JPH0212871Y2 - - Google Patents

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JPH0212871Y2
JPH0212871Y2 JP12621581U JP12621581U JPH0212871Y2 JP H0212871 Y2 JPH0212871 Y2 JP H0212871Y2 JP 12621581 U JP12621581 U JP 12621581U JP 12621581 U JP12621581 U JP 12621581U JP H0212871 Y2 JPH0212871 Y2 JP H0212871Y2
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drain pipe
water
pipe
drain
water tank
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は養殖装置の改良に関するものである。
従来の養殖装置は第1図に示すように地表1上
に水槽2が据付けられ、この水槽2にその上方よ
り給水管3を経て海水Wが供給される。水槽2の
中央部には排水管4が垂直方向に支持され、排水
管4の下側に水槽1外に導かれ、排水溝5に開放
されている。而して水槽1内の海水Wを排水管4
よりオーバーフローさせ、海水の量を調節するよ
うになつている。このように従来の養殖装置は海
水を上部より供給し、また海水をオーバーフロー
させるため、海水が循環せず、水質の均一化、即
ち水中の溶存酸素の均一化を図ることができな
い。また海水をオーバーフローさせるので、上部
に浮遊している油等を除去することはできる。し
かしながら水槽底部に沈澱している残餌、脱糞及
び海藻類、珪藻類、かき類等の胞子、種子を排出
することができず、これらが腐販したり、繁殖し
たりして海水を汚染する。また海水の循環が悪い
と特に夏期には海中のプランクトンの酸素の消化
量が高くなり、しかもストレスにより餌の摂取活
動を低下させ、魚の成育環境が悪い。また従来の
他の養殖装置には海水を上部からのみでなく、底
部より上方へ導いて排出するようにしたものであ
るが、これは単に注水に対応して自然に排出する
ので、海水の循環の効果も少なく、水槽底部の残
餌等も水槽外に積極的に排出することができず、
結局、魚の成育環境が悪い。
本考案の目的は、水槽内の海水を動力を用いる
ことなく、上部は勿論のこと定期的に底部から流
速を早めて積極的に排水することにより上水と底
水を循環させて水質の均一化を図ることができ、
また底部に溜つた残餌等の沈澱物や上部に浮遊し
ている油等を排水と共に積極的に水槽外に排出す
ることができ、従つて魚の成育環境を向上させる
ことができるようにした養殖装置を提供するにあ
る。
本考案はかかる目的を達成するため、底面を中
央部に至るに従い次第に低くなるように傾斜させ
た水槽と、この水槽に給水する給水管と、一側が
前記水槽の中央部に垂直方向に支持されると共に
他側が前記水槽外に導かれ、排水口側が上方へ折
曲げられた排水管と、前記水槽底部及び前記排水
管との間に流路を形成するように前記排水管に被
覆された帽筒と、前記排水管に一端が連通され、
他側が前記帽筒外に導かれ、流入口を前記排水管
の上方流入口より下方に位置させた分岐排水管
と、前記排水口に離脱可能に連結され、海水を上
昇させて前記帽筒内の空気を封入するための補助
管を備え、前記給水管の給水量が前記排水管及び
前記分岐排水管の排水量の和より少なく、且つ前
記分岐排水管の排水量より多くなるように構成し
たことを特徴とするものである。
本考案は前記構成により、排水管の排水口に補
助管を垂直方向に連結し、海水を水槽に供給し、
帽筒内の空気を封入して圧縮し、その後、補助管
を外すことにより、サイホンの原理により水槽底
部の水を、流速を早めて帽筒と排水管の間の流路
を経て排水管より水槽外に排出することができ、
また排出管に連結した分岐排出管より上部海水を
オーバーフローさせることができる。そして、必
要に応じ、補助管を排水管の排水口に連結するこ
とにより前記動作を繰返して行うことができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第2図及び第3図に示すように地面11上に水
槽12が据付けられている。この水槽12はコン
クリート製等の本体13の内面に合成樹脂製シー
ト14が張設され(第4図参照)、円形に形成さ
れると共に底面は外周部より中央部に至るに従
い、次第に低くなるように傾斜されている。この
水槽12には給水管15より海水Wが供給され
る。給水管15は地面11上に敷設され、若しく
は地中に埋設された本管16より枝管17が分岐
され、この枝管17は水槽12の側壁に沿つて立
上り、続いて水槽12の上方において中心に向つ
て水平方向に延長され、その端部は閉塞されてい
る。枝管17の水平部の途中内側には第5図に示
すように一箇所若しくは複数箇所においてノズル
18が設けられ、ノズル18の外周には螺旋状の
溝18aが形成されている。枝管17にはノズル
18の先方に位置して吐出口20が連結され、ノ
ズル18からの海水の噴出により負圧となる箇
所、即ちノズル18の先端部附近に吸気口21が
連結されている。この枝管17は水槽12におけ
る略180度位相をずらせた位置に対応して配置さ
れ、各吐出口20が側壁に沿うような方向で互い
に逆向きに配設されている。また本管16の途中
にはポンプ(図示省略)が接続されている。従つ
てこのポンプの駆動により海水を本管16及び枝
管17に圧送し、ノズル18より噴出させる。こ
の噴出によりノズル18の先端部附近の外周は負
圧となり、これにより吸気口21より空気を吸入
し、この空気を混入した海水を水槽12内に供給
することができる。而して両側の給水管15の吐
出口20は前記の如く逆向きに配置しているの
で、水槽12内で同一方向の水流を作ることがで
きる。
水槽12の中央部には特に第4図より明らかな
ように排水管22の一側が垂直方向に支持され、
排水管22に設けられた一対の鍔板23により合
成樹脂製シート14がボルト、ナツト24で挟着
されてシールされている。排水管22の他側は水
槽12外に導かれ、排水口側が上方へ折曲げら
れ、この折曲げ部の先端には開放端部を絞られた
排水口22aが交換可能に連結され、この排水口
22aは排水溝25内で上向きに開放されてい
る。排水管22の垂直部には帽筒26が被せられ
ている。この帽筒26は筒体27に蓋28が固定
関係に取付けられ、蓋28と筒体27との間に空
気排出手段としての空隙30が形成されている。
この帽筒26は後述する分岐排水管32により、
若しくは排水管22に対し支持部材(図示省略)
により支持され、排水管22との間に水槽12の
底部と排水管22の上端流入口とを連通する流路
31が形成されている。排水管22の上部には分
岐排水管32の一端が連結され、分岐排水管32
の他側は帽筒26の筒体27を貫通して垂直方向
に起立され、その上端流入口のレベルxは帽筒2
6の空気流通用空隙30のレベルyより上方に位
置し、且つ排水管22の上方流入口のレベルzよ
り下方に位置するように配設されている。前記給
水管15の給水量は排水管22と分岐排水管32
の排水量の和より少なく、また、分岐排水管32
の排水量より多くなるように設定されている。
前記構造の本考案の養殖装置を使用するには、
初動時に第6図Aに示すように排水管22の排水
口22aに補助管33を垂直方向に連結し、補助
管33の上部開放端を帽筒26のやや上方に位置
させる。而してポンプを駆動させて第2図、第3
図に示す給水管15より水槽12内に海水を供給
する。水槽12内の海水Wが次第に増し、帽筒2
6の空隙30を閉塞する。水槽12内の海水Wが
更に増すと、水槽上部の海水Wは第6図Bに示す
ように分岐排水管32より排水管22内に流入す
る。排水管22はその排水口22aに補助管33
が垂直方向に連結されているので、海水Wが補助
管33及び排水管22内に溜められる。これによ
り帽筒26内の空気は封入状態になり、この空気
圧により流路31内の海水Wは上昇せず、排水管
22に流入しない。水槽12内の海水Wが更に増
すと、帽筒26内上部の空気が圧縮され、分岐排
水管32及び空気流通用空隙30より少し排出さ
れる。而して第6図Cに示すように海水Wが帽筒
26に被ると、補助管33を排水口22aより外
す。このように海水Wが帽筒26に被り、帽筒2
6内の空気が更に圧縮されると、流路31内の海
水Wが上昇し、排水管22に流入し始める。この
排水管22に流入する海水Wにより帽筒26内の
空気が排水管22に吸込まれ、海水Wと空気が排
水口22aより排水溝25に排水される。これに
より帽筒26内上部が真空状態となり、第6図D
に示すようにサイホンの原理により水槽12の中
央部底部の海水が流路31より積極的に吸上げら
れて排水管22より排水溝25に排水される。従
つて前記の如く吐出口20(第2図、第3図参
照)からの海水の供給による水流により中央部底
部付近に集められた残餌等を海水と共に積極的に
排水溝25に排水することができる。このとき分
岐排水管32からも排水されるが、前記の如く、
排水管22及び分岐排水管32の排水量の和は給
水管15の給水量より多くなるように設定してい
るので、排水管22及び分岐排水管32からの排
水に伴い。水槽12内の水位は次第に下降する。
水槽12内の水位の下降に伴い第6図E,Fに示
すように分岐排水管32は海水Wのオーバーフロ
ーにより空気が流入し始めるが、この状態ではサ
イホンの原理により帽筒26内は満水状態となつ
ているので、この空気は海水Wと共に排水口22
aより排水される。更に水槽12内の水位の下降
に伴い、海水Wの水面が第6図Gに示すように分
岐排水管32の流入口迄下降すると、サイホンの
原理は作用しなくなり、従つて、分岐排水管32
より流入する空気が帽筒26内上部に入る。而し
て排水管22内の海水Wは第6図Gに示すように
排水口22a側に上方への折曲げ部を有するの
で、底部に溜められ、帽筒26内上部の空気は排
出されない。このようにして分岐排水管32より
海水表面に浮遊している油等を海水と共に排水溝
25に排水し、またサイホンの原理により水槽1
2の底部の海水を残餌等と共に排水管22より積
極的に排水溝25に排水することができる。そし
て、必要に応じ、排水口22aに補助管33を接
続することにより第6図Bの状態に戻し、前記工
程を繰返して水槽12内の底部海水と上部海水を
排水することができ、これに伴い海水を上下方向
に循環させることができる。
尚、帽筒26の空気排水手段は無くてもよい。
また水槽12内の海水に対する酸素の供給はコン
プレツサーにより行うようにしてもよいが、前記
実施例の如く途中にノズル18を設け、このノズ
ル18の噴出による負圧の部分から吸気し、空気
を混入した海水を水槽12内に供給するよにすれ
ば、動力費を節約することができる。また排水時
間は第4図に示す排水口22aの口径を変えるこ
とにより調節するようにしてもよく、バルブで調
整するようにしてもよい。この他、本考案は、そ
の基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変
更することができる。
以上の説明より明らかなように本考案によれ
ば、底面を傾斜させた水槽の中央部で排水管の一
側を垂直方向に支持し、この排水管の他側を水槽
外に導いて排水口側を上方に折曲げ、前記排水管
には帽筒を被覆してこの排水管と前記水槽底部と
に流路を形成し、前記排水管に分岐排水管の一端
を連通し、この分岐排水管の他側を帽筒外に導
き、その流入口を前記排水管の上方流入口より下
方に位置させ、前記排水口に海水を上昇させて前
記帽筒内の空気を封入するための補助管を離脱可
能に連結し、前記給水管の給水量が前記排水管及
び前記分岐排水管の排水量の和より少なく、且つ
前記分岐排水管の排水量より多くなるように構成
している。そして、上水を分岐排水管より排水管
を経て水槽外に排水することができ、また前記の
如く排水管の排水口側に補助管を連結し、排水管
内に常に海水が貯溜された状態にして帽筒内に空
気を封入するようにし、この水圧とこの空気の圧
との関係で帽筒内の海水が排水管に流入する際の
サイホンの原理により底水を積極的に水槽外に排
水することができる。従つて上水と共に油等を、
底水と共に残餌等を積極的に水槽外に排水するこ
とができる。また前記のように底水を積極的に水
槽外に排水するので、上水と底水を循環させるこ
とができ、水質の均一化を図ることができ、魚の
成育環境を良好にすることができる。また動力を
用いる必要がないので、経済的である等の利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の養殖装置の概略断面図、第2図
乃至第6図は本考案の養殖装置の一実施例を示
し、第2図は概略平面図、第3図は概略断面図、
第4図は要部拡大断面図、第5図は給水管の要部
拡大断面図、第6図A乃至Gは作動説明図であ
る。 12…水槽、15…給水管、18…ノズル、2
0…吐出口、21…吸気口、22…排水管、25
…排水溝、26…帽筒、30…空気流通用空隙、
31…流路、32…分岐排水管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底面を中央部に至るに従い次第に低くなるよ
    うに傾斜させた水槽と、この水槽に給水する給
    水管と、一側が前記水槽の中央部に垂直方向に
    支持されると共に他側が前記水槽外に導かれ、
    排水口側が上方へ折曲げられた排水管と、前記
    水槽底部及び前記排水管との間に流路を形成す
    るように前記排水管に被覆された帽筒と、前記
    排水管に一端が連通され、他側が前記帽筒外に
    導かれ、流入口を前記排水管の上方流入口より
    下方に位置させた分岐排水管と、前記排水口に
    離脱可能に連結され、海水を上昇させて前記帽
    筒内の空気を封入するための補助管を備え、前
    記給水管の給水量が前記排水管及び前記分岐排
    水管の排水量の和より少なく、且つ前記分岐排
    水管の排水量より多くなるように構成したこと
    を特徴とする養殖装置。 (2) 給水管は途中にノズルを設け、ノズル先方に
    吐出口を設け、ノズル噴出による負圧となる箇
    所に吸気口を設けた実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の養殖装置。 (3) 給水管の吐出口を水槽の側壁に沿う方向に設
    けた実用新案登録請求の範囲第1項または第2
    項記載の養殖装置。
JP12621581U 1981-08-26 1981-08-26 養殖装置 Granted JPS5832968U (ja)

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JP12621581U JPS5832968U (ja) 1981-08-26 1981-08-26 養殖装置

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JP12621581U JPS5832968U (ja) 1981-08-26 1981-08-26 養殖装置

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Publication Number Publication Date
JPS5832968U JPS5832968U (ja) 1983-03-03
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