が黒色化する
場合があり好ましくない。
かくて、共役ジエンに三酸化イオウが環状に結合した環
状中間体(共役ジエンの環状スルホン酸エステル、一般
名称スルトン、以下「環状中間体」という)が生成する
本発明で使用される前記一般式(1)で表されるスルホ
ン化物は、この環状中間体に塩基性化合物を作用させる
ことにより、この環状結合をスルホン基が結合した二重
結合に変化させることによって得られる(以下「二重結
合化」という)。
この塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物
;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムメトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウ
ム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;
メチルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム
、5ec−ブチルリチウム、アミルリチウム、プロピル
ナトリウム、メチルマグネシウムクロライド、エチルマ
グネシウムブロマイド、プロピルマグネシウムアイオダ
イド、ジエチルマグネシウム、ジエチル亜鉛、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどの有
機金属化合物;アンモニア水、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン
、ピリジン、ピペラジンなどのアミン類;ナトリウム、
リチウム、カリウム、カルシウム、亜鉛などの金属化合
物を挙げることができる。
これらの塩基性化合物は、1種単独で使用することも、
また2種以上を併用することもできる。
これらの塩基性化合物の中では、アルカリ金属水酸化物
が好ましく、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
塩基性化合物の使用量は、共役ジエン1モルに対して、
通常、0.1〜3モル、好ましくは0. 5〜3モルで
あり、0.1モル未満では、環状結合の二重結合化が促
進されず、環状化合物のままで残ったり、一般式 RI     R6 で表されるヒドロオキシオレフィンを生成し、重合性能
をほとんど有しない化合物が生成する。
一方、10モルを越えると、未反応アルカリが多く残り
製品の純度が低下し好ましくない。
この環状中間体の二重結合化の際には、前記塩基性化合
物を水溶液の形で使用することもでき、あるいは塩基性
化合物に不活性な有機溶媒に溶解して使用することもで
きる。
この有機溶媒としては、前記各種の有機溶媒のほか、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素化合
物:メタノール、エタノール、プロパツール、イソプロ
パツール、エチレングリコールなどのアルコール類など
が挙げられる。
これらの溶媒は、適宜、2種以上混合して使用すること
ができる。
塩基性化合物を水溶液または有機溶媒溶液として使用す
る場合には、塩基性化合物濃度は、通常、1〜70重量
%、好ましくは10〜50重量%程度である。
また、二重結合化の反応温度は、通常、−30〜+15
0℃、好ましくは一10〜+70℃、より好ましくは0
〜+50℃で行われ、また常圧、減圧あるいは加圧下の
いずれでも実施することができる。
さらに、二重結合化の反応時間は、通常、0.1〜24
時間、好ましくは0.5〜5時間である。
また、この二重結合化に際しては、環状中間体に水ある
いはアルコールを加えたのち、脱水反応や脱アルコール
反応によっても、目的とする一般式(1)で表されるス
ルホン化物が得られる。
なお、このようにして得られるスルホン化物のカチオン
種は、特に限定されるものでないが、水溶性にするため
には、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウム、アミンなどが好ましい。
前記アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなど
を、アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、ブチルアミンジブチルアミン、トリブチル
アミンなどのアルキルアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどのポリ
アミン、モルホリン、ピペリジンなどを、アルカリ土類
金属としてはカルシウム、マグネシウムなどを例示する
ことができる。
また、これらのカチオン種は、種々のイオン交換技法に
より他種のカチオン種と相互に交換することが可能であ
る。
次に、スルホン化物重合体は、以上の一般式(1)で表
されるスルホン化物を(共)重合して得られるものであ
るが、この重合に際してはスルホン化物のほかに、これ
と共重合可能な他の単量体(以下「他の単量体」という
)を99重量%以下、好ましくは1〜98重量%、さら
に好ましくは10〜90重量%程度共重合することも可
能である。
この共重合可能な他の単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン
などの芳香族化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリルなどのアクリ
ル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエステル類;アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イ?コン酸などのモノもしくはジカルボン酸また
はジカルボン酸の無水物;ブタジェン、イソプレン、2
−クロル−1,3−ブタジェン、1−クロル−1,3−
ブタジェンなどの脂肪族共役ジエン;アクリロニトリル
、メタアクリロニトリルなどのビニルシアン化合物;塩
化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルメチルエチルケトン
、ビニルメチルエーテル、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、ア
リルアセテート、メタアリルアセテート、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、N−メ千ロールアクリルアミ
ド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
アクロレイン、アリルアルコールなどが使用される。
このスルホン化物重合体を得るには、例えば前記一般式
(I)で表されるスルホン化物、さらに必要に応じてこ
れと共重合可能た他の単量体とを、例えば水あるいは有
機溶媒などの重合用溶媒の存在下に、ラジカル重合開始
剤、連鎖移動剤などを使用してラジカル重合する。
ここで、ラジカル重合に使用される重合用有機溶媒とし
ては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパツー
ルなどのアルコール類;キシレン、トルエン、ベンゼン
などの芳香族炭化水素;ブタン、ペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素を挙げ
ることができる。
これらの重合用溶媒のなかでは、水またはメタノールが
好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開始
剤;過酸化水素などの無機系開始剤;クメンハイドロパ
ーオキサイド、イソプロピルベンゼンハイドロバーオキ
サイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイドなどの有機過酸化物;あるいはアゾ
ビスイソブチロニトリルなどのアゾ系開始剤で代表され
る有機系開始剤を挙げることができる。
このラジカル重合開始剤の使用量は、単量体の総計it
i o ox量部に対して、好ましくは0.01〜10
重量部、特に好ましくは0.1〜5重量部である。
連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプタン、オク
チルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、オ
クチルメルカプタン、t〜へキシルメルカプタン、n−
へキシルメルカプタンなどのメルカプタン類;四塩化炭
素、臭化エチレンなどのハロゲン系化合物が、通常、単
量体の総計量100重量部に対して0.001〜10重
量部程度使用される。
なお、ラジカル重合を促進させるために、例えばピロ重
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナト
リウム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒドナ
トリウムスルホキシレート、L−アスコルビン酸および
その塩、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤;グリシン
、アラニン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどの
キレート剤を併用することもできる。
ラジカル重合に際しては、前記ラジカル開始剤、連鎖移
動剤などのほかに、必要に応じて各種電解質、pH調整
剤などを併用し、単量体の総計量で100重量部に対し
て水50〜1.000重量部、あるいは有機溶媒50〜
1,000重量部と、前記ラジカル開始剤、連鎖移動剤
などを前記範囲内の量で使用して、重合温度−50〜+
200℃、好ましくば0〜+150℃、特に好ましくは
+5〜+80℃、重合時間0.1〜40時間の重合条件
下でラジカル重合される。
前記スルホン化物を主成分とする単量体の添加方法は特
に制限されるものではなく、−柄部加法、連続添加法あ
るいは分割添加法などの任意の方法が採用される。
なお、得られるスルホン化物重合体の最終的な重合転化
率は、10%以上、特に30%以上であることが好まし
い。
また、以上の重合方法は、前述のラジカル重合に限定さ
れるものではなく、従来公知のアニオン重合によっても
、目的とするスルホン化物重合体を得ることができる。
このようにして得られるスルホン化物重合体は、下記一
般式(■)、一般式(III)および/または一般式(
IV)で表される繰り返し構造単位を有する。
R’  −C−Rt R’  −C−R’ 〔一般式(n)〜(IV)において、R1−R’ Lま
、前記一般式(1)に同じ。〕 このようにして得られるスルホン化物重合体のポリスチ
レンスルホン酸ナトリウム換算重量平j句分子量は、用
いられる用途によって一義的Gこ決めることはできない
が、通常、500〜5,000,000、好ましくは1
,000〜500,000である。
このようにして得られるスルホン化物重合体番よ、前記
スルホン化物と同様に、イオン交換法あるl/)は中和
反応などにより酸型またはアルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム、アミンなどの塩に相互に交換する
ことができる。
なお、本発明に使用されるスルホン化物あるも)はこれ
から得られるスルホン化物重合体の構造番よ、赤外線吸
収スペクトルによってスルホン基の吸収より確認でき、
これらの組成比は電位差、電導度などの酸・アルカリ滴
定により知ることができる。
また、核磁気共鳴スペクトルによりアルキル基やオレフ
ィン性水素などの存在によってその構造を確認すること
ができる。
本発明の繊維処理剤は、前記スルホン化物および/また
はスルホン化物重合体を有効成分とするものであり、従
来と同様に水に溶解、あるいは乳化して繊維処理剤とし
て使用される。
また、スルホン化物を少量共重合することによって目的
とする目的とする親水性、帯電防止性や染色性を改良す
ることが可能である。
この添加量は、被処理繊維により変わるが、通常、0.
01〜10重量%、好ましくは0.05〜3重量%程度
であり、0.01重量%未満では本発明の効果が得られ
ず、一方10重量%を超えて使用しても本発明の効果が
比例的に増大するものでもなく不経済であり、また繊維
としての強度や耐久性が劣ることになる。
なお、本発明の繊維処理剤の使用に際して、さらに必要
に応じて公知の添加剤、例えば紡織油剤、洗浄剤、染色
助剤、仕上げ油剤、漂白剤などを添加することもできる
また、本発明の繊維処理剤によって処理される繊維とし
ては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレ
ン繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、炭素繊維などの
合成繊維のほか、絹、綿、麻、羊毛などの天然繊維にも
適用可能である。
本発明の繊維処理剤は、繊維の紡糸性、延伸性、帯電紡
糸性、吸湿性、染色性、洗浄性などに優れているので、
例えば紡糸工程あるいは延伸工程の油剤として、繊維製
品の帯電防止加工あるいは吸湿加工、染色工程における
前処理剤、原毛などの洗浄剤などに広く利用することが
できる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
また、実施例中、%および部は、特に断らない限り重量
基準である。
参考例1 内容積1xの四つロフラスコをチッ素置換したのち、あ
らかじめ脱水、脱酸素処理を施した塩化メチレン400
m7!を入れ、次に脱水、脱酸素処理を施したジオキサ
ン31mj2を加え攪拌しながら5〜10℃に冷却した
次に、二酸化イオウ15m!! (28,8g=0.3
6モル)を滴下し、三酸化イオウとジオキサンの錯体を
形成させた。さらに、15分間反応させた。
このン容液にイソプレン(2−メチフレー1.3−ブタ
ジエン)24.5g (0,36モル)を溶かした塩化
メチレン溶液150mlを1時間かけて滴下し、滴下終
了後、さらに30分間攪拌を続けた。
次に、水酸化ナトリウム14.4gG溶解させた水溶液
100m1!を加え、フラスコ内圧を減圧にし、徐々に
ウォーターバスで加熱し、溶媒およびジオキサンを留出
させ、除去し、乾固させることによって、生成物(粗2
−メチル−1,3−7’クジエン−1−スルホン酸ナト
リウム)50.2gを得た。
この生成物を300 C(!の水に溶解させたのち、ト
ルエン200 ccを加え激しく振とうし、トルエン可
溶分を抽出し、水溶液を乾固した。
次に、このようにして得られた2−メチル−1゜3−ブ
タジェン−1−スルホン酸ナトリウム(以下rMBSN
Jという)2gを、30 m lの耐圧ビンに入れ、チ
ッ素置換したのち、過硫酸ナトリウム0.06gを加え
、70℃の回転重合槽で2時間重合を行った。
重合体の重合転化率は65%であり、ゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)分析の結果、ポリス
チレンスルホン酸ナトリウム換算重量平均分子量(以下
「重量平均分子量」という)は20,000であり、ま
たスルホン酸基を滴定により定量したところ585ミリ
当量/gであった。
得られた重合体の核磁気共鳴スペクトル(’H−NMR
)および赤外吸収スペクトルから、この重合体は、下記
の繰り返し構造単位を主成分にしていることが判明した
■ CCH3AO:+Na H−c−soff Na (式中、m、nは、重量平均分子量に対応する繰り返し
構造単位数を表し、核磁気共鳴スペクトルにより、m:
nの比は約54 : 46であることが判明した。) 参考例2 参考例1で合成したMBSNとメタクリル酸との共重合
を実施した。
すなわち、MBSN13g (0,076モル)と、メ
タクリル酸6.5g (0,076モル)とを、100
m1の耐圧ビンに入れ、水58.5gおよび過硫酸カリ
ウム0.20gを加えたのち、打栓し、70℃で5時間
重合を行った。
共重合体の重合転化率は74%であり、重量平均分子量
は28,500であった。
得られた共重合体をセルロースチューブで透析し、低分
子量分を除去したのち、核磁気共鳴スペクトルおよび赤
外吸収スペクトルを測定した。
核磁気共鳴スペクトルより、両者の共重合組成を求めた
ところ、MBSN/メタクリル酸(モル比)=29/7
1であった。
実施例1、比較例1 ポリエステル織布を8XIQca+の大きさに切断し、
蒸溜水で100℃で2時間洗浄し、減圧乾燥したものを
、MBSN (、参考例1)10%と過硫酸アンモニウ
ム0.1%を含む水溶液に25℃で浸漬し、1時間後に
引き上げて濾紙を挟んで布表面に付着した過剰の液をし
ぼりとった。
布に含浸された液量は、布重量基準で20.5%であっ
た。これを、アルミニウム箔で作った袋に入れて、チッ
素ガスでパージした。
これを、120℃のプレスに挟み、10分間加熱したの
ち、袋より試料布を取り出し、100℃の水で2時間煮
沸し、未反応の単量体および未グラフト水溶性重量体を
除去した。この処理による重量増加は1.22%であっ
た。
処理布は、柔軟であり、良好な風合を有し、着色も認め
られなかった。
処理された織布は、優れた吸水性ならびに帯電防止性を
有していた。すなわち、吸水性については、未処理ポリ
エステル織布(比較例1)は、水滴を滴下後300秒後
にもほとんど布に吸収されないのに対し、処理布は、2
3.1秒で完全に水滴を吸収した。帯電防止性について
は、未処理布(比較例1)の帯電電圧が5,000ボル
ト半減期が1,800秒以上であるのに対し、処理布は
それぞれ510ボルト、3.5秒であった。
比較例2〜3 比較例として、ビニルスルホン酸ナトリウムまたはアリ
ルスルホン酸ナトリウムを用いて、実施例1と同様の方
法でポリエステル織布を処理した。
重量増加率は、それぞれ0.11%、0.32%であっ
た。吸水性および帯電防止性を評価した。
結果を第1表に併せて示す。
実施例2 実施例1のM B S Nとアクリル酸をそれぞれ5%
と、過硫酸アンモニウム0.1%を加えて、実施例1と
同様に処理した。重量増加率は1.68%であった。吸
水性および帯電防止性を評価した。
結果を第1表に併せて示す。
実施例3 実施例2のアクリル酸をメタクリル酸に代える以外は、
実施例2と同様にポリエステル織布を処理した。結果を
第1表に示す。
実施例4 実施例2のアクリル酸をアクリルアミドに代える以外は
、実施例2と同様にポリエステル織布を処理した。結果
を第1表に示す。
実施例5 実施例2のアクリル酸をポリエチレングリコール基の分
子量が616であるポリエチレングリコールジメタクリ
レート(PEGMA−14G)に代える以外は、実施例
2と同様にポリエステル織布を処理した。結果を第1表
に示す。第1表から、本発明の繊維処理剤で処理した布
は、優れた帯電防止性と親水性を示すことが分かる。
実施例6 次式で表されるトリフェニルメタン系染料(C,!、ベ
ーシック・ブルー5) を17g、参考例会2に準じて作製されたMBSNとア
クリル酸の共重合体〔重量平均分子量=10.000.
MBSN/アクリル酸(重量比)=4/1)を17g、
水46gおよびエチレングリコールLogを、サンドミ
ルにより混合して均一な塩基性染料液状組成物を作製し
た。
前記の塩基性染料液状組成物1.8部、酢酸0.1部、
酢酸ナトリウム0.05部を含む染浴i、ooo部に、
アクリル繊維布(三菱レーヨン側型、ボンネル10)を
20部、30℃で加えた。
次に、80℃まで昇温し、10分間保持した。
さらに、100℃まで20分かけて昇温させ、60分間
染色した。染色布は、通常の方法で水洗、ソーピング、
乾燥した。この染色により、優れた均染性と染着性(染
着率93%)のある青色の染色布が得られた。
実施例7 次式で表されるメチ系染料(C,1,ベーシックイエロ
ー11) を17g、、MBSN20 g、水46gおよびプロピ
レングリコール10gを、サンドミルにより混合して均
一な塩基性染料液状組成物を作製した。
前記の塩基性染料液状組成物1.5部、酢酸0.1部、
酢酸すl−IJウム0.05部、無水硫酸ナトリウム5
部を含む染浴1,000部にポリエステル繊維布(東し
■製、塩基性染料常圧可染ポリエステル繊維、ルミレン
ト)を20部、30℃で加えた6次いで、実施例6と同
様に染色および後処理をした。
この染色により、優れた均染性と染着性(染着率85%
)のある黄色の染色布が得られた。
実施例8 次式で表されるモノアゾ系染料(C,1,ベーシックレ
ッド18) を20gと参考例1に準じて作製されたMBSNの重合
体(重量平均分子量=3,000)を15g、および水
70gを、サンドミルにより混合して均一な塩基性染料
液状組成物を作製した。
前記の塩基性染料液状組成物を用い、実施例6と同様に
染色、後処理を行った。
この染色により、優れた均染性と染着性のある赤色の染
色布が得られた。
〔発明の効果〕
本発明の繊維処理剤は、繊維の紡糸性、延伸性、帯電紡
糸性、吸湿化性、染色性、洗浄性などに優れている。
特許出願人  日本合成ゴム株式会社 代理人  弁理士  白 井 重 隆

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I )で表される共役ジエンのスルホン
    化物および/または該スルホン化物の重合体および/ま
    たは共重合体を含有する繊維処理剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼……( I ) (式中、R^1〜R^6は水素原子、炭素数1〜8のア
    ルキル基、炭素数6〜20のアリール基または−SO_
    3Xであり、ここでXは水素原子、金属原子、アンモニ
    ウム基もしくはアミノ基であり、R^1〜R^6の少な
    くとも1つは−SO_3Xである。)
JP15921688A 1988-06-29 1988-06-29 繊維処理剤 Pending JPH0214071A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111676700B (zh) * 2019-07-05 2021-08-10 竹本油脂株式会社 碳纤维前体用处理剂以及碳纤维前体

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