JPH02136282A - 感圧複写紙用顕色剤 - Google Patents

感圧複写紙用顕色剤

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JPH02136282A
JPH02136282A JP63290055A JP29005588A JPH02136282A JP H02136282 A JPH02136282 A JP H02136282A JP 63290055 A JP63290055 A JP 63290055A JP 29005588 A JP29005588 A JP 29005588A JP H02136282 A JPH02136282 A JP H02136282A
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zinc
carbon atoms
formaldehyde
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JP63290055A
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English (en)
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Kazuhide Hayama
和秀 葉山
Yukio Saito
斎藤 幸男
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)  発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は感圧複写紙用顕色剤、詳しくは顕色層の黄変化
が少なく、発色性能の優れた感圧複写紙用顕色剤に関す
る。
(従来の技術) 感圧複写紙はノーカーボン紙とも称せられ、電子供与性
無色染料の溶液を内包するマイクロカプセルが塗布され
た上用紙と、電子受容性顕色剤が塗布された下用紙、又
はその両者が塗布された中用紙との組合わせとからなり
、圧力によりマイクロカプセルが破壊されて流出した無
色染料が顕色剤と反応して発色像が得られるものである
その顕色剤としては、活性白土、酸性白土、アタパルジ
ャイトなどの無機固体酸(米国特許第2.712,50
7号明細書)、P−フェニルフェノールホルムアルデヒ
ド縮合体などのp−置換フェノール樹脂(特公昭42−
20144号公報) 、3.5−ジ−α−メチルベンジ
ルサリチル酸の亜鉛塩などの芳香族カルボン酸金属塩(
特公昭49−10,856号及び特公昭52−1327
号公報Lp−フェニルフェノールホルムアルデヒド縮合
体の亜鉛変性物などのフェノール樹脂の金属塩(特公昭
55−25998号公報)などが知られ、実用化されて
いる。しかし、無機系固体酸は発色速度が早いが、保存
時に大気中のガスや水分を吸着して発色性能が低下する
欠点があった。p−フェニルフェノールホルムアルデヒ
ド縮合体等のP−置換フェノール樹脂は発色性に優れて
いるものの、日光や保存時の大気中のガスにより黄変化
するし、p−フェニルフェノールホルムアルデヒド樹脂
の亜鉛変性物は黄変化がさらに著しい欠点があった。芳
香族カルボン酸金属塩は発色性及び無黄変性の点におい
て優れているものの、発色画像の耐水性が充分といえず
、また高価である欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来の顕色剤の上記の欠点を改良した、すなわ
ち黄変化が少なく、かつ発色性能及び発色画像の安定性
に優れた感圧複写紙用顕色剤を提供しようとするもので
ある。
い)発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記の問題点を解決するために種々研究
を重ねた結果、特定のフェノールホルムアルデヒド縮合
物の多価金属変性物(多価金属塩又は多価金属錯体等)
を含有する顕色剤により、その目的を達成することがで
きたのである。
すなわち、本発明の感圧複写紙用顕色剤は、両末端のフ
ェノール核単位の〇−位置がいずれも水素である成分の
含有量が20重量%以下であるように合成された末端〇
−位置換基を有するp−置換フェノール・ホルムアルデ
ヒド縮合体の多価金属変性物を含有することを特徴とす
る顕色剤である。
本発明におけるp−置換フェノール・ホルムアルデヒド
縮合体の〇−位置換基は、毒性や染料溶媒に対する溶解
性等の点考慮して、種々のものを選択できるが、炭素数
1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、
炭素数7〜12のアラルキル基が好ましく、これらの置
換基は両末端において互いに同一であっても、異なって
いてもよい。同様に、本発明におけるP−置換フェノー
ル・ホルムアルデヒド縮合体を構成するp−置換フェノ
ールは、炭素数1〜12のアルキル−p置換フェノール
、炭素数6〜12のアリール−p置換フェノール、及び
炭素数7〜12のアラルキル−p−置換フェノールが好
ましい。
本発明におけるp−?if換フエフエノールルムアルデ
ヒド縮合体の製造法としては、−船釣には、■p−置換
体としてのp−置換フェノールと、0位及びP−位両置
換体としての2,4−ジ置換フェノールとを併用して、
酸性触媒の存在下でホルムアルデヒドと縮合反応させる
方法、■まず、pfftAフェノールとホルムアルデヒ
ドとを酸性触媒の存在下で縮合反応させたのち、2.4
−ジ置換フェノールとホルムアルデヒドとを、さらに必
要に応じて追加の酸性触媒を加えて二次縮合反応させる
方法、及び■p−置換フエノールとホルムアルデヒドと
を酸性触媒の存在下で縮合反応させたのち、不飽和オレ
フィン性化合物を付加反応させて、当該P−置換フエノ
ール・ホルムアルデヒド縮合体の末端フェノール核の〇
−位に置換基を導入する方法などの方法があげられる。
前記■及び■の方法における2、4−ジ置換フェノール
の使用割合は、生成縮合物中の末端フェノール核の〇−
位がいずれも水素である成分の含有量が20重四%以下
になるように選択されるが、好ましくはp−置換フェノ
ール又はp−置換フェノール・ホルムアルデヒド初期縮
合物1モルに対して1モル以上、より好ましくは1.5
〜2.5モルの割合である。
また、前記■の方法における不飽和オレフィン性化合物
の使用割合も、前記と同様に選択されるが、好ましくは
p−置換フェノール・ホルムアルデヒド初期縮合物1モ
ルに対して1.2〜2.0モルの割合である。
前記■〜■の方法を用いて本発明におけるp−置換フェ
ノール・ホルムアルデヒド縮合体を製造するに用いられ
るP−置換フェノールとしては、(イ)p−クレゾール
、p−エチルフェノール、P−イソプロピルフェノール
、p−tert−ブチルフェノール、p−5ec−ブチ
ルフェノール、p−tert−アミルフェノール、p−
ヘキシルフェノール、p−tert−オクチルフェノー
ル、p−ノニルフェノール、p−ドデシルフェノールな
どのp−アルキルフェノール類;(ロ)p−ベンジルフ
ェノール、P−α−メチルベンジルフェノール、p−α
1 α−ジメチルベンジルフェノールなどのp−アラル
キルフェノール類; (ニ)p−フェニルフェノールに
代表されるp−アリールフェノール類があげられる。
また、その2.4−ジ置換フェノールとしては、(イ)
2,4−キシレノール、2.4−ジエチルフェノール、
2.4−ジイソプロピルフェノール、2,4ジーter
t−ブチルフェノール、2,4−ジーter t−アミ
ルフェノール、2.4−ジーter t−オクチルフェ
ノールなどの2.4−ジアルキルフェノール類;(ロ)
2.4−、ジフェニルフェノールなどの2,4−ジアリ
ルフェノール類;(ハ)2.4−ジベンジルフェノール
、2,4−ジ−α−メチルベンジルフェノール、2.4
−ジーα、α−ジメチルベンジルフェノールなどの2,
4−ジアラルキルフェノール類があげられる。
さらに、その不飽和オレフィン性化合物としては、イソ
ブチレン、ジイソブチレン、スチレン、α−メチルスチ
レンなどがあげられる。
本発明におけるp−置換フェノール・ホルムアルデヒド
縮合体は、通常、ノボラック樹脂と呼ばれるものであり
、その縮合反応においては上記のように酸性触媒が使用
される。その酸性触媒としては、たとえば塩酸、リン酸
、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などの一般に用い
られるものは、いずれも使用できる。
その縮合反応において用いられるホルムアルデヒド源と
しては、ホルムアルデヒド水溶液、バラホルムアルデヒ
ド、その他ホルムアルデヒドを容易に生成する化合物が
あげられる。ホルムアルデヒド源の使用量は、末端〇−
位位置換金有するp置換フェノール・ホルムアルデヒド
縮合体のフェノール核単位の数が平均で約3〜5個にな
るように選択するのが好ましい。
かかる製法によって得られる本発明におけるp−置換フ
ェノール・ホルムアルデヒド縮合体は、両末端の〇−位
がいずれも水素である成分(いわゆる通常のp−置換フ
ェノール・ホルムアルデヒド縮合体)が全体の20重四
%以下、好ましくは10重量%以下であるように、換言
すれば両末端〇−位の少なくとも一方に換金を有する成
分が主成分をなすように合成したp−’l置換フェノー
ルホルムアルデヒド縮合体とする必要がある。これは、
両末端の〇−位のいずれもが水素である成分の含有量が
多くなると、顕色層の黄変化が著しくなってくる、から
である。
本発明においては、その末端〇−位位置換金存するp 
TI置換フェノールホルムアルデヒド縮合体を多価金属
で変性したものを顕色剤成分として用いるのであるが、
その多価金属変性化には自体公知の方法を、含む種々の
方法を用いることができる。たとえば、■当8亥フェノ
ール・ホルムアルデヒド モニウム、酢酸アンモニウムなどのアンモニウム化合物
と、ジ安息香酸亜鉛、ヒドロキシ安息香酸亜鉛、ギ酸亜
鉛、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛などの多価金属塩とを
徐々に加え、130〜200°Cでホットメルト反応さ
せる方法、■当該フェノール・ホルムアルデヒド縮合体
に、酸化亜鉛又は炭酸亜鉛と安息香酸又はギ酸のアンモ
ニウム塩とを徐々に加え、130〜200°Cでホット
メルト反応させる方法、■当該フェノール・ホルムアル
デヒド縮合体を水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
を含む水若しくはメタノール、エタノールなどの親水性
溶媒に溶解して、同縮合体のフェノラート溶液としたの
ち、塩化亜鉛などの多価金属塩の水若しくは親水性溶液
を加えて、複分解させる方法を用いることができる。
その縮合体を多価金属変性化する多価金属としては、ニ
ッケル、亜鉛、マグネシウム、アルミニラムなどがあげ
られるが、亜鉛が最も性能の優れた顕色剤を与えるので
好ましい。
多価金属化に用いる多価金属の割合は、当該縮合体10
0重量部当り、金属換算で通常1〜10重量部の範囲内
である。
本発明の感圧複写紙用顕色剤を用いて感圧複写紙の顕色
紙(下用紙)を製造するには、■顕色剤化合物(縮合体
の多価金属変性物)の微粒子状水性懸濁液を用いた水性
塗料を塗布する方法、■顕色剤化合物の有機溶媒溶液を
塗布する方法が用いられる。このうち、■水性塗料を塗
布する方法が一般的であり、そのためには、まず顕色剤
化合物を分散剤の存在下でサンドグライディングミル、
ボールミル、アトライターなどで処理して微粒子状水性
懸濁液を作成する。この顕色剤化合物微粒子状懸濁液に
は、必要に応じてベントナイト、シリカ、カオリン、タ
ルク、炭酸カルシウムなどの無機顔料、ポリスチレンな
どの有機高分子顔料、スチレン−ブタジェンラテックス
(SBR)、酸化でん粉、ポリビニルアルコールなどの
水溶性若しくは水分散、性バインダー、顔料分散剤、そ
の他の添加剤を混合して水性塗料とする。この水性塗料
の塗布は、エアナイフコーク−、ブレードコーター、ロ
ールコータ−、グラビアコーターなどの塗工機を用いて
紙などの支持体上に塗布する。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述する。こ
れらの例に記載した「部」及び「%Jは、それぞれ「重
量部」及び「重量%jを意味する。
実施例I P−フェニルフェノール85g、2.4−ジーter 
t−ブチルフェノール206g、92%パラホルムアル
デヒド32.6g5p−トルエンスルホン酸2.3g及
びベンゼン490gをガラス製フラスコ内に入れ、攪拌
しながら70〜82°Cの反応温度で反応系の水を一部
のベンゼンと共沸物としてフラスコ外に留去させ、ベン
ゼンを還流によりフラスコ内に戻しながら、5時間環合
反応させた。
反応終了後、ベンゼンを留去し、さらに170°Cまで
昇温し、安息香酸アンモニウム46gと酸化亜鉛27g
とをよく混合したものを1時間にわたって少量ずつ加え
、同温度で4時間変性反応を行なわせ、亜鉛変性フェノ
ール・ホルムアルデヒド縮合体360gを得た。
亜鉛変性前の縮合体をトリメチルシリル化処理したのち
、ガスクロマトグラフにより測定したところ、両末端に
2,4−ジーter t−ブチルフェノールが付加して
いないp−フェニルフェノール・ホルムアルデヒド縮合
体成分含有量が約4%であった。
前記の得られた亜鉛変性縮合体を用いて、後述の試験に
より顕色剤性能評価をした結果は表1に示すとおりであ
った。
実施例2 p−フェニルフェノール85g、2.4−キシレノール
122g、92%パラホルムアルデヒド32.6g、p
−トルエンスルホン酸1.7g、及びベンゼン360g
をガラス製フラスコに入れ、実施例1と同様にして縮合
反応を行なわせた。
この縮合反応で得られた縮合体を実施例1におけると同
様の方法で測定したところ、両末端に2.4−キシレノ
ールが付加していないp−フェニルフェノール・ホルム
アルデヒド縮合体成分は約6%であった。
次いで、前記の縮合反応終了後に、ベンゼンを留去し、
さらに170°Cまで昇温し、安息香酸亜鉛80gと重
炭酸アンモニウム39gの混合物を1時間にわたって少
量ずつ添加し、さらにその添加終了後同温度で4時間変
性反応を行なわせ、亜鉛変性フェノール・ホルムアルデ
ヒド縮合体285gを得た。
この亜鉛変性縮合体を用いて、実施例工と同様にして顕
色剤性能評価をした結果は表1に示すとおりであった。
実施例3 p−フェニルフェノール153g、92%パラホルムア
ルデヒド19.6g、p−トルエンスルホン酸1.2g
、及びベンゼン450gをガラス製フラスコ内に入れ、
攪拌しながら70〜82゛Cの反応温度で反応系の水を
一部のベンゼンと共沸物としてフラスコ外に留去させ、
ベンゼンを還流によりフラスコ内に戻しながら4時間槽
合反応させた。
その−次縮合反応後に、2,4−ジーtert−ブチル
フェノール124g、92%バラホルムアルデヒド19
.6g、p−1ル工ンスルホン酸1gを追加添加し、同
様にして4時間二次縮合反応させた。
この縮合反応で得られた縮合体を実施例1におけると同
様の方法で測定したところ、両末端に2.4−ジーte
r t−ブチルフェノールが付加していないパラフェニ
ルフェノール・ホルムアルデヒド縮合体含有量は約8%
であった。
次いで、前記の二次縮合反応終了後に、ベンゼンを留去
し、さらに170°Cまで昇温し、安息香酸アンモニウ
ム28gと酸化亜鉛17gとをよく混合したものを1時
間にわたって少量ずつ添加し、その添加終了後さらに同
温度で4時間保持して変性反応を行なわせ、亜鉛変性フ
ェノール・ホルムアルデヒド縮合体320gを得た。
この亜鉛変性縮合体を用いて、実施例1と同様にして顕
色剤性能評価をした結果は表1に示すとおりであった。
実施例4 p−tert−ブチルフェノール75g、2.4−ジー
tert−ブチルフェノール206g、92%バラホル
ムアルデヒド32.6g、p−トルエンスルホン酸2.
2g、及びベンゼン470gをガラス製フラスコに入れ
、実施例1と同様にして縮合反応を行なわせた。
この縮合反応で得られた縮合体を実施例1におけると同
様の方法で測定したところ、両末端に2.4−ジーte
r t−ブチルフェノールが付加していないp−ter
t−ブチルフェノール・ホルムアルデヒド縮合体成分含
有量は約6%であった。
次いで、前記の縮合反応終了後に、ベンゼンを留去し、
さらに170°Cまで昇温し、安息香酸51gと酸化亜
鉛36gと重炭酸アンモニウム33gをよく混合したも
のを1時間にわたって添加してから、さらに4時間同温
度に保って変性反応を行なわせ、亜鉛変性フェノール・
ホルムアルデヒド縮合体360gを得た。
この亜鉛変性縮合体を用いて、実施例1と同様にして顕
色剤性能評価をした結果は表1に示すとおりであった。
比較例1 p−フェニルフェノール170g、92%パラホルムア
ルデヒド21.7g、p−トルエンスルホン酸1.4g
、及びベンゼン280gをガラス製フラスコに入れ、実
施例1と同様にして縮合反応を行なわせた。
次いで、ベンゼンを留去してから、170°Cまで昇温
し、安息香酸アンモニウム28gと酸化亜鉛16gとを
よく混合したものを1時間にわたって少量ずつ添加した
のち、さらに同温度で4時間保って変性反応を行なわせ
、亜鉛変性フェノール・ホルムアルデヒド縮合体210
gを得た。
この亜鉛変性縮合体を用いて、実施例1と同様にして顕
色剤性能評価をした結果は表1に示すとおりであった。
比較例2 p−フェニルフェノール170g、2.4−ジtert
−ブチル、フェノール82.4 g、92%パラホルム
アルデヒド27.4g、、p−)ルエンスルホン酸2.
0g及びベンゼン380gをガラス製フラスコに入れ、
実施例1と同様にして縮合反応を行なわせた。
この縮合体を実施例1におけると同様の方法で測定した
ところ、両末端に2.4−ジーter t−ブチルフェ
ノールが付加していないp−フェノール・ホルムアルデ
ヒド縮合体成分は約35%であった。
次いで、前記の縮合反応終了後に、ベンゼンを留去し、
さらに170°Cまで昇温し、安息香酸アンモニウム4
2gと酸化亜鉛25gの混合物を1時間にわたって少量
ずつ添加し、さらにその添加終了後、同温度で4時間変
性反応を行なわせ、亜鉛変性フェノール・ホルムアルデ
ヒド縮合体310gを得た。
この亜鉛変性縮合体を用いて、実施例1と同様にして顕
色剤性能を評価した結果は表1に示すとおりであった。
比較例3 実施例1で得られた亜鉛変性処理前のフェノール・ホル
ムアルデヒド縮合体を、ベンゼンを留去して取出し、こ
れを用いて実施例工と同様にして顕色剤性能評価をした
その結果は表1に示すとおりであった。
比較例4 3.5−ジーtert−ブチルサリチル酸の亜鉛塩を用
い、実施例1と同様にして顕色剤性能評価をした。
その結果は表1に示すおおりであった。
表1に示した評価を行う性能試験は下記の方法にしたが
った。
(1)水性塗料の調製及び顕色剤(下用紙)の製造: 上記の実施例及び比較例で得られた顕色剤化合物各38
部に、変性ポリビニルアルコール2部、水60部をそれ
ぞれ加え、小型サンドミルで粉砕し、平均粒径約2μの
顕色剤化合物の微粒子分散液とした。この各顕色剤化合
物分散液を用いて下記の組成の顕色剤水性塗料を調製し
た。
顕色剤水性塗料組成 顕色剤化合物水性分散液(38%)   6g平均粒径
2μΦカオゾン      12g平均粒径1.5μの
炭酸カルシウム   3gSBRラテンクス(50%)
      3g酸化でん粉(10%)       
 15g水                    
 43g得られた顕色剤水性塗料を秤量が44 g/r
rrの上質紙に、塗布乾燥重量が4g/rrrになるよ
うに、バーコーターを用いて塗布し、100°Cで1分
間乾燥して顕色紙(下用紙)を得た。得られた各顕色紙
について、下記の各性能試験を行なった。
(2)発色性能試験: 顕色紙の試験片に、市販の感圧記録紙(三菱製紙株式会
社商品名NCRN−40)の上用紙(青色)を重ね合わ
せ、鉄ロールエ(圧着装置を用いて発色させたのち、フ
ォトボルト型反射計(アンバーフィルター使用)を用い
て、下記の各反射率を測定し、発色性能は下記式で計算
した発色率で評価した(発色率の数値の大きい方が発色
性能が良いことを示す。)。
発色率= (1゜−1) /r。xlOO(%)式中、
Io・・・発色処理前の反射率 ■・・・発色処理後所定時間経過後の反射率(3)黄変
化試験: 顕色紙の試験片を4枚重ね合わせ、光電比色計を用いて
ハンター白皮を測定し、初期白色度に0とした。次いで
、試験片をNOxガスが3000pp充満した容器中に
10分間放置したのち、上記と同様にしてハンター白皮
を測定し、黄変後白皮にとした。黄変化度は下記式で計
算される白色度残存率で評価した(白色度残存率の数値
の大きい方が黄変化が少ないことを示す。)。
白色度残存率=に/に0X100 (%)(4)画像耐
水性試験: 顕色紙試験片を上記(2)の発色性能試験におけると同
様にして発色させ48時間放置してから、水中に2時間
浸漬した。フォトボルト型反射計を用いて浸漬処理前の
反射率I′及び2時間浸漬後の反射率I″を測定した。
画像耐水性能は下記式で示される発色画像残存率で評価
した。
発色画像残存率(%) = (1,−r“)/ (■、−r’ ) xtoO(
%)以下余白 (C)  発明の効果 本発明の感圧複写紙用顕色剤は、下記の優れた作用効果
を奏することができる。
(1)マイクロカプセルが加圧により破壊された直後か
ら高濃度で発色する高い発色速度が得られる。
(2)耐黄変性に優れ、酸化性NOXガス等による保存
時の黄変化が少ない顕色紙(下用紙)を与えることがで
きる。
(3)発色画像の耐水性が優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)両末端のフェノール核単位のo−位置がいずれも水
    素である成分の含有量が20重量%以下であるように合
    成された末端o−位置換基を有するp−置換フェノール
    ・ホルムアルデヒド縮合体の多価金属変性物を含有する
    ことを特徴とする感圧複写紙用顕色剤。 2)末端o−位置換基が、炭素数1〜12のアルキル基
    、炭素数6〜12のアリール基及び炭素数7〜12のア
    ラルキル基から選ばれた基であり、相互に同一であって
    も異なっていてもよい第1請求項記載の顕色剤。 3)p−置換フェノールが、炭素数1〜12のアルキル
    −p−置換フェノール、炭素数6〜12のアリール−p
    −置換フェノール、及び炭素数7〜12のアラルキル−
    p−置換フェノールから選ばれたものである第1請求項
    記載の顕色剤。 4)多価金属が亜鉛である第1請求項、第2請求項又は
    第3請求項記載の顕色剤。
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