JPH02126069A - 冷蔵庫の製氷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は透明な氷を作る冷蔵庫の製氷装置に関する。

従来の技術 従来より家庭用の冷蔵庫で行われている製氷方法につい
て第６図に従い説明する。１は冷蔵庫本体で、外箱２、
内箱３、及び前記外箱２、内箱３の間に充填された断熱
材４によシ構成されている。

６は前記冷蔵庫本体１の内部を上下に区画する区画壁で
あり、上部に冷凍室６、下部に冷蔵室Ｔを区画形成して
いる。８は前記冷凍室６の背面に備えた冷凍サイクルの
冷却器であり、９は前記冷却器８で冷却した冷気を前記
冷凍室６及び冷蔵室Ｔ内に強制通風するための送風機で
ある。また１゜は前記冷凍室６内の一画に設けた製氷室
であり、１１は前記送風機９の吐出側と前記製氷室１Ｑ
とを連通させる通風路である。そして１２は製氷皿であ
り前記製氷室１ｏ内に載置される。

かかる構成において、製氷皿１２内に水と満たして製氷
室１０内に載置すると、冷却器８で冷却された冷気が送
風機９の強制通風作用により、通風路１１を介して前記
製氷室１０内に送り込まれて前記製氷皿１２内の水を全
周より冷却凍結させて氷を生成するものである。

しかしながら、このような氷の生成方法であると、氷が
生成される際の製氷皿１２内の水の凍結が、製氷皿１２
と水との接触面及び冷気と水との接触面から中央部に進
行していくため、水中に溶解している気体成分やカルキ
等の不純物が氷の中央部に封じ込められて、結果的に中
央部が白濁した不透明な、また味も良くない氷となり、
例えばウィスキー等の飲料用をはじめとして官能的に適
したものではなかった。

そのため、透明で味の良い氷を所望するニーズは過去よ
り有り、それを生成するだめの装置として例えば実開昭
５５−３５４３８号公報で公知であり、この方法は第６
図及び第７図に示す様なものであった。以下第６図及び
第７図に従いその基本的な内容について説明する。尚、
従来例第６図と共通する部分については同一の符号を付
しその説明を省略する。即ち、１３は内部に断熱材１４
を挿入した区画壁で上部に冷凍室６、下部に冷蔵室７を
区画形成している。１６は前記冷凍室Ｔ内の一画に設け
た製氷室であり、通風路１１により送風機９の吐出側と
連通している。１６は前記製氷室１６内に載置した製氷
装置であり、上面を開口した容器１７と、前記容器１７
の開口部を上端として内面に重ねた製氷皿１８とより成
る。また、１９は前記製氷皿１８の底面に設けた貫通孔
である。尚、前記製氷装置１６を前記製氷室内に載置し
た際には、前記製氷装置１６の前面を除く外周が前記区
画壁１３ａの断熱材１４で囲まれる様に構成している。

かかる構成において、製氷装置１６内に水を注水すると
、製氷皿１８の底面に設けた貫通孔１９より容器１７内
の下部空間に先ず水が満たされ、続いて製氷皿１８も満
水状態となる。そして、このように水を満たした製氷装
置１６を製氷室１６内に載置すると、送風機９の強制通
風作用による冷気が通風路１１を介して製氷室１６内に
送り込まれ製氷装置１６の上面より冷却を行なう。ここ
で、製氷装置１６の外周は区画壁１３の断熱材１４で囲
われているため外周からの冷却作用は弱く、概ね製氷装
置１６の上方から下方への一方向に凍結が進行していく
。即ち容器１７の上部に重ねた製氷皿１８内の水から徐
々に凍結していく。そこで、この凍結速度を適度に遅く
してやれば氷の生成進行とともに水中に溶解していた気
体成分や、含有される不純物を氷結晶外に析出して下方
の水中に排出されていくが、この時、製氷皿１８の底面
には貫通孔１９を設けて下部の容器１７内に満たされた
水と連通ずるように構成しているため、製氷皿１８内の
凍結進行により排出された気体成分や不純物は貫通孔１
９を介して大部分が下部の容器１７内の水中に拡散、排
出されることになる。

このため上部の製氷皿１８内に生成された氷は、気泡に
よる白濁や不純物の少ない透明度が高くて味の良い氷と
なる。但し、製氷皿１８の下部の容器１７内の水が最終
的に凍結して生成された氷は、当初満水にした水中に含
まれる気体成分や不純物が濃縮されているため気泡の発
生の多く白濁した味の悪い氷となる。即ち、上下層に質
の異なる氷が生成されることになり、使用する際には上
下層の氷を分離離氷して、上層の製氷皿１８内の透明度
が高く味の良い良質の氷のみを飲用等に供しようとする
ものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、この様な構成であっても次の様な問題点
があった。

（１）製氷皿１８と容器１７が生成された上下層の氷で
氷結しているため実際には両者を分離、離氷することが
相当な力を要し容易でない。

（２）製氷皿１８の下層の容器１７内に生成された白濁
氷を分離して処分する手間を使い勝手が悪い。

（３）下層の白濁氷を廃棄せずに、或は廃棄不士な状態
で新たに注水した場合は上層の製氷皿１８内に生成され
た氷も質や透明度が著しく低下するため、使用に際して
相当な注意が要求される。

（４）離氷のため製氷装置１６ごと着脱可能にする必要
があるため、製氷装置１６の外周の断熱や冷気漏洩に対
する構造が完全な形では実現出来ず、上方から下方に向
けての完全な一方向凍結になりにくい。このため外周部
からの凍結進行も一部含まれて、水中の気体成分におけ
る気泡や不純物をその分水中に取り込んで透明度や味を
落とす要因となる。

本発明は上述した問題を解決するものであり、離氷性や
使い勝手を損なわず、１つ容易に透明度が高く味の良い
氷を生成する製氷装置を提供することを目的としている
。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の冷蔵庫の製氷装置は
製氷を行う第１の冷却室と、貯氷を行う０℃付近に冷却
された第２の冷却室と、前記第１の冷却室と前記第２の
冷却室の間を仕切る仕切壁と、前記仕切壁とほぼ同一平
面に設けられ上面を前記第１の冷却室に底面を前記第２
の冷却室に接した製氷皿と、前記製氷皿を反転させる回
転装置と、前記製氷皿の下部に設けた貯氷皿を設け、こ
の貯氷皿に排氷管を連結するものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって製氷皿に満たされた水は
水面のみより凍結が進む、そして時間経過とともに水中
の気体成分や不純物を排出しながら透明な氷が生成され
ていく。適当な厚みの氷が生成されかつ氷の下部には水
が残された状態で回転装置を作動させると製氷皿は反転
し、氷と水は下部の貯氷皿に落ち、さらに水のみは排水
装置により排水される。即ち透明な氷のみが貯氷皿に残
されるものである。

実施例 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の製氷装置について第１
図から第４図に従い説明する。尚、従来と同一構成につ
いては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。

２０は第１の冷却室であり、上部に第１のサーモスタン
ド２１を備えている。２２は第２の冷却室であり第２の
サーモスタット２３を備えている、２４は冷蔵室であり
断熱材２６収めた第１の仕切壁２６で第２の冷却室２２
と区画されている。２７は第２の仕切壁で中に断熱材２
８を収め第１の冷却室２ｏと第２の冷却室２２を仕切っ
ている。２９は製氷皿であり第２の仕切壁と同一平面に
取り付けられている。３０は製氷皿２９を反転させる回
転装置である。３０ａは回転装置３０を駆動させるモー
タである。３１はヒータであシ第２のサーモスタット２
３と直列に接続されている。３２は水の吐出口であり冷
蔵庫の外部から水を供給する。

３３は吐出口の下流側に取り付けた電気的に作動するパ
ルプである。３３ｂはパルプを作動させるンレノイドで
ある。

３４は貯氷皿であり最深部には排氷管３６が取り付けら
れている。３６は蒸発装置であり、冷凍サイクルの圧縮
機３７から配管された高温、高圧の加熱管３８を密着さ
せた加熱板３９と、前記加熱板３９上に載置した蒸発皿
４０より構成されている。又４１は前記排氷管３６の出
口に連結して前記蒸発皿４ｏの内部に水を導くための導
水管である。４２は製氷運転の開始を指令する製氷スイ
ッチであシタイマーモータ４２ａを作動させる。

４２ｂ、４２０はスイッチでありタイマーモータ４２ａ
により０Ｎ１０ＦＦする。かかる構成に於いて、使用者
が透明な氷を作ろうとして製氷スイッチ４２を押すとタ
イマーモータ４２ａは作動し、スイッチ４２ｂはＯＮシ
、パルプ３３は一定時間開き製氷皿２９に一定水量が注
水される。第１のｍ２０はサーモスタット２１により圧
縮機３了。

送風機９を０Ｎ１０ＦＦさせる事で約−２０℃に温調さ
れている。又、第２の冷却室２２はサーモスタット２３
によりヒータ３１を０Ｎ１０ＦＦさせ約１〜３℃に温調
されている。従って製氷皿２９に注水された水は水面よ
りのみ凍結していき下面から凍結する事はない。凍結速
度を約５ｍ／ｈｒ程度に遅くしてやれば氷の生成進行と
ともに水中に溶解していた気体成分や含有されていた不
純物は氷結晶外の下方の水に析出していく、父上部に形
成された氷は白濁部や不純物の少い透明度の高い味の良
い氷となる。一定時間が経過すると、第２図に示す様に
上部には適度な厚みの透明な氷が生成し、下部には純度
の低下した水が共存した状態となっている。次にこの時
点でスイッチ４２ｂはＯＮしモータ３Ｑａが一定時間回
転する。すると回転装置３０は製氷皿２９を第３図に示
す様に回転させ最終的に１８０°回転し氷と水を貯氷皿
３４に落下させる。落下した氷は貯氷皿３４に貯ってい
くが、水は貯氷皿の最深部に集まシ排氷管３６を通り排
水される。第２の冷却室は０℃よりやや高めの１〜２℃
に設定されているために凍結して氷同志が付着する事な
く容易にとり出して使用する事ができる。

又排氷管３６を通って排水された水は蒸発皿４Ｑに溜る
が加熱板３９により加熱され最終的に蒸発していく。

こうして貯氷皿３４には不純物の少い氷のみが残された
状態となっており力も要さず使い勝手良く離氷が行われ
、白濁した純度の低い氷は含まれないため離氷時にこれ
を分離、廃棄する必要もなく使い勝手良く安定して製氷
が繰り返せる。

発明の効果 以上の様に本発明によると次の様な効果が得られる。

（１）製氷開始後、適当な時間で回転装置で氷と不純物
を含んだ水を分離、排水するので生成された氷は透明度
が高く不純物の少い味の良い氷となる。

（２）不要な残水は凍結させる事なく水のままで排水し
てしまうために、白濁した不純物を多く含む氷と分離、
廃棄する手間がいらず、使い勝手良く安定して透明な氷
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す製氷装置を備えた冷蔵
庫の断面図、第２図は同第１図の製氷装置の製氷完了時
の断面図、第３図は同第１図の製氷装置の離氷時の断面
図、第４図は同第１図の冷蔵庫の電気回路図、第６図は
従来例を示す製氷装置を備えた冷蔵庫の要部断面図、第
６図は従来例を改善した例を示す製氷装置を備えた冷蔵
庫の要部断面図、第７図は同第６図の製氷装置の製氷皿
の拡大斜視図である。 ２０・・・・・・第１の冷却室、２２・・・・・・第２
の冷却室、２７・・・・・・第２の仕切壁（仕切壁）、
２９・・・・・・製氷皿、３ｏ・・・・・・回転装置、
３４・・・・・・貯氷皿、３６・・・・・・排氷管。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名第 図 ２７−　　第２の仕切壁 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 製氷を行う第１の冷却室と、貯氷を行う０℃付近に冷却
   された第２の冷却室と、前記第１の冷却室と前記第２の
   冷却室の間を仕切る仕切壁と、前記仕切壁とほぼ同一平
   面に設けられ上面を前記第１の冷却室に、底面を前記第
   ２の冷却室に接した製氷皿と、前記製氷皿を反転させる
   回転装置と、前記製氷皿の下方に設けた貯氷皿と、前記
   貯氷皿に連結した排氷管とより成る冷蔵庫の製氷装置。