JPH02133518A - 低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法 - Google Patents
低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法Info
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- JPH02133518A JPH02133518A JP28738588A JP28738588A JPH02133518A JP H02133518 A JPH02133518 A JP H02133518A JP 28738588 A JP28738588 A JP 28738588A JP 28738588 A JP28738588 A JP 28738588A JP H02133518 A JPH02133518 A JP H02133518A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、低/!X靭性に優れた高張力臼そオの製造法
に関する。
に関する。
(従来の技術)
例えば、水力発電所は電力需要の著しい増大乙こ伴って
発電効率を向上させるために近年大型化される傾向にあ
る。これに伴い水力発電所のペンストック く水圧鉄管
)に用いられる鋼材に対して要求される強度は−L界し
ており、これに対応するため使用される鋼材も厚肉化・
高強度化が図られている。例えば引張り強度が80〜1
00 kgf/mm2であってかつ板厚が1501以−
E、場合によっては2001以上である鋼板が用いられ
るようになっている。
発電効率を向上させるために近年大型化される傾向にあ
る。これに伴い水力発電所のペンストック く水圧鉄管
)に用いられる鋼材に対して要求される強度は−L界し
ており、これに対応するため使用される鋼材も厚肉化・
高強度化が図られている。例えば引張り強度が80〜1
00 kgf/mm2であってかつ板厚が1501以−
E、場合によっては2001以上である鋼板が用いられ
るようになっている。
しかしながら@型構造物である水圧鉄管には屯に強度の
みならず、過酷な環境条件で使用されることから、靭性
とりわけ低温靭性も強く要求されでいる。
みならず、過酷な環境条件で使用されることから、靭性
とりわけ低温靭性も強く要求されでいる。
そこで従来より上述のような用途に使用される鋼材であ
る極厚高張力鋼板の低温靭性を改善する方法が種々Ll
案されている。例えば特開昭48−28316号公報に
は[Ac4点以上の温度で焼入れを2回以上繰り返した
後で焼戻しを行うことにより強度と靭性とをPi厚IE
Iに付与する方法」が、また日本国特許第1,151.
095号、同1,333,560号には調n型高張力鋼
板の低温靭性を改善する方法として「微量のNbを鋼片
中に添加しておき、熱間圧延条件をある条件下に制御す
る方法」がそれぞれ開示されている。
る極厚高張力鋼板の低温靭性を改善する方法が種々Ll
案されている。例えば特開昭48−28316号公報に
は[Ac4点以上の温度で焼入れを2回以上繰り返した
後で焼戻しを行うことにより強度と靭性とをPi厚IE
Iに付与する方法」が、また日本国特許第1,151.
095号、同1,333,560号には調n型高張力鋼
板の低温靭性を改善する方法として「微量のNbを鋼片
中に添加しておき、熱間圧延条件をある条件下に制御す
る方法」がそれぞれ開示されている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながらこれらの方法によっては、極厚高張力網板
の低温靭性を確実に改善することができない。
の低温靭性を確実に改善することができない。
すなわち特開昭48−28316号公報に開示された方
法は、各々の熱処理温度についての言及がなされておら
ず菫に奸ましい熱処理温度範囲として880〜980℃
を例示しているだけである。したがって、例えば950
℃という高温で2回繰り返し焼入れを行った場合には2
回目の焼入れ時にも結晶粒の粗大化が発生するため、所
望の低温靭性の改善を図ることができず、一方^C1点
直上という低温で2回操り返し焼入れを行った場合には
オーステナイト結晶粒・フェライト結晶粒の混粒mmと
なり易く、やはり所望の低温靭性の改善を図ることがで
きない。また、Nb添加の効果についても十分言及され
ていない。つまり特開昭48−28316号公報に開示
された方法では、鋼材の組成や焼入れ温度といった条件
により靭性の改善効果が不足し充分な低温靭性が得られ
ない。
法は、各々の熱処理温度についての言及がなされておら
ず菫に奸ましい熱処理温度範囲として880〜980℃
を例示しているだけである。したがって、例えば950
℃という高温で2回繰り返し焼入れを行った場合には2
回目の焼入れ時にも結晶粒の粗大化が発生するため、所
望の低温靭性の改善を図ることができず、一方^C1点
直上という低温で2回操り返し焼入れを行った場合には
オーステナイト結晶粒・フェライト結晶粒の混粒mmと
なり易く、やはり所望の低温靭性の改善を図ることがで
きない。また、Nb添加の効果についても十分言及され
ていない。つまり特開昭48−28316号公報に開示
された方法では、鋼材の組成や焼入れ温度といった条件
により靭性の改善効果が不足し充分な低温靭性が得られ
ない。
また日本国特許第1,151,095号、同1.333
.560号に開示された方法は薄板材では効果が期待で
きるものの極厚鋼板では圧延の制御効果が期待できない
。
.560号に開示された方法は薄板材では効果が期待で
きるものの極厚鋼板では圧延の制御効果が期待できない
。
以上いずれの方法によっても極厚高張力鋼板の低温靭性
を改善することはできなかったのであるつここに、本発
明の目的は、低温靭性に優れた高張力鋼材、例えば極厚
高張力鋼板の製造法を提供することにある。
を改善することはできなかったのであるつここに、本発
明の目的は、低温靭性に優れた高張力鋼材、例えば極厚
高張力鋼板の製造法を提供することにある。
(課題を解決するだめの手段)
本発明考らは」−2課題を解決するため種々検討を重ね
た結果、鋼(■成および2回繰り返し焼入れの焼入れ温
度を特定することにより、高張力鋼材・持に極厚高張力
鋼板の低温靭性を改修することができることを知り、本
発明を完成した。
た結果、鋼(■成および2回繰り返し焼入れの焼入れ温
度を特定することにより、高張力鋼材・持に極厚高張力
鋼板の低温靭性を改修することができることを知り、本
発明を完成した。
ここに本発明の要旨は、重量%で
C:0.07〜0.20%、Si:0.01〜0.60
%、Mn: 0.50〜2.00%、 P : 0.
015%以下、S : 0.010%以下、 Cr
: 0.1〜1.5%、Mo: 0.15〜0.90%
= Nb:0.005〜0.030%、B :
0.0005〜0.0030%、 sol、八Q :
0.04〜Q、15%、N : 0.002〜0.01
5% 残部Feおよび不可避的不純物 からなる鋼組成を有する鋼)Aを、880℃以」二1o
oO℃以下の焼入れ温度で1次焼入れを行い、引き続き
、Ac3点以−、hUCJ点+100℃)以下であり、
かつ(1次焼入れ温度−40℃)以下である焼入れ温度
で2次焼入れを行った後に、焼戻しを行うことを特徴と
する、低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法である。
%、Mn: 0.50〜2.00%、 P : 0.
015%以下、S : 0.010%以下、 Cr
: 0.1〜1.5%、Mo: 0.15〜0.90%
= Nb:0.005〜0.030%、B :
0.0005〜0.0030%、 sol、八Q :
0.04〜Q、15%、N : 0.002〜0.01
5% 残部Feおよび不可避的不純物 からなる鋼組成を有する鋼)Aを、880℃以」二1o
oO℃以下の焼入れ温度で1次焼入れを行い、引き続き
、Ac3点以−、hUCJ点+100℃)以下であり、
かつ(1次焼入れ温度−40℃)以下である焼入れ温度
で2次焼入れを行った後に、焼戻しを行うことを特徴と
する、低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法である。
本発明において、鋼材とは、例えば水圧鉄管用材料とし
て用いることができる極厚の鋼板をいう。
て用いることができる極厚の鋼板をいう。
好ましくは1001厚以上の高張力鋼板である。
(作用)
以下本発明を作用効果とともに詳述する。なお本明細書
において特にことわりがない限り「%]は「重量シロ」
を意味するものとする。
において特にことわりがない限り「%]は「重量シロ」
を意味するものとする。
本発明は、ある特定した鋼組成を有する鋼材を、ある特
定した焼入温度域で、それぞれ2回焼入れ処理を施こし
、その際第2回目の焼入れを第1回目のそれより40℃
以上低い温度で行い、その後焼戻し処理を行うことを特
徴とする、低温靭、性に優れた高張力!4材の製造法で
ある。
定した焼入温度域で、それぞれ2回焼入れ処理を施こし
、その際第2回目の焼入れを第1回目のそれより40℃
以上低い温度で行い、その後焼戻し処理を行うことを特
徴とする、低温靭、性に優れた高張力!4材の製造法で
ある。
まず、本発明において」二連のように鋼組成を限定した
理由について説明する。
理由について説明する。
Cは、0.07%未満であると張力が80kgf/mm
”に達せず不足するために0.07%以上とし、また0
、20%を超えると靭性・溶接性を損なうために012
0%以下と制限する。
”に達せず不足するために0.07%以上とし、また0
、20%を超えると靭性・溶接性を損なうために012
0%以下と制限する。
Siは、鋼材の強度を確保するという観点から製鋼−)
0.01%以上必要な元素であるが、0.60%を超え
ると鋼材の靭、性を著しく低下させるために0.60%
以下とする。
0.01%以上必要な元素であるが、0.60%を超え
ると鋼材の靭、性を著しく低下させるために0.60%
以下とする。
Mnは、焼入性と強机性とを共に確保するために0.5
0%以上添加する必要があるが、2.0%を超えて多量
に添加すると、Mnのミクロ偏析あるいは伸展したMn
Sなどにより、機械的性質の異方性が極めて大きくなり
、高張力鋼材として適さなくなる。
0%以上添加する必要があるが、2.0%を超えて多量
に添加すると、Mnのミクロ偏析あるいは伸展したMn
Sなどにより、機械的性質の異方性が極めて大きくなり
、高張力鋼材として適さなくなる。
そこでMn添加量を0.50%以上2.0%以下と制限
する。
する。
PおよびSはに性を確保するためには有害な元素であり
少ないことが望ましいが、現在の製鋼技術上零にするこ
とは困難であるため、それぞれ上限を0.015%、0
.010%と制限する。
少ないことが望ましいが、現在の製鋼技術上零にするこ
とは困難であるため、それぞれ上限を0.015%、0
.010%と制限する。
Crは、0.1%以上の添加により焼入性を高めるため
靭−性の向上に有効であるが、1.5%超添加すると靭
性が著しく劣化するため、0.1%以上1.5%以下と
制限する。
靭−性の向上に有効であるが、1.5%超添加すると靭
性が著しく劣化するため、0.1%以上1.5%以下と
制限する。
Moは、0.15%以上の添加により強度の向上に有効
であるが、0.90%を超えて添加すると靭性をtll
なうこととなるため、0.15%以上0.90%以下に
制限する。
であるが、0.90%を超えて添加すると靭性をtll
なうこととなるため、0.15%以上0.90%以下に
制限する。
Nbは、本発明において重要な元素である。Nbをo、
oos%以上添加することにより結晶粒の微細化が図ら
れるために靭2性の向J二に有効である。しかし0.0
30%超添加すると、溶接継手部の靭性の劣化をもたら
すため、0.005%以上0.030%以下に制限する
。
oos%以上添加することにより結晶粒の微細化が図ら
れるために靭2性の向J二に有効である。しかし0.0
30%超添加すると、溶接継手部の靭性の劣化をもたら
すため、0.005%以上0.030%以下に制限する
。
なお、結晶粒微細化のためにNbを添加することは薄板
では行われているが、本発明のように極厚鋼板を対象に
する場合には例がない。それは制御圧延効果が朋持しに
くいためであり、そのため本発明にあっては固溶Nbの
微細析出による細粒化の促進を図っている。
では行われているが、本発明のように極厚鋼板を対象に
する場合には例がない。それは制御圧延効果が朋持しに
くいためであり、そのため本発明にあっては固溶Nbの
微細析出による細粒化の促進を図っている。
sol.Alは、1粒の微細化、固溶Nの固定およびB
処理を行う上で不可欠な元素であって、かかる効果を発
揮させるためには0,04%以上の添加が必要となるが
、0.15%を超えて添加すると靭性の低下をもたらす
ため0.04%以上0.15%以下と11限する。
処理を行う上で不可欠な元素であって、かかる効果を発
揮させるためには0,04%以上の添加が必要となるが
、0.15%を超えて添加すると靭性の低下をもたらす
ため0.04%以上0.15%以下と11限する。
Bは、本発明において微量の添加で焼入れ性を著しく向
上させるため、極めて重要な元素であり、0.0005
%以上の添加が必要であるが、0.0030%を超えて
添加すると靭性が著しく劣化するため、Bの添加量は0
.0005%以上0.0030%以下と制限する。
上させるため、極めて重要な元素であり、0.0005
%以上の添加が必要であるが、0.0030%を超えて
添加すると靭性が著しく劣化するため、Bの添加量は0
.0005%以上0.0030%以下と制限する。
Nは.AlNの生成により1粒の微細化に寄与するため
、0.002%以上添加することが必要であるが、0.
015 %≦を超えて添加すると固溶Nが増大し靭性が
劣化する。よって0.002%以上0.015%以丁に
制限する。
、0.002%以上添加することが必要であるが、0.
015 %≦を超えて添加すると固溶Nが増大し靭性が
劣化する。よって0.002%以上0.015%以丁に
制限する。
以上の組成を有する鋼材に後述する条件の熱処理を行う
ことにより、低温靭性に優れた鋼材を得ることが可能と
なるが、さらにNi、 Cu、■を1種または2種以上
を組合せて添加することにより一層の靭性向上を図るこ
とが可能となる。
ことにより、低温靭性に優れた鋼材を得ることが可能と
なるが、さらにNi、 Cu、■を1種または2種以上
を組合せて添加することにより一層の靭性向上を図るこ
とが可能となる。
そこで以下これらの元素の添加量について説明rる。
■は0.01%以」二添加することにより強度−Lgに
有効であるが、010%を超えて添加することにより靭
性の劣化をもたらす。そこで0.01%以上0.10%
以下に制限する。
有効であるが、010%を超えて添加することにより靭
性の劣化をもたらす。そこで0.01%以上0.10%
以下に制限する。
Niは強度・靭性を向上させるためにイ1゛効な元素で
あるが、多量に添加するとコストの−L昇を招くため5
%以下に制限する。
あるが、多量に添加するとコストの−L昇を招くため5
%以下に制限する。
Cuは0.1%以上の添カロにより強度士昇のために有
効な元素であるが、0゜5%超添加するとスゲル発生に
より鋼材の表面性状を著しく劣化する。
効な元素であるが、0゜5%超添加するとスゲル発生に
より鋼材の表面性状を著しく劣化する。
したがって0.1%以上0.5%以下と制限する。
以上の組成を有する鋼材に対して、本発明は、(1)
880℃以上1000℃以■の焼入れ温度で1次焼入れ
を行う (2) filに引き綺き、Ac3点以上(Ac、、点
+100℃)以下であり、かつ(1次焼入れ温度−40
℃)以下である焼入れ温度で二次焼入れを行う(3)上
記1次焼入れおよび2次焼入れ後に焼戻しを行う といろ条件で噴気処理を行うのである。
880℃以上1000℃以■の焼入れ温度で1次焼入れ
を行う (2) filに引き綺き、Ac3点以上(Ac、、点
+100℃)以下であり、かつ(1次焼入れ温度−40
℃)以下である焼入れ温度で二次焼入れを行う(3)上
記1次焼入れおよび2次焼入れ後に焼戻しを行う といろ条件で噴気処理を行うのである。
以1−の熱処理条件について以下詳述する。
先づ1次焼入れ温度は、微油に添加した肺を充分固溶さ
せてNbによる結晶f、γ微細化の効果を充分に発揮さ
せるためには、高温であることが望ましく、最低でも8
80’Cは必要である。しかし1000℃を超えるとγ
粒の粗大化が顕著となり、靭性の低Fに継がるため、1
次焼入れ温度は880℃以上1000℃以下と制■する
。
せてNbによる結晶f、γ微細化の効果を充分に発揮さ
せるためには、高温であることが望ましく、最低でも8
80’Cは必要である。しかし1000℃を超えるとγ
粒の粗大化が顕著となり、靭性の低Fに継がるため、1
次焼入れ温度は880℃以上1000℃以下と制■する
。
次に2次焼入れ温度は1次焼入れ温度とは別に低温であ
ること、すなわちAc3点直上であることが有効である
。これは可及的低温における1化温度を選択的に用いろ
ことにより、1粒の細粒化が図られ、靭性の向−E−が
図られるからである。また、1次焼入れにより(■繊が
ヘイ十イト化しているために2次焼入れにより相T・′
ir相が均一に生成されてg終製品の靭性が改傅される
ためでもある。このためには2次焼入れ温度は、Ac,
点以、h(Acs点川O用℃)以下であり、かつ(1次
焼入れ温度−40゛C)以下である温度であることが有
功である。
ること、すなわちAc3点直上であることが有効である
。これは可及的低温における1化温度を選択的に用いろ
ことにより、1粒の細粒化が図られ、靭性の向−E−が
図られるからである。また、1次焼入れにより(■繊が
ヘイ十イト化しているために2次焼入れにより相T・′
ir相が均一に生成されてg終製品の靭性が改傅される
ためでもある。このためには2次焼入れ温度は、Ac,
点以、h(Acs点川O用℃)以下であり、かつ(1次
焼入れ温度−40゛C)以下である温度であることが有
功である。
そしてt4後に焼戻し処理を行う。焼戻し処理は特別な
処理を含むものではなく通常の焼戻し処理を行えばよい
。すなわらと記の1次焼入れおよび2次焼入れを行った
鋼材を550〜650℃程度に焼戻しすればよい。
処理を含むものではなく通常の焼戻し処理を行えばよい
。すなわらと記の1次焼入れおよび2次焼入れを行った
鋼材を550〜650℃程度に焼戻しすればよい。
以−F詳述してきた本発明にかかる方法により、a!、
温靭性に優れた高張力鋼材を確実に得ることが可能にな
る。
温靭性に優れた高張力鋼材を確実に得ることが可能にな
る。
さらに本発明を実施例を用いて詳述するが、これは本発
明の例示であってこれにより本発明が不当に制限される
ものではない。
明の例示であってこれにより本発明が不当に制限される
ものではない。
実施例
第1表に示す組成を有する鋼片を第2表しこ示す条件に
て熱処理を行って板厚が100 mmまたは150Iの
試14Fklないし試料阻9を得た。
て熱処理を行って板厚が100 mmまたは150Iの
試14Fklないし試料阻9を得た。
これらの試料について、引張試験を行って降伏点および
引張強さを測定するとともにシャルピー試験を行って遷
移温度を′測定した。結果を第2表に示す。
引張強さを測定するとともにシャルピー試験を行って遷
移温度を′測定した。結果を第2表に示す。
試lTh1ないし使用猾6は本発明にかかる方法により
得た試料であるが、引張強度が大きく、遷移温度が低く
、低温靭性に優れた高張力鋼板が得られたことがわかる
。
得た試料であるが、引張強度が大きく、遷移温度が低く
、低温靭性に優れた高張力鋼板が得られたことがわかる
。
これに対して試料磁7ないし試料寛9は比較例の試料で
ある。
ある。
まず試料隘7は、2次焼入れを実施していないため、γ
粒の粗大化を防ぐことができず、靭性の向上が図られな
いことがわかる。
粒の粗大化を防ぐことができず、靭性の向上が図られな
いことがわかる。
次に試料宛8は、NbおよびBを有さない鋼片より得た
試料であるが、結晶粒の微細化が図れらないとともに、
焼入れ性も向上しないためやはり靭性の向上が図られな
いことがわかる。
試料であるが、結晶粒の微細化が図れらないとともに、
焼入れ性も向上しないためやはり靭性の向上が図られな
いことがわかる。
さらに試料阻9は、2次焼入れ温度が1次焼入れ温度と
同一である方法、すなわち特開昭48 28316号公
報に開示された方法と同一の方法により得た試料である
が、γ粒の細粒化が図られず靭性が向上していない(Δ
Ts=−60(ト))ことがわかる。
同一である方法、すなわち特開昭48 28316号公
報に開示された方法と同一の方法により得た試料である
が、γ粒の細粒化が図られず靭性が向上していない(Δ
Ts=−60(ト))ことがわかる。
(発明の効果)
特定の組成を有する鋼材に対して
(i)靭性の向上の目的で添加するNbを十分に固溶さ
せる高/!L(880〜1000■)で1次焼入れ処理
を行う (11)γ粒の細粒化を目的として、低温f(Ac*点
〜Ac3点+1oo) ℃であって、(1次焼入れ温度
40)℃以下の温度)で2次焼入れを行うという、本発
明にかかる方法により、従来の極厚高張力鋼板に対して
、良好な低温靭性を有する極厚高張力鋼板を提供する方
法が得られることとなった。
せる高/!L(880〜1000■)で1次焼入れ処理
を行う (11)γ粒の細粒化を目的として、低温f(Ac*点
〜Ac3点+1oo) ℃であって、(1次焼入れ温度
40)℃以下の温度)で2次焼入れを行うという、本発
明にかかる方法により、従来の極厚高張力鋼板に対して
、良好な低温靭性を有する極厚高張力鋼板を提供する方
法が得られることとなった。
近年高張力化・;ゾ肉化の要求が年々増大しているペン
ストック用鋼板をはじめとする、各種大型構造物に使用
することができる、低温排外に優れた、極厚高張力鋼板
の製造法を提供する本発明の意義は著しい。
ストック用鋼板をはじめとする、各種大型構造物に使用
することができる、低温排外に優れた、極厚高張力鋼板
の製造法を提供する本発明の意義は著しい。
Claims (2)
- (1)重量%で C:0.07〜0.20%、Si:0.01〜0.60
%、Mn:0.50〜2.00%、P:0.015%以
下、S:0.010%以下、Cr:0.1〜1.5%、
Mo:0.15〜0.90%、Nb:0.005〜0.
030%、B:0.0005〜0.0030%、sol
.Al:0.04〜0.15%N:0.002〜0.0
15% 残部Feおよび不可避的不純物 からなる鋼組成を有する鋼材を、880℃以上1000
℃以下の焼入れ温度で1次焼入れを行い、引き続き、A
c_3点以上(Ac_3点+100℃)以下であり、か
つ(1次焼入れ温度−40℃)以下である焼入れ温度で
2次焼入れを行った後に、焼戻しを行うことを特徴とす
る、低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法。 - (2)さらに Ni:5%以下、V:0.01〜0.1%、Cu:0.
1〜0.5% の1種または2種以上の組み合わせの合金元素を含有す
る請求項(1)記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28738588A JPH02133518A (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28738588A JPH02133518A (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02133518A true JPH02133518A (ja) | 1990-05-22 |
Family
ID=17716666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28738588A Pending JPH02133518A (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 低温靭性に優れた高張力鋼材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02133518A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5302216A (en) * | 1991-04-10 | 1994-04-12 | Sugita Wire Mfg. Co., Ltd. | Method for producing by continuous heat treatments oil-tempered steel wires for springs having high strength and high toughness |
EP0841409A1 (fr) * | 1996-11-12 | 1998-05-13 | Gaz Liquefies Industrie G.L.I., Société Anonyme | Nuance d'acier à haute limite d'élasticité patinable notamment pour réservoirs métalliques destinés à contenir un fluide sous pression |
EP1760162A1 (de) * | 2005-09-05 | 2007-03-07 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von kaltzähen Stählen |
WO2008031457A1 (de) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von kaltzähen stählen |
-
1988
- 1988-11-14 JP JP28738588A patent/JPH02133518A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5302216A (en) * | 1991-04-10 | 1994-04-12 | Sugita Wire Mfg. Co., Ltd. | Method for producing by continuous heat treatments oil-tempered steel wires for springs having high strength and high toughness |
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FR2755701A1 (fr) * | 1996-11-12 | 1998-05-15 | Guy Halgand | Nuance d'acier a haute limite d'elasticite patinable notamment pour reservoirs metalliques destines a contenir un fluide sous pression |
EP1760162A1 (de) * | 2005-09-05 | 2007-03-07 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von kaltzähen Stählen |
WO2008031457A1 (de) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von kaltzähen stählen |
JP2010503766A (ja) * | 2006-09-13 | 2010-02-04 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 低温靭性鋼を製造するための方法 |
US8066830B2 (en) | 2006-09-13 | 2011-11-29 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for producing a shaft for compressors |
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