JPH0213700B2 - - Google Patents
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- JPH0213700B2 JPH0213700B2 JP3167283A JP3167283A JPH0213700B2 JP H0213700 B2 JPH0213700 B2 JP H0213700B2 JP 3167283 A JP3167283 A JP 3167283A JP 3167283 A JP3167283 A JP 3167283A JP H0213700 B2 JPH0213700 B2 JP H0213700B2
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- QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N (r)-(6-ethoxyquinolin-4-yl)-[(2s,4s,5r)-5-ethyl-1-azabicyclo[2.2.2]octan-2-yl]methanol;hydrochloride Chemical compound Cl.C([C@H]([C@H](C1)CC)C2)CN1[C@@H]2[C@H](O)C1=CC=NC2=CC=C(OCC)C=C21 QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N 0.000 claims description 8
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Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、一般に大空間を覆うためのドーム屋
根の骨組構造に関し、例えばLPGやLNG等の貯
槽構造物の屋根に利用される。
根の骨組構造に関し、例えばLPGやLNG等の貯
槽構造物の屋根に利用される。
第3図に示される如く、リング材1により環状
に連結された複数異径の環状枠21が、高さ方向
に同心円上でかつ上方に順次径小として配置さ
れ、各環状枠2は径方向放射状に配置されたラフ
ター材3により連結されたドーム屋根4の骨組構
造において、剪断力やねじり外力が作用した場
合、骨組はラーメン的な作用で外力に抵抗するた
め、強度上あまり合理的な構造でない。従つて、
強度を高めるために、屋根板をラフター材3或い
はリング材1に溶接することによつて剛性向上を
図つていた。しかしながら、屋根板との溶接が現
場での作業となるため、手間と時間がかかり、施
工性が悪いという欠点があつた。そこでこのよう
な問題点を解決すべく、前記ドーム屋根4の骨組
構造を補強するため、第4図に示される如く、補
強用としての斜材5を設ける方法が採用されてい
た。しかしながら、斜材5がラフター材3とリン
グ材1との交点間、即ち結合部間に、対角線状に
架設された構造であり、第4図に示される如く、
その結合部にラフター材3、リング材1及び斜材
5の各連結部が最高8本集合されることとなり、
その場合の連結構造が複雑となり、施工が煩雑と
なつていた。また第3図に示されるリング材1と
ラフター材3とからなる骨組構造と同じピツチで
リング材1とラフター材3とを配設し、さらに斜
材5で補強すれば強度が強くなり過ぎ、強度過剰
による無駄が生じると共に、重量がかさむ欠点が
ある。そこで所望の強度が得られる範囲内でラフ
ター材3の配設ピツチを広げて、部材点数を少な
くして重量軽減を図ることが採用されているが、
リング材1の連結部分間長さが長くなり、局部座
屈を生じるおそれがある。
に連結された複数異径の環状枠21が、高さ方向
に同心円上でかつ上方に順次径小として配置さ
れ、各環状枠2は径方向放射状に配置されたラフ
ター材3により連結されたドーム屋根4の骨組構
造において、剪断力やねじり外力が作用した場
合、骨組はラーメン的な作用で外力に抵抗するた
め、強度上あまり合理的な構造でない。従つて、
強度を高めるために、屋根板をラフター材3或い
はリング材1に溶接することによつて剛性向上を
図つていた。しかしながら、屋根板との溶接が現
場での作業となるため、手間と時間がかかり、施
工性が悪いという欠点があつた。そこでこのよう
な問題点を解決すべく、前記ドーム屋根4の骨組
構造を補強するため、第4図に示される如く、補
強用としての斜材5を設ける方法が採用されてい
た。しかしながら、斜材5がラフター材3とリン
グ材1との交点間、即ち結合部間に、対角線状に
架設された構造であり、第4図に示される如く、
その結合部にラフター材3、リング材1及び斜材
5の各連結部が最高8本集合されることとなり、
その場合の連結構造が複雑となり、施工が煩雑と
なつていた。また第3図に示されるリング材1と
ラフター材3とからなる骨組構造と同じピツチで
リング材1とラフター材3とを配設し、さらに斜
材5で補強すれば強度が強くなり過ぎ、強度過剰
による無駄が生じると共に、重量がかさむ欠点が
ある。そこで所望の強度が得られる範囲内でラフ
ター材3の配設ピツチを広げて、部材点数を少な
くして重量軽減を図ることが採用されているが、
リング材1の連結部分間長さが長くなり、局部座
屈を生じるおそれがある。
そこで、本発明の上記問題点に鑑み、補強用斜
材によつて補強を図ると共に、局部座屈を防止
し、また各部材の連結部分の構造の簡素化を図つ
たものであり、その特徴とするところは、リング
材により環状に連結された複数の環状枠が、高さ
方向の同心円上でかつ上方に順次径小として配置
され、各環状枠は径方向放射状に配置されたラフ
ター材によつて連結され、各ラフター材とリング
材間を補強する補強用斜材が前記環状枠の最下位
側から上方側に順次設けられたドーム屋根の骨組
構造において、ドーム屋根の平面視でその半径の
略1/2より外縁領域で、前記補強用斜材は、リン
グ材とラフター材との各結合部間の互いに隣接す
るリング材側中間部とラフター材側中間部とに亘
つて略菱形形状に夫々架設されると共に、それら
各補強用斜材が架設された各環状枠の内で最もド
ーム屋根の頂部に近い径小側環状枠とその直ぐ上
位のより径小の環状枠間に架設される補強用斜材
は、そのドーム屋根頂部側の一端部が前記より径
小の環状枠のリング材とラフター材との結合部に
連結され、かつその斜材の他端部が前記径小側環
状枠のリング材とラフター材との各結合部間中間
部のリング材側に連結された略V字状に架設され
てなる点にある。
材によつて補強を図ると共に、局部座屈を防止
し、また各部材の連結部分の構造の簡素化を図つ
たものであり、その特徴とするところは、リング
材により環状に連結された複数の環状枠が、高さ
方向の同心円上でかつ上方に順次径小として配置
され、各環状枠は径方向放射状に配置されたラフ
ター材によつて連結され、各ラフター材とリング
材間を補強する補強用斜材が前記環状枠の最下位
側から上方側に順次設けられたドーム屋根の骨組
構造において、ドーム屋根の平面視でその半径の
略1/2より外縁領域で、前記補強用斜材は、リン
グ材とラフター材との各結合部間の互いに隣接す
るリング材側中間部とラフター材側中間部とに亘
つて略菱形形状に夫々架設されると共に、それら
各補強用斜材が架設された各環状枠の内で最もド
ーム屋根の頂部に近い径小側環状枠とその直ぐ上
位のより径小の環状枠間に架設される補強用斜材
は、そのドーム屋根頂部側の一端部が前記より径
小の環状枠のリング材とラフター材との結合部に
連結され、かつその斜材の他端部が前記径小側環
状枠のリング材とラフター材との各結合部間中間
部のリング材側に連結された略V字状に架設され
てなる点にある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
ると、第1図において、10はドーム屋根であ
り、該ドーム屋根10はリング材11により環状
に連結された複数異径の環状枠12を備えてお
り、各環状枠12は高さ方向に同心円上でかつ上
方に順次径小として配置されている。そして各環
状枠12は径方向放射状に配置されたラフター材
13によつて連結されている。
ると、第1図において、10はドーム屋根であ
り、該ドーム屋根10はリング材11により環状
に連結された複数異径の環状枠12を備えてお
り、各環状枠12は高さ方向に同心円上でかつ上
方に順次径小として配置されている。そして各環
状枠12は径方向放射状に配置されたラフター材
13によつて連結されている。
前記ドーム屋根10の平面視でその半径1/2よ
り外方に位置した外縁領域における環状枠12、
即ちリング材11とラフター材13との各結合部
14間の互いに隣接するリング材11側中間部と
ラフター材13側中間部と亘つて各々補強用斜材
15が架設されている。
り外方に位置した外縁領域における環状枠12、
即ちリング材11とラフター材13との各結合部
14間の互いに隣接するリング材11側中間部と
ラフター材13側中間部と亘つて各々補強用斜材
15が架設されている。
即ち、各結合部14間の中央部間に亘つて各々
補強用斜材15が架設されており、互いに隣接す
る1対のリング材11と1対のラフター材13と
によつて構成される空間部に配置された各斜材1
5は略菱形形状を構成している。そして各斜材1
5は、例えば第2図に示される如く、H形鋼材よ
りなり、該斜材15の各端部には、リング材11
もしくはラフター材13に連結するための連結板
16が装着されている。そして各連結板16に取
付けボルト挿通用の挿通孔17が適宜設けられて
おり、一方、各連結板16が連結されるリング材
11もしくはラフター材13側接合部18にも、
連結板16の挿通孔17と対応したボルト挿通孔
19が設けられており、第2図に示される如く、
リング材11もしくはラフター材13の接合部1
8両側面より、各斜材15の連結板16が接合さ
れ、両側の連結板16,16及び接合部18のボ
ルト挿通を介してボルト締結により同時に連結で
きるよう構成されている。
補強用斜材15が架設されており、互いに隣接す
る1対のリング材11と1対のラフター材13と
によつて構成される空間部に配置された各斜材1
5は略菱形形状を構成している。そして各斜材1
5は、例えば第2図に示される如く、H形鋼材よ
りなり、該斜材15の各端部には、リング材11
もしくはラフター材13に連結するための連結板
16が装着されている。そして各連結板16に取
付けボルト挿通用の挿通孔17が適宜設けられて
おり、一方、各連結板16が連結されるリング材
11もしくはラフター材13側接合部18にも、
連結板16の挿通孔17と対応したボルト挿通孔
19が設けられており、第2図に示される如く、
リング材11もしくはラフター材13の接合部1
8両側面より、各斜材15の連結板16が接合さ
れ、両側の連結板16,16及び接合部18のボ
ルト挿通を介してボルト締結により同時に連結で
きるよう構成されている。
また、前記菱形形状を構成して各傾斜15が架
設された各環状枠12の内で最もドーム屋根10
の頂部に近い径小側環状枠12とその直ぐ上位の
より径小の環状枠12間に配置された各斜材1
5、即ち、本実施例において、最外周の、即ち最
下位の環状枠12より頂部方向へ第3番目の環状
枠12と第4番目の環状枠12との間に配置され
た各斜材15は、第1図において、径方向外方側
の端部がリング材11側の各結合部14間の中央
部に各々連結され、径方向内方側、即ち中心部側
の端部がリング材11とラフター材13との結合
部14に各々連結されている。そして互いに隣接
する1対のリング材11と1対のラフター材13
とによつて構成される空間部に配置された各1対
の斜材15は略V字状を構成している。
設された各環状枠12の内で最もドーム屋根10
の頂部に近い径小側環状枠12とその直ぐ上位の
より径小の環状枠12間に配置された各斜材1
5、即ち、本実施例において、最外周の、即ち最
下位の環状枠12より頂部方向へ第3番目の環状
枠12と第4番目の環状枠12との間に配置され
た各斜材15は、第1図において、径方向外方側
の端部がリング材11側の各結合部14間の中央
部に各々連結され、径方向内方側、即ち中心部側
の端部がリング材11とラフター材13との結合
部14に各々連結されている。そして互いに隣接
する1対のリング材11と1対のラフター材13
とによつて構成される空間部に配置された各1対
の斜材15は略V字状を構成している。
さらに、90度毎に中心部まで補強用斜材15が
設けられており、本実施例においては、最外周よ
り中心方向へ第4番目の環状枠12と第5番目の
環状枠12との間に配置された各1対の斜材15
は、第1図に示される如く、径方向外方に拡がる
略V字状とされ、また第5番目の環状枠12と最
内周の環状枠12との間に配置された各1対の斜
材15は、径方向内方に拡がる略V字状として架
設される。
設けられており、本実施例においては、最外周よ
り中心方向へ第4番目の環状枠12と第5番目の
環状枠12との間に配置された各1対の斜材15
は、第1図に示される如く、径方向外方に拡がる
略V字状とされ、また第5番目の環状枠12と最
内周の環状枠12との間に配置された各1対の斜
材15は、径方向内方に拡がる略V字状として架
設される。
本発明の実施例は以上のように構成されてお
り、一般に、ラフター材13とリング材11とか
ら主構成されるこれらドーム屋根10の骨組構造
においては、通常、ラフター材13の断面形状が
一定であるため、外周に近づくほど各ラフター材
13に作用する負荷荷重が大となり、従つてドー
ム屋根10構造は外周部近傍の強度で構造全体と
しての強度が決定される。そして、本実施例にお
いては、半径rの1/2より外方の外縁領域に斜材
15を設けているので外周部の強度が大となり、
従つてドーム屋根10全体として強度的にバラン
スのとれた骨組構造とすることができる。さら
に、外縁領域における隣接する1対のリング材1
1と1対のラフター材13とによつて構成される
各空間部に各斜材15を略菱形形状に配置する構
成であり、各斜材15の端部に設けられた連結板
16を介して、リング材11もしくはラフター材
13の接合部18にボルト締結する構成であり、
しかも接合部18両側の連結板16,16を同時
にボルト締結できる構成であるので、現場におけ
る斜材15の施工が容易化され、作業能率の向上
が図れる。また、90度毎に中心部まで斜材15で
補強しているので、ねじれ外力に対して、トラス
構造を構成し、剪断剛性が向上され、さらに外縁
領域に設けられた斜材15によつても同様の効果
が得られ、従つて、ドーム屋根10全体の強度及
び剛性の向上が図れる。また対称的に中心部まで
斜材15による補強を施しているので、剛性や耐
震性に優れる。さらに、前記第3番目の環状枠1
2と第4番目の環状枠12との間に配置された各
斜材15のドーム屋根10頂部側端部がリング材
11とラフター材13との結合部14に各々連結
された略V字状を構成しているので、荷重の部分
的な集中がなく、局部座屈の発生が防止でき、座
屈に対する強度向上が図れる。
り、一般に、ラフター材13とリング材11とか
ら主構成されるこれらドーム屋根10の骨組構造
においては、通常、ラフター材13の断面形状が
一定であるため、外周に近づくほど各ラフター材
13に作用する負荷荷重が大となり、従つてドー
ム屋根10構造は外周部近傍の強度で構造全体と
しての強度が決定される。そして、本実施例にお
いては、半径rの1/2より外方の外縁領域に斜材
15を設けているので外周部の強度が大となり、
従つてドーム屋根10全体として強度的にバラン
スのとれた骨組構造とすることができる。さら
に、外縁領域における隣接する1対のリング材1
1と1対のラフター材13とによつて構成される
各空間部に各斜材15を略菱形形状に配置する構
成であり、各斜材15の端部に設けられた連結板
16を介して、リング材11もしくはラフター材
13の接合部18にボルト締結する構成であり、
しかも接合部18両側の連結板16,16を同時
にボルト締結できる構成であるので、現場におけ
る斜材15の施工が容易化され、作業能率の向上
が図れる。また、90度毎に中心部まで斜材15で
補強しているので、ねじれ外力に対して、トラス
構造を構成し、剪断剛性が向上され、さらに外縁
領域に設けられた斜材15によつても同様の効果
が得られ、従つて、ドーム屋根10全体の強度及
び剛性の向上が図れる。また対称的に中心部まで
斜材15による補強を施しているので、剛性や耐
震性に優れる。さらに、前記第3番目の環状枠1
2と第4番目の環状枠12との間に配置された各
斜材15のドーム屋根10頂部側端部がリング材
11とラフター材13との結合部14に各々連結
された略V字状を構成しているので、荷重の部分
的な集中がなく、局部座屈の発生が防止でき、座
屈に対する強度向上が図れる。
これに対し、前記第3番目の環状枠12と第4
番目の環状枠12との間に配置された各斜材15
のドーム屋根10頂部側端部をリング材11とラ
フター材13との結合部14間中間部のリング材
11側に連結する構成とすれば、リング材11の
連結部分に荷重が集中するため、リング材11の
変形や局部座屈が発生するおそれが大となる。
番目の環状枠12との間に配置された各斜材15
のドーム屋根10頂部側端部をリング材11とラ
フター材13との結合部14間中間部のリング材
11側に連結する構成とすれば、リング材11の
連結部分に荷重が集中するため、リング材11の
変形や局部座屈が発生するおそれが大となる。
以上のように、斜材15の補強によつてドーム
屋根10全体の強度及び剛性が向上され、従つて
所望の強度が得られる範囲内でラフター材13や
リング材11の配設ピツチを広げることができ、
ラフター材13やリング材11の数を減少するこ
とができ、ドーム屋根10全体としての重量軽減
が図れる。また、リング材11やラフター材13
の配設ピツチを広げても、リング材11とラフタ
ー材13の各結合部14間の互いに隣接するリン
グ材11側中間部とラフター材13側中間部とに
亘つて略菱形形状に斜材15が架設されているた
め、所謂リング材11やラフター材13の各結合
部14間の中間部が斜材15で連結支持されるこ
ととなり、リング材11やラフター材13の連結
部分間長さが実質的に略1/2となり、局部座屈の
発生が防止できる。さらに、リング材11側中間
部とラフター材13側中間部とに亘つて斜材15
を架設する構造としたため、各連結部に集合され
る最高本数は第1図に示される如く、斜材15と
リング材11との合計6本もしくは、斜材15と
ラフター材13の合計6本となり、従来の如く、
斜材5をラフター材3とリング材1との交点間に
対角線状に架設した場合と比較して、集合本数を
少なくでき、連結部分の構造を簡素化できる。ま
たドーム屋根10の強度及び剛性の向上により、
屋根板をラフター材13やリング材11に溶接す
る必要がなくなり、作業能率が向上する。
屋根10全体の強度及び剛性が向上され、従つて
所望の強度が得られる範囲内でラフター材13や
リング材11の配設ピツチを広げることができ、
ラフター材13やリング材11の数を減少するこ
とができ、ドーム屋根10全体としての重量軽減
が図れる。また、リング材11やラフター材13
の配設ピツチを広げても、リング材11とラフタ
ー材13の各結合部14間の互いに隣接するリン
グ材11側中間部とラフター材13側中間部とに
亘つて略菱形形状に斜材15が架設されているた
め、所謂リング材11やラフター材13の各結合
部14間の中間部が斜材15で連結支持されるこ
ととなり、リング材11やラフター材13の連結
部分間長さが実質的に略1/2となり、局部座屈の
発生が防止できる。さらに、リング材11側中間
部とラフター材13側中間部とに亘つて斜材15
を架設する構造としたため、各連結部に集合され
る最高本数は第1図に示される如く、斜材15と
リング材11との合計6本もしくは、斜材15と
ラフター材13の合計6本となり、従来の如く、
斜材5をラフター材3とリング材1との交点間に
対角線状に架設した場合と比較して、集合本数を
少なくでき、連結部分の構造を簡素化できる。ま
たドーム屋根10の強度及び剛性の向上により、
屋根板をラフター材13やリング材11に溶接す
る必要がなくなり、作業能率が向上する。
尚、本実施例において、90度毎に斜材15で中
心部まで補強した構造のドーム屋根10を示して
いるが、180度毎或いは120度毎に補強する構造で
あつてもよく、対称的に補強する構造であればよ
い。さらに、半径rの1/2より外縁領域で斜材1
5を略菱形形成に設けたものを示しているが、こ
の菱形形状に設ける領域を半径rの1/2もしくは
半径rの1/2内にまで設ける構成としてもよい。
心部まで補強した構造のドーム屋根10を示して
いるが、180度毎或いは120度毎に補強する構造で
あつてもよく、対称的に補強する構造であればよ
い。さらに、半径rの1/2より外縁領域で斜材1
5を略菱形形成に設けたものを示しているが、こ
の菱形形状に設ける領域を半径rの1/2もしくは
半径rの1/2内にまで設ける構成としてもよい。
第5図a乃至eは各種構造のドーム屋根におけ
る座屈強度に対する比較例を示したものであり、
第5図aに示される如く、補強用斜材無しの構造
のドーム屋根40Aの座屈強度を1とした場合、
第5図bに示される如く、最外周部のみを斜材4
5で補強した構造ドーム屋根40Bの座屈強度は
約1.13倍、第5図cに示される如く、最外周部よ
り2段目まで斜材45で補強した構造のドーム屋
根40Cの座屈強度は約1.46倍、第5図dに示さ
れる如く、最外周部より3段目まで斜材45で補
強した構造のドーム屋根40Dの座屈強度は約
1.80倍、第5図eに示される如く、多数のラフタ
ー材43によつて補強した構造ドーム屋根40E
の座屈強度は約1.80倍となり、第5図dのドーム
屋根40D構造は、第5図eのドーム屋根40E
構造と比較して、座屈強度は略等しくなつてい
る。一方、重量についてリング材41の本数およ
び形状が同じゆえ、ラフター材43について比較
するとドーム屋根40Dはドーム屋根40Eに比
べ、ラフター材43重量を約38%軽くできる。
る座屈強度に対する比較例を示したものであり、
第5図aに示される如く、補強用斜材無しの構造
のドーム屋根40Aの座屈強度を1とした場合、
第5図bに示される如く、最外周部のみを斜材4
5で補強した構造ドーム屋根40Bの座屈強度は
約1.13倍、第5図cに示される如く、最外周部よ
り2段目まで斜材45で補強した構造のドーム屋
根40Cの座屈強度は約1.46倍、第5図dに示さ
れる如く、最外周部より3段目まで斜材45で補
強した構造のドーム屋根40Dの座屈強度は約
1.80倍、第5図eに示される如く、多数のラフタ
ー材43によつて補強した構造ドーム屋根40E
の座屈強度は約1.80倍となり、第5図dのドーム
屋根40D構造は、第5図eのドーム屋根40E
構造と比較して、座屈強度は略等しくなつてい
る。一方、重量についてリング材41の本数およ
び形状が同じゆえ、ラフター材43について比較
するとドーム屋根40Dはドーム屋根40Eに比
べ、ラフター材43重量を約38%軽くできる。
本発明は、以上のように、ドーム屋根の平面視
でその半径の略1/2より外縁領域で、補強用斜材
はリング材とラフター材との各結合部間の互いに
隣接するリング材側中間部とラフター材側中間部
とに亘つて略菱形形状に夫々架設されると共に、
それら各補強用斜材が架設された各環状枠の内で
最もドーム屋根の頂部に近い径小側環状枠とその
直ぐ上位のより径小の環状枠間に架設される補強
用斜材は、そのドーム屋根頂部側の一端部が前記
より径小の環状枠のリング材とラフター材との結
合部に連結され、かつその斜材の他端部が前記径
小側環状枠のリング材とラフター材との各結合部
間中間部のリング材側に連結された略V字状に架
設されてなるものであり、斜材の補強によつてド
ーム屋根全体の強度及び剛性が向上できると共
に、リング材とラフター材の各結合部間の互いに
隣接するリング材側中間部とラフター材側中間部
とに亘つて略菱形形状に斜材を架設しているた
め、リング材やラフター材の配設ピツチを広げて
も局部座屈の発生が防止でき、また各部材の連結
部分の集合本数も少なくでき、連結部材の構造が
簡素化できる。さらに略菱形形状に斜材が配設さ
れた最も頂部に近い径小側環状枠とより径小側の
環状枠との間には斜材が略V字状に架設されるた
め、荷重の部分的な集中がなく、リング材の局部
座屈の発生が有効に防止できる。
でその半径の略1/2より外縁領域で、補強用斜材
はリング材とラフター材との各結合部間の互いに
隣接するリング材側中間部とラフター材側中間部
とに亘つて略菱形形状に夫々架設されると共に、
それら各補強用斜材が架設された各環状枠の内で
最もドーム屋根の頂部に近い径小側環状枠とその
直ぐ上位のより径小の環状枠間に架設される補強
用斜材は、そのドーム屋根頂部側の一端部が前記
より径小の環状枠のリング材とラフター材との結
合部に連結され、かつその斜材の他端部が前記径
小側環状枠のリング材とラフター材との各結合部
間中間部のリング材側に連結された略V字状に架
設されてなるものであり、斜材の補強によつてド
ーム屋根全体の強度及び剛性が向上できると共
に、リング材とラフター材の各結合部間の互いに
隣接するリング材側中間部とラフター材側中間部
とに亘つて略菱形形状に斜材を架設しているた
め、リング材やラフター材の配設ピツチを広げて
も局部座屈の発生が防止でき、また各部材の連結
部分の集合本数も少なくでき、連結部材の構造が
簡素化できる。さらに略菱形形状に斜材が配設さ
れた最も頂部に近い径小側環状枠とより径小側の
環状枠との間には斜材が略V字状に架設されるた
め、荷重の部分的な集中がなく、リング材の局部
座屈の発生が有効に防止できる。
第1図は本発明の実施例を示す平面説明図、第
2図は連結構造を示す分解斜視図、第3図及び第
4図は従来例を示す平面説明図、第5図a乃至e
は各種骨組の比較説明図である。 10……ドーム屋根、11……リング材、12
……環状枠、13……ラフター材、14……結合
部、15……斜材。
2図は連結構造を示す分解斜視図、第3図及び第
4図は従来例を示す平面説明図、第5図a乃至e
は各種骨組の比較説明図である。 10……ドーム屋根、11……リング材、12
……環状枠、13……ラフター材、14……結合
部、15……斜材。
Claims (1)
- 1 リング材により環状に連結された複数の環状
枠が、高さ方向の同心円上でかつ上方に順次径小
として配置され、各環状枠は径方向放射状に配置
されたラフター材によつて連結され、各ラフター
材とリング材間を補強する補強用斜材が前記環状
枠の最下位側から上方側に順次設けられたドーム
屋根の骨組構造において、ドーム屋根の平面視で
その半径の略1/2より外縁領域で、前記補強用斜
材は、リング材とラフター材との各結合部間の互
いに隣接するリング材側中間部とラフター材側中
間部とに亘つて略菱形形状に夫々架設されると共
に、それら各補強用斜材が架設された各環状枠の
内で最もドーム屋根の頂部に近い径小側環状枠と
その直ぐ上位のより径小の環状枠間に架設される
補強用斜材は、そのドーム屋根頂部側の一端部が
前記より径小の環状枠のリング材とラフター材と
の結合部に連結され、かつその斜材の他端部が前
記径小側環状枠のリング材とラフター材との各結
合部間中間部のリング材側に連結された略V字状
に架設されてなることを特徴とするドーム屋根の
骨組構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167283A JPS59158847A (ja) | 1983-02-26 | 1983-02-26 | ド−ム屋根の骨組構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167283A JPS59158847A (ja) | 1983-02-26 | 1983-02-26 | ド−ム屋根の骨組構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59158847A JPS59158847A (ja) | 1984-09-08 |
JPH0213700B2 true JPH0213700B2 (ja) | 1990-04-05 |
Family
ID=12337610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167283A Granted JPS59158847A (ja) | 1983-02-26 | 1983-02-26 | ド−ム屋根の骨組構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59158847A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2746457B2 (ja) * | 1990-04-12 | 1998-05-06 | 株式会社竹中工務店 | ドーム |
-
1983
- 1983-02-26 JP JP3167283A patent/JPS59158847A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59158847A (ja) | 1984-09-08 |
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