JPH02130637A - ソースコード翻訳方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野ン 本発明はソースコード翻訳方式に関し、特に電子計算機
システムなどで利用される高級言語で記述されたソース
コードを翻訳する際に目的コードの最適化を行うソース
コード翻訳方式に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種のソースコード翻訳方式は、高級言語で記
述されたソースコードが格納されているソースコードフ
ァイルからソースコードを入力して構文解析を行い、手
続きの初めにはスタックフレームの更新処理が必要であ
ることを示す情報と、手続きの中の処理に関する情報と
、手続きの最後にはスタックフレームの復旧処理が必要
であることを示す情報とを含む中間コードを生成し中間
コードファイルに出力する構文解析手段と、中間コード
ファイルから中間コードを入力して中間コードに含まれ
ている情報に従って、手続きの最初にはスタックフレー
ムの更新処理に対応する目的コードを生成し、続いて手
続きの中の処理に対応する目的コードを生成し、その後
にスタックフレームの復旧処理に対応する目的コードを
生成し、生成された目的コードを目的コードファイルに
出力する目的コード生成手段とからなっていた。

（発明が解決しようとする課題〕 上述した従来のソースコード翻訳方式では、生成された
目的コードの１つの手続きの最初と最後とには必ずスタ
ックフレームの更新と復旧とのための処理が付随してい
るので、手続きの呼出しが多いプログラムを実行する場
合にスタックフレームの更新処理および復旧処理がオー
バヘッドになるという欠点がある。

本発明の目的は、上述の点に鑑み、中間コード全体を解
析して自動記憶域クラスの属性を持つように宣言されて
いる処理データ（自動的変数）および−時的な作業用と
して使われる処理データを極力レジスタに割り付けるよ
うにして、スタックフレームの確保の必要性を少なくし
手続きの呼出しにおけるオーバヘッドをなくすようにし
たソースコード翻訳方式を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のソースコード翻訳方式は、高級言語で記述され
たソースコードが格納されているソースコードファイル
からソースコードを入力して構文解析を行いプログラム
の構造に関する情報、処理データに関する情報および手
続きの中の処理に関する情報を含む中間コードを生成し
て中間コードファイルに出力する構文解析手段と、前記
中間コードファイルから中間コードを入力して中間コー
ドに含まれている情報を解析し処理データが自動記憶域
クラスの属性を持つように宣言されていてかつ処理上割
り付けられている記憶域の位置を知る必要がない場合お
よび一時的な作業用として使われかつ処理上割り付けら
れている記憶域の位置を知る必要がない場合にはその処
理データをレジスタに割り付け、レジスタが不足した場
合にはスタック上に割り付けるようにして、その結果手
続きの中でスタック上に割り付けられるべきデータが存
在する場合はそのデータを割り付けるための記憶域をス
タック上に確保するためのスタックフレームの更新処理
がその手続きの最初に必要でありかつその手続きの最後
にはスタック上に確保されたデータの記憶域を解放する
ためのスタックフレームの復旧処理が必要であることを
示す情報を中間コードに含め、手続きの中でスタック上
に割り付けられるべきデータが存在しない場合にはスタ
ックフレームの更新処理とスタックフレームの復旧処理
とが必要であることを示す情報を含めないようにして中
間コードを最適化して最適化中間コードファイルに出力
する中間コード最適化手段と、前記最適化中間コードフ
ァイルから中間コードを入力して中間コードが手続きの
中でスタックフレームの更新処理とスタックフレームの
復旧処理とが必要であることを示す情報を含んでいる場
合にはスタックフレームの更新処理に対応する目的コー
ド、手続きの中の処理に対応する目的コードおよびスタ
ックフレームの復旧処理に対応する目的コードを生成し
、中間コードが手続きの中でスタックフレームの更新処
理とスタックフレームの復旧処理とが必要であることを
示す情報を含んでいない場合には手続きの中の処理に対
応する目的コードのみを生成して目的コードファイルに
出力する目的コード生成手段とを有する。

〔作用〕

本発明のソースコード翻訳方式では、構文解析手段が高
級言語で記述されたソースコードが格納されているソー
スコードファイルからソースコードを入力して構文解析
を行いプログラムの構造に関する情報、処理データに関
する情報および手続゛きの中の処理に関する情報を含む
中間コードを生成して中間コードファイルに出力し、中
間コード最適化手段が中間コードファイルから中間コー
ドを入力して中間コードに含まれている情報を解析し処
理データが自動記憶域クラスの属性を持つように宣言さ
れていてかつ処理上割り付けられている記憶域の位置を
知る必要がない場合および一時的な作業用として使われ
かつ処理上割り付けられている記憶域の位置を知る必要
がない場合にはその処理データをレジスタに割り付け、
レジスタが不足した場合にはスタック上に割り付けるよ
うにして、その結果手続きの中でスタック上に割り付け
られるべきデータが存在する場合はそのデータを割り付
けるための記憶域をスタック上に確保するためのスタッ
クフレームの更新処理がその手続きの最初に必要であり
かつその手続きの最後にはスタック上に確保されたデー
タの記憶域を解放するためのスタックフレームの復旧処
理が必要であることを示す情報を中間コードに含め、手
続きの中でスタック上に割り付けられるべきデータが存
在しない場合にはスタックフレームの更新処理とスタッ
クフレームの復旧処理とが必要であることを示す情報を
含めないようにして中間コードを最適化して最適化中間
コードファイルに出力し、目的コード生成手段が最適化
中間コードファイルがら中間コードを入力して中間コー
ドが手続きの中でスタックフレームの更新処理とスタッ
クフレームの復旧処理とが必要であることを示す情報を
含んでいる場合にはスタックフレームの更新処理に対応
する目的コード、手続きの中の処理に対応する目的コー
ドおよびスタックフレームの復旧処理に対応する目的コ
ードを生成し、中間コードが手続きの中でスタックフレ
ームの更新処理とスタックフレームの復旧処理とが必要
であることを示す情報を含んでいない場合には手続きの
中の処理に対応する目的コードのみを生成して目的コー
ドファイルに出力する。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係るソースコード翻訳方
式の構成を示すブロック図である・本実施例のソースコ
ード翻訳方式は、構文解析手段１と、中間コード最適化
手段２と、目的コード生成手段３と、ソースコードファ
イル４と、中間コードファイル５と、最適化中間コード
ファイル６と、目的コードファイル７とから構成されて
いる。

なお、構文解析手段１．中間コード最適化手段２および
目的コード生成手段３は、コンパイラ１゜に含まれてい
る。

また、図中、矢印を付した太線および実線は、それぞれ
情報および制御の流れと方向とを示している。

次に、このように構成された本実施例のソースコード翻
訳方式の動作について説明する。

コンパイラ１０が起動されると、構文解析手段１は、高
級言語で記述されたソースコードが格納されているソー
スコードファイル４からソースコードを入力して構文解
析を行い、プログラムの構造に関する情報、処理データ
に関する＋ｙ報および手続きの中の処理に関する情報を
含む中間コードを生成して中間コードファイル５に出力
する。

具体的には、第２図に示すような高級言語を仮定し、第
３図に示すような中間コードを生成するものとする。第
２図においては、１行目はＸと名前付けられた手続きの
開始を示し、２行目は八という名前の整数データをＸと
名前付けられた手続き内でのみ使用できる自動記憶域ク
ラスの属性を持つものとして宣言していることを示す、
３行目は、定数０を整数データＡに代入することを示す
。

４行目は、手続きＸの終了を示す、第３図においては、
１行目はＸという名標の宣言を示し、それが手続きの名
前であることを示す、２行目は、手続きの初まりを示す
、３行目は、Ａという名標の宣言を示し、それが整数型
データの名前であることを示す、４行目は代入の処理を
示し、５行目は代入される領域の名前を示す、６行目は
、代入するデータが定数０であることを示す、７行目は
、手続きの終了を示す。

構文解析手段１は、中間コードファイル５に゛中間コー
ドを出力し終わったならば、制御を中間コード最適化手
段２に移す。

中間コード最適化手段２は、中間コードファイル５から
中間コードを入力し、中間コードに含まれている情報を
解析し、処理データが自動記憶域クラスの属性を持つよ
うに宣言されていてかつ処理上割り付けられている記憶
域の位置を知る必要がない場合および一時的な作業用と
して使われかつ処理上割り付けられている記憶域の位置
を知る必要がない場合には、その処理データをレジスタ
に割り付ける。レジスタが不足した場合には、スタック
上に割り付けるようにする。その結果、１つの手続きの
中でスタック上に割り付けられるべきデータが存在する
場合には、中間コード最適化手段２は、そのデータを割
り付けるための記憶域をスタック上に確保するためのス
タックフレームの更新処理がその手続きの最初に必要で
あり、かつその手続きの最後にスタック上に確保された
データの記憶域を解放するためのスタックフレームの復
旧処理が必要であることを示す情報を含めた中間コード
を最適化中間コードファイル６に出力する。一方、１つ
の手続きの中でスタック上に割り付けられるべきデータ
が存在しない場合には、中間コード最適化手段２は、ス
タックフレームの更新処理とスタックフレームの復旧処
理とが必要であることを示す情報を中間コードには含め
ないようにして中間コードを最適化し、その最適化され
た中間コードを最適化中間コードファイル６に出力する
。

具体的には、第３図に示す中間コードを入力して、第４
図に示す最適化中間コードを出力するものとする。すな
わち、第３図の中間コードを解析することにより、変数
型データＡば、自動記憶域クラスとして宣言されている
が、手続きＸの中では整数型データＡが割り付けられて
いる記憶域の位置を知る必要がないので、整数型データ
Ａをレジスタに割り付ける。したがって、手続きＸに対
しては、スタックフレームの更新処理とスタックフレー
ムの復旧処理とが必要でなくなる。第４図は、１行目、
２行目、３行目、５行目および６行目は、第３図中に示
したそれぞれ対応する行と同じ意味を持つ、４行目は、
代入される領域がθ番目のレジスタであることを示す。

中間コード最適化手段２は、最適化された中間コードを
最適化中間コードファイル６に出力し終わったならば、
制御を目的コード生成手段３に移す。

目的コード生成手段３は、最適化中間コードファイル６
から中間コードを入力し、中間コードが手続きの中でス
タックフレームの更新処理とスタックフレームの復旧処
理とが必要であることを示す情報を含んでいる場合には
スタックフレームの更新処理に対応する目的コードを１
つの手続きに対応する目的コードの最初に出力し、続い
て手続きの中の処理に対応する目的コードを生成し、そ
の後にスタックフレームの復旧処理に対応する目的コー
ドを生成する。一方、中間コードが１つの手続きの中で
スタックフレームの更新処理とスタックフレームの復旧
処理とが必要であることを示す情報を含んでいない場合
には、手続き中の処理に対応する目的コードのみを生成
する。目的コード生成手段３は、生成した目的コードを
目的コードファイル７に出力する。

最適化された中間コードが第４図に示すようであった場
合には、スタックフレームの更新処理とスタックフレー
ムの復旧処理とが必要であることを示す情報が含まれて
いないので、目的コード生成手段３は、単にＯ番目のレ
ジスタの内容を０にする目的コードを生成するだけであ
る。

目的コード生成手段３が生成した目的コードを目的コー
ドファイル７に出力し終わったならば、コンパイラ１０
はソースコード翻訳処理を終了する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、中間コード全体を解析し
て自動記憶域クラスの属性を持つように宣言されている
処理データおよび一時的な作業用として使われる処理デ
ータを極力レジスタに割り付けるようにすることにより
、スタックフレームの確保の必要性を少なくし、手続き
の呼出しにおけるオーバヘッドをなくして、プログラム
の実行速度を向上させることを可能とする効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るソースコード翻訳方式
の構成を示すブロック図、 第２図はソースコードの一例を示す図、第３図は第２図
に示したソースコードから生成される中間コードの一例
を示す図、 第４図は本実施例のソースコード翻訳方式により最適化
された中間コードの一例を示す図である。 図において、 ｌ・・・構文解析手段、 ２・・・中間コード最適化手段、 ３・・・目的コード生成手段、 ４・・・ソースコードファイル、 ５・・・中間コードファイル、 ６・・・最適化中間コードファイル、 ７・・・目的コードファイル、 １０・・・コンパイラである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 高級言語で記述されたソースコードが格納されているソ
   ースコードファイルからソースコードを入力して構文解
   析を行いプログラムの構造に関する情報、処理データに
   関する情報および手続きの中の処理に関する情報を含む
   中間コードを生成して中間コードファイルに出力する構
   文解析手段と前記中間コードファイルから中間コードを
   入力して中間コードに含まれている情報を解析し処理デ
   ータが自動記憶域クラスの属性を持つように宣言されて
   いてかつ処理上割り付けられている記憶域の位置を知る
   必要がない場合および一時的な作業用として使われかつ
   処理上割り付けられている記憶域の位置を知る必要がな
   い場合にはその処理データをレジスタに割り付け、レジ
   スタが不足した場合にはスタック上に割り付けるように
   して、その結果手続きの中でスタック上に割り付けられ
   るべきデータが存在する場合はそのデータを割り付ける
   ための記憶域をスタック上に確保するためのスタックフ
   レームの更新処理がその手続きの最初に必要でありかつ
   その手続きの最後にはスタック上に確保されたデータの
   記憶域を解放するためのスタックフレームの復旧処理が
   必要であることを示す情報を中間コードに含め、手続き
   の中でスタック上に割り付けられるべきデータが存在し
   ない場合にはスタックフレームの更新処理とスタックフ
   レームの復旧処理とが必要であることを示す情報を含め
   ないようにして中間コードを最適化して最適化中間コー
   ドファイルに出力する中間コード最適化手段と、 前記最適化中間コードファイルから中間コードを入力し
   て中間コードが手続きの中でスタックフレームの更新処
   理とスタックフレームの復旧処理とが必要であることを
   示す情報を含んでいる場合にはスタックフレームの更新
   処理に対応する目的コード、手続きの中の処理に対応す
   る目的コードおよびスタックフレームの復旧処理に対応
   する目的コードを生成し、中間コードが手続きの中でス
   タックフレームの更新処理とスタックフレームの復旧処
   理とが必要であることを示す情報を含んでいない場合に
   は手続きの中の処理に対応する目的コードのみを生成し
   て目的コードファイルに出力する目的コード生成手段と を有することを特徴とするソースコード翻訳方式。