JPH02113836A - 鳥類忌避剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｊ産業上の利用分野〕 本発明は、ハト、スズメ、カラス等のａ吋、漁村、市街
地において、生産物の食害、苦住環境に被害を与える鳥
類の忌避剤に関するものである。

〔従来の技術〕

日本に１息するスズメ、カラス、ハト等の鳥類は農村、
漁村、市街地に１遍なく分布し、農作物の食害、市街地
の苦住環境の汚染等の原因になっている。そこで、これ
らの対策として種々の忌避方法が行われて来た。

例えば、主として農作物の食害防止のために、農作物の
周囲に網、テープ類を張って鳥類が近よるのを防止する
方法、音、光、模型などを利用してｑ類の警戒心を起こ
させる方法、積極的に銃。

捕獲具により捕獲、射殺する方法、薬剤により殺滅又は
忌避する方法等がある。

以上の種々の方法において、特に使用法が簡便なものと
して忌避剤の使用が広く行われている。

現在１．へ類の忌避剤の有効成分としては、酸化第二鉄
（ベンガラ）、チウラム、β−ナフトール。

ジアリルジスルフィド、クレオンート、ポリブテン等が
知られており、それらの組合せとして、不飽和アルコー
ルとアルデヒド（特開昭５３−１０１５３１号公報）、
高級ケトンと青葉アルコール、桂皮アルデヒド、ケトン
（特公昭５７−２５５２１号公報）、グアサジンとチウ
ラム（特開昭５９−２５３０６号公報）プロチオホスと
チウラム（特開昭５９−１０５０４号公報）、クレオソ
ートとピリジン（特開昭６１−５６１１０号公報）等が
開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

一般に都市化傾向の中で、多くの鳥類はその棲息分布域
が狭められ、個体数が減少しているが、ハト、スズメ１
カラス等は人間の作った環境に適応し、分布域を拡大し
その数が増加している傾向にある。

特に、カワラバトが入間の飼育管理下を離れて野性化し
たドバトに、公園、神社等で人が餌を与えている光景を
しばしば目にするが、これほど人間に慣れている鳥も珍
しい。

戦後、法律的にも「保護鳥」なみに扱われて来たことと
、「平和のシンボル」として大切にされて来た背景に加
えるに、高度経済成長に伴う豊富な食糧事情と建設ラッ
シュは、格好な餌場と「ねぐら」を提供し、近時その数
が急速に増加した。

その結果、ドバトは市街地でも各種の弊害を発生させる
鳥として特にクローズアップされ、「ノート公害Ｊと呼
ばれる深刻な問題となって来た。その落下前によるマン
ション等のベランダ、道路。

ビル、工場、倉庫等の汚染は、住民１作業者等の悩みの
種となってし）る。

しかるに、従来の鳥類忌避剤は、その味覚、臭覚１色相
を利用して農わ［地の鶏類食害防止を目的としたもので
ある。そのため、これを直ちに市街地に使用することは
、色調、臭気、毒性、粘質によるベタツキ等の点で困難
である。また、市街地では味覚による忌避剤は利用でき
ないと言う制約もあった。

本発明は１．９、特にハトを対象とし、７１トと同様な
棲息分布を示し、主として市街地に鳥害を与えるスズメ
、カラス等の鳥類を忌ｍする忌避剤を提供することを目
的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、上記課題を解決するため、人の居住場所
、しかも屋内で使用しても毒性、悪臭をａする二とのな
い鳥類の忌避物質について試験研究を重ねたところ、化
粧品のローズ系フローラル調の調香料が、意外にも嘱頚
、特にドバトに対して強力な忌避作用を有することを見
出し本発明を完成した。

本発明のローズ系フローラル調香料は、一般に化粧品等
に呑輌として用いられている香料で、ゲラニオール、ベ
ンジルアセテート、テトラヒドロリアロールを成分とす
る「ビスティ　ソーブ（Ｂｅａｕｔｙ　５ｏａｐ）　　
ＮＯ，５５９７２−３Ｊ　（中央′８料＠３　製品）、
ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、リナロール
を成分とする「ビュテイ　ソーブ（ＢｅａｕｔｙＳｏａ
ｐ）　Ｎｏ、　５５９７３−　Ｓ　Ｊ　　（中央香料１
掬製品）等である。

本香料中に配合されているゲラニオール、フェニルエチ
ルアルコールはバラ様呑気を有する物質で、共にローズ
系調香料に用いられている。リナロールはユリの花様呑
気を有する物質、ベンジルアセテートはジャスミン様呑
気を有する物質で、共にフローラル調の調香料として好
んで用いられている。

これらの物質は公知化合物で、その低毒性と芳香性のた
め化粧料香料として従来より広く用いられている。

本発明の鳥類忌避剤は、上記のローズ系フローラル調香
料をそのまま本発明の忌避剤として使用してもよい。し
かし、使用対象によって、それに適合する液剤、エアゾ
ール剤等の塗布剤或いはゲル剤に、その製剤に通常使用
されている基剤、助剤等を用い、通常の方法で調製する
。

これろの製剤中に有効成分であるローズ系フローラル調
香料は１％（重量）以上、好適には５％（１引以上含在
させることにより、充分忌碍作用を奏することができる
。

なお、この製剤中ｊごは他の鳥獣忌避剤を、使用場所、
使用条件等により適宜併用してもよい。

また、本発明の有効成分を製剤化することなくそのまま
使用する場合は、ローズ系フローラル調香ネ４は通常液
体であるから、そのまま使用個所に塗布又は噴霧するか
、或いは塗料等の塗布剤に添加して用いてもよい。また
、網、ローブ１紐、布。

紙、ゲル状物質の素材に含浸又は練り込む等の保持手段
により保持し使用することもできる。

本発明の鳥類忌避剤の佇効成分は、本来が香料として使
用されているものであるから、芳香を有し人に対し嫌悪
感を与えるものでないことは勿論であり、寧ろ人に好ま
れる香りを有している。そして、その性状も無色透明で
あるため、他の物に保持させても被保持物の色等に全く
影響を与えるものではない。

本発明の忌ａ剤の忌避対象となる鳥類はハトカラス、ス
ズメ等の農作物及び生活環境に害をもたらす鳥類であり
、特に最近、市街地で問題になっているハト、なかでも
ドバトに対して有効である。

次に本発明の実施例並びにその効果を示す試験例を示し
、更に本発明を具体的に説明する。

〔実鴇例〕

例　　１ ビ、テ・イ　ソープ（Ｂｅａｕｔｙ　５ｏａｐ）　　Ｎ
０１５５９７２−５（Ａｌ）、テ゛ラニオール、ベンジ
ルアセテート。

シクラメンアルデヒド、テトラヒドロリアロールを含む
液状物〕 例　　２ ビュテイソープ（Ｂｅａｕｔｙ　５ｏａｐ）　’１０．
５５９７３Ｓ〔成分、フェニルエチルアルコール、ケラ
二オール、／クラメンアルデヒド、リナロールを含む液
状物〕・　５巾漬部にヒドロキシプロピルセルローズ１
％エタノール溶液９５重量部を攪拌し、均一に混合し製
品とする。

試験例１ ａ）供試試料　　例１の本発明の忌避剤ｂ）試験方法 ２０Ｘ２０ｃｍの厚紙に供試試料１５ｇを塗布した。

この厚紙を塗布面を上にして地面に置き、餌を撒いてド
バトを呼び寄せ、ドパトノ行動を観察した　ｆ；お、忌
避剤を使用しないものを対照とした。

Ｃ）結果 下記第１表の通りであった。

（以下、この頁余白） 第１表 Ｃ）結果 下記第２表の通りであった。

第　　２　　表 餌を食べない。

試験例２ ａ）供試試ｑ　例２の本発明の忌避剤 ｂ）試験方法 東西に長い間口５０ｍ１奥行き２０ｍ１高さＩＯｍで、
ドバトが屋根裏の梁の３カ所（東端イ、中間口、西端ハ
）を常時「ねぐら」としている建物を選び、噴霧器でイ
１ロ付近に供試試料各３００−宛スプレー塗布し、八を
対照として目による観察及び落下糞より忌避効果を判定
した。

コ発明の効果〕 本発明の鳥類忌避剤は、低毒性でしかも芳香を有する素
を才を主要成分とする６四香料を有効成分とし、人及び
４１に対して安全で、がっ人に嫌悪感が無く極めて顕著
な忌避効果を有するものであり、近時のへ類、特に市街
地におけるドバト公害を防止する極めて有用な発胡であ
る。

特許出願人　三笠化学工業株式会社 代　　理　　人　　新　　井　　　力　（ほか２名）手
続補正書 ｌ、事件の表示 昭和６３年特　許 ２、発明の名称 鳥類忌避剤 願第２６５６４９号 ３、補正をする者 事件との関係

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ローズ系フローラル調香料を含有することを特徴と
   する鳥類忌避剤。 ２、ローズ系フローラル調香料がゲラニオール、ベンジ
   ルアセテート、テトラヒドロリアロールを主成分とする
   香料又はゲラニオール、フェニルエチルアルコール、リ
   ナロールを主成分とする香料である請求項１の鳥類忌避
   剤。