JPH02132318A - 剪断刃の微少プロフィル測定方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、剪断刃の微少プロフィル測定方法及びその
測定装置に関する。

［従来の技術］ 製鉄所の薄板製造ライン等においては、第５図（ａ）お
よび（ｂ）のような回転ドラム式の鋼板剪断機を使用し
ている。この回転ドラム式の鋼板剪断機３１は、ハウジ
ング３２内にそれぞれの回転軸が同一垂直面内に水平に
なるように配置された上下一対の回転ドラム３３および
３４と、回転ドラム３３および３４のドラム面に回転軸
と平行にかつ先端部分をドラム面から突出して装備した
一対の剪断刃３５および３６と、回転ドラム３３および
３４を駆動するための電動機３７、減速機３８およびそ
れぞれの回転ドラム３３および３４を回転させる回転歯
車３つがら構成されている。

そして回転ドラム３３およひ３４は、反対方向に回転す
るとともに、一回転するごとに前記剪断刃３５および３
６が鋼板のパスラインで交差し、このとき鋼板を切断す
るようになっている。

この剪断機３１を使用する上で重要なことは、上下の剪
断刃３５および３６の長手方向の直線性、すなわち回転
ドラム３３および３４の軸方向の直線性が高くなければ
ならないことである。この直線性をおろそかにして剪断
刃３５および３６を、第６図のように曲がりくねって回
転ドラム３３および３４にセツ１−すると、第７図のよ
うに剪ｌＩ７ｒ後の薄鋼板４０の剪断面にかえり４１が
生成される。このかえり４１・は、薄鋼板４ｏを使った
製品の製造工程、例えば製缶における缶表面への印刷工
程において、印刷ロールに疵を付けるというような問題
点を有しており、このがえり４１が生成された薄鋼板は
、不良品として需要家に引き取りを拒否されてしまう。

このような問題に対処するなめ、従来は第８図のように
、調整者が永年の経験と勘を頼りにシム４２を、剪断刃
３５およひ３６と回転ドラムの３３および３４の剪断刃
取り付け溝４３および４４との間に挿入し、直線性を高
めようとしてきた。

［発明が解決しようとずる課題］ しかしながら従来の剪断刃の直線性を高めるための調整
方法には、次のような問題点があった。

すなわち第６図に示した剪断刃の調整の対象となる曲が
りＪｉａは、高々１−　１０μｍという微視的な量であ
るので、調整者の経験と勘たけては正しく調整すること
が困難であり、かえりの生成を完全に阻止することはで
きないという問題点を抱えていた。

この発明は、従来技術の以上のような問題点を解消し、
剪断刃の直線性を高める調整において調整量を決定する
ために必要な、剪断刃の微少プロフィルの測定方法およ
びその装置を提供することを目的としている。

［課題を解決ずるための手段］ この発明に係る剪断刃の微少プロフィル測定方法および
装置は、上下一対の回転ドラムのそれぞれに、剪断刃を
回転１〜ラムの回転軸方向に取り付けてなる回転ドラム
式剪断機の、前記剪断刃の微少プロフィルを測定ずる方
法において、回転ドラムの回転軸と平行に測定基準面を
設け、この測定基準面と前記剪断刃の側面のそれぞれの
測定基準点からの変位センサーの変位量を、２個の接触
式変位センサーを同時に軸方向に移動させながら測定し
、両変位量の差分を演算器により演算する剪断刃の微少
プロフィル測定方法であり、ガイドレールと、カイドレ
ール上を摺動自在に移動できるように構成した変位セン
サー支持台と、この変位センサー支持台に変位センサー
支持台の移動方向とは直角方向に配置した２個の変位セ
ンサーと、２個の変位センサーからの変位データを差分
演算する演算器とからなる剪断刃の微少プロフィル測定
装置てある。

［作用］ この発明に係る剪断刃の微少プロフィル測定方法および
装置によって、回転ドラム式剪断機の剪断刃の長手方向
と直角方向の基準点からの変位量が正確に測定できるの
で、剪断刃の直線性の正確な調整ができ、薄鋼板にかえ
りが生成されることのない良好な切れ味が確保できる。

［実施例コ 本発明の１実施例の剪断刃の微少プロフィル測定装置を
第１図により説明する。本発明の１実施例の剪断刃の微
少プロフィル測定装置１は、ガイドレール２と、このガ
イドレール２上を摺動自在に移動できるように構成した
変位センサー支持台３と、この変位センサー３に支持さ
れ変位センサー支持台３の移動方向と直角に並んて配置
された２個の変位センサー４ａおよび４ｂと、この２個
の変位センサー４ａおよび４ｂから変位量の信号を電気
ケーブル５を通して受け、両変位量の差分を演算する演
算器６とから構成されている。この剪断刃の微少プロフ
ィル測定装置１の２個の変位センサー４ａおよひ４ｂの
部分を詳述すると、変位センサー４ａおよひ４ｂはフラ
ケット７ａおよび７　１）により、変位センサー支持台
３から突出して保持されており、測定面に接する変位セ
ンサーの先端はスプリングを介して１０ｍｍ程度上下に
移動てきるようになっている。

次にこの剪断刃の微少プロフィル測定装置１を使用した
剪断刃の微少プロフィル測定方法を、第２図により説明
する。第２図は剪断機の下回転ドラムｌｌａおよび゛上
回転ドラムｌｌｂの回転軸と直角方向の断面と、その側
方に配置した剪断刃の微少プロフィル測定装Ｗ１を進行
方向から見た側面を示す図てある。この第２図において
は、下四転１・ラムｌｌａに装備した下剪断刃１２ａの
側面の測定基準点からの変位センサーの変位量と、回転
ドラムｌｌａに設けた測定基準面１３ａの同しく測定基
準点からの変位センサーの変位量を、同時に回転トラム
ｌｌａの回転軸方向に連続して測定する場合を示してい
る。この測定方法においては、下回転ドラムｌｌａを下
剪断刃１２ａの側面か水平になる位置で停止する。そし
て剪断機のハウジング（図示せず）に取り付けたストッ
パー１４上に、剪断刃の微少プロフィル測定装置１のガ
イドレール２を固定するための固定金具１５をボルト１
６で固定し、この固定金具１５の上にガイドレール２を
置き、ボルト１７で固定する。第２図では示していない
が、ストッパー１４、固定金具１５およびホルト１６お
よび１７は、剪断機のハウジングの両側面、すなわちガ
イドレール２の両端に１個づつ配備している。そしてこ
のように設置したガイドレール２の上に、変位センサー
支持台３を摺動自在に跨がらせ、この変位センサー支持
台３をガイドレール２に添って移動させることにより、
下剪断刃１２ａの側面の測定基準点からの変位センサー
の変位量と、測定基準面１３ａの同しく測定基準点から
の変位センサーの変位量を、同時に下剪断刃１−２ａの
全長にわたって測定する。

この測定においては、ガイドレール２と変位センサー支
持台３との間には、わずかながらがたつきが存在するの
で、剪断刃の側面の測定基準点からの変位センサーの変
位量のみを測定したのでは、剪断刃の測定基準点からの
変位量を剪断刃の全長にわたって正確に測定することは
困難である。しかしながら変位センサー支持台３のがた
つきは、測定基準面１３ａが精度高く形成されておれば
、測定基準面１３ａの測定基準点からの変位センサーの
変位量として把握できるので、下剪断刃１２ａの側面の
長手方向各点の測定基準点からの変位は、下剪断刃１２
ａの側面の測定基準点からの変位センサーの変位量から
、測定基準面１３ａの測定基準点からの変位センサーの
変位量を差し引くことで、正確に測定することができる
。そしてこの測定値は、変位センサーがらの二つの変位
信号を演算器く図示せず）で差分演算することにより、
容易に得ることができる。上剪断刃１２ｂの微少プロフ
ィルの測定も、下剪断刃１２ａの場合と同様に行なうこ
とができるが、第３図のように上下の剪断刃の微少プロ
フィルを同時に測定することもてきる。

第４図（ａ）は、この剪断刃の微少プロフィル測定装置
１で測定した剪断刃の基準面からの変位量を、剪断刃の
全長にわたって往復測定したデータのグラフである。ま
た第４図（ｂ）は、第４図（ａ）の測定対象となった剪
断刃の曲がり量が多いと思われる部分に、シムを挿入し
て曲がりを強調したものを測定したデータのグラフであ
る。この図から明らかなように、曲がりを強調した部分
がシムの厚さだけ曲がり量か多くなっており、この剪断
刃の微少プロフィル測定装置が目的どうりに作動してい
ることが分かる。

なお、回転ドラムに設けた測定基準面は、研削盤で精度
よく仕上げるようにしている。

［発明の効果］ 本発明により、回転ドラム式剪断機の剪断刃の直線性の
調整が正確に実施できるので、剪断後の鋼板にかえりが
発生ずることが無く、剪断不良による歩留の低下を阻止
ずることができるとともに、作業能率も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の剪断刃の微少プロフィル測
定装置の斜視図、第２図はこの測定装置の使用方法を示
す説明図、第３図はこの測定装置の他の使用方法を示す
説明図、第４図（ａ）はこの測定装置による測定データ
のグラフ図、第４図（ｂ）は他の測定データのグラフ図
、第５図（ａ）および（ｂ）は回転ドラム式剪断機の構
成を示す説明図、第６図は剪断刃の取り付け状況を示す
説明図、第７図は鋼板に生成されるかえりを示す断面図
、第８図は剪断刃のシム調整の状況を示す説明図である
。 １・・・剪断刃の微少プロフィル測定装置、２・・ガイ
ドレール、３・・変位センサー支持台、４ａ，４ｂ・・
・変位センサー、５・・・電気ケーブル、６・・・演算
器、７ａ，７ｂ・・・ブラケット、１１ａ・・下回転ド
ラム、ｌｌｂ・・・上回転ドラム、１２ａ・・・下剪断
刃、１２ｂ・・・上剪断刃、１３ａ，．１３ｂ・・・測
定基準面、 １４・・・ストッパー、１５・・・固定金具、１　６　
， ７・・・ボルト。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下一対の回転ドラムのそれぞれに、剪断刃を回
   転ドラムの回転軸方向に取り付けてなる回転ドラム式剪
   断機の、前記剪断刃の微少プロフィルを測定する方法に
   おいて、回転ドラムの回転軸と平行に測定基準面を設け
   、この測定基準面と前記剪断刃の側面のそれぞれの測定
   基準点からの変位センサーの変位量を、２個の接触式変
   位センサーを同時に軸方向に移動させながら測定し、両
   変位量の差分を演算器により演算することを特徴とする
   剪断刃の微少プロフィル測定方法。
2. （２）ガイドレールと、ガイドレール上を摺動自在に移
   動できるように構成した変位センサー支持台と、この変
   位センサー支持台に変位センサー支持台の移動方向とは
   直角方向に配置した２個の変位センサーと、２個の変位
   センサーからの変位データを差分演算する演算器とから
   なることを特徴とする剪断刃の微少プロフィル測定装置
   。