JPH0211887A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はロータリ圧縮機に係り、とりわけシリンダの固
定構造を改良したロータリ圧縮機に関す（従来の技術） 一般にエアコン等に使用される圧縮機としては、よくロ
ータリ圧縮機が採用されている。このロータリ圧縮機に
おいては、その容量を増加するために２つのシリンダを
互いに積層して一体とした２シリンダ型もある。

この２シリンダ型のロータリ圧縮機は、上述のように２
つのシリンダを互いに積層して一体化した圧縮装置がケ
ーシング内に収容され、その圧縮装置の上方にモータが
配設されている。第３図は上記従来のロークリ圧縮機の
シリンダ部の断面図である。図面において符号２１はト
マホーク型のシリンダであり、内部にシリンダ室２２が
形成され、このシリンダ室２２から半径方向に向けてブ
レード溝２３が設けられている。このブレード溝には半
径方向に往復移動可能にブレード２４が設けられている
。このシリンダ２１は、第３図に示すようにブレード溝
２３側外周面において、そのブレード溝２３の左右２ケ
所およびブレード溝２３側外周面と対向する外周面の１
ケ所の合計３ケ所においてケーシング２４の内面にアー
クスポット溶接２５により固定されている。

（発明が解決しようとする問題点） このような圧縮機においては、シリンダ２１のブレード
溝２３近くのアークスポット溶接点２５か２ケ所である
ために、溶接時の熱かブレード溝２３へ伝イつり、その
形状が変形することにより、ブレード２４かロックされ
て動作不能になってしまうことがある。したかって、ブ
レード２４がシリンダ２１内でロックするのを未然に防
止するためには、このブレード溝２３における溝幅のの
変形する値は一般に最大５μ程度であるので、ブレビ２
４とブレード溝２３のサイドクリアランスの設定を設計
寸法＋５μにしなければならない。

ところがこのように変形量たけブレード溝２３を大きく
作るとコンプレッ、すのＣＯＰ　（成績係数）が悪化す
るという問題がある。

本発明はこのような点に鑑みなされたもので、組立て時
にブレード溝の変形を小さくすることのできるロータリ
圧縮機を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、互いに積層された複数のシリンダが一体とな
ってケーシング内部に設けられ、シリンダーの外周面が
ケーシング内面に溶接固定された圧縮機において、シリ
ンダの全体溶接箇所を少なくとも３箇所とし、かつブレ
ード溝側のシリンダー外周面の溶接箇所を各シリンダに
つき一箇所以下としたことを特徴とする。

（作　用） 本発明によると、ブレード溝側のシリンダー外周面の溶
接箇所を各シリンダにつき一箇所以下とすることにより
、ブレード溝への溶接熱の影響を少なくすることができ
る。したがってブレード溝の熱変形量が少なくなる。し
かもシリンダの全体溶接箇所を少なくとも３箇所として
いるので、シリンダ全体の固定力は確保できる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。第１図
は本実施例の全体断面図である。第２図はシリンダの部
分拡大斜視図である。図面において符号１はケーシング
であり、ケーシング１内にはその上部にステータ２とロ
ータ３とからなるモータ４か配設され、そのモータ４の
下方部にはロータリ式の２つの圧縮装置５か設けられて
いる。

すなわちモータ４の下方部には、２つのトマホーク型の
第１シリンダ６、第２シリンダ７がボルトによって連結
されることにより一体となってケンレグ１内部に設けら
れている。第１シリンダ６及び第２シリンダ７の各シリ
ンダ室８ａ、８ｂ内にはロータ３のシャフト９の偏心軸
部に嵌合された第１０−ラ１０ａ及び第２０−ラ１０ｂ
が設けられ、シリンダ室８ａ、８ｂ内に形成されたブレ
ド溝１１ａ、ｌｌｂ内に摺動自在に設けられたブレード
１２ａ、１２ｂかその第１０−ラ１０ａと第２０−ラ１
０ｂの外周面にスプリング１３ａ１１３ｂを介して圧接
している。

この第１シリンダ６の外周面はケーシング１の内面に圧
接するとともに、ブレード溝１１側外周面におけるブレ
ード溝１１ａの一側部のポイントＡ、及びブレード溝１
１ａ側外周面と対向する外周面のポイントＢてアークス
ポット溶接されている。また第２シリンダ７の外周面は
、ケーシング１の内面に圧接するとともに、ブレード溝
１６ｂ側外周面におけるブレード溝１１ｂの一側部のの
ポイントＣ５及びブレード溝１６ｂ側外周面と対向する
外周面のポイントＤでアークスポット溶接されている。

このような溶接構造により圧縮装置５がケーシング１に
固定されている。

このように、各シリンダ６．７のブレード溝１１ａ、ｌ
ｌｂ側外周外周面−クスポット溶接をそれぞれ一ケ所と
したことにより、組立て時にブレード溝１１ａ、ｌｌｂ
へ伝わる溶接熱を抑えることができる。その結果、ブレ
ード溝１１ａ１１１ｂの変形量を少なくすることができ
る。たとえば本実施例によると変形量は１μになり、ブ
レード１２ａ、１２ｂとブレード溝１１ａ、ｌｌｂのサ
イドクリアランスを設計寸法＋１μとすることができる
。したがって、ブレード溝１１ａ１１１、　ｂの変形量
を従来例（ブレード溝の変形量は５μ）に比べて４μも
少なくすることができるので、圧縮機のＣＯＰ　（成績
係数）を約４％向上させることかできる。

その他の実施例として本実施例の第２図に示すブレード
溝側外周面と対向する外周面はポイントＢをスポット溶
接せず、全体で３ケ所としてもよい。このように溶接ポ
イントを少なくすることで、ブレード溝の変形量をより
少なくすることにより、圧縮機のＣＯＰをより向上させ
ることができる。

また、シリンダは２シリンダタイプに限らず、３シリン
ダ以上のタイプとしてもよい。シリンダの数を増やして
も、ブレード溝側の外周面のアークスポット溶接をそれ
ぞれ一ケ所としたことにより、プレート溝へ伝わる溶接
熱を減少することができ、ブレード溝の変形を少なくす
ることができる。

〔発明の効果〕

このように本発明によると、溶接時にプレート溝に伝わ
る溶接熱を減少することができ。しだがってブレード溝
の変形を小さくすることができ、シリンダにおけるブレ
ードのロックを未然に防止するとともに、圧縮機のＣＯ
Ｐを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す全体断面図、第２図はそ
のシリンダの部分拡大図、第３図は従来例によるシリン
ダの溶接固定を示す部分断面図である。 １・・・ケーシング、６・・・第１シリンダ、７・・第
２シリンダ、８．１４・・・シリンダ室、１１．１６−
＝ブレード溝、Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ・・・溶接ポイント。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに積層された複数のシリンダーが一体となってケー
   シング内部に設けられ、前記シリンダーの外周面が前記
   ケーシング内面に溶接固定されたロータリ圧縮機におい
   て、前記複数のシリンダーの全体の溶接箇所を少なくと
   も３点とし、かつブレード溝側のシリンダー外周面の溶
   接箇所を各シリンダにつき一箇所以下としたことを特徴
   とするロータリ圧縮機。