JPH02139790A - ブロッホラインメモリ装置 - Google Patents

ブロッホラインメモリ装置

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JPH02139790A
JPH02139790A JP63292500A JP29250088A JPH02139790A JP H02139790 A JPH02139790 A JP H02139790A JP 63292500 A JP63292500 A JP 63292500A JP 29250088 A JP29250088 A JP 29250088A JP H02139790 A JPH02139790 A JP H02139790A
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JP
Japan
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magnetic field
plane magnetic
ploch
domain
generating means
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Application number
JP63292500A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Fujimoto
和久 藤本
Yoji Maruyama
洋治 丸山
Hitoshi Ikeda
池田 整
Makoto Suzuki
良 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH02139790A publication Critical patent/JPH02139790A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固体磁性メモリに係り、特に大容量ファイルメ
モリを実現させる上で好適なブロッホラインメモリ装置
に関する。
〔従来の技術〕
ブロッホラインメモリ素子では、膜面に垂直な方向を磁
化容易軸とする強磁性体中に、所定のバイアス磁界を印
加することにより並列に多数列配列されたストライプ磁
区を構成する磁壁に存在させるプロッホライン対の有無
を情報の“l”II Ojjに対応させており、プロッ
ホライン対の有無をバブルの有無に変換して情報を読み
出す。第10図(a)、(b)はそれぞれストライプ磁
区1の端部にプロッホラインが3本(6−1,6−2,
6−3)ある情報パ1”の状態とプロッホラインが1本
(5)ある情報110”の状態を示している。
磁壁内磁化9−1に注目すると第10図(a)、(b)
のどちらも向きが同一なので、どちらの場合もストライ
プ磁区端部をプロッホラインの情報担体読出しのために
切断しよう伴すると3本あるいは1本の数に関係なく共
に切断されバブル磁区が発生してしまうので、プロッホ
ライン対の有無をバブル磁区の有無に変換できない、そ
こで、ストライプ磁区端部のプロッホライン対を分離し
て第10図(a)、(b)両者の磁壁内の磁化構造に差
をつける必要がある。その分離方法としては、例えばア
イ・イー・イー・イー トランザクション、オン。
マグネチックスケエム ニー ジ=22、ナンバー5 
 (1986年)第784頁から第789頁(IEEE
 Trans。
Magnatics、 MAG−22,No、5. (
1986) pp、784−789)において論じられ
ている。この分離方法を第11図、第12図により説明
する。第11図(a)は前記第10図(a)と同様にス
トライプ磁区端部にプロッホラインが3本存在する情報
II 1 jjの状態を示している。同図(b)に示す
ように図面を省略した強磁性体膜面上に形成された幅広
導体21に電流■。
を流すと、外部−横面内磁界HIF(この磁界はストラ
イプ磁区の長平方向に情報を安定に保持するために印加
しておくもの)と逆向きの面内磁界Hcが発生する。す
ると磁壁内磁化9−1の向きと面内磁界Hcの向きが反
平行となり磁壁エネルギーが高くなるため、エネルギー
を低くしようとしてプロッホライン6−1と6−3は幅
広導体の外側(この図では左端)まで移動する0幅広導
体21下の磁壁内磁化9−2の向きは共に平行なのでス
トライプ磁区端部は切断されやすくなり、第11図(c
)に示すようにストライプ磁区端部に設けたコ字状に屈
曲した磁区切断用導体2に所定の電流(I chopで
図示)を流すことにより、ストライプ磁区1の端部から
バブル磁区lOを切出すことができる。一方、第12図
(a)は前記第10図(b)と同様にストライプ磁区端
部にプロッホラインが1本存在する情報“0″′の状態
を示している。第11図において説明したように、幅広
導体21に電流Icを流すと第12図(b)に示すよう
に外部−横面内磁界H1pと逆向きの面内磁界Hcが生
じ、磁壁エネルギーを下げるためにプロッホライン5は
導体21の外側(この図では左端)まで移動する。
幅広導体21下の磁壁内磁化3の向きは反平行なので第
12図(c)に示すようにストライプ磁区端部は切断さ
れにくくなり、磁区切断用導体2に電流を流してもバブ
ル磁区は切出されない。以上述べた分離方法によって情
報111 Itと情報゛′0”の場合のストライプ磁区
端部の磁壁内の磁化構造に差をつけることができ、バブ
ル磁区10の切出しの有無に対応させて情報の読取りが
可能となる。
【発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、第11図(Q)及び第12図(c)に
示したように磁区切断用導体2を覆う形でプロッホライ
ン分離用の幅広導体21を配置しなければならず、磁区
切断用導体2には高い電圧をかけなければならないので
これら両導体相互間の眉間絶縁の問題が生ずる。
また、プロッホライン対の書込みの際に第13図に示す
ような問題が生ずる。すなわち、第13図(a)は、ス
トライプ磁区1の両端に、それぞれ負のプロッホライン
5.7が1本ずつ存在し、磁区1の左右に幅広導体21
及びその下部に書込み用導体16を配置した模式図であ
るが、プロッホライン対を書込む際にはストライプ磁区
端部にプロッホラインのない状態をつくらなければなら
ない。
そのため、第13図(b)に示すように幅広導体21′
に電流Icを流し、強磁性体に印加しているバイアス磁
界Haを下げてストライプ磁区1を左右に伸ばす。する
と、プロッホライン5と7は同方向にジャイロ力を受け
て時計回りに移動し、その後幅広導体21の作る局所的
な面内磁界Hcの影響を受けて幅広導体21の相対向す
る内側の外まで移動し、ストライプ磁区1の端部にプロ
ッホラインのない状態ができる。ここで同図(Q)に示
すように、書込み用導体16に電流Isを印加するとそ
れに基づいて磁界Ht * pが発生しプロッホライン
対22−1.22−2と23−1.23−2がそれぞれ
書込み用導体16の両側に書込まれる。ところで、同図
(b)においてストライプ磁区端部の磁壁内磁化の回転
方向に着目すると、右端部は時計回り、左端部は反時計
回りとなっている。そのため、右端部には負のプロッホ
ライン対22−1.22−2が、左端部には正のプロッ
ホライン対23−1.23−2が書き込まれる。この後
第13図(d)に示すようにバイアス磁界Haを上げて
ストライプ磁区1の長さを第13図(a)の状態になる
まで収縮させると、右端部ではプロッホラインが3本に
なりプロッホライン対が書込まれたことになるが、左端
部では正のプロッホライン23−1が負のプロッホライ
ン7と再結合して消えてしまい、正のプロッホライン2
3−2だけが残るので、プロッホライン対が書込まれた
ことにならない。以上述べたように、ストライプ磁区端
部のプロッホラインの移動方向をそれぞれの端部におい
て違えられないので、それぞれの端部で磁壁内磁化の回
転方向が異なってしまい、片方の端部ではプロッホライ
ン対の書込みができない。
また、第8図に示すようにストライプ磁区端部において
は、直線部のビット量比1iA−Bよりも端部のビット
間距離B−Cが長いことや磁壁が曲がっているという理
由から、プロッホライン対が転送されにくいという問題
が生ずる。
ここで、第8図の18は、ビットパターンを構成する高
保磁力膜で、ストライプ磁区1の磁壁におけるプロッホ
ライン情報のアドレスを定めるものである。
本発明の目的は、上記問題を解決することにあり、幅広
導体21を使わずにプロッホラインを分離し、ストライ
プ磁区の両端部でプロッホライン対の書込み及び読出し
が行なえるようにし、しかもストライプ磁区端部でのプ
ロッホライン対の転送を容易にすることのできる改良さ
れたブロッホラインメモリ装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、膜面に垂直な方向を磁化容易軸とする強磁
性体中に、並列に多数列配列されたストライプ磁区の磁
壁中に存在させたプロッホライン対を情報の担体とする
ブロッホラインメモリ素子を備えた装置において、この
ストライプ磁区の長手方向に磁化方向を有する第1の面
内磁界発生手段と、前記磁化方向と交差して一様な面内
磁界を発生させる第2の面内磁界発生手段とを設けて成
るブロッホラインメモリ装置により、達成される。
本発明の好ましい特徴点を具体的に以下に列挙する。
(1)上記第1の面内磁界発生手段により発生するスト
ライプ磁区の長手方向の磁界をHt pとし、それに交
差して上記第2の面内磁界発生手段により発生する面内
磁界をHsとしたとき1両者の磁界の大小関係をH+ 
p≦Hsとして発生させる手段を具備して成ることを特
徴とする。
(2)上記第1の面内磁界発生手段として、Xコイルを
、上記第2の面内磁界発生手段としてYコイルを交差し
て、より好ましくは直交させて上記素子外周に設け、こ
れら両コイルに電流を供給して面内磁界の発生方向の異
なる磁界を素子に印加するようにして成ることを特徴と
する6(3)上記第1の面内磁界発生手段を永久磁石で
構成し、第2の面内磁界発生手段をコイルで構成し、コ
イルに供給する電流の大きさ及び通電時間を制御して交
差する二方向の面内磁界を素子に印加するようにして成
ることを特徴とする。
(4)上記X、Y両コイルに供給する電流の振幅および
/または位相を相互に変化させ面内磁界の方向を時間的
に変化させる制御手段を設けて成ることを特徴とする。
上記第1、第2の面内磁界発生手段を動作させることに
より相互に交差する面内磁界を発生させる方法には、例
えば以下のような方法がある。
(1)第1、第2の面内磁界発生手段を同時に動作させ
て交差する二方向の面内磁界を同時に印加する方法。
(2)第1、第2の面内磁界発生手段を時間的に交互に
切替えて周期的に印加する方法。
(3)第1の面内磁界発生手段で、常時ストライプ磁区
長手方向に面内磁界を印加しておき、第2の面内磁界発
生手段で書込み、転送、読出し、消去等の各ステップ毎
に印加する方法。
(4)直交するx−Yコイルに位相の異なる電流を供給
し、連続的に面内磁界の方向を回転する方法。
〔作用〕
第1の面内磁界発生手段によるストライプ磁区長手方向
の面内磁界は、磁壁内に書込まれた情報(プロッホライ
ン)を外部環境から安定に保持するために印加するもの
である。そして、第2の面内磁界発生手段によるストラ
イプ磁区にほぼ直交する方向の面内磁界は、ストライプ
磁区の磁壁中のプロッホライン対に影響を与えないので
、外部から一様に印加することができる。したがって、
局所的に面内磁界を発生させる幅広導体を使わずにプロ
ッホラインを分離して、読出し動作が行なえる。
また、ストライプ磁区とほぼ直交する方向に面内磁界を
印加することで、ストライプ磁区端部の1本のプロッホ
ラインの移動方向を自由にできるので、ストライプ磁区
の両端部にプロッホライン対を書込むことができる。
また、ストライプ磁区端部の磁壁内磁化と同方向に面内
磁界を印加することができるので、ストライプ磁区端部
におけるプロッホライン対の転送を容易にすることがで
きる。
〔実施例〕
実施例1 以下、本発明の第1の実施例を第1図、第2図により説
明する。
第1図(a)はストライプ磁区端部にプロッホラインが
1本ある情報″0′″の状態、第2図(a)は端部にプ
ロッホラインが3本ある情報“1”の状態をそれぞれ示
している。まず、第1図のプロッホライン1本の場合に
ついて説明すると、第1の面内磁界発生手段による面内
磁界HI Fを第1図(a)の方向から第2の面内磁界
発生手段により第1図(b)の方向に回転させると、ス
トライプ磁区端部の磁壁内磁化の向きを面内磁界Htp
の方向と一致させようとして、プロッホライン5は時計
回りに移動し、側面にくる。その後、第1図(Q)に示
すようにプロッホライン・ホールド用導体4に電流Ic
を流し局所的な面内磁界Hcを発生させると、プロッホ
ライン5は導体4の左側まで移動する。その後、第1図
(d)に示すようにバイアス磁界(図示されてないが、
ストライプ磁区を維持するために強磁性基板の面に垂直
に印加されている)を下げてストライプ磁区1を左右に
伸ばすと、プロッホライン5は局所的な面内磁界Hcに
よってブロックされ、ストライプ磁区端部にプロッホラ
インのない状態ができる。ここで、ストライプ磁区端部
の磁壁内磁化3の向きに着目すると反平行になっている
ので、同図(e)に示すように磁区切断用導体2に電流
I chopを印加してもバブル磁区は切出されない。
一方、第2図のプロッホラインが3本の場合には1面内
磁界H4を第1図の場合と同様にして第2図(a)の方
向から同図(b)の方向に第2の面内磁界発生手段によ
り回転させると、第1図(b)のプロッホラインが1本
の場合と同様に第2図(b)に示すように3本のプロッ
ホライン6−1.6−2.6−3は側面へ移動する。そ
の後、第2図(C)に示すように導体4に電流reを流
すと局所的な面内磁界Hcが発生して導体4の下がプロ
ッホライン6−2と6−3の安定位置となり、プロッホ
ライン6−3は導体4の左側、6−1゜6−2は右側へ
移動する。その後第2図(d)に示すように面内磁界H
t pをストライプ磁区長手方向にかけ、バイアス磁界
を下げてストライプ磁区lを左右に伸ばすと、プロッホ
ライン6−1と6−2の間の磁壁内磁化の向きが面内磁
界Ht pの方向と一致しているので、プロッホライン
6−1はストライプ磁区端部に移動する。ここで、スト
ライプ磁区端部の磁壁内磁化9−1の向きに着目すると
平行になっているので、同図(e)に示すように磁区切
断用導体2に電流I chopを印加することによりバ
ブル磁区10が切出され、情報111”を読出すことが
できる。
本実施例によれば、素子の外部から第1、第2の面内磁
界発生手段により面内磁界を印加することによりプロッ
ホラインを分離することができるため、従来のようにプ
ロッホライン分離用の幅広導体をデバイス内に設ける必
要がなくなる。
なお、第1、第2の面内磁界発生手段は、メモリ素子の
外周にそれぞれ直交して巻かれたX、Yコイルに直流を
周期的に流す構成とし、面内磁界Htp=50eの直交
する磁界を発生させた。そしてストライプ磁区を形成す
るためのバイアス磁界Haとしては、それより1桁大き
い500eとした。
また、メモリ素子の主要部を構成する強磁性体薄膜〔通
常、非磁性のGGG (ガドリニウム、ガリウム、ガー
ネット)基板上に磁性ガーネット薄膜が液相エピタキシ
ャル成長されたもの〕上には、ストライプ磁区を安定に
形成するため、ストライプ磁区の形状に見合った高保磁
力体から成るパターンを多数列形成していると共に、第
1図、第2図で説明したプロッホライン・ホールド用導
体4や、磁区切断用導体パターン2などが形成されてい
る。
実施例2 第2の実施例を第3図により説明する。図中の11はス
トライプ磁区固定用パターン、12はストライプ磁区を
伸縮させるときにガードレールの役目をするパターン、
13は機能部内に外部から不要な磁区が侵入するのを防
ぐ役目をするパターンである。
なお、これら11.12.13の各パターンはストライ
プ磁区の形成される強磁性膜上に、例えばGo−Crの
ごとき高保磁力磁性体膜パターンもしくはこの強磁性体
膜自身に溝を設けるなどの方法により形成することがで
きる。
ストライプ磁区1は通常第3図(a)に示すように縮ん
だ状態にあり、第1の面内磁界発生手段により面内磁界
H1p 1が印加されておリストライプ磁区端部にはプ
ロッホラインが1本(5または7)または3本(6−1
,6−2,6−3または8−1.8−2.8−3)存在
している。磁気バブルメモリ素子のマイナループに相当
するストライプ磁区の端部にプロッホラインが1本ある
場合が情報“0”、3本ある場合が情報Kg 1 jj
の状態に対応する。プロッホラインの書込みおよび読出
しの際にバイアス磁界を下げることによりガードレール
12に沿ってストライプ磁区を左右に伸ばすが、第4図
(a)に示すようにガードレール12の端部の形状に非
対称性をもたせると、例えばガードレール12を磁性体
で形成し、ストライプ磁区と逆方向に磁化した場合、端
部201と202の部分の磁極がメージャライン上に作
る磁界は、201の領域の方が広いので、201の部分
の方が大きくなり、第3図(a)斜線部Bの部分のバイ
アス磁界がまわりに比べて低くなるので、ストライプ磁
区を伸ばした時、第3図(b)に示したようにガードレ
ール12の部分ではストライプ磁区はその長手方向に伸
びるが、ガードレール12の外側斜線部Aでは長手方向
と直交する方向に曲がって伸びる。ストライプ磁区を伸
ばす際に、ストライプ磁区の長手方向と直交する方向(
第3図(b)で下向き)に外部から第2の面内磁界発生
手段により面内磁界HIP2を印加するとストライプ磁
区端部のプロッホラインを端部から動かすことなくスト
ライプ磁区を伸ばせる。プロッホライン5.6.7.8
の磁区端部での動きについて第5図により説明する。
これは、第5図(、)、(0)に示すように面内磁界H
t p zを図の下向きに印加すると、ストライプ磁区
端部の磁壁内磁化の向き9−1.9−2または9−5.
9−6と面内磁界Htp2の方向がほぼ一致し、プロッ
ホラインが端部にある状態が最も磁壁エネルギが低くな
るためである。この後、第5図(b)、(d)に示すよ
うにストライプ磁区の長手方向と直交する方向の面内磁
界Hi p 3を第2の面内磁界発生手段の磁化方向を
逆向きとすることにより第5図(a)、(c)の面内磁
界HIP、と逆方向に印加すると、プロッホラインが1
本の場合(第3図(c)の上の磁区)はストライプ磁区
端部の側面へ移動し、プロッホラインが3本の場合(第
3図(c)の下の磁区)は3本が分離する。
これについて第5図により説明する。第5図(b)に示
すように面内磁界Htp3を図の上向きに印加すると、
プロッホラインが3本の場合、ストライプ磁区端部の磁
壁内磁化9−1.9−2の向きが面内磁界HIF3の方
向と反平行になり磁壁エネルギーが増加する。そのため
、プロッホライン6−1.6−3と8−1.8−3は側
面へ移動して磁壁内磁化9−3.9−4の向きを面内磁
界H1−1の向きと一致するようにし、磁壁エネルギー
を下げようとする。プロッホラインが1本の場合は、第
5図(d)に示すように面内磁界Htp3を図の上向き
に印加すると、ストライプ磁区端部の磁壁内磁化9−5
.9−6の向きが面内磁界HIP3の方向と反平行にな
り磁壁エネルギーが増加する。そのため、プロッホライ
ン5と7は側面へ移動して磁壁エネルギーを下げようと
する。ここで第5図(b)、(d)の磁壁内磁化の向き
に着目すると、(b)のプロッホラインが3本の場合(
情報4g 171 )、磁壁内磁化9−3.9−4はそ
れぞれ平行になっており、(d)のプロッホラインが1
本の場合(情報゛0″′)、磁壁内磁化9−7.9−8
はそれぞれ反平行になっている。したがって、第3図(
d)に示すように、ストライプ磁区端部に設けた磁区切
断用導体14に所定の電流Icを流すことにより。
プロッホラインが3本(情報111”)の場合はバブル
磁区10が切出され、1本(情報tt OII )の場
合はバブル磁区は切出されない。
本実施例によれば、外部から第1、第2の磁界発生手段
により面内磁界を印加することによりプロッホラインを
分離することができるため、プロッホライン分離用の幅
広導体をデバイス内に設ける必要がなくなる。また、実
施例1のように面内磁界を回転させる必要がない。つま
り、この実施例では面内磁界HIp□に直交する面内磁
界HIF2、HIF、を同一の第2の面内磁界発生手段
により、磁化方向を逆向きにするだけで、プロッホライ
ンの分離を容易に行なうことができる0面内磁界の発生
手段としては、例えばHIFユを永久磁石もしくはXコ
イルで構成し、Hip2及びHt P 3をXコイルに
直交するYコイルで構成しYコイルに供給する直流の向
きを反転することにより相互に逆向きのHIF2、Ht
 p 2を発生することができる。
実施例3 第3の実施例を第6図により説明する。第6図(a)は
第1の面内磁界発生手段により面内磁界HIFがストラ
イプ磁区の長手方向に印加され、プロッホライン7が1
本ストライプ磁区端部にある書込み動作前の状態を示し
ている。第6図(b)に示すように、第2の面内磁界発
生手段により面内磁界HIFを同図(a)の方向から同
図(b)の方向に回転させると、ストライプ磁区端部の
磁壁内磁化の向きを面内磁界Hs pの方向と一致させ
ようとしてプロッホライン7は反時計回りに側面まで移
動する0面内磁界Ht Pの回転方向を逆にして同図(
b)で下向きに面内磁界がかかるようにすれば、プロッ
ホライン7は時計回りに移動する。
この例においてプロッホライン7を反時計回りに移動さ
せたのは、第13図で述べた理由から負のプロッホライ
ン対を書込むためである(時計回りに移動させると正の
プロッホライン対が書込まれる)。ここで、第6図(c
)に示すように面内磁界HIFを第6図(b)と同一方
向に維持しながら導体4に電流Icを流して局所的な面
内磁界Hcを発生させると、プロッホライン7は導体4
の右側へ移動する。その後、第6図(d)に示すように
面内磁界)(tpを同図(a)の状態に戻しバイアス磁
界を下げてストライプ磁区1を伸ばすと、プロッホライ
ン7は局所的な面内磁界Hcによってブロックされ、ス
トライプ磁区端部にプロッホラインのない状態ができる
。ここで、第6図(e)に示すように、面内磁界HIF
を同図(d)と同一方向に維持しながら書込み導体16
に電流Igを印加するとプロッホライン対15を書込む
ことができる。
本実施例によれば、ストライプ磁区端部におけるプロッ
ホラインの移動方向を面内磁界の回転方向によって制御
できるので、ストライプ磁区の両端部でプロッホライン
の書込みが行なえるようになる。なお、第1、第2の面
内磁界発生手段としては、直交するX、Yコイルに周期
的に電流を供給する手段を用いた。
実施例4 第4の実施例を第7図により説明する。第7図(a)は
プロッホラインの書込み時のストライプ磁区1を伸ばし
た状態を示している。Mはストライプ磁区の磁化方向を
示している。ストライプ磁区の端部は実施例2に述べた
方法でその長手方向と直交する方向に伸ばしており、端
部はプロッホライン7が1本ある情報u O”の状態で
ある。ここで同図(b)に示すようにストライプ磁区端
部に開口部をもつ蛇行導体17に電流Ipを流し局所的
にバイアス磁界Haと同方向の磁界Hpを加えると、ス
トライプ磁区は少し収縮し、ジャイロ力によりプロッホ
ライン7は反時計回りに移動する。
電流工?の方向を逆にし磁界Hpをバイアス磁界HBと
逆方向に加えると、ジャイロ力は逆方向に働き、プロッ
ホライン7は時計方向に移動する。
このプロッホラインを移動させる動作は、バイアス磁界
Haを所定量ΔH8だけ増加させたり、減少させたりす
ることによって行なえる。ここで1面内磁界Hs p 
3を図の上向きに外部から印加しておけば、プロッホラ
イン7は磁壁エネルギーを減らそうとして下方へ移動す
る。この例においてプロッホライン7を反時計回りに移
動させたのは、第13図で述べた理由から負のプロッホ
ライン対を書込むためである(時計回りに移動させると
、正のプロッホライン対が書込まれる)。この後、同図
(c)に示すように書込み導体16に電流Igを印加す
ると、プロッホライン対15を書込むことができる。
本実施例によれば、ストライプ磁区端部におけるプロッ
ホラインの移動方向をバイアス磁界の増減で制御できる
ので面内磁界を回転させることなくストライプ磁区の両
端部でプロッホラインの書込みが行なえるようになる。
実施例5 第5の実施例を第8図により説明する。図中の18は、
プロッホライン対の位置を定める高保磁力膜から成るビ
ットパターンで、A、B、C,Dはビット位置を示して
いる。
第8図(a)は情報の担体であるプロッホライン対15
がストライプ磁区直線部の最終ビット位置Bにある状態
を示している。ここで同図(b)に示すように、印加面
内磁界Hipの方向を磁壁内磁化19−1.19−2の
向きと同じにしてバイアス・パルス磁界Hpを印加する
と、面内磁界H1−がプロッホライン対15の転送を助
ける方向に働くため、第8図(c)に示すようにプロッ
ホライン対15はビット位置BからCへ容易に転送され
る。その後、同図(d)に示すように、印加面内磁界H
IFの向きを磁壁内磁化20−1.20−2と同じにし
てバイアス・パルス磁界Hpを印加すると、同様にプロ
ッホライン対15は第8図(a)に示すようにビット位
置CからDへ容易に転送される0図に示すように面内磁
界の補助のある場合は、ない場合に比べ転送の動作領域
が改善され、広いバイアス磁界範囲で良好な転送が行な
える。第9図は、ストライプ磁区端部の転送の動作領域
を示している。
この図から明らかなように、面内磁界の補助があった方
が、ない場合に比べ動作マージンが格段に広くなってお
り、本実施例によれば、ストライプ磁区端部におけるプ
ロッホライン対の転送を容易にできるという効果がある
〔発明の効果〕
本発明によれば、外部から第1、第2の面内磁界発生手
段を設けることにより幅広導体を使わずにプロッホライ
ンを分離できるので、磁区切断用導体と幅広導体との間
の眉間絶縁の問題がなくなる。
また、ストライプ磁区端部において1本のプロッホライ
ンの移動方向を自由に決められるので、ストライプ磁区
の両端部でのプロッホライン対の書込みができる。とこ
ろで、プロッホラインの読出しはストライプ磁区の両端
部で行なえるので、これによってストライプ磁区両端部
で入出力ゲートを形成できるようになり、ゲート部の設
計形状、寸法に余裕が生じ、信頼性の高いゲートを構成
できる。
また、ストライプ磁区端部の磁壁磁化の方向に面内磁界
を印加することができるので、ストライプ磁区端部での
転送を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第6図、第7図、第8図は本
発明の詳細な説明するためのブロッホラインメモリ素子
の記憶部の構成図、第4図は第1図中のガードレール2
の拡大図、第5図は第3図中のプロッホラインの動きを
説明するための図、第9図はストライプ磁区端部の転送
動作領域を従来例と対比した本発明の実施例を示したも
の、第10図はプロッホラインの読出し時のストライプ
磁区端部の状態を示す図、第11図、第12図はプロッ
ホラインの分離方法を説明する図、第13図はプロッホ
ラインの書込み方法を説明する図である。 1・・・ストライプ磁区  2,14・・・磁区切断用
導体3.9−1〜8.19−1〜2.20−1〜2・・
・磁壁内磁化4・・・プロッホライン・ホールド用導体
5.6−1〜3.7.8−1〜3.22−1〜2.23
−1〜2・・・プロッホライン 15・・・プロッホライン対  10・・・バブル磁区
11・・・ストライプ磁区固定用パターン12.13・
・・ガードレール  托・・・書込み用導体17・・・
蛇行導体      18・・・ビットパターン21・
・・幅広導体      Hp・・・面内磁界HB・・
・バイアス磁界 代理人弁理士  中 村 純之助 1図 第9図 Hp [Oel 第 図 c 第10図 1cl″lop

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、膜面に垂直な方向を磁化容易軸とする強磁性体中に
    、並列に多数列配列されたストライプ磁区の磁壁中に存
    在させたブロッホライン対を情報の担体とするブロッホ
    ラインメモリ素子を備えた装置において、このストライ
    プ磁区の長手方向に磁化方向を有する第1の面内磁界発
    生手段と、前記磁化方向と交差して一様な面内磁界を発
    生させる第2の面内磁界発生手段とを設けて成るブロッ
    ホラインメモリ装置。 2、上記第1の面内磁界発生手段により発生するストラ
    イプ磁区の長手方向の磁界をH_i_pとし、それに交
    差して上記第2の面内磁界発生手段により発生する面内
    磁界をH_sとしたとき、両者の磁界の大小関係をH_
    i_p≦H_sとして発生させる手段を具備して成る請
    求項1記載のブロッホラインメモリ装置。 3、上記第1の面内磁界発生手段として、Xコイルを、
    上記第2の面内磁界発生手段としてYコイルを交差して
    上記素子外周に設け、これら両コイルに電流を供給して
    面内磁界の発生方向の異なる磁界を素子に印加するよう
    にして成る請求項1もしくは2記載のブロッホラインメ
    モリ装置。 4、上記第1の面内磁界発生手段を永久磁石で構成し、
    第2の面内磁界発生手段をコイルで構成し、コイルに供
    給する電流の大きさ及び通電時間を制御して交差する二
    方向の面内磁界を素子に印加するようにして成る請求項
    1もしくは2記載のブロッホラインメモリ装置。 5、上記X、Y両コイルに供給する電流の振幅および/
    または位相を相互に変化させ面内磁界の方向を時間的に
    変化させる制御手段を設けて成る請求項3記載のブロッ
    ホラインメモリ装置。
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