JPH0211496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、便器洗浄用ロータンク付きの大便器
に関するものである。

従来、後部に便器洗浄用ロータンクを取付けた
大便器は、一般的に第６図に示すように大便器本
体Ａにおける長手方向の中心線ａを中央として大
便器本体Ａの後部に便器洗浄用ロータンクＢを取
付けて形成している。

ところが、此種の大便器は、大便器本体Ａの後
部両サイドにロータンクＢの両側が突出状に存在
する為、トイレルームＣ等の狭い室内に配設して
使用すると、大便器とトイレルームＣの側壁１Ｃ
との間のスペースＤを無駄に占有する不具合を伴
なう。

本考案は、上記従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、狭いトイレルーム等に
配設して使用しても、大便器本体の一側からのロ
ータンクの突出を阻止してトイレルーム側壁との
間に収納キヤビネツトやその他の器具類を配設で
き、又配管スペースとしても使える有効スペース
を形成できる有用な大便器を提供せんとするもの
である。

その目的を達成する為の基本的な要旨は、大便
器本体後部に形成された便器洗浄用ロータンクを
大便器本体の長手方向の中心線に対して偏芯させ
て形成することにより大便器本体一側からの上記
ロータンクの突出を阻止するものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

大便器本体Ａはサイホン、サイホンゼツト、洗
落し式等の機能を具備する周知の腰掛け式のもの
であり、その大便器本体Ａの後部に便器洗浄用ロ
ータンクＢを取付ける。

便器洗浄用ロータンクＢは、大便器本体Ａと別
体で成形後その本体Ａに直接取付けられた密結形
と呼ばれるものや大便器本体Ａに取付けるか或い
は大便器本体Ａと同一体に成形した周知のもの
で、手洗い器２を備えると共に止水栓１を備えた
給水用枝管に連結してなる大便器本体Ａのボール
部a₁ならびにトラツプ部（図示せず）を通過する
長手方向の中心線ａに対して偏芯させて大便器本
体Ａの後部に形成する。

上記便器洗浄用ロータンクＢの偏芯量３は、一
側部分が、大便器本体Ａの後部域より突出しない
程度とし、その偏芯方向は右勝手、左勝手に対応
して自由に選択することとする。

斯る本考案の大便器は、大便器本体Ａを中央に
位置せしめた状態でトイレスペースＣ内に配備し
て使用される（第３図）。この時、大便器本体Ａ
の一側部とトイレスペースＣの側壁１Ｃとの間に
は有効スペースＤが形成され、この有効スペース
Ｄを開閉扉４′付きの収納キヤビネツト４や例え
ば物置き台（図示せず）等の収納や物置き機能を
有する部材或は集合本管の配管を配備可能とす
る。

尚、言うまでもないが、本考案大便器はユニツ
トバスルームに使用しても任意である。

本考案は以上のように大便器本体後部に形成さ
れた便器洗浄用ロータンクを大便器本体の長手方
向の中心線に対して偏芯させて形成したので、大
便器本体一側からのロータンクの突出を阻止でき
る。故に例えば狭いトイレルーム等に配設して使
用するに際し、大便器本体の一側とトイレルーム
側壁との間に収納キヤビネツトやその他の器具類
を配設でき、又配管用スペースとして有効なスペ
ースを確保できる大便器となし得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案大便器の実施例を示し、第１図は
正面図、第２図は平面図、第３図は使用状態を示
す平面図で一部切欠する、第４図は正面図、第５
図は他の例の斜視図、第６図は従来例の使用状態
を示す平面図である。 尚図中、Ａ……大便器本体、Ｂ……便器洗浄用
ロータンク、ａ……中心線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大便器本体後部に形成された便器洗浄用ロータ
   ンクを大便器本体の長手方向の中心線に対して偏
   芯させて形成したことを特徴とする大便器。