JPH0212255B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0212255B2
JPH0212255B2 JP57119690A JP11969082A JPH0212255B2 JP H0212255 B2 JPH0212255 B2 JP H0212255B2 JP 57119690 A JP57119690 A JP 57119690A JP 11969082 A JP11969082 A JP 11969082A JP H0212255 B2 JPH0212255 B2 JP H0212255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
reaction
items
carboxylic acid
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57119690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5817118A (ja
Inventor
Yansonzu Bikutaazu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raychem Corp
Original Assignee
Raychem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Raychem Corp filed Critical Raychem Corp
Publication of JPS5817118A publication Critical patent/JPS5817118A/ja
Publication of JPH0212255B2 publication Critical patent/JPH0212255B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/12Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/127Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule derived from carbon dioxide, carbonyl halide, carboxylic acids or their derivatives

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリ(アリーレンケトン)の製法に
関する。 本発明によれば、 式: 〔式中、Aは2価の芳香族基を表わす。〕 で示される繰り返し単位を有するポリマーの製法
であつて、 式:H−A−H 〔式中、Aは前記と同意義。それぞれの水素はフ
リーデル−クラフツアシル化条件下で置換しう
る。〕 で示される求核性芳香族化合物および 式: 〔式中、Rはカルボニウムイオン形成傾向が小さ
い基、R′はフリーデル−クラフツアシル化条件
下で置換しうる原子または基を表わす。〕 で示されるカルボン酸誘導体を、ルイス酸および
強酸の混合物から成り、ルイス酸は存在するもし
くは生成する塩基性種の量と少なくとも等モル量
で存在し、かつ強酸がルイス酸の量と少なくとも
等モル量で存在する触媒系の存在下に反応させる
ことを特徴とする製法が提供される。 フリーデル−クラフツアシル化に際し、式:H
−A−Hで示される二官能性求核性芳香族化合物
は、式: 〔式中、Aは前記と同意義。〕 で示される置換ジアシル基を与える。二価の芳香
族基は、好ましくは少くとも2個の芳香族環およ
び少くとも1個のエーテルまたはスルフイド結合
を有する。好ましい基は、式: 〔式中、Zは、たとえば−O−、−S−、−O
(CH2oO−を表わす。〕
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】または
【式】 〔式中、Z′は、たとえば−O−、−S−、
【式】
【式】−N=N−、
【式】−CH2−、
【式】
【式】または−(CF2o−を表わす。〕 で示される基を包含する。 使用できる他の芳香族化合物は、非常に多数あ
り、当業者には既知のものである。たとえば、適
当な求核性芳香族化合物は、米国特許第3441538
号に記載されており、この特許では、この型の化
合物は、異なる方法によるポリ(アリーレンケト
ン)の製造に使用されている。 求核性芳香族化合物の具体例は、ジフエニルエ
ーテル、ジフエニルスルフイド、ビス(4−フエ
ノキシフエニル)スルホン、1,4−ジフエノキ
シベンゼン、4,4′−ジフエノキシベンゾフエノ
ン、1,4−ビス(4−フエノキシベンゾイル)
ベンゼン、1,3−ビス(4−フエノキシベンゾ
イル)ベンゼン、1,2−ジフエノキシエタン、
2−クロロ−1,4−ジフエノキシベンゼン、
2,5−ジクロロ−1,4−ジフエノキシベンゼ
ン、4−フエノキシビフエニル、4,4′−ジフエ
ノキシビフエニル、ビス(4−フエノキシフエニ
ル)スルフイド、ジベンゾフラン、ジベンゾドキ
シンなどである。 上記化合物中、好ましい化合物はジフエニルエ
ーテルである。他の好ましい化合物は、4,4′−
ジフエノキシベンゾフエノン、1,4−ビス(4
−フエノキシベンゾイル)ベンゼンまたは1,3
−ビス(4−フエノキシベンゾイル)ベンゼン、
さらに1,4−ジフエノキシベンゼンである。さ
らに、2−クロロ−1,4−ジフエノキシベンゼ
ンまたは2,5−ジクロロ−1,4−ジフエノキ
シベンゼンも好ましい。 求核性芳香族化合物と反応するカルボン酸誘導
体において、Rは、カルボニウムイオン形成傾向
が小さい基、たとえばn−アルキルまたは置換n
−アルキル基、具体的には1−ビシクロ〔2.2.1〕
ヘプチルまたは置換1−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプ
チル、1−ビシクロ〔2.2.1〕オクチルまたは置
換1−ビシクロ〔2.2.1〕オクチル基を表わし、
R′は、フリーデルクラフツアシル化条件下で容
易に置換しうる原子または基、たとえばハロゲ
ン、ハロゲン/ルイス酸ハロゲン化物複合体、N
−イミダゾリル、N−スクシンイミド、2,2−
ジメチル−1−ヒドラジノ、N−ピリジニウムハ
ライド、−S−R、−O−R″および−S−R″(ここ
で、RおよびR″はカルボニウムイオン形成傾向
の小さい基、たとえばn−アルキルまたは置換n
−アルキル基を表わす。)などを表わす。Rおよ
びR″で示されるn−アルキル基は、好ましくは
炭素数1〜約20の直鎖アルキル基である。特に好
ましいものは、炭素数1〜4の低級n−アルキル
基である。典型的には、アルキル、シクロアルキ
ル、CF3−、CF3CF2−、N≡C−、NO2−、
CH3CO−、CH3SO2−、CH3−O−CH2−、CH3
−S−CH2−、(CH32NSO2−、(CH32N−、
NH2SO2−、レジン−、不活性結合基により結合
されたレジン、たとえばレジン−SO2−(ここで、
レジンは不活性ポリマー支持体、たとえばポリエ
チレンを表わす。)などが包含される。 「カルボニウムイオン形成傾向が小さい」と
は、基Rが反応条件下でカルボニウムイオンを形
成する比較的小さい傾向を有していることを意味
する。 Rが同一条件下でイソプロピル基より小さいカ
ルボニウムイオン形成傾向を有する基であるアシ
ル化合物が本発明の反応に用いるのに適している
ことが見い出された。基のカルボニウムイオン形
成傾向の1つの尺度は、カルボニウムイオン生成
熱である。基Rは、約190Kcal/mol以上の生成
熱を有する必要がある。カルボニウムイオン生成
熱についての記述は、George A.Olah編、
“Carbonium Ions”(Interscience Publishers、
1968)第1巻81〜95頁に見い出せる。 「フリーデル−クラフツアシル化条件下で置換
しうる」とは、フリーデル−クラフツアシル化が
起る周知の条件下で特定の基または原子が分子か
ら置換されることを意味する。特に、特定の基ま
たは分子は、本発明の反応条件下で分子から置換
される。すなわち、化合物H−A−Hの水素原子
およびアシル化合物の原子または基R′は、本明
細書に示された反応条件下で置換される。 使用できる典型的なカルボン酸誘導体は、S−
アルキルハロチオホルメート、およびチオ−なら
びにジチオカルボン酸のアルキルエステルならび
にS−チオエステル誘導体である。「ハロ」は、
クロロ、ブロモ、フルオロおよびヨードを意味す
る。好ましいカルボン酸誘導体は、S−アルキル
クロロチオホルメート、たとえばS−メチルクロ
ロチオホルメートまたはS−エチルクロロチオホ
ルメートである。アルキルクロロチオホルメート
は周知であり、既知の方法で容易に合成できる
(たとえば、米国特許第3093537号参照。同特許
は、アルカンチオールとホスゲンを活性炭に接触
させて反応させることによりS−アルキルクロロ
チオホルメートを製造する方法を開示する。)。対
応するアルキルクロロチオホルメートを無水フツ
化水素と反応させてS−アルキルフルオロチオホ
ルメートを製造する方法が米国特許第3219680号
に開示されている。 カルボン酸のエステルまたはS−チオエステル
は、S−アルキルクロロチオホルメートまたは他
のカルボニル含有化合物、たとえばホスゲン、
N,N′−カルボニルジイミダゾールもしくはア
ルキルクロロホルメートをアルカノールまたはア
ルカンチオールと反応させることにより製造する
ことができる。 本発明の製法で用いる触媒系では、存在するま
たは反応中に生成する塩基性種に対して少くとも
等モル量のルイス酸、およびルイス酸に対して少
くとも等モル量の強酸を用いるのが好ましい。ル
イス酸を塩基性種1モルに対して約1.2〜10モル、
強酸をルイス酸1モルに対して約2〜40モルの量
で用いるのが特に好ましい。 この様な存在するまたは反応中に生する塩基性
種の例は、
【式】
【式】R−S −、R−O−(ここで、Rは前記と同意義。)を含
み、もしフツ化水素中に存在するならば水であ
る。 使用される好ましいルイス酸には、三フツ化ホ
ウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、四フツ化チ
タン、四塩化チタン、四臭化チタンまたはタンタ
ル、ニオブ、リン、ヒ素もしくはアンチモンの五
フツ化物、五塩化物もしくは五臭化物が包含され
る。使用される好ましい強酸には、フルオロ硫
酸、フツ化水素酸(フツ化水素ということもあ
る)およびトリフルオロメタンスルホン酸が包含
される。 これに限定されるものではないが、本発明の重
合方法は次の様にして進行するものと考えられ
る: (1)カルボン酸誘導体
【式】は、触媒系 中、H−A−Hの存在下に、最も反応しやすい原
子または基、すなわち非対称誘導体ではR′、ま
たは対称誘導体では−S−R基の1つの置換を受
けて中間体である高求電子性種: を与え、(2)この中間体はH−A−Hまたは中間ア
シル化生成物の反応しやすい水素を置換して
【式】の様な化合物を与え、(3)プロ ト化チオエステルはRSHを失つて新しい求電子
性アシル化中間体
【式】を与え、(4)さら にこの中間体による−A−Hのアシル化によりポ
リマー種が造られる。 本発明の製法は、自生圧でも行われるが、所望
により、さらに高圧で行つてもよい。通常、反応
を約2〜20気圧の高圧で行うのが好ましい。ルイ
ス酸として三フツ化ホウ素を用い、さらに反応を
三フツ化ホウ素の分圧が反応中に約2〜3気圧を
越えない範囲にある様な条件下で行うのが特に好
ましい。また、ルイス酸として五フツ化アンチモ
ンを用いることも特に好ましい。 反応媒体は、所望により不活性希釈剤を含む極
性溶媒であつてよい。要すれば、強酸、特にフツ
化水素酸を反応媒体として用いることができる。
極性溶媒として用いることができる他の溶媒の具
体例は、二酸化硫黄、テトラメチレンスルホン、
ニトロベンゼン、ニトロメタン、ニトロエタン、
塩化フツ化スルフリルまたはこれらの混合物であ
る。用いられる溶媒としては、芳香族化合物、カ
ルボン酸誘導体および触媒系が均質溶液を形成す
る様なものが好ましい。溶媒は、反応体の合計量
が極性溶媒重量の約5〜70重量%の範囲となる様
に存在することが好ましい。極性溶媒と共に使用
することができる不活性希釈剤には、炭素数3〜
10のn−アルカン、炭素数1〜10のgem−ポリク
ロロ−、ポリフルオロ−ならびにポリ(フルオロ
クロロ)−n−アルカン、二酸化硫黄およびスル
ホランが包含される。好ましい反応媒体は無水フ
ツ化水素酸である。 反応温度は、好ましくは約−25〜+75℃、より
好ましくは約0〜35℃、特に約0〜20℃である。 本発明の利点は、種々の芳香族ケトン繰り返し
単位を含む多数の異なる有用なホモポリマーおよ
びコポリマーの製法が提供されることである。他
の利点は、簡単で安価なカルボン酸誘導体を用い
ることができ、容易に入手しうる芳香族化合物
(そのいくつかは市販されている)と重縮合させ
て価格の低いポリ(アリーレンケトン)を得るこ
とができることである。 次に実施例を示し、本発明の製法を具体的に説
明する。 実施例 1 50mlポリ(クロロトリフルオロエチレン)
(PCTFE)チユーブに、ジフエニルエーテル
1.7021g(10.0ミリモル)およびS−エチルクロ
ロチオホルメート1.2457g(10.0ミリモル)を仕
込んだ。反応混合物を−70℃に冷却し、無水フツ
化水素10mlを加え、反応管をPCTFE真空ライン
(Toho Kasei Co.、Ltd)に接続した。三フツ化
ホウ素を30psiの圧力下で導入したが、この間管
は室温に上昇した。反応混合物を撹拌下に室温で
脱気して塩化水素を除いた。三フツ化ホウ素によ
る圧を再び加え(30psi)、反応を室温で20時間行
つた。これにより淡橙色の高粘稠溶液が得られ
た。反応系を脱気し、粘稠溶液を無水フツ化水素
30mlで希釈し、次いでWaringブレンダー中で撹
拌した冷(−20℃)メタノール中で沈殿させた。
得られたフアイバ状ポリマー沈殿物を水およびメ
タノールで洗浄し、20mmHg、150℃で乾燥して無
色の綿毛状物質1.90g(9.7ミリモル、収率97%)
を得た。固有粘度1.24(0.1g/濃硫酸100ml、25
℃)。本実施例および以下の実施例では、固有粘
度は、Sorensonら著“Preparative Methods of
Polymer Chemistry”Interscience(1968)44頁
の方法に従つて測定した。ポリマーを400℃、
10000psiで5分間圧縮成形して、強じんで柔軟な
淡かつ色スラブを得た。IRおよびNMRスペクト
ルによりポリマーは繰り返し単位
【式】を有している ことが確認された。 実施例 2 4,4′−ジフエノキシベンゾフエノン3.6640g
(10.0ミリモル)およびS−エチルクロロホルメ
ート1.2459g(10.0ミリモル)を用いる以外は実
施例1と同様の手順を繰り返して、固有粘度0.94
の無色ポリマーを得た。圧縮成形により強じんで
柔軟なスラブが得られる。IRおよびNMRにより
ポリマーは繰り返し単位
【式】を有している ことが確認された。 実施例 3 ジフエニルエーテル3.221g(0.01892モル)、
S−メチルクロロチオホルメート2.100g
(0.01899モル)および無水フツ化水素15mlを用い
る以外は実施例1と同様の手順を繰り返してポリ
マーを得た。固有粘度0.67。ポリマーを圧縮成形
して濃黄かつ色の柔軟なスラブを得た。IRおよ
びNMRによりポリマーは繰り返し単位
【式】を有している こが確認された。 実施例 4 1,4′−ジフエノキシベンゼン4.72g(0.100モ
ル)、エチルクロロチオホルメート12.53g
(0.10057g)および無水フツ化水素15mlを用いる
以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。後処
理を行う前に、得られた2層反応混合物(粘稠下
層を含む)をフツ化水素10mlで希釈した。生成物
は白色ポリマーであつた。固有粘度0.72。圧縮成
形すると、強じんで柔軟な淡色スラブが得られ
た。IRおよびNMRスペクトルによりポリマーは
繰り返し単位 を有していることが確認された。 実施例 5 1,4−ジフエノキシベンゼン10.15g
(0.0387モル)、S−エチルクロロチオホルメート
5.089g(0.0408モル)および無水フツ化水素50
mlを用いる以外は実施例1と同様の手順を繰り返
して、高粘稠下層および低粘稠上層からなる重合
反応混合物を得た。液体二酸化硫黄30mlで希釈し
て粘稠溶液を得た。これを、三フツ化ホウ素
30psi下にさらに2時間撹拌し、脱気し、無水フ
ツ化水素20mlで希釈し、続いて冷アセトン−水
(2:1容量比)溶液中で沈殿させ、Waringブレ
ンダーで撹拌した。得られたフアイバ状ポリマー
沈殿物をメタノールおよび水で洗浄し、乾燥して
白色ポリマーを得た。固有粘度1.54。圧縮成形に
より強じんで柔軟な淡色スラブが得られた。IR
およびNMRスペクトルによりポリマーは繰り返
し単位 を有していることが確認された。 実施例 6 エタンチオール6.21g(0.01モル)を15〜30℃
でN,N′−カルボニルジイミダゾール8.10g
(0.05モル)の塩化メチレン50ml冷スラリーに撹
拌しながら徐々に添加してS,S−ジエチルジチ
オカーボネートを調製した。得られた清澄な無色
溶液を水、希塩酸、次いで再び水で抽出し、有機
層を蒸発乾固した。残渣を0.1mmHgの減圧下、24
℃で乾燥して無色油状物4.04gを得た。IRおよび
NMRにより生成物はS,S−ジエチルジチオカ
ーボネートであることが確認された。 ジフエニルエーテル1.70g(0.0100モル)およ
び(先に得た)S,S−ジエチルジチオカーボネ
ート1.51g(0.01005モル)の凍結溶液に無水フ
ツ化水素8mlを加えた。30psiで三フツ化ホウ素
を反応容器に導入し、24℃で圧力を30psiに19時
間保つた。得られた粘稠溶液をフツ化水素10mlで
希釈し、Waringブレンダー中で撹拌された冷メ
タノール/アセトン(1:1容量比)中に沈殿さ
せた。生成したフアイバ状ポリマー沈殿をメタレ
ール、アセトンおよび水で洗浄し、減圧下に120
℃で乾燥して柔軟なフアイバ状白色生成物1.89g
を得た。固有粘度0.52。IRおよびNMRによりポ
リマーは繰り返し単位
【式】を有している ことが確認された。 実施例 7 S−エチルクロロチオカーボネート30ml(36
g、0.3モル)、無水メタノール50ml(40g、1.2
モル)およびピリジン1滴を混合してO−メチル
S−エチルチオカーボネートを調製した。混合物
を2.5時間還流し、常圧で蒸留した。蒸留におい
て、80℃までの初留約40mlはほとんどメタノール
から成り、80〜130℃の第2留分は2層から成り、
130〜138℃の5mlは単一層、138〜9℃の6mlは
単一層でO−メチルSエチルチオカーボネート
(IRおよびNMRで確認)であり、後留は1ml、
残渣は1mlであつた。 ジフエニルエーテル1.70g(0.010モル)およ
びO−メチルS−エチルチオカーボネート1.21g
(0.01007モル)を用いる以外は実施例6の手順を
繰り返してポリマーを得た。固有粘度0.72。IRお
よびNMRによりポリマーは繰り返し単位
【式】を有している ことが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: 〔式中、Aは2価の芳香族基を表わす。〕 で示される繰り返し単位を有するポリマーの製法
    であつて、 式:H−A−H 〔式中、Aは前記と同意義。それぞれの水素はフ
    リーデル−クラフツアシル化条件下で置換しう
    る。〕 で示される求核性芳香族化合物および 式: 〔式中、Rはカルボニウムイオン形成傾向が小さ
    い基、R′はフリーデル−クラフツアシル化条件
    下で置換しうる原子または基を表わす。〕 で示されるカルボン酸誘導体を、ルイス酸および
    強酸の混合物から成り、ルイス酸は存在するもし
    くは生成する塩基性種の量と少なくとも等モル量
    で存在し、かつ強酸がルイス酸の量と少なくとも
    等モル量で存在する触媒系の存在下に反応させる
    ことを特徴とする製法。 2 ルイス酸が三フツ化ホウ素、三塩化ホウ素、
    三臭化ホウ素、四フツ化チタン、四塩化チタン、
    四臭化チタンまたはタンタル、ニオブ、リン、ヒ
    素もしくはアンチモンの五フツ化物、五塩化物も
    しくは五臭化物である第1項記載の製法。 3 強酸がフルオロ硫酸、フツ化水素酸、または
    トリフルオロメタンスルホン酸である第1項また
    は第2項記載の製法。 4 Aで示される二価の芳香族基が、少くとも2
    個の芳香族環および少くとも1個のエーテルまた
    はスルフイド結合を有する第1〜3項のいずれか
    に記載の製法。 5 式: で示されるカルボン酸誘導体中、Rがn−アルキ
    ルまたは置換n−アルキル基を表わす第1〜4項
    のいずれかに記載の製法。 6 式: で示されるカルボン酸誘導体中、R′がハロゲン
    原子または式:−O−R″もしくは−S−R″ 〔式中、R″はn−アルキルまたは置換n−アル
    キル基を表わす。〕 で示される基である第1〜5項のいずれかに記載
    の製法。 7 反応を、二酸化硫黄、テトラメチレンスルホ
    ン、ニトロベンゼン、ニトロメタン、ニトロエタ
    ン、塩化フツ化スルフリルまたはこれらの2種ま
    たはそれ以上の混合物である溶媒中で行う第1〜
    6項のいずれかに記載の製法。 8 溶媒が、C3〜C10n−アルカンまたはC1
    C10gem−ポリクロロ−、ポリフルオロ−もしく
    はポリ(フルオロクロロ)−n−アルカンである
    不活性希釈剤を含有する第7項記載の製法。 9 芳香族化合物、触媒系およびカルボン酸誘導
    体の合計重量が溶媒重量の約5〜70%の範囲にあ
    る第7項または第8項記載の製法。 10 芳香族化合物、触媒系およびカルボン酸誘
    導体が溶媒中で均質溶液を形成する第7〜9項の
    いずれかに記載の製法。 11 反応を無水フツ化水素酸である反応媒体中
    で行う第1〜6項のいずれかに記載の製法。 12 反応を約−25℃〜+75℃の温度範囲で行う
    第1〜11項のいずれかに記載の製法。 13 反応を約0℃〜+35℃の温度範囲で行う第
    12項記載の製法。 14 反応を約0℃〜+20℃の温度範囲で行う第
    13項記載の製法。 15 ルイス酸の分圧が反応中約3気圧を越えな
    い第1〜14項のいずれかに記載の製法。 16 カルボン酸誘導体が、S−メチルクロロチ
    オホルメート、S−エチルクロロチオホルメー
    ト、S−メチルフルオロチオホルメート、S−エ
    チルフルオロチオホルメート、O−メチルS−エ
    チルチオカーボネート、O−エチルS−メチルチ
    オカーボネート、O,S−ジメチルチオカーボネ
    ート、O,S−ジエチルチオカーボネート、S,
    S−ジメチルジチオカーボネートまたはS,S−
    ジエチルジチオカーボネートである第1〜15項
    のいずれかに記載の製法。 17 芳香族化合物が、ジフエニルエーテル、
    4,4′−ジフエノキシベンゾフエノン、1,4−
    ビス(4−フエノキシベンゾイル)ベンゼン、
    1,3−ビス(4−フエノキシベンゾイル)ベン
    ゼン、1,4−ジフエノキシベンゼン、2−クロ
    ロ−1,4−ジフエノキシベンゼンまたは2,5
    −ジクロロ−1,4−ジフエノキシベンゼンであ
    る第1〜16項のいずれかに記載の製法。
JP57119690A 1981-07-08 1982-07-08 ポリ(アリ−レンケトン)の製法 Granted JPS5817118A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US281528 1981-07-08
US06/281,528 US4361693A (en) 1981-07-08 1981-07-08 Preparation of poly(arylene ketones) using thio- and dithiocarbonic acid derivatives

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5817118A JPS5817118A (ja) 1983-02-01
JPH0212255B2 true JPH0212255B2 (ja) 1990-03-19

Family

ID=23077686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57119690A Granted JPS5817118A (ja) 1981-07-08 1982-07-08 ポリ(アリ−レンケトン)の製法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US4361693A (ja)
EP (1) EP0070147B1 (ja)
JP (1) JPS5817118A (ja)
AT (1) ATE16110T1 (ja)
CA (1) CA1187240A (ja)
DE (1) DE3266926D1 (ja)
GB (1) GB2102442B (ja)
IL (1) IL66258A (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4721771A (en) * 1983-03-31 1988-01-26 Raychem Corporation Preparation of aromatic polymers
US4912195A (en) * 1983-03-31 1990-03-27 Raychem Corporation Preparation of aromatic polymers using a specified quantity of Lewis acid
US4879366A (en) * 1983-03-31 1989-11-07 Raychem Corporation Preparation of aromatic oligomers
US4698393A (en) * 1983-03-31 1987-10-06 Raychem Corporation Preparation of poly(arylene ether ketones)
AU566373B2 (en) * 1983-03-31 1987-10-15 Raychem Corporation Preparation of aromatic polymers
US4709007A (en) * 1983-03-31 1987-11-24 Raychem Corporation Preparation of aromatic polymers
US4544802A (en) * 1984-06-29 1985-10-01 Raychem Corporation Circuit change pin and circuit board assembly
DE3542481A1 (de) * 1984-12-11 1986-06-19 Mitsubishi Chemical Industries Ltd., Tokio/Tokyo Verfahren zur herstellung aromatischer polyketone
CA1260187A (en) * 1984-12-14 1989-09-26 Isaburo Fukawa Crystalline aromatic polyketone and process for producing the same
DE3535452A1 (de) * 1985-10-04 1987-04-09 Bayer Ag Thermotrope aromatische polyester mit hoher waermeformbestaendigkeit und hervorragenden mechanischen eigenschaften, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung zur herstellung von formkoerpern, filamenten, fasern und folien
US4703081A (en) * 1986-04-08 1987-10-27 Phillips Petroleum Company Poly(arylene sulfide) resin ternary blends
GB8608870D0 (en) * 1986-04-11 1986-05-14 Raychem Ltd Aromatic polyketones & polysulphones
USRE33545E (en) * 1986-09-05 1991-02-26 Phillips Petroleum Company Preparation of a high molecular weight poly(arylene sulfide ketone)
US4716212A (en) * 1986-09-05 1987-12-29 Phillips Petroleum Company Preparation of a high molecular weight poly(arylene sulfide ketone)
GB8623511D0 (en) * 1986-09-30 1986-11-05 Raychem Ltd Arylene cligomers
US4814224A (en) * 1987-01-02 1989-03-21 Phillips Petroleum Company Poly(arylene sulfide ketone) composites
US4812552A (en) * 1987-04-15 1989-03-14 Phillips Petroleum Company Process for preparing poly(arylene sulfide ketone) with water addition
US5089597A (en) * 1988-04-28 1992-02-18 Phillips Petroleum Company Method to recover granular poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone)
US4874839A (en) * 1988-08-05 1989-10-17 Raychem Corporation Stabilization of poly(arylene ether ketones)
US4874840A (en) * 1988-08-05 1989-10-17 Raychem Corporation Stabilization of poly(arylene ether ketones)
US5017685A (en) * 1989-02-24 1991-05-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for extracting metal residue from poly(ether ketone ketones)
US5045628A (en) * 1989-12-29 1991-09-03 Phillips Petroleum Company Production and recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
US5003042A (en) * 1989-12-29 1991-03-26 Phillips Petroleum Company Preparation of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins having improved filterability
US5091509A (en) * 1989-12-29 1992-02-25 Phillips Petroleum Company Recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
US5126431A (en) * 1989-12-29 1992-06-30 Phillips Petroleum Company Production and recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
JPH04363322A (ja) * 1990-11-05 1992-12-16 Mitsubishi Kasei Corp 芳香族ポリ(チオ)エーテルケトンの製造法
GB2355464B (en) * 2000-02-11 2004-08-11 Victrex Mfg Ltd Aromatic polyetherketones
CN103665368B (zh) * 2013-11-28 2017-01-11 张家港祥成医用材料科技有限公司 一种在纳米/微米尺度无机种床上的聚芳醚酮树脂低温合成方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3065205A (en) * 1959-10-27 1962-11-20 Du Pont Aromatic polyketones and preparation thereof
US3093537A (en) * 1960-09-06 1963-06-11 Tilles Harry Chlorothiolformate pesticide
US3219679A (en) * 1961-03-29 1965-11-23 Dow Chemical Co Thiolcarboxylic acid esters and preparation thereof
US3219680A (en) * 1961-08-28 1965-11-23 Dow Chemical Co Thiolfluoroformates and method for their preparation
NL6611019A (ja) * 1965-08-04 1967-02-06
US3953400A (en) * 1972-01-17 1976-04-27 Raychem Corporation Polyketones and methods therefor
US4111908A (en) * 1973-06-04 1978-09-05 Raychem Corporation Polyketones and methods therefor
CA1112393A (en) * 1975-11-07 1981-11-10 Klaus J. Dahl Ketone and sulfone polymers
US4229564A (en) * 1976-04-26 1980-10-21 Raychem Corporation Friedel-Crafts polymerization of monomers in the preparation of polyketones and polysulfones
US4247682A (en) * 1979-05-07 1981-01-27 Raychem Corporation Aromatic ketone and sulfone polymers and process for the preparation thereof

Also Published As

Publication number Publication date
GB2102442A (en) 1983-02-02
DE3266926D1 (de) 1985-11-21
US4361693A (en) 1982-11-30
GB2102442B (en) 1985-01-30
JPS5817118A (ja) 1983-02-01
EP0070147A1 (en) 1983-01-19
IL66258A (en) 1985-12-31
ATE16110T1 (de) 1985-11-15
CA1187240A (en) 1985-05-14
IL66258A0 (en) 1982-11-30
EP0070147B1 (en) 1985-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0212255B2 (ja)
AU566373B2 (en) Preparation of aromatic polymers
US4247682A (en) Aromatic ketone and sulfone polymers and process for the preparation thereof
EP0069598B1 (en) Preparation of aromatic ketones
US4709007A (en) Preparation of aromatic polymers
US4661581A (en) Process for producing aromatic polyether ketones and polythioether ketones
EP0262919A2 (en) Preparation of aryl carbonyl compounds
US5155203A (en) Poly (ether-ketone)
EP0128692B1 (en) Process for the preparation of 4-hydroxy-benzophenones
US4054596A (en) Carboxy and carbohydrocarbyloxy-substituted 1,1-bis(perfluoroalkylsulfonyl)propanes
Feiring et al. Fluorinated poly (ether sulfone) s
US4792635A (en) Symmetric benzophenones substituted by groups containing fluorine
US4039511A (en) Process for the manufacture of polyethers from bisphenates and sulfonyl halides
EP0128693B1 (en) Process for the preparation of 4-hydroxybenzophenones
US3772248A (en) Polyether/polyarylsulfones
EP0711744B1 (en) Method for making acyl substituted resorcinols
US4710562A (en) Stabilizing polyaryletherketones
US4912195A (en) Preparation of aromatic polymers using a specified quantity of Lewis acid
US4071499A (en) High temperature polyester resins from 4,4'-bis(p-hydroxyphenoxy)diphenyl ether and terephthalic acid
KR930004616B1 (ko) 폴리(아릴렌 에테르 케톤)의 제조방법
US3726927A (en) Aromatic sulphones
US5326849A (en) Method for producing an aromatic poly (thio) ether ketone
Mani et al. Synthesis and characterization of isomeric biphenyl‐containing poly (aryl ether bisketone) s, 3. Polymers derived from 3, 4′‐bis (4‐fluorobenzoyl) biphenyl and bisphenols
JPH0598006A (ja) 含フツ素ポリアリーレンチオエーテル及びその製造方法
JPH05117391A (ja) 含フツ素ポリアリーレンチオエーテルの製造法