JPH02121419A - 移動体通信の通信方法とシステム - Google Patents

移動体通信の通信方法とシステム

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JPH02121419A
JPH02121419A JP63274235A JP27423588A JPH02121419A JP H02121419 A JPH02121419 A JP H02121419A JP 63274235 A JP63274235 A JP 63274235A JP 27423588 A JP27423588 A JP 27423588A JP H02121419 A JPH02121419 A JP H02121419A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は移動体通信の通信方法に関する。ざらに、小ゾ
ーン構成を用いる移動体通信において、通信中の移動端
末が移動することにより、通信品質が劣化したとき、そ
の通信品質を満足させる通信方法とシステムに関する。
より具体的には、高速で移動する移動体に対して効果的
な、周波数有効利用率、通信品質、無線回線の制御能力
などに優れた送受信ダイパーシティ可能な通信方法およ
びシステムを提供せんとするものでおる。
U従来の技術] 一般に広いサービス・エリア内で移動体通信を行う際に
、1個の無線基地局が全エリアをカバーしてサービス・
エリア内の移動体と通信を行う方式を大ゾーン方式と呼
んでいる。これに対し、小ゾーン方式とは、サービス・
エリアを複数の小エリアに分割し、分割された各エリア
内に各1個の無線基地局を設置し、その、それぞれのエ
リア内に居る移動無線機はこれらの無線基地局と通信を
行うものでおる。
従来の小ゾーン方式は、たとえば現在商用サービス中の
NTT (日本電信電話■〉の自動車電話方式の中で採
用されている。この場合、自動車内に搭載された移動無
線機は自動車の走行により通話の相手局の無線基地局か
ら遠ざかり、たとえば、無線基地局から5〜7触以上に
なると電波の受信入力電界値が低下するので、通話品質
の劣化が発生する。そのため小ゾーン構成では、サービ
ス・エリア内に無線基地局が互いに10〜12触間隔に
設置されており、したがって上記の場合必ず自動車の現
在位置の近く(5〜6触以内)に別の無線基地局が存在
し、この新無線基地局と移動無線機との間で別の無線チ
ャネルを使用して通話を継続させている。
NTT方式では、無線回線の通話の設定および解除など
の制御を行わせる無線回線制御局が、多数の無線基地局
や移動無線機を制御するために設置されており、無線回
線制御局はインタフェースをなす関門交換機を介して一
般の電話網に接続されている。無線回線制御局では、通
話品質の劣化が生じると、移動無線機の周辺の複数の無
線基地局に対し移動無線機の送信電波を受信させ、この
うちの特定の無線基地局に移動無線機との間で新しく無
線チャネルを設定させれば所望の通話品質を維持し得る
と判断したときには、新チャネルの設定を移動無線機と
無線基地局との間で行わせる。
第18図には、このような動作をする従来のシステムの
構成概念図が示されてあり、これを用いて説明する。
第18図において、4つの円で囲まれた半径5〜7IL
Vn程度の各ゾーン14A、14B、14C。
14Dを自動車電話のサービス・エリアとし、いま自動
車内に搭載された移動無線機15かゾーン14A内の無
線基地局13Aと交信中であるとする。自動車はゾーン
14Aからゾーン14Cの方向へ走行中であるので無線
基地局13Aと移動無線機15との間の相対的距離は大
きくなりつつある。交信は継続中であるとし、自動車は
ゾーン14Aよりゾーン14C内へ移行したとすると、
無線基地局13Aと移動無線機15との間の距離は5〜
7触以上となり、相互の受信電波の入力電界値は低下し
、一定の伝送品質以下に低下するに至る。
この品質劣化の状態は、常時、無線回線制御局12で監
視されており、品質が一定基準以下に低下した時点で無
線基地局13Aの周辺の無線基地局13B、13Cおよ
び13Dに対し、無線基地局13Aと移動無線機15と
の間で使用中の無線チャネル(チャネルCH1と仮定す
る)の品質を測定するように要請する。この要請を受け
た無線基地局13B、13Cおよび13Dでは、それぞ
れ自己の無線チャネル探索用受信機(図示ゼず)をチャ
ネルCH1に同調させて信号を受信し、その状態を、無
線回線制御局12に報告する。
この報告を受けた無線回線制御局12では、無線基地局
13B、13C,および13Dの受信入力電界E3 、
EC,およびE。の値を比較し、EC>EB、EC>E
Dであり、かつECが伝送品質の点からみても一定の品
質が確保されていることを確認すると、無線回線制御局
12はゾーン14Aからゾーン14Cへ移行したものと
みなし、ゾーン14Aで使用していた無線のチャネルC
H1を切断し、これにかえてゾーン14Cの無線基地局
13Gで使用可能な無線チャネルのうち、未使用のチャ
ネル(チャネルCH10を仮定)を使用させる手続きす
なわち通話中チャネル切替を始める。
以下、文献 吉用他“自動車電話無線回線制御″日本電
信電話公社 電気通信研究所 研究実用化報告 Vo 
1.26.No、7 1885頁を参照しながら説明す
る。
(1)チャネル切替信号は、無線回線制御局12と各無
線基地局13との間は各伝送路16に含まれた制御線を
用い、各無線基地局13と移動無線機15との間は無線
による通話チャネルとする。
(2)チャネル切替信号は、以前通信をしていた、たと
えば無線基地局13Aより、移動無線機15宛に送信し
、無線導通試験トーンは、新たに切替えようとする、た
とえば無線基地局13Cより移動無線機15宛に送出す
る。
(3)移動無線機15において、無線導通試験トーンが
受信できないときは、無線基地局13Aとの間に設定さ
れている旧通話チャネルに戻って通話を継続する。
以上の(1)〜(3)がNTTで現用されている通話中
チャネル切替であるが、これらの説明から明らかなよう
に通話者すなわち自動車電話利用者には、つぎのような
雑音が通話に混入することになる。すなわち、 (a)前記の(1)による切替のための制御信号(この
場合300ビット/秒のディジタル信号)が相手話者の
信号の切断された後に通話中のチャネルに挿入される形
で受信機の出力に現われるので、300H2程度の可聴
音として通話中に混入し、この間通話断となる。
(b)前記(2)の通話試験中は雑音の混入はないが無
音となり、この期間中相手の音声は自分に伝わらず、ま
た自分の音声も相手に伝わらない(通話断)。
以上の(a)、(b)による通話断の継続時間は0.7
〜0.8秒と言われている。一方、無線回線制御局12
では無線基地局13Cに対し、両者間の伝送路16Cを
通じて、移動無線機15とたとえばチャネルCH10を
用いて通話を開始するように指示する。この指示も上記
の導通試験と同一時刻に実施されるので、この瞬間より
、無線基地局13Aは、移動無線機15との通信を終了
し、代って無線基地局13Cは移動無線機15との通信
を開始する。また、無線回線制御局12は、電話網10
との間のインタフェースをなす交換機11に対し、各無
線基地局13@電話網10と接続するための交換機11
内の通話路スイッチSWを無線基地局13Δから130
へ切替えるように要求している。すなわち、第18図の
通話路スイッチSWでA−4スイツチをオフしくブラン
クの3角で表示)、C−4スイツチをオンにする(黒の
3角で表示)。
以上の動作により、自動車内で移動無線機15を使用し
て、電話網10内の任意の電話機と、自動車がゾーン1
4A、148.14C,14Dのどこに移動しても通話
が継続されることになる。
かくして、使用者(通話者)はサービス・エリア内であ
れば自動車の走行中いつでも、どこへでも電話がかけら
れるという技術的保証を与えられたことになり、実際の
サービスでは、この技術を駆使したサービスが行われて
いる。
このような小ゾーン構成を採用した移動体通信では、大
ゾーン方式には見られない下記のごとき特徴を発揮する
ことが可能となった。
(a)1つの無線基地局からの電波を狭い地域に限定し
て使用し、サービス・エリアに多数の無線基地局を配し
て同一周波数をくり返し使用する、いわゆる小ゾーン構
成により周波数の有効利用が可能となった。
(b)ディジタル・シンセサイザが出現したので、移動
無線機に数百におよぶ多数の無線チャネルを切替えて使
用することが可能となり、また、これら多数の移動無線
機と無線基地局との間の無線回線を設定制御する技術が
確立されたために(a)項の周波数の有効利用に寄与す
ることが可能となった。
(C)多数の移動無線機に能率よく、発着呼などにおい
て無線回線を設定制御するのに必要な無線回線制御技術
が確立されたので、これも(a)項の特徴に寄与したほ
か、移動無線機の通信中にゾーン移行にともなう通信中
無線チャネル切替も可能となった。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第18図に例示したような従来方式では
、技術的対策が不十分であったり、おるいは対策がとら
れておらず、利用者には不便を感じさせ満足なサービス
の提供をすることができないという問題点があり、シス
テムとしても一層の周波数の有効利用の促進、サービス
性の向上等が必要であった。
このような問題点を以下に説明する。
) 周波数の有効利用をはかるためには、小ゾーン構成
の1個のゾーンのゾーン半径を小さくする必要があるが
、これが市まり小さくなると、移動無線機が通信中に1
つのゾーンを通過して他のゾーンへ移行する確率が増加
する。すると、ゾーンの移行時に各ゾーンに割当てであ
る無線チャネルを変更する必要が頻繁に発生し、このと
き無線基地局、移動無線機とも旧無線チャネルを新無線
チャネルに変更させる必要が発生する。従来はこの変更
を無線回線制御局12(第18図)で行っていたが、こ
のチャネルの変更にともなう通信の一時断等が発生し通
信品質が劣化していた。
11)  送信電力の異なる移動無線機を周一システム
内に導入し、1つのシステム内の機器として動作させる
例があった。これは、たとえば自動車内に搭載されてい
る移動無線機(NTTの自動車電話の場合は送信出力5
W>と、利用者が戸外で持運び可能な自動車電話用の無
線基地局にアクセスする携帯電話機(NTTの場合は送
信出力1W>とが同一システムに収容されているが、こ
れは無線基地局に収容されている無線設備の共用利用が
可能でおるため経済的なシステム構築が可能となる。
しかしながら、周波数の有効利用の面からみると、同一
周波数の再使用のためのルール作りを復雑にするために
、有効利用の効果を低下させる方向に作用するほか、送
信電力レベルの異なることにより、他の移動無線機の受
ける干渉妨害の発生する可能性が増加する。これを防止
するためにはコストの上昇および周波数の有効利用をそ
こなう結果となった。
ii〉  小ゾーン化が進み1つの無線基地局の受持つ
小ゾーン内において、隣接あるいはその次の隣接する無
線基地局の受持つ小ゾーンが重なり合う状態が多く発生
し、無線回線制御技術として従来技術を用いた場合に、
制御不能となる可能性があった。
これは、1つの小ゾーン内において地形や構築物の影響
により電波伝搬特性は大きな影響(伝搬損失)を受ける
。この影響は周波数を有効利用するために小ゾーン化が
進み、1つの小ゾーンの範囲が小さくなる(半径1翻以
下)にともない、相対的に大きくなる。また使用する無
線基地局および移動無線機には、相対的に高いレベルの
送信機を使用して、地形や構築物の影響のある所でも良
好な通信を確保することになる。すると、地形や構築物
の影響のない所では、遠方にある無線基地局と他のゾー
ン内に居る移動無線機とが交信可能となることを意味す
る。
したがって、1つの小ゾーンは1つの無線基地局で管理
され、多数の小ゾーンにより、サービス・エリアである
広い平面がおおわれるという本来の概念が消滅し、多数
の小ゾーンが重畳されて1つのサービス・エリアを形成
するということになった。
その結果、このような状態にある小ゾーン・システムを
円滑に運用することは、従来技術では、無線通話路の設
定、変更・解除を頻繁に行わなければならなくなり、無
線回線制御装置の能力を大きく上まわる結果となる。し
たがって円滑な通話路の確保は現実的には不可能となり
、逆にいかにしてこのような事態を避けるかに、システ
ム構成上の配慮が行われて来た。
iv)  移動体通信においては、移動体の移動にとも
なう電波伝搬特性の影響のために、その通信品質が大き
く変化し、電波の伝わり方の悪い場所においては、通信
品質がシステムに必要とされる値以下となる等の問題が
あった。これを解決するためダイパーシティ技術等様々
の対策が採られてきたがいづれも機器のコストを割高に
するばかりか、周波数の有効利用をそこなう等の問題点
がめった。
また通話中のゾーン間移行にともなう通話断については
、一種の通信品質上の問題点と考えられ、品質確保の点
からも解決策が必要であった。
V) システム内の通信のトラヒック変動に対する対策
がとられていなかった。
システム内の通信のトラヒック変動は、たとえば公衆通
信では通常、深夜や早朝はきわめて少なく、日中の午前
10時前後と午後2〜3時に、また、自動車電話では、
タ刻5〜6時に大きなトラヒックの山が見られるが、シ
ステム設計を最大のトラヒック時においても、満足に機
能するように設計すると、閑散時には、システム構成機
器が遊休するためにコスト高となり、また、もし閑散時
に適合したシステム構築をするとコストはきわめて割安
となるが、最繁時に使用不能となり、サービス性の低下
はさけ得なかった。
加えて、通信トラヒックの閑散時には、システム内の遊
休設備を有効利用して高品質のサービスを提供し、トラ
ヒックが増加するにしたがい通常のサービスに移行する
というような、システム内の構成施設を有効利用すると
いう概念に欠けていた。これは、従来技術により解決し
ようとするとシステム・コストが急上昇してしまうこと
も1つの原因と考えられる。
また、たとえば無線基地局の送受信機が全部使用中の場
合は、移動無線機から構成される装置登録信号のように
きわめて短く、かつ定形的な信号でさえも、従来のシス
テムでは処理能力がなく、小ゾーン化が進むことに対す
る技術的制約となっていた。
vi)  従来、通信を行なう移動体の位置登録は、同
一時点において1箇所の無線基地局で受信したデータの
みを登録して処理していたため、高速で移動する移動体
通信のように位置登録が順次かなりの@度で変更される
システムや、周波数の有効利用上位置登録方法に制約が
あるシステムでは、位置登録の不備のため移動体への着
呼不能となる場合があった。
これは無線基地局に設置されている無線送受信機が1チ
ヤネルのみの場合、制御用、通話用として時分割で使用
しなければならず、かつ移動無線機と交信中に同一のゾ
ーン内にある他の移動無線機から位置登録要求のあった
場合等において、顕著な悪影響があった。
vii)  広帯域信号を用いる移動通信サービスを提
供するための技術の完成度が不十分で未完成であり、利
用者に不便を与えていた。
従来、多数用いられている移動通信サービスは電話が主
であり、高速データ信号など使用周波数帯域が広帯域に
わたるものは、はとんど使用されていなかった。これは
移動体通信においては電波伝搬特性が移動体の移動にと
もない大きく変化するため、良好に広帯域信号を受信す
る技術が不足していたからである。
viii)  従来の陸上における移動通信では、特殊
な場合を除き、通信中の移動体の移動方向の推定等は、
技術的な困難性もあり実!されていなかった。そのため
移動方向のエリアでの無線回線トラヒック情況などの有
効な情報も得られず、周波数の有効利用あるいはトラヒ
ック管理の上で問題が残されていた。
ix)  ゾーン間またはゾーン内における通話中チャ
ネルの切替時に瞬断が発生し、これも小ゾーン化の大き
な障害となっていた。
第18図を用いて説明したNTTが実施している通話チ
ャネル切替法では、無線チャネルの切替時に通話が一時
的に(0,7〜0.8秒間)切断されるほか、通話信号
以外の制御信号(300ビット/秒)の一部が混入し耳
されりであるという欠点がある。このような通話回線の
一時断や雑音の混入があると、通話の内容が音声である
ときには聞きなおしを行うことなどで、補うことができ
るために、あまり大きな障害とはならないが、自動車内
にファクシミリ端末を搭載し送受信に使用した場合には
、動作中にチャネル切替があると、たとえば1分ファク
シミリでは、紙面のo、 8/ 60の部分が黒線(ま
たは白線)となって現われ受信画質が大幅に劣化すると
いう欠点がめった。またデータ通信の場合には、たとえ
ば1200ボーのデータ信号では、1000ビツト程度
の信号が欠落するので再送などの手続きが必要となった
なお、耳ざわりの雑音を除去するために、チャネル切替
中無音にしたり、帯域外信号を用いたりする方法もある
が、耳ぎわすな雑音を除去するという目的は達成できて
も、回線断の時間は依然として存在するから、ファクシ
ミリやデータ信号への悪影響の除去にはまったく効果が
ないという解決されるべき課題が残されていた。
〔課題を解決するための手段] 無線送受信機とID識別記憶部を具備する複数の無線基
地局と、複数の無線基地局と交換機を介して電話網を接
続するスイッチ群と、各無線基地局で受信する信号対雑
音比を監視するためのS/N監視部と、ID識別記憶部
と、移動無線機の移動速度を求める演算部およびスイッ
チ群を制御して電話網と接続する通話回線制御回路と制
御回線を制御する制御回線制御回路からなる通信制御部
とを含む関門交換機と、高速移動体との交信における回
線制御機能を発揮する無線基地局の近傍に設けられた端
末制御装置と、この複数の無線基地局がカバーするサー
ビス・エリア内を移動しながら同時に複数の無線基地局
と交信するために複数のチャネルを同時に受信する無線
受信回路と、複数のチャネルを同時に送信する無線送信
回路とを含む移動無線機とを含むシステムを構成した。
[作用コ 複数の無線基地局と移動無線機とが、複数のチャネルを
用いて同一の通信内容を並行して交信している最中に、
通信の品質が一定値以下になったチャネル(旧チャネル
)が生じた場合には、これを検出した関門交換機におい
て、一定の通信品質を満足する他の1つの無線基地局と
の間で他の1つのチャネル(17Fチヤネル)に切替え
て旧チャネルの交信は終了し、新チャネルを含む複数の
チャネルを用いて、同一の通信内容を瞬断なく交信でき
るようにした。これによって下記の作用および効果を得
ることができた。
i)各無線基地局と関門交換機にそれぞれID識別記憶
部を設け、移動無線機の位置を各無線基地局のデータに
もとづき並行して登録するようにしたから、位置登録の
信頼度が向上した。
11)  複数チャネル中の通信品質の劣化した1チヤ
ネルを新チャネルに切替えるようにしたから、ゾーン間
またはゾーン内における通話(信)中チャネル切替の無
瞬断化が実現された。
1ii)  経済的な送受信ダイパーシティの採用によ
る良好な通信品質の確保、すなわち干渉妨害の軽減、お
よび広帯域信号を用いる新サービスを技術的に可能とし
た。
1v)トラヒックの閑散時には、多くのチャネルを用い
て並行交信を行うために、無線設備の有効利用が計られ
通信品質が向上した。
V) 各無線基地局にID識別記憶部や高速切替による
複数無線チャネルの同時送受信を可能とする機能などを
設けたから、トラヒックの最繁時においても移動無線機
からの位置登録信号の処理が可能となった。
vi)  複数チャネルの並行交信により広帯域信号の
伝送特性が向上し、回線品質の向上が得られた。
vii )  移動無線機の移動方向および速度の推定
が可能となり、移動先ゾーンにおける通信の確保および
移動見込光ゾーンで使用されるチャネルの先行割当の実
施が可能となった。
viii)  移動無線機が、低速移動モードから高速
移動モードに移行したとき、位置登録9発看呼動作等近
傍の無線基地局と交信するときに回線制御機能を発揮す
る端末制御I装胃を具備したことにより、高速移動中の
移動無線機への発着呼の確実性が増加した。
ここで高速移動モードとは、通常の通信方法では、高速
移動にともなう不都合な現象を生ずるモードをいう。こ
れに対し、移動速度が障害を生じない場合のモードを低
速移動モードという。
高速移動モードにおいては、移動無線機の移動方向およ
び速さを測定し、関門交換機から移動方向にある端末制
御装置に事前に連絡して交信の準備をせしめるようにす
るほか、無線回線制御の主導権を関門交換機から端末制
御装置へ移し、即応性の高い制御能力を持たしめた。
また無線基地局と移動無線機との間の制御信号の送受信
の信頼度を向上せしめるために、送受信のダイパーシテ
ィを使用可能とした。
[実施例] 第1−1図、第1−2図および第1−3図は、本発明の
一実施例を説明するためのシステム構成の一例を示して
いる。
第1−1図において、10は一般の電話網であり、11
は電話Ft110内に含まれている一般の電話と無線シ
ステムとを交換接続するための交換機である。20は関
門交換機であり、複数の無線基地局30−1.30−2
.−.30−nおよび端末制御装置120を介して無線
基地局3O−1B。
30−28.・・・、30−mBや多くの移動無線機と
一般の電話網10に収容されている電話機とを交換機1
1を介して接続するものであり、無線基地局30−1〜
30−nの各局間の制御信号の授受を行うと共に、通信
路の設定解除等を制御する通信制御部21と、各無線基
地局30で受信する信号対雑音比を監視するためのS/
N監視部22と通信制御部21に制御されて各無線基地
局30−1〜30−nと交換ta11との間の接続をな
すための通信路の切替に必要なスイッチ群23とが含ま
れている。
このスイッチ群23には、端末制御装置120を介して
無線基地局3O−1B、3O−2B、・・・30−mB
に電話網10を接続するためのスイッチ5WB1−1〜
1−m、2−1〜2−m、 ・・・6−1〜6−mと、
無線基地局30−1.30−2、・・・、30−nに電
話網10を接続するためのスイッチ5W1−1〜1−n
、  2−1〜2−n。
・・・、6−1〜6−nが含まれている。
ここで、通信制御部21には、制御信号用の制御回線を
制御する制御回線制御回路と、通話回線を制御する通話
回線制御回路と、移動無線機の速度(速さと連行方向)
を計算する速度演算回路とが含まれている。
端末制御装置120の機能は、基本的には関門交換機2
0のそれと同様であり、ID識別記憶部124(関門交
換@20において対応するものは24>、S/N監視部
122(同22)、通信制御部121(同21)および
スイッチ群123(同23)を含み、スイッチ群123
には無線基地局30−18.3O−2B、−,30−m
Bを関門交換機20と接続するスイッチ5W11−1〜
11−m、12−1〜12−m、・・・ 1m−1〜1
m−mが含まれている。
端末制御装置120に接続される無線基地局3O−IB
、3O−2B、−,30−mBの数は、せいぜい数10
台ないし数100台であるのに対し、関門交換機20に
直接に接続される無線基地局30−1.30−2.−.
30−nの数は、大幅に大きな数であり、対向して通信
する移動無線機の数も、極めて多いものとなる。したが
って、端末制御装置120の各構成要素は、関門交換機
20のそれらとくらべて小規模なものあるいは簡易化し
たものでよい。
この端末制御装置120は移動無線機50が低速移動モ
ードにある場合には、単なる伝送線としての機能しか有
しておらず、移動無線機50が高速移動モードに移行す
ると、制御権が関門交換機20から端末制at]装置1
20に譲渡されて、発着呼動作や、通話中のチャネル切
替の回線制御機能を発揮するものである。
ここで、各無線基地局3O−1B、3O−2B。
・ 30−mBおよび30−1.30−2.−・・30
−nは全く同じ機能を有するものであり、以下において
とくに、ことわらない場合には単に無線基地局30と称
する。
第1−2図には、各無線基地局30−1.30−2との
間で交信をする移動無線機50が示されている。アンテ
ナ部に受けた受信信号は、受信ミクサ63と受信部53
を含む無線受信回路68に入り、その出力である通信信
号は、制御部58と電話機部59に入力される。電話機
部5つから出力される通信信号は、送信ミクサ61と送
信部51とを含む無線送信回路66に印加され、送信信
号はアンテナ部から送出されて、無線基地局30によっ
て受信される。また、通信中における干渉妨害の有無を
監視し、一定値以上の干渉妨害を検出した場合には、そ
れを制御部58へ報告する干渉妨害検出器62や自己の
移動無線1150のIDを記憶したり、自分がどのゾー
ンに居るかを識別し、また記憶するID・ローム・エリ
ア情報照合記憶部54や通信中の通話品質を常時監視し
、劣化したときには、それを制御部58へ報告する通信
品質監視部57が図示のごとき結線を有して具備されて
いる。
この移動無線機50には、さらにシンセサイザ55−1
.55−2.・・・、55−nおよび56−1.56−
2.・・・、56−nと、切替スイッチ64−1.64
−2と、切替スイッチ64−1”と64−2を、それぞ
れ切替え制御するための信号を発生する受信切替用制御
器65Cおよび送信切替用制御器67Gが含まれており
、シンセサイザ55−1〜55−nと56−1〜56−
nと、両切開用制御器65Cおよび67Cは、制御部5
8によって制御されている。各シンセサイザ55−1〜
55−nおよび56−1〜56−nには、基準水晶発振
器71から基準周波数が供給されている。
第1−3図には移動無線機50との間で交信する無線基
地局30(たとえば30−1>が示されており、第1−
2図に示した移動無線機50の構成とほぼ同じであり、
異なっているのは、送信および受信切替用制御器55−
1〜55−n、56−1〜56−n、シンセサイザを切
替えるための切替スイッチ64−1.64−2がなく、
シンセサイザも受信用および送信用35〜1.36−1
のそれぞれ1fIIのみであり、また、自己および通話
先のID番号を識別し記憶するためのID識別記憶部3
4を有し、電話機部59(第1−2図)がなく、電話機
部5つの代わりをなす関門交換機20(または端末制御
装置120)へのインタフェース39が設けられている
点である。
第1−3図の第1−2図に対応する各構成要素を以下に
列記し、各機能の説明は省略する。ここで、()内の数
字は、第1−2図の対応する各構成要素の番号である。
送信部31 (51)  受信部33 (53)シンセ
サイザ35−1 (55−1〜55−n)シンセサイザ
36−1 (56−1〜56−n>通信品質監視部37
 (57) 制御部38 (5B> 基準水晶発振器40(71) 送信ミクサ41 (61) 干渉妨害検出器42 (62) 受信ミクサ43 (63) 無線送信回路46 (66) 無線受信回路48 (68> 第1−4図には移動無線機の他の実施例50Bが示され
、第1−2図に承れた移動無線機50との差異は、受信
ミクサ63および受信部53を含む無線受信回路68の
他に、受信ミクサ73およびC/N測定用受信部52を
設け、両受信ミクサ63および73に、それぞれ受信切
替用制御器65Cおよび制御部58Bに制御された切替
スイッチ64−1および64−3を介してシンセサイザ
55−1〜55−nの出ツノを印加し、送信ミクサ61
には送信切替用制御器67Cに制御された切替スイッチ
64−2を介して、シンセサイザ56−1〜56−nの
出力を印加している点である。
この第1−4図に示した移動無線機50Bは、とくに顕
著な受信ダイパーシティ効果を有する機能を備えている
。この受信ミクサ73へは移動無線1150Bのアンテ
ナ部で受信した受信信号の一部が加えられる。受信ミク
サ73への局部発振周波数として切替スイッチ64−3
を介してシンセサイザ55−1〜55−nからの出力が
加えられる。この切替スイッチ64−3は、他の切替ス
イッチ64−1や64−2のように高速で切替えられる
必要はなく、たとえばlOH2程度の低速の切替速度で
十分である。切替スイッチ64−3がシンセサイザ55
−1の出力を得る位置にあるとき、C/N測定用受信部
52で測定したチャネルCH1のC/N値(搬送波対1
j4i音比の値)を制御部58Bに伝達する。ついで、
切替スイッチ64−3がシンセサイザ55−2の出力を
得る位置にあるとき、チャネルCH2のC/N値を測定
する。
以下順にシンセサイザ55−nの出力をオンにする位置
にあるときに、CHnのC/N値を測定し、それぞれ制
御部58Bに伝達する。制御部58Bでは、これらの値
を用いて受信切替用制御器65Cおよび送信切替用制御
器67Cの切替周波数をたとえばそれぞれC/N値に反
比例した速度で動作するように制御する。
つぎに、さらに受信ダイパーシティ効果の増大をはかる
システムを説明する。第1−5図はこの場合の移動無線
機50Cの構成例を示す。
第1−5図において、移動無線機50Cへの入力電波(
入力信号)はアンテナ入力部でn等分され、それぞれ無
線受信回路68−1.68−2゜・・・、68−nへ到
来する。各無線受信回路68−1〜68−nではそれぞ
れ受信ミクサ63−1゜63−2.・・・、63−n、
受信部53−1,532、・・・、53−nが具備され
ており、また受信ミクサ63−1〜63−nには、それ
ぞれシンセサイザ55−1.55−2.・・・、55−
nからの局部発振周波数が入力される。したがって同図
の構成では、第1−2図などに示した受信切替スイッチ
64−1はなく、常時名無線チャネルCH1。
CH2,・・・、Ql−1nの信号を受信し復調するこ
とが可能である。またこれら受信部53−1〜53−n
の出力信号の一部が制御部58Cへ送られ、さらに他の
一部は、混合回路69に加えられ通常のダイパーシティ
受信機(この場合は検波後合成)と同様に処理が加えら
れ、電話機部59へ送られる。
また各受信部53−1〜53−nの出力の一部は、それ
ぞれ通信品質監視部57−1〜57−nに送られ、その
出力は制御部58Cにそれぞれ印加されている。
第1−6図には、第1−5図に示した移動無線機50C
とは異なる移動無線t150Dが示されており、その相
違点はngの送信ミクサ61−1〜61−n、送信部5
1−1〜51−nを含む無線送信回路66−1〜66−
nを具備し、各送信部51−1〜51−nには、送信す
べき信号を共通に接続して印加され、制御部58Dによ
って、それぞれ制御されて指示された周波数を発生する
シンセサイザ56−1〜56−nがらの出力を各送信ミ
クサ61−1〜61−nに印加されている。
この移動無線機50Dは、移動無線機50C(第1−5
図)のように複数の無線チャネルを切替スイッチ64−
2でチョップせずに連続送信することができる。
第1−5図および第1−6図に示すような回路構成をと
ることにより、大きなダイパシティ効果を得ることが可
能となる。
第1−7図および第1−8図には、それぞれ移動無線機
のざらに他の実施例50C2および50D2の構成が示
されている。これらの構成は、それぞれ、第1−5図お
よび第1−6図に示した移動無線機50Gおよび50D
の構成に近似しており、異なるのは、それらのアンテナ
部におけるアンテナ数である。そのアンテナの数は、無
線送信回路66の数および無線受信回路68の数のうち
の大きな数であり、同一の無線チャネル(同一の搬送波
周波数)を用いてダイパーシティ効果を1qるようにし
た点に特徴がある。ここでとくに留意すべきは、同一の
無線基地局30との間でのダイパーシティ送受信のため
に特に有効であり、相異なる2つの無線基地局30に対
してダイパーシティ送受信を行うときには、このように
複数のアンテナ部を使用する必要はない。
以下においては、とくに、断わらないかぎり、移動無線
機50,508,50C,50D、50C2,50D2
を単に移動無線a50と略称する。
第1−9図には移動無線機50との間で交信する無線基
地局30(たとえば30−1>の他の実施例30Bが示
されており、第1−2図に示した移動無線機50の構成
とほぼ同じであり、異なっているのはID・ローム・エ
リア情報照合記憶部54(第1−2図)がなく、自己お
よび通話先のID番号を識別し記憶するためのID識別
記憶部34や、通信中の通話品質を常時監視し劣化した
ときには、それを制御部38へ報告する通信品質監視部
37を有し、電話機部59(第1−2図)がなく、電話
機部59の代わりをなす関門交換機20(または端末制
御装置120)へのインタフェース39が設けられてい
る点である。
第1−9図の第1−2図に対応する各構成要素を以下に
列記し、各機能の説明は省略する。ここで()内の数字
は、第1−2図の対応する各構成要素の番号である。
送信部31 (51)  受信部33 (53)シンセ
サイザ35−1〜35−n (55−1〜55−n) シンセサイザ36−1〜36−n (56−1〜56−n> 制御部38B (58) 基準水晶発振器40(71) 送信ミクサ41 (61) 干渉妨害検出器42 (62) 受信ミクサ43 (63) 無線送信回路46 (66) 無線受信回路48 (68) 第1−10図には無線基地局30の他の実施例が示され
、ここでは複数の送受信機を含む無線基地局30Gがア
ンテナ共用装置96と無線基地局制御装置32を共用す
る多くの通話(信)用の送受信機90−1〜90−mと
、第1−9図に示した無線受信回路48と通信品質監視
部37の両機能を有するm個の通信品質監視用受信機9
3−1〜93−mと、制御信号用の制御チャネル専用の
制御用送受信機94が示され、(@未制御装置120を
通して)関門交換機20および交換機11を介して電話
網10に接続されている。
第1−10図に用いられた送受信190−1〜90−m
のうちの1つの送受信1190の構成が第1−11図に
示されており、無線基地局制御装置32に含まれたID
識別記憶部34C1制御部38Cおよび基準水晶発振器
40Cとの接続関係が示されている。
この第1−11図に示された送受信8190は第1−9
図に示された無線基地局30Bとほぼ同じ構成を有して
おり、多くの送受信t190が、ID識別記憶部34C
2制御部38Cおよび基準水晶発振器40Cを共用し、
インタフェース39Cにより関門交換機20(または端
末制御装置120)に接続されている。
第1−10図の送受信機90−1〜90−mに、このよ
うな構成のものを用いているから、切替スイッチ44−
1.44−2により、シンセサイザ35−1〜35−n
および36−1〜36−nのうちの、それぞれ特定の1
つのシンセサイザを選択するならば、第1−10図に示
す無線基地局30Cは、m個のチャネルを同時に送受信
することができる。
また、送゛受信1190の切替えスイッチ44−1゜4
4−2を動作させて、シンセサイザ35−1〜35−n
および36−1〜36−nを高速でチョップして、反復
して切替えるならば、1つの送受信9190でn個のチ
ャネルを同時に送受信することが可能である。したがっ
て、第1−10図の無線基地局30Cでは最大mxn個
のチャネルを同時に送受信することができる。
第1−12図および第1−13図には、第1−10図に
おいて使用される送受信機90−1〜9Q−mの他の実
施例である送受信機90Bおよび90Cが示されている
第1−12図に示した無線基地局30Dおよび送受信1
fi90Bは第1−5図に示した移動無線機50Cと同
様にそれぞれ独立したシンセサイザ35−1〜35−n
と、受信ミクサ43−1〜43−nおよび受信部33−
1〜33−nを含む無線受信回路48−1〜48−nと
、通信品質監視部37−1〜37−nを含む構造を有し
ているほかは、第1−11図に示した送受信1190の
構成と同じである。この送受信機90Bを用いた無線基
地局30Cを用いることにより、後)ホする高速移動モ
ードにおける制御信号の受信時におけるダイパーシティ
効果を期待することが可能となる。
第1−13図に示した送受信機90Cは、第1−6図に
示した移動無線1150Dと同様に、受信側と加えて送
信側にもそれぞれ独立したシンセサイザ36−1〜36
−nと、送信ミク+j41−1〜41−nおよび送信部
31−1〜31−nを含む無線送信回路46−1〜46
−nを含む構造を有しているほかは、第1−12図に示
した送受信I!190Bの構成と同じである。この送受
信190Cを用いた無S基地局30Cを用いることによ
り、後述する高速移動モードにおける制御信号の送信時
におけるダイパーシティ効果を期待することが可能とな
る。
第1−14図および第1−15図には他の無線基地局3
0Dおよび30Eの実施例が示されている。
第1−14図に示した無線基地局30Dは、第1−5図
に示した移動無線1150Cと同様にそれぞれ独立した
シンセサイザ35−1〜35−nと、受信ミクサ43−
1〜43−nおよび受信部33−1〜33−nを含む無
線受信回路48−1〜4F3−nと、通信品質監視部3
7−1〜37−nを含む構造を有しているほかは、第1
−6図に示した無線基地局30Bに示した送受信機90
の構成と同じである。この無線基地局30Dを用いるこ
とにより、後述する高速移動モードにおける制御信号の
受信時におけるダイパーシティ効果を期待することが可
能となる。
第1−15図に示した無線基地局30Eは、第1−6図
に示した移動無線1150Dと同様に、受信側に加えて
送信側にもそれぞれ独立したシンセサイザ36−1〜3
6−nと、送信ミクサ41−1〜41−nおよび送信部
31−1〜31−nを含む無線送信回路46−1〜46
−nを含む構造を有しているほかは、第1−14図に示
した無線基地Q30Dの構成と同じである。これらの無
線基地局30Eを用いることにより、後述する高速移動
モードにおける制御信号の送信時におけるダイパーシテ
ィ効果を期待することが可能となる。
第1−16図、第1−17図および第1−18図、第1
−19図には、それぞれ無線基地局30D2,30E2
および送受信機9082.90C2の構成が示されてい
る。これらの構成は、それぞれ、第1−14図、第1−
15図および第1−12図、第1−13図に示した無線
基地局30D。
30Eおよび送受信機90B、90Cの構成に近似して
おり、異なるのは、それらのアンテナ部におけるアンテ
ナ数である。そのアンテナの数は、無線送信回路46の
数および無線受信回路48の数のうちの大きな数であり
、同一の無線チャネル(同一の搬送波周波数)を用いて
ダイパーシティ効果を1qるようにした点に特徴がある
。ここでとくに留意すべきは、同一の無線基地局30と
の問でのダイパーシティ送受信のために特に有効であり
、相異なる2つの無線基地局30に対してダイパーシテ
ィ送受信を行うときには、このように複数のアンテナ部
を使用する必要はない。
第1−20図には無線基地局30C2の構成が示されて
いる。ここでは、第1−10図に示した無線基地局30
Cを2組収容した構成を示しており、各組が別個のアン
テナ共用H@96−1.96−2を有しているから、第
1−16図ないし第1−19図に示した無線基地局30
D2,30E2および送受信190B2.9002の有
するダイパーシティ効果を有している。
以下においては、とくに断わらないかぎり、無線基地局
30.30B、30C,30D、30E。
30D2,30E2を単に移動無線機30と略称する。
第1−21図には道路沿いに設置した無線基地局30−
18.3O−2B、・・・、30−68と端末制御装置
120との間の接続関係が示されている。
移動無線fil 50と無線基地局30.関門交換機2
0(または端末制御装置120)との間の制御用の信号
は、制御信号専用の制御チャネルを用いる場合と、通信
(話)信号の帯域外を用いる場合とがある。
この制御信号を通信(話)信号の帯域外で伝送するため
に、具体的には、制御信号がアナログ信号の場合、第2
図(a)に示すように、通話チャネルの帯域0.3〜3
.0KH2外の低い周波数fDO(たとえば約100H
z)または高い周波数fD1.fD2.fD3・・・f
、8(たとえば3.8KHzから0.1KH2間隔で4
.5KHzまでの8波)を用いる。
制御すべき項目すなわち制御データか多いときには、制
御用の周波数fDo” ID8の波数をさらに増加させ
てもよいし、副搬送波形式をとることも可能である。こ
のとき、たとえばfDo”” ID8のうちの1波ある
いは複数の波に周波数変調をかけたり、あるいは振幅変
調をかけたりすることによって、より多くの制御データ
を伝送することもてきる。
また、制御信号としてディジタル・データ信号を用いた
場合には、音声信号もディジタル符号化して、両者を時
分割多重化して伝送することも可能であり、これを第2
図(b)に示す。第2図(b)は、音声信号をディジタ
ル符号化回路91でディジタル化し、それとデータ信号
とを多重変換回路92で多重変換し、送信部31の変調
回路に印加する場合の一例である。
以下に、移動無線機50、無線基地局30および関門交
換機20および端末制御装置120の機能を順次説明す
る。
(A>移動無線機50 最初に移動無線1ff50の具備する機能のうち、制御
部58の機能につき説明する。制御部58では、まず基
本機能としてつぎの機能を具備している。
1) 自己の移動無線機50の無線送信回路66に対し
、電波の送信の発射又は停止の指令および送信電力レベ
ルの制御。
ii〉  自己の移動無線1150の無線受信回路68
に対し、電波の受信指示または停止の指令。
1ii)  電話機部59に対し、ダイヤル信号送出可
否指令および音声の送受信指令。
iv)  シンセサイザ群55−1〜55−nおよび5
6−1〜56−nに対し発振周波数(チャネル)指定と
、発振指令および停止指令。
■) 受信および送信切替用制御器65C,67Cに対
し、制御指令。
vi)  関門交換機20または端末制御装置120か
らの指示による1つのまたは複数の使用チャネルの変更
vii)  干渉妨害検出器62からの情報による使用
チャネルの変更を関門交換120または端末制御装置1
20に要請。
viii)  ID・ロームエリア情報照合記憶部54
からの情報により、通信すべき相手方IDの確認。
ix)  関門交換機20または端末制御装置120の
指示によりサービス種別の上位の移動無線機に対する通
話チャネルの譲渡。
X) 受信〈送信〉切替用制御器65C,67Cに対し
、オン・オフのデユーティ条件の決定。
xi)  関門交換機20または端末制御装置120か
らの報告により自己の移動無線機50の移動方向、移動
速度の推定。
xii)  高速移動モードにおいては、移動無線機5
0自身が回線制御の主導権の一部を行使すること。すな
わち、移動無線機50自身が高速移動モードであると判
断する機能を有し、このことを関門交換機20または端
末制御装置120へ報告し、高速移動モードの制御信号
の送受信方法を採用することを決定する。これは関門交
換tfi20または端末制6IIl装置120からの要
請によっても可能である。
ただし、高速移動モードにおいても、回線制御の主導権
は端末制御装置120にあり、移動無線機50は端末制
御装置120の制御のもとに動作することになる。この
制御の主導権の所在は説明の都合上定めたものであるか
ら、制御の主導権を移動無線機50にもたせて、その制
御のもとに端末制御装置120が動作するようにしても
差支えない。低速移動モードに移行した場合は、自らの
判断または端末制m装置120の要請により回線制御の
方法を低速移動モードへ変更する。
つぎに1)〜xii )の機能を複合して使用すること
により、つぎの応用機能を具備することができる。
1) 自己の移動無線機50の周辺で動作中の他の移動
無線機や他の無線基地局で使用している無線チャネルを
ID・ロームエリア情報照合記憶部54に記憶させ、発
呼または通信チャネルの切替えのときに活用する。
2)  i)、 vi) 、 vii)の機能を用い、
自己の移動無線機50に対する最適送信レベルの設定。
3) 2)の機能の一つの応用として、ディジタル信号
の伝送に対し、最適信号速度を決定すること。
4) 通信の種類(電話、FAXデータなど)により最
適使用チャネルの決定を受けることができる。
5〉 通信中チャネル切替動作が無瞬断で行われる。
(B)無線基地局30 無線基地Q30に下記のような機能を持たぜた装置をそ
れぞれ設定する。
a) 各無線基地局には、少数(通常1個)の制御チャ
ネル送受信のために専用の無線送受信機と、通話チャネ
ル専用で、かつその無線基地局に割当てられた通話チャ
ネル数に対応した数の無線送受信機が設置されている。
たとえば、第1−10図の無線基地局30Cを想定する
。1つの無線基地局30Cに割当てるべき通話チャネル
数は、それが担当する小ゾーンに存在する移動無線機5
0の通話トラヒックにより最適値が与えられる。ゾーン
の面積が大きく、またそのエリア内に存在する移動無線
機が多い場合には、必然的に通話トラヒックも増大する
から、すくなくとも1つの制御チャネルと少数の通話チ
ャネルが必要であり、送受信機90(第1−11図)の
数も当然複数個必要である。NTTの自動車電話システ
ムで大部会の場合には、2つの制御チャネルと最大60
チャネル程度の通話チャネルが割当てられている実例が
ある。
しかしながらゾーンの大きざが次第に小ざくなり、遂に
は前述した文献、伊藤“携帯電話方式の提案″通信学会
 通信方式研究会資料C5−86−88,1986年1
1月 に示されているように半径25m程度の極小ゾー
ンとなると、このエリアをサービス・エリアとして受持
つ無線基地局としては通話トラヒックおよび方式、コス
1への点からそこに設置される無線チャネルとして、制
御および通話をそれぞれ1とし、これをまかなう無線機
の機能としては1送受信とされる場合がある。
すなわち1個の送受信機を制御および通話兼用にするわ
けである(第1−9図参照)。しかもこの兼用は従来の
システムのようにある移動無線機からの発呼に対し、当
初、制御チャネルで対応し、空いている通話チャネルを
指定した後は、自らも通話チャネルに変更して同一の移
動無線機と通信を実行するという単純な方法ではなく、
後に説明するように1つの移動無線機と通話チャネルを
用いて通信中においても後述するように送受信する無線
周波数を信号に妨害を与えないような切替速度で通話チ
ャネルと制御チャネルを反復切替えることにより、新し
く発着呼を希望する移動無線機50に対しても発着呼動
作を受付け、かつ通話を可能とするすぐれた機能を有し
ている点が本発明の特徴である。
以上説明したように無線基地局30の構成には、種々の
ケースが考えられるが、本発明はそのすべての場合に適
用が可能である。
ただし第1−1図の無線基地局30には送受信部を各1
組のみ示し、あとは省略している。
b) 各無線基地局30に:設置された通話チャネル専
用の送受信機は、それぞれその無線基地局に割当てられ
た無線チャネル内の複数の無線チャネルのうちの1チヤ
ネルを受信可能であることは当然であるが、トラヒック
変動のはげしいゾーンにおいては、無線基地局30C(
第1−10図)に設備される1個の送受信機90が、第
1−11図に示すような構成であるとする。すなわち、
無線信号を送受信する部分の構成を第1−2図に示す移
動無線機50とほぼ同様の構成とする。
この結果、このゾーンにおける通話トラヒックが増加し
通常mチャネルの通信に供するため送受信機90の数が
m個設置されている無線基地局30Cにおいても、通話
トラヒックの増加により、mチャネル以上の通信が必要
になった場合には、無線基地局30Cを構成する1つの
送受信機90に対し同基地局内の制御部38Cより送出
される制御信号により現在勤作中のシンセサイザ35−
1.36−1の他に35−2.35−3.・・・ 35
−nおよび36−2.36−3.・・・、36−nや切
替スイッチ44−1.44−2を動作させる。
これにより従来のmチャネルの送受信が可能であったも
のが最大mxnチャネルの送受信が可能となる。同時通
信可能なチャネル数は飛躍的に向上する。
ただし切替数に応じて各チャネルの送信電力は、送信ミ
クサ61の出力に電力増幅器を入れないかぎり減少する
ので、この点に注意することが必要になるほか、システ
ムに与えられた総チャネル数が上限になる。あるいは他
ゾーンで通信中のチャネルに妨害を与える場合は、それ
以下のチャネル数で限界となる。また、ベースバンド周
波数帯でチャネル間の通信信号のオーバラップが生じな
いように信号帯域の制限も必要となることも当然である
第1−9図の無線基地局30Bには、送受信機が各1個
しかなく、これを制御チャネルと通話チャネルとに共用
する方法をとるシステムにあっては、1つの移動無線機
50と通話チャネルを用いて通信中においても、前述し
たのと同様に送受信する無線周波数を信号に妨害を与え
ないような切替速度で、通話チャネルと制御チャネルを
反復切替えることにより、新しく発着呼を希望する移動
無線機50に対しても、発着呼動作を受付け、かつ優先
度の異なる移動無線機では、現在通話中の移動無線はを
新しく発呼を希望する無線機にチャネルの譲渡をざぜる
ことにより、通話を可能とすることができる。
以下、無線基地局30に関し、ざらに第1−11図を用
いて説明するが、第1−3図、第1−9図、第1−14
図、第1−15図の無線基地局30.30B、30D、
30Eおよび第1−12図。
第1−13図の送受信機908,900を具えた無線基
地局30Cの機能もほぼ同一である。
制御部38Cでは、まず基本機能として、つぎの機能を
具備している。
) 自己の無線基地局30Cに含まれた送受信機90の
送信部31に対し、電波の送信の発射または停止の指令
および送信電力レベルの制御。
ii)  自己の無線基地局30Cの受信部33に対し
電波の受信指示または停止の指令。
1ii)  関門交換機20または端末制御袋@120
に対し、ダイヤル信号送出可否の通知、音声の送受話可
否の通知。
iv)  シンセサイザ群35−1〜35−nおよび3
6−1〜36−nに対し発振周波数(チャネル)指定と
、発振指令および停止指令。
■) 受信および送信切替用制御器45.47に対し、
制御指令。
vi)  通信品質監視用受信機93−1〜93−mか
らの情報による使用チャネルの変更適否の判断、ならび
に品質情報を対向する移動無線機50へ伝達することの
可否の判断。
vii)  干渉妨害検出器42からの情報による使用
チャネルの変更適否の判断。
viii)  ID識別記憶部34Cからの情報により
、通信すべき相手方IDの確認および使用チャネルの決
定。
ix)  サービス種別の上位の移動無線機よりの要請
にもとづき、現在通話中の移動無線機50との通信の早
期終了をはかる。あるいは即時終了を実施する。
X) 受信および送信切替用制御器45.47に対し、
オン・オフのデユーティ条件の決定。
xi)  制御決定に関して、移動無線機5oより下位
にあること。これは制御上の判断に関し、移動無線機5
0と相違した時には、移動無線機50に対して主導権を
譲渡することである。ただし、xi)については、説明
の便宜上定めたもので、実際のシステムでは、無線基地
局30に主導性をもたせても、低速モードの場合には、
−向に差支えな〈実施可能である。
xii)  すでにa)、b)で説明したように通話チ
ャネルと制御チャネルを兼用する無線機にあっては(A
>で説明した移動無線機50と同様に、第1−9図に示
すように複数個のシンセサイザ35−1〜35−n、3
6−1〜36−nを有し、送受信する無線周波数を信号
に妨害を与えないような切替速度で通話チャネルと制御
チャネルを反復切替えることにより、新しく発着呼を希
望する移動無線機50に対しても発着呼動作を受付け、
かつ通話を可能とする機能を有すること。
xiii>  関門交換機20または端末制御装置12
0あるいは移動無線機50の要請に応じ、移動無線機5
0から送信される移動速度測定用信号の受信電界値を測
定し、関門交換120または端末制御装置120もしく
は移動無線機50へその結果を報告する。
つぎにi〉〜xiii>の機能を複合して使用すること
により、つぎの応用機能を具備している。
1) 自己の無線基地局30Cの周辺で動作中の他の無
線基地局や、他の移動無線機で使用している無線チャネ
ルをID識別記憶部34Cに記憶さぜ発呼または通信中
チャネルの切替えのときに活用する。
2) ×)およびxi)の機能の一つの応用として、通
話トラとツクの輻快時において、発呼の抑圧、使用チャ
ネルの切断もしくは早期終了勧告の実施。
3)  i)、 vi) 、 vii)の機能を用い、
自己の無線基地局30における最適送信レベルの設定。
4) 3〉の機能の一つの応用として、ディジタル信号
の伝送に対し、最適信号速度を決定すること。
5) 通信の種類(電話、FAX、データなど)により
最適使用チャネルを決定する。
また、他のゾーンへ移行することにともなう制御機能と
しては、 6) 通信中チャネル切替希望の移動無線機50からの
信号にもとづき、受信品質データの連絡および関門交換
機20または端末制御装置120あるいは移動無線機5
0の決定により新無線基地局30Cとして選定した場合
、交信の開始。
7) 関門交換機20または端末制御装置120に対し
ては、移動無線機50からの要請にもとづき、通話路の
スイッチ群23または123の開閉および通話路の並列
使用要求の実施。
8) 通話中チャネル切替実施後、一定時間はそれまで
通信していた移動無線機50のIDおよび通話チャネル
番号を記憶する。
9) 移動無線機50よりの位置登録信号(制御チャネ
ル使用)を受信した各無線基地局30Gよりの報告にも
とづき、その移動無線機50のID(自己識別情報)を
関門交換Ifi20または端末制御袋ff1120に含
まれた通信制御部21を介してID識別記憶部24へ記
憶する。この場合本発明では複数の無線基地局30Cよ
り位置登録要求がなされるから、移動無線機50で受信
した信号の品質(S/N、C/N等のデシベル値)も合
せて記憶する。
10)  移動無線150よりの発呼信号(制御チャネ
ル使用)を受信した各無線基地局30Cからの報告にも
とずき、受信信号品質の最も良い無線基地局や次に良い
無線基地局30Gあるいは移動無線機50の移動方向や
速度等の検出により、移動先ゾーンを見越した新ゾーン
の無線基地局30Cを選定する。これに対しては、その
無線基地局に割当てられている無線チャネルの中から移
動無線機50との通信に使用すべきその時点で使われて
いない通話チャネル番号の指定をする。通信品質の劣化
した無線基地局に対しては、関門交換機20または端末
制御装置120もしくは移動無線機50の指令をもとに
移動無線機50との交信を停止する指令信号を送出する
11) 後述する高速移動モードの移動無線機50から
の位置登録、発着呼および通話中チャネル切替に関して
は、その確認する機能および送受信ダイパーシティを適
用する機能ざらに移動無線機50ヤ関門交換機20また
は端末制御装@120に移動無線機50が高速モードで
あることを報告する機能、おるいは移動無線ta50に
対し送受信ダイパーシティの適用を指示する機能等を有
する。
ただし第1−3図に示す無線基地局30においては、ダ
イパーシティ送受信は適用しないことは当然である。
以上の制御機能を一言で表現すれば、従来技術において
用いられていた第18図の無線回線制御局12の機能の
一部を、無線基地局30および移動無線機50へ収容し
たので、無線回線制御局12の全機能の収容が可能とな
り、無線回線制御局12の廃止を可能とした。
しかしながら、従来技術を用いて、無線基地局30をイ
ンテリジェント化したとしても、その効用には限界があ
り、とくに無線回線制御の能力の向上や、通話中チャネ
ル切替時の瞬断の除去には全く効果がなく、本発明によ
る方法を用いてはじめて名実ともにインテリジェント化
されるということになる。
(C)関門交換機20 第1−1図に示すように関門交換機20には、移動無線
機50.無線基地局30.端末制御装置120、交換機
11.N話網1.0(電話加入者)との間に通話(信)
路を設定、解除ならびに移動無線機のゾーン間移行にと
もなう位置登録の変更処理、通話(信)中チャネルの切
替えの実施等の機能を持たせた。具体的には第1−1図
に示されるような各機能を関門交換lN2Oは有してい
る。
これを以下説明する。
a) 移動無線機50からの位置登録要求(制御チャネ
ル使用)を受信した各無線基地局30よりの報告にもと
づき、その移動無線機50のID(自己識別情報)を通
信制御部21を介してID識別記憶部24へ記憶する。
この場合本発明では複数の無線基地局30より位置登録
要求がなされるから、移動無線機50のIDの仙、無線
基地局30のIDおよび無線基地830で受信した信号
の品質(S/N、C/N等のデシベル値)も合わせて記
”nする。
無線基地B30のうち道路沿いに設置されているもの等
であって、移動無線機が自動車に搭載され通信を行う際
に、対向して通信を行うに適する無線基地局30を、高
速移動モード用無線基地局として別管理する機能を有す
る。さらに高速移動モードの移動無線機50を別管理す
る機能を有づる。
b) 移動無線機50からの発呼信号(制御チャネル使
用)を受信した各無線基地局3Qからの報告にもとづき
、受信信号品質の最も良い無線基地局30あるいは次ぎ
に良い無線基地局30を選定し、これに対してはその無
線基地局に割当てられている無線チャネルから移動無線
tfi50と通信すべき、その時点で使われていない通
話チャネル番号の指定、その他の無線基地830に対し
ては移動態線機50との交信を停止する指令信号を送出
する。
c)  b)の移動無線機50よりの発呼に関連して開
閉すべきスイッチ群23の動作の実行、ならびに被呼者
が電話網10に含まれている場合には、交換機11宛の
被呼者との通話設定に必要な情報の伝達。
d) 移動無線機50への着呼信号が電話網10に含ま
れている発呼者から交換機11を経て伝送されてきた場
合に、通信制御部21を介して開閉すべきスイッチ群2
3の動作の実行、ならびに■D識別記憶部24の検索に
よる被呼移動無線機50の現在位置確認。
e〉 制御決定に関して低速移動モードでは、移動無線
機50や無線基地局30cl−iよび端末制御装置12
0より上位にあること。これは制御上の判断について移
動無線機50ヤ無線基地局30と相違した時には、移動
無線機50や無線基地局30および端末制御装置120
に対して主導権を行使可能とすること。ただし、高速移
動モードでは端末制御装置120に主導権を譲渡する。
この制御の主管は第15図に示すようになっている。そ
して、端末制御装置120が第15図の高速移動モード
の丸印を付した事項について回線制御の主導権を行使し
ているかぎり、それにかかわる無線基地局30と移動無
線fi50との間の発着呼動作はすべて端末制御装置1
20が処理し、関門交換機120は、単に発着呼にとも
なう一般の電話網10と通話路を設定するために、スイ
ッチ群23のスイッチSWBをオンすることと、終話に
ともない、それらのスイッチSWBをオフにするだけで
あり、それ以外のダイナミックな動作は休止している状
態となる。
すなわち、関門交換機20の機能のうち、上記スイッチ
SWBに関する機能以外の機能を全く使用しなくても、
端末制tIl装置120のみの機能でシステムの全動作
が完遂されるのである。したがって、たとえば関門交換
120がそれ以前からスイッチ群23を動作させたまま
の状態で端末制御装置120に回線制御の主導権を譲渡
した場合には、スイッチ群23のその後の動作は、全く
実行させなくとも、移動無線機50の移動にともなう通
話チャネルの変更などは、すべて端末制御装置120で
処理可能であり、関門交換機20に及7駆ことは全くな
い。
f)  d)の移動無線機50への着呼に関連して、被
呼移動無線1150の現在位置を登録したゾーンをカバ
ーする無線基地局30への呼出信号の送出指示。まずこ
の呼出信号はその移動無線機50の現在位置登録がされ
ているすべての無線基地局30へ送出され、これを受け
た各無線基地局30では、下り制御チャネルを用い移動
無線150宛の着呼信号を同時刻に送出する。ただしこ
の送出時刻は、必ずしも同時刻でなくてもよく、各無線
基地局30ごとに時系列的に順次送出してもよい。
すなわち信号の時間差による干渉妨害をさける対策が講
じられていればよい。
q) 移動無線機50が通話開始後、システム内の通信
トラヒック事情が許せる場合は、送受信ダイパシティ実
施の承認および動作遂行の指示。
h〉 移動無線機50との発着呼に関し、一般の電話網
10との間で課金情報を授受する。
i) 送受信ダイパーシティ実施中の移動無線機50に
関し、トラヒックの輻較あるいは重要加入者の発呼や広
帯域信号サービス希望者がその時刻に現れた場合には、
送受信ダイパーシティの多重度(使用チャネル数〉の減
少ないし、ダイパーシティの停止の判断および実行。
j>  a>〜f〉項により、通信中の移動無線機50
が、場所の移動にともない同一ゾーン内においても、あ
るいはゾーンを移行し無線基地局30との通信品質が劣
化した場合にはそのチャネルに対し、通信(話)中チャ
ネル切替の動作遂行の指示。なお、この動作を遂行する
には、対向する無線基地局30に対し制御信号を送る必
要がおるがこの指示(制御信号)は、第2図(a>に示
すように通話チャネルを用い通話信号の周波数帯域の上
または下側周波帯域を用いて行われる。
k) 移動無線機50が、移動することにより、対向し
て通信中の各無線基地局30にその受信品質の変化を測
定させ、測定結果を関門交換120へ送信させることに
より、移動無線機50の速度を推定する能力を有する。
すなわち、移動無線機50の速度測定が必要となった場
合には、移動無線150の独自の判断、もしくは関門交
換lI20から無線基地局30を経由して移動無線15
0に指示して速度測定に必要な信号電波を一定間隔、た
とえば3秒毎とか5秒毎の間隔で送信させる。
そしてこれを周辺の無線基地局30で受信(電界強度測
定)させ、その値をその都度、関門交換機20へ送信さ
せる。なお、この受信品質の測定のための受信は、無線
基地局30の通信品質監視部37が担当する。この場合
受信した電界強度(dBμ/m>そのものの値をディジ
タル化して送ってもよいし、信号対雑音比(C/N)の
形にして送ってもよい。ざらに、ディジタル変調されて
いる場合は、ビット誤り率を送信してもよい。
関門交換機20では、これらのデータを通信制御部21
に内蔵された速度値演算回路において計算させることに
より、移動無線t150の移動速度を推定し、移動無線
機の移動方向の無線基地局30におけるトラヒック状態
(通話チャネルの使用状態)を総合的に判断し、必要に
より、これらの無線基地830と交信中の移動無線機5
0の送受信ダイパーシティの多重度の逓減または増加の
指示を行う。
(D)端末制御装置120 第1−1図に示すように、端末制御装置120は各無線
基地局30と関門交換機20との間に設置されている。
この装置は移動無線機が高速移動モードで位置登録9発
着呼動作等を行ったとき、対向する無線基地局30との
間の交信を円滑に行い得るようにするために設置された
ものであり、移動無線機50が高速移動モード以外で発
着呼動作を行っても信号モニタ以外は全く何のダイナミ
ック制御!1機能も行わない。
すなわち第1−1図に示されるように端末制御装置12
0のスイッチ群123の入力線数と出線数がともにm本
で同一回線数あり、低速移動モードの場合、入線の回線
番号1は出線の回線番号1と、同人線2は出線2と、以
下入線回線番号mは出線の回線番号mと接続されるよう
にスイッチ群123のスイッチ5W11−1.12−2
.・・・。
1m−mはそれぞれオンで固定された状態(第1−1図
の黒三角印)にある。
したがって端末制御l装置は設置されていないのと同じ
であり、単に複数の無線基地局30からの伝送路が、こ
こで東線され関門交換機20へ結合されているにすぎな
いことになる。もつともS/N監視部122等では所定
のモニタは継続中である。ところが、関門交換tg12
0からあるいは、通信制御部121に含まれた速度値演
算回路からの情報により端末制御装置120の配下の無
線基地局30と交信している移動無線8150の中に高
速移動モードのものが出現すると、関門交換機20から
回線制御の主導権の譲渡の連絡を受けこれに応じて、そ
の移動無線機50と、これを交信または交信見込みの無
線基地局30に対し回線制御を実施する。これら回線制
御能は関門交換機20の小規模化、la能の簡略化され
たものである。すなわち、関門交換機20は無線基地局
30を数1000個以上収容するのに対し、端末制御装
置120は数10ないし、せいぜい数100と1桁以上
少ないからである。
また、端末制御装置120は高速移動モードの発生する
第1−21図に示すごとき主要道路や高速道路沿いに設
置された無線基地局30を収容するから、端末制御装置
120への引込線は、関門交換機20への面状と異なり
、道路沿いの線状となり工事が簡易化されるほか、線状
伝送路の特徴を生かし、伝送路として光ケーブルを用い
た多重伝送路や、ディジタル信号形式にはバス型伝送路
も使用される。同様に端末制御装置120と関門交換機
20との間の伝送路にも多重回線等が使用可能である。
つぎに、端末制御装置120の機能を説明する。
ただし、第1−21図の各無線基地局30−18゜3O
−2B、・・・、30−68の点線で示したサービス・
ゾーンの集合されたエリアである端末制御装置120の
管理するサービス・エリア内に高速移動モードの移動無
線機50が存在しない場合には、つぎの、a)、b)、
c)項の位置登録6通信トラヒック情報、移動速度(第
15図参照)というモニタ機能のみが動作する。
a) 移動無線機50からの位置登録信@(制御チャネ
ル使用)を受信した各無線基地局30よりの報告にもと
づき、その移動無線150のID(自己識別情報)を通
信制御部21を介してID識別記憶部24へ記憶する。
この場合本発明では複数の無線基地局30より位置登録
要求がなされるから、移動無線機50のIDの他、無線
基地局30のIDおよび無線基地局30で受信した信号
の品質(S/N、C/N等のデシベル値)も合わせて記
憶する。
b) 配下の各無線基地局30の使用チャネルや通信ト
ラヒック状態の把握。
C) 端末制御装置120自身の管理するサービス・エ
リア内の移動無線機50の移動速度の推定。
ただし、この推定は、移動無線機50が低速移動モード
の場合には、関門交換機20からの情報を得て記憶する
にとどめる。
つぎに、高速移動モードの移動無線機50に対しては、
つぎの回線制御を行う。そしてすでに説明したようにこ
の間、関門交換1j!20は全くダイナミックな制御機
能は行う必要はなく、すべて端末制御装置120で処理
完了する。
d) 移動無線機50からの発呼信@(制御チャネル使
用)を受信した各無線基地局30がらの報告にもとづき
、受信信号品質の最も良い無線基地局30あるいは次ぎ
に良い無線基地局30を選定し、これに対してはその無
線基地局に割当てられている無線チャネルから移動無線
機50と通信すべき、その時点で使われていない通話チ
ャネル番号の指定、その他の無線基地局30に対しては
移動無線機50との交信を停止する指令信号を送出する
e)  d)の移動無線t150よりの発呼に関連して
開閉すべきスイッチ群123の動作の実行、ならびに被
呼者が電話網10に含まれている場合には、関門交換機
20を介して交換t111宛の被呼者との通話設定に必
要な情報の伝達。
f) 移動無線機50への着呼信号が電話網10に含ま
れている発呼者から交換機11および関門交換機20を
経て伝送されてきた場合に、通信制御部21を介して開
閉すべきスイッチ群23の動作の実行、ならびにID識
別記憶部24の検索による被呼移動無線機50の現在位
置確認。
q) 回線制御決定にあたっては関門交換機20はもと
より、高速移動モードの移動無線機50、およびこれと
対向して通信中の無線基地局30に対し、主導権を行使
すること。
ただし、移動無線機50が低速移動モードに変化した場
合は関門交換機20にその旨連絡し、制御の主導権を関
門交換120へ返還する。
h)  f)の移動無線R50への着呼に関連して、被
呼移動無線機50の現在位置を登録したゾーンをカバー
する無線基地830への呼出信号の送出指示。まずこの
呼出信号はその移動無線gJ150の現在位置登録がさ
れているすべての無線基地局30へ送出され、これを受
けた各無線基地局30では、下り制御チャネルを用い移
動無線機50宛の着呼信号を同時刻に送出する。ただし
この送出時刻は、必ずしも同時刻でなくてもよく、各無
線基地局30ごとに時系列的に順次送出してもよい。
すなわち信号の時間差による干渉妨害をさける対策が講
じられていればよい。
i) 移動無線機50との発着呼に関し、関門交換機2
0を介して一般の電話網10との間で課金情報を授受す
る。
j) 送受信ダイパーシティ実施中の移動無線機50に
関し、トラヒックの輻袂あるいは重要加入者の発呼や広
帯域信号サービス希望者がその時刻に現れた場合には、
送受信ダイパーシティの多重度(使用チャネル数)の減
少ないし、ダイパーシティの停止の判断および実行。
k)  a)〜h)項により、通信中の移動無線機50
が、場所の移動にともない同一ゾーン内においても、あ
るいはゾーンを移行し無線基地局30との通信品質が劣
化した場合にはそのチャネルに対し、通信(話)中チャ
ネル切替の動作遂行の指示。なお、この動作を遂行する
には、対向する無線基地局30に対し制御信号を送る必
要があるがこの指示(制御信号)は、第2図(a)に示
すように通話チャネルを用い通話信号の周波数帯域の上
または下側周波帯域を用いて行われる。
2) 移動無線機50の移動速度の推定。
m) 高速移動モードの移動無線機50の位置登録し、
発着呼状況を関門交換機20へ逐次報告する。
つぎに、シスデム全体の作用を、以下の項目順に説明す
る。
(1)位置登録(低速移動モード時)。
(2)発呼動作(低速移動モード時)。
(3)着呼動作(低速移動モード時)。
(4)トラヒック閑散時におけるダイパーシティの適用
(低速移動モード時)。
(5)通話中チャネル切替およびダイパシティ効果につ
いて(低速移動モード時)。
(6)移動無線機の移動速度の推定とトラヒック輻較対
策上の通話チャネル割当法。
(7)高速移動中の移動無線機の位置登録方法および発
着呼等の動作。
(1)位置登録(低速移動モード時) 移動無線機50の常置場所であるホーム・エリア、ある
いはホーム・エリア以外のサービス内のエリアであるロ
ーム・エリアにおいて、すでに関門交換機20および周
辺の無線基地局30−1〜30−nが動作しているとき
に、移動無線機50の電源スィッチがオンされて、動作
を開始すると、最初に行われるのが位置登録動作である
。この位置登録動作の流れを第4図に示し、説明する。
移動無線機50の電源スィッチがオンされると、現在の
位置を登録するために、位置登録信号が上り制御チャネ
ル(CH)を用いて、周辺の無線基地局たとえば30−
1〜30−nに対して送出される(3201、第4A図
)。
この移動無線1150からの位置登録信号を受信すると
(5202>、無線基地局30では、受信品質を検査し
、ID識別記憶部34に記憶する(3203)。
受信品質を検査した結果一定値以上である場合には(S
204YES> 、位置登録要求信号を受信品質データ
とともに関門交換1120に対して送出する(S205
>。この登録要求信号を複数の無線基地局30から受信
した(3206>関門交換機20では、受信品質を含め
て位置登録する(3207>。
関門交換機20では、同様に複数の無線基地局30−1
〜30−nに受信品質および位置が記憶されていること
を登録する。この登録作業が完了すると、登録完了信号
が各無線基地局30に対して送出される(8208>。
この登録完了信号を受信した(3209>各無線基地局
30では、下り制御チャネルを用いて移動無線R50に
転送する(3210>。
登録完了信号を受信した(S211>移動無線1350
は、受信内容を検査して登録された各無線基地局30の
ID(識別番号)をIDローム・エリア情報照合記憶部
54に記憶する(3212)。
以上の動作により位置の登録動作は終了し、着呼に対し
て待機状態に入る。
なお、以上の説明から明らかなように、本発明による移
動通信システムの移動無線!fi50の位置登録は、従
来のシステムと異なり複数の場所(無線基地局単位)に
登録することとなる。これが本発明の1つの特徴を表わ
すものである。
また、無線基地局30、および関門交換機20では、位
置登録情報を記憶する場合に、移動無線機50から送ら
れてきた位置登録信号の品質を測定し、その値を含めて
記憶する。それゆえ、たとえば関門交換20では、移動
無線機30の位置登録信号を記憶するのに、受信品質の
上位だった無線基地局30のIDとともに、たとえば、
つぎに示すように受信品質の良い順に記憶する。
第1表 無線基地局 移動無線機 受信品質  昨剥年月日 I[)      ID    S/N (C/N) 
 時分秒30−1    50    50  198
8.8,1113、24.56 30−2    50    45  1988.8,
1113、24.56 30−3    50    35  1988.8,
1113、24.56 30−4    50    30  1988.8,
1113 24、56 30−5    50    25  1988.8.
1113、24.56 同様に各無線基地局30も無線基地局30が受信した情
報のみならず、第1表に示すような周辺の無線基地局3
0の受信情報も合せて記憶する。
これは移動無線機50との間で通話路が設定されたとき
移動無線機50の移動にともなう通話(信)中チャネル
切替実施のときに有用な情報であるばかりでなく、移動
無線機50の移動速度を推定するのに必要だからである
上記と同様な理由のために、移動無線機5Q内のIDロ
ーム・エリア情報照合記憶部54においても、第1表と
同様の情報を記憶せしめる。
つぎに移動無線機50が待受中(通話しない状態)にお
いて位置登録したゾーンから移動し、隣接ゾーンへ移行
したとする。この移動の認識は、たとえば無線基地局3
0 (B、C)から常時制御信号が送出されているシス
テムでは、受信した制御信号に含まれている無線基地局
3oのIDを移動無線機50で記憶しているIDと照合
すれば判別できる。
無線基地830から常時には制御信号が送出されていな
いシステムでは、所定の時間間隔で移動無線機50から
周辺の無線基地局30宛に上り制御チャネルを用いて下
り制御信号送出要請を行い、これに応じて各無線基地局
30がら送られてきた無線基地局30のIDを移動無線
機5oで記憶しでいるID情報と照合することにより可
能となる。
以上いずれのシステムにおいても、この結果得られた無
線基地局30のID情報のうち、それまで移動無線機5
0で記憶していた基地局ID情報と異なる新しい基地局
[)情報がすくなくとも1つ以上あることを発見した場
合には、移動無線機50は新ゾーンへ移行したものと判
断し、制御部58(第1−2図参照)は、IDローム・
エリア情報照合記憶部54への位置登録の更新を実行す
る。すなわち上り制御チャネルを用いて移動無線機50
のID情報を周辺の無線基地局30へ送信する。
この信号を良好に受信した複数の無線基地局30では、
すでに説明したのと同様の手続きを行い、関門交換V1
20へ移動無線機5Cの位置登録信号を送出する。この
信号を受信した関門交換機20では、その内部のID識
別記憶部24を動作させ移動無線150の位置登録情報
として、従来の情報から、新情報に書きかえさせる。こ
れにより、移動無線機50の位置登録が更新される。
以上の更新作業は、移動無線機50が待受時であるから
必要なのであり、通信(話)中に新ゾーンへ移動した場
合には、1臭jホするように、関門交換機20へは新通
話チャネルの割当を新無線基地局と移動無線機50との
間で行わせる時、同時に位置登録を更新させるので、特
別の動作は不要である。
なお、無線基地局30に設置される無P;i機の数が少
なく、制御チャネル用の無線機を通話チャネル用に転用
するシステムにおいては、無線基地局30が他の移動無
線機50と通信中のときは、従来技術を用いたのでは、
他に待機中の無線機がないため、たとえ別の移動無線機
から位置登録要求が出されても、無効呼となっていた。
ところが移動無線機の構成として、たとえば第1−2図
に示すような複数のシンセサイザ55−1〜55−n。
56−1〜56−nや切替スイッチ64−1.64−2
などを具備させることにより、送受信チャネルをチョッ
プしながら反復して切替える方法により、すでに他の移
動無線機と通信中であっても、新しく着呼した移動無線
機との制御チャネルによる交信が可能である。したがっ
て位置登録を受付けることが可能となる。
(2)発呼動作(低速移動モード時) 移動無線tff150からの発呼動作について説明する
移動無線機50は電源がオンされており、(1)項で説
明した位置登録が完了しているものとする。
移動無線機50から同一システム内の他の移動無線機、
あるいは第1−1図に示されている電話網10に収容さ
れている電話機を呼ぶ場合の発呼動作は、現在使用され
ている自動車電話機からの発呼と同様にダイアル操作が
行われる。
さて、使用者が第1−2図に示される移動無線機50の
電話機部59の送受話機をあげる(ハング・オフ〉動作
をする。この状態では、移動無線UN50から送出する
発呼信号が、どのタイミングで上り制御チャネル(移動
無線機50から無線基地局30)に送出すべきかを、移
動無線機50の制御部58は知っている。それは発呼状
態以前の待呼時において、すでに複数の無線基地局30
から送出されている下り制御チャネル(無線基地局30
から移動無線機50)を、この移動無線機50は捕捉し
ており、この中に含まれている制御信号の発呼可のタイ
ミングを認知しているからである。
ただし、無線基地局30から下りυ制御信号を常時には
送出していないシステムにおいては、移動無線機50か
らの上り制御信号を無線基地局30が受信し、これに応
じて複数の無線基地局から送信される下り制御チャネル
内に発呼を希望する無線基地局30の発呼タイミングを
含ませるようにしている。
また移動無線機50では、第1−2図に示す全機能が活
動状態にはいる。とくに、シンセサイザ55−1.55
−2.・・・、55−nに対しては局部発振周波数発振
の準備をさせるが、切替スイッチ64−1はシンセサイ
ザ55−1を選択する位置に固定する状態を保持する。
また、シンセサイザ55−1に対して制御部58では制
御信号を送出し、下り制御チャネル受信のための局部発
振周波数を発振させる。一方、移動無線機50の周辺に
ある無線基地局30−1.30−2.・・・、30−n
では、その無線基地局には無線機が1台しか存在してい
ない場合、他の移動無線機50と通信中か否かにより、
つぎの動作で移動無線機50からの上り制御信号の受信
につとめている。
まず、その時点で他の移動無線機50と通信中の無線基
地局30では、その無線基地局30にある受信および送
信切替用制御器65C,67C1およびシンセサイザ5
5−1.55−2.56−1.56−2が動作中であり
、このうち55−1゜56−1は他の移動無線機との通
信に必要な局部発振周波数を出力し、シンセサイザ55
−2および56−2は制御チャネルでの交信を必要とす
る局部発振周波数を出力している。それゆえ、無線基地
局30の近傍に居る移動無線機50からの発呼には、直
ちに応じられる状態を保っている。
つぎに、その時点で他の移動無線機との通信もなく、制
御チャネルで待機中の無線基地局30にあっては、無線
受信回路68の受信状態を制御チャネルを受信できるよ
うにして固定している。したがって無線送信回路66な
どは、常時制御信号を送出しているシステム、または間
欠的に制御信号を送出するシステムでは、間欠送信以外
の時刻では休止中であり、甲に無線受信回路68、シン
セサイザ55−1のみが動作中である。
さて、以上の状態の下において移動無線機50から発呼
要求信号が送信される。この移動無線機50のIDを含
む発呼要求信号は、第1−2図の制御部58で作成され
、無線送信回路66へ送られる。無線送信回路66では
変調が加えられ、適当なレベルにに増幅後、送信ミクサ
61からアンテナに加えられ無線基地局30−1等へ送
られる。
この信号を良好に受信した無線基地局30−1等におい
ては、受信信号の内容を検査して、無線基地局30−1
のID識別記憶部34に記憶され、位置登録の完了して
いる移動無線8150からの発呼であることを確認し、
関門交換120に対し発呼応答信号を送出する。もし無
線基地局30−1の記憶部34に記憶されていない移動
無線機50であれば、この時点で記憶し、上記と同様に
関門交換1m20に対し応答信号を送出する。
関門交換機20においては、無線基地局30−1等で得
られた移動無線機50からの受信品質の最もよい無線基
地局と通話路を設定させることとし、同無線基地局(3
0−1とする)で、その時点で未使用でかつ電波妨害の
発生するおそれのない通話チャネルを調査し、それがあ
れば通話チャネル割当を要求してきた無線基地局30−
1に対し返答する。この返事を受信した無線基地局30
−1では、下り制御チャネルを用いて移動無線機50宛
に送信する。
一方移動無線機50では、この信号を受信し、信号の内
容を検査した結果、移動無線機50に対する通話チャネ
ル割当であることを確認し、指示された通話チャネルに
送受信チャネルを変更する。
また関門交換機20では通話路設定用のスイッチ群23
のスイッチSWがオンされる。
このとき、移動無線機50の電話機部59には、ダイヤ
ル・トーンが間こえ、使用者がダイヤル操作をすること
により、無線基地局30と関門交換機20.交換機11
を介して、ダイヤル・パルス(PS信号)が送られる。
以下、被呼側の電話網10.交換機11.関門交換機2
0と無線基地局30−1と移動無線機50との間に通話
(信)路が設定される。
以上、発呼動作の流れを、第5A図および第5B図に示
し説明する。ただし移動無線機50と通信する無線基地
局30は1局(30−1>だけ代表して示した。関門交
換[20および無線基地局30−1はすでに動作を開始
しており、移動無線機50も動作を開始して、第4図で
説明した位置登録作業を終了している。送受話機があげ
られて(オフ・フック)、上り制御チャネル(CH)を
用いて、このオフ・フック信号と、移動無線機50のI
DC識別番号〉が送出される(3231、第5A図)。
これを受けた無線基地局30−1では、移動無線機50
のIDを検出し、ID識別記憶部34にすでに記憶され
ているものであることを確認する(S232>。
このような発呼応答信号を複数の無線基地局30から受
けた関門交換機20は、各無線基地局30からのID(
識別信号)を確認し、受信品質の値を検討しく3234
>、ダイパーシティ送受信可能な、たとえば無線基地局
30−1〜30−nを選択し、空きチャネルを確認し、
使用する通話チャネルを指定する信号を送出する(32
35>。
ここで、無線基地#30−1に対してはチャネルCHI
を送出する。無線基地局30−1では、関門交換120
が指定してきた無線基地局30−1のIDを確認し、ま
た指定してきた通話チャネル(CH)が空いていること
を確認して、そのチャネル指定信号を下り制御チャネル
を用いて転送する(S236>。このチャネル指定信号
を受けると移動無線機50は指定されたチャネルが空い
ることを確認し、その指定されたチャネルに切替えて(
S237)、チャネル切替完了報告を下り制御チャネル
を用いて送出する(8238)。この切替完了報告を受
けた無線基地局30−1もチャネル切替をし完了報告を
する( S 239 、>。これを受けてチャネル切替
完了を確認した関門交換機20は、無線基地局30−1
および移動無線機50のIDや、通信品質をID識別記
憶部24に記憶しく3240)、通信制御部21の制御
によりスイッチ群23の、たとえば5W1−1をオンし
て無線基地局30−1を電話網10の交換機11に接続
する(S241>。
そこで交換機11側からは、関門交換1m20のスイッ
チ群23を介してダイアル・トーンが送出される(32
42、第5B図)。
このダイアル・トーンは無線基地局30−1でチャネル
CH1(下り)により転送されて(S243)、移動無
線1150で受信され、通話(信)が設定されたことを
確認する(3244>。移動無線機50は、宛先のダイ
アル信号をチャネルCH1(上り)を用いて送出しく5
245)、無線基地局30−1により転送されて<32
46>、交換機11が動作して電話網10の宛先までの
通話(信)路が設定される(3247)。その後通話が
なされる(3248)。
通話が完了すると、送受話器がオン・フックされて(3
249>、オン・フック信号と終話信号が移動無線55
0からチャネルCl−11(上り)を用いて送出される
(S250>。これにより無線基地局30−1は終話を
確認しく3251>、終話を関門交換機20に伝える。
そこで関門交換機20では、スイッチ群23のスイッチ
5W1−1をオフにし、通話が終了する(3252>。
なお上記の説明で関門交換機20では、移動無線機50
と交信する無線基地830を1周に限定したが、これは
必らずしも必要ではない。すなわち後述する送受信ダイ
パーシティの適用時と同様に、通話当初より複数の無線
基地局30と交信ざぜることが可能である。ただしこの
場合にはその近くにおけるトラヒック状態は十分考慮し
て決定する必要がある。
また複数の無線基地局30から移動無線R50への送信
も同時期に送信しても差支えない。ただしこの場合には
、通話信号は同一だから問題ないとして、制御信号とし
て帯域外(第2図(a)参照)にそれぞれ占有周波数帯
を異ならせて、どの無線基地局30から送信されたかを
移動無線機50側で識別させることが必要になる。
(3)着呼動作(低速移動モード時) 以上は移動無線機50からの発呼について本発明を説明
したが、以下移動無線機50への着呼の動作の流れを第
6八図ないし第6C図を用いて説明する。ここでは多く
の無線基地局30のうち、30−1を代表して示した。
たとえば無線基地局30−1などの近傍に存在する移動
無線機50等はすべての無線基地局30で共通して使用
する制御チャネルで待受けている。
ただし、比較的大きな少ゾーン構成をとっているシステ
ムでは、各無線基地局30から送信される制御チャネル
が異なっている場合があり、この時は、受信の制御チV
ネルも各無線基地局30で異なる。このようなシステム
では、移動無線機50は下り制御チャネルのいずれかを
待受けていることになる。また複数の無線基地局30と
の通信は、(4)で説明するダイパーシティの適用の手
順をふむことになる。
さて、第1−1図において電話網10から交換機11を
介して関門交換機20に移動無線機50宛の着呼信号が
入来したとする。関門交換B120内のID識別記憶部
24では、入来しだ着呼信号を検査し、被呼者のIDを
調べたところ現在位置登録されている無線基地局30 
(?l数)が検索されたとする。すると通信制御部21
を経由して移動無線機50が位置登録されているすべて
の無線基地局30宛に着呼信号を同時に送出する(32
71、第6A図)。
この信号を受信した各無線基地局30たとえば30−1
では、自局内のID識別記憶部34 (C)を検索し移
動無線機50のIDがそこに記憶されていることを確認
すると、下り制御チャネルを用いて、移動無線機50宛
に着呼および通話チャネル指定要請の信号を無線基地局
30−1のIDを加えて送出する。他の無線基地局30
にも同様な動作で移動無線機50を実質的に同一時刻に
呼出すことになる(3272)。
一方、この着呼信号は制御チャネルで待受中の移動無線
機50で受信され、受信信号の内容を検索し、移動無線
機50宛の着呼信号でめることを確認すると(S273
>、着呼確認信号を上り制御チャネルを用いて、無!a
基地局30−1.30−2. ・、30−n宛に送信す
る(3274)。
移動無線@50からの上り制御チャネルを受信した各無
線基地局30−1〜30−nでは、受信信号の品質を検
査し、発信した移動無線150のIDを確認して(S2
75>、着呼応答信号を関門交換機20に対して送出す
る(S276>。
この関門交換機20への着呼応答信号には、移動無線機
50のIDも含まれている。そこでこの着呼応答信号を
受けると、関門交換機20では、移動無線機50のID
がすでにID識別記憶部24に記憶されているか否かを
確認し、記憶されていない場合には、無線基地局30−
1の品質検査のデータとともにID識別記憶部24に登
録しく3277)、この記憶したIDなどとともに、通
話チャネルを指定する信号を含む応答確認信号を無線基
地局30−1などへ送出する(3278)この応答確認
信号を受(ブた無線基地局30−1では、移動無線機5
0のIDが正しく登録されたことを確認しく3279>
、関門交換機20から指定されたチャネルが空いている
か否かを確認して切替えの可否を検討しく3280、第
6B図)、その結果である切替え認否の信号を下り制御
チャネルで移動無線機50に送出する(3281>。
このチャネル指定信号を受信した(3282>移動無線
機50では、指定されたチャネルが空きチャネルである
ことを確認した場合には(8283)、そのチャネルに
切替えて、チャネル切替完了報告を上り制御チャネルを
用いて送出する(8284)。
空きチャネルに切替えられたことを確認した(5285
>無線基地局30−1では、このチャネルに切替えて、
チャネル切替完了信号を関門交換機20に対して送出す
る(S286)。
関門交換1120では、チャネル切替完了信号を受ける
と、交換機11を介して電話網10への通話路を設定す
るために、通話路制御部21を動作させてスイッチ群2
3のたとえば5W1−1をオンにして、無線基地E30
−1と電話網10とを接続する(3287>。そこで電
話網10側からは交換機11および関門交換W120を
介して呼出信号が送出され(3288、第6C図)、こ
れを無線基地局30−1で確認する(3289>。そこ
で呼出ベル信号を設定された通話チャネルC1−11で
送出し、移動無線機50で呼出音を発生する(S291
>。
この呼出音により移動無線ta50側の送受話器が持ち
上げられる(オフ・フック)と(S292>、チャネル
CH1でオフ・フック信号が送出され、無線基地局30
−1で転送されて(S293>、関門交換機20に受信
されて(S294)、電話w110と移動無線機50と
の間で通話が開始される(S295>。
通話が終了すると、送受話機がおろされ、オン・フック
信号と終話信号がチャネルCH1により無線基地局30
−1に送られ(3296> 、終話を確認した無線基地
局30−1では、この信号を転送する(3297>。こ
のオン・フック信号および終話信号を受けた関門交換機
20は、通信制御部21を動作せしめてスイッチ群23
の5W1−1をオフして終話する(3298>。
以上の説明において、無線基地局30−1に設置された
制御用の送受信機を通話チャネル用に転用するシステム
においても、移動無線1a50の構成で説明したような
送受信チャネルを時間的に反復切替える方法により、す
でに第3の移動無線機と通信中であっても、新しく着呼
した移動無線機と制御チャネルを用いて交信することが
可能である(第1−9図、参照)。
すでに説明した(2)発呼動作および(3)着呼動作に
例示したシステムでは、無線チャネルとして、制御用の
専用の無線チャネルと通話専用の無線チャネルとが明確
に分けられているものであった。しか実際のシステムで
は、この区別が明確でないものもある。そのようなシス
テムにおいては、特定の通話チャネルを以上に説明した
制御チャネルに見立てて同等の動作を行わせることが可
能である。
(4)トラヒック閑散時におけるダイパーシティの適用
(低速移動モード時) 第8八図ないし第8D図を用いて説明する。
(2)項および(3)項で説明したような発着呼動作に
より、電話網10内の一般の電話機と移動無線機50と
の間で(あるいはシステム内の2つの移動無線機間で)
通信が開始されたとする。この場合、移動前!!機50
が通信する無線基地局は、たとえば30−1で、関門交
換BN20のスイッチ群23のスイッチ5W1−1はオ
ンであり、通話チャネルCH1,下り周波数F1.上り
周波数f1で通信中であり(S151、第8A図)、カ
リシステム内の通信トラヒック状態、すくなくとも移動
無線t150の近傍におけるトラヒック状態は、ビジー
・アワーすなわち最繁時ではないとする(無線基地局3
0の数が2またはそれ以上の場合でも同様に実施可能で
ある)。
すると移動無線機50では、ダイパーシティ送受信を行
う準備を開始する。そのため第1−2図に示す移動無線
機50内の制御部58は送信切替用制御器67Cおよび
受信切替用制御器65Cのそれぞれに対し、動作開始指
令信号を送る。同時に制御部58では無線送信回路66
に対し、制御信号の送出を開始する。
この制御信号には、移動無線機50のID、通信の種類
(音声、データ等の種別)、現在使用中のチャネル番号
を含み、かつこれを受信した現在通信中の無線基地局3
0−1に対しダイパーシティ送受信の動作開始を要求す
るためのダイパーシティ送受信希望信号を送信する(8
152)。この信号は現在通話に使用中のチャネルCH
1の通話信号の帯域外を用いて制御信号として無線基地
局30−1により受信され転送されて(S153)、関
門交換1120により受信される(3154)。
関門交換機20では移動無線1fi50のIDを調べ、
多重度3の送受信が可能であることが判明する(515
5>。そこで周辺の無線基地局30の通信トラヒック状
態を調査し、無線基地局30−2.30−3が送受信ダ
イパーシティに最適であると判断する(S156)。そ
こで無線基地局30−2.30−3に通話チャネルCH
1の上り周波数f1をモニタ受信することを依頼する(
S157、第8B図)。
この上り周波数f1のモニタ受信の依頼を受けた両無線
基地830−2.30−3では、それぞれモニタ受信し
くSl 58.3159> 、上り周波数f1のモニタ
結果を関門交換機20にそれぞれ報告する(5160.
3161 >。
モニタ結果を受信した関門交換t120では(S162
.3163>、モニタの通信品質が良好でなければ(3
164N0.3165NO>ステップ5154にもどり
、移動無線1iN 50から再度ダイパーシティ送受信
希望信号が無線基地局3〇−1経由で送られてくるのを
待ち、再度上ニタを依頼し、その通信品質を調査するこ
とになる。モニタの通信品質が良好であったならば(S
164YES、Sl 65YES) 、無線基地局30
−2には、無線基地局30−1が使用中の通話チャネル
CH1の使用を指示し、無線基地局30−3には通話チ
ャネルC)−12みよびCH3の使用を指示する(S1
66)。この無線基地局30−2への通話チャネルCH
1の使用決定は、無線基地局30−2の周辺で通話チャ
ネルCH1が使用されていないことを確認した上でなさ
れる。
この指示信号を受信した両無線基地局30−2および3
0−3では、それぞれ通話チャネルCH1およびCH2
,CH3を用いての交信を準備する(3167、816
8)。
同時に関門交換機20からは移動無線機50に対して、
現在使用中の通話チャネルCH1の他に、CH2,CH
3の交信準備指令が送信され(3169、第8C図)、
無線基地局30−1が現在使用中の通話チャネルCH1
の帯域外の制御信号により転送して(8170) 、移
動無線機50の無線受信回路68で受信され(3171
)、制御部58に伝達される。
これを受信した制御部58では、シンセサイザ55−2
および56−2に対し、チャネルCH2で通信を無線基
地局30−2との間で開始するために、局部発振周波数
の発生を要求して、現在通信中の通話チャネルCH1に
CH2,CH3を加えて送受信ダイパーシティによる交
信準備に入る(3172)。
他方、無線基地局30−2および30−3もそれぞれ通
話チャネルCHIおよびCH2,CH3による交信準備
を完了し、その報告を関門交換機20に対して行う(S
l 73.Sl 74)。
無線基地830−2および30−3から、それぞれ通話
チャネルCH1およびCH2,CH3による交信準備完
了報告を受けて、関門交換機20は、送受信ダイパーシ
ティの準備を確認しく5175.3176>、両無線基
地局30−2および30−3にそれぞれ交信開始の指令
を送出する(8177)。そこで関門交換1120では
、通信制御部21に対し、スイッチ群23を動作させ現
在通信中の通話信号を、無線基地局30−2および30
−3に対しても並列送出するためにスイッチ5WI−1
をオンのまま5W1−2.1−3もオンにする(317
B)。関門交換機20からの交信開始指令を受信した無
線基地830−2および30−3は(Sl 79.51
80) 、それぞれ通話チャネルCH1およびCH2,
CH3の帯域外の制御信号により交信開始信号を移動無
線機50に対して送出する(5181.8182>。
この交信開始信号を受信した移動無線機50では、無線
基地局30−2.30−3との交信開始を確認する(3
183)。
かくしてスイッチ5W1−1.1−2.1−3をオンに
し、無線基地局30−1.30−2.30−3と移動無
線機50との間で、通話チャネルCH1,CH1,CH
2とCH3、下り周波数F1 、Fl 、F2とF3、
上り周波数f1 、f1f2とf3でダイパーシティ送
受信状態に入る(3184)。関門交換1120では、
以上の状態をID識別記憶部24に記憶する。
以上の送受信ダイパーシティの説明では、移動無線機5
0の有するダイパーシティ能カー杯のすなわち最大の多
重度を使用して送受信ダイパーシティを実施する場合を
説明したが、能力に余裕を残して、小さな多重度から、
通信トラヒックの状況をみながら順次多重度を大きくす
る方法をとってもよい。
一般的には、移動無線機50の最大多重度がnであると
すると、上記と同様な動作により移動無線機50の最寄
りにあり現在通信中でなく、かつ通信品質がシステムに
要求されている一定の基準以上を満たす無線基地局30
−3.30−4.・・・30−nに対しても、関門交換
120は同様にダイパーシティ送受信を開始させること
ができる。
そして、ダイパーシティの多重度は、交信可能な無線基
地局30の数あるいは移動無線機50内に具煤されてい
る同時送受信可能な多重度数、すなわち第1−2図の場
合はシンセサイザ55−1〜55−nまたは56−1〜
56−nのnの数に左右される。
また以上の説明ではシステム内の通話トラヒックが混ん
でいない場合を想定したが、トラヒックの状態は、関門
交換機20および各無線基地局30で測定されており、
トラヒックが順次幅較してきた場合には、ダイパーシテ
ィの多重度に関し、順次制限が加えられ、最繁時には、
多重度1すなわちダイパーシティなしの状態にまで移行
することになる。ただし、通信の種類(音声、データ、
ファクシミリ等の別)により多重度の低減に差別を設け
て、広帯域通信はど多重度の制限を受けにくくする等、
システム的処理が可能となり、通信の種類にかかわらず
良好な通信の確保が可能となる等の特徴を本発明は有し
ている。
(5)通話中チャネル切替およびダイパーシティ効果に
ついて(低速移動モード時) n−1個の無線基地局30と1個の移動無線機50とが
、n−’1個のチャネルを用いて交信している最中に、
その内のあるチャネルにおける通信の品質が一定値以下
になった場合には、一定の通信品質を満足する現在通信
していない他の1つの無線基地局30との間で他の1つ
のチャネル(新チャネル)に切替えて交信するために先
立って、切替受信手段と切替送信手段とを通信信号に影
響を与えない速度で切替えて、継続して送受信中のn−
2個のチャネル以外の旧チャネルと新チャネルを一時的
に並行して送受信するようにし、その間に新チャネルの
品質を調査して一定レベル以上であることを確認すると
、チャネル切替のための動作を終了して、新チャネルを
含むn−1個の無線チャネルによって交信するようにし
た。したがってチャネル切替による通信の瞬断を生ずる
ことがなくなった。このほか、チャネル切替を実施しな
い場合を含めて送受信ダイパーシティ効果を1qること
が可能となった。
第1−1図ないし第1−20図は、この動作の一例を説
明するためのシステム構成を示している。
以下これらの図を参照して説明する。
たとえば、第1−2図に示した移動無線1350は、シ
ンセサイザ55−1.55−2.・・・、55(n−1
>と無線受信回路68と無線送信回路66を用いて無線
基地局30−1.30−2.・・・30− (n−1)
と通話チャネルCH1,CH2゜・・・、CH(n−1
>を用いて交信中であるとする。
移動無線機50は、無線基地局30−1から遠ざかり、
無線基地局30−nへ近づいたとする。すると移動無線
機50と無線基地#30−1とのあいだの相対距離の増
大にともない、通話品質が劣化をはじめるので、関門交
換機20のS/N監視部56が検出する(レベルし1以
下に低下したことを検出する)。なお、レベルL1とい
えども回線が要求されている値を上回るように設定され
ている。
関門交換機20は周辺にあるすべての無線基地局30に
対し、移動熱Ii機50の送信信号の品質を測定するよ
うに要求する。この要求に応じ現在移動無線機50と通
信を行っていない各無線基地局30は、測定値を関門交
換機20宛に報告する。
各無線基地局30−n等から送られてきたC/N値等の
情報を得た関門交換機20のS/N監視部22では、こ
れら複数の情報を比較したところ無線基地E30−nの
測定結果が最も値が良く、かつ品質基準のレベルし2以
上、ただしL2〉Llを満足している事が確認されたと
すると、移動無線機50は、無線基地局30−nの通話
ゾーン(ゾーンn〉近傍へ接近したと判断し、チャネル
切替を行うことを内定する。
関門交換機20では、移動無線機50が後述する高速移
動モードである場合にそなえて、ただちに移動無線機5
0に対して無線基地局30−nとの間で交信させるよう
なことはせずに、モニタ受信を指示された周辺の各無線
基地局30−nなどから、たとえば、3秒間隔とか5秒
間隔に送られてくるモニタ結果を待受け、無線基地局3
0−nの通信品質の変化を監視する。この結果、通信品
質の変化がシステムで定める一定の値を越えないことが
判明した場合には、無線基地局30−nに対し、移動無
線機50と交信させることを決定する。
そして、ゾーンnで空いている通話チャネルを調査した
結果、無線基地局30−nから連絡のあった通り、チャ
ルC1−Inが使用可能であることを知る。そこで現在
通話中の通話チャネルCI−II(あるいはCH2,・
・・、CHn−1や制御チャネルのいずれでもよいが以
下の説明ではCHIとする)を用いて、制御信号により
移動無線機50に対して、通話チャネルCHnで送受信
を行う準備をするように指示する。
またこれと同時に無線基地局30−nに対し、チャネル
CHnで送受信を行うことを指示する。
関門交換120では、これらの指示を出した後、スイッ
チ群23の5W1−nもオンの状態にし、無線基地局3
0−nは通話チャネルnを用い音声信号の送出を開始す
る。この場合、当然のことながら無線基地局の変調器の
変調の深さおよび信号の位相も他の無線基地局30−2
.30−3.・・・30−nと実質的に同一とする。
この制御信号の伝送を実現するために、具体的には、制
御信号がアナログ信号の場合、すでに説明した第2図(
a)に示すように、通話チャネルの帯域0.3〜3.0
KHz外の低い周波数f。。
(たとえば約100H2)または高い周波数f、1゜f
 D2. f 03”・f OB (タト、tハ3 、
8 KH2から0゜1KHz間隔で4.5KHzまでの
8波、ただし、n=8のとき)を用いる。
制御すべき項目すなわち制御データが多いときには、制
御用の周波数fDO”” fD8の波数をさらに増加さ
せてもよいし、副搬送波形式をとることも可能である。
このとぎ、たとえばf、。〜fD8のうちの1波あるい
は複数の波に周波数変調をかけたり、あるいは振幅変調
をかけたりすることによって、より多くの制御データを
伝送することもできる。
また、制御信号としてディジタル・データ信号を用いた
場合には、音声信号もディジタル符号化して、両者を時
分割多重化して伝送することも可能であり、これをすで
に説明した第2図(b)に示すようにする。
第3図に、第1−1図、第1−2図および第13図に示
した本システムのチャネル切替の前後におけるタイミン
グ・チャートを示す。
チャネル切替動作を説明しでいる第3図において、無線
基地局30−1と移動無線機50との間で用いているチ
ャネルCH1の品質がレベル11以下に低下したことを
関門交換機20のS/N監視部22が検出し、チャネル
CHnで無線基地局30−nからの送信電波を並行して
受信可能とするための準備を始めるように、チャネルC
H1を用いて移動無線機50に指示する。
そこで移動無線150の制御部58は、それまでシンセ
サイザ55−1.55−2.・・・、55−(n−1>
を使用して、チャネルCH1による無線基地局30−1
の送信波、チャネルCH2による無線基地局30−2の
送信波、・・・・・・、チャネルCHn−1による無線
基地局30− (n−1>の送信波を受信している状態
から、シンセサイザ55−nも動作せしめて、無線基地
局3O−rlから送信されるチャネルCHnの送信波も
受信可能とするような、周波数をシンセサイザ55−n
に発生せしめる。
かくして、無線基地局30−1から送信されているチャ
ネルCH1の品質低下により、無線基地局30−〕との
交信が停止されようとしているとき、無線基地局30−
nとチャネルCHnによる交信が開始される。すなわち
、移動無線機50では、受信切替用制御器65Cから切
替駆動入力信号を受けている切替スイッチ64−1の反
復切替を継続させる。これと同時に、それまでシンセサ
イザ56−1.56−2.・・・、56− (n−1>
を動作せしめて、チャネルCHI〜cHn−1を用いて
、無線基地局30−1〜3O−(n−1)に送信してい
た状態から、シンセサイザ55−nも動作させて、無線
基地局30−nに対して、チャネルCHnにより送信す
ることができる状態に移行させる。この送信に使用され
るシンセサイザ56−1.56−2・、56−nの出り
は、切替スイッチ64−2によって、送信切替用制御器
67Cからの切替駆動入力信号で反復切替が行われる。
チャネルCH1とCH2,・・・・・・、CHnとが並
行して送受信されるこの切替送受信期間は、チャネルC
Hnの確認と同チャネルの品質が一定のレベル上2以上
であることを関門交換t120が確認するまで続けられ
、その後はチャネルCH1を開放し、無線基地局30−
2.30−3.・・・、30nと移動無線1fi50と
の間の交信は、チャネルCH2,CH3,・・・、CH
nのみにより瞬断なく継続される。
この切替送受信期間における切替スイッチ64−1.6
4−2の切替周波数f1は、たとえば信号に含まれてい
る最高周波数の2n倍以上等に定められる。
以下、これについて詳細に説明する。
切替周波数は、下記の諸条件を考慮し、最適値が定めら
れる。
1) 伝送すべき信号の変調形式 2) 伝送すべき信号周波数帯域 3) 伝送すべき制御用周波数帯域 4) 送受信部の帯域特性、とくにアンテナ入力端に設
置される高周波濾波器の帯域特性5) 切替用制御器の
波形特性 6〉 周波数シンセサイザの応答特性 7) 搬送波用周波数とシステム内の使用チャネル数 8) 伝送路の電波伝搬特性 9) 関門交換機20から無線基地局30−1を介して
移動無線機50までの信号の伝送路と関門交換機20か
ら無線基地局30−2を介して移動無線機50までの信
号の伝送路の差による伝送遅延時間差、たとえば、1)
が周波数変調、2)が音声信号の場合0.3〜3.0K
Hz 、3)として第2図(a)に示す帯域外による制
御信号を用いる場合には、0.3KH2以下(f、o)
か3゜8〜4.5KHz (fol、f02”40B>
となる。
4)の特性として、通過帯域幅が16KH2(または、
8KHz > 、5)の特性として6)におけるシンセ
サイザの応答特性が良好であり、出力波形が良好である
ことに留意して選定すべきであり、用いられるシンセサ
イザは5)の切替用制御器の入力により可急的に急速な
応答特性が望まれる。
7)〜9)はシステム設計上から考慮される項目である
が、本発明の実施例として説明する自動車電話用システ
ムでは、7)は900MH2,600チヤネルであるの
で使用周波数帯域幅は15MHz (または、1200
チャネル同15Mtlz)、8)は多くの文献で既知で
あり、9)は0.03m秒程度である。
以上を総合的に考慮し、たとえば自動車電話システムで
は、移動無線150の切替スイッチ64−2における切
替周波数は20XnMH2程度に選定される。
以下受信の場合を説明する。第2図(b)に示すように
音声信号や制御信号がディジタル化されている場合には
、切替用周波数として、より高速の周波数を用いるのが
適当で、nX20KH2〜30KHz程度の値でよい。
また、受信ミクサ63の入力部に印加されるCHl、2
,3. ・、n−1,nの各搬送波周波数が受信ミクサ
63においてシンセサイザ55−1゜55−2.・・・
、55− (n−1>、55−rlの出力周波数と混合
されると、受信ミクサ63に含まれた中間周波増幅器の
出力におけるn個の中間周波数はそれぞれ、受信部53
で増幅されたのち受信部53に含まれた復調回路で復調
される。ここでn個の中間周波数の相互間に周波数差が
存在すると、復調出力信号に、歪雑音が発生する場合と
しない場合とがある。すなわち、周波数変調または位相
変調においては、周波数差が全くない場合には歪雑音は
発生しないが、周波数差があるとその周波数差(ビート
周波数)が音声信号あるいは制御信号の周波数と同一成
分を含む場合は歪雑音が発生し、含まない場合には発生
しない。
一方、振幅変調を用いる場合には、周波数差があっても
歪雑音は発生しない。ただし、振幅変調の場合でも中間
周波増幅器などに非直線特性があると、高調波による非
直線歪が発生するから、直線性の良好な増幅器を用いる
必要がある。
以上に説明したような移動無線1450の受信ミクサ6
3の入力にCHl、Ct−12,・、CHn−1および
CHn用の局部発掘周波数を循環的に加え受信しても、
これらn個の中間周波数の相互間に周波数差がなく、か
つ各入力波が同一電力の場合は通信に異常なく、しかも
チャネルCH1からチャネルCHnへの移行が何の瞬断
または雑音の混入もなく実行可能であり、かつ受信ダイ
パーシティ効果が1qられる。
つぎに、歪雑音発生の要因と、その除去筒について説明
する。
受信ミクサ63の入力に印加される各チャネルCH1,
CH2,・、CHnの入力波の振幅I。1゜I 、・・
・”onは、必ずしも同一の振幅ではなく、切替スイッ
チ64−1における切替の時間的占有率を等しくした場
合(デユーティ100/n%の場合)には、無線基地局
30−1よりも30−2の方が近距離にあるために、通
常はI。2.Io3゜・・・ I の方がI よりも大
である。roi、IO2゜On       01 ・・・、Io。の大きざが異なっていると、混変調を発
生する可能性がある。それゆえ、これら入力波の振幅を
等しくするための方策として、受信切替用制御器65C
のスイッチング信号におけるデユーティを変化させるこ
とも可能である。
しかしながら、実用上ざらに効果的な方策は、Iol、
l02=・・・、Iooのうち受信電力の最も大きいも
のくたとえばI。、とする)に対し、受信切替用制御器
65Cのオンの状態を長くし、デユーティを増大させる
のがよい。すなわち、 ’On〉〉Iol・IO2・”” 0n−1とする方法
である。この方法により混変調を実際上無視することが
可能になるほかダイパーシティ効果も得られる。実際の
回路で実現するには、つぎのようにすればよい。
すなわち、S/Nのよい受信入力の得られる無線チャネ
ルに相対的に長い時間接続するようにすれば、混変調の
除去とダイパーシティ効果は増大する。そのために受信
部の一部に切替スイッチ64−1と同期し、その時刻に
おける信号対雑音比を検出し、これを制御部5Bへ伝え
、これにより受信切替用制御器65Cの出力の周波数を
変化させることにより、上記の目的を達することが可能
となる。これは第1−2図の構成でも可能であるが、技
術的に説明を容易にするため第1−4図に示す構成で以
下説明する。
同図において第1−2図と異なる点は、無線受信回路6
8とは別に、C/N測定用受信部52、受信ミクサ73
、および切替スイッチ64−3を設置し、切替スイッチ
64−3の制御は制御部58Bにより行わせるようにし
たことである。以下筒1−4図の動作を説明する。
同図においてC/N測定用受信部52を動作させるため
に、前段に受信ミクサ73が設置されている。この受信
ミクサ73へは移動無線機50Bで受信した受信信号の
一部が加えられる。受信ミクサ73への局部発振周波数
として、切替スイッチ64−3からの出力が加えられる
。ただし、この切替スイッチ64−3は、他の切替スイ
ッチ64−1ヤ64−2のように高速で切替える必要は
なく、たとえば10H2程度の低速で十分である。
そして切替スイッチ64−3がシンセサイザ55−1の
出力をオンにする位置にあるとき、C/N測定用受信部
52で測定したチャネルCH1のC/N値を制御部58
Bに伝達する。ついで切替スイッチ64−3がシンセサ
イザ55−2の出力をオンにする位置にあるときチャネ
ルCH2のC/へを測定する。以下類にシンセサイザ5
5−nの出力をオンにする位置にあるとき、チャネルC
HnのC/へを測定し、それぞれ制御部58Bに伝達す
る。制御部58Bでは、これらの値を用いて受信切替用
制御器65Cおよび送信切替用制御器67Cの切替周波
数を、たとえば、それぞれC/へに反比例した速度で動
作するように制御する。
以上のような動作を可能とするためには、前述の各無線
基地局30からの信号の送信方法に若干の変更を必要と
するので以下これについて説明する。
各無線基地局30から移動無線機50へ送信される制御
信号には、無線基地局30のIDが含まれており、上述
の切替スイッチのデユーティを変更するにはこのIDが
必要である。各無線基地局30から送信される制御信号
をそれぞれとり出すためには、各制御信号に含まれる信
号の周波数をそれぞれ異ならせることであり、そこで、
濾波器により浦波することが可能となる。
したがって、各無線チャネルのC/へを測定するととも
に、その信号を送出した無線基地局30のIOをつけ加
えて制御部58Bへ送ることにより、制御部58Bでは
各無線チャネルごと、すなわち各無wA基地局30ごと
に受信(あるいは送信)するデユーティ時間を、C/N
値と関係づけて定めることが可能となる。
以上の効果を第1−2図の構成で達成させるに゛は、同
図の受信部53に各無線基地局30−1゜30−2.・
・・、30−nから送信されてくる各制御信号を個々に
受信するための帯域浦波器を具備し、そのそれぞれで、
信号対雑音比を測定するなどの通信品質の監視手段を設
ければよい。そして、この測定値を制御部58へ報告し
、信号対雑音比に応じた切替えのデユーティで、切替ス
イッチ64−1を動作させればよいわけ、である。
以上詳述したように移動無線@50の受信部53を動作
させることにより、送受信ダイパーシティ効果の増大を
はかることが可能となる。
さて多くの搬送波の合成による場合の混変調については
、つぎの方法により歪雑音の除去を行うことができる。
すなわら、切替スイッチ64−1の切替速度(周期)を
高速にし、中間周波増幅器の帯域通過特性の外に追いや
る方法がある。しかしながら、すでに述べたように、切
替周波数は信号の最高周波数の2n倍以上に定められて
いる多くの場合には、それ以上高速にする必要はない。
つぎに受信ミクサ63に含まれた中間波増幅器の出力に
おけるn個の各中間周波数を実質的に等しくする具体策
について説明する。
これを行なうには、無線基地局30−1,30−2.・
・・、30−nの送信部31−1.31−2゜・・・、
31−nの搬送周波数の安定度を決定する基準水晶発振
器の周波数安定度を高めることにより達成される。たと
えば、自動車電話方式の例では、無線基地局に設置され
ている基準水晶発振器の安定度は、現在0.5〜1 p
pm (0,5〜lX10−6>程度でおるので搬送波
の周波数変動は、lX1O−6X 900HH2= 9
00H2である。これでは、丁度音声の信号帯域内に雑
音が混入する。
しかしながら、技術の進歩により0.01 pDmが可
能になったとすれば、1 x 1O−8x 900MH
z= 9Hzとなり雑音の高調波があったとしても、そ
の大きなエネルギーが信号帯域内に混入する可能性は少
なくなる。あるいは搬送波の周波数が9MH2を使用し
ている無線システムでは、1pI)mの搬送波変動では
、現在の技術においても雑音の混入はないことになる。
つぎに、さらに受信ダイパーシティ効果の増大をはかる
方法を説明する。第1−5図は、この場合の移動無線機
50Cの構成例を示す。
第1−5図において移動無線150Cへの入力電波(入
力信号)は、アンテナ入力部でn+1等分され、それぞ
れ無線受信回路68−1.68−2、・・・、68−n
および干渉妨害検出器62へ到来する。各無線受信回路
6B−1〜68−nでは、それぞれ受信ミクサ63−1
.63−2.・・・、63−n、受信部53−1.53
−2.・・・、53−nが具備されており、また受信ミ
クサ53−1〜53−nにはそれぞれシンセサイザ55
−1.55−2.・・・、55−nからの局部発振周波
数が入力される。したがって第1−5図の構成では、受
信切替スイッチ64−1はなく常時各無線ヂャネルCH
1,CH2,・・・、CHnの信号を受信し復調するこ
とが可能である。
またこれらの受信部53−1〜53−nの出力信号は、
一部は制御部58Cへ送られるほか、通信品質監視部5
7−1.57−2.・・・、57−nにも送られて、各
無線チャネルの通信品質を監視し、その結果を制御部5
8Cに報告し、さらに受信部53−1〜53−nの出力
は、信号混合回路62に加えられて、通常のダイパーシ
ティ受信機(この場合は検波後の合成)と同様な処理が
加えられ電話機部59へ送られる。
第1−5図の移動無線150Gのような回路構成をとる
ことにより、大きなダイパーシティ効果を得ることが可
能となる。
なお第1−5図または第1−6図の回路構成をとると、
前述した混変調のうち、入力電力の振幅I01.IO2
,・・・、Iooの大きさに偏差があるためと、中間周
波数の相互間に周波数差があるために発生する混変調に
ついては、未然に防止できる(発生原因がない)利点が
ある。
以上は移動無線150が受信する場合を説明したが、移
動無線機50が送信する場合をつぎに説明する。
第1−2図において、切替スイッチ64−2で切替えら
れた無線信号は、たとえば無線チャネルCl−11,C
H2,・、Cl−Inとが順次に切替えられるが、受信
側は無線基地局30−1 (CH1’)。
30−2 (CH2>、・・・、または無線基地局30
−n (CHn)で別々に受信され、移動無線機50側
で受信する場合のように混合される場合の混変調問題は
まったく存在しないのである。ただし側波帯として、搬
送角周波数の成分が存在するから、これらが空間に放出
されて、他のチャネルまたは、他のシステムの通信に妨
害を与えないように送信ミクサ61の出力部に帯′@濾
波器を設置ブて濾波する必要がおる。
このためには、移動無線機50の送信する全チャネルの
周波数外に側帯波を拡散するように切替スイッチ64−
2の切替周波数を設定する必要がある。第1−1図およ
び第1−2図に示す自動車電話方式では、この切替周波
数を15XnMH2より大きく設定すればよい。
そしてこのような切替周波数を使用して、チャネルC)
−11の上り信号は無線基地局30−1.チャネルCH
2の上り信号は同30−2.以下順にチャネルCHnの
上り信号は同30−nで受信される。これらの受信信号
は、復調され関門交換機20へ送信される。あるいは、
無線基地局30−1が第1−10図および第1−11図
の構成を有する場合には、チャネルCH1の上り信号は
無線基地局30−1の送受信a90−1.チャネルCH
2の上り信号は同30−1の送受信1190−2゜以下
類にチャネルCH1の上り信号は同30−1の送受信機
9o=でそれぞれ受信復調された後、混合されて関門交
換機20等の必要な装置へ送信されてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明の多重送信方法
と装置を用いると受信側で1!号のダイパーシティ効果
を得ることが可能になる。
関門交換機20では、無線基地局30−1.30−2.
・・・、30−nからのn個の信号のうち、音声信号に
ついては、無線基地局30−’l、30−2.・・・、
30−nからの信号を混合する。なお混合にあたって、
無線基地局30−2.30−3゜・・・、30−nから
の信号のほうが、30−1より伝送品質が良いから、そ
のまま混合してもよいし、あるいはS/Nに比例した出
力で混合してもよい。
すなわち、受信ダイパーシティ効果が1qられたことに
なる。
以上の説明から明らかなように、本発明の作用は、移動
無線機50の送信周波数を無線基地局30で測定するこ
とにより、新しい通話チャネルに切替えられた後の周波
数ずれを予測し、これに適合した周波数で、チャネル切
替後に交信する無線基地局の送信チャネルを設定し使用
することにより、チャネル切替にともなう通話断ないし
発生する混変調による雑音を除去した点に特徴を有する
つぎに本発明による通話中チャネル切替で重要な役割を
果す制御信号の使用法について説明する。
以下筒1−2図の移動無線1150の場合について説明
する。
無線基地局30−1.30−2. ・、30−自からチ
ャネルCH1,CH2,・・・、CHnを用いて移動無
線機50宛に送信する場合について説明する。
前述のチャネル切替準備動作が完了すると、移動無線機
50の無線受信回路68には、無線基地局30−1.3
C)−2,・、30−nからのチャネルCH1,CH2
,・・・、CHnの通話信号で送信され、これが移動無
線機50内の切替スイッチ64−1で順次切替えられて
、切替受信される。
また切替スイッチ64−2も動作を開始するので、移動
無線150からの送信波も切替送信を開始される。
ここで、関門交換機20から各無線基地局30−1〜3
0−nを介して移動無線1fiN50に至る各経路間の
差(107m以内)による遅延時間差は、せいぜい0.
03m秒以下であるから、動作に何の支障もなく、無視
することができる。また、無線基地局30−2.30−
3. ・、30− (n−1)からの下り信号には、音
声信号のみであるが、無線基地局30−1および30−
nからの下り信号には、音声信号のほかに制御部@(無
線基地局30−1および30−nを識別させる識別信号
や、切替指令信号)が第2図(a)に示したような帯域
外信号の形で挿入されているから、移動無線機50の無
線受信回路68では、これを受信し制御部58へ転送す
る。
制御部58では、この信号を識別し、関門交換機20の
指示により、当初は無線基地局30−1からのチャネル
切替指令やその後の無線基地局3Q−nからのチャネル
CHnを用いる通話信号やID信号が送られ、この信号
品質も良好なことを確認するので、無線送信回路68を
用いて上り通話信号の帯域外を用い、この確認事項を無
線基地局30−n向けに通話チャネルCHnにより、無
線基地局30−n経由で関門交換機20へ報告する。
関門交換機20では、無線基地局30−nと移動無線機
50との、下りの通信が良好に動作しているとの連絡を
得たので、通信制御部21はスイッチ群23のスイッチ
5W1−’l、1−2.・・・1−nのうち、5W1−
1のみをオフとする。−方、移動無線機50は、無線基
地局30−1に対して1,1、送信の停止を、移動無線
150の、シンセサイザ55−1の動作を停止させ、切
替スイッチ64−1 (第1−2図)にシンセサイザ5
52.55−3.・・・、55−nを循環切替動作する
ようにさせる。これらの状態は、第3図に示されている
つぎに移動無線機50からチャネルCH1,CH2,・
・・、CHnを用いて無線基地局30−1゜30−2.
・・・、30−nに送信する場合について説明する。
移動無線機50では、関門交換機20の指示により、受
信切替用制御器65Cおよび送信切替用制御器67Cが
それぞれ作動して、切替スイッチ64−1および64−
2はそれぞれ、動作中のシンセサイザ55−1.55−
2.・・・ 55−nの出力および56−1.56−2
.・・・、56−nの出力を切替えて、チャネルCH1
,CI−(2,・・・。
CHnとを順次切替送受信中である。この動作中通話チ
ャネルに送られる信号としては、通話信号の外、帯域外
の制御信号(第2図(a))として、移動無線1150
の使用チャネルの状態(チャネルCH1,CH2,・、
CHnからチャネルCH2゜CH3,・・・、CHnへ
移行しつつあること)、移動無線機50の識別ID等(
たとえば第2図(a)のf。1.fD2.fD3などの
トーン信号あるいはそれらの組合わせ)が加えられてい
る。
無線基地局30−i (i=1.2.・・・ n)で受
信されたチャネルCH1の上り信号は、無線基地局aO
−;の受信部53で復調され、復調後の音声信号や帯域
外信号には異常のないことが確認された後、関門交換機
20へ転送される。関門交換機20では、無線基地局3
0−1.30−2゜・・・ 30−nからのn個の信号
のうち、音声信号については、無線基地局30−1.3
0−2・・・。
30−nからの信号を混合する。関門交換120では、
無線基地局30−1.30−2.・・・、30−nから
のn個の信号のうち、無線基地局30−1.30−2.
・・・、30−nで加えられた音声の帯域外で送られて
きた識別信Rなどによって、それぞれ無線基地局30−
1.30−2.・・・、30−nからのチャネルCH1
,CH2,・、CHnによる信号であることを確認する
関門交換機20では、通話中チャネル切替動作が円滑に
進んでいることを確認し、移動無線機50の制御部38
に対し無線基地局30−nを経由して、チャネルCHn
により、無線基地局30−1とのチャネルCH1による
通信を停止し、無線基地局30−2.30−3.−.3
0−nとの通信に専念するための指令信号を送出する。
この制御信号を受信した移動無線1150では、制御部
58の動作により、シンセサイザ55−1および56−
1の動作を停止させて、受信チャネル選択用の切替スイ
ッチ64−1の位置をシンセサイザ55−2.55−3
.・・・、55−nを循環切替動作するようにし、送信
チャネル選択用の切替スイッチ64−2には、シンセサ
イザ56−2゜56−3.・・・、56−nを循環切替
動作を継続させるように指令する。
この結果、移動無線機50は、それまでのチャネルCH
1を用いた無線基地局30−1との交信を終了し、無線
基地局30−2.30−3.・・・30−nと、それぞ
れチャネルCH2,CH3゜・・・ CHnを用いて交
信する状態にはいる。これにてチャネル切替が完了し、
新無線チャネル群で交信されている状態が実現する。以
上説明した上りチャネルと下りチャネルの切替動作は並
行して実行されほぼ同時期に終了する。
以上の説明から明らかなようにチャネル切替時も無瞬断
であり、かつ雑音も実用上問題のない程度の低いレベル
にとどめることが可能である。
なお以上の動作中のいずれかにおいて、動作不良もしく
は、不動作が起れば、その直前の動作からヤリなおすこ
とになる。また動作障害が大きいときには、制御部58
に内蔵するメモリ部に記憶しである切替動作前の通話チ
ャネルにもどる動作も具備されている。
第7八図ないし第7D図には、第1−1図、第1−2図
および第1−3図に示したシステムの動作の流れを示す
フロー・チャートが示されている。
関門交換機20.無線基地局30−1.302、・・・
、30−nおよび移動無線機50が動作を開始し、関門
交換機20に含まれるスイッチ群23のスイッチ5W1
−1.1−2.”・、1−(n−1)がオンであり、無
線基地局30−1.30−2. ・、30− (n−1
>と移動無線Ia50との間で交信中である。この交信
には、関門交換機20に含まれる通信制御部21によっ
て指示されたチャネルCH1,CH2,・、CH−(n
−1)の下り周波数F1.F2 、・・・” n−iと
上り周波数f1.f2.・・・、fo−1が使われてい
る(3101、第7A図)。
通信中の無線基地局30−1.30−2.・・・。
30− (n−1>からは、たえず移動無線機50から
の受信状況報告が出され(8102>、これを受けた関
門交換機20のS/N監祝部22では、通話品質がレベ
ルL1よりも劣化していないか否かを監視している(8
103)。通話品質がレベルL1よりも劣化していたな
らば(S103YES)、通信制御部21から、無線基
地局30−1゜30−2.−30−(n−1)等の周辺
にある無線基地局30に対して、無線基地局30−1゜
30−2. ・、30− (n−1>と移動無線機50
との間の交信に使用している上り周波数f1゜f2.・
・・、fn−1の信号をモニタ受信するように指示する
(S104)。
モニタ受信の指示を受けた周辺の各無線基地局30(た
とえば30−n>では、周波数f1の信号のモニタ受信
しく3105)、その結果を関門交換機20のS/N監
視部22に報告しく3106)、各無線基地局30から
のモニタ受信品質を測定比較し、たとえば無線基地局3
0−nの通信品質が一定基準のレベルL2よりも良く、
かつ最良であることを検出する(S107YES)。そ
こで、通信制御部21は、移動無線150が無線基地局
30−1のカバーするゾーンから無線基地局30−nの
カバーするゾーンに移動したものと判断しく3108、
第7B図)、無線基地局30−nとの交信に切替えるた
めに、無線基地局30−nが使用することのできる空き
チャネルを検索しく3109)、その結果、チャネルC
Hnを決定する(S110)。通信制御部21は、移動
無線1150の送信部51−2および受信部53−2に
、チャネルCHnでの交信の準備をするように指令する
(3111)。
このチャネルCHnを用いるための交信開始指令は、無
線基地局30−nに送られ、チャネルCHnによる交信
の準備をする(S112)。この指令は同時に無線基地
局30−1からチャネルCH1により送出される(31
13)。移動無線機50は、このチャネルCHnによる
交信準備指令を受信しく5114>、チャネルCHnに
よる交信を可能とするための準備、すなわち、制御部5
8からシンセサイザ55−nおよび56−nに対して、
周波数F を受信し、周波数fnで送信できるように指
示し、また切替用発振器65は切替動作に入る(S11
5、第7C図)。
チャネルCHnを用いて交信する準備ができると、移動
無線機50は、準備完了の報告をチャネルCHnを用い
て無線基地局30−nに対して報告する(3116)。
この報告を受けた無線基地局30−nは、ステップ51
12で準備したチャネルCHnによる無線基地M30−
n内に準備完了を確認して報告を出す(S117)。
チャネルCHnを用いての無線基地局30−nと移動無
線機50との間の交信準備の完了を、関門交換機20が
確認すると(S118)、スイッチ群23のスイッチ5
W1−1.1−2.・・・、1−(n−1)はオンのま
まにして、スイッチ5W1−nもオンにする(3119
)。
そこで関門交換機20に含まれた通信制御部21は、無
線基地局30−nに対して、移動無線機50との間でチ
ャネルCHnを用いて交信を開始することを指令する(
3120)。
この交信開始指令を受信すると(3121>、無線基地
局30−nは交信開始指令をチャネルC)1nを用いて
送出する(S122>。移動無線機50は無線基地局3
O−nt識別するための識別信号であるID信号により
、チャネルCHnによる交信の開始を確認しく8123
>、チャネルCHn−を用いて、移動無線機50のID
信号を含む通信信号を送出しく5124)、この通信信
号を受けた無線基地局30−nは、チャネルCHnで交
信を開始したことを報告する(3125)。
この報告を受けてチャネルCHnでの交信を開始を確認
した(8126>関門交換機20のS/N監視部22は
、移動無線機50と無線基地局3Q−nとの間の通信の
品質レベルを測定し、一定の品質レベル上2以上である
ことを検出すると(S127YES、第7D図)無線基
地局30−1と移動無線機50との間のチマノネルCH
1を用いて行っていた交信の停止を無線基地局30−1
および30−nに指令する(3128>。
これによって、無線基地局30−1はチャネルCH1に
よる交信をオフにする(S129>。またチャネルCH
1による交信停止の指令を受けた無線基地局30−nは
、その指令を転送しく5130)、このチャネルCH1
による交信停止指令を移動無線機50が受信すると(S
131)、シンセサイザ55−1および56−1の動作
を停止し、切替スイッチ64−1はシンセサイザ55−
1の出力端子への切替を停止し、切替スイッチ64−2
はシンセサイザ56−1の出力端子への切替を停止(こ
の動作は必らずしも必要ではないが)して、チャネルC
H2,3,・・・、nで動作せしめるようにして、チャ
ネルCH1交信停止報告をチャネルCHnを用いて送出
する(S132)。これを受けた無線基地局30−nは
、このチャネルCH1交信停止報告を関門交換1m20
へ転送する(S133)。
チャネルCH1交信停止報告を受けた関門交換機20の
通信制御部21は、スイッチ群23のスイッチ5W1−
2.1−3.−.1−nはオンのままとし、スイッチ5
W1−1をオフにする(S134)。
これによって、チャネル切替動作の期間を終了し、スイ
ッチ5W1−2.1−3. ・、1−nのオン状態で、
チャネルCH2,CH3,・・・、 CHn1下り周波
数F2.F3.・・・、F0上り周波数f2.f3.・
・・、foを用いて、移動無線機50は無線基地局30
−2.30−3.−.30−nとの間で、−瞬の切断も
、雑音の混入もなく、かつ送受信ダイパーシティ効果を
得て、高品質な通信を継続することができる(S135
)。
(6)移動無線機の移動速度の推定とトラヒック輻轢対
策上の通話チャネル割当法 移動無線機50と通信中の複数の無線基地局30が受信
する受信電界あるいは通信品質の変化を測定し、比較す
ることにより移動無線150の速度(進行方向および速
さ)を検出することが可能である。これらを、以下、第
9図を用いて説明する。
第9図において16個の円は、それぞれサービス・エリ
ア内の小ゾーン71〜216を示し、円の中心付近に設
置された無線基地局30−1.30−2.・・・、30
−16等から、それぞれ通信可能なエリアを示している
。いま現在通信中の移動無線機50がゾーンZ6内にあ
り、無線基地局30−2.30−3.30−5.30−
6.30−7.30−10.30−11の7局とダイパ
ーシティを適用した通信を行っているとする。移動前v
Ai50が第9図の矢印の方向に移動しつつあるとする
と、移動無線機50からの送信信号を受信中の以上7つ
の無線基地局では、それぞれ受信電界または受信品質を
測定中であり、これらの値は移動無線機50へ集められ
る。移動無線Vi50では、これらの測定結果を比較す
ることにより、自移動無線機50の移動方向および速度
を次ぎの方法により推定する。
まず移動方向は、観測された入力受信電界レベルが最も
急速に大きくなる方向に変化する無線基地局(第9図で
は30−7>へ向っていると推定することができる。信
頼性の高い結果を1qるためには、測定持続時間を適切
に選ぶことが重要である。ただしこれは移動無線機50
の速度に大きく関係する。すなわち、電波伝搬特性は時
々刻々変化するからある程度の長い時間(自動車の場合
3〜10秒)ごとに区切ってその間に測定することによ
り測定値のばらつきの除去をはかることができる。第9
図で、このようにして得られた測定結果を入力電界の増
加の大きい無線基地局30から順に表わすと、たとえば
、 30−7>30−11>30−3 であり、入力電界の減少の大きい無線基地局30から順
に表わすと、 30−6>30−10>30−2>36−5となろう。
また移動速度については、電波伝搬特性から得られてい
る電波伝搬曲線と比較すると移動速度が推定可能となる
つぎに移動無線機50の移動速度を推定する方法を説明
する。第14図はx、y平面上に3つの無線基地局30
−1.30−2および30−3の位置を示したもので、
その座標をそれぞれ(al、bl>、(a2 、b2 
)および(a3.b3)とする。移動無線機50は時刻
、1=11において点M1(Xl、Vl)を通過し、時
刻t = t 2において点M2 (X2  、y2)
に達したものとする。
関門交換機20は、無線基地局30−1.30−2およ
び30−3から、移動無線150の発射する電波を測定
した受信電界の電界値やID等を1qて、移動無線81
50が低速移動モードにあるのか高速移動モードにある
のかを判断し、第15図に示す区分図にしたがって制御
の主管を決定する。
ここで第15図には、位置登録2発着呼処理(チャネル
割当)1通信品質1通信トラヒック情報、移動無線機の
移動速度、制御信号の送出タイミング、ダイパーシティ
多重度2通信中チャネル切替の実行1通信速度の最適化
、トラヒック輻較規制、送信電力規制およびVIP(重
要人物)へのチャネル譲渡に関する制御を移動無線機5
0が主管するのか、または関門交換機20が主管するの
か、あるいは端末制御装置が主管するのかを低速移動モ
ードおよび高速移動モードの場合について示している。
第15図から明らかなように低速移動モードにおいては
関門交換機20が、高速移動モードにおいては端末制御
装置120が主管する。一方、第14図における送信点
、この場合は移動無線150、から一定の送信電力で送
信された電波をおる距離だけ離れて受信した場合の受信
電界の大きさは、実験的に得られており、たとえば第1
6図に示す通りである。この図は下記の文献から引用し
たものである。
奥村仙 “陸上移動無線における伝搬特性の実験的研究
パ 日本電信電話公社 電気通信研究所研究実用化報告
 Vol、1B  No、9 1967 1721頁第
16図より測定した電界強度の値から送信点くこの場合
は移動無線150)までの距離が推定可能なことが示さ
れている。ここでhteは送信アンテナの高さ(実効値
)を示している。もつとも、この推定値はかなりの誤差
があり、後述するように精度を向上する対策が必要であ
る。
システムに適用している無線周波数2通信電力。
アンテナ高やアンテナ利得等が定められると、第16図
と同様な電界強度−距離特性が各無線基地局30の通信
品質監視部37で測定されその結果から、第14図の各
無線基地局30−1.30−2.30−3において、時
刻t =t 1およびt2に、それぞれ受信電界値E1
t1.E1t2、E2t1゜E2t2 、E3t1 、
E3t2と、移動無線機50との推定距離e1・ml・
′2・m2・′3・m3を得る。
移動無線機50の時刻t1.t2における平均速度は、
次のごとく求められる。
まず、時刻1=11における無線基地局3O−1(座標
、al、bl )30 2 <座標、a2゜b2)から
移動無線機50の点M1 (Xl 、 ’/1 )まで
の距wLe1.e2は上記の値を用いて、(XIA  
al )  +(yIAbl )  −el(XIA 
a2 >  +(VIAE’2 )  −e2ここで、
x 、y は、移動無線機50の時刻IA    1八 tlにあける位@(未知数)を示す。
(1)、(2>式よりxlA、ylAを求めると、X 
 = [(alp +b11)十q)A ±((a1p2+bI D+Q>2 222           1/2 e1 r;)+Q  +2b1pq))   ]X(2
(p2+1))−1 yIA=[(1)qal pt)1 )±((pqal
 pbl )” x(2(p2−1))−1 ここで、 p= (b2−bl)/(a2−al )x (2(a
2a1 ) ) −1 つぎに、時刻1−11における無線基地局30−2.3
0−3から、移動無線機50の点M1(Xl、yl)ま
での距離12 .13は上記の値を用いて、 (X1B−82)  + (ylB −b2 )  =
′!2(XIB  a3)  + (’y’IB −b
3 >  =j’3ここで、xIB、”IBは、移動無
線機50の時刻t2における位置(未知数)を示す。
(7)、(8)式より(3)、(4)式と類似の根xI
B= ”1Bが得られる。これらを、x1B=xIB(
+)、xIB(−>    (9)yIB−’y’IB
(十)、VIB()   (10)とおく。ここで(+
)、  (−)は、(3)または(4)式の平方根の前
の符号を示している。
同様にして、時刻1=11における無線基地局30−3
.30−1から、移動無線機50の位置(x  −a 
 >2+(y  −b  )2=t  ”IC11C1
1 が得られる。これらを、 XIC=XIC(+)、XIC(>   (13)yl
に=y1に(+)、 Vlに(>   (14>とおく
以上の計算で求められた根、xlA、xlB、xloと
”IA、”1計ytcを、それぞれ比較すれば、はぼ等
しい値のものと、かなり隔たった値のものがあり、この
うち、はぼ等しい値のものを所望の根の値であるとする
と、 X 1A’= X 1Bs X 1c        
 (15)VIA”: VIB”= VIG     
    (16)なる解が得られる。これらの値が移動
無線t150の位置の推定値の候補であり、これらを算
術平均して、 Xl(tl) = (XIA+XIB+XIC) /3
   (17)yl((1)−(yIA十yIB+V1
c)/3    (18)を時刻1=11における移動
無線機50の現在位置として得る。
同様にして、時刻t”’t2における×2.y2の値を
求めると、 X2(12) = (X2A+ X2B+ X2C)/
3    (19)V2(t2)  = (V2A+ 
y2B+V2c)/3     (20>を得る。した
がって、移動無線機50の速度V(tX(t2−tl)
−1(21> であると推定される。
この例は、3つの無線基地局30−1.302.30−
3で、かつ時刻1..12において測定した場合であっ
たが、電界強度測定に参加する無線基地局30の数がさ
らに増加し、かつ測定時刻も3つ以上となれば、移動無
線機50の速度の推定値の精度は一層向上することにな
る。関門交換機20の測定値演算回路21−3は、上記
の演算を行う。
また、移動無線機50の速度を示す(21)式および(
22)式の代りに、移動無線機50の速度のうち、各無
線基地局30への成分すなわち、移動無線機50が無線
基地局30へ向っている(遠ざかる場合は負の値になる
)速度(速さ、方向)を推定することも可能である。以
下、この演算法を説明する。
無線基地#30−1の座標(al、bl)と時刻1=1
1のときの移動無線機50の位置M1(xl 、 yl
 )とから、線分M1,30−1のX軸とのなす角α1
は次式で表される。
α1 =jan−1((bI  Vl )/ (aI  Xl
 > )また、移動無線機50の速ざv (tl、t2
)のベクトルM1,30−1方向の速ざ■1は(21)
、(23>式より Vl =VCO3(α1−θ)      (24>(
23>、(24>式より移動無線機50の無線基地局3
0−1方向の速度V1は(23)、(24)式より与え
られることになる。
同様に無線基地局30−2.30−3方向の速度v2.
v3はそれぞれ、 V2 =VCO3(α2−〇)      (26)α
2 =jan−1((b2−yl )/ (a2−Xl )
 )V 3 = V CO3((X 3、−θ)   
   (28)α3 =tan−1((b3−y、 ) /(a3−tl) 
)を得る。
以上の演算結果を用いるならば、移動無線R50の移動
速度を制御信号の送出方法と結合させることにより、次
の(8)項で説明するごとき制御信号送出法の最適化を
はかることが可能となる。
ざらに上記の移動速度の推定により、移動無線150の
移動先を推定し、移動先の無線基地局30の通信トラヒ
ック状況を調査し、輻幀した状態のときは、その無線基
地局30で通信中の移動無線機50の通信の種類により
通信する無線基地局30の数を減少させることが可能に
なる。つぎにトラヒックの輻較状態が1つのゾーンでは
なく複数のゾーンにまたがる場合には、広域にわたる輻
幀対策が必要になる。これは大部会の都心部で自動車電
話システム等で発生している現象であり、第9図の30
−6.30−7.および30−11がトラヒック輻較状
態にあるとする。これについての本発明の適用を詳細に
説明する。
ゾーンZ11内には、移動無線機50aが居り、矢印の
方向に進行しているが、発呼信号を送出したとする。こ
の発呼信号は移動無線機50aへ集められ、割当るべき
通話チャネルが決定されるが、トラヒックが輻較してい
ない時には、無線基地局30−6.30−7.30−1
0.30−11゜30−12.30−14.30−15
等で使用される通話チャネルが割当てられる(ダイパー
シティ送受信が行われる)。ところが上記の3ゾーンで
(Z6,7.11>でトラヒックが輻快している場合に
は、30−6.30−7および30−11のチャネルは
割当てられない。この場合交信相手として、通話品質の
最もよい無線基地局30は当然30−11であるが、上
記の理由のため割当てられない。
もしダイパーシティの多重度が上記の4重(30−10
,30−12,30−14,30−15>では不足する
場合には、移動無線8150 aでは、移動無線機50
aの移動方向、移動速度を推定可能であるから、移動方
向にある無線基地局308ヤ30−16で使用するチャ
ネルを割当てる。
したがって移動無線1a50aは、ゾーンZ11に居る
にもかかわらず、やや遠い無線基地局30−8および3
0−16と通信を開始することになる。
以上説明したチャネル割当てを適用することにより、従
来のシステム技術では解決されなかったトラヒック高密
度地域における輻較対策が可能となる。
なお水環で説明した移動無線機50の移動速度の推定法
は技術的にはかなり高度なものであり、また速度値演算
回路21−3を関門交換IN 20および端末制t[I
装置120に設ける笠、高価になる可能性があるため、
小規模なシステムでは適用のメリットのない場合がおる
そのような場合に対処するために、以下に説明する簡易
な方法が考えられる。すなわち、移動無Pj機50また
は無線基地局30、もしくは関門交換機20あるいは端
末制御装置120において、移動無線機50の行う位置
登録変更の頻度、通話中に行うチャネル切替の頻度等を
測定し、これが一定の値以上であれば、高速移動モード
と判定する方法である。これは移動速度が大きいほど移
動無線機50の行う位置登録の変更や、通話中チャネル
切替の頻度が増加することを根拠としている。
上記のような方法であれば、移動無線機50゜無線基地
局30または関門交換機20あるいは端末制御装置12
0にカウンターを準備し、一定の時間間隔でその回数を
測定すれば、頻度が求められるから、移動無線機50の
低速または高速移動モードの判定は容易かつ安価に実現
可能である。
ただし、測定結果である回数と移動無線150の実際の
速度とは、正比例ではなく若干の誤差をともなうが、シ
ステム上容認し1qる値にとどめることが可能であろう
(7)高速移動中の移動無線機の位置登録方法および発
着呼等の動作 本発明に関わる移動無線機が自動車に搭載され高速で移
動している状態における位置登録や発着呼等の動作を説
明する。
本発明を適用する具体的システム例は前述したごとく、
小ゾーンあるいはマイクロセル構造を用いることを基本
としている。そして小ゾーンあるいはマイクロセルの大
きさは、自動車電話方式では半径3〜5Km、携帯電話
方式では半径25〜100m程度であった。これらゾー
ン内において移動無線機50が移動する場合、通信の確
保に必要な条件は送受信に必要な所要信号対相8比の確
保である。
これをざらに具体的に説明すると、移動無線は50の移
動距離が、通信時間内において相対的に少なく、一方、
受信電界強度が移動無線機50の移動距離を通じて大き
く変動しない状態であれば、通信の確保上望ましい条件
ということになる。別の表現を用いれば、1つの無線基
地局30のサービス、・エリアが、移動無線11150
の通信時間における移動距離に比べ相対的に大きければ
よいことになる。
ただし、移動無線機の通信時間が長かったり、あるいは
1つの無線基地局30のサービス・エリアの大きざが相
対的に小さければ、すでに説明したごとき通話中チャネ
ル切替等が必要であったが、以下に述べるような別の対
策等は不要であった。
自動車電話の場合、1つの無線基地局30のサービス・
エリアの大きさと自動車の通常の時間内の通話中の移動
距離とは、通信の確保上望ましい条件を満してはいるが
、以下に説明するマイクロセルを用いる携帯型の移動無
線150を自動車内に持込んで通信に用いようとすると
困難な問題に直面する。
ずなわら下記の文献 伊藤“°携帯電話の方式検討−無線回線制御とルーチン
グを中心に一パ電子情報通信学会通信方式%式% に掲載されているような携帯電話方式においては、携帯
電話機(本発明の移動無線機)は、通常、人が携帯し歩
行しながら通話に供することを目的として方式設計がな
されている。したがって1つの携帯電話親装置(本発明
の無線基地局〉のサービス・エリアは半径25m程度で
あっても、人の歩行はせいぜい100m/分程度であり
、1つの無線基地830のサービス・エリアの大きざと
移動無線機50の通話時間内における移動距離とが調和
を保っているので、通信の実行に当って技術的に特に困
難となるものはない。
ところが携帯電話機を自動車のようにマイクロセルの大
きざに比較して単位時間内の移動距離の大きい移動体に
搭載すると、移動体の移動速度が大ぎいために、送受信
に必要な所要信号対雑音比が得られない場合があり、後
述のような種々の問題点が発生し、すでに説明したもの
とは異なる技術的な対応が必要となる。
まず位置登録においては、前)本の第4図を参考にして
説明すると、 i) 移動無線機50からの位置登録信号が最寄りの無
線基地局30で受信できない。
i) 最寄りの無線基地局30の登録完了信号を移動無
線機50で受信できない。
上記のうち移動無線機50の速度の大小から判断すると
、移動無線機50の速度がもつとも大きいところで1)
の状態が発生し、次いでii〉の順に発生することにな
る。それは第4図の各ステップの動作を実行し、最後の
段階で受信不能となつたためである。
このような高速移動にともなう不都合な現象を生ずる場
合を高速移動モードと呼び、移動速度が障害を生じない
場合のモードを低速移動モードと呼ぶことにする。
つぎに移動無線機50からの発呼について、前述の第5
A図および第5B図を用いて説明する。
) 移動無線機50からのオフ・フック信号を最寄りの
無線基地局30で受信できない。
ii)  Jl寄りの無線基地局30からの発呼応答信
号を移動無線機50で受信できない。
iii )  移動無線機50からの通話チャネル指定
信号を最寄りの無線基地局30で受信できない。
iv)  最寄りの無線基地局30のチャネル切替完了
信号を移動無線機50で受信できない。
■) 最寄りの無線基地局30のダイヤル・トーン信号
を移動無線機50で受信できない。
vi)  移動無線機50からのダイヤル信号を最寄り
の無線基地局30で受信できない。
上記のうち移動無線機50の移動速度の大小から判断す
ると、速度が最も大きなところでi)の状態が発生し、
次いでii) 、 iii >、 iv) 、 v )
vi)の順で次第に小さな速度で発生するようになる。
なお、v)、vi)の状態は、通話中チャネル切替技術
で救済することも可能であるが、一応ここには問題点と
してあげておいた。
さらに、移動無線機50への着呼について前述の第6八
図ないし第6C図を用いて説明すると、) 無線基地局
30からの着呼信号を移動無線機50で受信できない。
) 移動無線gJt50からの通話チャネル指定信号を
無線基地局30で受信できない。
iii )  無線基地局30からの指定チャネルへの
切替認否信号を移動無線機50で受信できない。
■) 移動無線機50からのチャネル切換報告を無線基
地830で受信できない。
■) 移動無線機50のオフ・フック信号を無線基地局
30で受信できない。
上記のうち、移動無線Bl 50の移動速度の大小から
判断すると、速度が最も大きなところでi)の状態が発
生し、次いでii) 、 iii >、 iv) 、 
v )の順で次第に小ざな速度で発生するようになる。
なお、iv) 、 v )の状態は通話中チャネル切替
技術で救済することも可能であるが、一応ここには入れ
ておいた。
また、通話中チャネル切替について、前述の第7八図な
いし第7D図を用いて説明すると、i) 無線基地局3
0−1からの通信品質劣化発見の報告を移動無線機50
で受信不能。
1i)i)の通信品質劣化発見の報告は受信できたが、
無線基地局30−1の周辺の無線基地局30へ周波数f
1のモニタ受信の指示を出したにもかかわらず、モニタ
結果の報告を受信不能。
iii >  ii)のモニタ結果を受信し、無線基地
局30−nへチャネルCHnの使用を指令したにもかか
わらず無線基地局30−nより応答信号がこない。
iv)  無線基地局30−1との交信オフを確認でき
ない。
上記のうち移動無線機50の移動速度の大小がら判断す
ると、速度の最も大きなところでi)の状態が発生し、
ii) 、 iii ) 、 iv)の順で次第に小ざ
な速度で発生するようになる。ただし、上記のうちj)
は、移動無線機50自身でも通信品質監視を行っている
システムにあっては、受信不能が生じても問題はない。
したがって、以下に説明するシステムでは、この監視を
行っているものとする。
さて、移動無線機50が高速移動モードにある場合、通
信を確実に行うための本発明の作用を以下に説明する。
まず、高速移動モードについて、移動無線機50の移動
速度により、広域呼出モード、高速移動モード、低速移
動モードに準するモードの3つのモードに細分すること
ができる。
まず、広域呼出モードについて説明する。携帯電話機の
移動速度が高速すぎるため、本発明の方法を適用しても
、なお十分に信頼性の高い通信を確保できない場合のモ
ードである。システム構成を適切にとれば後述するよう
に、実際にはこのモードは発生しないであろう。
低速移動モードに準するモードは、高速移動中であるに
もかかわらず、移動速度が比較的低速かあるいはシステ
ム構成を高速移動に耐えるように構築してあり、通常の
移動モード(低速移動モード)と技術的にはほとんど変
らないシステム動作が行える状態の場合である。したが
ってこのモードについての技術的問題は特になく、すて
に述ぺた本発明による実施例で示したシステム動作で通
信が可能である。
さて、システム構築を高速移動モードの移動無線機50
にも良好に通信可能なように対策を講じておくことは重
要である。以下、本システムに含まれる無線機の送信電
力等を前述の文献(伊藤“携帯電話の方式検討−無線回
線制御とルーチングを中心に一″電子情報通信学会 通信方式研究会C387−161987年5月)と同一
にして、高速モードに適するシステム構築法を説明する
まず、移動無線機50が高速移動モードになるのは道路
上である。そして、道路上は通常電波伝搬特性が屋内に
くらべ良好である。その上、通路沿いの柱上等に設置さ
れる無線基地局30は、主として道路上の移動無線8N
50を対像にすればよく、したがって、アンテナの指向
特性としては道路に沿った細長い平面に主ビームを向け
ればよい。
すなわち小ゾーンを構成するためには、通常のエリアで
ある円形である必要はなく長円もしくは扇形でよい。す
ると、同一の無線基地局30の送信電力であっても、比
較的遠くまで通信可能なサービス・エリアとなる。送信
電力が1OmWで円形ゾーンでの場合は、屋外で半径2
00mが最大であったが、長円では長軸に沿って半径3
00〜400m位迄、サービス・エリアにすることが可
能となる。
これを図示すると第17図のごとくなる。第17図にお
いて通路上の点Aもしくは点Bに高速移動モードの移動
無線機50があるとし、点Aもしくは点Bの移動無線1
50は、いずれも右方への高速移動中とする。また、第
17図の点PO−P3、Ll、L2.QO−Q2は道路
に面した柱上に設置されている無線基地局30の位置を
示す。
また破線で囲まれた小ゾーンは、それぞれPO。
Pl、P2.P3.Ll、L2の位置に設けられた無線
基地局30のサービス・エリアを示す。
つぎに、第1−1図に示した端末制[@120の高速移
動モードに関する動作について説明する。すでに、この
関門交換機20の機能について説明したように、それと
同様の機能を有する端末制御装置120のID識別記憶
部124には多くの無線基地局30や移動無線機50に
関するモード別記憶機能が具備されている。
すなわち通路沿いの無線基地局30は、それ以外の所に
設置されている無線基地局30と同様に低速モード用と
して関門交換1120のID識別記憶部24に記憶され
ているほか、高速移動モードの移動無線機50が現れた
場合にそなえて、高速移動モードの移動無線機50と通
信するのに適する無線基地局30群(第1−1図の3O
−1B。
3O−2B、 ・、30−mB>として道路沿いの無線
基地局30(高速移動モード用無線基地局と称する)の
みを識別して記憶する機能を有する。
そして、高速移動モード用無線基地局は、高速移動モー
ドの移動無線機50がその近傍に出現しない場合、ある
いは通話トラヒックが閑散な場合は、通常の無線基地局
30と同一の動作を行うが、−旦高速移動モードの移動
無線機50が出現すると、端末制御装置120の指示に
より高速移動モードの移動無線150との交信のみに専
念する機能を有する。
したがって、高速移動モードの移動無線は50からの位
置登録および発着呼が行われると、端末制御装置120
は通信中の高速移動モード用無線基地局30はもとより
、その周辺にある高速移動モード用無線基地局に対して
も、高速移動無線機50から送信される信号をモニタ受
信させ、その測定結果を端末制御装置120へ報告させ
る。端末制御装置120では、これらを比較し、高速移
動モードの移動無線機50の速度(速さ、方向)を推定
し、その結果をこの移動無線機50の進行方向にある高
速移動モード用無線基地局30へ通知する。この結果、
通常の低速移動モードに比較して、はるかに移動無線機
50が高速で移動していても、通信を確保することが可
能となる。またシステムによっては、高速移動モードの
移動無線機50か否かを、その移動無線機50または高
速移動モード用無線基地局30に判断させるようにする
ことも可能である。
以下、高速移動モードの移動無線機50の位置登録や発
着呼動作の一例を、具体的数値を用いて説明する。
移動無線150は自動車に搭載されているとし、自動車
の車速を時速110KInとする。この速度はかなり高
速であり、高速道路上での速度と考えられるが、本発明
によるシステムでは設訂に余裕をとるためにこの値を採
用する。上記の値は秒速30mとなる。
この速度の自動車が第17図の長円形のゾーンを進行す
ると、1つのゾーンを通過するには、30Omx2 /
30m = 20秒かかることがわかる。ただし、移動
無線機50からの位置登録や発着呼は、小ゾーンのどの
位置から行われるのか不明であるから、たとえば、第1
7図の点Aにおいて開始された場合は、ただちに隣接ゾ
ーンへ移行するために、点P2の高速移動モード用無線
基地局30との交信はすぐ不能となってしまう。つぎに
第17図の点Bで開始されたとすると、点P2の無線基
地局30との交信は約20秒間持続されることになり、
この場合には、システム条件によっては低速移動モード
の動作とほぼ同一となってしまう場合がある。実際には
この中間と考えられ、1つの高速移動モード用無線基地
局30との交信可能時間は平均10秒と考えてよい。ま
たシステムによっては第17図に示す通り別の無線基地
局30が点QO,Q1.Q2に設置されており、サービ
ス・ゾーン(図示せず)がオーバラップすることになる
が、これはダイパーシティのために使用される場合があ
る。上記の説明では簡単のため、このダイパーシティの
説明は省略した。
つぎに移動無線機50と高速移動モード用無線基地局3
0との間の無線区間での交信ならびに高速移動モード用
無線基地局30と関門交換機20との有線系での交信(
位置登録や発着呼)のための信号の送受信に要する時間
について説明する。
まず、無線区間であるが、位置登録や発呼のように移動
無線機50が主導するときの制御信号の所要時間を検討
する。信号形態としてディジタル信号を用い、信号速度
を1200ビット/秒とする。位置登録のための移動無
線機50からの送出信号には、40ビツトのIDコード
のほか、制御種別20ビツト、それにプリアンプルやス
タート信号、検査信号を含んでおれり、最大200ビツ
トと考えておけばよい。したがって信号送出に要する時
間は、200 /1200= 0.167秒すなわち約
170m5ecとなる。
一方、高速移動モード用無線基地局30から移動無線機
50への制御信号も最大170m5ec程度である。ま
た有線系の信号送受信に要する時間は無線系より小であ
るから、低速移動モードにおける位置登録に要する全所
要時間は通常のシステムで2秒以内である。同様に、発
呼に要する所要時間も2秒以内である。着呼についても
通常2秒以内であるが、移動無線機50が省電力化のた
めに間欠受信をしていると、所要時間が長くなり5秒位
要する場合がある。
以上の例では、信号速度を1200ビット/秒とした場
合であり、これを2400ビット/秒もしくは4800
ビット/秒程度に高速化すれば、位置登録や発着呼に要
する所用時間は大きく短縮することが可能である。
以上いづれの場合も所要時間のみから考えた場合、通常
のモード、すなわち低速移動モードの制御信号送受信を
用いても、他に劣化要因がなければ高速移動モードにお
いて十分実行可能であることが明らかとなった。
しかしながら、後述するように高速移動モードでディジ
タル制御信号を伝送すると、フェージング作用の影響等
のために、伝送特性が劣化する。
これを改善するために、つぎの方法が採用される。
:) 同一信号を反復くり返し送出する(再送)。
ii)  信号速度を高速移動モードに適する値に変更
する。
iii )  信号形式を高速移動モードに適するもの
に変更する。
■> 誤り訂正機能を強化する。
■) スペース・ダイパーシティ、周波数ダイパーシテ
ィ等、各種のダイパーシティ技術を導入する。
以上の各技術をまとめて、高速移動モード用制御信号送
出方法と呼ぶことにする。上記のモードで送信部より信
号を送出するのに対し、対向する無線機の受信部ではこ
れに見合った受信方法を適用することは当然である。そ
の方法として、:) 高速、低速モードを問わず受信可
能。
:1)  モード変換の直前に制御信号により相手方に
モード変換のある事を知らせる。
iii )  一定の時間タイミングは、たとえば低速
モードで受信してみて、信号が満足に受信できなければ
他のモードに変更して受信する。
iv)  受信部として高速用、低速用と2種類を準備
する。
など種々の方法がある。
以上の諸技術は本発明を適用する各種システムに採用さ
れる技術について述べたものであり、必ずしも上記すべ
ての技術を採用するとは限らない。
たとえば、これらのうち最も簡単なものは同一信号の再
送回数の増加であり、これだけでもかなりの効果を期待
できる。
以下、上記の対策のうち送受信ダイパーシティを適用(
ただし、通話中チャネル切替については同一信号の再送
回数の増加法を適用)する方法について具体的に説明す
る。
この場合、小ゾーンシステムに採用されている制御信号
送受信方法すなわち、無線基地局30と移動無線機50
との間で制御チャネルとして使用されているチャネルの
隣接するゾーンで使用されている他の制御チャネルとの
間には、以下のごとき種類がある。
a) 隣接するゾーンと同一の制御チャネルを使用する
システム この場合、低速移動モードでは、無線基地局30から送
信する下り制御信号は通信制御部21からの信号により
近傍にある他の無線基地局30と時間的に同期して送受
するか、あるいは時間差を設けて順次送信される(送信
機はそれぞれ1台が動作)。一方、移動無線tJ50が
送信する上り制御信号は、下り制御信号に対応した制御
チャネルを使用する(送信機から1つの制御チャネルを
用いた制御信号が送出される)。
ところが高速移動モードになると、1つの無線基地局3
0に具備されている複数の送受信機(あるいは複数の送
受信と同一の機能を時分割で送受する1個の送受信機)
から同一のチャネルで同一信号が同時または、順次に送
出される。移動無線機50でこれを受信すると、複数の
送受信機によるならば一種のスペース・ダイパーシティ
効果が、また時分割による1個の送受信機によるならば
タイム・ダイパーシティ効果が得られることになる。
加えて、周辺にある無線基地局30からも、端末制御装
置120の通信制御部121からの指示に従う方法で、
同一信号が、同一時刻または順次送出されるから、上記
の送信ダイパーシティ効果は相乗される。一方、移動無
線機50からの上り制御信号は、移動無線機50に具備
されている全送信機を用いて、同一信号を同一の制御チ
ャネルを用いて、同一信号を同一の制御チャネルを用い
、同時または時間差を設けて送信するから、この場合も
送信ダイパーシティ効果が得られることになる。
b) 隣接するゾーンとは別の制御チャネルを使用する
システム この場合、低速移動モードでは、無線基地局30からの
下り制御信号は周辺の無線基地局30からの制御信号の
送信を全く考慮に入れずに行うことが可能となり、とく
に関門交換機20からの指示も必要なく、移動無線機5
0に対して複数の無線基地局30から同時またはランダ
ムに制御信号の送信をすることができる。この場合に、
各無線基地局30の使用する送信機は各1個でおる。−
方、移動無線機50からの上り制御信号は、現在受信し
ている下り制御チャネルに対応した上り制御チセネルを
使用する(送信機から1つの制御チャネルを用いた制御
信号が送出される)。
ところが高速移動モードになると、1つの無線基地局3
0に具備されている複数の送受信機(あるいは複数の送
受信機と同一の機能を有する1個の送受信機)から複数
の制御チャネルで同一の信号が同時または順次に送出さ
れる。周辺にある無線基地830においても同様の動作
が実行される。
ただし電波干渉を避けるために端末制御表@120より
送信タイミング情報が各無線基地局30へ送られている
。一方、移動無線@50では、移動無線機50の有する
全受信機が複数の制御チャネルのそれぞれを受信するよ
うに待機状態になっており、送受信ダイパーシティ効果
が1qられることとなる。移動無線機50からの上り制
御信号は移動無線機50に具備それている全送信機を用
いて、同一の信号を複数の制御チャネルによって同時ま
たは時間差を設けて送信するから、移動無線機5Oの近
傍にある複数の無線基地局30で受信可能となり、これ
また送受信ダイパーシティ効果が得られることになる。
以上説明したように高速移動モードでは、制御信号送受
信に対してダイパーシティ効果が得られることが明らか
になったが、これを通常の移動無線機50の状態である
低速移動モードで使用しないのはつぎの理由による。
i) 周波数の有効利用 高速移動モードでは、無線基地局30.移動無線115
0とも多くの無線チャネルを使用することになり、他の
移動無線1350の発着呼に電波妨害を与えたり、ある
いは電波妨害を避けるために発着呼信号送出の時間的な
遅れが発生したりするからである。
ii)  低消費電力化 とくに携帯電話機のような小型の移動無線機50につい
ては、電池の負担を可能なかぎり軽減するために、送信
電力を時間的、ないしは量的に少なくすることが望まし
い。
したがってシステムとしては低速移動モードが望ましく
、この状態に全不多動無線機50があるものとして、周
波数の有効利用、加入者収容力の増大、他の通信へ及ぼ
す影響を最小にする等を目標に最適の制御方法を定めて
いたが、高速移動モードでは、これらの最適条件から若
干離れて、高速移動モードで交信中の移動無線機50に
対する信号伝送の高信頼化をはかる方向に設計思想を変
えた点である。ただし、システム全体から考えた場合、
高速移動モードの移動無線機50の数は、通常のモード
である低速移動モードの移動無線機50の数に比べて、
きわめて少ない点である。
−例をあげれば、東京23区内において前)本の文献(
伊藤 “携帯電話の方式検討−無線回線制御とルーチン
グを中心に一″電子情報通信学会通話方式研究会C88
7−161987年5月)では、700万台の携帯電話
機があるシステムで、車内に搭載されている携帯電話機
数は全体の10%以内、実際には5%位と推定される。
したがって、たとえ高速移動モードの移動無線1450
に対し信号伝送の信頼度向上のため、再送等の技術を用
いたとしても、全体として周波数の有効利用をそこなう
ことは僅かでおり、とくに問題とはなり得ないと考えら
れる。
つぎに高速移動モードにおける移動無線機50と、高速
移動モード用無線基地局30との間の信号の送受信方法
について説明する。後述するように低速移動モードにお
ける信号送受信方法を用いたのでは、信号の授受が良好
に行えないことを認識した高速移動モードの移動無線t
a50または高速移動モード用無線基地局30において
、この移動無線機50が高速移動モードであると判断し
、制御の主導権を低速モードで行使してきた関門交換I
a20から端末制御装置120へ変更する措置をとる。
その結果、移動無線機50は低速モードの場合のように
、たとえば発着呼における通話チャネルの指定、通話中
チャネル実行時における新チャネルの指定等の指示を、
いちいち関門交換機20に仰ぐ必要がなくなり、移動無
線機50の近傍の端末制御装置120で判断し決定する
ことが可能である。第15図には低速、高速の各移動モ
ードにおけるシステムの各制御項目の主導権の所在が示
されており、そのうち、高速移動モードにおける通信ト
ラヒック情報、移動無線機の移動速度およびトラヒック
輻幀規制に関する情報については、移動無線機50が独
自にそれらの情報を収集する場合と、関門交換機20ま
たは端末制御装置120から入手する場合とがある。
以下、上記のごとく高速移動モードにおける端末制御装
置120への制御の主導権の変更理由について説明する
) 制御信号により動作する主体くたとえば移動無線機
50)と、その制御信号により動作の指令を出すもの(
制御の主導権のある機器)との間が物理的に離れている
場合、制御信号の伝送時間の存在が制御の実行に制約と
なる可能性がある点である。たとえば従来のシステム例
としてとりあげた自動車電話方式の場合、移動無線15
0から無線基地局30を経て関門交換6N20に至る距
離は207に位になることがあり、この場合の信号の伝
送時間は光速を3 x 10” Fa/秒として、2 
x20KIr1/3 xlO5KIn= 0.12 m
秒となり無視できない値となる。
ii)  集中制御の場合、多数の移動無線機50、無
線基地局30と関門交換機20は制御信号の授受を行わ
ねばならないから、信号の輻較が発生しやすい。その点
、制御の主導権を小規模集中の各端末制御装置120に
与える分散制御法を採用すれば、上記の欠点をとり除く
ことができる。ただし、各端末制御装置120には小規
模化された関門交換!120の場合と同様の通信制御部
121を採用する必要がある。
1ii)トラピック変動や無線干渉の情報をもとに、移
動無線機50の使用すべき無線チャネルの指定を関門交
換機20で実行することは、低速移動モードでは可能で
あるが、高速移動モードでは情報の変更がはげしく、上
記i )、 ii)の理由から得策ではない。
以上の理由から、前述したような主導権の変更を行うわ
けである。
以下、高速移動モードにおける制御信号送出法に関し位
置登録2発着呼1通話中チャネル切替の順で説明する。
(A>位置登録 低速移動モードにおける移動無線機50からの位置登録
信号送出許可信号は通常1回または複数回反復送信され
るが、これはシステム設計条件で定められる。移動無線
機50からの位置登録は、自身が高速移動モードか否か
認識している場合と認識していない場合とがあるが、以
下認識していないと仮定して、第10A図ないし第10
E図のフローチャートを用いて説明する。
移動無線機50の常置場所であるホーム・エリア、ある
いはホーム・エリア以外のサービス内のエリアであるロ
ーム・エリアにおいて、すでに関門交換機20.端末制
御装置120および周辺の無線基地局3O−1B、3O
−2B、3O−3Bが動作しているときに、移動無線機
50の電源スイッチがオンされて、動作を開始すると、
最初に行われるのが位置登録動作である。
移動無線150は高速移動中であるか否か、わからない
から、まず最初は低速移動モードとして、関門交換機2
0主導型の位置登録が開始される。
したがって、この方法はすでに第4図のステップ520
1ないし5211で説明したように、ステップ3401
ないし5409 (10A図)およびステップ3410
,5411 (第108図)の動作が進行し、関門交換
120からの登録完了信号を受信した無線基地局30−
1.8が、これを移動無線機50へ転送し受信したとこ
ろである。(S411)。最寄りの無線基地局30−1
8からの登録完了信号を、良好に受信できた場合は(S
412、YES)、移動無線機50では無線基地局30
−18のIDを記憶し、登録動作を完了する(3413
)。
ところが、移動無線機50が高速移動中であるので電波
伝搬特性が悪く、通常は、最寄りの無線基地局3O−1
Bからこの登録完了信号を受信するが、良好に受信する
ことができない(3412No)。したがって一定の時
間タイミングの後、移動無線機50では同一の位置登録
信号の送出を再度実行する(3414)。無線基地局3
O−1Bでは、再送された位置登録信号を受信しく54
15)、受信内容を確認すると、受信品質を検査し、I
D識別記憶部34にIDを記憶する(3416)。受信
品質を検査した結果一定値以上である場合には(S41
7YES) 、位置登録要求信号を関門交換機20に対
して送出する(3418、第10C図)。この登録要求
信号を受信した(S419)関門交換機20では、無線
基地局301Bに受信品質および位置が記憶されている
ことを登録する(3420)。この登録作業が完了する
と、登録完了信号が送出される(3421)。
この登録完了信号を受信した無線基地局3O−1Bでは
、下り制御チャネルを用いて移動無線機50に転送する
(8422)。
移動無線機50では、位置登録完了信号を受信すると(
S423)、それが良好に受信されたちのであるか否か
を検査しく5424)、良好に受信された場合には(3
424YES) 、ステップ5413(第10B図)に
もどり、無線基地局30−18のIDを記憶し、登録動
作を終了する。
良好に受信できない場合、あるいは受信不能の場合には
(3424NO> 、この不良受信の回数が規定の数n
(たとえばn=3)に達していない場合には(3419
NO>、ステップ5414から5424の動作をくり返
し、非常に小さな確率ではあるが規定の回数nに達した
場合には(S425YES) 、移動無線機50自身は
高速で移動中であると判断し、高速移動モード用制御信
号送出方法に従って、制御信号のダイパーシティ送受信
することを決定しく5426)、複数または1つの制御
チャネル(CH)を用いて、同一内容の位置登録信号と
移動速度の測定依頼を無線基地局30−18.30−2
8.3O−3Bを経由して端末制御装置120に対して
送出する(3427゜第10D図)。
一方、端末制御装置120においても、移動無線機50
の一連の動作を注意深く見守っており、位置登録を受付
けた同一の移動無線機50から再度位置登録を行ってき
たことにより、移動無線機50は高速移動モードの可能
性ありと判断し、移動無線機50より移動速度の測定依
頼があるか否か待受ける。
この速度の測定依頼信号は一定間隔のタイミングで送出
され、高速移動モードである旨の情報が含まれている。
この測定依頼と位置登録許可信号を受信した最寄りの無
線基地局3O−1Bおよび30−28.3O−3Bでは
(S429,3430)、その受信状態が良好であった
ならば(3431YES、5432YES)、移動無線
機50は高速移動モードであることを認識する(S43
3.5434)。
無線基地局3O−1B、30〜2B、3O−3Bでは速
度測定依頼をすでに受けており、移動無線機50から一
定間隔のタイミングで送られてくる信号の電界値を測定
して、その測定結果を位置登録要求信号とともに端末制
御装置120へ送信する(3435.3436>。
受信電界値および位置登録要求信号を受領した端末制a
装@120は、この受信電界の変化から、第14図を用
いて説明した方法により各無線基地局3O−1B、3O
−2B、30−38に対する移動無線機50の速度を求
め、これらを比較処理して、移動無線機50が無線基地
局3O−1B。
30−28.30−38の方向へ速度v1.v2゜v3
で移動中であることを呼出する(S437)。
この速度情報の報告は、位置登録完了信号とともに、た
だちに無線基地局3O−1B、3O−2B。
3O−3Bに送出され(3438、第10E図)、無線
基地局30−18.30−28.3O−3Bではこれを
受信し、記憶しく3439.440>、移動無線機50
宛に複数の制御チャネルを用いるか、あるいは1つの制
御チャネルを用いて、各無線基地局3O−1B、30−
28.30−38からそれぞれ異なるタイミングで転送
される(3441.5442)。無線基地局30−18
.30−28.3O−3Bからの速度情報および位置登
録完了信号を受信した移動無線機50は(S443)、
その受信が良好であるか否かを判断しく5444)、良
好であったときは(S444YES)、無線基地局3O
−1B、3O−2B、3O−3Bの各IDを記憶して位
置登録動作を終了する。
良好に受信できなかったときには(3444NO>、そ
の不良受信回数が所定のn回(たとえばn=3)に達し
ていない場合には(8445NO>、位置登録完了信号
等を良好に受信できるのを待も(3444>、極めて少
ない確率ではあるが不良受信回数が所定のn回に達して
しまった場合には(S445YES) 、位置登録を断
念するか、または広域呼出モードに移行し、着呼のみ可
能な広域呼出用制御信号の受信に専念する(3446)
この広域呼出モードにおける着呼については、本出願人
による特願昭62−329022号に開示されている。
一方、端末制御装置120では関門交換!ff120に
対して移動無線機50の位置登録を高速移動モードで受
付けたことを報告しく3448)、これを受信した関門
交換t120はそれを記憶する(S449)。
ステップ5444において速度情報および登録完了信号
を移動無線機50が良好に受信したときには(3444
)、各無線基地局3O−1B、3O−2B、3O−3B
の各IDを記憶してIDローム・エリア情報照合記憶部
54に記憶して位置登録動作を終了する(3447)。
ここにおける位置登録は、移動速度が大であるために、
場所の登録は効果的ではない。ただし、通常は移動無線
機50の電源をオフにしておき、発呼するときのみ電源
をオンにして使用する場合には、位置登録俊、だだらに
発呼が行われるから効果的である。しかし、−数的には
、移動方向および速さの測定が行われて速度情報を用い
るようにしている。
この高速移動モードにおける本発明の動作においては、
無線基地局3O−IB、3O−2B、30−38からの
信号の受信は、低速移動モードの場合に比べて、はるか
に受信しやすいようになっている。それは高速移動モー
ドの移動無線機50からの位置登録動作開始信号を受信
した最寄りの無線基地局3O−1B、3O−2B、3O
−3Bでは、その信号の中に含まれている移動無線機5
0の速度情報から、移動無線機50が高速移動モードで
あることを認識し、無線基地局3O−1Bから移動無線
機50へ送信する位置登録信号送出許可に従った送信方
法を実行する。そしてこの信号の中に無線基地局3O−
1B、3O−2B、3O−3Bは高速移動モードの移動
無線機50への応答信号である旨の情報を含めておく。
このような方策により移動無線機50は無線基地局3O
−1B、3O−2B、30−38からの位置登録信号送
出許可の信号を通常よりはるかに受信しやすくなる。
また、高速移動モードにあける送受信ダイパーシティに
おいては、関門交換は20および端末制御装置120に
対して、移動無線機50が高速移動中であることを知ら
せることができるから後述の発着呼や通話中チャネル切
替動作に有効となる。
また、たとえば位置登録が完了したとしても移動無線機
50からは、30秒毎とか1分毎とか一定の法則に従う
時間間隔で位置登録をくり返すので、着呼が確実に実行
される。
なお高速移動モードの移動熱VA機50が急に低速移動
モードに変化する場合がおる。自動車から下車した人が
移動無線機50を携帯する場合などがこれに該当する。
この場合には、高速移動モードから低速移動モードに移
行したにもかかわらず、位置登録のための上記の信号送
出は継続されることになる。この場合にそなえるため、
移動無線機50からの位置登録信号を受信した無線基地
局3O−1Bでは、これを端末制御装置120へ転送し
、これを受けた端末制御装置120では、前回記憶した
位置登録と同一場所あるいは大きな移動が認められない
と判断した時は、無線基地局3O−1B経由で移動無線
機50へ、低速移動モードに移行したことを知らせ、(
g置登録の反復実施を停止させる。これと同時に、喘末
制@装置120は関門交換機20に対して低速移動モー
ドへの移行を通知する。
あるいはシステムによっては、無線基地局3O−1Bか
ら常時または間欠的に下り制御信号が送出されている場
合は、移動無線ta50では、これを受信することによ
り、自身のID・ロームエリア情報照合記憶部54を検
索し、この結果を端末制御装置120へ通知することに
より、同一の目的を達することも可能である。
以上の動作により位置の登録動作は終了し、着呼に対し
て待機状態に入る。
(B)発呼動作 移動無線機50からの高速移動モードにおける発呼動作
について説明する。
すでに位置登録動作において、移動無線機50自身が高
速移動モードであることを認識している場合と、そうで
ない場合とがある。後者はたとえば位置登録を行った後
、自動車に乗り込み発呼する場合であろう。以下、後者
の場合を第11A図ないし第11G図に示すフローチャ
ートを用いて説明するが、前者もこの中に含めることが
可能である。
移動無線機50は動作を開始し、これと通信する無線基
地局30−18.3O−2B、3O−3Bや関門交換機
20および端末制御装置120もすでに動作を開始し、
第10A図ないし第10E図で説明した位置登録は終了
している。
移動無線機50の送受話器が上げられて(オフ・フック
)、上り制御チャネル(CH)を用いてこのオフ・フッ
ク信号と移動無線[150のID(識別番号)が送出さ
れる(S501、第11A図)。この移動無線機50自
身は高速で移動中であることを知らないから、通常の低
速移動モードでオフ・フック信号の送出を行う。
オフ・フック信号を受けた無線基地局3O−1Bでは、
移動無線t150のIDを検出しID識別記憶部34に
すでに登録されているものであることを確認する(85
02>。
そこで無線基地局3O−1Bは、移動無線機50から受
信品質の値および現在の空チヤネル番号を加えて、発呼
応答信号を関門交換[120へ送出する(3503>。
このような発呼応答信号を無線基地局3O−1Bから受
けた関門交換機20は、無線基地局3Q−1BからのI
D(識別信号)を確認し、受信品質の値を検討しく35
04>、空きチャネルを確認し、使用する通話チャネル
たとえばCH178−指定する信号を送出する(S50
5)。無線基地局30−18では、関門交換機20が指
示してきた無線基地局30−18のIDを確認し、また
、指定してきた通話チャネル(CH)が空いていること
を確認して、そのチャネル指定信号を下り制御チャネル
を用いて転送する(S506)。このチャネル指定信号
を受けると、移動無線機50はそのチャネル指定信号の
受信状況が良好であったか否かを判断しく5508)、
良好に受信できた場合には(3508YES) 、第5
A図のステップ5237へ移行し、指定されたチャネル
が空いていることを確認し、指定されたチャネルに切替
えて以下第5B図のステップ252の手順をとることに
なる。チャネル指定信号の受信品質が良好でない場合、
あるいは全く受信できない場合には(3508NO> 
、所定の間隔で発呼信号を規定の回数まで送出すること
をくり返す(3509NO18501〜850B>。規
定回数に達すると(S509YES) 、移動無線機5
0は高速移動モードを認識し、高速移動モードにおける
発呼信号送出を制御チャネルを用いてダイパーシティ送
受信することを決定する(8510、第11B図)。そ
こで移動熱II機50は複数のまたは1つの制御チャネ
ルで同一内容のオフ・フック信号(発呼信号)と速度測
定依頼を同時に送信し、制御チャネルでの受信を待機す
る(5511)。
関門交換機20では、無線基地局30からの発呼信号の
連絡はあったものの、一定のタイミングを経過しても、
チャネル指定要求信号が送られてこないので、移動無線
機50は高速移動モードである可能性ありと判断し、速
度測定依頼信号の受信につとめる。そこで、移動無線機
50からのオフ・フック信号と速度測定依頼の信号とを
受けた無線基地局30−18およびその周辺の無線基地
局3O−2B、3O−3Bは(3512,3513)、
この両信号を良好に受信することができた場合には(3
514YES、S515YES)、無線基地830−1
B、30−28.3O−3Bは、移動無線150が高速
移動中であることを認識するので、電界強度測定結果と
、高速移動モード用として空いている通話チャネルの番
号の通知と、そのチャネルを用いての通話可能な空チヤ
ネル情報を、端末制御装置120宛に送出しく5516
.3517、第11C図)、端末制御装置120ではこ
の高速移動モード用空きチャネル情報を受信する(35
18)。 これによって端末制御装置120は、自己の
管理下におるサービス・エリア内に高速移動モードの移
動無線機50が出現したことを確認しく5519)、移
動無線は50に対する制御の主導権を関門交換機20か
ら端末制御装置120に譲渡するように要請する(S5
20)。
この要請を受信すると(S521)、関門交換1820
は、移動無線機50に対する回線制御の主導権を端末制
御g装置120に譲渡することを決定し、これを端末制
御装置120に通知する。
この主導権の譲渡通知を受信した端末制御装置120で
は(S523)、無線基地局30−18゜30−28.
3O−3Bから受けた各無線基地局3O−IB、3O−
2B、3O−3Bの電界値を比較処理して、移動無線機
50が無線基地局3O−1B、3O−2B、3O−3B
の方向へ、それぞれ速度V1.V2.v3で移動中であ
ることを算出する(S524、第11D図))。この速
度情報と無線基地局3O−1B、3O−2B、3O−3
Bのそれぞれに、通話チャネルCH100゜CHlol
、CH102を使用させる通話チャネル指定信号は無線
基地局3O−IB、3O−2B。
30−38に送信されδ(S525)。
無線基地局30−18.30−28.3O−3Bでは、
端末制御装置120からの速度情報および通話チャネル
の指定信号を受信し、記憶しく5526.5527)、
それを下りの制御チャネルにより転送する(S528)
高速移動モード用の通話チャネル指定および速度情報を
含む発呼応答信号を受信した移動無線機50では(S5
30) 、良好に受信できたか否かを調べ(S531、
第11F図)、良好に受信できなかったり、あるいは、
所定の時間経過後も全く受信できない状態のときには(
S53’1NO)、再度ステップ5511(第118図
)にもどり、オフ・フック信号と速度測定依頼の送出を
くり返す。それにもかかわらず発呼応答信号を受けるこ
とができない場合は発呼を断念することになろう。
しかしながら、このような事態の起こる可能性は極めて
稀であり、通常は、このオフ・フック信号と速度測定依
頼の送出をくり返すうちに、発呼応答信号を良好に受信
することができるであろう(S531YES、第11E
図)。
移動無線1150は発呼応答信号を良好に受信すると、
高速移動モードに割当てられ指示された通話チャネルで
ある空チャネルCH100(無線基地局3O−IB用>
、CHlol (無線基地局30−2B用>、CH10
2(無線基地局3O−3B用)を確認しく5532)、
高速移動モード用のチャネルCH100等に切替を完了
したことを報告する信号を各無線基地局30−18.3
O−2B、30−38のそれぞれに通話チャネルCH1
00、CHlol、CH102を用いて送出しく553
3)、無線基地局3O−1B、3O−2B、3O−3B
を介して関門交換機20および端末制御装置120から
ダイヤル・トーンとして送られてくるのを待つ(353
9、第11F図)。
これを受けた無線基地局3O−1B、3O−2B。
30−38では、指定チャネル(CH100〜102>
が空いていることを確認して指定チャネルに切替えると
同時に、チャネル切替完了報告を端末制御装置120に
送出する(3534.5535)。 各無線基地局3O
−1B、3O−2B。
3O−3Bからの通話チャネル切替完了報告を受信した
端末制御装置120では(8536)、移動無線機50
から高速移動モードで発呼中である旨の報告と、スイッ
チ群23のスイッチSWB 1−1をオンにすることを
依頼する信号とを関門交換機20に対して送出する(S
537)。この発呼信号等を受けた関門交換lN2Oで
はスイッチ5WB1−1をオンにする(3538)。
無線基地局3O−1B、3O−2B、3O−3Bでは、
端末制御装置120にチャネルの切替完了報告を送出す
ると、端末制御装置120に対して発呼信号の送出を依
頼しく3540.8541>、この依頼を受けた端末制
御装置120では移動無線機50のIDを検出し、通信
品質をID識別記憶部124に記憶し、通信制御部12
1の制御によりスイッチ群123の、たとえば5W11
−1、SWl 1−2.SWI 1−3をオンして無線
基地局3O−1B、30−28.3O−3Bを関門交換
1N20を介して電話網10の交換a11に接続する(
3542)。
そこで交換機11側からは、関門交換lm20のスイッ
チ群23を介してダイヤル・トーンが送出される(35
43)。
このダイヤル・トーンは端末制御装置120で受信され
転送されて(3544)、無線基地局3O−1B、30
−28.3O−3BからチャネルCH100,CH10
1,CH102(下り)により転送されて(S545,
3546> 、移動無線機50で受信され、通話(信)
路が設定されたことを確認する(3547)。移動無線
1fa50は、宛先のダイヤル信号をチャネルCH10
0,CH101、CH102(上り)を用いて送出しく
8548、第11G図)、無線基地局3O−IB。
30−28.3O−3Bにより転送されて(S549.
3550>、端末制御装置120および関門交換機20
を介して交換1111が動作して電話網10の宛先まで
の通話(信)路が設定される(S551,3552>。
その後通話がなされる(S553>。
通話が完了すると、送受話器がオン・フックされて(S
554)、オン・フック信号と終話信号が移動無線機5
0からチャネルCH100,CH101、CH102(
上り)を用いて送出される(3555)。これにより無
線基地局30−18゜30−28.30−38は終話を
確認しく5556.5557)、終話を端末制御装置1
20に連絡し、これを受けた端末制御装置120ではス
イッチ群123のスイッチ5W11−1.11−2゜1
1−3をオフし、終話を関門交換機20にも伝える(3
558)。そこで関門交換R20ではスイッチ群23の
スイッチ5WB1−1をオフにし、高速移動モードにお
けるダイパーシティ送受信による通話が終了する(35
59)。
以上の説明では、移動無線機50と交信する無線基地局
は3O−1B、3O−2B、3O−3Bと仮定したが、
実際にはざらに多くの無線基地局30と同時に交信する
。すなわち低速移動モードの発呼動作で説明した通り、
ダイパーシティ送受信を行うためである。したがって高
速移動モード用通話チャネルの指定は、ある無線基地局
3O−1Bには、たとえばチャネルCH100、無線基
地830−2BにはたとえばチャネルCH101゜・・
・、・・・という具合に各無線基地局30に対応して1
個づつ指定される。その結果、それ以俊は、ダイバーシ
ティ効果のために無線基地局30および移動無線150
の受信品質は向上するので、通常は高速移動モードの制
御信号送出方法を適用する必要はなく、低速移動モード
とほぼ同一の送信方法(ただし、移動無線機50から送
出する制御信号には、高速移動モードであることを示す
情報は含めておく)で十分となる。
(C)着呼動作 移動無線機50への着呼の動作の流れを第12八図ない
し第12G図を用いて説明する。ここでは無線基地局は
3O−1B、30−28.3O−3Bの3個の場合を例
示しているが、4個以上の場合も同様に動作する。無線
基地局3O−1Bなどの近傍に存在する移動無線機50
等はすべての無線基地局30で共通して使用する制御チ
ャネルで待受けている。
ここで移動無線機50は高速移動モードの状態にあるか
否か認識している場合もあるが、その認識がないものと
して説明する。
第1−1図において電話網10から関門交換機20に移
動無線機50宛の着呼信号が入来したとする。関門交換
1ftN20内のID識別記憶部24では、入来した着
呼信号を検査し、被呼者のIDを調べたところ現在位置
登録されている無線基地局30(複数)が検索されたと
する。この場合、移動無線機50は低速モードで位置登
録がなされているはずである。すると、通信制御部21
はスイッチ群23のうち5WB1−1をオンにして移動
無線機50が位置登録されているすべての無線基地局た
とえば3O−1B、3O−2B、3O−3B宛に端末制
御装置120のスイッチ群]23を介して着呼信号を同
時に送出する(S601、第12A図)。
この信号を受信した各無線基地局3O−1B。
30−28.30−38では、自局内のID識別記憶部
34 (C)を検索し移動無線機50の1Dがそこに記
憶されていることを確認すると、下り制御チャネルを用
いて、移動無線機50宛に着呼信号を無線基地局30−
18.3O−2B、30−38のIDを加えて送出する
(S602,603.604)。
この無線基地局30−18.3O−2B、30−38か
らの着呼信号の送出に対して、移動無線機50が良好に
受信することができず(3607NO)、また無線基地
局30−18.30−28゜3O−3Bが、移動無線機
50からの着呼応答を所定の時間経っても無線基地局3
0−18.30〜2B、3O−3Bが受けない場合には
(8605,3606>、着呼信号の送出を規定の回数
に達するまでくり返す(3608,3609、第12B
図)。
着呼信号の送出が規定の回数に達すると(3608YE
S、5609YES) 、無線基地局30−18.’3
O−2B、3O−3Bでは、移動無線機50は、無線基
地局3O−1B、30−28゜3O−3Bのサービス・
ゾーン外に居るか、もしくは高速移動中であると判断し
、高速移動モード用の着呼方法をとるべきことを関門交
換機20へ連絡する(S610,8611 >。
各無線基地局30−1[3,3O−2B、303Bから
、移動無線機50が高速移動中であると推定される情報
を受信して分析した結果(S612)、関門交換1jM
20は、移動無線機50は高速移動中であると判断しく
5613)、端末制御装置120に対して移動無線機5
0宛の着呼情報。
位置情報および回線制御の主導権の譲渡を通知する(S
614、第12C図)。これを受けた端末制御装置12
0では、制御の主導権の行使を決定しく8615)、I
D識別記憶部124を検索して、移動無線機50は高速
移動モードで位置登録済か否かを確認しく8616)、
高速移動モードで位置登録がなされていないならば(3
616NO)、広域呼出モードに移行し、着呼のみ可能
な広域呼出用制御信号の受信に専念する(S617)一
方、移動無線機50においては、位置登録動作を一定の
法則に従う間隔で実施中であり、高速移動モードによる
位置登録を完了しているはずである。この結果位置登録
した無線基地局を30−11B、3O−12B、30−
138とすると、関門交換機20および端末制御装置1
20には、この旨記憶されているはずである。
移動無線機50が高速移動モードで位置登録済と変更さ
れている場合には(S616YES)、位置登録済の無
線基地局3O−1B(この場合に、無線基地局30は、
当然、以前登録されていた無線基地局3O−1Bとは異
なるケースが大部分であるが、同一の無線基地局3O−
1Bと仮定した。
3O−2B、30−38も同様である。)、および移動
無線機50の進行方向に存在する無線基地局30−28
.3O−3Bに対し、高速移動モード用に指定された伝
搬特性の良好な通話チャネルのうち、空いたチャネルを
用いて交信するための準備と、ダイパーシティ送受信の
適用と、移動無線機50の速度測定と、また、移動無線
機50に対し高速移動モードの着呼信号の送出とを依頼
する信号を、端末制御装置120は無線基地局3O−1
B、3O−2B、3O−3Bに送る(8618)。
この空チヤネル準備、ダイパーシティ送受信の適用、速
度測定および着呼信号送出依頼等を受信した無線基地局
30−18.3O−2B、3O−3Bでは、高速移動モ
ードによる着呼信号と空チヤネル情報を複数の制御チャ
ネルまたは通信制御部121に制御されて1つの制御チ
ャネルを用いて送出タイミングをずらして移動無線機5
0に対して送信する(S619.5620)。
この着呼信号は高速移動・し−ド用制御チャネルで待受
中の移動無線II 50で受信され(3621)、受信
信号の品質や信号の内容を検索し着呼信号は良好であっ
たか否か検討がされ(3622)、移動無線機50宛の
着呼信号でおることを確認した後は(S623)、移動
無線1150が制御の主導権をとることとし、着呼応答
信号を高速移動モード・ダイパーシティを適用して制御
チャネルにより無線基地局30−18.3O−2B、3
O−3Bに送信し同時に所定の時間間隔で速度測定用の
信号を送出する(S624、第12″ 、)。この着呼
応答信号と速度測定用仁    した無線基地局3O−
1B、30−28.3O−3Bは、電界測定の結果とと
もに着呼応答信号を端末制御装置120に送出する(3
625.3626>。
着呼応答信号および電界測定結果を端末制御装置120
が受信すると(3627)、無線基地局3O−1B、3
O−2B、3O−3Bからの電界強度の測定結果を比較
し演算して、各無線基地局3O−1B、3O−2B、3
O−3BへそれぞれVl、V2.V3(7)速度で移動
無線1a50が移動中でおることを検出し、この速度情
報を端末制御装置120および各無線基地局3O−1B
、3O−2B、3O−3Bへ送信する(3628)。
この速度情報を受信した端末制御装置、120および各
無線基地局3O−1B、30−28.3O−3Bではそ
れを記憶して、各無線基地局3O−1B、3O−2B、
3O−3Bは移動無線機50へ制御チャネルを用いて転
送する(S629.5630.5631 )。これを受
けて、記憶した移動無線機50では(S632)、近傍
の通話トラヒック状態を考慮の上、それぞれ無線基地局
30−18.3O−2B、3O−3Bとそれぞれ通信可
能な通話チャネル、たとえばCH’100.CHlol
、CH102を決定し、上り制御チャネルを用いて、無
線基地局3O−1B、3O−2B。
3O−3B宛に送信する(3633、第12E図)。ま
たこれと同時に移動無線[150(第1−2図)内の各
シンセサイザ55−1.55−2および56−1.56
−2.・・・、56−nや切替スイッチ64−1.64
−2と受信および送信切替用制御器65Cおよび67C
を動作させ、指定されたたとえば通話チャネルCH10
0(無線基地局30−18用)、通話チャネルCH10
1(無線基地局30−28用)、通話チャネルCH10
2(無線基地局30−38用)で送受信可能な状態に移
行する準備をさせる。移動無線機50からの上り制御チ
ャネルを受信した各無線基地局3O−IB。
30−28.3O−3Bでは、受信信号の品質を検査し
、発信した移動無線機50のIDを確認して(S634
,5635)、着呼応答信号を端末制御装置120に対
して送出する(S638.S639)。
この端末制御装置120へのチャネル切替完了信号には
、通話路設定のためのスイッチ群123への信号も含ま
れている。そこでこのチャネル切替え完了信号を受ける
と、端末制御装@120では、移動無線1150のTD
がすでにID識別記憶部124に記憶されているか否か
を再確認し、交換機11を介して電話網10への通話路
を設定するために、通信制御部121を動作させてスイ
ッチ群123(7)SWI 1−1.8W11−2.3
W11−3をオンにして、無線基地局30−18゜3O
−2B、3O−3Bと71話網1oとを接続する(86
41)。このスイッチ・オンの情報は関門交換820に
送信され(S642)、これを受けた関門交換機20は
、それを記憶する(S643)。そこで電話網10側か
らは関門交換機2゜を介して呼出信号が送出され(S6
44)、端末制御装置120で転送される(8645)
。これを無線基地局30−18.3O−2B、3O−3
Bで確A?、Tる(S646.5647)、そコテ呼出
ベル信号を設定された高速移動モード用の通話チャネル
CH100,CH101,CH102で送出しく864
8.3649)、移動無線機50で呼出音を発生する(
S650)。
この呼出音により移動無線1150側の送受話器が持ち
上げられる(オフ・フック)と(3651、第12G図
)、チャネルCH100,CH101゜CH102でオ
フ・フック信号が送出され、無線基地局3O−1B、3
0−28.3O−3Bで転送されて(S652.565
3)、端末制御装置120で受信、転送され(S654
)、関門交換機20に受信されて(S655)、電話網
10と移動無線機50との間で通話が開始される(86
56)。
通話が終了すると、送受話機がおろされ、オン・フック
信号と終話信号がチャネルC11100゜CHlol、
CH102により無線基地局3O−IB、30−28.
3O−3Bに送られ(S657)、終話を確認した無線
基地局3O−1B、30−28.3O−3Bでは、この
信号を転送する(8658.3659>。このオン・フ
ック信号および終話信号を受けた端末制御装置120で
は、スイッチu123(7)スーi’ッチsW11−1
.11−2.11−3をオフし、関門交換機20に対し
て通話路をオフするように依頼する(3660)。
この依頼を受けた関門交換tJ20は、通信制御部21
を動作せしめてスイッチ群23のSWB 1−1をオフ
して終話する(S661)。
以上の説明では関門交換機20の通信制御部21はスイ
ッチ群23に対し着呼動作の開始時(S601)と終話
時(S661)のとき以外は、全く不動作の状態を保つ
ものとして説明した。実際この通りでシステムの運用に
何の問題もないが、下記のようにスイッチ群23を動作
させて、通話路の有効利用をはかることも可能である。
それはすでに説明したように、低速移動モードとして関
門交換機20に移動無線FA50宛の着呼信号が入来し
た時、位置登録されている3つの無線基地局3O−1B
、3O−2B、3O−3Bに着呼信号を送っているから
、通話路は3回線必要であり、したがってスイッチ群2
3のうち3個のスイッチがオンの状態になっているはず
である。ところが端末制御装置120が動作を開始する
とこれに集線効果があるから、関門交換機20の通話路
は電話網10側との通話に必要な最小1回線でよく、し
たがってスイッチ群23のスイッチSWBは所要のスイ
ッチ1個のみオンの状態で十分で、それ以上は不要であ
る。それゆえ、ここれ以外のスイッチをオフにすること
により、他の移動無線機との通信に利用可能となるから
、設備の有効利用が可能である。しかも、これらのオフ
動作は低速でよく、かつ1回限りの動作でよい。
移動無線機50が低速移動モードにあり、無線基地局3
O−1B、3O−2B、3O−3Bが移動無線機50か
らの着呼応答信号を良好に受信した場合(S605YE
S、5606YES、第12A図)あるいは、無線基地
局3O−1B、3O−2B、30−38から移動無線機
50が低速移動モードで良好に着呼信号を受信した場合
には(S607YES、第12A図)、第6A図のステ
ップ8273,5275以下に示された動作をすること
になる。
以上の説明において無線基地局30−18.3O−2B
、30−38に設置された制御用の送受信機を通話チャ
ネル用に転用するシステムにおいても、移動無線機の構
成で説明したような送受信チャネルを時間的に反復切替
える方法により、ずでに第3の移動無線機と通信中であ
っても新しく着呼した移動無線機と制御チャネルを用い
て交信することが可能である(第1−9図、参照)。
なお、以上(B)および(C)項で説明した発呼および
着呼による通信中に移動無線機50が高速移動モードか
ら低速移動モードへ変化する場合がある。この場合の対
策と1ノでは、その通話にかぎっては高速移動E〜ドを
持続させる方法と速度検出を行い低速移動モードへ移行
させる方法のいづれかを採用することが可能である。前
者の場合、シスデム技術としてとくに説明を加えること
はないが、後者の場合にはつぎに説明する通話中チャネ
ル切替の技術を使用することとなる。
(D>通話中チャネル切替 高速移動モードの移動無線機50に対する通話中チャネ
ル切替動作はすでに説明した低速移動モードの通話中チ
ャネル切替に近似している。自動車に搭載された移動無
線機50が行う通話中チャネル切替に先立って発呼が開
始されたとぎ、自動車の移動速度が小で低速移動モード
の発呼に成功したものとする。ただし、その後通話中に
自動車の移動速度が増加すると、下記の技術的困難が発
生する。すなわら、通話に使用している複数のチャネル
の1つが通話品質劣化を生じたので、このチャネルの使
用を廃し、析通話チャネルを用い新無線基地局30と交
信を開始することを行う動作の中途で、旧チャネルの通
話品質がシステムで定められた品質以下に劣化する。も
しくは新しい無線基地局30との間の新チャネルの設定
において、高速移動モードのために失敗する。具体的な
失敗の原因としては、高速移動にともなう電波伝搬特性
の悪化のためディジタル制御信号の伝送品質か劣化し、
周辺の無線基地局30への、または無線基地局30への
新チヤネル使用の指示、またはその応答信号が良好に受
信できないことである。
このような問題点を解決するための動作の流れを第13
A図ないし第13E図に示し説明する。
関門交換機20.端末制御装置120.無線基地局3O
−1B、3O−2B、−,30−mB等および移動無線
機50が動作を開始し、関門交換8!20に含まれるス
イッチ群23のスイッチ5WB1−1.端末制御装置1
20に含まれるスイッチ群123のスイッチ5W11−
1.11−2゜・・・、11−(m−1)がオンであり
、無線基地局3O−1B、3O−2B、−,30−(m
−1)Bと移動無線機50との間で低速移動モードで交
信中である。この交信には、移動無線機50に含まれる
制御部58によって指示されたチャネルCH1,CH2
,−,CH−(m−1>の下り周波数F  、 F2 
、 ・、 Fm−1と上り周波数f1.f2、・・・、
fm、、1が使われている(S701、第13A図)。
通信中の無線基地局3O−1B、30−28゜・・・、
30− (m−1)Bでは、たえず移動無線機50から
の受信状況をモニタしており、通信品質の劣化が発見さ
れると、ただちに関門交換1120に報告される(37
02>。
これを受けた関門交換120のS/N監視部22では、
通話品質が劣化していないか否かを監視している(57
03)。通話品質が劣化していたならば(S703YE
S) 、通信制御部21から、無線基地局3O−1B、
3O−2B、・・・、30−(m−1>B等の周辺にあ
る無線基地局30−mB等に対して、無線基地局3O−
1B、3O−2B、−、30−(m −1) 8と移動
無線機50との間の交信に使用している上り周波数f、
f2゜・・・” m−iの信号をモニタ受信するように
指示する(S704)。
モニタ受信の指示を受けた周辺の各無線基地局30(た
とえば30−m>では、周波数f1の信号のモニタ受信
をしく5705)、その結果を関門交換機20のS/N
監視部22に報告しく37O6〉、各無線基地局30か
らの[ニタ受信品質を測定比較し、たとえば無線基地局
30−mの通信品質が一定基準のレベルよりも良いこと
を検出する(S707YES)。このモニタ受信の結果
は各無線基地局3O−IB〜30−mBから、たとえば
3秒間隔とか5秒間隔で関門交換Bl 20に送られて
きており、関門交換機20では、この通信品質の時間的
変化を監視しく5708、第13B図)、その変化が一
定の限界内にあるならば(3708YES) 、移動無
線機50は低速移動モードにあるものと判断しく570
9)、第7B図のステップ3108以下の動作に移行す
る。その変化が一定の限界を越える場合には(3708
No) 、移動無線機50は高速移動モードにおるもの
と判断し、制御の主導権を端末制御装置120に譲渡す
ることを決定する(8710)。この情報は端末制御j
Il装置120および現在、移動無線機50と通信中の
無線基地局30−18.3O−2B、 ・、30− (
m−1)Bを介して、連絡させる(S711.5712
,5713)。それには各通話チャネルCH1〜m〜1
の音声信号の帯域外に制御信号を挿入する方法が採用さ
れる。
無線基地局3O−1B、3O−2B、・・・、30−m
3等より通信中のチャネルの帯域外の制御信号の形で上
記の情報の連絡を受けた移動無線機50では、通話品質
の監視は通話品質監視部57により実施中であり、これ
ら両方の情報または、いづれか一方の情報から高速移動
モードであることを認識し、ダイパーシティの採用を決
定する(S714)。これと同時に移動無線機50自身
は無線基地局3O−IBのカバーかるゾーンから無線基
地局30−mBのカバーするゾーンに移動したものと判
断する(S715>、無線基地局30m3との交信に切
替えるために、無線基地局30−mは使用することので
きる空きチャネルを検索し、空チヤネル情報を端末制V
iJ装置120に送信する(3716、第13C図)。
これを受信した端末制御装置120では(S717〉、
高速移動モードに適した空チャネルCHmの使用を決定
し、高速移動モードで移動無線機50宛に送信すること
を無線基地局30−mBに要請する(8718)。この
要請を受けた無線基地局30−mBでは、高速移動モー
ド用のチャネルCI−1mによる送受信の準備を開始し
、チャネルCHmを使用可とする指定信号を移動無線機
50に転送する(3719)。これを受けた移動無線機
50は、高速移動モード用のチャネルCHmを使用する
ことができることを確認すると(S720)、チャネル
CHmによる交信の準備をする(S722)。移動無線
機50は、チャネルCHnによる交信を可能とするため
の準備、すなわち、制御部58からシンセサイザ55−
nおよび56−nに対して、周波数F、を受信し、周波
数fmで送信できるように指示し、また切替用制御器6
5は切替動作に入る。
チャネルCHmを用いて交信するQ=備ができると、移
動無線機50は、準備完了の報告をチャネルCHmを用
いて無線基地局30−mBに対して連絡しく3722)
、これを受けた無線基地局30−mは、端末制御装置1
20に対し高速移動モードに適したチャネルC)−1m
による無線基地局3Q−mと移動無線機50との間での
交信準備が完了したことの報告を出す(3723)。こ
れを受けた端末制御装置120は、チャネルCHmによ
る交信準備が完了したことを確認する(S724)。こ
こで関門交換ti! 20では、スイッチ群23のスイ
ッチ5WB1−1はオンのままとし、端末制御装置12
0から移動無線機50の交信情報が報告されるのを侍っ
ている(3725)。一方、無線基地局30−mは移動
無線g150に対して交信開始指令を発しく5726、
第13D図)、移動無線機50はこれを受信する(37
27)。
高速移動モードに適したチャネルCHmを用いての無線
基地局30−mと移動無線Ml 50との間の交信準備
の完了を、端末制御装置120が確認すると、スイッチ
群123のスイッチ5W11−1.11−2.・・・、
11−(m−1>はオンのままにして、スイッチSW1
1−mもオンにする(S728)。そこで端末側a装置
120に含まれた通信制御部121は、移動無線機50
に対して、移動無線機50との間でチPネルCHmを用
いて交信を開始することを指示する(3729)。
交信開始可能報告を受信すると、無線基地局3o−mは
交信開始信号をチャネルCHmを用いて移動無線機50
宛に送出する(S730)。移動無線機50は無線基地
局30−mを識別するための識別信号であるID信号に
より、チャネルCHmによる交信の開始を確認する(8
731)。端末制御装置120は交信の開始を関門交換
機20に報告しく8732)、これを受信した関門交換
機20はこれを記憶する(S733)。チャネルCHm
による交信を開始した移動無線1!50の通信品質監視
部57は、移動無線機50と無線基地7N30−mとの
間の通信の品質レベルを測定し、一定の品質レベルト2
以上であることを検出すると(S734YES) 、無
線基地830−IBと移動無線機50との間のチトネル
CH1を用いて行っていた交信の停止を無線基地局3O
−1Bに指令する(S735)。
これによって、無線基地局30−18はチャネルCH1
による交信をオフにする(S736)。
このチャネルC+−11による交信停止を移動無線機5
0が確認すると(S737)、シンセサイザ55−1お
よび56−1の動作を停止し、切替スイッチ64−1は
シンセサイザ55−1の出力端子への切替えを停止し、
切替スイッチ64−2はシンセサイザ56−1の出力端
子への切替えを停止(この動作は必ずしも必要ではない
が)して、チャネルCt12.CH3,−,CHnで動
作せしめるようにする。
チャネルCH1交信停止を確認した端末制御装置120
の通信制御部121は、スイッチ群123のスイッチ5
W11−2.11−3.・・・ 11−mはオンのまま
とし、スイッチ5W11−1をオフにし、この情報を関
門交換機20に転送する(3738)。チャネルCH1
による交信をオフした旨の情報を受信した関門交換12
0では(S739)、それをID識別記′填24へ記″
巨する(S740)。
これによって、チャネル切替動作の期間を終了し、スイ
ッチ5WB1−1.SWl 1−2.11−3.・・・
 11−mのオン状態でチャネルCI−(2。
CH3,−、CI−(m、下り周波数F2. 「3. 
・・・F 上り周波数f2.f3.・・・、fmを用い
て、移動無線は50は無線基地局3O−2B、3O−3
B、・・・、30−mBとの間で、−瞬の切断も(雑音
の混入もなく、かつ送受信ダイパーシティ効果を得て、
高品質な通信を継続することができる(3741)。
ここで、チャネルCH2〜CH(m−1)は低速移動モ
ードのままであり、チャネルCHmは高速移動モードで
使用されている。
以上の説明では関門交換機20の通信制御部21はスイ
ッチ群23に対し、全く不動作の状態を保つものとして
説明した。実際この通りでもよいが、下記のようにスイ
ッチ群23を動作させ、通話路の有効利用をはかること
も可能である。Vなわら、端末制御装置120の動作中
は、関門交換機20のスイッチ群23は電話網10側と
の通話に必要なスイッチSWBを最少1個のみオンの状
態でよいのでそれ以上は不要であり、これらをオフにす
ることにより、他の移動無線機との通信に利用可能とな
るからである。
以上のように動作するから、高速移動モードにおいては
、高速で移動する移動無線機50の移動情報は端末制御
装置120および関門交換機20へ伝えられ、この移動
情報を分析することにより、移動無線機50の移動方向
にある無線基地局30に事前に移動情報を伝達し、高速
移動モードの移動無線機50に対するサービスの提供に
対する準備をすることができるから通話中チャネル切替
は一層円滑に実施可能となる。また通常、通話中チャネ
ル切替に要する時間は切替が決定してから1〜3秒以内
で完了する。
さらに、移動無線1m50自体としても、自己が高速移
動モードにあることを認識すると、第1−2図、第1−
4図ないし第1−8図に示すような移動無線150であ
るならば、通話中チャネル切替が終了したあとも、移動
無線機50からは常時〈または、一定の法則に従って間
欠的に)制御信号を高速移動モードで送出し、近傍にあ
る高速移動モード用無線基地局30に対し、通話中チャ
ネル切替の実施を呼びかけて、早期に実施することがで
きることになり、無線基地局30からの応答信号が受信
不能となる事態をさけることが可能となる。
具体的には、第17図を用いて本発明の特徴をざらに説
明すると、移動無線機50から制御信号を用い高速移動
モード用無線基地局30へ通話中チャネル切替を呼びか
けて行く方法は、移動無線機50が点Aにある時から点
P3にある無線基地局30に対し通話中チャネル切替を
呼びかけて行くことにある。この場合移動無線機50が
点Bへ移動すれば、点P2の無線基地局30との通信を
停止し、点P3にある無線基地局30と通信可能となる
。したがって点Bへ移動したあとも、すくなくとも20
秒は点P3の無線基地局30と交信が可能なのであり、
さらに、点P4(点P3の右側にあり図示されてはいな
い)の無線基地局30とは、点P3の無線基地局30と
の交信が停止する手前から交信を開始することになる。
すなわち、チャネル切替動作を、移動無線機50の移動
に先行して着手すことにより、1つの無線基地局30と
の交信を許容される最大限の時間内に有効に行うことが
可能となる。
また、移動無線機50が高速移動モードから低速移動モ
ードへ移行した場合は、上記の制御信号送出により、1
つの無線基地局30との交信時間が20秒より長くなる
から一定の値(たとえば40秒)を越えた場合には、低
速移動モードへ移行したものと判断し、その後は、移動
無線機50からの制御信号の常時送出を停止し、低速移
動モードへ移行するような方法をとることも可能である
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、小ゾーン構成を用いる
移動通信システムに本発明を適用することにより従来の
システムにおけるような、通話(信)中にゾーン移行を
すると一時断が発生し、ファクシミリ信号やデータ信号
では、画質劣化やバースト的信号の誤りが発生して問題
となっていたものが、たとえ通信中のチャネル切替えの
頻度が増加しても、この心配が完全に除去されることに
なり、経済的な送受信ダイパーシティの採用による通信
品質の向上、干渉妨害の軽減による周波数有効利用度の
向上を技術的に可能とすることになった。また、トラヒ
ックの閑散時における無線設備の有効利用による通信品
質の向上や、ある小ゾーンでトラヒックが急増した場合
には、使用可能チャネルを実質的に増加可能としたり、
ざらにトラヒックの最繁時においても、移動無線機から
の位置登録信号を処理可能とすることのほか、移動体の
進行方向や速度を検出し、低速移動モードか高速移動モ
ードかを判別し、前者の場合には回線制御の主導権を関
門交換機へ、後者の場合には端末制御装置へ変更するこ
とにより、マイクロセルを用いる小ゾーン構成のシステ
ムにおいて、移動体の移動速度がゾーンの大きざに比較
して相対的に大きくなっても効果的な通話チャネルの指
定が可能となり経済的で、かつ周波数の利用効率の高い
移動通信システムの構築が可能となったので、本発明の
効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1−1図、第1−2図および第1−3図は本発明の一
実施例を示すシステム構成図、第1−4図、第1−5図
、第1−6図、第1−7図および第1−8図は移動無線
機の他の実施例を示す回路構成図、 第1−9図および第1−10図は本発明の無線基地局の
他の実施例を示す回路構成図、第1−11図は送受信機
の一実施例を示す回路構成図、 第1−12図および第1−13図は送受信機の他の実施
例を示す回路構成図、 第1−14図および第1−15図、第1−16図および
第1−17図は無線基地局のざらに他の実施例を示す回
路構成図、 第1−18図および第1−19図は送受信機のさらに他
の実施例を示す回路構成図、 第1−20図は無線基地局のざらに他の実施例を示す回
路構成図、 第1−21図は通路沿いに設置した高速移動モード用の
無線基地局と端末制御装置との接続図、第2図(a)お
よび(b)は本発明に用いる制御信号の構成例を説明す
るためのスペクトル図および回路構成図、 第3図は第1−1図ないし第1−3図に示したシステム
の動作を説明するためのタイミング・チャート、 第4図は本発明の低速移動モードにおける位置登録動作
の流れを示すフローチャート、第5A図および第5B図
は移動無線機からの低速移動モードにおける発呼動作の
流れを示すフローチャート、 第6A図、第6B図および第6C図は移動無線機への低
速移動モードにお()る着呼動作の流れを示すフローチ
ャート、 第7A図、第7B図、第7C図、および第7D図は第1
−1図ないし第1−3図に示したシステムの低速移動モ
ードにおけるダイパーシティ送受信のチャネル切替動作
の流れを示すためのフローチャート、 第8A図、第8B図、第8C図および第8D図は低速移
動モードにおけるダイパーシティ送受信動作への流れを
示すフローチャート、 第9図は移動無線機の進行方向および速度検出を説明す
るための動作概念図、 第10A図、第10B図、第10C図、第10D図およ
び第10E図は、高速移動モードにおける位置登録動作
の流れを示すフローチャート、第11A図、第11B図
、第11C図、第11D図、第11E図、第11F図お
よび第11G図は、高速移動モードにおける発呼動作の
流れを示すフローチャート、 第12A図、第128図、第12C図、第12D図、第
12E図、第12F図および第12G図は、高速移動モ
ードにおりる着呼動作の流れを示すフローチャート、 第13A図、第13B図、第13C図、第13D図およ
び第13E図は高速移動モードにおけるダイパーシティ
送受信のチャネル切替動作の流れを示すためのフローチ
ャート、 第14図は移動無線機の速度を求めるための座標、距離
、電界をあられすマツプ、 第15図は本システムにおける制御の種類と制御の主管
区分を示す区分図、 第16図は電界強度と距離の関係をあられした電界強度
図、 第17図は高速移動モードにおける本発明のシステムの
動作を説明するための道路沿いに配置された無線基地局
と移動無線機の位置を示す配置図、第18図は従来のシ
ステム例を説明するためのシステム構成概念図である。 10・・・電話網 12・・・無線回線制御局 14A〜D・・・ゾーン 16A−D・・・伝送路 21・・・通信制御部 11・・・交換機 13A−D・・・無線基地局 15・・・移動無線機 20・・・関門交換機 22・・・S/N監視部 23・・・スイッチ群   24・・・ID識別記憶部
30.30B、30C,30D、30E。 30C2,30D2,30E2゜ 30−1.〜30−n・・・無線基地局。 31.31−1.〜31−n・・・送信部32・・・無
線基地局制御装置 33.33−1〜33−n・・・受信部34.340,
34−1〜 34−n・・・ID識別記憶部 35−1〜35−n、36−1〜 36−n・・・シンセサイザ 37・・・通信品質監視部 38.38B、38C,38D、38E・・・制御部3
9.390・・・インタフェース 40.400・・・基準水晶発振器 41・・・送信ミクサ   42・・・干渉妨害検出器
43・・・受信ミクサ 45・・・受信切替用制御器 46・・・無線送信回路 47・・・送信切替用制御器 48・・・無線受信回路 50.50B、50C,50D、50E。 50C2,50D2・・・移動無線機 51・・・送信部 53.53−1〜53−n・・・受信部55−1〜55
−n、56−1〜 56−n・・・シンセサイザ 58.58B、58C,58D、58E・・・制御部5
9・・・電話機部 61.61−1〜61−n・・・送信ミクサ62・・・
干渉妨害検出器 63.63−1〜63−n・・・受信ミクサ64−1.
61−2.64−3・・・切替スイッチ65C・・・受
信切替用制御器 66.66−1〜66−n・・・無線送信回路67C・
・・送信切替用制御器 68.681〜68−n・・・無線受信回路69・・・
混合回路 71・・・基準水晶発振器 91・・・ディジタル符号化回路 92・・・多重変換回路 93−1〜93−m・・・通信品質監視用受信機94・
・・制御用送受信機 96・・・アンテナ共用装置 120・・・端末制御装置 121・・・通信制御部 122・・・S/N監視部 123・・・スイッチ群 124・・・ID識別記憶部 71〜Z16・・・ゾーン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービス・エリ
    アを構成する各無線基地手段(30)と、前記各無線基
    地局と一般の電話網(10)とを接続する関門交換手段
    (20)を含む移動体の通信網において、 前記サービス・エリア内に所在する移動無線手段(50
    )と前記無線基地局との間で交信することを可能とする
    ために、前記無線基地局と前記関門交換手段との間に端
    末制御装置(120)を設けて、 すくなくとも1つの前記無線基地手段と前記移動無線手
    段との間で前記移動無線手段の位置登録、通話路の設定
    、解除および交信中の前記無線基地手段の更新をして通
    話路の変更を可能とする場合に、 前記関門交換手段において前記移動無線手段の移動速度
    を推定し、システムの定める一定速度以下の場合は制御
    信号の交信を前記関門交換手段が主導して通話路の設定
    および解除を前記関門交換手段、前記無線基地手段およ
    び前記移動無線手段の間で行い、 前記移動無線手段の移動速度が大きいために前記移動無
    線手段と前記無線基地手段との間の送受信を良好に行い
    得ないことを前記移動無線手段、前記無線基地手段、お
    よび前記関門交換手段のうちのすくなくとも1つにおい
    て判断した場合に、制御信号の交信の主導権を前記端末
    制御手段に変更して通話路の設定および解除を前記関門
    交換手段、前記端末制御手段、前記無線基地手段および
    前記移動無線手段の間で行うようにする移動体通信の通
    信方法。 2、複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービス・エリ
    アを構成する各無線基地手段と、 前記サービス・エリア内に存在して前記無線基地手段と
    交信することのできる移動無線手段と、前記各無線基地
    手段と一般の電話網とを接続し、前記移動無線手段およ
    び前記移動無線手段と良好に交信可能なすくなくとも1
    つの前記無線基地手段の識別情報を登録し、前記すくな
    くとも1個の無線基地手段と前記移動無線手段との間の
    通信路の設定解除をし、前記移動無線手段の移動にとも
    ない、前記交信可能な無線基地手段の識別情報を更新登
    録し、前記登録したすべての無線基地手段を介して前記
    移動無線手段に発着呼するための関門交換手段と、 前記関門交換手段と前記無線基地手段のうちのすくなく
    とも複数個の無線基地手段との間に接続されて、前記移
    動無線手段の移動速度が大きいために前記移動無線手段
    が良好に交信することができない場合には、前記すくな
    くとも複数個の無線基地手段のうちの1個の無線基地手
    段と前記移動無線手段との間の通信路の設定解除をする
    主導権を前記関門交換手段から譲渡され得る端末制御手
    段と を含む移動体通信の通信システム。
JP63274235A 1988-10-29 1988-10-29 移動体通信の通信方法とシステム Expired - Fee Related JP2705151B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07307970A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Nec Corp 無線通信システム
US8033587B2 (en) 2008-09-26 2011-10-11 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Frame molding fastening structure
CN114132819A (zh) * 2020-09-03 2022-03-04 株式会社日立制作所 移动体无线控制系统及移动体无线控制方法

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