JPH0212791Y2 - - Google Patents

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JPH0212791Y2
JPH0212791Y2 JP20121883U JP20121883U JPH0212791Y2 JP H0212791 Y2 JPH0212791 Y2 JP H0212791Y2 JP 20121883 U JP20121883 U JP 20121883U JP 20121883 U JP20121883 U JP 20121883U JP H0212791 Y2 JPH0212791 Y2 JP H0212791Y2
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acoustic
slit
air chamber
movable part
diaphragm
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダイナミツク指向性マイクロホンに関
するものである。
本考案は主として低周波特性を指向性特性を変
化させることなく連続的に変化させることを目的
としている。この目的のため、音響位相推移回路
を音響質量m1、音響抵抗r1、音響容量c2で構成
し、これら3素子が互いに関連して同時に変化す
る手段を設けるもので、以下図面により詳細に説
明する。
第1図は音響位相推移回路を3素子で実現した
ダイナミツク指向性マイクロホンの要部の縦断面
図、第2図はその等価回路である。第1図に於い
て振動板1に発電用コイル2がマグネツト3とヨ
ーク4-1,4-2で構成される磁気回路の磁気空隙
5に配置されている。一方、磁気回路の後部には
空気9を設けるためのケース6が取り付けられ、
このケースには音響抵抗体8が設けられた幾つか
の小孔7が明けられている。振動板には前面から
作用する音圧p0の他に小孔部に作用する音圧p1
小孔7、音響抵抗体8、空室9で形成される位相
推移回路を通つて振動板の後面に作用する音圧が
あり、これら前面と後面の音圧差によつて出力が
生じる様になつている。
第2図は以上の構造を等価回路で表わしたもの
である。p0S,p1Sは振動板の前面、後面に作用
する力、m0,c0は振動系の実効質量とコンプラ
イアンス、m1は小孔7の質量、r1は音響抵抗体
8の抵抗c2は空室9のコンプライアンスである。
m1,r1,c2は本来音響系の素子であり、m0,c0
とは次元が異なるが、ここでは機械系に換算した
値を表わしている。第2図の等価回路を用いて出
力電圧を求めると、到来音波を平面波として出力
電圧Eは次式の如くなる。
E=α・P0・S・ c2r1+d/ccosθ+jω(m1c2−d2/2c2cos2θ)
/m0+m1(1+c2/c0)+r1/jω(1+c2/c0)+jω
m0r1c2−ω2m0m1c2−1/ω2c0…(1) ここで、α…力係数、p0…振動板前面の音圧、
S…振動板面積、d…前後音響端子間距離、c…
…音速、θ…音波入射角度 (1)式の分子は指向性を決定し、次式を満足すれ
ば角周波数ωが余り大きくない範囲でほぼ一様な
指向特性が得られる。
m1c2=1/2c2 2r2 1=CONST. …(2) (1)式の分母は周波数特性を決定する。
低域共振角周波数ω1及びその共振先鋭度Q1は 高域共振角周波数ωh及びその共振先鋭度Qhは 今ここで低域の出力レベルをコントロールする
ことを考えると(4)式より音響抵抗r1を減少させれ
ば出力レベルが上昇し、r1を増大させれば出力が
低下することが分るが、(6)式により高域周波数で
のレベルも同時に変動し、又(2)式により指向特性
も変化することが分る。即ちr1のみを調節したの
では指向特性を変えずに低域特性のみのレベルを
コントロールすることは出来ないことが分る。
本考案はこの点を解決するためになされたもの
であり、音響抵抗r1と音響質量m1が比例し、又
音響抵抗r1と音響容量c2が反比例する様に同時に
関連して変化する手段を設けるものである。これ
により(6)式のQh及び(2)式の指向性条件も保たれ
ることになる。例えば今、低域共振点に於けるレ
ベルを6dB上げることを考えると(4)式によりr1
1/2倍にすれば良い。この時同時にm1を1/2倍、
c2を2倍にすれば(6)式は〓1/2/2・1/1/2=
1 となり不変である。又、(2)式も同様に満足するこ
とが分る。
第3図は本考案の一実施例の要部の縦断面図を
示す図である。発電部分は第1図と同様な構成を
成している。空室9を形成するマイクロホン本体
を収納固着した可動部6aと可動部6aをネジ1
0で軸方向に移動可能に支持し音響位相推移回路
を変化する手段とした支持部6bに分かれてい
る。また可動部6aにはスリツト7aが設けら
れ、網状の音響抵抗体8がスリツト7a部を蔽つ
ている。一方支持部6bはこのスリツト7aを部
分的に塞ぐ様に取り付けられ、この可動部6aを
回転しネジ10の作用で軸方向にスライドさせ
る。スリツト7aの開口面積と空室9の容積が支
持部6bに対する可動部6aの移動で同時に変化
する様になつている。ここで、空室9の容積のう
ち、ヨーク4bの内側の容積が占める割合は小さ
く取つてある。いま、可動部6aを軸方向にスラ
イドさせて第4図イの状態から第4図ロの状態に
変化させたとする。このとき空室9の容積とスリ
ツト7aの面積は可動部6aの軸方向のスライド
量に比例して大きくなる。音響容量c2は空室の容
積に比例するから可動部の軸方向スライドにより
増大する。一方音響質量m1と音響抵抗r1は減少
する。以上をまとめると第4図イの状態から第4
図ロの状態にしたとき、音響容量c2は増大し、音
響質量m1と音響抵抗r1はスリツトの面積に反比
例するから減少する。即ち音響抵抗r1と音響質量
m1は比例関係にあり、音響抵抗r1と音響容量c2
反比例の関係にあり(r1∝m1/c2)、前記の条件
が満足される。第5図イ〜ニで本考案による効果
を示す。第5図イは本考案の効果を示すためのモ
デルの基本特性であり第2図の等価回路に於いて
以下の諸量を用いている。m0=6×10-5〔Kg〕、
c0=2×10-2〔m/N〕、m1=1.5×10-6〔Kg〕、r1
5×10-2〔N・sec/m〕、c2=1.2×10-3〔m/N〕
また力係数α=4.4〔V・sec/m〕振動板面積S
=1.5×10-4〔m2〕、音響端子間距離d=4.1×10-2
〔m〕、音速c=340〔m/sec〕振動板前面音圧p0
=0.1〔pa〕としている。第5図イは以上の値を式
(1)に代入して|E/p0|を求め入射角θ〔deg〕に対 する周波数特性を求めたものである。従つて図の
縦軸は74dBSPLの音圧に対する電圧(1V=0dB)
即ちマイクロホン感度を表わしている。第5図イ
の場合の指向特性はθ=120゜で出力が極小になる
特性で、いわゆるスーパーカーデイオイドとハイ
パーカーデイオイドの中間の特性を示している。
第5図ロは第5図イの諸量で低域のレベルを持ち
上げるためr1を1/5倍した時の特性である。この
場合高域レベルも同時に持ち上がり、指向特性も
双指向性に近づいている。第5図ハはr1を1/5倍
すると同時にc2を5倍した時の特性である。この
場合指向特性は第5図イに近いが高域のカツトオ
フ周波数が下がつていることが分る。
第5図ニは本考案を実施した場合に相当し、r1
を1/5倍すると同時にc2を5倍、m1=1/5倍した
場合の特性である。図で分る様にこの場合は指向
特性も変化せず、所望の低域レベルの増加だけが
生じている。
以上の様に本考案によると、音響位相推移回路
を音響抵抗r1が音響質量m1と比例し、音響容量c2
と反比例する様互いに関連して同時に変化する手
段を設けるので、外部操作により簡単に低域レベ
ルの調整をすることが出来、しかも高域の指向特
性を変化させることなく低域レベルの増減が出来
る。これは特にボーカル用マイクロホンとして歌
手の声質を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はダイナミツク指向性マイクロホンの要
部縦断面図、第2図は第1図の構造のマイクロホ
ンの等価回路、第3図は本考案の一実施例の要部
縦断面図、第4図は本考案の一実施例の側面図、
第5図イ〜ニは本考案の効果を示す図である。 1……振動板、2……コイル、3……マグネツ
ト、4−1,4−2……ヨーク、5……磁気空
隙、6……ケース、7……小孔、8……音響抵抗
体、9……空室、6a……可動部、6b……支持
部、7a……スリツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 振動板後部に設けた空気室より成る音響容量
    c2、空気室の一部に設けたスリツト部より成る音
    響質量m1、スリツト部に取り付けた音響抵抗r1
    とを有する音響位相推移回路を有するダイナミツ
    ク指向性マイクロホンに於いて、振動板後部の空
    気室9を形成するマイクロホン本体を収納固着し
    た可動部6aと、可動部6aを軸方向に移動可能
    に支持する支持部6bと、可動部6aに設けたス
    リツト7aと、スリツト7aを蔽う音響抵抗体8
    とを具備し、可動部6aを支持部6bに対して移
    動したとき、空気室9の容積とスリツト7aの開
    口面積とが比例して変化する構成としたことを特
    徴とするダイナミツク指向性マイクロホン。
JP20121883U 1983-12-29 1983-12-29 ダイナミツク指向性マイクロホン Granted JPS60112195U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20121883U JPS60112195U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 ダイナミツク指向性マイクロホン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20121883U JPS60112195U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 ダイナミツク指向性マイクロホン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60112195U JPS60112195U (ja) 1985-07-30
JPH0212791Y2 true JPH0212791Y2 (ja) 1990-04-10

Family

ID=30762797

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JP20121883U Granted JPS60112195U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 ダイナミツク指向性マイクロホン

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